JPH0533944U - 連続鋳造設備の鋳型内金物投入装置 - Google Patents
連続鋳造設備の鋳型内金物投入装置Info
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- JPH0533944U JPH0533944U JP8807491U JP8807491U JPH0533944U JP H0533944 U JPH0533944 U JP H0533944U JP 8807491 U JP8807491 U JP 8807491U JP 8807491 U JP8807491 U JP 8807491U JP H0533944 U JPH0533944 U JP H0533944U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異鋼種の多連鋳に用いる継ぎ金物8を投入す
る際、所望の姿勢や深さ等にすること。 【構成】 多連鋳を行う際に鋳型1の巾替えができる連
続鋳造設備において、金物投入台車3にモ−トルシリン
ダ24によって昇降させるキャリッジ17を設け、この
キャリッジ17に、反対方向にネジ切りされた1対のネ
ジ軸15,15を設け、このネジ軸15に2つのはさみ
型メカニカルハンド9,9を螺合して支持し、ネジ軸1
5の回動によりこれらのメカニカルハンド9を鋳型1の
巾替えに応じ、接近・離反させて継ぎ金物8の投入位置
を調整する。また、金物投入台車3に冷し金物供給用ホ
ッパ−を設け、このメカニカルハンド9により継ぎ金物
8を把持して、鋳型1内の溶鋼10に押込んで、その姿
勢を維持しながら冷し金物を投入する。
る際、所望の姿勢や深さ等にすること。 【構成】 多連鋳を行う際に鋳型1の巾替えができる連
続鋳造設備において、金物投入台車3にモ−トルシリン
ダ24によって昇降させるキャリッジ17を設け、この
キャリッジ17に、反対方向にネジ切りされた1対のネ
ジ軸15,15を設け、このネジ軸15に2つのはさみ
型メカニカルハンド9,9を螺合して支持し、ネジ軸1
5の回動によりこれらのメカニカルハンド9を鋳型1の
巾替えに応じ、接近・離反させて継ぎ金物8の投入位置
を調整する。また、金物投入台車3に冷し金物供給用ホ
ッパ−を設け、このメカニカルハンド9により継ぎ金物
8を把持して、鋳型1内の溶鋼10に押込んで、その姿
勢を維持しながら冷し金物を投入する。
Description
【0001】
本考案は、連続鋳造設備における鋳型の溶鋼中に継ぎ金物等を投入する装置に 関するものである。
【0002】
一般に、連続鋳造設備においては、工程上の制約等によりタンディシュを交換 して異鋼種の多連鋳操業を行うことがある。かかる多連鋳操業の場合、タンディ シュ交換時に鋳型の溶鋼中に小片の継ぎ金物を投入してシェル凝固層を形成する か、または、鉄板製の継ぎ金物で溶鋼表面を全面被覆する等して異鋼種間におけ る混合部材を極力回避している。もし、この継ぎ金物を投入しなければ、先行の 鋼種と後行の鋼種との境界部において異鋼種溶鋼の混合部分が長くなり(例えば 、5〜6m)、いずれの性質をも発揮されない不良品となって、これを切断除去 することとなる。 また、先行の溶鋼と後行の溶鋼とを、前記小片の継ぎ金物により接続する際、 先行の溶鋼の鋳込終了後、鋳型内の溶鋼に対し、シェル凝固を促進させて小片の 継ぎ金物との1体化を早くするために、冷し金物を投入することも行われている 。
【0003】 かかる継ぎ金物や冷し金物を投入するには、通常複数の人手により行われてい て危険な作業であると共に、熟練を要する作業でもあったので、機械的に作業を 行う投入装置の出現が待望されていた。そこで、次のような継ぎ金物の投入装置 の提案がなされている。
【0004】 すなわち、キャスティングフロア上を走行する専用の台車またはタンディシュ カ−に、側面視L字状のキャリッジを設け、このキャリッジを上下方向に配置し た昇降用シリンダによって昇降させ、このキャリッジのL字状張出部に、水平状 に配置したクランプ用シリンダによって開閉する1対のフックを設け、このフッ クによって継ぎ金物を鋳型内溶鋼中に押込むようにした継ぎ金物投入装置が提案 されている(例えば、特公平1−41423号公報、特公平1−28662号公 報等参照)。
【0005】 しかしながら、かかる提案の継ぎ金物投入装置では、鋳型内溶鋼中に押込まれ た継ぎ金物がシェル凝固層で結合されるまで待っておかねばならず、後行鋳片の ための鋳込再開が遅くなる、という問題があった。
【0006】
そこで本考案は、かかる問題点を解決するために案出されたもので、その要旨 とするところは、キャスティングフロア上を走行する金物投入台車(3) に、昇降 可能の昇降キャリッジ(17)を設け、該昇降キャリッジ(17)に1対のクランプレバ −(9a,),(9a)からなるはさみ型メカニカルハンド(9) を複数個並設し、これらの メカニカルハンド(9) にそれぞれ小片の継ぎ金物(8) を把持・吊下させて鋳型(1 ) の溶鋼(10)中に押込めるようにすると共に、前記金物投入台車(3) 、排出口を 鋳型(1) に臨ませた冷し金物供給用ホッパ−(27)を設けたことを特徴とする連続 鋳造設備の鋳型内金物投入装置にある。
【0007】
本考案の構成を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。 図1は本考案の実施例の側面図、図2は図1の平面図、図3は図1のA〜矢視 断面図である。
【0008】 本実施例は、複数のストランドからなる鋼の連続鋳造設備に好適であって、特 に多連鋳操業中に鋳型の巾替えを可能にした連続鋳造設備に好適である。 1は鋳型であって、その巾aが例えば800mmから1600mmに変更可能にな っている。この鋳型1を挟んでキャスティングフロア上に鋳片のディスチャ−ジ 方向B(図1では、矢印Bが下方に向いているが、連続鋳造設備は弯曲型である ため、下方より順次右方向に向く)に直交してレ−ル2,2が敷設されている。 このレ−ル2上を金物投入台車3が車輪4,4…を介して自走するようになって いる。この金物投入台車3は、図示しないが他の同様の台車が連結されていて、 隣設のストランドにも同時作業ができるようになっている。また、この金物投入 台車3は平面視で4辺状の枠体3a,3b…で構成され、これらのうち枠体3a ,3a上にはそれぞれレ−ル5,5が敷設されている。このレ−ル5上を往復動 する、次のような継ぎ金物投入装置および冷し金物投入装置が設けられている。
【0009】 すなわち、継ぎ金物投入装置は、主として、継ぎ金物8を把持する2個のはさ み型メカニカルハンド9,9で構成されており、冷し金物投入装置は、主として 、後記のホッパ−27で構成されている。 これらのメカニカルハンド9は、継ぎ金物8の上端のフランジを把持して、鋳 型1の溶鋼10中に所定の深さ迄押込め、次いでその把持を開放するようになっ ている。これを更に詳しく述べると、このメカニカルハンド9は1対のクランプ レバ−9a,9aと、これらのクランプレバ−9aの中間をピン結合部11で連 結した連結杆12と、クランプレバ−9aの上端を連結したクランプ用シリンダ 13と、クランプレバ−9の下端に設けられた把持爪14とからなっていて、ク ランプ用シリンダ13の作動により把持爪14が開閉されて、継ぎ金物8の上端 のフランジ部8aを把持したり、解放したりする。クランプレバ−9aのピン結 合部11の近くには互に噛合うようにしたセクタギャが設けられている。
【0010】 これらの2個のメカニカルハンド9,9は、水平状に設けられ、かつ、反対方 向にネジが刻設された1対のネジ軸15,15によってそれぞれ支持されている ので、鋳型1の巾aに応じてこのネジ軸15を回動させれば、互に近接・離反し て、メカニカルハンド9は鋳型1上の所定の位置にセットすることができる。す なわち、クランプレバ−9aをピン結合部11によって取付けている連結杆12 が前記ネジ軸15に螺合されている。そして、このネジ軸15はブラケット16 を介して昇降キャリッジ17の張出部に水平状に支持されている。また、これら の1対のネジ軸15は直交ギャ−ユニット18を介して、モ−タ19に連動連結 されており、これらのモ−タ19、直交ギャ−ユニット18、ブラケット16お よびネジ軸15等は昇降キャリッジ17に取付けられている。そして、この昇降 キャリッジ17は1対のガイド柱20,20に案内されて昇降するようになって いる。
【0011】 これらのガイド柱20は水平方向に往復動する往復動キャリッジ21に立設さ れている。この往復動キャリッジ21は平面視で4辺状の枠体21a,21a… で構成され、この枠体21aにはビ−ム22が横設されている。また、このガイ ド柱20は、これらの枠体21a,21aやビ−ム22に取付けられた4本のス ティ23によって補強・支持されている。そして、このガイド柱20の上方には 昇降用モ−トルシリンダ24が取付けられ、この昇降用モ−トルシリンダ24の ロッド24aが前記昇降キャリッジ17に連結されている。
【0012】 前記往復動キャリッジ21の枠体21aには車輪25…が取付けられ、これら の車輪25は前記金物投入台車3のレ−ル5を転動するようになっている。また 、この枠体21aの一側には、金物投入台車3に取付けられた往復動用モ−トル シリンダ26のロッドが連結されており、この往復動用モ−トルシリンダ26の 作動により往復動キャリッジ21が金物投入台車3上を往復動するようになって いる。
【0013】 また、往復動キャリッジ21には冷し金物供給用ホッパ−27が取付けられ、 その排出口が鋳型1上に臨んでいる。このホッパ−27は投入口および排出口共 長方形に形成されているが、その排出口は最大巾の鋳型1に合うような大きさに なっている。また、このホッパ−27にはシャッタ−28が水平方向に抜差し自 在に設けられており、このシャッタ−28は複数の板体で構成され、中央部のシ ャッタ−28Aは摺動板29に一体的に連結され、両側部のシャッタ−28Bは 摺動板29にピン30を介してそれぞれ取付けられている。したがって、両側部 のシャッタ−28Bはピン30で結合されたシャッタ−のみが摺動板29の動き に連れて移動することになるが、ピン30が差し込まれてないシャッタ−は閉じ たままで移動しないようになっている。この摺動板29はガイド部材31に案内 されて、シャッタ−用シリンダ32によって往復動する。そして、このシャッタ −用シリンダ32は、往復動キャリッジ21の枠体21a上に取付けられている 。
【0014】 次に、本実施例の作用を述べる。先行溶鋼10の鋳込みが終了すれば、そのタ ンディシュ(不図示)を退避させる。一方、2個のメカニカルハンド9にそれぞ れ継ぎ金物8の上端のフランジを把持させると共に、ホッパ−27には粒状の冷 し金物(不図示)を1回の投入量分だけ入れておく。そして、金物投入台車3を タンディシュが退避された後、キャスティングフロア上を走行させる。次いで、 モ−タ19を作動させてネジ軸15を回動して2個のメカニカルハンド9を当該 鋳型1の巾a内の所定位置になるように近接または離反させると共に、往復動用 モ−トルシリンダ26を作動させて、メカニカルハンド9が鋳型1の中央にくる ように調整する。そこで、昇降用モ−トルシリンダ24を伸び作動させて、昇降 キャリッジ17を降下させて、2個のメカニカルハンド9を降下させ、各継ぎ金 物8の下部を鋳型内溶鋼10中に所定量押込めて昇降キャリッジ17を停止させ る。次いで、メカニカルハンド9が継ぎ金物8を把持した状態で、シャッタ−用 シリンダ32を縮み作動させ、冷し金物を鋳型1内に投入して先行溶鋼10のシ ェル凝固を促進させることにより、継ぎ金物8と先行溶鋼10との結合を図る。 そのとき、中央部のシャッタ−28Aとシャッタ−用シリンダ32にピン連結さ れているシャッタ−28Bのみが開くので、冷し金物は鋳型1外には落下しない 。次いで、所定時間経過後、両メカニカルハンド9を開き、昇降用モ−トルシリ ンダ24を縮み作動させるとメカニカルハンド9は鋳型内より抜出される。その 後、金物投入台車3を退避させる。次いで、後行の溶鋼用タンディシュ(不図示 )を当該鋳型1上に臨ませ、注湯すれば、先に投入された継ぎ金物8を取り巻き ながら、しかも、冷し金物で冷やされ凝固した先行の鋳片と連結する。なお、こ れらの作動は自動的に行われる。
【0015】 なお、本実施例のはさみ型メカニカルハンドは金物投入台車に取付けているが 、本考案はこれに限らず、タンディシュカ−に取付けてもよい。また、はさみ型 メカニカルハンドは3個あってもよく、要は、鋳型の開口面積と継ぎ金物の大き さによってこの個数は決められる。
【0016】
本考案によれば、1対のクランプレバ−からなるはさみ型メカニカルハンドに よって鋳型の溶鋼中に複数個の継ぎ金物を投入すると共に、金物投入台車に冷し 金物供給用ホッパ−を設けたので、継ぎ金物を溶鋼中に押込んだ後、冷し金物に より直ちにシェル凝固を図ることができ、操業の能率があがる。
【図1】本考案の実施例の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のA〜矢視断面図である。
1…鋳型、3…金物投入台車、8…継ぎ金物、9…メカ
ニカルハンド、9a…クランプレバ−、10…溶鋼、1
7…昇降キャリッジ、27…ホッパ−
ニカルハンド、9a…クランプレバ−、10…溶鋼、1
7…昇降キャリッジ、27…ホッパ−
Claims (1)
- 【請求項1】 キャスティングフロア上を走行する金物
投入台車(3) に、昇降可能の昇降キャリッジ(17)を設
け、該昇降キャリッジ(17)に1対のクランプレバ−(9
a,),(9a)からなるはさみ型メカニカルハンド(9) を複数
個並設し、これらのメカニカルハンド(9) にそれぞれ小
片の継ぎ金物(8) を把持・吊下させて鋳型(1) の溶鋼(1
0)中に押込めるようにすると共に、前記金物投入台車
(3) に、排出口を鋳型(1) に臨ませた冷し金物供給用ホ
ッパ−(27)を設けたことを特徴とする連続鋳造設備の鋳
型内金物投入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8807491U JP2516900Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 連続鋳造設備の鋳型内金物投入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8807491U JP2516900Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 連続鋳造設備の鋳型内金物投入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533944U true JPH0533944U (ja) | 1993-05-07 |
JP2516900Y2 JP2516900Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13932715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8807491U Expired - Lifetime JP2516900Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 連続鋳造設備の鋳型内金物投入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516900Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098034A (ja) * | 2013-11-18 | 2015-05-28 | Jfeスチール株式会社 | 連続鋳造設備用連結金物投入装置および連結金物投入方法 |
CN109926574A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-06-25 | 江苏宇观智能科技有限公司 | 一种离心铸管的自动生产线和生产方式 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP8807491U patent/JP2516900Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098034A (ja) * | 2013-11-18 | 2015-05-28 | Jfeスチール株式会社 | 連続鋳造設備用連結金物投入装置および連結金物投入方法 |
CN109926574A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-06-25 | 江苏宇观智能科技有限公司 | 一种离心铸管的自动生产线和生产方式 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2516900Y2 (ja) | 1996-11-13 |
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