JPH05339607A - 金属超微粒子を捕集し易くする方法 - Google Patents

金属超微粒子を捕集し易くする方法

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JPH05339607A
JPH05339607A JP4145792A JP14579292A JPH05339607A JP H05339607 A JPH05339607 A JP H05339607A JP 4145792 A JP4145792 A JP 4145792A JP 14579292 A JP14579292 A JP 14579292A JP H05339607 A JPH05339607 A JP H05339607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
metal
arc discharge
coating layer
ceramic coating
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Application number
JP4145792A
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English (en)
Inventor
Kenji Maeda
健司 前田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アーク放電により生成された超微粒子を単独
で容易に捕集し得るようにする。 【構成】 アーク放電により金属Mを溶かして超微粒子
を生成するに当たって、アーク放電にさらされるアーク
炉本体1の内壁にセラミックコーティング層4を形成
し、アーク放電中において金属Mとセラミックコーティ
ング層4とを一緒に溶かすようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、アーク放電により生
成される金属超微粒子を捕集し易くする方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】金属超微粒子は、表面積が極めて大きく
なること、磁気的性質の向上、低温度での焼結が可能に
なること、融点が下がること等のようにもとの金属には
見られない性質を示すところから、新素材としての利用
方法が模索されている。
【0003】この金属超微粒子は、アーク放電を利用し
て金属を蒸発させることにより得られるが、個々の超微
粒子の表面形状等を確認するためには、得られた金属超
微粒子を小さいままで1個づつ単独状態で捕集して電子
顕微鏡で観察する必要がある。
【0004】ところが、アーク放電によって生成された
金属超微粒子は、バッファガスによって運ばれ、距離に
応じて成長する。そのとき、いかに冷えるまで粒子同士
が結合せずに運ばれるかによってその粒子の大きさが左
右される。しかしながら、冷えてからも運動エネルギー
により粒子がくっつくのでなかなか1粒で捕集すること
が難しかった。
【0005】また、数nmの超微粒子を電子顕微鏡により
観察するためには、照射する電子線の電圧を相当に高く
しなければならないが、そのエネルギーによってターゲ
ットである超微粒子が飛ばされてしまって観察できない
場合が生ずるという不具合もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の点
に鑑みてなされたもので、アーク放電により生成された
超微粒子を単独で容易に捕集し得るようにすることを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記課題
を解決するための手段として、図面に示すように、アー
ク放電により金属Mを溶かして超微粒子を生成するに当
たって、アーク放電にさらされるアーク炉本体1の内壁
にセラミックコーティング層4を形成し、アーク放電中
において金属Mとセラミックコーティング層4とを一緒
に溶かすようにしている。
【0008】
【作用】本願発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0009】即ち、アーク放電中に金属Mとセラミック
コーティング層4とを一緒に溶かすことにより、金属超
微粒子をセラミックが取り囲むこととなり、金属超微粒
子同士がくっつくことがなくなって、1粒1粒の状態で
容易に捕集することができるとともに、高電圧の電子線
照射時にもターゲットである金属超微粒子が飛びにくく
なる。
【0010】
【発明の効果】本願発明によれば、アーク放電により金
属Mを溶かして超微粒子を生成するに当たって、アーク
放電にさらされるアーク炉本体1の内壁にセラミックコ
ーティング層4を形成し、アーク放電中において金属M
とセラミックコーティング層4とを一緒に溶かすように
して、生成された金属超微粒子をセラミックが取り囲む
ようにしたので、金属超微粒子同士がくっつくことがな
くなって、1粒1粒の状態で容易に捕集することができ
るとともに、高電圧の電子線照射時にもターゲットが飛
びにくくなり、電子顕微鏡による観察が容易となるとい
う優れた効果がある。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0012】図1に示すアーク炉においては、炉本体1
内に陽極2と陰極3とが相対向させて配置されており、
両電極2,3間に金属超微粒子の母材である金属Mが配
置されている。
【0013】そして、本実施例の場合、前記炉本体1内
において放電にさらされる内壁には、セラミックコーテ
ィング層4が形成されている。本実施例の場合、前記セ
ラミックコーティング層4はSiO2により構成されてい
る。
【0014】図面中、符号5は陽極2を冷却するための
冷却水の入口、6は陽極2を冷却するための冷却水の出
口、7は陰極3を冷却するための冷却水の入口、8は陰
極3を冷却するための冷却水の出口、9は生成された金
属超微粒子を運ぶためのバッファガス(例えば、アルゴ
ン等)の入口、10は前記バッファガスの出口である。
【0015】上記のように構成されたアーク炉において
は、アーク放電中において金属Mとセラミックコーティ
ング層4とが一緒に溶かされて、生成された金属超微粒
子をセラミックが取り囲むようになるため、金属超微粒
子同士がくっつくことがなくなって、1粒1粒の状態で
容易に捕集することができるのである。
【0016】電子顕微鏡で観察する場合、金属とセラミ
ックとは容易に区別できるので、上記のようにして捕集
された金属超微粒子の個々の表面状態や真の形状等を確
認できるのである。
【0017】また、電子顕微鏡では、倍率を上げるほど
照射する電子線の電圧が高くなって従来はターゲットで
ある金属超微粒子が飛ばされ易かったが、本実施例の方
法によれば、金属超微粒子の回りを取り囲むセラミック
が電子線のエネルギーをある程度吸収するため、高電圧
の電子線照射時にもターゲットが飛びにくくなり、電子
顕微鏡による観察が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる方法に用いられるア
ーク炉の断面図である。
【符号の説明】
1は炉本体、2は陽極、3は陰極、4はセラミックコー
ティング層、Mは金属塊。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク放電により金属(M)を溶かして超
    微粒子を生成するに当たって、アーク放電にさらされる
    アーク炉本体(1)の内壁にセラミックコーティング層
    (4)を形成し、アーク放電中において金属(M)とセラミ
    ックコーティング層(4)とを一緒に溶かすことを特徴と
    する金属超微粒子を捕集し易くする方法。
JP4145792A 1992-06-05 1992-06-05 金属超微粒子を捕集し易くする方法 Pending JPH05339607A (ja)

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