JPH05331186A - ジペプチド、その製造方法及びエンドセリン拮抗剤 - Google Patents

ジペプチド、その製造方法及びエンドセリン拮抗剤

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JPH05331186A
JPH05331186A JP4162205A JP16220592A JPH05331186A JP H05331186 A JPH05331186 A JP H05331186A JP 4162205 A JP4162205 A JP 4162205A JP 16220592 A JP16220592 A JP 16220592A JP H05331186 A JPH05331186 A JP H05331186A
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JP
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carbon atoms
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represented
alkyl group
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JP4162205A
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Masao Yamamoto
雅夫 山本
Seiichiro Masui
誠一郎 増井
Mitsuo Mazaki
光夫 真崎
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Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ET−1により引き起こされる血管の収縮反
応を抑制し、高血圧症、気管支喘息等の治療剤として有
用である新規なジペプチド、及びその製造方法、並びに
それを含有するエンドセリン拮抗剤を提供する。 【構成】 代表例として、含窒素複素環カルボニル又は
シクロアルキルカルボニルを有する脂肪族カルボン酸−
トリプトフィル−トリプトファンで構成され、エンドセ
リン拮抗作用を有するジペプチドを含むジペプチド。こ
のジペプチドの製造方法。このジペプチドを有効成分と
して含有するエンドセリン拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンドセリン受容体の
拮抗剤として有用な新規なジペプチド、このジペプチド
の製造方法、及びこのジペプチドを有効成分として含有
するエンドセリン拮抗剤に関する。
【0002】
【従来の技術】1980年の内皮依存性血管拡張反応の
発見以来、血管緊張の調節機構に於ける血管内皮の役割
が重要視されており、1982年頃からは種々の刺激に
対する内皮依存性収縮反応或は収縮増強も報告されてい
る。最近、ブタ大動脈内皮細胞の培養上清中に遊離され
る強力なペプチド性血管収縮因子の単離、精製並びに構
造決定がなされ、これは21個のアミノ酸からなるペプ
チドでありエンドセリン(ET)と呼ばれている[M.Ya
nagisawa et al.,Nature,332,411-415(1988)] 。その
後、ヒトのエンドセリンも同じアミノ酸配列であること
がわかっている[Y.Itoh et al.,FEBS lett.,231,440-4
44(1988)]。
【0003】エンドセリンとしては、ET−1、ET−
2及びET−3の三種が見出されており、その受容体も
各ETに対する結合親和性の違いから、ET−1に選択
的なETA 受容体、ET−1及びET−3に非選択的な
ETB 受容体の二種が見出されている。血管平滑筋細胞
上に偏在するETA 受容体にエンドセリンが作用すると
血管を強力に収縮させる。
【0004】ET−1により引き起こされる血管の収縮
反応を抑制する物質として、幾つかの化合物が知られて
いる。例えば、本特許出願人はN−ペンタノイルトリプ
トファンについて特許出願しており(特開平3−251
562号公報参照)、また、New Current 3(9)19
92年4月10日号4〜5頁には、(R)2−[(R)
−2−[(S)−2−[[1−(ヘキサヒドロ−1H−
アゼピニル)]カルボニル]アミノ−4−メチルペンタ
ノイル]アミノ−3−[3−(1−メチル−1H−イン
ドリル)]プロピオニル]アミノ−3−(2−ピリジ
ル)プロピオン酸がETA 受容体の拮抗剤であることが
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ET
−1により引き起こされる血管の収縮反応を抑制し、高
血圧症、気管支喘息、腎不全、くも膜下出血後の脳卒中
発作等の治療剤として有用である新規なジペプチド、及
びその製造方法、並びにそれを含有するエンドセリン拮
抗剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0007】
【化16】
【0008】[式中、Aは、下記式(a):
【0009】
【化17】
【0010】(式中、mは4〜7の整数であり、メチレ
ン基の1〜3個が、−O−、−S−、−NR1 −(但
し、R1 は水素原子、−CHO基又は炭素数1〜4のア
ルキル基を表す)又は−CO−で示される基で置換され
ていてもよく、又はエチレン基がベンゼン環と縮合して
いてもよい)で示される基、又は5〜8員環のシクロア
ルキル基を表し、Bは、−CO−、−CS−又は−SO
2 −で示される基を表し、Dは、−CHR2 −(但し、
2 は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)
又は−O−で示される基を表し、Eは、下記式:
【0011】
【化18】
【0012】(但し、R3 は、水素原子又は炭素数1〜
5のアルキル基を表し、R4 は、炭素数1〜5のアルキ
ル基、又はアリール基若しくは窒素原子含有芳香族複素
環基を表す)で示される基を表し、Fは、下記式:
【0013】
【化19】
【0014】(式中、R5 は水素原子、−CHO基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基
を有するフェニルアルキル基、又は、式−COOR6
(式中、R6 は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す)で表される基である)で示される基を表し、Gは、
下記式:
【0015】
【化20】
【0016】(式中、R7 は窒素原子含有芳香族複素環
基を表す)で表される基であり、Qは水素原子、アルカ
リ金属原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1
〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す]で表されるジペプチドである。
【0017】他の本発明は、上記一般式(I)で表され
るジペプチドのうち、下記一般式(I−1):
【0018】
【化21】
【0019】で表されるジペプチドを製造する方法であ
って、それぞれ保護基を有していてもよいフラグメント
であるA−B−D1 −E−COOH、H−F−OH及び
H−G−OQ(これらのフラグメントはその反応性誘導
体であってもよい)を、一般式(I−1)で表されるジ
ペプチドになるように任意の順序で縮合させ、所望によ
り保護基を脱離させることからなる製造方法である。
【0020】他の本発明は、上記一般式(I)で表され
るジペプチドのうち、下記一般式(I−2):
【0021】
【化22】
【0022】で表されるジペプチドを製造する方法であ
って、それぞれ保護基を有していてもよいフラグメント
であるA−B−OH、HO−E−COOH、H−F−O
H及びH−G−OQ(これらのフラグメントはその反応
性誘導体であってもよい)を、一般式(I−2)で表さ
れるジペプチドになるように任意の順序で縮合させる
か、或は上記の四種のフラグメントの二種又は三種を任
意の組み合わせで予め縮合して得た化合物と、残りのフ
ラグメントの二種(予め縮合しておいてもよい)又は一
種とを縮合させ、所望により保護基を脱離させることか
らなる製造方法である。
【0023】更に他の本発明は、上記一般式(I)で表
されるジペプチドを有効成分として含有することを特徴
とするエンドセリン拮抗剤である。
【0024】本発明の好適な態様は下記の通りである。 (1)一般式(I)に於いて、Bが−CO−で示される
基を表し、Gが下記式:
【0025】
【化23】
【0026】(式中、R8 は水素原子、−CHO基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基
を有するフェニルアルキル基、又は、式−COOR9
(式中、R9 は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す)で表される基である)で表される基であり、R10
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4の
アルキレン基を有し且つ1〜3個のフェニル基を有する
アラルキル基、炭素数2〜6のアルコキシアルキル基又
は式−(CH2q O−R11(式中、qは1〜3の整数
であり、R11は炭素数1〜4のアルキレン基を有するフ
ェニルアルキル基である)で表される基であることを特
徴とする、上記の一般式(I)で表されるジペプチド。
【0027】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物は、一般式(I)から明らかなように、Fで示される
α−アミノ酸単位及びGで示されるα−アミノ酸単位か
らなるジペプチドであり、前記New Current 3(9)1
992年4月10日号4〜5頁に記載されているトリペ
プチドとは全く異なる。
【0028】一般式(I)に於いて、Aは、下記式
【0029】
【化24】
【0030】(式中、R1 は水素原子、−CHO基、又
は炭素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等)である)で示される基、又は
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シ
クロオクチルなどのようなシクロアルキル基であること
がであることが好ましい。
【0031】一般式(I)に於いて、Bは−CO−で示
される基であることが好ましく、Dは−CH2 −又は−
O−で示される基であることが好ましい。
【0032】一般式(I)に於いて、Eは下記式
【0033】
【化25】
【0034】で示される基であることが好ましい。
【0035】一般式(I)に於いて、Fで示される基の
うち、R5 が水素原子、−CHO基、炭素数1〜4のア
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル
等)、ベンジル基等の基である前記(f−1)又は(f
−2)で示される基が好ましい。
【0036】一般式(I)に於いて、Gが下記式:
【0037】
【化26】
【0038】(式中、R8 は水素原子、−CHO基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基
を有するフェニルアルキル基、又は、式−COOR9
(式中、R9 は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜4のアルキレン基を有するフェニルアルキル基を表
す)で表される基である)で表される基であり、R10
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4の
アルキレン基を有し且つ1〜3個のフェニル基を有する
アラルキル基、炭素数2〜6のアルコキシアルキル基又
は式−(CH2q O−R11(式中、qは1〜3の整数
であり、R11は炭素数1〜4のアルキレン基を有するフ
ェニルアルキル基である)で表される基であることが好
ましい。
【0039】上記の(g−1)で示される基のうち、R
8 が水素原子、−CHO基、炭素数1〜4のアルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、ベ
ンジル等の基を示す基であることが好ましく、上記の
(g−2)で示される基のうち、R8 が水素原子、ベジ
ルオキシメチル基、ベンジル基、ベンズヒドリル基、ト
リチル基等の基を示す基であることが好ましい。上記の
(g−3)で示されるピリジル基は、2−ピリジルが好
ましい。
【0040】本発明のジペプチドは、一般式(I)に於
いて、Fで示されるアミノ酸単位及びGで示されるアミ
ノ酸単位が共にD型であるジペプチドであることが好ま
しい。
【0041】本明細書に於いて、アミノ酸、ペプチド、
保護基、溶媒等は当該技術分野で慣用されている略号、
或いは、IUPAC−IUBの命名委員会で採用された
略号を使用している。例えば下記の略号が使用される。
また、アミノ酸の表記において特記しない場合、アミノ
酸はL型を意味するものとする。
【0042】EDTA:エチレンジアミンテトラ酢酸 EGTA:エチレングリコールビス(2−アミノエチルエー
テル)テトラ酢酸 PMSF:フェニルメチルスルホニルフルオリド Leu :L−ロイシン Trp :L−トリプトファン D-Trp :D−トリプトファン His :L−ヒスチジン D-His :D−ヒスチジン Bzl :ベンジル DMAP:4−ジメチルアミノピリジン WSC・HCl :1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩 HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール TsOH:パラトルエンスルホン酸 Pd-C:パラジウム−炭素 THF :テトラヒドロフラン
【0043】本発明のジペプチドは、他の本発明の製造
方法により製造することができる。本発明の製造方法に
於いて、原料として使用するA−B−D1 −E−COO
H、A−B−OH、HO−E−COOH,H−F−OH
及びH−G−OQの各フラグメントは、そのままでもよ
く、必要に応じて反応に関与しないカルボキシル基、ア
ミノ基等に保護基を有するものであってもよい。この保
護基としては下記の基を例示することができる。
【0044】カルボキシル基の保護基としては、例え
ば、メチル、エチル、ベンジル、p−ニトロベンジル、
t−ブチル、シクロヘキシル等のエステルを挙げること
ができる。
【0045】アミノ基の保護基としては、例えば、ベン
ジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、
イソボルニルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
チルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
【0046】インドール基の保護基としては、例えば、
ホルミル基、ベンジルオキシカルボニル基、2,4−ジ
クロロベンジルオキシカルボニル基、2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニル基、4−メトキシ−2,3,
6−トリメチルベンゼンスルホニル基、2,4,6−ト
リメトキシベンゼンスルホニル基、メシチレン−2−ス
ルホニル基等を挙げることができる。
【0047】イミダゾール基の保護基としては、ベンジ
ル基、2−ニトロベンジル基、フェナシル基、ベンジル
オキシメチル基、ベンズヒドリル基、2,2,2−トリ
フルオロ−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル
基、2,2,2−トリフルオロ−1−t−ブトキシカル
ボニルアミノエチル基、2,4−ジニトロフェニル基、
2,4,6−トリニトロフェニル基、トリチル基、(4
−ピリジル)ジフェニルメチル基、ピペリジノカルボニ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカル
ボニル基、アダマンチルオキシカルボニル基、4−トル
エンスルホニル基、4−メトキシベンゼンスルホニル
基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、t−ブト
キシメチル基等を挙げることができる。
【0048】本発明の製造方法に於いて、ペプチド結合
を形成するための縮合方法として、アジド法、酸クロラ
イド法、酸無水物法、混合酸無水物法、N,N′−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド法、N,N′−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド−アディティブ法、活性エステル
法、カルボニルジイミダゾール法、酸化還元法、ウッド
ワード試薬Kを用いる方法等が挙げられる。
【0049】また、縮合反応を行なう前に、それ自体公
知の手段により、反応に関与するカルボキシル基、アミ
ノ基等をその反応性反応性誘導体とし活性化してもよ
い。カルボキシル基の反応性誘導体としては、例えば、
対応する酸無水物、アジド、活性エステル[アルコール
(例、ペンタクロロフェノール、2,4−ジニトロフェ
ノール、シアノメチルアルコール、p−ニトロフェノー
ル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカ
ルボキシイミド、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−
ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール)とのエステル]等が挙げられる。アミノ基の反
応性誘導体としては、例えば、対応する燐酸アミドが挙
げられる。
【0050】反応は、液相法によっても固相法によって
も行うことができるが、通常溶媒中で液相で行うことが
好ましく、例えば、クロロホルム、ジクロルメタン、酢
酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ピリジン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、水、メタノール等の溶媒、又は、これらの混合物中
で行なうことができる。
【0051】反応温度は、一般に使用される約−30℃
〜約50℃の範囲で行なうことができる。
【0052】本発明の製造方法に於いて保護基を脱離さ
せる場合には、使用する保護基の種類によって異なる
が、ペプチド結合に影響を与えず、保護基が除かれるよ
うにすることが必要である。
【0053】保護基の脱離方法としては、例えば、ギ
酸、塩化水素、臭化水素、無水フッ化水素、メタンスル
ホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸、又は、これらの混合物等による酸処理が挙げられ
るが、この他に、液体アンモニア中ナトリウム、パラジ
ウム炭素による還元等も挙げられる。上記酸処理による
脱保護基反応に於いては、アニソール、フェノール、チ
オアニソールの如きカチオン捕捉剤の添加が有効であ
る。
【0054】このようにして製造された本発明のジペプ
チドは、反応終了後、それ自体公知のペプチドの分離手
段、例えば、抽出、分配、再沈殿、再結晶、カラムクロ
マトグラフィー等によって収得することができる。
【0055】また、本発明のジペプチドは、それ自体公
知の方法により、カルボン酸エステル又は、それらの薬
理学的に許容され得る塩にすることができる。
【0056】本発明の製造方法に於いて、原料として使
用する各フラグメントは、市販品として入手することが
できるか、又はそれ自体公知の合成方法により若しくは
公知の合成方法を参考にして当業者が容易に合成するこ
とができる。また二種又は三種のフラグメントの縮合物
も前記のようにして容易に製造することができる。
【0057】例えば、前記のA−B−D1 −E−COO
Hのフラグメントの一つである、下記式(X−1):
【0058】
【化27】
【0059】で表される上記化合物は、下記の合成ルー
トAにより得られる。
【0060】
【化28】
【0061】アルデヒド体(1)に反応に関与しない溶
媒中で、コハク酸アルキル(2)を作用させて、2−ア
ルキリデンコハク酸(3)を得た。これを無水酢酸など
の酸無水物中で加熱することにより、酸無水物(4)が
得られる。これに、下記式
【0062】
【化29】
【0063】で示される環状アミンを、反応に関与しな
い溶媒中で、作用させることにより2−アルキリデンコ
ハク酸アミド体(5)が得られる。更に、(5)の化合
物を、Pd−C等によりアルキリデン部分を選択的に還
元させることにより、2−アルキルコハク酸アミド体
(6)が得られる。
【0064】2−アルキルコハク酸アミド体(6)とD
−Trp またはD−Trp −D−Trp などの反応は、(6)
のカルボキシル基とN−末端のD−Trp のアミノ基がア
ミド結合を形成する公知の方法を用いて行われる。
【0065】また、前記の一般式(I−2)で表される
化合物は、下記の合成ルートBにより得られる。
【0066】
【化30】
【0067】α−ヒドロキシカルボン酸(1)とC−末
端が保護されたジペプチド(2)を公知の方法のアミド
結合を形成する方法、例えば、(1)と(2)とを塩化
メチレン中で、HOBt、WSC−HClの存在下で反
応させることにより、アルコール体(3)を得ることが
できる。
【0068】上記得られたアルコール体(3)と下記式
で示させるカルボン酸
【0069】
【化31】
【0070】とを公知のエステル化反応、例えば、TH
F中、DMAP及びWSCの存在下で、反応を行うこと
により、エステル体(4)を得ることができる。
【0071】上記エステル体(4)をTHF中、Pd−
Cの存在下で、選択的に還元することにより、ベンジル
基等のC−末端の保護基は脱離される。
【0072】本発明のジペプチドは、下記の試験結果か
ら明らかなように、エンドセリン受容体へのエンドセリ
ンの結合に対して優れた阻害作用を有しており、また、
エンドセリンの血管収縮反応を抑制する作用が大きいこ
とから、優れたエンドセリン受容体拮抗剤である。
【0073】[エンドセリン受容体へのエンドセリン結
合阻害試験]新鮮なブタ大動脈から以下の方法により膜
画分を調製した。脂肪組織を除去し細切した血管組織
を、液体窒素中で凍結しワーリングブレンダーを用いて
粉末化した。ついで緩衝液[25mMヘペス、pH7.
4、0.25M蔗糖、5mMEDTA・Na2 、1mM
EGTA、0.4mMフェニルメチルスルホニルフル
オリド(PMSF)]中で、ホモジナイザー(YAMATO U
ltra-Dispercer)を用いて均一化した。ホモジネート
は、1,475×gおよび2,700×gで各々10分
間遠心分離し、その上清をさらに10,500×gで6
0分間遠心分離した。得られたペレットを緩衝液(25
mMヘペス、pH7.4、150mM NaCl、1m
M EDTA・Na2 、0.4mM PMSF、5μg
/mlアプロチニン)にて1回洗浄し、0.25mg/
mlバシトラシンを加えた同緩衝液に再懸濁して−80
℃で保存した。
【0074】膜標品(40μg蛋白/assay )は、[
125I]エンドセリン(1×10-11M)(Amersham、比
活性74TBq/ミリモル)及び1×10-7Mの被験物
質と共に、最終用量250μlの緩衝液(50mMヘペ
ス、pH7.4、150mMNaCl、5mM MgC
2 、0.5mg/mlバシトラシン、1mg/mlウ
シ血清アルブミン)中で25℃で90分間インキュベー
トした。反応後、セルハーベスタ(Brandel M-48R )を
用いて0.3%ポリエチレンイミンで処理したWhatmann
GF/Bフィルターにて吸引濾過した。フィルターは
3mlの洗浄用緩衝液(25mMトリス・塩酸、pH
7.4、150mM NaCl、5mMMgCl2 )で
3回洗浄し、フィルター上に捕捉した放射活性をガンマ
カウンター(アロカ ARC−301B)にて測定し
た。
【0075】被験物質の阻害率(A)を次式により算出
した。 A(%)=100−(B−C)/(D−C)×100 但し、B:被験物質1×10-7M存在下の放射活性 C:1×10-7Mのエンドセリン存在下の放射活性 D:1×10-11 Mの[ 125I]エンドセリン単独によ
る放射活性
【0076】被験物質として下記の実施例で得られた化
合物を使用したときの阻害率を表1に示す。
【0077】
【表1】 表1 阻害率 ────────────────────── 化合物 1×10-7M(%) ────────────────────── 実施例1−A 73 実施例1−B 57 実施例2 47 実施例3 51 ──────────────────────
【0078】上記の結果から明らかなように、本発明の
ジペプチドは優れたエンドセリン拮抗作用を有している
ので、例えば、高血圧症、狭心症、心筋症、動脈硬化、
心筋梗塞、レイノー病、脳動脈痙攣、脳虚血、くも膜下
出血後の晩期脳痙攣などの脳卒中発作、気管支収縮など
の喘息、急性腎不全などの腎不全などの治療剤として使
用できる。
【0079】本発明のジペプチドは、公知の固体又は液
体賦形剤と混合して、非経口投与、経口投与及び外部投
与に適した医薬配合の形態で使用できる。投与形態とし
ては、注射剤、吸入剤、シロップ剤、乳剤、散剤、カプ
セル剤、顆粒剤、錠剤、軟膏、坐剤などいずれの形態で
あってもよい。この医薬配合には、使用形態に応じた薬
剤を調製するのに通常使用される、佐剤、安定剤、湿潤
剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤、増量剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤等が含まれていてもよい。添加剤と
して、注射剤用の蒸留水、生理食塩水、リンゲル液、グ
ルコース、糖シロップ、ゼラチン、植物油、カカオバタ
ー、エチレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ラクトース、蔗糖、コーンスターチ、ステアリン酸
マグネシウム、タルク等を使用できる。
【0080】本発明のジペプチドのエンドセリン拮抗剤
としての投与量は、投与方法、患者の症状の程度、患者
の年令、体重等によって異なるが、通常は、本発明のジ
ペプチドの大人に対し経口投与する場合の1日投与量は
約0.1〜100mg/kg体重であり、非経口投与す
る場合の1日投与量は約0.01〜10mg/kg体重
である。
【0081】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0082】[実施例1] N−[N−[2−(2−メチルプロピル)−3−(ヘキ
サメチレンイミノカルボニル)プロピオニル]−Nin
ホルミル−D−トリプトフィル]−D−トリプトファン
ナトリウム塩の合成
【0083】(1) N−t−ブトキシカルボニル−D
−トリプトファン ベンジルエステルの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−トリプトファン3.
04g(10.0ミリモル)を乾燥塩化メチレン40m
lに溶解し、これに4−ジメチルアミノピリジン(以
下、DMAPと略記する)122mg(1.0ミリモ
ル)及びベンジルアルコール1.19g(11.0ミリ
モル)を加えた。この溶液に、氷冷下、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩(以下、WSC・HClと略記する)2.10g(1
1.0ミリモル)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液
を水洗後濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、この溶液
を10%クエン酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水の
順に洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し
た後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)するこ
とにより、標題化合物を白色結晶性粉末として定量的に
得た。
【0084】(2) D−トリプトファン ベンジルエ
ステル塩酸塩の合成 上記(1)で得られたN−t−ブトキシカルボニル−D
−トリプトファン ベンジルエステル(理論量:10ミリ
モル)を90%ギ酸60mlに溶解し、氷浴から室温に
戻しながら6時間撹拌した。ギ酸を減圧下留去し、残渣
に1N−塩酸/ジオキサン10mlを加え、室温で15
分間撹拌した後、エーテルを加えて結晶化した。結晶を
濾取し、エーテルで洗浄し減圧乾燥することにより、標
題化合物を白色結晶性粉末として2.68g(収率:8
1.2%)得た。
【0085】(3) N−t−ブトキシカルボニル−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ン ベンジルエステルの合成 上記(2)で得られたD−トリプトファン ベンジルエ
ステル塩酸塩198mg(0.6ミリモル)を乾燥塩化
メチレン5mlに溶解し、これにN−t−ブトキシカル
ボニル−Nin−ホルミル−D−トリプトファン199m
g(0.6ミリモル)、トリエチルアミン0.08ml
(0.6ミリモル)、および1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(以下、HOBtと略記する)一水和物92m
g(0.7ミリモル)を加え、氷浴上で撹拌した。更
に、WSC・HCl 126mg(0.7ミリモル)を
加え、室温で一晩撹拌した。反応液を上記(1)の場合
と同様に処理することにより、標題化合物360mgを
定量的に得た。
【0086】(4) Nin−ホルミル−D−トリプトフ
ィル−D−トリプトファン ベンジルエステルの合成 上記(3)で得られたN−t−ブトキシカルボニル−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ン ベンジルエステル(理論量:0.3ミリモル)を9
0%ギ酸6mlに溶解し、室温で3時間撹拌した。反応
液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重
曹水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後濃縮し、得られた残渣をそのまま次の反応に用い
た。
【0087】(5) 2−(2−メチルプロピリデン)
コハク酸の合成 窒素雰囲気下、イソブチルアルデヒド7.21g(0.
10モル)及びコハク酸エチル17.42g(0.10
モル)を乾燥エタノール170mlに溶解し、氷冷下撹
拌した。これに60%水素化ナトリウム(油性)4.8
0g(0.12モル)を加え、30分間加熱還流した
後、1規定水酸化ナトリウム水溶液124mlを加え、
更に1時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、残留物に
水300mlを加え、エーテルで洗浄し、水層に濃塩酸
25mlを加え、pH2とした。エーテルで抽出後、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧濃縮し、得られた残渣にベンゼンを加
え、濾取することにより、標題化合物を白色結晶として
2.55g(収率:14.8%)得た。1 H NMR(CD3 OD)δ;1.04(6H,d,J=6Hz), 2.6
-2.7(1H,m), 3.33(2H,s), 6.73(1H,d,J=10Hz) FAB MS(m/z);173(M+1)
【0088】(6) 2−(2−メチルプロピリデン)
コハク酸無水物 上記(5)で得られた2−(2−メチルプロピリデン)
コハク酸2.50g(14.5ミリモル)を無水酢酸3
0mlに溶解し、60℃で1時間加熱した。溶媒を減圧
留去し、標題化合物を黒紫色油状物として2.24g
(定量的)得た。1 H NMR(CDCl3 )δ;1.07(6H,d,J=7Hz), 2.4
-2.5(1H,m), 3.52(2H,d,J=3Hz), 6.8-6.9(1H,m)
【0089】(7) 2−(2−メチルプロピリデン)
−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プロピオン
酸の合成 上記(6)で得られた2−(2−メチルプロピリデン)
コハク酸無水物1.90g(12.3ミリモル)及びヘ
キサメチレンイミン1.22g(12.3ミリモル)を
乾燥塩化メチレン30mlに溶解し、室温で2時間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、得られた結晶をヘキサンと酢
酸エチルの混合溶媒で洗浄し、標題化合物を淡紫色結晶
として1.65g(収率:52.9%)得た。1 H NMR (CDCl3 )δ;1.05(6H,d,J=7Hz),
1.6-1.8(8H,m), 2.6-2.7(1H,m), 3.35(2H,s) 3.5-3.6(4H,m), 6.83(1H,d,J=10Hz), 9.60(1H,br s) FAB MS(m/z);254(M+1)
【0090】(8) 2−(2−メチルプロピル)−3
−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プロピオン酸の
合成 上記(7)で得られた2−(2−メチルプロピリデン)
−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プロピオン
酸1.00g(3.95ミリモル)をメタノール40m
lに溶解し、そこに10%Pd−C0.10gを加え、
水素雰囲気下2時間撹拌した。触媒を濾過後、メタノー
ルで洗浄し、濾液と洗浄液を合わせて減圧留去し、標題
化合物を白色結晶として1.00g(定量的)得た。1 H NMR(CDCl3 )δ;0.9-1.0(6H,dx2,J=6H
z), 1.2-1.7(10H,m), 2.4-2.8(2H,m),2.9-3.0(1H,m),
3.4-3.6(4H,m), 7.29(1H,br s)
【0091】(9) N−[N−[2−(2−メチルプ
ロピル)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プ
ロピオニル]−Nin−ホルミル−D−トリプトフィル]
−D−トリプトファン ベンジルエステルの合成 上記(8)で得られた2−(2−メチルプロピル)−3
−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プロピオン酸2
46mg(0.963ミリモル)及び上記(4)で得ら
れたNin−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプ
トファン ベンジルエステル490mg(0.963ミ
リモル)を乾燥塩化メチレン20mlに溶解し、氷冷下
撹拌した。そこにWSC・HCl 203mg(1.0
6モル)を加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去
し、残渣を酢酸エチル50mlに溶解し、有機層を水、
10%クエン酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で順
次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製
し、標題化合物A、Bを無色油状物としてそれぞれ10
5mg(収率:14.6%)、88mg(収率:12.
2%)得た[薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン=2/1)にてRf値約0.5のものをA、Rf
値約0.4のものをBとした]。 A:1 H NMR(CDCl3 )δ;0.5-0.6(6H,m), 0.8-1.
4(11H,m), 2.2-3.6(11H,m), 4.8-5.0(2H,m),5.10(2H,
s), 6.7-8.8(19H,m) FAB MS(m/z);746(M+1) B:1 H NMR(CDCl3 )δ;0.7-0.8(6H,m), 1.1-1.
8(11H,m), 2.2-3.5(11H,m), 4.7-4.9(2H,m),5.01(2H,
s), 6.6-8.8(19H,m) FAB MS(m/z);746(M+1)
【0092】(10) N−[N−[2−(2−メチル
プロピル)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)
プロピオニル]−Nin−ホルミル−D−トリプトフィ
ル]−D−トリプトファン ナトリウム塩 上記(9)で得られたN−[N−[2−(2−メチルプ
ロピル)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プ
ロピオニル]−Nin−ホルミル−D−トリプトフィル]
−D−トリプトファン ベンジルエステルA100mg
(0.134ミリモル)にメタノール8mlと水4ml
を加え、撹拌した(懸濁状態)。そこに10%Pd−C
11mg及び重曹11mgを加え、水素雰囲気下で一晩
撹拌した。触媒を濾過し、メタノールと水の混合溶媒で
洗浄した。濾液と洗浄液を合わせて減圧留去し、更に凍
結乾燥することにより、アモルファス状標題化合物を5
8mg(収率:63.7%)得た。1 H NMR(CD3 OD)δ;0.5-0.7(6H,m), 0.9-1.
8(11H,m), 2.3-3.5(11H,m), 4.8-5.0(2H,m) 7.0-10.3(11H,m) FAB MS(m/z);678(M+1)
【0093】(11) N−[N−[2−(2−メチル
プロピル)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)
プロピオニル]−Nin−ホルミル−D−トリプトフィ
ル]−D−トリプトファン ナトリウム塩の合成 上記(9)で得られたN−[N−[2−(2−メチルプ
ロピル)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プ
ロピオニル]−Nin−ホルミル−D−トリプトフィル]
−D−トリプトファン ベンジルエステルB83mg
(0.11ミリモル)を上記(10)と同様に反応させ
て、アモルファス状標題化合物を54mg(収率:7
2.0%)得た。1 H NMR (CD3 OD)δ;0.7-0.9(6H,m),1.1-1.
7(11H,m), 2.3-3.5(11H,m), 4.8-5.0(2H,m) 6.9-10.3(11H,m) FAB MS(m/z);678(M+1)
【0094】[実施例2] N−[N−[2−(2−メチルプロピリデン)−3−
(ヘキサメチレンイミノカルボニル)プロピオニル]−
in−メチル−D−トリプトフィル]−D−トリプトフ
ァンの合成
【0095】(1) N−t−ブトキシカルボニル−D
−トリプトファン メチルエステルの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−トリプトファン2.
00g(6.57ミリモル)を乾燥塩化メチレン50m
lに溶解し、氷冷下、DMAP80mg(0.66ミリ
モル)、メタノール232mg(7.24ミリモル)及
びWSC・HCl1.39g(7.25ミリモル)を加
え、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチ
ル50mlに再溶解し、水 、10%クエン酸、水、飽
和重曹水、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、標題化合物
を2.01g(収率:96.2%)得た。1 H NMR (CDCl3)δ;1.42(9H,m), 3.2-3.3(2
H,m), 3.67(3H,s), 4.6-5.1(2H,m),7.0-7.6(5H,m), 8.2
2(1H,br s)
【0096】(2) D−トリプトファン メチルエス
テルの合成 上記(1)で得られたN−t−ブトキシカルボニル−D
−トリプトファン メチルエステル1.80g(5.6
5ミリモル)をギ酸50mlに溶解し、一晩撹拌した。
溶媒を減圧留去し、酢酸エチル100mlに溶解し、飽
和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、標題化合物を淡黄色
油状物として558mg(収率:45.4%)得た。1 H NMR (CDCl3 )δ;1.64(2H,s), 3.0-3.3(2
H,m), 3.71(3H,s), 3.8-3.9(1H,m),7.0-7.6(5H,m), 8.2
5(1H,br s)
【0097】(3) N−(N−t−ブトキシカルボニ
ル−Nin−メチル−D−トリプトフィル)−D−トリプ
トファン メチルエステルの合成 上記(2)で得られたD−トリプトファン メチルエス
テル533mg(2.44ミリモル)及びN−t−ブト
キシカルボニル−Nin−メチル−D−トリプトファン7
77mg(2.44ミリモル)を乾燥塩化メチレン30
mlに溶解し、氷冷した。そこに、HOBt一水和物3
30mg(2.44ミリモル)及びWSC・HCl51
5mg(2.69ミリモル)を加え、一晩撹拌した。反
応溶液を水、10%クエン酸、水、飽和重曹水、水、飽
和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム/メタノール/=50/
1)で精製し、標題化合物を白色アモルファスとして4
40mg(収率:34.6%)得た。1 H NMR (CDCl3 )δ;1.37(9H,s), 3.0-3.3
(4H,m), 3.58(3H,s), 3.62(3H,s),4.4-4.8(2H,m), 6.2-
8.0(13H,m)
【0098】(4) N−(Nin−メチル−D−トリプ
トフィル)−D−トリプトファン メチルエステルの合
成 上記(3)で得られたN−(N−t−ブトキシカルボニ
ル−Nin−メチル−D−トリプトフィル)−D−トリプ
トファン メチルエステル400mg(0.771ミリ
モル)を90%ギ酸20mlに溶解し、一晩撹拌した。
溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチル50mlに溶解
し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、標題化合
物を白色結晶として311mg(収率:96.3%)得
た。1 H NMR (CD3 OD)δ;3.0-3.2(4H,m), 3.62
(3H,s), 3.72(3H,s), 3.7-3.8(1H,m),4.7-4.8(1H,m),
6.9-7.6(12H,m)
【0099】(5) N−[N−[2−(2−メチルプ
ロピリデン)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニ
ル)プロピオニル]−Nin−メチル−D−トリプトフィ
ル]−D−トリプトファン メチルエステルの合成 上記(4)で得られたN−(Nin−メチル−D−トリプ
トフィル)−D−トリプトファン メチルエステル28
0mg(0.67ミリモル)及び前記実施例1の(7)
で得られた2−(2−メチルプロピリデン)−3−(ヘ
キサメチレンイミノカルボニル)プロピオン酸169m
g(0.67ミリモル)を乾燥塩化メチレン30mlに
溶解し、氷冷した。そこに、HOBt一水和物90mg
(0.67ミリモル)及びWSC・HCl141mg
(0.74ミリモル)を加え、室温で一晩撹拌した。反
応溶液を水、10%クエン酸、水、飽和重曹水、水、飽
和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、標題化合物を淡黄色油状物と
して264mg(収率:60.6%)得た。1 H NMR (CDCl3 )δ;0.9-1.0(6H,m), 1.4-
1.7(10H,m), 2.4-2.5(1H,m), 3.1-3.5(8H,m),3.58(3H,
s), 3.62(3H,s), 4.6-4.8(2H,m), 5.75(1H,d,J=9Hz),6.
4-7.7(12H,m), 8.28(1H,br s)
【0100】(6) N−[N−[2−(2−メチルプ
ロピリデン)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニ
ル)プロピオニル]−Nin−メチル−D−トリプトフィ
ル]−D−トリプトファンの合成 上記(5)で得られたN−[N−[2−(2−メチルプ
ロピリデン)−3−(ヘキサメチレンイミノカルボニ
ル)プロピオニル]−Nin−メチル−D−トリプトフィ
ル]−D−トリプトファン メチルエステル251mg
(0.38ミリモル)をメタノール10mlに溶解し、
氷冷後、1規定水酸化ナトリウム水溶液2mlを加え、
3時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水、10%クエン
酸を加え、pH3とした。酢酸エチルで抽出後、飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去して得られた粗体を再結晶(酢酸エチル−
ヘキサン)し、標題化合物を淡黄色結晶として201m
g(収率:81.7%)得た。1 H NMR (CD3 OD)δ;0.9-1.0(6H,m), 1.4-
1.7(10H,m), 2.4-2.6(1H,m), 3.0-3.3(4H,m),3.3-3.5(4
H,m), 3.65(3H,s), 4.6-4.8(2H,m), 5.79(1H,d,J=9Hz) 6.9-8.0(12H,m), 10.20(1H,br s) FAB MS(m/z);640(M+1)
【0101】[実施例3] N−[(2S)−2−シクロヘプチルカルボニルオキシ
−4−メチルペンタノイル]−Nin−ホルミル−D−ト
リプトフィル−D−トリプトファンの合成
【0102】(1) N−[(2S)−2−ヒドロキシ
−4−メチルペンタノイル]−Nin−ホルミル−D−ト
リプトフィル−D−トリプトファン ベンジルエステル
の合成 Nin−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトフ
ァン ベンジルエステル254mg(0.5ミリモル)
を乾燥塩化メチレン20mlに溶解し、市販のL−ロイ
シン酸66mg(0.5ミリモル)、及びHOBt一水
和物74mg(0.55ミリモル)を加え、氷浴上で1
5分間攪拌した。更に、WSC・HCl105mg
(0.55ミリモル)を加え、氷冷から室温に戻しつつ
一晩撹拌した。反応液を水洗した後濃縮して、残渣を酢
酸エチルに溶解した。この溶液を10%クエン酸水、
水、飽和重曹水、水で順次洗浄し、次いで有機層に無水
硫酸ナトリウムを加えて乾燥した後濃縮した。残渣にク
ロロホルムを加え、析出した結晶を濾取し、クロロホル
ムで洗浄した後、減圧乾燥することにより、標題化合物
187mg(収率:60.0%)を白色結晶性粉末とし
て得た。1 H NMR (CD3 OD)δ;0.86-0.87(6H,m), 1.
24-1.73(3H,m), 3.03-3.23(4H,m),3.93-3.96(1H,m), 4.
52-4.62(2H,m), 4.96-5.04(2H,m),6.94-7.88(15H,m)
【0103】(2) N−[(2S)−2−シクロヘプ
チルカルボニルオキシ−4−メチルペンタノイル]−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ン ベンジルエステルの合成 上記(1)で得られたN−[(2S)−2−シクロヘプ
チルカルボニルオキシ−4−メチルペンタノイル]−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ン62mg(0.1ミリモル)を乾燥DMF(10m
l)に溶解し、シクロヘプタン酸14mg(0.1ミリ
モル)及びDMAP12mg(0.1ミリモル)を加
え、氷浴上で15分間攪拌した。この溶液に、WSC・
HCl24mg(0.55ミリモル)を加え、氷浴から
室温に戻しつつ四日間撹拌した。反応液を濃縮して、残
渣を酢酸エチルに溶解した。この溶液を10%クエン
酸、水、5%重曹水、水で順次洗浄し、次いで有機層に
無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した後濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム
/メタノール=100/1)で精製した。得られた無色
油状物をTHF/メタノール=1/1混液に溶解し、減
圧濃縮、乾燥することにより、標題化合物50mg(収
率:66.5%)を白色結晶性粉末として得た。1 H NMR (DMSO−d6)δ;0.69-0.71(6H,m),
1.14-1.78(15H,m), 2.86-3.61(5H,m),4.59-5.04(5H,m),
6.96-10.86(19H,m),
【0104】(3) N−[(2S)−2−シクロヘプ
チルカルボニルオキシ−4−メチルペンタノイル]−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ンの合成 上記(2)で得られたN−[(2S)−2−シクロヘプ
チルカルボニルオキシ−4−メチルペンタノイル]−N
in−ホルミル−D−トリプトフィル−D−トリプトファ
ン ベンジルエステル46mg(0.06ミリモル)を
THF10mlに溶解し、これに10%Pd−C 13
mgを加え、水素雰囲気下に室温で一晩攪拌した。反応
液を濾過した後濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/酢酸
=200/10/1)で精製することにより、標題化合
物20mgを白色アモルファスとして得た。1 H NMR (CD3 OD)δ;0.77-2.43(21H,m),
2.97-3.41(4H,m), 3.89-3.92(1H,m),4.72-4.82(3H,m),
6.98-7.57(10H,m),
【0105】
【発明の効果】本発明のトリペプチドは、新規なトリペ
プチドであって優れたエンドセリン拮抗作用を有する物
質である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、Aは、下記式(a): 【化2】 (式中、mは4〜7の整数であり、メチレン基の1〜3
    個が、−O−、−S−、−NR1 −(但し、R1 は水素
    原子、−CHO基又は炭素数1〜4のアルキル基を表
    す)又は−CO−で示される基で置換されていてもよ
    く、又はエチレン基がベンゼン環と縮合していてもよ
    い)で示される基、又は5〜8員環のシクロアルキル基
    を表し、Bは、−CO−、−CS−又は−SO2 −で示
    される基を表し、Dは、−CHR2 −(但し、R2 は水
    素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)又は−O
    −で示される基を表し、Eは、下記式: 【化3】 (但し、R3 は、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル
    基を表し、R4 は、炭素数1〜5のアルキル基、又はア
    リール基若しくは窒素原子含有芳香族複素環基を表す)
    で示される基を表し、Fは、下記式: 【化4】 (式中、R5 は水素原子、−CHO基、炭素数1〜6の
    アルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基を有するフェ
    ニルアルキル基、又は、式−COOR6 (式中、R6
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す)で表される
    基である)で示される基を表し、Gは、下記式: 【化5】 (式中、R7 は窒素原子含有芳香族複素環基を表す)で
    表される基であり、Qは水素原子、アルカリ金属原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す]で表される
    ジペプチド。
  2. 【請求項2】 一般式(I−1): 【化6】 [式中、Aは、下記式(a): 【化7】 (式中、mは4〜7の整数であり、メチレン基の1〜3
    個が、−O−、−S−、−NR1 −(但し、R1 は水素
    原子、−CHO基又は炭素数1〜4のアルキル基を表
    す)又は−CO−で示される基で置換されていてもよ
    く、又はエチレン基がベンゼン環と縮合していてもよ
    い)で示される基、又は5〜8員環のシクロアルキル基
    を表し、Bは、−CO−、−CS−又は−SO2 −で示
    される基を表し、D1 は、−CHR2 −(但し、R2
    水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)で示さ
    れる基を表し、Eは、下記式: 【化8】 (但し、R3 は、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル
    基を表し、R4 は、炭素数1〜5のアルキル基、又はア
    リール基若しくは窒素原子含有芳香族複素環基を表す)
    で示される基を表し、Fは、下記式: 【化9】 (式中、R5 は水素原子、−CHO基、炭素数1〜6の
    アルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基を有するフェ
    ニルアルキル基、又は、式−COOR6 (式中、R6
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す)で表される
    基である)で示される基を表し、Gは、下記式: 【化10】 (式中、R7 は窒素原子含有芳香族複素環基を表す)で
    表される基であり、Qは水素原子、アルカリ金属原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す]で表される
    ジペプチドを製造する方法であって、それぞれ保護基を
    有していてもよいフラグメントであるA−B−D1 −E
    −COOH、H−F−OH及びH−G−OQ(これらの
    フラグメントはその反応性誘導体であってもよい)を、
    一般式(I−1)で表されるジペプチドになるように任
    意の順序で縮合させ、所望により保護基を脱離させるこ
    とからなる製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(I−2): 【化11】 [式中、Aは、下記式(a): 【化12】 (式中、mは4〜7の整数であり、メチレン基の1〜3
    個が、−O−、−S−、−NR1 −(但し、R1 は水素
    原子、−CHO基又は炭素数1〜4のアルキル基を表
    す)又は−CO−で示される基で置換されていてもよ
    く、又はエチレン基がベンゼン環と縮合していてもよ
    い)で示される基、又は5〜8員環のシクロアルキル基
    を表し、Bは、−CO−、−CS−又は−SO2 −で示
    される基を表し、Eは、下記式: 【化13】 (但し、R3 は、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル
    基を表し、R4 は、炭素数1〜5のアルキル基、又はア
    リール基若しくは窒素原子含有芳香族複素環基を表す)
    で示される基を表し、Fは、下記式: 【化14】 (式中、R5 は水素原子、−CHO基、炭素数1〜6の
    アルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基を有するフェ
    ニルアルキル基、又は、式−COOR6 (式中、R6
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す)で表される
    基である)で示される基を表し、Gは、下記式: 【化15】 (式中、R7 は窒素原子含有芳香族複素環基を表す)で
    表される基であり、Qは水素原子、アルカリ金属原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を有するフェニルアルキル基を表す]で表される
    ジペプチドを製造する方法であって、それぞれ保護基を
    有していてもよいフラグメントであるA−B−OH、H
    O−E−COOH、H−F−OH及びH−G−OQ(こ
    れらのフラグメントはその反応性誘導体であってもよ
    い)を、一般式(I−2)で表されるジペプチドになる
    ように任意の順序で縮合させるか、或は上記の四種のフ
    ラグメントの二種又は三種を任意の組み合わせで予め縮
    合して得た化合物と、残りのフラグメントの二種(予め
    縮合しておいてもよい)又は一種とを縮合させ、所望に
    より保護基を脱離させることからなる製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のジペプチドを有効成分
    として含有することを特徴とするエンドセリン拮抗剤。
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