JPH05336923A - 炭水化物および脂質の代謝を制御するためのクロムおよびビタミンe、cを含んだ調製品の使用 - Google Patents

炭水化物および脂質の代謝を制御するためのクロムおよびビタミンe、cを含んだ調製品の使用

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JPH05336923A
JPH05336923A JP4359163A JP35916392A JPH05336923A JP H05336923 A JPH05336923 A JP H05336923A JP 4359163 A JP4359163 A JP 4359163A JP 35916392 A JP35916392 A JP 35916392A JP H05336923 A JPH05336923 A JP H05336923A
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リッテーラ レナート
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Silk SpA Nachiyuraru & Daieteteitsuku Foods
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Silk SpA Nachiyuraru & Daieteteitsuku Foods
Sirc SpA Natural & Dietetic Foods
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭水化物および脂質の代謝を制御するための
クロムおよびビタミンEおよびビタミンCを含む調製物
の使用に関する。 【構成】 炭水化物の代謝および脂質の過酸化の調節に
よって心血管の疾病を予防するために、有機クロムおよ
びビタミンEおよびビタミンCなどの酸化防止(老化防
止)作用をもつ2種類のビタミンを組み合わせて使用す
ることが開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレステロールを抑え
るための有機クロム製品に関する。より具体的には、本
発明は、心血管の疾病を予防するための規定食(dietar
y)としての、有機クロムとビタミンEやビタミンCな
ど酸化防止または老化防止(antioxidant)作用を有す
る2種類のビタミンを組み合わせたものをベースにした
調製品の使用に関する。
【0002】本出願は、クロム/ビタミンCおよびビタ
ミンEの組み合せを使用することを開示するものである
が、この組み合せは、これら3つの成分が、特に体内の
コレステロールおよびトリグリセリドのレベルが高すぎ
るときにそれらを低下させるために必要な炭水化物の代
謝および脂質の過酸化に効果があることに基づいて開発
されたものである。この製品は、経口投与用のカプセ
ル、錠剤、丸薬など一般的な投薬単位の形で供給するこ
とができる。例として、クロムをクロム・イーストの形
とし、ビタミンEをトコフェロール・アセテートの形と
して、それに当該技術分野に熟達した人には既知の化合
物を添加して得られるカプセル投薬の場合について説明
する。この種の製品は、炭水化物の代謝不全の常の糖尿
病患者用、脂血症の場合、また、妊娠中や授乳期間中、
さらには極度に体力を消耗したときの食物補強剤として
使用される。
【0003】
【従来の技術】
クロム 人体の栄養として、特に炭水化物や脂質の代謝の制御の
ためにクロムが必要不可欠であることを示す多くの科学
的証拠が存在する(J.レデラー:クロム.Cah. Nut
r. Diet., XXIV 2.1989,112−118)。食事が健康の
維持に不十分で、クロムを補助的に経口投与する必要が
ある場合も存在する。
【0004】しかし、この生理活動を行うためには、無
機の3価クロムを、3価クロム、ニコチン酸、アミノ酸
で形成される有機の低分子量錯体、すなわち醸造用イー
ストから分離されたいわゆるグルコース・トレランス物
質(glucose tolerance factor)GFTと呼ばれるも
のに変換しなければならない(U. Tischler:Chrom−e
inessentielles Spurenelement. Teil II:Metaboli
sche Funktionen.Vitaminspur 3.2(1988)75−82;Hi
ppokrates Verlag,Stuttgart.)。
【0005】この種の錯体は、インシュリンが体内に受
け入れられる可能性を高める能力をもったインシュリン
の副製物質(by−maker)である。それは、ホルモンと
その受容体のスルフィドリル基の間にスルフィドのブリ
ッジを触媒作用で構策し、その結果として、炭水化物の
トレランスが改善され、血糖症(glycemia)が減少する
ためである。
【0006】炭水化物の代謝に及ぼすクロムの作用は、
多くの文献に記されている。クロムを除いた食料を投与
する動物実験では、クロムを供給することによってイン
シュリンの摂取やグルコース酸化作用の進行が増大する
ことが観察されている(U. Tischler:Chrom−ein es
sentielles Spurenelement. Teil II)。
【0007】完全な非経口栄養摂取療法を受けている糖
尿病患者では、クロムの供給によって症状が和らげら
れ、血糖過多症(hyperglycemia)が減少することが観
察されている。アンダーソンが行った完全な非経口栄養
摂取療法を受けている事故の被害者を対象にした別の研
究では、高度の過血糖値を有する患者に毎日12μgの
クロムを投与し、さらに12μgの補充クロムを与えた
ところ、血糖値が450から150mg/dilに下が
ったことが報告されている。この補充クロムの投与を停
止したところ、血糖が元の高い値に戻り、改めて補充ク
ロムを与えた後、血糖値は再び低下した。
【0008】ターナー症候群を示すためにクロム50μ
gを含むビール酵母を毎日投与されていた若い患者(こ
の中では糖尿病の発生率が高い)では、グルコース・ト
レランスの改善が認められた(G. Saner et al.: A
lterations of chromiummetabolism and effect c
hromium supplementation in Turner′s syndrome
patients. The American Journal of Clinical
Nutrition 38: October 1983, pages. 574−57
8)。
【0009】二重盲検交差法(double−bind crossove
r study)を用いてグルコース・トレランスが異なる3
つのグループの患者で行った研究(Serum chromium o
f human subjects: effects of chromium supple
mentation and glucose.The American Journal of
Clinical Nutrition. 41: March 1985, pages
571−577)で、アンダーソン他は、塩化クロムの形でク
ロム200μgを毎日投与した後、グルコース・トレラ
ンスが明確に改善されたことを報告している。アンダー
ソン他は、さらに、同じクロム補充で処置した低血糖症
患者に血糖レベルの増大が認められたことも報告してい
る。
【0010】脂質の代謝に及ぼすクロムの効果に関して
は、実験動物およびヒトの被験者を対象として行われた
二次クロム消耗と脂質代謝の悪化の関連性を示すいくつ
かの研究がある。
【0011】それらによると、炭水化物とコレステロー
ルで満たしてクロムを除いた規定食で飼育したネズミ
は、過脂血症に罹患し、その症状は、クロム補充によっ
てかなり減少した。
【0012】特に、コレステロール血症の症状およびト
リグリセリドならびにLDLコレステロール値が減少し
たのに対して、HDLコレステロール値は増大した。エ
イブラム他は、過コレステロール血症のウサギのアテロ
ーム斑(atheroma plaques)の発生率および密度の低
下は、クロム補充の結果であると認めた。
【0013】ヒトの実験では、12人の任意被験者に3
か月間20μgのクロムを経口補助投与した結果、トリ
グリセリド値の減少およびHLDコレステロールの血漿
値の増大が認められた。
【0014】モソップが行ったクロム補充規定食をとっ
ている糖尿病患者の研究では、コレステロール血症が全
体的に減少し、HDLコレステロール値が約25%増大
し、また低血糖症(hypoglycemia)が増大したことが示
されている。
【0015】その他の研究でも、クロムを生物学的に活
性な形で含むビール酵母の補充物が脂質濃度に及ぼす好
ましい効果が明らかにされている。
【0016】心血管の疾病に罹患している患者では、心
臓疾患の発生と血漿値の低下の間に有意の相互関係が認
められている。
【0017】梗塞症で死亡した患者の大動脈、心筋、腎
臓、および毛髪のクロム濃度は、他の原因で死亡した患
者のクロム濃度に比較してきわめて低いことが観察され
ている。
【0018】これらの実験および臨床的な証拠に基づけ
ば、クロムが、脂質の代謝を調節することによって動脈
硬化症の発生および進行に保護的な作用を及ぼし、従っ
て心血管の疾病による死亡率を低下させるとの結論に達
することができるかもしれない。
【0019】信頼性のあるクロムに関する栄養状態の診
断方法が確立されていないため、ヒトのクロムの必要量
を正しく定めることは不可能である。しかし、グルコー
ス・トレランスの低下、糖尿、インシュリン過剰、低血
糖、およびHDLコレステロールの減少に伴うトリグリ
セリド値およびコレステロール値の上昇など、クロムの
二次的欠乏を示す多くの症状が観察されている。規定食
で50μg/日をクロムを摂取する人々の殆どに上に述
べた欠乏症状が認められないことならびに規定食での摂
取量に加えて150μg/日の補充を受ける被験者にお
ける約200μg/日の摂取量の長期試験の結果から、
50−200μg/日が安全な範囲であることが確認さ
れている。
【0020】いくつかの研究は、人々の摂取量が上に述
べた安全と考えられる範囲以下にとどまっていることを
示している。すなわち、216人の健康な被験者を対象
にして行ったアンダーソンおよびコズロウスキーの研究
では、一日の平均クロム摂取量が男性では33μgで女
性では25μgであることが示された。より最近のデー
タでは、多くの規定食によるクロムの摂取量が100μ
g/日未満であることが示されている。従って、クロム
の吸収度がきわめて低く(0.5−1%)、食事および
人体生理に関する若干の要因から有機体が必要とする生
物的レベルを下回るおそれがあることを考えれば、規定
食によるクロムの摂取が不十分である可能性はますます
高いと考えられる。他方、炭水化物および脂質の代謝不
全の患者では、規定食によるクロムの補充がグルコース
・トレランスおよび高脂血症(lipemia)に好ましい作
用が現れる場合がある。
【0021】有機体のクロム必要量は、多くの条件によ
って増加する。グルコースの代謝不全は、いくつかの食
事および人体生理条件に関係し、クロムの可動化によっ
てクロムの排泄が増大し腎臓による吸収が減少する現象
が認められる場合がある。そのような場合には、クロム
の損失の増大を補償する必要性が高まることになる。
【0022】糖分の多い食物の摂取、激しい運動、スト
レス、妊娠、授乳等の条件下では、以下に説明するよう
に有機体がより多くのクロムを必要とする。
【0023】糖分の多い食物の摂取:37人の被験者に
12週間バランスのよい規定食を与えた後に純粋の砂糖
を高いレベルで与えた(糖分15%−35%)コズロウ
スキー他の研究では、二次クロム欠乏症につながるおそ
れのある尿によるクロムの損失にかなりの増加が認めら
れた。
【0024】高度のストレス:10Kmを走る9人の競
争者の研究では、競争前と比べて5倍も尿中のクロム濃
度が高まり、高度のクロム損失が認められた。また、尿
によるクロムの排泄量は、トレーニングを行っていた被
験者ではトレーニングを行っていない被験者の約半分で
あることも観察された。これは、ストレスの高まりに伴
ってクロムの損失量が増加した結果、有機体内のクロム
の沈着量が部分的に失われたものと考えられる。
【0025】妊娠および授乳:妊娠中の女性は、生理状
態が正常の同年令の女性に比較して、尿によるクロムの
損失量が50%増加することが明らかにされている。さ
らに、授乳期間中は、母乳として毎日0.2μgのクロ
ムが失われる。妊婦は、有機体のクロムが枯渇する状態
となり、標準値に戻るまでに3−4年を要する場合があ
ると思われる。
【0026】他方、人体の栄養にとってビタミンEおよ
びビタミンCが特に酸化防止(老化防止)作用の点で不
可欠であることを証明する科学的証拠は数多く存在す
る。疫学的研究および実験的研究は、共に、ビタミンE
およびビタミンCの欠乏が動脈硬化による心血管合併症
に関係しており、既知の危険要因(喫煙、コレステロー
ル、肥満)以外の付加的要因となりうる可能性があるこ
とを示している。
【0027】健康な被験者と各種慢性的病像を有する被
験者の両者を対象にして行われた研究では、血漿中のビ
タミンEの濃度とコレステロールの間には明白な関係が
あることが証明されている。
【0028】健康な被験者と脂タンパク質が低密度でビ
タミンEによる治療を受けている被験者を対象とした研
究では、ビタミンEが、脂タンパク質の全脂質含有量に
応じて個々の脂タンパク質片の間で分割されることが見
いだされている。
【0029】ビタミンCは、様々なヒドロキシル化の過
程で重要な役割を果たすものであり、近年、ビタミンC
のコレステロールを胆汁酸に変える作用が多くの研究者
によって研究されている。
【0030】ビタミンCの補充によってコレステロール
の7の位置の炭素のヒドロキシル化が増大し、7−アル
ファ−ヒドロキシコレステロールが形成されることが証
明されている。
【0031】また、ビタミンEおよびビタミンCは、そ
の優れた酸化防止(老化防止)作用のために、有機体の
酸化(いわゆる動脈硬化症の酸化仮説: oxidative hy
pothesis of the arteriosclerosis)の低減に好ま
しい作用があることも証明されている。
【0032】本出願人は、毎日、Cr100−200μ
g、ビタミンC30−60mg、ビタミンE5−20m
gを投与した場合に最良の結果が得られることを実験的
に探知した。
【0033】投与の単位としては、クロムおよび2種類
のビタミンを重量で毎日の平均補充量として十分な量を
入れたカプセルの形にし、一日1カプセル投与する方法
が既に提案されている。
【0034】下記の表は、本発明に基づくカプセルの組
成を示すものであるが、それが下表によって制限される
ものではない。 経口補充カプセル 成分 カプセル350mgの カプセル100mgの 組 成 組 成 ラクトース 201.5mg 57.5 g クロムイースト 75 mg 21.4 g ビタミンC 50 mg 14.25g トコフェロール・アセテート 20 mg 5.7 g 沈澱シリカ 3.5mg 1.0 gカプセルの成分 ゼラチン(USPXX)、染料:二酸化チタン(E 1
71)、酸化黄鉄(E172)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心血管の疾病予防のための調製物中での
    酸化防止性ビタミンと共に行われる有機クロムの使用。
  2. 【請求項2】 炭水化物および脂質の代謝を制御するた
    めの調製物中での酸化防止性ビタミンと共に行われる有
    機クロムの使用。
  3. 【請求項3】 脂血症の場合およびより多くのクロムが
    必要とされる場合の炭水化物代謝不全糖尿病患者の栄養
    のための規定食製品中での酸化防止性ビタミンと共に行
    われる有機クロムの使用。
  4. 【請求項4】 前記酸化防止性ビタミンがビタミンCお
    よびビタミンEである、請求項1ないし3に記載の酸化
    防止(老化防止)性ビタミンと共に行われる有機クロム
    の使用。
  5. 【請求項5】 ビタミンEおよびビタミンCと共に有機
    クロムを含む炭水化物の代謝および脂質の過酸化を調節
    するための規定食製品。
  6. 【請求項6】 有機クロムがクロム・イーストとして存
    在し、ビタミンEがトコフェロール・アセテートとして
    存在する請求項5に記載の規定食製品。
  7. 【請求項7】 3つの活性成分が、投与単位中に下記の
    重量パーセントで含まれている、請求項5および6に記
    載の規定食製品。 有機クロム: 40−65% ビタミンC: 25−40% トコフェロール・アセテート 8−18%
  8. 【請求項8】 投与単位が下記を含むゼラチンのカプセ
    ルである、請求項5ないし7に記載の規定食製品。 ラクトース: 57.5 % 有機クロム: 21.4 % ビタミンC: 14.25% トコフェロール・アセテート: 5.7 % 沈澱シリカ: 1.0 % および、許容される染料
JP4359163A 1992-03-20 1992-12-26 炭水化物および脂質の代謝を制御するためのクロムおよびビタミンe、cを含んだ調製品の使用 Pending JPH05336923A (ja)

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IT1254311B (it) 1995-09-14
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