JPH05339152A - 皮膚病変局所投与薬剤含有キトサン誘導体フィルム剤 - Google Patents
皮膚病変局所投与薬剤含有キトサン誘導体フィルム剤Info
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- JPH05339152A JPH05339152A JP4173674A JP17367492A JPH05339152A JP H05339152 A JPH05339152 A JP H05339152A JP 4173674 A JP4173674 A JP 4173674A JP 17367492 A JP17367492 A JP 17367492A JP H05339152 A JPH05339152 A JP H05339152A
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- agent
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 水溶性キトサン誘導体中に抗癌剤、抗生物
質、抗菌剤、局所麻酔剤を含有させフィルム化させたフ
ィルム剤。 【効果】 本発明フィルム剤は患部の大きさに応じてフ
ィルムを切断し、正確に患部にのみ貼付できるため、正
確な投与量による治療効果が期待できる。
質、抗菌剤、局所麻酔剤を含有させフィルム化させたフ
ィルム剤。 【効果】 本発明フィルム剤は患部の大きさに応じてフ
ィルムを切断し、正確に患部にのみ貼付できるため、正
確な投与量による治療効果が期待できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】膿か疹、毛膿炎、慢性膿皮症、ま
た外傷、熱傷その他の疾患による創面の二次感染の治
療、および予防を目的とした抗生物質、抗菌剤、また皮
膚悪性腫瘍、悪性リンパ腫、肺癌、肝癌、消化器癌、乳
癌、膀胱腫瘍、骨肉腫、白血病など諸疾患を原因とする
皮膚病変、口腔内病変の治療を目的とした抗癌剤、また
外傷、熱傷、創面の被覆を伴う鎮痛効果を目的とした局
所麻酔剤を含有することを特徴とする局所投与製剤に関
する。
た外傷、熱傷その他の疾患による創面の二次感染の治
療、および予防を目的とした抗生物質、抗菌剤、また皮
膚悪性腫瘍、悪性リンパ腫、肺癌、肝癌、消化器癌、乳
癌、膀胱腫瘍、骨肉腫、白血病など諸疾患を原因とする
皮膚病変、口腔内病変の治療を目的とした抗癌剤、また
外傷、熱傷、創面の被覆を伴う鎮痛効果を目的とした局
所麻酔剤を含有することを特徴とする局所投与製剤に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、局所投与製剤は軟膏、クリーム、
ローションが臨床応用されている。しかし、患部が出血
およびリンパ液によって湿潤している場合、軟膏、クリ
ームは患部への塗布が容易に行えない、また、ローショ
ンにおいては患部への滞留時間が短く、充分な効果が期
待できない、さらに痛みを伴う症例においては塗布によ
る物理的刺激が加わる可能性も考えられる。従って、患
部に加わる刺激が少なく、投与が容易であることが望ま
れている。
ローションが臨床応用されている。しかし、患部が出血
およびリンパ液によって湿潤している場合、軟膏、クリ
ームは患部への塗布が容易に行えない、また、ローショ
ンにおいては患部への滞留時間が短く、充分な効果が期
待できない、さらに痛みを伴う症例においては塗布によ
る物理的刺激が加わる可能性も考えられる。従って、患
部に加わる刺激が少なく、投与が容易であることが望ま
れている。
【０００３】また免疫能が低下している患者への投与
は、無菌製剤であることが望まれるが、従来の製剤は使
用のたびに滅菌することは容易では無い。
は、無菌製剤であることが望まれるが、従来の製剤は使
用のたびに滅菌することは容易では無い。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は抗癌剤、抗
生物質、抗菌剤、局所麻酔剤などを含有する局所投与製
剤を種々検討した結果、本発明を完成した。即ち、本発
明は水溶性キトサン誘導体中に抗癌剤、抗生物質、抗菌
剤、局所麻酔剤等を含有させフィルム化させたフィルム
剤である。
生物質、抗菌剤、局所麻酔剤などを含有する局所投与製
剤を種々検討した結果、本発明を完成した。即ち、本発
明は水溶性キトサン誘導体中に抗癌剤、抗生物質、抗菌
剤、局所麻酔剤等を含有させフィルム化させたフィルム
剤である。
【０００５】ここで、水溶性キトサン誘導体としては特
開昭５７−１８０６０２号に開示されているキトサンを
アルカリの存在下、アルキレンオキシドでエーテル化し
たものが挙げられ、その中でも平均付加モル数１以上の
ヒドロキシプロピルキトサン（以下ＨＰＣＨＳという）
又はヒドキシプロピル−ヒドロキシブチルキトサンが特
に好ましい。
開昭５７−１８０６０２号に開示されているキトサンを
アルカリの存在下、アルキレンオキシドでエーテル化し
たものが挙げられ、その中でも平均付加モル数１以上の
ヒドロキシプロピルキトサン（以下ＨＰＣＨＳという）
又はヒドキシプロピル−ヒドロキシブチルキトサンが特
に好ましい。
【０００６】本発明に用いられる抗癌剤の例としてはア
ルキル化剤、代謝拮抗剤、植物アルカロイド、Mitomyci
n C 、Bleomycin 、Daunorubicin、Pepleomycin 、Acla
rubicin などが挙げられる。また抗生物質の例としては
ペニシリン系（Benzylpenicillin、Methicillin 、Ampi
cillin など）、セフェム系（Cefotiam、 Cefsulodin
など）、オキサセフェム系（Flomoxefなど）、アミノグ
ルコシド系（Sisomicin 、Gentamycinなど）、テトラサ
イクリン系（Minocyclinなど）、マクロライド系（Josa
micin 、Midecamycin など）などが挙げられる。化学療
法剤の例としてはサルファ剤、キノロン系（オフロキサ
シンなど）などが挙げられる。また局所麻酔剤としては
Tetracaine 、Procaine、 Ethyl aminobenzoate、 Dib
ucaine、 Oxybuprocaine、 Mepivacaine、 Propitocain
e 、Oxethazainなどが挙げられる。
ルキル化剤、代謝拮抗剤、植物アルカロイド、Mitomyci
n C 、Bleomycin 、Daunorubicin、Pepleomycin 、Acla
rubicin などが挙げられる。また抗生物質の例としては
ペニシリン系（Benzylpenicillin、Methicillin 、Ampi
cillin など）、セフェム系（Cefotiam、 Cefsulodin
など）、オキサセフェム系（Flomoxefなど）、アミノグ
ルコシド系（Sisomicin 、Gentamycinなど）、テトラサ
イクリン系（Minocyclinなど）、マクロライド系（Josa
micin 、Midecamycin など）などが挙げられる。化学療
法剤の例としてはサルファ剤、キノロン系（オフロキサ
シンなど）などが挙げられる。また局所麻酔剤としては
Tetracaine 、Procaine、 Ethyl aminobenzoate、 Dib
ucaine、 Oxybuprocaine、 Mepivacaine、 Propitocain
e 、Oxethazainなどが挙げられる。
【０００７】本発明フィルム剤は水溶性キトサン誘導体
の溶液（水、バッファー、メタノール、エタノールなど
の有機溶媒）に薬剤を添加し、ゆるやかに攪半したの
ち、テフロンキャスタ等のフィルム成形型枠に注ぎ、自
然乾燥し、製造する。溶液中のバッファーは薬剤の活性
が保持される各種バッファーを使用することができる。
の溶液（水、バッファー、メタノール、エタノールなど
の有機溶媒）に薬剤を添加し、ゆるやかに攪半したの
ち、テフロンキャスタ等のフィルム成形型枠に注ぎ、自
然乾燥し、製造する。溶液中のバッファーは薬剤の活性
が保持される各種バッファーを使用することができる。
【０００８】さらに、フィルムを製造する際、フィルム
成形型枠の底にあらかじめ同サイズのコラーゲン膜等の
難水溶性又は不溶性の膜を敷くことによって、片面が難
水溶化又は不溶化されたフィルム剤を製造することがで
きる。
成形型枠の底にあらかじめ同サイズのコラーゲン膜等の
難水溶性又は不溶性の膜を敷くことによって、片面が難
水溶化又は不溶化されたフィルム剤を製造することがで
きる。
【０００９】
【実施例】次に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例１ ヒドロキシプロピルキトサン ０．４ｇ、硫
酸シソマイシン ０．１ｇ、エタノール １０ｍｌをよ
く混和し、テフロンキャスト（内径８ｃｍ）に注ぎ、乾
燥することによりフィルムを形成した。次に日本白色家
兎の背面に創傷潰瘍を形成し、その潰瘍部に上記フィル
ムを一日二回、約２ｃｍ角に切取り貼付した。貼付開始
後、三日目に滲出液および潰瘍の縮小が観察され、一週
間後に完治した。
る。 実施例１ ヒドロキシプロピルキトサン ０．４ｇ、硫
酸シソマイシン ０．１ｇ、エタノール １０ｍｌをよ
く混和し、テフロンキャスト（内径８ｃｍ）に注ぎ、乾
燥することによりフィルムを形成した。次に日本白色家
兎の背面に創傷潰瘍を形成し、その潰瘍部に上記フィル
ムを一日二回、約２ｃｍ角に切取り貼付した。貼付開始
後、三日目に滲出液および潰瘍の縮小が観察され、一週
間後に完治した。
【００１０】
【発明の効果】本発明フィルム剤は患部の大きさに応じ
てフィルムを切断し正確に患部にのみ貼付できるため、
正確な投与量による治療効果が期待でき、病態の程度に
応じて薬物量を設定できる。その結果、全身投与法に比
較し投与量を減らすことが可能となりｏｖｅｒ ｄｏｓ
ｅによる副作用の発現を抑えることができる。またフィ
ルムは患部の大きさに合わせてあらかじめ無菌的に調製
することによって常に無菌製剤の投与が可能になる。さ
らに、皮膚病変に伴う滲出液によってキトサンフィルム
が付着、溶解し薬物放出が速ややかに行われる、フィル
ム中の薬物は乾燥状態で含有されるため、加水分解など
の影響を受けにくく、薬物の安定性が保持されるなどの
特長を有する。
てフィルムを切断し正確に患部にのみ貼付できるため、
正確な投与量による治療効果が期待でき、病態の程度に
応じて薬物量を設定できる。その結果、全身投与法に比
較し投与量を減らすことが可能となりｏｖｅｒ ｄｏｓ
ｅによる副作用の発現を抑えることができる。またフィ
ルムは患部の大きさに合わせてあらかじめ無菌的に調製
することによって常に無菌製剤の投与が可能になる。さ
らに、皮膚病変に伴う滲出液によってキトサンフィルム
が付着、溶解し薬物放出が速ややかに行われる、フィル
ム中の薬物は乾燥状態で含有されるため、加水分解など
の影響を受けにくく、薬物の安定性が保持されるなどの
特長を有する。
Claims (3)
- 【請求項１】 水溶性キトサン誘導体中に抗癌剤、抗生
物質、抗菌剤、局所麻酔剤を含有させフィルム化させた
フィルム剤。 - 【請求項２】 水溶性キトサン誘導体が平均付加モル数
１以上のヒドロキシプロピルキトサン又はヒドロキシプ
ロピル−ヒドロキシブチルキトサンである請求項１のフ
ィルム剤。 - 【請求項３】 フィルム剤の片面が難水溶化又は不溶化
された請求項１又は２のフィルム剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4173674A JPH05339152A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 皮膚病変局所投与薬剤含有キトサン誘導体フィルム剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4173674A JPH05339152A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 皮膚病変局所投与薬剤含有キトサン誘導体フィルム剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05339152A true JPH05339152A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15965002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4173674A Pending JPH05339152A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 皮膚病変局所投与薬剤含有キトサン誘導体フィルム剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05339152A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10035991A1 (de) * | 2000-07-24 | 2002-02-14 | Polichem Sa | Nagellackzusammensetzung |
| KR20020060627A (ko) * | 2002-01-16 | 2002-07-18 | 조석형 | 키토산/음이온성 다당류의 창상 치유제 |
| KR20020066024A (ko) * | 2001-02-08 | 2002-08-14 | 굿젠 주식회사 | 수용성 키토산과 헤파린으로 이루어진 상처 치유 촉진연고 조성물과 필름 및 제품 |
| US6544502B2 (en) * | 1992-09-11 | 2003-04-08 | Wasatch Pharmaceutical Inc. | Skin treatment with a water soluble antibiotic dissolved in an electrolyzed water |
| KR20030075213A (ko) * | 2002-03-16 | 2003-09-26 | (주)케비젠 | 항암물질을 함유하는 수용성 필름제 및 이의 제조방법 |
| US20100062083A1 (en) * | 2007-02-15 | 2010-03-11 | Polichem S.A. | Dermal film-forming liquid formulations for drug release to skin |
| US20110207696A1 (en) * | 2008-08-05 | 2011-08-25 | Polichem Sa | Compositions for treating rosacea |
| US8697753B1 (en) | 2013-02-07 | 2014-04-15 | Polichem Sa | Method of treating onychomycosis |
| CN104689317A (zh) * | 2015-03-13 | 2015-06-10 | 韩永顺 | 防治烫伤西药组合物 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP4173674A patent/JPH05339152A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6544502B2 (en) * | 1992-09-11 | 2003-04-08 | Wasatch Pharmaceutical Inc. | Skin treatment with a water soluble antibiotic dissolved in an electrolyzed water |
| DE10035991A1 (de) * | 2000-07-24 | 2002-02-14 | Polichem Sa | Nagellackzusammensetzung |
| US7033578B2 (en) | 2000-07-24 | 2006-04-25 | Polichem S.A. | Antimycotic nail varnish composition |
| KR20020066024A (ko) * | 2001-02-08 | 2002-08-14 | 굿젠 주식회사 | 수용성 키토산과 헤파린으로 이루어진 상처 치유 촉진연고 조성물과 필름 및 제품 |
| KR20020060627A (ko) * | 2002-01-16 | 2002-07-18 | 조석형 | 키토산/음이온성 다당류의 창상 치유제 |
| KR20030075213A (ko) * | 2002-03-16 | 2003-09-26 | (주)케비젠 | 항암물질을 함유하는 수용성 필름제 및 이의 제조방법 |
| US20100062083A1 (en) * | 2007-02-15 | 2010-03-11 | Polichem S.A. | Dermal film-forming liquid formulations for drug release to skin |
| JP2010518130A (ja) * | 2007-02-15 | 2010-05-27 | ポリケム・エスエイ | 皮膚に薬物を放出するための皮膚膜形成液体製剤 |
| US20110207696A1 (en) * | 2008-08-05 | 2011-08-25 | Polichem Sa | Compositions for treating rosacea |
| US9034845B2 (en) * | 2008-08-05 | 2015-05-19 | Polichem Sa | Compositions for treating rosacea |
| US8697753B1 (en) | 2013-02-07 | 2014-04-15 | Polichem Sa | Method of treating onychomycosis |
| US9107877B2 (en) | 2013-02-07 | 2015-08-18 | Polichem Sa | Method of treating onychomycosis |
| CN104689317A (zh) * | 2015-03-13 | 2015-06-10 | 韩永顺 | 防治烫伤西药组合物 |
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