JPH05332517A - 線形バーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーナ本体に、ガス配分室及び供給を受ける
べきジェットの数を制御する機械的部材を備えないバー
ナを提供する。 【構成】 本発明は、空気配分室（４）を形成する、バ
ーナ本体（３）の壁面に設けられた開口部（１２）を通
って延びるジェット（５）を備えた線形バーナに関する
ものである。本発明によれば、ジェット（５）は、燃料
ガスまたは燃料ガスと空気の混合気を供給するための一
連の管（７ａ、７ｂ．．．）に接続され、これらの管
は、バーナ本体（３）を通って外に延び、外側におい
て、燃料ガスまたは燃料ガスと空気の混合気が供給され
る配分ハウジング（１１）に接続される。このハウジン
グは、ジェットに接合された供給管に選択的供給を行う
調整手段（９）から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガス及び酸素をも
たらす空気の供給を受ける線形バーナに関するものであ
る。当該分野において、こうしたバーナは、バーナ・レ
ールとも呼ばれる。

【０００２】

【従来の技術】このタイプのバーナの一例が、特許出願
第ＦＲ２，６４１，６０１号または第ＷＯ−Ａ−９００
７６８０号に見受けられる。これは、少なくとも１列
のジェットから構成されており、各ジェットは、内側に
空気配分室を形成するバーナ本体の壁面に設けられた開
口部を通って突出している。このジェットは、このバー
ナ本体の長手方向に配列されている。このタイプのバー
ナは極めて広範囲な加熱力を提供するという利点があ
る。その用途は、とりわけ、食品産業において広範囲に
わたっている。このバーナによれば、加熱ゾーンの良好
な分布を得ること、及び論理上は、ジェットの増加及び
その配分に留意して、比較的正確に加熱力を調整するこ
とが可能になる。バーナの作用幅の変量を増すため、す
なわち、動作しなければならないジェットの数を加熱要
件に適応させるため、上述の公告第ＷＯ−Ａ−９００
７６８０号には、バーナ本体の体積を機械的に変化させ
て、より多くの、あるいは、より少ない数のジェットを
供給源に接続されるように調整するという提案がなされ
ている。

【０００３】しかし、可動部を利用したこうした機械的
調整は、特に、耐漏出性、及び駆動部の機械的挙動の問
題に関連していくつかの欠点、例えばピストンを動かな
くするというような欠点がある。さらに、問題となるバ
ーナに関して、バーナ本体の有効な体積、従って、利用
可能な加熱力を知ることは困難である。さらに、条件に
よっては、炎が不安定になり、本体内に不均一に分散す
る圧力の低下の生じることが分かっている。また、こう
した装置は、とりわけ、空気配分室だけでなく、内部に
配置される、燃料ガス配分室も含めて、多数の部分から
なるアセンブリの製造を必要とし、ジェットは、この第
２の室を介して「全面的に」供給を受けるという点にも
留意されたい。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の特定の目的は
上記従来の問題を解決することである。すなわち、バー
ナ本体に、ガス配分室及び供給を受けるべきジェットの
数を制御する機械的部材を備えない、従って、一般的動
作及びシステムの信頼性を向上させると同時に、その製
造コストを抑えることの可能なバーナを提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の線形
バーナは、それに装備されるジェットが、個々に、ある
いは、グループをなして、燃料ガスまたは燃料ガスと空
気の混合気体を供給するための一連の管に接続されてお
り、これらの管は、バーナ本体を通って本体の外側に設
けた、燃料ガスまたは燃料ガスと空気の混合気体が供給
される主供給ダクトが接続されている配分ハウジングに
接続されるようになっている。また、このハウジング
は、ジェットに接合された前記供給管に対し、全体に、
あるいは、部分的に、選択的供給を行う調整手段を有し
ている。従って、バーナ本体は空気供給室を囲っている
だけで、燃料ガス配分室を備えていない。

【０００６】このバーナ本体をほぼ矩形または正方形の
断面を有するパイプまたはチャネル形状にすることが可
能であり、これに、本体の縦方向に延びるスロットを形
成し、そのスロットにジェットを取り付けることが望ま
しい。

【０００７】本発明のもう１つの特徴によれば、バーナ
本体に隣接した配分ハウジングに装備される調整手段
は、少なくともジェットのいくつかについて、燃料ガス
または燃料ガス／空気混合気体の供給を測定する計量手
段から構成することができる。調整手段の実施例に関し
て、構想に入れることの可能なものの中でも、とりわ
け、２つ、すなわち、ソレノイド弁システム、及びジェ
ットの供給管に結合された一連のオリフィスを閉じた
り、あるいは開いたりできるようにするスライド・セク
タ・システムが採用された。

【０００８】配分ハウジングをフランジによってバーナ
本体に取り付けることは、あまりコストをかけずに、コ
ンパクトさと信頼性の両方の達成するのに極めて望まし
い解決策と思われる。また、本発明の他の特徴及び利点
については、制限のない例によって示された添付の図面
に関連した下記の説明から明らかになるであろう。

【０００９】

【実施例】図１は本発明による線形バーナの１実施例で
ある。本体又は構造３の内部に空気の供給を意図した空
気供給室４を形成している。ジェット５が一列に並べて
取り付けられており、供給管７ａ、７ｂ、７ｃ・・から
燃料ガス又は燃料ガスと空気の混合気体をこれらのジェ
ットに供給している。これらの供給管には調整手段９を
介して燃料ガス等が送られてくる。調整手段９は、本体
３に隣接する一点鎖線で示された配分ハウジング１１に
収容されている。従来通り、ジェット５は列を形成する
ように、本実施例の場合、本体３の縦方向３ａに延びる
単一の線を形成するように配置されている。図示のよう
に、本実施例本体３は、ジェットを通して固定するため
に設けられた縦方向のスロット１２を備えた、ほぼ矩形
または正方形の断面形状を有する金属チャネルまたはパ
イプとし、その内部空間４は、適合する「エア・ボック
ス」を形成するようになっているのが望ましい。

【００１０】採用された供給タイプによれば、本体３
は、大気を供給するため縦方向の両端（図３参照）を開
放することもできるし、あるいは、前記両端は閉じた上
で、図１及び５において１６で図示されている、空間４
内に開放された噴射空気供給ダクト（加圧空気）に接合
することもできる。両方の場合とも、ジェットは、もち
ろん、各ジェットを包囲する空気注入リングまたは円錐
２０の内側において、スロット１２のレベルに形成され
た周囲空気通路１８を介して、この内部空間４と通常の
やり方で通じている（特に、図２及び５参照）。

【００１１】図２にさらに明確に示されているように、
これらのジェットは、本体内３において、フランジ１
３、１５及び固定ネジ１７によって固定されており、こ
の本体の上部壁面３ｂにおいて本体の縦方向３ａに設け
られた長いスロット１２を通るようになっている。この
図２の場合、図示のジェットが、本体の内側において、
７ａで表示の供給管の１つに接続され、列をなす他のジ
ェットは、それら自体、それぞれ、層１９において互い
に接合された他の個々の供給管７ｂ、７ｃ．．．に接続
されるか、あるいは、グループとして、７ｄのような直
径のより大きい供給管に接続されるが、採用される接続
原理は、バーナの作用面積と、個々に、あるいは、小グ
ループとして検討される注入装置にとって望ましい力の
調整度の関数であることに留意されたい。さらに、これ
に関し、図１の場合、第１と第４のジェットが、供給管
７ｂ及び７ｃによって個々に供給を受けると、第２と第
３のジェットも、同様に、供給管７ａ及び７ｄによって
供給を受けることになるという点にも留意されたい（図
３の場合、もう１つの供給原理も考案された）。

【００１２】配分ハウジング１１の内部において、供給
管７ａ、７ｂ．．．は、それ自体、一般的な燃料ガスま
たは燃料ガス／空気混合気体の供給パイプ２１に接続さ
れている。図１、３、及び５に示すように、配分ハウジ
ング１１は、供給ホース７ａ、７ｂ．．．の通路２５が
設けられた固定フランジ２３を介して、本体３の縦方向
の端部に取り付けるのが望ましい（図５参照）。上述の
ように、バーナ本体の外側から、全体として、または、
部分的に、ジェットに接合された供給管の選択的供給を
可能にする役割を果たす調整手段９は、さまざまな形態
をとることが可能である。ただし、少なくともこれらの
ジェットのいくつかに対する燃料ガスまたは燃料ガス／
空気混合気体の供給の計量を可能にする手段を選択する
のが望ましい。図では、２つの実施例が、示された。ま
ず、図１の場合、これらの手段は、一般ダクト２１に対
する共通接続部の下流において、各供給管７ａ、７
ｂ．．．毎に、配分ハウジングの空間内部に挿入される
一連のソレノイド弁２４から構成される。もちろん、こ
れらのソレノイド弁は、自動電子制御ハウジング（不図
示）を介して、慣用のモニタ及び制御システムに接合す
ることが可能である。

【００１３】図３〜５の場合、問題となる調整手段は、
その厚み部分に局所的にオリフィス２９の形成された固
定部分２７から成るスライド・セクタ・システムに置き
換えられているが、このオリフィスは、一方の側におい
て、該オリフィスが接続される供給管７ａ、７ｂ．．．
の数と数の上で等しく、もう一方の側において、配分ハ
ウジング３１を介して一般供給ダクト２１に通じている
（図５参照）。その厚み部分に真っ直ぐに通るスロット
を備えた可動部分３３は、例えば回転時に、固定部分２
７と接触して、逆方向にスライドするので（図３及び４
参照）、可動部分の移動によって、固定部分２７のオリ
フィス２９の全てまたは一部を気密式に閉ざしたり、あ
るいは、開放したりすることができる。図３及び４によ
り明確に示されているように、この可動部分３３は、円
弧の形状をなすスロット３５を備えた回転セクタの形を
とることも可能であり、この場合、固定部分２７のオリ
フィス２９は、これに応じて、やはり、円弧をなすよう
に形成される。また、図５については、メカニズム・プ
レート３９を介して可動部分３３を移動させるため、ハ
ウジングの外側から作動させることの可能な制御ロッド
・アセンブリ３７が設けられている点にも留意された
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による線形バーナの第１の実施例に関す
る概略図である。

【図２】図１のラインＩＩ−ＩＩの方向における断面図
である。

【図３】図１のバーナの代替実施例に関する略透視図で
ある。

【図４】ジェットに接合された供給管の選択的供給のた
め、図３のバーナに用いられる調整手段の動作原理を表
した概略図である。

【図５】図３に概略を示した、技術的に可能性のあるバ
ーナの実施例に関する縦方向の局部横断面図である。

【符号の説明】

１ 線形バーナ、 ３ 本体、 ４ 空気供給
室、 ５ ジェット ７ 供給管、 ９ 調整手段、 １１ 配分ハウジ
ング、 １２ スロット １６ 噴射空気供給ダクト、 １８ 周囲空気通路、
２１ 燃料ガス／空気混合気供給パイプ、 ２４ ソレ
ノイド弁、２９ オリフィス。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イヴ・ビルシク フランス国 60800・クレピ ア ヴァロ ワ・アヴェニュ ルヴァロワ ペレ・17 (72)発明者 ジャン−ジャック・シャセイン フランス国 60250・ムイ・リュ ド ラ プレン セント クロード・202 (72)発明者 ジャン−マリ・ゴバーユ フランス国 93150・ル ブラン メニ・ リュ マクシム ゴーキ・118 (72)発明者 ドミニク・テイ フランス国 77290・ミティ モリ・リュ ド ナンテ・22

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内側に空気供給室（４）を形成したバー
   ナ本体（３）の壁面に設けられた開口部（１２）にバー
   ナ本体の長手方向に並べて取り付けられた少なくとも１
   列のジェット（５）から構成される線形バーナにおい
   て、前記ジェット（５）が、個々に、あるいはグループ
   として、燃料ガスまたは燃料ガスと空気の混合気体を供
   給するための一連の管（７ａ、７ｂ．．．）に接続され
   る一方、これらの管は、バーナ本体（３）を通ってその
   外側の燃料ガスまたは燃料ガスと空気の混合気体を供給
   する主供給ダクト（２１）が接続されている配分ハウジ
   ング（１１）に接続されるとともに、この配分ハウジン
   グに、ジェットに接合された前記供給管（７ａ、７
   ｂ．．．）に対して全体に、あるいは部分的に選択的供
   給を行う調整手段（９）を有することを特徴とする線形
   バーナ。