JPH05332299A - プリローテーション形渦巻ポンプ - Google Patents
プリローテーション形渦巻ポンプInfo
- Publication number
- JPH05332299A JPH05332299A JP14244692A JP14244692A JPH05332299A JP H05332299 A JPH05332299 A JP H05332299A JP 14244692 A JP14244692 A JP 14244692A JP 14244692 A JP14244692 A JP 14244692A JP H05332299 A JPH05332299 A JP H05332299A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- suction port
- casing
- centrifugal pump
- rotation type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポンプ軸と直交方向からケーシング内に吸込
まれる流体が羽根車の吸込口部の全周に均一な流れとな
るようにして、羽根車の負荷の均等化を図る。 【構成】 羽根車2の回転によりケーシング1内に吸込
まれた流体を、羽根車2の回転方向へ旋回させながら吸
込口部4でポンプ軸3に沿った向きに方向転換して羽根
車2に流れ込ませるようにしたプリローテーション形渦
巻ポンプにおいて、ケーシング1内に吸い込まれた流体
を略接線方向に沿わせて吸込口部4の全周へ向かわせる
案内羽根車5を上記吸込口部4の周縁に設ける。
まれる流体が羽根車の吸込口部の全周に均一な流れとな
るようにして、羽根車の負荷の均等化を図る。 【構成】 羽根車2の回転によりケーシング1内に吸込
まれた流体を、羽根車2の回転方向へ旋回させながら吸
込口部4でポンプ軸3に沿った向きに方向転換して羽根
車2に流れ込ませるようにしたプリローテーション形渦
巻ポンプにおいて、ケーシング1内に吸い込まれた流体
を略接線方向に沿わせて吸込口部4の全周へ向かわせる
案内羽根車5を上記吸込口部4の周縁に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリローテーション形渦
巻ポンプに関し、特にプリローテーション形渦巻ポンプ
のケーシングの吸込口部付近の形状の改良に関するもの
である。
巻ポンプに関し、特にプリローテーション形渦巻ポンプ
のケーシングの吸込口部付近の形状の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプリローテーション形渦
巻ポンプは、図4に示すように、吸込部1aおよび吐出
部1bを形成したケーシング1と、上記吸込部1aに直
交して配設され羽根車2を回転駆動するポンプ軸3と、
上記吸込部1aからの流体をポンプ軸3に沿って羽根車
2に流入させる吸込口部4とを備えている。
巻ポンプは、図4に示すように、吸込部1aおよび吐出
部1bを形成したケーシング1と、上記吸込部1aに直
交して配設され羽根車2を回転駆動するポンプ軸3と、
上記吸込部1aからの流体をポンプ軸3に沿って羽根車
2に流入させる吸込口部4とを備えている。
【0003】このような構成の渦巻ポンプにおいては、
ポンプ軸3により羽根車2を回転させると、ポンプ軸3
と直交する方向Aから吸込部1aを経てケーシング1内
に吸い込まれた流体が、羽根車2の上流側における吸込
口部4でポンプ軸3に沿った向きに方向転換されて羽根
車2に流れ込み、吐出部1bから吐出される。ここで、
上記吸込口部4は、吸い込まれた流体を羽根車2の回転
方向へ旋回させながら方向転換させる作用、すなわち、
プリローテーションを与える形状に設定されている。
ポンプ軸3により羽根車2を回転させると、ポンプ軸3
と直交する方向Aから吸込部1aを経てケーシング1内
に吸い込まれた流体が、羽根車2の上流側における吸込
口部4でポンプ軸3に沿った向きに方向転換されて羽根
車2に流れ込み、吐出部1bから吐出される。ここで、
上記吸込口部4は、吸い込まれた流体を羽根車2の回転
方向へ旋回させながら方向転換させる作用、すなわち、
プリローテーションを与える形状に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来のプリローテーション形渦巻ポンプは、吸込部1a
を通って矢印A方向へ吸い込まれた流体が吸込口部4の
全周から羽根車2に均一的に流れ込むことが好ましい
が、流体の流れを可視化して詳細に考察してみると、図
4の矢印Baのように、吸込部1aに近い吸込口部4部
分に偏って流れ込むことが判った。このことは、羽根車
2の負荷が均等とならないことを意味し、渦巻ポンプに
おける種々の損失が増加して、性能低下の原因になって
いる。
従来のプリローテーション形渦巻ポンプは、吸込部1a
を通って矢印A方向へ吸い込まれた流体が吸込口部4の
全周から羽根車2に均一的に流れ込むことが好ましい
が、流体の流れを可視化して詳細に考察してみると、図
4の矢印Baのように、吸込部1aに近い吸込口部4部
分に偏って流れ込むことが判った。このことは、羽根車
2の負荷が均等とならないことを意味し、渦巻ポンプに
おける種々の損失が増加して、性能低下の原因になって
いる。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構造付加により羽根車の吸込口部の全周に
均一な流れを生起させて種々の損失を低減させ性能の向
上を図ることができるプリローテーション形渦巻ポンプ
を提供することを目的としている。
あり、簡単な構造付加により羽根車の吸込口部の全周に
均一な流れを生起させて種々の損失を低減させ性能の向
上を図ることができるプリローテーション形渦巻ポンプ
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るプリローテーション形渦巻ポンプは、
羽根車と、この羽根車を固定したポンプ軸と、これらを
覆うケーシングとを備え、上記羽根車を回転駆動してケ
ーシング内でポンプ軸に直交する方向から吸い込まれる
流体を、羽根車の回転方向へ旋回させながら吸込口部で
ポンプ軸に沿った向きに方向転換して羽根車に流れ込ま
せるようにしたプリローテーション形渦巻ポンプにおい
て、上記ケーシング内に吸い込まれた流体を略接線方向
に沿わせて上記吸込口部の全周に向かわせる案内羽根を
上記吸込口部の周縁に設けたものである。
め、本発明に係るプリローテーション形渦巻ポンプは、
羽根車と、この羽根車を固定したポンプ軸と、これらを
覆うケーシングとを備え、上記羽根車を回転駆動してケ
ーシング内でポンプ軸に直交する方向から吸い込まれる
流体を、羽根車の回転方向へ旋回させながら吸込口部で
ポンプ軸に沿った向きに方向転換して羽根車に流れ込ま
せるようにしたプリローテーション形渦巻ポンプにおい
て、上記ケーシング内に吸い込まれた流体を略接線方向
に沿わせて上記吸込口部の全周に向かわせる案内羽根を
上記吸込口部の周縁に設けたものである。
【0007】特に、上記吸込口部を吸込リングで構成
し、この吸込リングの外周に上記案内羽根を設ける構成
としてもよい。
し、この吸込リングの外周に上記案内羽根を設ける構成
としてもよい。
【0008】
【作用】本発明によれば、羽根車を回転駆動すると、流
体がケーシング内でポンプ軸と直交方向から吸い込ま
れ、吸込口部付近に至ると、案内羽根により略接線方向
に沿わせて吸込口部の全周へ案内される。このため、流
体は吸込口部の全周において均一な流れとなって羽根車
に流れ込むことになり、羽根車に対して負荷が均等に作
用する。
体がケーシング内でポンプ軸と直交方向から吸い込ま
れ、吸込口部付近に至ると、案内羽根により略接線方向
に沿わせて吸込口部の全周へ案内される。このため、流
体は吸込口部の全周において均一な流れとなって羽根車
に流れ込むことになり、羽根車に対して負荷が均等に作
用する。
【0009】また、上記吸込口部を吸込リングで構成
し、この吸込リングに案内羽根を設けた構成とすれば、
製作が容易になる。
し、この吸込リングに案内羽根を設けた構成とすれば、
製作が容易になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例によるプリローテーショ
ン形渦巻ポンプを概略的に示す正面断面図、図2は同渦
巻ポンプの吸込口部付近の断面説明図であり、図4に示
す従来例と同一部所には、同一の符号を付して、それら
の説明を省略する。
する。図1は本発明の一実施例によるプリローテーショ
ン形渦巻ポンプを概略的に示す正面断面図、図2は同渦
巻ポンプの吸込口部付近の断面説明図であり、図4に示
す従来例と同一部所には、同一の符号を付して、それら
の説明を省略する。
【0011】図1および図2において、吸込口部4の周
縁には、ケーシング1内に矢印A方向から吸込まれた流
体を略接線方向に沿わせて吸込口部4の全周に向かわせ
る眉形の複数の案内羽根5が設けられている。
縁には、ケーシング1内に矢印A方向から吸込まれた流
体を略接線方向に沿わせて吸込口部4の全周に向かわせ
る眉形の複数の案内羽根5が設けられている。
【0012】つぎに、上記構成の作用について説明す
る。ポンプ軸3により羽根車2を回転駆動すると、流体
はポンプ軸3と直交方向からケーシング1内に吸い込ま
れる。この流体は吸込口部4に近づいて羽根車2の回転
方向へ旋回を始めるが、このとき、主に、図1の点線矢
印Baのように吸込口1aに近い側に偏って羽根車2の
目玉に向かって流れようとする。ところが、吸込口部4
の周囲に設けた複数の案内羽根5によって、上記流体は
図1の実線矢印Bで示すように、略接線方向に沿わせて
吸込口部4の全周に向かうように案内される。
る。ポンプ軸3により羽根車2を回転駆動すると、流体
はポンプ軸3と直交方向からケーシング1内に吸い込ま
れる。この流体は吸込口部4に近づいて羽根車2の回転
方向へ旋回を始めるが、このとき、主に、図1の点線矢
印Baのように吸込口1aに近い側に偏って羽根車2の
目玉に向かって流れようとする。ところが、吸込口部4
の周囲に設けた複数の案内羽根5によって、上記流体は
図1の実線矢印Bで示すように、略接線方向に沿わせて
吸込口部4の全周に向かうように案内される。
【0013】このため、上記流体は吸込口部4の全周で
ほぼ均一に流れとなって、ポンプ軸3に沿った向きに方
向転換されて羽根車2に流れ込むことになる。したがっ
て、羽根車2の負荷の均等化が図れ、渦巻ポンプにおけ
る種々の損失を低く抑えることができる。
ほぼ均一に流れとなって、ポンプ軸3に沿った向きに方
向転換されて羽根車2に流れ込むことになる。したがっ
て、羽根車2の負荷の均等化が図れ、渦巻ポンプにおけ
る種々の損失を低く抑えることができる。
【0014】なお、この場合、上記案内羽根5の形状や
位置、取付け数、大きさなどは、吸い込まれる流体の流
速等に応じて適宜、変更して、最良の流れが得られるよ
うに調整すればよい。
位置、取付け数、大きさなどは、吸い込まれる流体の流
速等に応じて適宜、変更して、最良の流れが得られるよ
うに調整すればよい。
【0015】また、上記吸込口部4を図3のように別体
の吸込リング40で構成し、この吸込リング40の外面
に案内羽根5を設ける構成としてもよい。この場合は、
吸込リング40の取り付けに並行して案内羽根5を組み
込むことが可能で、全体の組み立て・製作が容易にな
る。
の吸込リング40で構成し、この吸込リング40の外面
に案内羽根5を設ける構成としてもよい。この場合は、
吸込リング40の取り付けに並行して案内羽根5を組み
込むことが可能で、全体の組み立て・製作が容易にな
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、ケーシング内に吸い込まれた流体を略接線方向に沿
わせて上記吸込口部の全周へ向かわせる案内羽根を上記
吸込口部の周縁に設けたことにより、流体が吸込口部の
全周で均一的な流れとなり、羽根車に対する負荷の偏り
が是正され、もって、ポンプ効率および性能の向上を図
ることができる。
ば、ケーシング内に吸い込まれた流体を略接線方向に沿
わせて上記吸込口部の全周へ向かわせる案内羽根を上記
吸込口部の周縁に設けたことにより、流体が吸込口部の
全周で均一的な流れとなり、羽根車に対する負荷の偏り
が是正され、もって、ポンプ効率および性能の向上を図
ることができる。
【0017】また、請求項2のように、吸込口部を吸込
リングで構成し、この吸込リングの外面に案内羽根を設
けた構成とすれば、吸込口部および案内羽根の組み込み
が容易で、全体の製作の容易化を図ることができる。
リングで構成し、この吸込リングの外面に案内羽根を設
けた構成とすれば、吸込口部および案内羽根の組み込み
が容易で、全体の製作の容易化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例によるプリローテーション形
渦巻ポンプを概略的に示す正面断面図である。
渦巻ポンプを概略的に示す正面断面図である。
【図2】同実施例におけるプリローテーション形渦巻ポ
ンプの吸込口部近辺の断面説明図である。
ンプの吸込口部近辺の断面説明図である。
【図3】吸込口部を吸込リングで構成した場合の断面説
明図である。
明図である。
【図4】従来のプリローテーション形渦巻ポンプを概略
的に示す正面断面図である。
的に示す正面断面図である。
1 ケーシング 2 羽根車 3 ポンプ軸 4 吸込口部 5 案内羽根 40 吸込リング
Claims (2)
- 【請求項1】 羽根車と、この羽根車を固定したポンプ
軸と、これらを覆うケーシングとを備え、上記羽根車を
回転駆動してケーシング内でポンプ軸に直交する方向か
ら吸い込まれる流体を、羽根車の回転方向へ旋回させな
がら吸込口部でポンプ軸に沿った向きに方向転換して羽
根車に流れ込ませるようにしたプリローテーション形渦
巻ポンプにおいて、上記ケーシング内に吸い込まれた流
体を略接線方向に沿わせて上記吸込口部の全周に向かわ
せる案内羽根を上記吸込口部の周縁に設けたことを特徴
とするプリローテーション形渦巻ポンプ。 - 【請求項2】 上記吸込口部を吸込リングで構成し、こ
の吸込リングの外面に上記案内羽根を設けてなる請求項
1のプリローテーション形渦巻ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14244692A JPH05332299A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | プリローテーション形渦巻ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14244692A JPH05332299A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | プリローテーション形渦巻ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05332299A true JPH05332299A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15315504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14244692A Pending JPH05332299A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | プリローテーション形渦巻ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05332299A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103688063A (zh) * | 2010-04-27 | 2014-03-26 | 株式会社久保田 | 离心泵 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP14244692A patent/JPH05332299A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103688063A (zh) * | 2010-04-27 | 2014-03-26 | 株式会社久保田 | 离心泵 |
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