JPH05329340A - 膜モジュール - Google Patents

膜モジュール

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JPH05329340A
JPH05329340A JP13891492A JP13891492A JPH05329340A JP H05329340 A JPH05329340 A JP H05329340A JP 13891492 A JP13891492 A JP 13891492A JP 13891492 A JP13891492 A JP 13891492A JP H05329340 A JPH05329340 A JP H05329340A
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membrane module
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liquid
membrane
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Hisayoshi Yamamori
久嘉 山森
Michio Sugano
道夫 菅野
Masumi Kobayashi
真澄 小林
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 無菌性を要求される用途、例えば手術用手洗
いシステム、パイロジェンフリー水製造ライン等に有効
に利用される膜モジュールの提供。 【構成】 乾燥状態で出荷される液体濾過用モジュール
中に予め濾過液体で溶解する殺菌剤を存在させておき、
濾過開始と共に殺菌を行うようにしたモジュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空糸膜もしくは平膜を
用いた新規な膜モジュールに関する。特に無菌性を要求
される用途、例えば手術用手洗いシステム、パイロジェ
ンフリー水製造ライン、超純水製造ライン等に於いて有
効に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来分離膜モジュールは、無菌水、飲料
水、超純水の製造等に用いられてきたが、膜モジュール
の宿命として定期的なモジュール交換が必要である。モ
ジュール交換時にどうしても二次側への微生物汚染が起
こるために、無菌水製造や超純水製造の用途に於いて
は、交換後の接続部や二次側配管の殺菌操作が不可欠で
あった。
【0003】その殺菌法として、殺菌剤の使用、熱水や
スチーム等の加熱、UV照射、オゾン処理等が行われて
きた。主な殺菌剤としてはホルマリン、過酸化水素水、
次亜塩素酸ソーダ、酸、アルカリ、アルコール等が用い
られている。加熱、UV照射、オゾン処理等は非常に有
効な殺菌法であるものの、モジュールや配管の材質によ
っては使用できないシステムも多く、また設備投資に多
額の費用を要する等の欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】殺菌剤による殺菌の場
合には、モジュール取り付け後殺菌剤の所定濃度液を充
填し殺菌を行うが、その際所定濃度液の調整操作が面倒
であり又殺菌剤原液を扱うため危険である。またライン
への注入操作そのものも煩雑かつ危険である。本発明の
目的は膜モジュール取付時における安全かつ簡便な薬液
殺菌法の行える膜モジュールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、乾燥状
態で出荷される液体濾過用膜モジュールに於いて、該モ
ジュール中に濾過液体で溶解する殺菌剤を予め存在せし
め、濾過開始と共に該殺菌剤が溶解しモジュール及び二
次側配管が殺菌されるようにした膜モジュールである。
【0006】以下、本発明の膜モジュールにつき図面を
参照しつつより詳細に説明する。図1は、本発明の膜モ
ジュールの一例を示す斜視図である。本発明の膜モジュ
ールは、基本的にはハウジング1、固定部材2、分離膜
3、殺菌剤4とから構成される。
【0007】ハウジング1は、通常の膜モジュールに使
用されるハウジングであればよく一体型もしくは内部の
膜交換型でもよい。その材質も金属、樹脂を含め特には
問わないが、殺菌剤4に耐性のあるものであることが必
要である。固定部材2は通常の膜モジュールに使用され
るものであればよい。
【0008】分離膜3は孔径、空孔率、膜厚、材質等一
般的なものであれば中空糸膜、平膜全て使用できる。但
し濾液の無菌性が求められる用途の場合は当然のことな
がら孔径0.2μ以下の分離膜を用いることが必要であ
る。
【0009】殺菌剤4は、濾過液体(主として水の場合
が多い)に溶解し易く、ある程度の年月では変質しにく
く、乾燥状態で中空糸膜や平膜やハウジング材に接触し
てそれらに変化を及ぼさないものであれば何でもよい。
【0010】殺菌剤もしくはその適用法としては次のよ
うなものが挙げられる。 次亜塩素酸カルシウム、シアヌール酸など水溶性次
亜塩素酸の粉末、顆粒、錠剤 ホルマリン、次亜塩素酸ソーダ、ヒビデン、グルタ
ールアルデヒドなど液状殺菌剤を固型化したもの 固型化の方法としては微多孔質セラミック製マイクロボ
ールに液体を封入して固型化し、水に濡れることにより
微多孔部分から徐放性に溶解させる方法及び多孔質ポリ
ウレタンに含浸させる方法等が考えられる。 油性殺菌剤を水溶性ポリマーでマイクロカプセル化
し、水との接触によって皮膜が溶解し殺菌剤が効果を発
揮する方法 水と反応して次亜塩素酸を発生する粉末等。
【0011】図1のモジュールの流入口より液体が流入
し殺菌剤4に触れることにより、殺菌剤は溶解もしくは
除放する事により殺菌効力を発揮する。その際殺菌剤は
モジュールの一次側を殺菌することはもちろん多孔質膜
を透過し接続部も含めた二次側をも殺菌する。よってモ
ジュール交換の際の細菌汚染問題も解決できる。
【0012】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0013】実施例1 次亜塩素酸カルシウムを直径0.3〜3mmの顆粒に成
形し、膜面積3m2 の図1のような孔径0.1μからな
る中空糸膜モジュールの一次側に分散した。モジュール
の内容積は約1200ml、上記顆粒の混入量は0.1
2gであった。濾過開始と共にモジュール内に入ってく
る水により次亜塩素酸カルシウム顆粒全量が溶解したと
きその濃度は約100ppmとなる。この顆粒は水に接
触してから1〜10分で溶解するので、配管接続後水を
入れ二次側流出口から約300mlの水が排出されたと
ころで水の供給を止め、3時間放置した。放置後、殺菌
剤洗浄のために20lの通水を行い、最後の1lをサン
プリングしその中の菌数を測定した。結果は0.00c
fu/mlであり、1l中から生菌は検出されなかっ
た。
【0014】比較例1 殺菌剤顆粒の混入していないモジュールに対して実施例
1と同様の通水実験を行った。最終の1lをサンプリン
グしその中の菌数を測定した。結果は0.01cfu/
mlであり1l中10個の生菌を検出した。
【0015】
【発明の効果】本発明における膜モジュールを用いるこ
とにより、いままで煩雑であったモジュール取り付け、
交換後の殺菌操作を簡単安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜モジュールの実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 樹脂固定部 3 中空糸膜 4 殺菌剤 5 流入口 6 流出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥状態で出荷される液体濾過用膜モジ
    ュールに於いて、該モジュール中に濾過液体で溶解する
    殺菌剤を予め存在せしめ、濾過開始と共に該殺菌剤が溶
    解しモジュール及び二次側配管が殺菌されるようにした
    膜モジュール。
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JPWO2017069219A1 (ja) * 2015-10-20 2017-10-19 三菱ケミカル株式会社 膜の殺菌方法および該殺菌方法を実施し得るガス溶解液製造装置

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