JPH05330479A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents

自転車用多段スプロケット装置

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JPH05330479A
JPH05330479A JP33847392A JP33847392A JPH05330479A JP H05330479 A JPH05330479 A JP H05330479A JP 33847392 A JP33847392 A JP 33847392A JP 33847392 A JP33847392 A JP 33847392A JP H05330479 A JPH05330479 A JP H05330479A
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JP
Japan
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sprocket
chain
diameter sprocket
tooth
small
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JP33847392A
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English (en)
Inventor
Jun Kobayashi
順 小林
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MAEDA IND
Maeda Kogyo Co Ltd
Original Assignee
MAEDA IND
Maeda Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大径スプロケットから小径スプロケットにチ
エンを掛け換える場合における大径スプロケットへのチ
エンの食い込みを回避し、良好な掛け換え性能を得るこ
とができる。 【構成】 互いに隣接する大径スプロケットs1と小径
スプロケットs2において、大径スプロケットの一つの
基準歯間中心O1 と、これから小径スプロケットに下ろ
した接線Lの小径スプロケットの基準歯間中心O2 との
距離Dがnp+α(ただし、pはチエンピッチ、nは整
数、αはチエンのローラピン間内法寸法より小さい寸
法。)である場合の上記大径スプロケットの上記基準歯
間中心と小径スプロケットの上記基準歯間中心の一方ま
たは双方の近傍の歯を、通常の歯より回転方向歯幅の小
さい歯としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯数が異なる複数の
スプロケットが並設されてなる自転車用多段スプロケッ
ト装置に関し、詳しくは、大径スプロケットから小径ス
プロケットへのチエンの掛け換え時にチエンが大径スプ
ロケットにロックされる現象を回避し、チエンの掛け換
えをより良好に行なえるように改良されたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の自転車には、クランクに装着する
チエンホイール(前ギヤ)と、後ハブに装着するフリー
ホイール(後ギヤ)を、ともに歯数の異なる複数のスプ
ロケットを並設してなる多段スプロケット装置で構成
し、変速段数を増加したものが多く見受けられる。自転
車の変速は、多段スプロケット装置の回転中、この多段
スプロケット装置に進入するチエンをディレーラによっ
て強制的に横方向に押圧して斜行させ、これを現在噛合
しているスプロケットから離脱させるとともに目的のス
プロケットに噛合させることにより行なわれる。この変
速の良否は、いかにすみやかに現在噛合しているスプロ
ケットからチエンを離脱させ、かつ、いかにすみやかに
チエンを目的のスプロケットに噛合させるかによって決
定される。一般に、チエンにはリヤディレーラのテンシ
ョンスプリングによって所定のテンションが作用してい
ることから、小径スプロケットに噛合しているチエンを
スプロケットの半径方向に持ち上げて大径スプロケット
に掛け換えるほうが困難とされ、そのためにたとえば実
公昭56−33829号公報に示されているもののよう
に、小径スプロケットから大径スプロケットへのチエン
の掛け換え性能を向上させるための提案が種々なされて
きた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、大径スプ
ロケットから小径スプロケットへのチエンの掛け換え性
能については、スプロケットに進入するチエンを強く押
圧するだけでこのチエンを大径スプロケットから離脱さ
せることができ、また、大径スプロケットから離脱した
チエンはテンションによって自動的に小径スプロケット
に噛合すると考えられていたため、あまりその掛け換え
性能の改善につき、考慮されることがなかった。
【0004】しかしながら、当然のことながら大径スプ
ロケットの歯数と小径スプロケットの歯数が異なるので
あるから、チエンが大径スプロケットから離脱して斜行
しつつ小径スプロケットに移行する際、このチエンの移
行経路上においてチエンが離脱しようとする大径スプロ
ケットの歯からチエンが噛合しようとする小径スプロケ
ットの歯までの距離がチエンのピッチの整数倍となって
いるとはかぎらない。したがって、チエンが大径スプロ
ケットから小径スプロケットに移行する際にうまくロー
ラピンが小径スプロケットの歯間に納まるとはかぎらな
いのである。
【0005】このような状況の中で、従来、次に詳説す
るように、チエンホイールにおいてチエンが大径スプロ
ケットから小径スプロケットにチエンを移行する場合に
大径スプロケットに食い付き、多段スプロケットの回転
とともにチエンが食い付いたまま巻き上げられ、これが
チエンステーやフロントディレーラに衝突し、これらを
破損させる問題があった。
【0006】図4、図5、図6および図8はそれぞれチ
エンCをチエンホイールCWの大径スプロケットs1か
ら小径スプロケットs2に掛け換える場合において問題
となる状況を経時的に順を追って自転車の左側から見た
側面図として示したものであり、第7図は図6のVII方
向矢視図である。図4、図5、図6および図8におい
て、大径スプロケットs1は向う側に位置し、小径スプ
ロケットs2は手前側に位置する。チエンCは、左右の
内リンクプレートPa1,Pa2と左右の外リンクプレ
ートPb1,Pb2を交互にローラピンRで連結して構
成され、各内リンクプレートPa1,Pa2の間および
各外リンクプレートPb1,Pb2の間にスプロケット
の各歯が突入しつつローラピンRがスプロケットの各歯
間に納まるようにしてスプロケットに噛合する。
【0007】大径スプロケットs1に噛合しているチエ
ンCを小径スプロケットs2に掛け換える場合、図示し
ないフロントディレーラによって大径スプロケットs1
に進入するチエンCを小径スプロケットs2側に押圧
し、これを斜行させて大径スプロケットs1から離脱さ
せるのであるが、この場合、チエンCは、図4に示すよ
うに右側の内リンクプレートPa1が大径スプロケット
s1の歯taを乗り越えた後、図5および第7図に示す
ように上記歯taを乗り越えた内リンクプレートPa
1,Pa2の直後のローラピンRoを支点として小径ス
プロケットs2に接線を引くような恰好で小径スプロケ
ットs2上に移行する。
【0008】この際、図5に示すように、上記ローラピ
ンRoの位置と対応する大径スプロケットs1の歯間中
心O1 と、これから小径スプロケットs2に下ろした接
線L上にある小径スプロケットs2の歯間中心O2 まで
の距離がチエンのピッチ(p)の整数(n)倍より一定
量(α)大きいとき、すなわち、上記歯間中心O1 から
歯間中心O2 までの距離がnp+α(ただし、pはチエ
ンピッチ、nは整数、αはローラピンR間の内法距離よ
り小さい寸法)であるとき、チエンホイールにクランク
からの強大なペダル踏込み力が作用すると次のような問
題が生じるのである。
【0009】すなわち、通常はローラピンRが小径スプ
ロケットs2の歯先に乗り上げた恰好で暫く回転し、チ
エンのローラピンRの位置と小径スプロケットs2の歯
間の位置とが一致した時点でローラピンRが上記歯間に
納まるのであるが、図5に示す状態でチエンホイールC
Wに強大な回転駆動力が作用すると、図6に示すように
チエンCに強大な張力が作用して強引にローラピンRが
小径スプロケットs2の歯間に押し込められてしまうの
である。このとき、図5と図6とを比較すればあきらか
なように、大径スプロケットs1の上記歯間O1 と対応
するローラピンRoが強引に大径スプロケットs1の側
面に沿って押し下げられた恰好となる。
【0010】そしてこのとき、第7図に示すように、上
記歯taを乗り越えた内リンクプレートPa1およびこ
れの直前の外リンクプレートPb1が上記歯taとその
一つ前の歯tbとの間を斜めに横断させられながら歯底
方向に強力に押し込まれていることから、上記内リンク
プレートPa1には、上記歯taの小径スプロケット側
側面と上記歯tbの反対側側面とによって、第7図に矢
印Aで示す強力な曲げ力が作用する。すなわち、チエン
Cには、第7図における上記歯ta付近において、各ス
プロケットに対する交差角がより大きくなろうとするよ
うに強い曲げ力が作用する。そうして、この曲げ力の影
響により、上記歯taより回転方向前方の歯tb,t
c,td,teの小径スプロケット側の側面に対してチ
エンCの各左側のリンクプレートが押し付けられてロッ
クされるのである。すなわち、上記各歯ta,tb,t
c,td,teに噛合しているチエンCが大径スプロケ
ットs1から離脱できなくなるのである。
【0011】そうすると、図8に示すように、チエンホ
イールCWの回転とともにチエンCが大径スプロケット
s1にロックしたまま回転する。そして図8の状態より
さらにチエンホイールCWが回転すると、やがてチエン
Cが図示しないフロントディレーラに衝突し、これを破
損させる結果となる。
【0012】また、リンクプレートが不自然な姿勢で強
力に大径スプロケットs1の歯に食い込むため、チエン
ホイールCWがたとえば軽金属で形成されている場合な
ど、大径スプロケットs1の歯が変形する問題もある。
【0013】この発明は、上記のような従来の問題を解
決するために考え出されたものであって、とくにチエン
ホイールの場合に、大径スプロケットから小径スプロケ
ットにチエンを掛け換える場合における大径スプロケッ
トへのチエンの食い込みを回避し、良好な掛け換え性能
を担保しうる多段スプロケット装置を提供することをそ
の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めこの発明では、次の技術的手段を講じている。
【0015】すなわち、少なくとも1枚の大径スプロケ
ットと少なくとも1枚の小径スプロケットをもつ自転車
用多段スプロケット装置であって、互いに隣接する大径
スプロケットと小径スプロケットにおいて、大径スプロ
ケットの一つの基準歯間中心と、これから小径スプロケ
ットに下ろした接線上の小径スプロケットの基準歯間中
心との距離がnp+α(ただし、pはチエンピッチ、n
は整数、αはチエンのローラピン間内法寸法より小さい
寸法。)である場合の上記大径スプロケットの上記基準
歯間中心と小径スプロケットの上記基準歯間中心の一方
または双方の近傍の歯を、通常の歯より回転方向歯幅の
小さい歯としている。
【0016】
【発明の作用】チエンは、ディレーラによって強制的に
小径スプロケット側に斜行させられると、その内リンク
プレートが大径スプロケットの一つの歯を乗り越え、そ
うしてその内リンクプレートの直後のローラピンから小
径スプロケットに接線を引くように小径スプロケットに
移行するのであるが、上記内リンクプレートが乗り越え
た歯の直後の大径スプロケット側基準歯間中心から上記
接線上の小径スプロケット側基準歯間中心までの距離が
チエンのピッチの整数倍より一定量大きいとき、従来、
チエンホイールに駆動力が作用するとローラピンの位置
が小径スプロケットの歯間の位置とは完全に一致してい
ないにもかかわらず強制的にローラピンが歯間に押し込
められていた。しかしながら、本願発明では、上記大径
スプロケットの基準歯間中心と小径スプロケット側の基
準歯間中心の一方または双方の近傍の歯を、その回転方
向後方を削除して前後幅が標準歯より小さい歯としてい
るので、上記大径スプロケットまたは小径スプロケット
の歯間の前後幅に余裕ができ、上記の場合にも抵抗なく
ローラピンが小径スプロケットの歯間に納まる。したが
って、大径スプロケットから小径スプロケットに移行し
ている部分のチエンに強大な引張り力が作用することが
なく、従来のようにチエンが大径スプロケットに食い付
くということもなくなる。
【0017】
【発明の効果】以上のことから、本願発明の自転車用多
段スプロケットによれば、簡単な構成により、大径スプ
ロケットから小径スプロケットへのチエンの掛け換えの
際に問題となっていたチエンの大径スプロケットへの食
い付き(ロック)が回避され、チエンの巻き上げ、ある
いはこれに起因するディレーラの破損、ないしは大径ス
プロケットの歯の変形が回避される。
【0018】
【実施例の説明】以下、本願発明の実施例を図面を参照
しつつ具体的に説明する。
【0019】図1は本願発明の第一実施例を示し、1枚
の大径スプロケットs1と1枚の小径スプロケットs2
とをもつチエンホイールCWに本願発明を適用した例の
側面図である。この図は、従来例を示す図4、図5等の
側面図と対応する図である。
【0020】大径スプロケットs1の歯数と小径スプロ
ケットの歯数s2とは異なるのであるから、大径スプロ
ケットs1のピッチ円上の一つの歯間中心から小径スプ
ロケットs2のピッチ円に接線Lを下ろした場合、大径
スプロケットs1の歯間中心O1 から小径スプロケット
s2における上記接線L上の歯間中心O2 までの距離D
はチエンCのピッチpの整数倍となるとはかぎらない。
【0021】そうして、上記距離Dがチエンのピッチp
の整数n倍より所定長さ長い場合(np+αとなる場
合)が存在するが、本例では、上記歯間中心O1 と歯間
中心O 2 との距離がこのような関係にあるときの小径ス
プロケット側歯間中心O2 の近傍の歯tsを、図1に仮
想線で示す通常の歯の形状に比してその回転方向後方側
を削除して前後幅を縮小した歯としている。なお、上記
歯間中心O1 と歯間中心O2 との距離がnp+αとなる
場合は、ほぼ、大径スプロケットs1と小径スプロケッ
トs2の歯数の最大公約数の個所存在する。
【0022】図1のような構成の作用効果は、図4ない
し図8について説明した従来の現象と比較対照すればあ
きらかである。すなわち、小径スプロケット側の符号O
2 を付した歯間の回転方向の幅に余裕ができ、従来にお
いて図5の状態から図6の状態に移行する際のローラピ
ンRの強制的な歯間への押し込み現象がなく、余裕をも
ってローラピンRが歯間に納まることができるのであ
る。したがって、ローラピンRの小径スプロケットs2
の歯間への強制的な押し込みに起因するチエンの大径ス
プロケットs1へのロックが回避され、図8のようなチ
エンの巻き上げも起こりえない。
【0023】したがって、本願発明の多段スプロケット
装置は、大径スプロケットから小径スプロケットへのチ
エンの掛け換え時において従来問題となっていたチエン
の大径スプロケットへのロックという問題が簡単な構成
によって解消される。
【0024】しかも、本例においては、小径スプロケッ
トs2の歯tsは、その回転方向後方側が削除されてい
るだけで前方側には変更がないので、チエンCに対する
駆動力伝達にはなんら問題がない。
【0025】図2は本願発明の第二の実施例を示す側面
図である。本例では、大径スプロケットs1の基準歯間
中心O1 の近傍、とくにこの歯間中心O1 に対して回転
方向前方にある歯ts’を、図2に仮想線で示す通常の
歯の形状に比してその回転方向前方側を削除してその回
転方向の幅を縮小した歯としている。この場合も、大径
スプロケットの上記歯間中心O1 の近傍の歯間の前後幅
に余裕ができ、従来例において図5から図6の状態に移
行する際のローラピンRの強制的な小径スプロケットの
歯間への押し込みが回避され、余裕をもってローラピン
Rが歯間に納まることができるのである。
【0026】図3は本願発明の第三の実施例を示す側面
図であり、この例では、図2の例において大径スプロケ
ットの歯ts’の回転方向前方側を削除したのに対し、
回転方向の前後双方を削除してその回転方向幅を縮小さ
せている。この例においても、第一および第二の実施例
と同様の作用効果が期待できることはあきらかである。
【0027】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
例に限定されるものではない。実施例は、1枚の大径ス
プロケットと1枚の小径スプロケットで構成されるチエ
ンホイールに本願発明を適用した例であるが、3枚以上
の異径スプロケットをもつチエンホイールにも本願発明
を適用できる。この場合、互いに隣り合う大径スプロケ
ットと小径スプロケットとの間に特許請求の範囲に記載
した構成を適用すればよい。また、チエンホイールに限
らず、フリーホイールについても同様に本願発明を適用
することができる。
【0028】また、実施例は、大径スプロケットまたは
小径スプロケットの所定の歯の回転方向前後幅を縮小さ
せた例であるが、大径スプロケットと小径スプロケット
の双方の所定の歯の前後幅を縮小させてもよい。すなわ
ち、図1と図2の各例を組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施例の側面図である。
【図2】本願発明の第二の実施例の側面図である。
【図3】本願発明の第三の実施例の側面図である。
【図4】従来例の作動を説明する図である。
【図5】従来例の作動を説明する図である。
【図6】従来例の作動を説明する図である。
【図7】図6のVII 方向矢視図である。
【図8】従来例の作動を説明する図である。
【符号の説明】
CW…自転車用多段スプロケット装置 s1…大径スプロケット s2…小径スプロケット O1 …大径スプロケットの歯間中心 O2 …小径スプロケットの基準歯間中心 L…接線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自転車用多段スプロケット装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯数が異なる複数の
スプロケットが並設されてなる自転車用多段スプロケッ
ト装置に関し、詳しくは、大径スプロケットから小径ス
プロケットへのチエンの掛け換え時にチエンが大径スプ
ロケットにロックされる現象を回避し、チエンの掛け換
えをより良好に行なえるように改良されたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の自転車には、クランクに装着する
チエンホイール(前ギヤ)と、後ハブに装着するフリー
ホイール(後ギヤ)を、ともに歯数の異なる複数のスプ
ロケットを並設してなる多段スプロケット装置で構成
し、変速段数を増加したものが多く見受けられる。自転
車の変速は、多段スプロケット装置の回転中、この多段
スプロケット装置に進入するチエンをディレーラによっ
て強制的に横方向に押圧して斜行させ、これを現在噛合
しているスプロケットから離脱させるとともに目的のス
プロケットに噛合させることにより行なわれる。
【0003】この変速の良否は、いかにすみやかに現在
噛合しているスプロケットからチエンを離脱させ、か
つ、いかにすみやかにチエンを目的のスプロケットに噛
合させるかによって決定される。
【0004】一般に、チエンにはリヤディレーラのテン
ションスプリングによって所定のテンションが作用して
いることから、小径スプロケットに噛合しているチエン
をスプロケットの半径方向に持ち上げて大径スプロケッ
トに掛け換えるほうが困難とされ、そのためにたとえば
実公昭56−33829号公報に示されているもののよ
うに、小径スプロケットから大径スプロケットへのチエ
ンの掛け換え性能を向上させるための提案が種々なされ
てきた。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、大径スプ
ロケットから小径スプロケットへのチエンの掛け換え性
能については、スプロケットに進入するチエンを強く押
圧するだけでこのチエンを大径スプロケットから離脱さ
せることができ、また、大径スプロケットから離脱した
チエンはテンションによって自動的に小径スプロケット
に噛合すると考えられていたため、あまりその掛け換え
性能の改善につき、考慮されることがなかった。
【0006】しかしながら、当然のことながら大径スプ
ロケットの歯数と小径スプロケットの歯数が異なるので
あるから、チエンが大径スプロケットから離脱して斜行
しつつ小径スプロケットに移行する際、このチエンの移
行経路上においてチエンが離脱しようとする大径スプロ
ケットの歯からチエンが噛合しようとする小径スプロケ
ットの歯までの距離がチエンのピッチの整数倍となって
いるとはかぎらない。
【0007】したがって、チエンが大径スプロケットか
ら小径スプロケットに移行する際にうまくローラピンが
小径スプロケットの歯間に納まるとはかぎらないのであ
る。
【0008】このような状況の中で、従来、次に詳説す
るように、チエンホイールにおいてチエンが大径スプロ
ケットから小径スプロケットに移行する場合に大径スプ
ロケットに食い付き、多段スプロケットの回転とともに
チエンが食い付いたまま巻き上げられ、これがチエンス
テーやフロントディレーラに衝突し、これらを破損させ
るという問題があった。
【0009】図4、図5、図6および図8はそれぞれチ
エンCをチエンホイールCWの大径スプロケットs1か
ら小径スプロケットs2に掛け換える場合において問題
となる状況を経時的に順を追って自転車の左側から見た
側面図として示したものであり、図7は図6のVII方向
矢視図である。
【0010】図4、図5、図6および図8において、大
径スプロケットs1は向う側に位置し、小径スプロケッ
トs2は手前側に位置する。チエンCは、左右の内リン
クプレートPa1,Pa2と左右の外リンクプレートP
b1,Pb2を交互にローラピンRで連結して構成さ
れ、各内リンクプレートPa1,Pa2の間および各外
リンクプレートPb1,Pb2の間にスプロケットの各
歯が突入しつつローラピンRがスプロケットの各歯間に
納まるようにしてスプロケットに噛合する。
【0011】大径スプロケットs1に噛合しているチエ
ンCを小径スプロケットs2に掛け換える場合、図示し
ないフロントディレーラによって大径スプロケットs1
に進入するチエンCを小径スプロケットs2側に押圧
し、これを斜行させて大径スプロケットs1から離脱さ
せるのであるが、この場合、チエンCは、大径スプロケ
ット側の内リンクプレートPa1が大径スプロケットs
1の歯taを乗り越えた後、図5および図7に示すよう
に上記歯taを乗り越えた内リンクプレートPa1,P
a2の直後のローラピンRoを支点として小径スプロケ
ットs2に接線を引くような恰好で小径スプロケットs
2上に移行する。
【0012】この際、図5に示すように、上記ローラピ
ンRoの位置と対応する大径スプロケットs1の歯間中
心O1 と、これから小径スプロケットs2に下ろした接
線L上にある小径スプロケットs2の歯間中心O2 まで
の距離がチエンのピッチ(p)の整数(n)倍より一定
量(α)大きいとき、すなわち、上記歯間中心O1 から
歯間中心O2 までの距離がnp+α(ただし、pはチエ
ンピッチ、nは整数、αはローラピンR間の内法距離よ
り小さい寸法)であるとき、チエンホイールにクランク
からの強大なペダル踏込み力が作用すると次のような問
題が生じるのである。
【0013】すなわち、通常はローラピンRが小径スプ
ロケットs2の歯先に乗り上げた恰好で暫く回転し、チ
エンのローラピンRの位置と小径スプロケットs2の歯
間の位置とが一致した時点でローラピンRが上記歯間に
納まるのであるが、図5に示す状態でチエンホイールC
Wに強大な回転駆動力が作用すると、図6に示すように
チエンCに強大な張力が作用して強引にローラピンRが
小径スプロケットs2の歯間に押し込められてしまうの
である。
【0014】このとき、図5と図6とを比較すればあき
らかなように、大径スプロケットs1の上記歯間O1
対応するローラピンRoが強引に大径スプロケットs1
の側面に沿って押し下げられた恰好となる。
【0015】そしてこのとき、図7に示すように、上記
歯taを乗り越えた内リンクプレートPa1およびこれ
の直前の外リンクプレートPb1が上記歯taとその一
つ前の歯tbとの間を斜めに横断させられながら歯底方
向に強力に押し込まれている。このため、上記内リンク
プレートPa1には、上記歯taの小径スプロケット側
側面と上記歯tbの反対側側面とによって、図7に矢印
Aで示す強力な曲げ力が作用する。
【0016】すなわち、チエンCには、図7における上
記歯ta付近において、各スプロケットに対する交差角
がより大きくなろうとするように強い曲げ力が作用す
る。そうして、この曲げ力の影響により、上記歯taよ
り回転方向前方の歯tb,tc,td,teの小径スプ
ロケット側の側面に対してチエンCの各左側のリンクプ
レートが押し付けられてロックされるのである。この結
果、上記各歯ta,tb,tc,td,teに噛合して
いるチエンCが大径スプロケットs1から離脱できなく
なるのである。
【0017】そうすると、図8に示すように、チエンホ
イールCWの回転とともにチエンCが大径スプロケット
s1にロックしたまま回転する。そして図8の状態より
さらにチエンホイールCWが回転すると、やがてチエン
Cが図示しないフロントディレーラに衝突し、これを破
損させる結果となる。
【0018】また、リンクプレートが不自然な姿勢で強
力に大径スプロケットs1の歯に食い込むため、チエン
ホイールCWがたとえば軽金属で形成されている場合な
ど、大径スプロケットs1の歯が変形する問題もある。
【0019】この発明は、上記のような従来の問題を解
決するために考え出されたものであって、とくにチエン
ホイールの場合に、大径スプロケットから小径スプロケ
ットにチエンを掛け換える場合における大径スプロケッ
トへのチエンの食い込みを回避し、良好な掛け換え性能
を担保しうる多段スプロケット装置を提供することをそ
の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めこの発明では、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本願発明は、少なくとも1枚の大径スプロケットと
少なくとも1枚の小径スプロケットをもつ自転車用多段
スプロケット装置であって、互いに隣接する大径スプロ
ケットと小径スプロケットにおける大径スプロケットの
一つの基準歯間中心と、この基準歯間中心から小径スプ
ロケットに下ろした接線の接点近傍における小径スプロ
ケットの基準歯間中心との距離がnp+α(ただし、p
はチエンピッチ、nは整数、αはチエンのローラピン間
内法寸法より小さい寸法。)である場合の上記大径スプ
ロケットの上記基準歯間中心近傍の歯の回転方向前方側
と、上記小径スプロケットの上記基準歯間中心近傍の歯
の回転方向後方側の一方または双方を削除することによ
り、通常の歯よりスプロケット周方向歯幅の小さい歯を
設けたことを特徴とする。
【0021】
【発明の作用】チエンは、ディレーラによって強制的に
小径スプロケット側に斜行させられると、その内リンク
プレートが大径スプロケットの一つの歯を乗り越え、そ
うしてその内リンクプレートの直後のローラピンから小
径スプロケットに接線を引くように小径スプロケットに
移行する。
【0022】上記内リンクプレートが乗り越えた歯の直
後の大径スプロケット側基準歯間中心から上記接線の接
点近傍における小径スプロケット側基準歯間中心までの
距離がチエンのピッチの整数倍より一定量大きいとき、
従来、チエンホイールに駆動力が作用するとローラピン
の位置が小径スプロケットの歯間の位置とは完全に一致
していないにもかかわらず強制的にローラピンが歯間に
押し込められていた。
【0023】しかしながら、本願発明では、上記大径ス
プロケットの基準歯間中心近傍の歯の回転方向前方側
と、上記小径スプロケットの上記基準歯間中心近傍の回
転方向後方側の一方または双方を削除することにより、
歯の前後幅が標準歯より小さい歯を設けている。このた
め、上記大径スプロケットまたは小径スプロケットの歯
間の前後幅に余裕ができ、大径スプロケットと小径スプ
ロケットの上記基準歯間中心間の距離がチエンのピッチ
の整数倍より大きい場合にも、チエンのローラピンが抵
抗なく小径スプロケットの歯間に納まる。
【0024】したがって、大径スプロケットから小径ス
プロケットに移行している部分のチエンに強大な引張り
力が作用することがなくなる。このため、スプロケット
の歯とチエンとの間に作用する曲げ力も緩和され、従来
のようにチエンが大径スプロケットに食い付くというこ
ともなくなる。
【0025】
【発明の効果】以上のことから、本願発明の自転車用多
段スプロケット装置によれば、簡単な構成により、大径
スプロケットから小径スプロケットへのチエンの掛け換
えの際に問題となっていたチエンの大径スプロケットへ
の食い付き(ロック)が回避され、チエンの巻き上げ、
あるいはこれに起因するディレーラの破損、ないしは大
径スプロケットの歯の変形が回避される。
【0026】
【実施例の説明】以下、本願発明の実施例を図面を参照
しつつ具体的に説明する。図1は本願発明の第一実施例
を示し、1枚の大径スプロケットs1と1枚の小径スプ
ロケットs2とをもつチエンホイールCWに本願発明を
適用した例の側面図である。この図は、従来例を示す図
4、図5等の側面図に対応する図である。
【0027】大径スプロケットs1の歯数と小径スプロ
ケットの歯数s2とは異なるのであるから、大径スプロ
ケットs1のピッチ円上の一つの歯間中心から小径スプ
ロケットs2のピッチ円に接線Lを下ろした場合、大径
スプロケットs1の歯間中心O1 から小径スプロケット
s2における上記接線L上の歯間中心O2 までの距離D
はチエンCのピッチpの整数倍となるとはかぎらない。
【0028】そうして、上記距離Dがチエンのピッチp
の整数n倍より所定長さ長い場合(np+αとなる場
合)が存在するが、本例では、上記歯間中心O1 と歯間
中心O 2 との距離がこのような関係にあるときの小径ス
プロケット側歯間中心O2 の近傍の歯tsを、図1に仮
想線で示す通常の歯の形状に比してその回転方向後方側
を削除して歯のスプロケット周方向幅を縮小した歯とし
ている。
【0029】なお、上記歯間中心O1 と歯間中心O2
の距離がnp+αとなる場合は、ほぼ、大径スプロケッ
トs1と小径スプロケットs2の歯数の最大公約数の個
所存在する。
【0030】図1のような構成の作用効果は、図4ない
し図8について説明した従来の現象と比較対照すればあ
きらかである。すなわち、小径スプロケット側の符号O
2 を付した歯間のスプロケット周方向の幅に余裕がで
き、従来において図5の状態から図6の状態に移行する
際のローラピンRの強制的な歯間への押し込み現象がな
く、余裕をもってローラピンRが歯間に納まることがで
きるのである。
【0031】このため、ローラピンRの小径スプロケッ
トs2の歯間への強制的な押し込みに起因するチエンの
大径スプロケットs1へのロックが回避され、図8のよ
うなチエンの巻き上げも起こりえない。
【0032】したがって、本願発明の多段スプロケット
装置は、大径スプロケットから小径スプロケットへのチ
エンの掛け換え時において従来問題となっていたチエン
の大径スプロケットへのロックという問題が簡単な構成
によって解消される。しかも、本実施例においては、小
径スプロケットs2の歯tsは、その回転方向後方側が
削除されているだけで前方側には変更がないので、チエ
ンCに対する駆動力伝達にはなんら問題がない。
【0033】図2は本願発明の第二の実施例を示す側面
図である。本例では、大径スプロケットs1の基準歯間
中心O1 の近傍、とくにこの歯間中心O1 に対して回転
方向前方にある歯ts'を、図2に仮想線で示す通常の
歯の形状に比してその回転方向前方側を削除することに
より、スプロケット周方向幅を縮小した歯としている。
【0034】この場合も、大径スプロケットの上記歯間
中心O1 の近傍の歯間のスプロケット周方向幅に余裕が
でき、従来例において図5から図6の状態に移行する際
のローラピンRの強制的な小径スプロケットの歯間への
押し込みが回避され、余裕をもってローラピンRが歯間
に納まることができるのである。
【0035】図3は本願発明の第三の実施例を示す側面
図であり、この例では、図2の例において大径スプロケ
ットの歯ts'の回転方向前方側のみを削除したのに対
し、回転方向の前後双方を削除してそのスプロケット周
方向幅を縮小させている。この例においても、大径スプ
ロケットの歯ts'の回転方向前方側が削除されている
ため、第一および第二の実施例と同様の作用効果が期待
できることはあきらかである。
【0036】しかも、第三の実施例においては、歯t
s'の回転方向後方側をも削除している。このため、ス
プロケットに対するチエンの交差角が大きくなっても、
図7に示すような大きな曲げ力がチエンのリンクプレー
トに作用することはない。したがって、曲げ力の影響に
よってチエンがロックされる現象も大きく緩和され、円
滑な変速操作を行うことが可能となる。
【0037】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
例に限定されるものではない。実施例は、1枚の大径ス
プロケットと1枚の小径スプロケットで構成されるチエ
ンホイールに本願発明を適用した例であるが、3枚以上
の異径スプロケットをもつチエンホイールにも本願発明
を適用できる。この場合、互いに隣り合う大径スプロケ
ットと小径スプロケットとの間に特許請求の範囲に記載
した構成を適用すればよい。
【0038】また、チエンホイールに限らず、フリーホ
イールについても同様に本願発明を適用することができ
る。
【0039】さらに、実施例においては、大径スプロケ
ットと、上記小径スプロケットの一方の歯のみを削除し
た例を示したが、大径スプロケットと小径スプロケット
の双方の歯を削除することもできる。すなわち、図1と
図2の各実施例を組み合わせてもよい。
【0040】さらにまた、実施例においては、歯面のほ
ぼ全面を削除することにより、スプロケット周方向歯幅
を小さくしたが、歯面の一部を削除して歯の一部の歯幅
を通常の歯幅より小さくしても同様の効果を発揮させる
ことができる。また、削除する部分の形状も実施例に限
定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施例の側面図である。
【図2】本願発明の第二の実施例の側面図である。
【図3】本願発明の第三の実施例の側面図である。
【図4】従来例の作動を説明する図である。
【図5】従来例の作動を説明する図である。
【図6】従来例の作動を説明する図である。
【図7】図6のVII 方向矢視図である。
【図8】従来例の作動を説明する図である。
【符号の説明】 CW…自転車用多段スプロケット装置 s1…大径スプロケット s2…小径スプロケット O1 …大径スプロケットの歯間中心 O2 …小径スプロケットの基準歯間中心 L…接線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚の大径スプロケットと少
    なくとも1枚の小径スプロケットをもつ自転車用多段ス
    プロケット装置であって、互いに隣接する大径スプロケ
    ットと小径スプロケットにおいて、大径スプロケットの
    一つの基準歯間中心と、これから小径スプロケットに下
    ろした接線上の小径スプロケットの基準歯間中心との距
    離がnp+α(ただし、pはチエンピッチ、nは整数、
    αはチエンのローラピン間内法寸法より小さい寸法。)
    である場合の上記大径スプロケットの上記基準歯間中心
    と小径スプロケットの上記基準歯間中心の一方または双
    方の近傍の歯を、通常の歯より回転方向歯幅の小さい歯
    としたことを特徴とする、自転車用多段スプロケット装
    置。
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