JPH05324916A - 文字認識方法及びそれを用いた文字認識装置 - Google Patents
文字認識方法及びそれを用いた文字認識装置Info
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- JPH05324916A JPH05324916A JP4127706A JP12770692A JPH05324916A JP H05324916 A JPH05324916 A JP H05324916A JP 4127706 A JP4127706 A JP 4127706A JP 12770692 A JP12770692 A JP 12770692A JP H05324916 A JPH05324916 A JP H05324916A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 特徴抽出精度と認識率の向上を図ることがで
きる文字認識装置を提供することを目的とする。 【構成】 文字に対応するピクセルデータを所定走査方
向に沿った配列毎に、位相をずらさない状態と位相をプ
ラス方向にずらした状態とマイナス方向にずらした状態
で排他的論理和演算し、夫々の演算結果について、文字
の構成部分に対応する演算結果の数を計数し、更に、位
相をずらさない状態での計数結果と位相をプラス方向に
ずらした状態での計数結果の差のデータと、位相をずら
さない状態での計数結果と位相をマイナス方向にずらし
た状態での計数結果の差のデータを特徴ベクトルの各次
元の要素として特徴抽出を行う。
きる文字認識装置を提供することを目的とする。 【構成】 文字に対応するピクセルデータを所定走査方
向に沿った配列毎に、位相をずらさない状態と位相をプ
ラス方向にずらした状態とマイナス方向にずらした状態
で排他的論理和演算し、夫々の演算結果について、文字
の構成部分に対応する演算結果の数を計数し、更に、位
相をずらさない状態での計数結果と位相をプラス方向に
ずらした状態での計数結果の差のデータと、位相をずら
さない状態での計数結果と位相をマイナス方向にずらし
た状態での計数結果の差のデータを特徴ベクトルの各次
元の要素として特徴抽出を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二値化された画像デー
タから文字パターンの特徴抽出を行い、該特徴抽出デー
タに基いて文字の種類を判別する文字認識方法及びそれ
を用いた文字認識装置に関する。
タから文字パターンの特徴抽出を行い、該特徴抽出デー
タに基いて文字の種類を判別する文字認識方法及びそれ
を用いた文字認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような文字認識装置は、特許
登録番号1226714号や、特許登録番号14308
91号等に開示されたものが知られている。
登録番号1226714号や、特許登録番号14308
91号等に開示されたものが知られている。
【0003】前者(特許登録番号1226714号)の
技術は、手書き文字等を画像読取り装置で読取ることに
より、文字の構成部分を論理値“1”、文字でない部分
を論理値“0”とするドットマトリクス状のピクセルデ
ータを発生させ、かかるピクセルデータから外接枠によ
って枠取りされた文字パターンを複数の座標方向から走
査することにより、走査線を横切る文字の構成部分の数
(文字線数という)を求め、この文字線数を、各座標軸
方向の文字パターンの複雑さを表す文字線密度関数とし
て特徴抽出したり、上記ピクセルデータから外接枠によ
って枠取りされた文字パターンを、荒いメッシュの領域
に分割し、各領域内のピクセルデータに基いて、上記同
様の文字線密度関数を求めることによって特徴抽出を行
っている。一方、後者(特許登録番号1430891
号)の技術は、上述した画像読取り装置で読取ることに
より、文字の構成部分を論理値“1”、文字でない部分
を論理値“0”とするドットマトリクス状のピクセルデ
ータを発生させ、文字の構成部分である論理値“1”の
部分に対して予め定められた複数の方向に触手を伸ばし
て、各方向毎に論理値“1”の連結長を求め、その連結
長を文字の構成部分の方向寄与度とすることにより、特
徴抽出を行っている。
技術は、手書き文字等を画像読取り装置で読取ることに
より、文字の構成部分を論理値“1”、文字でない部分
を論理値“0”とするドットマトリクス状のピクセルデ
ータを発生させ、かかるピクセルデータから外接枠によ
って枠取りされた文字パターンを複数の座標方向から走
査することにより、走査線を横切る文字の構成部分の数
(文字線数という)を求め、この文字線数を、各座標軸
方向の文字パターンの複雑さを表す文字線密度関数とし
て特徴抽出したり、上記ピクセルデータから外接枠によ
って枠取りされた文字パターンを、荒いメッシュの領域
に分割し、各領域内のピクセルデータに基いて、上記同
様の文字線密度関数を求めることによって特徴抽出を行
っている。一方、後者(特許登録番号1430891
号)の技術は、上述した画像読取り装置で読取ることに
より、文字の構成部分を論理値“1”、文字でない部分
を論理値“0”とするドットマトリクス状のピクセルデ
ータを発生させ、文字の構成部分である論理値“1”の
部分に対して予め定められた複数の方向に触手を伸ばし
て、各方向毎に論理値“1”の連結長を求め、その連結
長を文字の構成部分の方向寄与度とすることにより、特
徴抽出を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の技術
にあっては、枠取りされた文字パターンの全領域、又は
荒いメッシュの領域に対して、所定の複数方向への文字
線密度を求めているが、この文字線密度の情報には、文
字の構成部分の内の長手方向に伸びる線分の方向(例え
ば、漢字の「大」の文字における、「一」や「人」の各
線分の方向など)に関する情報が含まれないので、精度
の良い特徴抽出が行われていたとは言えない。この結
果、手書き文字のように、書く者によって各線分の方向
が様々に異なる文字を判定するような場合には、判定精
度が低下する問題があった。
にあっては、枠取りされた文字パターンの全領域、又は
荒いメッシュの領域に対して、所定の複数方向への文字
線密度を求めているが、この文字線密度の情報には、文
字の構成部分の内の長手方向に伸びる線分の方向(例え
ば、漢字の「大」の文字における、「一」や「人」の各
線分の方向など)に関する情報が含まれないので、精度
の良い特徴抽出が行われていたとは言えない。この結
果、手書き文字のように、書く者によって各線分の方向
が様々に異なる文字を判定するような場合には、判定精
度が低下する問題があった。
【0005】又、後者の技術にあっては、一般的に、文
字を構成する各線分は太さ(線幅)を有し、これに対し
てピクセルデータの各ドットピッチは細かいので、ピク
セルデータに基いて線分の方向を特定化しようとして
も、線幅の尤意性に起因して複数の線分方向が得られて
しまい、判定精度の低下を招来する。又、後者の技術に
基いて判定率の向上を図ろうとすれば、文字の各構成部
分に対して膨大な観測点を設定し、これらの観測点にお
けるピクセルデータに基いて方向寄与度値を求めて、極
めて高次元の特徴ベクトルに基いて認識処理を行うこと
となるので、実用に供することができない極めて低速の
文字認識装置となってしまう問題があった。
字を構成する各線分は太さ(線幅)を有し、これに対し
てピクセルデータの各ドットピッチは細かいので、ピク
セルデータに基いて線分の方向を特定化しようとして
も、線幅の尤意性に起因して複数の線分方向が得られて
しまい、判定精度の低下を招来する。又、後者の技術に
基いて判定率の向上を図ろうとすれば、文字の各構成部
分に対して膨大な観測点を設定し、これらの観測点にお
けるピクセルデータに基いて方向寄与度値を求めて、極
めて高次元の特徴ベクトルに基いて認識処理を行うこと
となるので、実用に供することができない極めて低速の
文字認識装置となってしまう問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
成されたものであり、特徴抽出精度と認識率の向上を図
ることができる文字認識装置を提供することを目的とす
る。
成されたものであり、特徴抽出精度と認識率の向上を図
ることができる文字認識装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、被認識文字を、予め決められた範囲
内に対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピ
クセルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、こ
れらのピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベク
トルを抽出し、該特徴ベクトルに基いて文字認識を行う
文字認識方法及び文字認識装置を対象とし、上記ピクセ
ル配列に対して所定走査方向と直交する方向に配列する
各ピクセルデータ群をピクセルデータベクトルとし、相
互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志を、同
位相状態で排他的論理演算を行うことにより第1の排他
的論理和データベクトルを求めると共に、相互に隣り合
うピクセルデータベクトルの要素同志を相対的に所定要
素分プラス方向に位相をずらした状態で排他的論理演算
を行うことにより第2の排他的論理和データベクトルを
求め、更に、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの
要素同志を相対的に所定要素分マイナス方向に位相をず
らした状態で排他的論理演算を行うことにより第3の排
他的論理和データベクトルを求め、次に、上記走査方向
に対応して順次に求められた複数の上記第1の排他的論
理和データベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎
に合算することによって、第1の評価データベクトルを
求めると共に、上記走査方向に対応して順次に求められ
た複数の上記第2の排他的論理和データベクトルの所定
論理値の要素を各ベクトル毎に合算することによって、
第2の評価データベクトルを求め、更に、上記走査方向
に対応して順次に求められた複数の上記第3の排他的論
理和データベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎
に合算することによって、第3の評価データベクトルを
求め、次に、上記第1の評価データベクトルと第2の評
価データベクトルの各要素毎の差を求めることによって
第1の差データベクトルを求めると共に、上記第1の評
価データベクトルと第3の評価データベクトルの各要素
毎の差を求めることによって第2の差データベクトルを
求め、これら第1,第2の差データベクトルを特徴ベク
トルとすることとした。
るために本発明は、被認識文字を、予め決められた範囲
内に対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピ
クセルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、こ
れらのピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベク
トルを抽出し、該特徴ベクトルに基いて文字認識を行う
文字認識方法及び文字認識装置を対象とし、上記ピクセ
ル配列に対して所定走査方向と直交する方向に配列する
各ピクセルデータ群をピクセルデータベクトルとし、相
互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志を、同
位相状態で排他的論理演算を行うことにより第1の排他
的論理和データベクトルを求めると共に、相互に隣り合
うピクセルデータベクトルの要素同志を相対的に所定要
素分プラス方向に位相をずらした状態で排他的論理演算
を行うことにより第2の排他的論理和データベクトルを
求め、更に、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの
要素同志を相対的に所定要素分マイナス方向に位相をず
らした状態で排他的論理演算を行うことにより第3の排
他的論理和データベクトルを求め、次に、上記走査方向
に対応して順次に求められた複数の上記第1の排他的論
理和データベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎
に合算することによって、第1の評価データベクトルを
求めると共に、上記走査方向に対応して順次に求められ
た複数の上記第2の排他的論理和データベクトルの所定
論理値の要素を各ベクトル毎に合算することによって、
第2の評価データベクトルを求め、更に、上記走査方向
に対応して順次に求められた複数の上記第3の排他的論
理和データベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎
に合算することによって、第3の評価データベクトルを
求め、次に、上記第1の評価データベクトルと第2の評
価データベクトルの各要素毎の差を求めることによって
第1の差データベクトルを求めると共に、上記第1の評
価データベクトルと第3の評価データベクトルの各要素
毎の差を求めることによって第2の差データベクトルを
求め、これら第1,第2の差データベクトルを特徴ベク
トルとすることとした。
【0008】又、上記第1の差データベクトルの各要素
を所定数ずつ平均演算すると共に、上記第2の差データ
ベクトルの各要素を所定数ずつ平均演算し、これらの平
均値を特徴ベクトルの要素とすることとした。
を所定数ずつ平均演算すると共に、上記第2の差データ
ベクトルの各要素を所定数ずつ平均演算し、これらの平
均値を特徴ベクトルの要素とすることとした。
【0009】
【作用】かかる発明によれば、このようにして特徴抽出
された特徴ベクトルは、各次元の要素の絶対値が、走査
方向と文字の線分との交差部分における輪郭点の数を表
し、更に各要素の値がプラスかマイナスかによって線分
の長手方向を表すことから、各走査方向における文字線
密度の情報と、文字の輪郭点の情報と、文字を構成する
線分の文字線方向の特徴情報と、線分の位置情報を含ん
だ優れた特徴抽出が実現される。
された特徴ベクトルは、各次元の要素の絶対値が、走査
方向と文字の線分との交差部分における輪郭点の数を表
し、更に各要素の値がプラスかマイナスかによって線分
の長手方向を表すことから、各走査方向における文字線
密度の情報と、文字の輪郭点の情報と、文字を構成する
線分の文字線方向の特徴情報と、線分の位置情報を含ん
だ優れた特徴抽出が実現される。
【0010】又、差データを求めることにより、雑音成
分が抽出した特徴ベクトル中に含まれるような場合であ
っても効果的にこれらの雑音成分のみを除去することが
できる。
分が抽出した特徴ベクトル中に含まれるような場合であ
っても効果的にこれらの雑音成分のみを除去することが
できる。
【0011】更に、差データの要素を所定数ずつ平均化
演算処理して最終的な特徴ベクトル求めることで、特徴
ベクトルの次元数が低減され、文字認識処理を行う際の
処理速度を大幅に向上させることができる。
演算処理して最終的な特徴ベクトル求めることで、特徴
ベクトルの次元数が低減され、文字認識処理を行う際の
処理速度を大幅に向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による文字認識装置の一実施例
を図面と共に説明する。
を図面と共に説明する。
【0013】まず、概略構成を図1に基いて説明する
と、イメージスキャナ等の画像入力手段1が、紙面等に
書かれた手書き文字や印刷文字等を読み取り、文字の構
成部分を論理値“1”、非構成部分を論理値“0”とす
るドットマトリクス状のピクセルデータに変換して出力
し、半導体メモリ等から成る記憶手段2が、これらのピ
クセルデータを記憶する。文字抽出手段3は、記憶手段
2に記憶されたピクセルデータを読出し、一つ一つの文
字に対応するピクセルデータ群に分割して文字正規化手
段4へ転送する。尚、一つ一つの文字に対応したピクセ
ルデータ群に分割する処理を枠取り処理という。文字正
規化手段4は、一つ一つの文字に対して大きさや回転等
の正規化処理を行うことにより、所定の規格範囲内に収
まる文字に対応するピクセルデータ群を発生する。特徴
ベクトル抽出手段5は、正規化されたピクセルデータに
基いて、後述する所定の特徴抽出処理を行うことによ
り、一つ一つの文字の特徴ベクトルを発生する。文字認
識手段6は、特徴ベクトルに対して、後述する所定のア
ルゴリズムに従った文字認識処理を行うことにより文字
の種類を判定し、その判定結果を出力する。
と、イメージスキャナ等の画像入力手段1が、紙面等に
書かれた手書き文字や印刷文字等を読み取り、文字の構
成部分を論理値“1”、非構成部分を論理値“0”とす
るドットマトリクス状のピクセルデータに変換して出力
し、半導体メモリ等から成る記憶手段2が、これらのピ
クセルデータを記憶する。文字抽出手段3は、記憶手段
2に記憶されたピクセルデータを読出し、一つ一つの文
字に対応するピクセルデータ群に分割して文字正規化手
段4へ転送する。尚、一つ一つの文字に対応したピクセ
ルデータ群に分割する処理を枠取り処理という。文字正
規化手段4は、一つ一つの文字に対して大きさや回転等
の正規化処理を行うことにより、所定の規格範囲内に収
まる文字に対応するピクセルデータ群を発生する。特徴
ベクトル抽出手段5は、正規化されたピクセルデータに
基いて、後述する所定の特徴抽出処理を行うことによ
り、一つ一つの文字の特徴ベクトルを発生する。文字認
識手段6は、特徴ベクトルに対して、後述する所定のア
ルゴリズムに従った文字認識処理を行うことにより文字
の種類を判定し、その判定結果を出力する。
【0014】次に、特徴ベクトル抽出手段5による特徴
抽出の原理を説明する。
抽出の原理を説明する。
【0015】例えば,図2に示すように、正規化された
ピクセルデータ群は、縦N+1列、横N+1行ずつのマ
トリクス状に配列された(N+1)×(N+1)個のピ
クセルデータの集合として表され、文字を構成する部分
の個々のピクセルデータが論理値“1”、文字を構成し
ない部分の個々のピクセルデータが論理値“0”とな
る。
ピクセルデータ群は、縦N+1列、横N+1行ずつのマ
トリクス状に配列された(N+1)×(N+1)個のピ
クセルデータの集合として表され、文字を構成する部分
の個々のピクセルデータが論理値“1”、文字を構成し
ない部分の個々のピクセルデータが論理値“0”とな
る。
【0016】そして、便宜上、次の定義によって各ピク
セルデータを特定する。 [定義1]図2の横方向(H−H方向)を水平走査方
向、縦方向(V−V方向)を垂直走査方向、45°斜め
方向(R−R方向)を45°走査方向、135°斜め方
向(Q−Q方向)を135°走査方向と定義する。
セルデータを特定する。 [定義1]図2の横方向(H−H方向)を水平走査方
向、縦方向(V−V方向)を垂直走査方向、45°斜め
方向(R−R方向)を45°走査方向、135°斜め方
向(Q−Q方向)を135°走査方向と定義する。
【0017】[定義2]図3に示すように、水平走査方
向(H−H方向)におけるピクセルデータの配列位置を
i=1〜N+1、水平走査方向と直交する方向(即ち、
V−V方向)におけるピクセルデータの配列位置をj=
1〜N+1で表し、各列i毎にV−V方向に存在するピ
クセルデータ群を夫々、水平ピクセルデータベクトルと
呼び、DH1 ,DH2 ……DHi ……DHN ,DHN+1
で表す。更に、夫々の水平ピクセルデータベクトルの要
素である各ピクセルデータを、DH1 (j) ,DH2 (j)
……DHi (j) ……DHN (j) ,DHN+1 (j) で表す。
即ち、 DH1 =〔DH1 (1) ,DH1 (2) ……DH1 (N+1) 〕 DH2 =〔DH2 (1) ,DH2 (2) ……DH2 (N+1) 〕 … … … DHi =〔DHi (1) ,DHi (2) ……DHi (N+1) 〕 … … … DHN+1 =〔DHN+1 (1) ,DHN+1 (2) ……DHN+1 (N+1) 〕 とする。
向(H−H方向)におけるピクセルデータの配列位置を
i=1〜N+1、水平走査方向と直交する方向(即ち、
V−V方向)におけるピクセルデータの配列位置をj=
1〜N+1で表し、各列i毎にV−V方向に存在するピ
クセルデータ群を夫々、水平ピクセルデータベクトルと
呼び、DH1 ,DH2 ……DHi ……DHN ,DHN+1
で表す。更に、夫々の水平ピクセルデータベクトルの要
素である各ピクセルデータを、DH1 (j) ,DH2 (j)
……DHi (j) ……DHN (j) ,DHN+1 (j) で表す。
即ち、 DH1 =〔DH1 (1) ,DH1 (2) ……DH1 (N+1) 〕 DH2 =〔DH2 (1) ,DH2 (2) ……DH2 (N+1) 〕 … … … DHi =〔DHi (1) ,DHi (2) ……DHi (N+1) 〕 … … … DHN+1 =〔DHN+1 (1) ,DHN+1 (2) ……DHN+1 (N+1) 〕 とする。
【0018】[定義3]図4に示すように、垂直走査方
向(V−V方向)におけるピクセルデータの配列位置を
j=1〜N+1、垂直走査方向と直交する方向(即ち、
H−H方向)におけるピクセルデータの配列位置をi=
1〜N+1で表し、各行j毎のH−H方向に存在するピ
クセルデータ群を夫々、垂直ピクセルデータベクトルと
呼び、DV1 ,DV2 ……DVj ……DVN ,DVN+1
で表す。更に、夫々の垂直ピクセルデータベクトルの要
素である各ピクセルデータを、DV1 (i) ,DV2 (i)
……DVj (i) ……DVN (i) ,DVN+1 (i) で表す。
即ち、 DV1 =〔DV1 (1) ,DV1 (2) ……DV1 (N+1) 〕 DV2 =〔DV2 (1) ,DV2 (2) ……DV2 (N+1) 〕 … … … DVj =〔DVj (1) ,DVj (2) ……DVj (N+1) 〕 … … … DVN+1 =〔DVN+1 (1) ,DVN+1 (2) ……DVN+1 (N+1) 〕 とする。
向(V−V方向)におけるピクセルデータの配列位置を
j=1〜N+1、垂直走査方向と直交する方向(即ち、
H−H方向)におけるピクセルデータの配列位置をi=
1〜N+1で表し、各行j毎のH−H方向に存在するピ
クセルデータ群を夫々、垂直ピクセルデータベクトルと
呼び、DV1 ,DV2 ……DVj ……DVN ,DVN+1
で表す。更に、夫々の垂直ピクセルデータベクトルの要
素である各ピクセルデータを、DV1 (i) ,DV2 (i)
……DVj (i) ……DVN (i) ,DVN+1 (i) で表す。
即ち、 DV1 =〔DV1 (1) ,DV1 (2) ……DV1 (N+1) 〕 DV2 =〔DV2 (1) ,DV2 (2) ……DV2 (N+1) 〕 … … … DVj =〔DVj (1) ,DVj (2) ……DVj (N+1) 〕 … … … DVN+1 =〔DVN+1 (1) ,DVN+1 (2) ……DVN+1 (N+1) 〕 とする。
【0019】[定義4]図5に示すように、45°走査
方向(R−R方向)におけるピクセルデータの配列位置
をr=1〜2N+1、45°走査方向と直交する方向
(即ち、Q−Q方向)におけるピクセルデータの配列位
置をq=1〜2N+1で表し、この配列を整然と示した
図6のように、各列r毎のR−R方向に存在するピクセ
ルデータ群を夫々、45°ピクセルデータベクトルと呼
び、DR1 ,DR2 ……DRr ……DR2N,DR2N+1で
表す。更に、夫々の45°ピクセルデータベクトルの要
素である各ピクセルデータを、DR1 (q) ,DR2 (q)
……DRr (q) ……DR2N(q) ,DR2N+1(q) で表す。
即ち、 DR1 =〔DR1 (1) ,DR1 (2) ……DR1 (2N+1) 〕 DR2 =〔DR2 (1) ,DR2 (2) ……DR2 (2N+1) 〕 … … … DRr =〔DRr (1) ,DRr (2) ……DRr (2N+1) 〕 … … … DRN+1 =〔DR2N+1(1) ,DR2N+1(2) ……DR2N+1(2N+1) 〕 とする。
方向(R−R方向)におけるピクセルデータの配列位置
をr=1〜2N+1、45°走査方向と直交する方向
(即ち、Q−Q方向)におけるピクセルデータの配列位
置をq=1〜2N+1で表し、この配列を整然と示した
図6のように、各列r毎のR−R方向に存在するピクセ
ルデータ群を夫々、45°ピクセルデータベクトルと呼
び、DR1 ,DR2 ……DRr ……DR2N,DR2N+1で
表す。更に、夫々の45°ピクセルデータベクトルの要
素である各ピクセルデータを、DR1 (q) ,DR2 (q)
……DRr (q) ……DR2N(q) ,DR2N+1(q) で表す。
即ち、 DR1 =〔DR1 (1) ,DR1 (2) ……DR1 (2N+1) 〕 DR2 =〔DR2 (1) ,DR2 (2) ……DR2 (2N+1) 〕 … … … DRr =〔DRr (1) ,DRr (2) ……DRr (2N+1) 〕 … … … DRN+1 =〔DR2N+1(1) ,DR2N+1(2) ……DR2N+1(2N+1) 〕 とする。
【0020】[定義5]図7に示すように、135°走
査方向(Q−Q方向)におけるピクセルデータの配列位
置をq=1〜2N+1、135°走査方向と直交する方
向(即ち、R−R方向)におけるピクセルデータの配列
位置をr=1〜2N+1で表し、この配列を整然と示し
た図8のように、各行q毎のQ−Q方向に存在するピク
セルデータ群を夫々、135°ピクセルデータベクトル
と呼び、DQ1 ,DQ2 ……DQq ……DQ2N,DQ
2N+1で表す。更に、夫々の135°ピクセルデータベク
トルの要素である各ピクセルデータを、DQ1 (r) ,D
Q2 (r) ……DQq (r) ……DQ2N(r) ,DQ2N+1(r)
で表す。即ち、 DQ1 =〔DQ1 (1) ,DQ1 (2) ……DQ1 (2N+1) 〕 DQ2 =〔DQ2 (1) ,DQ2 (2) ……DQ2 (2N+1) 〕 … … … DQq =〔DQq (1) ,DQq (2) ……DQq (2N+1) 〕 … … … DQ2N+1=〔DQ2N+1(1) ,DQ2N+1(2) ……DQ2N+1(2N+1) 〕 とする。
査方向(Q−Q方向)におけるピクセルデータの配列位
置をq=1〜2N+1、135°走査方向と直交する方
向(即ち、R−R方向)におけるピクセルデータの配列
位置をr=1〜2N+1で表し、この配列を整然と示し
た図8のように、各行q毎のQ−Q方向に存在するピク
セルデータ群を夫々、135°ピクセルデータベクトル
と呼び、DQ1 ,DQ2 ……DQq ……DQ2N,DQ
2N+1で表す。更に、夫々の135°ピクセルデータベク
トルの要素である各ピクセルデータを、DQ1 (r) ,D
Q2 (r) ……DQq (r) ……DQ2N(r) ,DQ2N+1(r)
で表す。即ち、 DQ1 =〔DQ1 (1) ,DQ1 (2) ……DQ1 (2N+1) 〕 DQ2 =〔DQ2 (1) ,DQ2 (2) ……DQ2 (2N+1) 〕 … … … DQq =〔DQq (1) ,DQq (2) ……DQq (2N+1) 〕 … … … DQ2N+1=〔DQ2N+1(1) ,DQ2N+1(2) ……DQ2N+1(2N+1) 〕 とする。
【0021】次に、水平走査方向に並ぶ水平ピクセルデ
ータベクトルDH1 〜DHN+1 毎に夫々の要素(ピクセ
ルデータ)について、次式(1) 〜(3) の排他的論理和演
算を行うことによって、3種類の排他的論理和データベ
クトルEDH0,i ,EDH1,i ,EDH-1,iを求める。
ータベクトルDH1 〜DHN+1 毎に夫々の要素(ピクセ
ルデータ)について、次式(1) 〜(3) の排他的論理和演
算を行うことによって、3種類の排他的論理和データベ
クトルEDH0,i ,EDH1,i ,EDH-1,iを求める。
【0022】
【数1】
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】即ち、排他的論理和データベクトルEDH
0,i は、相互に隣り合う水平ピクセルデータベクトルD
Hi とDHi+1 の各要素DHi (j) とDHi+1 (j) を要
素間で位相をずらさない状態で排他的論理和演算するこ
とによって求まる演算結果EDH0,i (j) を要素とする
データベクトルである。又、排他的論理和データベクト
ルEDH1,i は、水平ピクセルデータベクトルDHi の
各要素DHi (j) と水平ピクセルデータベクトルDH
i+1 の各要素DHi+1 (j) を、要素間で相対的に位相を
+1ずらした状態で排他的論理和演算することによって
求まる演算結果EDH1,i (j) を要素とするデータベク
トルである。更に、排他的論理和データベクトルEDH
-1,iは、水平ピクセルデータベクトルDHi の各要素D
Hi (j) と水平ピクセルデータベクトルDHi+1 の各要
素DHi+1 (j) を、要素間で相対的に位相を−1ずらし
た状態で排他的論理和演算することによって求まる演算
結果EDH-1,i(j) を要素とするデータベクトルであ
る。
0,i は、相互に隣り合う水平ピクセルデータベクトルD
Hi とDHi+1 の各要素DHi (j) とDHi+1 (j) を要
素間で位相をずらさない状態で排他的論理和演算するこ
とによって求まる演算結果EDH0,i (j) を要素とする
データベクトルである。又、排他的論理和データベクト
ルEDH1,i は、水平ピクセルデータベクトルDHi の
各要素DHi (j) と水平ピクセルデータベクトルDH
i+1 の各要素DHi+1 (j) を、要素間で相対的に位相を
+1ずらした状態で排他的論理和演算することによって
求まる演算結果EDH1,i (j) を要素とするデータベク
トルである。更に、排他的論理和データベクトルEDH
-1,iは、水平ピクセルデータベクトルDHi の各要素D
Hi (j) と水平ピクセルデータベクトルDHi+1 の各要
素DHi+1 (j) を、要素間で相対的に位相を−1ずらし
た状態で排他的論理和演算することによって求まる演算
結果EDH-1,i(j) を要素とするデータベクトルであ
る。
【0026】典型例を述べれば、図9(A)に示すよう
に、(N+1)×(N+1)=17×17のピクセル群
中に斜線で示すような文字に対応するピクセルデータ群
Xが存在する場合を対象とすると、例えば、i=6番目
の水平ピクセルデータベクトルDH6 とi+1=7番目
の水平ピクセルデータDH7 との演算を行うときは、位
相ずれの無いときの水平ピクセルデータベクトルDH6
とDH7 の各要素は、図9(B)に示すように、夫々
[0000111110000000]と[0000111110000000]であるか
ら、演算によって求まる排他的論理和データベクトルE
DH0,6 は[0000000000000000]となり、更に、変数i
を変えた時の他の組み合わせについても同様の演算を行
うことで、N=16個の排他的論理和データベクトルE
DH0,1 〜EDH0,16が求められる。
に、(N+1)×(N+1)=17×17のピクセル群
中に斜線で示すような文字に対応するピクセルデータ群
Xが存在する場合を対象とすると、例えば、i=6番目
の水平ピクセルデータベクトルDH6 とi+1=7番目
の水平ピクセルデータDH7 との演算を行うときは、位
相ずれの無いときの水平ピクセルデータベクトルDH6
とDH7 の各要素は、図9(B)に示すように、夫々
[0000111110000000]と[0000111110000000]であるか
ら、演算によって求まる排他的論理和データベクトルE
DH0,6 は[0000000000000000]となり、更に、変数i
を変えた時の他の組み合わせについても同様の演算を行
うことで、N=16個の排他的論理和データベクトルE
DH0,1 〜EDH0,16が求められる。
【0027】又、i=6番目の水平ピクセルデータベク
トルDH6 とi+1=7番目の水平ピクセルデータDH
7 との各要素の位相ずれが+1のときは、図9(C)に
示すように、水平ピクセルデータベクトルDH6 の各要
素は[0000111110000000]、水平ピクセルデータベクト
ルDH7 の各要素は[0001111100000000]となるので、
演算によって求まる排他的論理和データベクトルEDH
1,6 の各要素EDH1,6 (j) は[0001000010000000]と
なり、更に、変数iを変えた時の他の組み合わせについ
ても同様の演算を行うことで、N=16個の排他的論理
和データベクトルEDH1,1 〜EDH1,16が求められ
る。
トルDH6 とi+1=7番目の水平ピクセルデータDH
7 との各要素の位相ずれが+1のときは、図9(C)に
示すように、水平ピクセルデータベクトルDH6 の各要
素は[0000111110000000]、水平ピクセルデータベクト
ルDH7 の各要素は[0001111100000000]となるので、
演算によって求まる排他的論理和データベクトルEDH
1,6 の各要素EDH1,6 (j) は[0001000010000000]と
なり、更に、変数iを変えた時の他の組み合わせについ
ても同様の演算を行うことで、N=16個の排他的論理
和データベクトルEDH1,1 〜EDH1,16が求められ
る。
【0028】更に、i=6番目の水平ピクセルデータベ
クトルDH6 とi+1=7番目の水平ピクセルデータD
H7 との各要素の位相ずれが−1のときは、図9(D)
に示すように、水平ピクセルデータベクトルDH6 の各
要素は[0000111110000000]、水平ピクセルデータベク
トルDH7 の各要素は[0000011111000000]となるの
で、演算によって求まる排他的論理和データベクトルE
DH-1,6の各要素EDH-1,6(j) は[000010000100000
0]となり、更に、他の組み合わせについても同様の演
算を行うので、N=16個の排他的論理和データベクト
ルEDH-1,1〜EDH-1,16 が求められる。
クトルDH6 とi+1=7番目の水平ピクセルデータD
H7 との各要素の位相ずれが−1のときは、図9(D)
に示すように、水平ピクセルデータベクトルDH6 の各
要素は[0000111110000000]、水平ピクセルデータベク
トルDH7 の各要素は[0000011111000000]となるの
で、演算によって求まる排他的論理和データベクトルE
DH-1,6の各要素EDH-1,6(j) は[000010000100000
0]となり、更に、他の組み合わせについても同様の演
算を行うので、N=16個の排他的論理和データベクト
ルEDH-1,1〜EDH-1,16 が求められる。
【0029】次に、次式(4) 〜(6) に示す演算処理を行
うことにより、新たに、3種類の評価データベクトルS
EDH0 ,SEDH1 ,SEDH-1を求める。
うことにより、新たに、3種類の評価データベクトルS
EDH0 ,SEDH1 ,SEDH-1を求める。
【0030】
【数4】
【0031】
【数5】
【0032】
【数6】
【0033】即ち、前記式(1) に示す各排他的論理和デ
ータベクトルEDH0,i 毎に、式(4) に基づいて、論理
値“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SED
H0(i) を要素とする評価データベクトルSEDH0 を
求める。又、前記式(2) に示す各排他的論理和データベ
クトルEDH1,i 毎に、式(5) に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDH
1 (i) を要素とする評価データベクトルSEDH1 を求
める。更に、前記式(3) に示す各排他的論理和データベ
クトルEDH-1,i毎に、式(6) に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDH
-1(i) を要素とする評価データベクトルSEDH-1を求
める。
ータベクトルEDH0,i 毎に、式(4) に基づいて、論理
値“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SED
H0(i) を要素とする評価データベクトルSEDH0 を
求める。又、前記式(2) に示す各排他的論理和データベ
クトルEDH1,i 毎に、式(5) に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDH
1 (i) を要素とする評価データベクトルSEDH1 を求
める。更に、前記式(3) に示す各排他的論理和データベ
クトルEDH-1,i毎に、式(6) に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDH
-1(i) を要素とする評価データベクトルSEDH-1を求
める。
【0034】これにより、図9(E)に示すように、共
にN個の要素から成る3種類の評価データベクトルSE
DH0 ,SEDH1 ,SEDH-1を得る。ちなみに、図
9(B)(C)(D)に示す場合の各要素の計数値は、
SEDH0 (6) =0、SEDH1 (6) =2、SEDH-1
(6) =2となる。
にN個の要素から成る3種類の評価データベクトルSE
DH0 ,SEDH1 ,SEDH-1を得る。ちなみに、図
9(B)(C)(D)に示す場合の各要素の計数値は、
SEDH0 (6) =0、SEDH1 (6) =2、SEDH-1
(6) =2となる。
【0035】次に、次式(7) に基いて、第1の評価デー
タベクトルSEDH0 の各要素SEDH0 (i) と第2の
評価データベクトルSEDH1 の各要素SEDH1 (i)
との差を求め、夫々の差ΔHX (i) を要素とする第1の
差データベクトルΔHX を求める。
タベクトルSEDH0 の各要素SEDH0 (i) と第2の
評価データベクトルSEDH1 の各要素SEDH1 (i)
との差を求め、夫々の差ΔHX (i) を要素とする第1の
差データベクトルΔHX を求める。
【0036】
【数7】
【0037】更に、次式(8) に基いて、第1の評価デー
タベクトルSEDH0 の各要素SEDH0 (i) と第3の
評価データベクトルSEDH-1の各要素SEDH-1(i)
との差を求め、夫々の差ΔHY (i) を要素とする第2の
差データベクトルΔHY を求める。
タベクトルSEDH0 の各要素SEDH0 (i) と第3の
評価データベクトルSEDH-1の各要素SEDH-1(i)
との差を求め、夫々の差ΔHY (i) を要素とする第2の
差データベクトルΔHY を求める。
【0038】
【数8】
【0039】これにより、図9(F)に示すように、共
に等しいデータ数Nから成る2種類の差データΔH
X (i) とΔHY (i) を得る。
に等しいデータ数Nから成る2種類の差データΔH
X (i) とΔHY (i) を得る。
【0040】次に、これらの差データベクトルΔHX と
ΔHY の夫々の要素について、次式(9)(10) に基く所定
数ずつの平均値演算を行うことにより、最終的な特徴ベ
クトルの要素HX (I) ,HY (I) を求める。これによ
り、図9(G)に示すように、共に等しい要素数N/m
から成る2種類の特徴ベクトルHX ,HY を得る。
ΔHY の夫々の要素について、次式(9)(10) に基く所定
数ずつの平均値演算を行うことにより、最終的な特徴ベ
クトルの要素HX (I) ,HY (I) を求める。これによ
り、図9(G)に示すように、共に等しい要素数N/m
から成る2種類の特徴ベクトルHX ,HY を得る。
【0041】
【数9】
【0042】
【数10】
【0043】このように、上記式(1) 〜(10)に基づいて
求められる2種類の特徴ベクトルHX ,HY を合せて、
水平走査方向特徴ベクトルとし、その要素は〔HX (1)
,……,HX (N/m) ,HY (1) ,……,HY (N/m) 〕
となる。
求められる2種類の特徴ベクトルHX ,HY を合せて、
水平走査方向特徴ベクトルとし、その要素は〔HX (1)
,……,HX (N/m) ,HY (1) ,……,HY (N/m) 〕
となる。
【0044】次に、垂直走査方向における文字の特徴ベ
クトルの抽出を、上記式(1) 〜(10)と同様の処理に基い
て行う。即ち、垂直走査方向に並ぶ垂直ピクセルデータ
ベクトルDV1 〜DVN+1 毎に夫々の要素(ピクセルデ
ータ)について、次式(11)〜(13)の排他的論理和演算を
行うことによって、3種類の排他的論理和データベクト
ルEDV0,j ,EDV1,j ,EDV-1,jを求める。
クトルの抽出を、上記式(1) 〜(10)と同様の処理に基い
て行う。即ち、垂直走査方向に並ぶ垂直ピクセルデータ
ベクトルDV1 〜DVN+1 毎に夫々の要素(ピクセルデ
ータ)について、次式(11)〜(13)の排他的論理和演算を
行うことによって、3種類の排他的論理和データベクト
ルEDV0,j ,EDV1,j ,EDV-1,jを求める。
【0045】
【数11】
【0046】
【数12】
【0047】
【数13】
【0048】即ち、排他的論理和データベクトルEDV
0,j は、相互に隣り合う垂直ピクセルデータベクトルD
Vj とDVj+1 の各要素DVj (i) とDVj+1 (i) を要
素間で位相をずらさない状態で排他的論理和演算するこ
とによって求まる演算結果EDV0,j (i) を要素とする
データベクトルである。又、排他的論理和データベクト
ルEDV1,j は、垂直ピクセルデータベクトルDVj の
各要素DVj (i) と垂直ピクセルデータベクトルDV
j+1 の各要素DVj+1 (i) を、要素間で相対的に位相を
+1ずらした状態で排他的論理和演算することによって
求まる演算結果EDV1,j (i) を要素とするデータベク
トルである。更に、排他的論理和データベクトルEDV
-1,jは、垂直ピクセルデータベクトルDVj の各要素D
Vj (i) と垂直ピクセルデータベクトルDVj+1 の各要
素DVj+1 (i) を、要素間で相対的に位相を−1ずらし
た状態で排他的論理和演算することによって求まる演算
結果EDV-1,j(i) を要素とするデータベクトルであ
る。
0,j は、相互に隣り合う垂直ピクセルデータベクトルD
Vj とDVj+1 の各要素DVj (i) とDVj+1 (i) を要
素間で位相をずらさない状態で排他的論理和演算するこ
とによって求まる演算結果EDV0,j (i) を要素とする
データベクトルである。又、排他的論理和データベクト
ルEDV1,j は、垂直ピクセルデータベクトルDVj の
各要素DVj (i) と垂直ピクセルデータベクトルDV
j+1 の各要素DVj+1 (i) を、要素間で相対的に位相を
+1ずらした状態で排他的論理和演算することによって
求まる演算結果EDV1,j (i) を要素とするデータベク
トルである。更に、排他的論理和データベクトルEDV
-1,jは、垂直ピクセルデータベクトルDVj の各要素D
Vj (i) と垂直ピクセルデータベクトルDVj+1 の各要
素DVj+1 (i) を、要素間で相対的に位相を−1ずらし
た状態で排他的論理和演算することによって求まる演算
結果EDV-1,j(i) を要素とするデータベクトルであ
る。
【0049】典型例を述べれば、図10(A)に示すよ
うに、(N+1)×(N+1)=17×17のピクセル
群中に斜線で示すような文字に対応するピクセルデータ
群Xが存在する場合を対象とすると、例えば、j=6番
目の垂直ピクセルデータベクトルDV6 とj+1=7番
目の垂直ピクセルデータDV7 との演算を行うときは、
位相ずれの無いときの垂直ピクセルデータベクトルDV
6 とDV7 の各要素は、図10(B)に示すように、夫
々[0011111111111100]と[0011111111111000]である
から、演算によって求まる排他的論理和データベクトル
EDV0,6 は[0000000000000000]となり、更に、変数
jを変えた時の他の組み合わせについても同様の演算を
行うことで、N=16個の排他的論理和データベクトル
EDV0,1 〜EDV0,16が求められる。
うに、(N+1)×(N+1)=17×17のピクセル
群中に斜線で示すような文字に対応するピクセルデータ
群Xが存在する場合を対象とすると、例えば、j=6番
目の垂直ピクセルデータベクトルDV6 とj+1=7番
目の垂直ピクセルデータDV7 との演算を行うときは、
位相ずれの無いときの垂直ピクセルデータベクトルDV
6 とDV7 の各要素は、図10(B)に示すように、夫
々[0011111111111100]と[0011111111111000]である
から、演算によって求まる排他的論理和データベクトル
EDV0,6 は[0000000000000000]となり、更に、変数
jを変えた時の他の組み合わせについても同様の演算を
行うことで、N=16個の排他的論理和データベクトル
EDV0,1 〜EDV0,16が求められる。
【0050】又、j=6番目の垂直ピクセルデータベク
トルDV6 とj+1=7番目の垂直ピクセルデータDV
7 との各要素の位相ずれが+1のときは、図10(C)
に示すように、垂直ピクセルデータベクトルDV6 の各
要素は[0011111111111100]、垂直ピクセルデータベク
トルDV7 の各要素は[0001111111111110]となるの
で、演算によって求まる排他的論理和データベクトルE
DV1,6 の各要素EDV1,6 (j) は[001000000000001
0]となり、更に、変数jを変えた時の他の組み合わせ
についても同様の演算を行うことで、N=16個の排他
的論理和データベクトルEDV1,1 〜EDV1,16が求め
られる。
トルDV6 とj+1=7番目の垂直ピクセルデータDV
7 との各要素の位相ずれが+1のときは、図10(C)
に示すように、垂直ピクセルデータベクトルDV6 の各
要素は[0011111111111100]、垂直ピクセルデータベク
トルDV7 の各要素は[0001111111111110]となるの
で、演算によって求まる排他的論理和データベクトルE
DV1,6 の各要素EDV1,6 (j) は[001000000000001
0]となり、更に、変数jを変えた時の他の組み合わせ
についても同様の演算を行うことで、N=16個の排他
的論理和データベクトルEDV1,1 〜EDV1,16が求め
られる。
【0051】更に、j=6番目の垂直ピクセルデータベ
クトルDV6 とj+1=7番目の垂直ピクセルデータD
V7 との各要素の位相ずれが−1のときは、図10
(D)に示すように、垂直ピクセルデータベクトルDV
6 の各要素は[0011111111111100]、垂直ピクセルデー
タベクトルDV7 の各要素は[0111111111111000]とな
るので、演算によって求まる排他的論理和データベクト
ルEDV-1,6は[0100000000000100]となり、更に、他
の組み合わせについても同様の演算を行うので、N=1
6個の排他的論理和データベクトルEDV-1,1〜EDV
-1,16 が求められる。 次に、次式(14)〜(16)に示す演
算処理を行うことにより、新たに、3種類の評価データ
ベクトルSEDV0 ,SEDV1 ,SEDV-1を求め
る。
クトルDV6 とj+1=7番目の垂直ピクセルデータD
V7 との各要素の位相ずれが−1のときは、図10
(D)に示すように、垂直ピクセルデータベクトルDV
6 の各要素は[0011111111111100]、垂直ピクセルデー
タベクトルDV7 の各要素は[0111111111111000]とな
るので、演算によって求まる排他的論理和データベクト
ルEDV-1,6は[0100000000000100]となり、更に、他
の組み合わせについても同様の演算を行うので、N=1
6個の排他的論理和データベクトルEDV-1,1〜EDV
-1,16 が求められる。 次に、次式(14)〜(16)に示す演
算処理を行うことにより、新たに、3種類の評価データ
ベクトルSEDV0 ,SEDV1 ,SEDV-1を求め
る。
【0052】
【数14】
【0053】
【数15】
【0054】
【数16】
【0055】即ち、前記式(11)に示す各排他的論理和デ
ータベクトルEDV0,i 毎に、式(14)に基づいて、論理
値“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SED
V0(j) を要素とする評価データベクトルSEDV0 を
求める。又、前記式(12)に示す各排他的論理和データベ
クトルEDV1,j 毎に、式(15)に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDV
1 (j) を要素とする評価データベクトルSEDV1 を求
める。更に、前記式(13)に示す各排他的論理和データベ
クトルEDV-1,j毎に、式(16)に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDV
-1(j) を要素とする評価データベクトルSEDV-1を求
める。
ータベクトルEDV0,i 毎に、式(14)に基づいて、論理
値“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SED
V0(j) を要素とする評価データベクトルSEDV0 を
求める。又、前記式(12)に示す各排他的論理和データベ
クトルEDV1,j 毎に、式(15)に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDV
1 (j) を要素とする評価データベクトルSEDV1 を求
める。更に、前記式(13)に示す各排他的論理和データベ
クトルEDV-1,j毎に、式(16)に基づいて、論理値
“1”である要素の数を計数し、夫々の計数値SEDV
-1(j) を要素とする評価データベクトルSEDV-1を求
める。
【0056】これにより、図10(E)に示すように、
共にN個の要素から成る3種類の評価データベクトルS
EDV0 ,SEDV1 ,SEDV-1を得る。ちなみに、
図10(B)(C)(D)に示す場合の各要素の計数値
は、SEDV0 (6) =0、SEDV1 (6) =2、SED
V-1(6) =2となる。
共にN個の要素から成る3種類の評価データベクトルS
EDV0 ,SEDV1 ,SEDV-1を得る。ちなみに、
図10(B)(C)(D)に示す場合の各要素の計数値
は、SEDV0 (6) =0、SEDV1 (6) =2、SED
V-1(6) =2となる。
【0057】次に、次式(17)に基いて、第1の評価デー
タベクトルSEDV0 の各要素SEDV0 (j) と第2の
評価データベクトルSEDV1 の各要素SEDV1 (j)
との差を求め、夫々の差ΔVX (j) を要素とする第1の
差データベクトルΔVX を求める。
タベクトルSEDV0 の各要素SEDV0 (j) と第2の
評価データベクトルSEDV1 の各要素SEDV1 (j)
との差を求め、夫々の差ΔVX (j) を要素とする第1の
差データベクトルΔVX を求める。
【0058】
【数17】
【0059】更に、次式(18)に基いて、第1の評価デー
タベクトルSEDV0 の各要素SEDV0 (j) と第3の
評価データベクトルSEDV-1の各要素SEDV-1(j)
との差を求め、夫々の差ΔVY (j) を要素とする第2の
差データベクトルΔVY を求める。
タベクトルSEDV0 の各要素SEDV0 (j) と第3の
評価データベクトルSEDV-1の各要素SEDV-1(j)
との差を求め、夫々の差ΔVY (j) を要素とする第2の
差データベクトルΔVY を求める。
【0060】
【数18】
【0061】これにより、図10(F)に示すように、
共に等しいデータ数Nから成る2種類の差データΔVX
(j) とΔVY (j) を得る。
共に等しいデータ数Nから成る2種類の差データΔVX
(j) とΔVY (j) を得る。
【0062】次に、これらの差データベクトルΔVX と
ΔVY の夫々の要素について、次式(19)(20)に基く所定
数ずつの平均値演算を行うことにより、最終的な特徴ベ
クトルの要素VX (J) ,VY (J) を求める。これによ
り、図10(G)に示すように、共に等しい要素数N/
mから成る2種類の特徴ベクトルVX ,VY を得る。
ΔVY の夫々の要素について、次式(19)(20)に基く所定
数ずつの平均値演算を行うことにより、最終的な特徴ベ
クトルの要素VX (J) ,VY (J) を求める。これによ
り、図10(G)に示すように、共に等しい要素数N/
mから成る2種類の特徴ベクトルVX ,VY を得る。
【0063】
【数19】
【0064】
【数20】
【0065】このように、上記式(11)〜(20)に基づいて
求められる2種類の特徴ベクトルVX ,VY を合せて、
垂直走査方向特徴ベクトルとし、その要素は〔VX (1)
,……,VX (N/m) ,VY (1) ,……,VY (N/m) 〕
となる。
求められる2種類の特徴ベクトルVX ,VY を合せて、
垂直走査方向特徴ベクトルとし、その要素は〔VX (1)
,……,VX (N/m) ,VY (1) ,……,VY (N/m) 〕
となる。
【0066】次に、45°走査方向における文字の特徴
ベクトルの抽出も上記式(1) 〜(10)と同様の処理に基い
て行うことによって、最終的に45°走査方向特徴ベク
トルRX ,RY を求める。即ち、次式(21)〜(23)に基い
て、相互に隣合う関係にある45°ピクセルデータベク
トルDRr (q) とDRr+1 (q) について位相ずれの無い
場合の排他的論理和データベクトルEDR0,r と、位相
ずれが±1の場合の排他的論理和データベクトルEDR
1,r ,EDR-1,rを求め、
ベクトルの抽出も上記式(1) 〜(10)と同様の処理に基い
て行うことによって、最終的に45°走査方向特徴ベク
トルRX ,RY を求める。即ち、次式(21)〜(23)に基い
て、相互に隣合う関係にある45°ピクセルデータベク
トルDRr (q) とDRr+1 (q) について位相ずれの無い
場合の排他的論理和データベクトルEDR0,r と、位相
ずれが±1の場合の排他的論理和データベクトルEDR
1,r ,EDR-1,rを求め、
【0067】
【数21】
【0068】
【数22】
【0069】
【数23】
【0070】更に、これらの排他的論理和データベクト
ルEDR0,r ,EDR1,r ,EDR-1,rに基いて、評価
データベクトルSEDR0 ,SEDR1 ,SEDR-1及
び差データベクトルΔRX ,ΔRY を求めた後、夫々の
差データベクトルΔRX ,ΔRY の要素ΔRX (r) とΔ
RY (r) について次式(24)と(25)に基づく演算処理を行
うことにより得られる結果を要素とする、最終的な45
°走査方向特徴ベクトル特徴ベクトルRX ,RY を求め
る。
ルEDR0,r ,EDR1,r ,EDR-1,rに基いて、評価
データベクトルSEDR0 ,SEDR1 ,SEDR-1及
び差データベクトルΔRX ,ΔRY を求めた後、夫々の
差データベクトルΔRX ,ΔRY の要素ΔRX (r) とΔ
RY (r) について次式(24)と(25)に基づく演算処理を行
うことにより得られる結果を要素とする、最終的な45
°走査方向特徴ベクトル特徴ベクトルRX ,RY を求め
る。
【0071】
【数24】
【0072】
【数25】
【0073】尚、45°走査方向の特徴抽出の典型例を
図11に示すと、同図(A)の第r列に位置する45°
ピクセルデータベクトルDRr (q) と第r+1列に位置
する45°ピクセルデータベクトルDRr+1 (q) につい
ての、位相ずれが0と位相ずれが±1の場合の排他的論
理和データベクトルEDR0,r (q) ,EDR1,r (q),
EDR-1,r(q) は、一部分だけ示せば、同図(B)
(C)(D)のようになり、第1〜第3の評価データベ
クトルSEDR0 ,SEDR1 ,SEDR-1は、同図
(E)、差データΔRX ,ΔRY は同図(F)、最終的
な45°走査方向特徴ベクトルRX ,RY は同図(G)
のように得られることとなる。
図11に示すと、同図(A)の第r列に位置する45°
ピクセルデータベクトルDRr (q) と第r+1列に位置
する45°ピクセルデータベクトルDRr+1 (q) につい
ての、位相ずれが0と位相ずれが±1の場合の排他的論
理和データベクトルEDR0,r (q) ,EDR1,r (q),
EDR-1,r(q) は、一部分だけ示せば、同図(B)
(C)(D)のようになり、第1〜第3の評価データベ
クトルSEDR0 ,SEDR1 ,SEDR-1は、同図
(E)、差データΔRX ,ΔRY は同図(F)、最終的
な45°走査方向特徴ベクトルRX ,RY は同図(G)
のように得られることとなる。
【0074】次に、135°走査方向における文字の特
徴ベクトルの抽出も上記式(1) 〜(10)と同様の処理に基
いて行うことによって、最終的に135°走査方向特徴
ベクトルQX ,QY を求める。即ち、次式(26)〜(28)に
基いて、相互に隣合う関係にある135°ピクセルデー
タベクトルDQq (r) とDQq+1 (r) について位相ずれ
の無い場合の排他的論理和データベクトルEDQ
0,q と、位相ずれが±1の場合の排他的論理和データベ
クトルEDR1,q ,EDR-1,qを求め、
徴ベクトルの抽出も上記式(1) 〜(10)と同様の処理に基
いて行うことによって、最終的に135°走査方向特徴
ベクトルQX ,QY を求める。即ち、次式(26)〜(28)に
基いて、相互に隣合う関係にある135°ピクセルデー
タベクトルDQq (r) とDQq+1 (r) について位相ずれ
の無い場合の排他的論理和データベクトルEDQ
0,q と、位相ずれが±1の場合の排他的論理和データベ
クトルEDR1,q ,EDR-1,qを求め、
【0075】
【数26】
【0076】
【数27】
【0077】
【数28】
【0078】更に、これらの排他的論理和データベクト
ルEDQ0,q ,EDR1,q ,EDR-1,qに基いて、評価
データベクトルSEDQ0 ,SEDQ1 ,SEDQ-1及
び差データベクトルΔQX ,ΔQY を求めた後、夫々の
差データベクトルΔQX ,ΔQY の要素ΔQX (q) とΔ
QY (q) について次式(29)と(30)に基づく演算処理を行
うことにより得られる結果を要素とする、最終的な13
5°走査方向特徴ベクトル特徴ベクトルRX ,RY を求
める。
ルEDQ0,q ,EDR1,q ,EDR-1,qに基いて、評価
データベクトルSEDQ0 ,SEDQ1 ,SEDQ-1及
び差データベクトルΔQX ,ΔQY を求めた後、夫々の
差データベクトルΔQX ,ΔQY の要素ΔQX (q) とΔ
QY (q) について次式(29)と(30)に基づく演算処理を行
うことにより得られる結果を要素とする、最終的な13
5°走査方向特徴ベクトル特徴ベクトルRX ,RY を求
める。
【0079】
【数29】
【0080】
【数30】
【0081】尚、135°走査方向の特徴抽出の典型例
を図12に示すと、同図(A)の第q列に位置する13
5°ピクセルデータベクトルDRq (r) と第q+1列に
位置する135°ピクセルデータベクトルDRq+1 (r)
についての、位相ずれが0と位相ずれが±1の場合の排
他的論理和データベクトルEDQ0,q (r) ,EDQ1,q
(r) ,EDR-1,q(r) は、一部分だけ示せば、同図
(B)(C)(D)のようになり、第1〜第3の評価デ
ータベクトルSEDQ0 ,SEDQ1 ,SEDQ-1は、
同図(E)、差データΔQX ,ΔQY は同図(F)、最
終的な135°走査方向特徴ベクトルQX ,QY は同図
(G)のように得られることとなる。
を図12に示すと、同図(A)の第q列に位置する13
5°ピクセルデータベクトルDRq (r) と第q+1列に
位置する135°ピクセルデータベクトルDRq+1 (r)
についての、位相ずれが0と位相ずれが±1の場合の排
他的論理和データベクトルEDQ0,q (r) ,EDQ1,q
(r) ,EDR-1,q(r) は、一部分だけ示せば、同図
(B)(C)(D)のようになり、第1〜第3の評価デ
ータベクトルSEDQ0 ,SEDQ1 ,SEDQ-1は、
同図(E)、差データΔQX ,ΔQY は同図(F)、最
終的な135°走査方向特徴ベクトルQX ,QY は同図
(G)のように得られることとなる。
【0082】ここで注目すべき点は、このようにして特
徴抽出を行うと、これらの特徴ベクトル{HX ,HY ,
VX ,VY ,RX ,RY ,QX ,QY }の各次元の要素
の絶対値が、夫々の走査方向と線分との交差部分におけ
る輪郭点の数を表し、更に各要素の値がプラスかマイナ
スかによって線分の長手方向を表すことから、各走査方
向における文字線密度の情報と、文字の輪郭点の情報
と、文字を構成する線分の各走査方向の特徴情報と、線
分の位置情報を含んだ優れた特徴抽出が実現される。
徴抽出を行うと、これらの特徴ベクトル{HX ,HY ,
VX ,VY ,RX ,RY ,QX ,QY }の各次元の要素
の絶対値が、夫々の走査方向と線分との交差部分におけ
る輪郭点の数を表し、更に各要素の値がプラスかマイナ
スかによって線分の長手方向を表すことから、各走査方
向における文字線密度の情報と、文字の輪郭点の情報
と、文字を構成する線分の各走査方向の特徴情報と、線
分の位置情報を含んだ優れた特徴抽出が実現される。
【0083】又、上記式(7)(8)(17)(18)等で示す差デー
タベクトルΔHX ,ΔHY ,ΔVX,ΔVY ,ΔRX ,
ΔRY ,ΔQX ,ΔQY を求めることにより、雑音成分
が前記排他的論理和データベクトル中に含まれるような
場合であっても効果的にこれらの雑音成分のみを除去す
ることができる。
タベクトルΔHX ,ΔHY ,ΔVX,ΔVY ,ΔRX ,
ΔRY ,ΔQX ,ΔQY を求めることにより、雑音成分
が前記排他的論理和データベクトル中に含まれるような
場合であっても効果的にこれらの雑音成分のみを除去す
ることができる。
【0084】更に、上記式(9)(10)(19)(20)(24)(25)(2
9)(30) に示すように、差データベクトルの各要素ΔH
X (I) ,ΔHY (I) ,ΔVX (J) ,ΔVY (J) ,ΔRX
(R) ,ΔRY (R) ,ΔQX (Q) ,ΔQY (Q) を所定数m
ずつ平均化演算処理して最終的な特徴ベクトルHX (I)
,HY (I) ,VX (J) ,VY (J) ,RX (R) ,R
Y (R),QX (Q) ,QY (Q) を求めるので、特徴ベクト
ルの次元数が低減され、文字認識処理を行う際の処理速
度を大幅に向上させることができる。例えば、(N+
1)×(N+1)個のマトッリクス状のピクセル群によ
ってピクセルデータを表し、縦横及び斜め方向の合計4
方向の走査を行い、更に、差データベクトルの全要素を
M等分に分けて平均化演算処理する場合、特徴ベクトル
の全次元数Tは、T=2N×4/Mとなり、少ない次元
数の特徴ベクトルによって文字の特徴抽出が可能とな
る。
9)(30) に示すように、差データベクトルの各要素ΔH
X (I) ,ΔHY (I) ,ΔVX (J) ,ΔVY (J) ,ΔRX
(R) ,ΔRY (R) ,ΔQX (Q) ,ΔQY (Q) を所定数m
ずつ平均化演算処理して最終的な特徴ベクトルHX (I)
,HY (I) ,VX (J) ,VY (J) ,RX (R) ,R
Y (R),QX (Q) ,QY (Q) を求めるので、特徴ベクト
ルの次元数が低減され、文字認識処理を行う際の処理速
度を大幅に向上させることができる。例えば、(N+
1)×(N+1)個のマトッリクス状のピクセル群によ
ってピクセルデータを表し、縦横及び斜め方向の合計4
方向の走査を行い、更に、差データベクトルの全要素を
M等分に分けて平均化演算処理する場合、特徴ベクトル
の全次元数Tは、T=2N×4/Mとなり、少ない次元
数の特徴ベクトルによって文字の特徴抽出が可能とな
る。
【0085】尚、特徴抽出を縦横及び斜め方向について
行う場合を説明したが、必要に応じてこれらの内の1又
は2以上の組み合わせを選択して特徴ベクトルを抽出す
るようにしてもよい。又、斜め方向における走査方向を
45°と135°に設定する場合を述べたが、これに限
定せず、任意の角度に設定する場合でもこの特徴抽出の
原理を適用することができる。更に、相互に隣合う関係
にあるピクセルデータ群を±1ピクセル分位相をずらし
て排他的論理和演算を行う場合に限らず、対象文字の複
雑さや仕様その他の条件に応じて、複数ピクセル分位相
をずらして排他的論理和演算を行ってもよい。更に隣り
合うピクセルデータのみでなく、複数ピクセル分離れた
ピクセルデータベクトルを対象に上記演算を行っても良
い。更に、この実施例の特徴抽出では、画像データを表
すピクセル群全体に対して一括して各走査方向の特徴ベ
クトルを求めるようにしたが、ピクセル群の領域を複数
領域に分割し、夫々の分割領域内のピクセルデータ毎に
上記同様の処理を行うことによって、各領域毎の特徴ベ
クトルを求めてもよい。例えば、図13に示すように、
水平走査方向における特徴ベクトルを求める場合に、ピ
クセルデータを配列するピクセル群の全体領域aに対す
る特徴ベクトルと、上下二分割の領域b1 ,b2 に対す
る特徴ベクトルと、上側領域c1 を狭く下側領域c2 を
広くして夫々の領域c1 ,c2 に対する特徴ベクトル
と、上側領域d1 を広く下側領域d2 を狭くして夫々の
領域d1 ,d2 に対する特徴ベクトルとを求める。又、
垂直走査方向又は斜めの走査方向における特徴ベクトル
の抽出についても同様の処理を行う。このように処理す
ると、各分割領域毎の細かな特徴抽出が可能となるの
で、文字の各線分の位置情報をより高精度で抽出するこ
とが可能となる。
行う場合を説明したが、必要に応じてこれらの内の1又
は2以上の組み合わせを選択して特徴ベクトルを抽出す
るようにしてもよい。又、斜め方向における走査方向を
45°と135°に設定する場合を述べたが、これに限
定せず、任意の角度に設定する場合でもこの特徴抽出の
原理を適用することができる。更に、相互に隣合う関係
にあるピクセルデータ群を±1ピクセル分位相をずらし
て排他的論理和演算を行う場合に限らず、対象文字の複
雑さや仕様その他の条件に応じて、複数ピクセル分位相
をずらして排他的論理和演算を行ってもよい。更に隣り
合うピクセルデータのみでなく、複数ピクセル分離れた
ピクセルデータベクトルを対象に上記演算を行っても良
い。更に、この実施例の特徴抽出では、画像データを表
すピクセル群全体に対して一括して各走査方向の特徴ベ
クトルを求めるようにしたが、ピクセル群の領域を複数
領域に分割し、夫々の分割領域内のピクセルデータ毎に
上記同様の処理を行うことによって、各領域毎の特徴ベ
クトルを求めてもよい。例えば、図13に示すように、
水平走査方向における特徴ベクトルを求める場合に、ピ
クセルデータを配列するピクセル群の全体領域aに対す
る特徴ベクトルと、上下二分割の領域b1 ,b2 に対す
る特徴ベクトルと、上側領域c1 を狭く下側領域c2 を
広くして夫々の領域c1 ,c2 に対する特徴ベクトル
と、上側領域d1 を広く下側領域d2 を狭くして夫々の
領域d1 ,d2 に対する特徴ベクトルとを求める。又、
垂直走査方向又は斜めの走査方向における特徴ベクトル
の抽出についても同様の処理を行う。このように処理す
ると、各分割領域毎の細かな特徴抽出が可能となるの
で、文字の各線分の位置情報をより高精度で抽出するこ
とが可能となる。
【0086】次に、かかる特徴抽出の原理に基く特徴ベ
クトル抽出手段5の具体的な回路例を図14に基いて説
明する。尚、図1と同等部分を同一符号で示す。これ
は、マイクロコンピュータ等の演算機能を有する中央処
理部7に、データバスとアドレスバス及びコントロール
バス(図示せず)を介して、イメージスキャナ等の画像
入力手段1と、ランダムアクセスメモリ(RAM)から
成るフレームメモリ2と、RAMから成る正規化文字デ
ータ記憶メモリ8、及びRAMから成る特徴ベクトル記
憶メモリ9が接続されている。そして、図1中の文字抽
出手段3と文字正規化手段4及び特徴ベクトル抽出手段
5は、中央処理部7のプログラム処理によって実現され
ている。
クトル抽出手段5の具体的な回路例を図14に基いて説
明する。尚、図1と同等部分を同一符号で示す。これ
は、マイクロコンピュータ等の演算機能を有する中央処
理部7に、データバスとアドレスバス及びコントロール
バス(図示せず)を介して、イメージスキャナ等の画像
入力手段1と、ランダムアクセスメモリ(RAM)から
成るフレームメモリ2と、RAMから成る正規化文字デ
ータ記憶メモリ8、及びRAMから成る特徴ベクトル記
憶メモリ9が接続されている。そして、図1中の文字抽
出手段3と文字正規化手段4及び特徴ベクトル抽出手段
5は、中央処理部7のプログラム処理によって実現され
ている。
【0087】中央処理部7からの指示にしたがって画像
入力手段1が、認識すべき手書き文字の画像を読取り、
その読み取られたピクセルデータをフレームメモリ2に
記憶させる。次に、中央制御部7が、フレームメモリ2
からピクセルデータを読取り、各文字単位のピクセルデ
ータに分離変換して、再びフレームメモリ2に格納す
る。次に、中央処理部7が、フレームメモリ2からピク
セルデータを各文字単位で読出し、予め規格化されたピ
クセル数の範囲内に納まる正規化データに変換して、順
次に正規化文字データ記憶メモリ8に記憶させる。次
に、中央処理部7が、正規化文字データ記憶メモリ8か
ら順次に正規化文字データを読取り、上述した演算処理
を行うことによって夫々の特徴ベクトルを求めて、特徴
ベクトル記憶メモリ9に記憶させる。
入力手段1が、認識すべき手書き文字の画像を読取り、
その読み取られたピクセルデータをフレームメモリ2に
記憶させる。次に、中央制御部7が、フレームメモリ2
からピクセルデータを読取り、各文字単位のピクセルデ
ータに分離変換して、再びフレームメモリ2に格納す
る。次に、中央処理部7が、フレームメモリ2からピク
セルデータを各文字単位で読出し、予め規格化されたピ
クセル数の範囲内に納まる正規化データに変換して、順
次に正規化文字データ記憶メモリ8に記憶させる。次
に、中央処理部7が、正規化文字データ記憶メモリ8か
ら順次に正規化文字データを読取り、上述した演算処理
を行うことによって夫々の特徴ベクトルを求めて、特徴
ベクトル記憶メモリ9に記憶させる。
【0088】かかる構成によれば、演算プログラムに基
いて全ての特徴抽出処理を行うので、簡易な特徴ベクト
ル抽出手段を提供することができる。 更に、特徴ベク
トル抽出手段5の他の具体例を図15に基いて説明す
る。尚、図14と同等部分を同一符号で示す。この回路
は、特徴抽出処理の内の上記式(1) 〜(3) ,(11)〜(1
3),(21)〜(23),(26)〜(28)で示される排他的論理和演
算を、プログラム処理によらずに、別個の論理回路で行
う構成したものである。即ち、データバスを介して一行
あるいは一列分のピクセルデータを格納する第1のライ
ンバッファ10及び第2のラインバッファ11が接続さ
れ、更に、ラインバッファ10に一旦保持される各ピク
セルデータと、ラインバッファ11に一旦保持される各
ピクセルデータとを並列的に排他的論理和演算するEX
−OR回路群から成る論理回路12が設けられている。
いて全ての特徴抽出処理を行うので、簡易な特徴ベクト
ル抽出手段を提供することができる。 更に、特徴ベク
トル抽出手段5の他の具体例を図15に基いて説明す
る。尚、図14と同等部分を同一符号で示す。この回路
は、特徴抽出処理の内の上記式(1) 〜(3) ,(11)〜(1
3),(21)〜(23),(26)〜(28)で示される排他的論理和演
算を、プログラム処理によらずに、別個の論理回路で行
う構成したものである。即ち、データバスを介して一行
あるいは一列分のピクセルデータを格納する第1のライ
ンバッファ10及び第2のラインバッファ11が接続さ
れ、更に、ラインバッファ10に一旦保持される各ピク
セルデータと、ラインバッファ11に一旦保持される各
ピクセルデータとを並列的に排他的論理和演算するEX
−OR回路群から成る論理回路12が設けられている。
【0089】更に、図16に基づいて具体的な構成を詳
述すれば、ラインバッファ10は、正規化文字データ記
憶メモリ8から転送されてきた一行あるいは一列分のピ
クセルデータを、中央処理部7からの入力イネーブル信
号EN1に同期して並列入力するラッチ回路から成り、
一方、ラインバッファ11は、正規化文字データ記憶メ
モリ8から転送されてきた一行あるいは一列分のピクセ
ルデータ(ラインバッファ10に入力されるピクセルデ
ータとは隣合うピクセル配列関係にあるピクセルデー
タ)を、中央制御部7からの入力イネーブル信号EN2
に同期して並列入力するシフトレジスタから成り、更
に、このシフトレジスタは、中央処理部7からのシフト
命令信号SFに従って全体的に+1ビット又は−1ビッ
トシフトする機能を備えている。論理回路12は、ライ
ンバッファ10と11の並列出力端子数と等しい数のE
X−OR回路で構成され、図示するように、ラインバッ
ファ10と11の並列出力端子が同配列関係で所定のE
X−OR回路の入力端子に接続されている。したがっ
て、ラインバッファ10,11にピクセルデータが入力
されるだけで、上記式(1) 〜(3) ,(11)〜(13),(21)〜
(23),(26)〜(28)の排他的論理和演算が一括して処理さ
れ、その演算出力は、データバスを介して特徴ベクトル
記憶メモリ9に格納される。尚、上記式(1) 〜(3) ,(1
1)〜(13),(21)〜(23),(26)〜(28)のいずれの処理、即
ち、いずれの走査方向における特徴抽出を行うかは、中
央処理部7の制御に基いて選択・指示される。
述すれば、ラインバッファ10は、正規化文字データ記
憶メモリ8から転送されてきた一行あるいは一列分のピ
クセルデータを、中央処理部7からの入力イネーブル信
号EN1に同期して並列入力するラッチ回路から成り、
一方、ラインバッファ11は、正規化文字データ記憶メ
モリ8から転送されてきた一行あるいは一列分のピクセ
ルデータ(ラインバッファ10に入力されるピクセルデ
ータとは隣合うピクセル配列関係にあるピクセルデー
タ)を、中央制御部7からの入力イネーブル信号EN2
に同期して並列入力するシフトレジスタから成り、更
に、このシフトレジスタは、中央処理部7からのシフト
命令信号SFに従って全体的に+1ビット又は−1ビッ
トシフトする機能を備えている。論理回路12は、ライ
ンバッファ10と11の並列出力端子数と等しい数のE
X−OR回路で構成され、図示するように、ラインバッ
ファ10と11の並列出力端子が同配列関係で所定のE
X−OR回路の入力端子に接続されている。したがっ
て、ラインバッファ10,11にピクセルデータが入力
されるだけで、上記式(1) 〜(3) ,(11)〜(13),(21)〜
(23),(26)〜(28)の排他的論理和演算が一括して処理さ
れ、その演算出力は、データバスを介して特徴ベクトル
記憶メモリ9に格納される。尚、上記式(1) 〜(3) ,(1
1)〜(13),(21)〜(23),(26)〜(28)のいずれの処理、即
ち、いずれの走査方向における特徴抽出を行うかは、中
央処理部7の制御に基いて選択・指示される。
【0090】かかる構成によれば、図14に示した具体
例の処理の内、排他的論理和演算を除く処理を中央処理
部7がプログラム処理によって行い、排他的論理和演算
をラインバッファ10,11及びEX−OR回路群12
で行うので、プログラム処理の負担の軽減化と、処理速
度の大幅な向上を図ることができる。
例の処理の内、排他的論理和演算を除く処理を中央処理
部7がプログラム処理によって行い、排他的論理和演算
をラインバッファ10,11及びEX−OR回路群12
で行うので、プログラム処理の負担の軽減化と、処理速
度の大幅な向上を図ることができる。
【0091】更に、特徴ベクトル抽出手段5の他の具体
例を図17に基いて説明する。尚、図14及び図15と
同等部分を同一符号で示す。この回路は、特徴抽出処理
の内の上記式(1) 〜(3) ,(11)〜(13),(21)〜(23),(2
6)〜(28)で示される排他的論理和演算を、プログラム処
理によらずに、論理回路で行う他の具体例である。
例を図17に基いて説明する。尚、図14及び図15と
同等部分を同一符号で示す。この回路は、特徴抽出処理
の内の上記式(1) 〜(3) ,(11)〜(13),(21)〜(23),(2
6)〜(28)で示される排他的論理和演算を、プログラム処
理によらずに、論理回路で行う他の具体例である。
【0092】即ち、マイクロコンピュータ等の演算機能
を有する中央処理部7に、データバスとアドレスバス及
びコントロールバス(図示せず)を介して、イメージス
キャナ等の画像入力手段1と、ランダムアクセスメモリ
(RAM)から成るフレームメモリ2が接続され、更
に、RAMから成る複数個の正規化文字データ記憶メモ
リ8a〜8dが上記データバスとアドレスバス及びコン
トロールバスに接続している。これらの正規化文字デー
タ記憶メモリ8a〜8dは共に等しい記憶容量を有し、
正規化文字データ記憶メモリ8aの出力端子が第1〜第
3の論理回路12a〜12cの入力端子に共通に接続さ
れ、更に、正規化文字データ記憶メモリ8bの出力端子
が第1の論理回路12a、正規化文字データ記憶メモリ
8cの出力端子が第2の論理回路12b、正規化文字デ
ータ記憶メモリ8dの出力端子が第3の論理回路12c
に夫々接続している。更に、第1の論理回路12aの出
力はRAMから成るバッファメモリ13a、第2の論理
回路12bの出力はRAMから成るバッファメモリ13
b、第3の論理回路12cの出力はRAMから成るバッ
ファメモリ13cに夫々接続し、夫々の出力端子がデー
タバスに接続している。
を有する中央処理部7に、データバスとアドレスバス及
びコントロールバス(図示せず)を介して、イメージス
キャナ等の画像入力手段1と、ランダムアクセスメモリ
(RAM)から成るフレームメモリ2が接続され、更
に、RAMから成る複数個の正規化文字データ記憶メモ
リ8a〜8dが上記データバスとアドレスバス及びコン
トロールバスに接続している。これらの正規化文字デー
タ記憶メモリ8a〜8dは共に等しい記憶容量を有し、
正規化文字データ記憶メモリ8aの出力端子が第1〜第
3の論理回路12a〜12cの入力端子に共通に接続さ
れ、更に、正規化文字データ記憶メモリ8bの出力端子
が第1の論理回路12a、正規化文字データ記憶メモリ
8cの出力端子が第2の論理回路12b、正規化文字デ
ータ記憶メモリ8dの出力端子が第3の論理回路12c
に夫々接続している。更に、第1の論理回路12aの出
力はRAMから成るバッファメモリ13a、第2の論理
回路12bの出力はRAMから成るバッファメモリ13
b、第3の論理回路12cの出力はRAMから成るバッ
ファメモリ13cに夫々接続し、夫々の出力端子がデー
タバスに接続している。
【0093】そして、画像入力手段1が対象とする文字
を読取り、その読取りによって得られた二値のピクセル
データ群はフレームメモリ2に一旦記憶され、更に、中
央処理部7がフレームメモリ2からそのピクセルデータ
を読み出して正規化処理した後、正規化文字データ記憶
メモリ8a〜8dに記憶させる。
を読取り、その読取りによって得られた二値のピクセル
データ群はフレームメモリ2に一旦記憶され、更に、中
央処理部7がフレームメモリ2からそのピクセルデータ
を読み出して正規化処理した後、正規化文字データ記憶
メモリ8a〜8dに記憶させる。
【0094】ここで、正規化文字データ記憶メモリ8a
は、基準ピクセル配列に対応して予め決められた記憶領
域に、上記正規化されたピクセルデータを格納する。こ
れに対して、正規化文字データ記憶メモリ8bは、図1
8(a)に示すように、基準ピクセル配列に対して全体
的に1ピクセル分横にずらした状態に相当するように、
予め決められた記憶領域に同一の正規化されたピクセル
データを格納し、正規化文字データ記憶メモリ8cは、
図18(b)に示すように、基準ピクセル配列に対して
全体的に1ピクセル分斜め横上にずらした状態に相当す
るように、予め決められた記憶領域に同一の正規化され
たピクセルデータを格納し、正規化文字データ記憶メモ
リ8dは、図18(c)に示すように、基準ピクセル配
列に対して全体的に1ピクセル分斜め横下にずらした状
態に相当するように、予め決められた記憶領域に同一の
正規化されたピクセルデータを格納する。尚、正規化さ
れたピクセルデータは、中央処理部7から書込み読出し
制御信号RW1に同期して夫々所定の記憶領域に記憶さ
れる。そして、排他的論理和演算を行うときは、これら
の正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dは、中央処理
部7から書込み読出し制御信号RW1に同期してアドレ
スバスに出力されるアドレスデータに基づいて、1列あ
るいは1行分ずつのピクセルデータを、順次に同期をと
りながら上記のようにピクセル配列のずれたままの状態
で並列に出力して第1〜第3の論理回路12a〜12c
へ供給する。
は、基準ピクセル配列に対応して予め決められた記憶領
域に、上記正規化されたピクセルデータを格納する。こ
れに対して、正規化文字データ記憶メモリ8bは、図1
8(a)に示すように、基準ピクセル配列に対して全体
的に1ピクセル分横にずらした状態に相当するように、
予め決められた記憶領域に同一の正規化されたピクセル
データを格納し、正規化文字データ記憶メモリ8cは、
図18(b)に示すように、基準ピクセル配列に対して
全体的に1ピクセル分斜め横上にずらした状態に相当す
るように、予め決められた記憶領域に同一の正規化され
たピクセルデータを格納し、正規化文字データ記憶メモ
リ8dは、図18(c)に示すように、基準ピクセル配
列に対して全体的に1ピクセル分斜め横下にずらした状
態に相当するように、予め決められた記憶領域に同一の
正規化されたピクセルデータを格納する。尚、正規化さ
れたピクセルデータは、中央処理部7から書込み読出し
制御信号RW1に同期して夫々所定の記憶領域に記憶さ
れる。そして、排他的論理和演算を行うときは、これら
の正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dは、中央処理
部7から書込み読出し制御信号RW1に同期してアドレ
スバスに出力されるアドレスデータに基づいて、1列あ
るいは1行分ずつのピクセルデータを、順次に同期をと
りながら上記のようにピクセル配列のずれたままの状態
で並列に出力して第1〜第3の論理回路12a〜12c
へ供給する。
【0095】更に、第1〜第3の論理回路12a〜12
cは、図19に示すように、複数個のEX−OR回路群
で構成されている。即ち、正規化文字データ記憶メモリ
8aから出力されるピクセルデータが、論理回路12a
〜12cの全てのEX−OR回路の一方の入力端子に並
列入力され、更に、論理回路12aのEX−OR回路の
他方の入力端子には正規化文字データ記憶メモリ8bか
ら出力されるピクセルデータが並列入力されると共に、
論理回路12bのEX−OR回路の他方の入力端子には
正規化文字データ記憶メモリ8Cから出力されるピクセ
ルデータが並列入力され、論理回路12cのEX−OR
回路の他方の入力端子には正規化文字データ記憶メモリ
8dから出力されるピクセルデータが並列入力されるよ
うに構成されている。尚、辞書メモリ14は、後述する
文字認識に適用される参照データを予め格納する読み出
し専用メモリ等で構成されている。
cは、図19に示すように、複数個のEX−OR回路群
で構成されている。即ち、正規化文字データ記憶メモリ
8aから出力されるピクセルデータが、論理回路12a
〜12cの全てのEX−OR回路の一方の入力端子に並
列入力され、更に、論理回路12aのEX−OR回路の
他方の入力端子には正規化文字データ記憶メモリ8bか
ら出力されるピクセルデータが並列入力されると共に、
論理回路12bのEX−OR回路の他方の入力端子には
正規化文字データ記憶メモリ8Cから出力されるピクセ
ルデータが並列入力され、論理回路12cのEX−OR
回路の他方の入力端子には正規化文字データ記憶メモリ
8dから出力されるピクセルデータが並列入力されるよ
うに構成されている。尚、辞書メモリ14は、後述する
文字認識に適用される参照データを予め格納する読み出
し専用メモリ等で構成されている。
【0096】正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dか
らピクセルデータが第1〜第3の論理回路12a〜12
cに読出されると、第1の論理回路12aは、図18
(a)中の斜線領域内に相当するピクセルデータ同士の
排他的論理和演算を行うので、前記式(1) に相当する高
速演算処理を実現し、第2の論理回路12bは、図18
(b)中の斜線領域内に相当するピクセルデータ同士の
排他的論理和演算を行うので、前記式(2) に相当する高
速演算処理を実現し、第3の論理回路12cは、図18
(c)中の斜線領域内に相当するピクセルデータ同士の
排他的論理和演算を行うので、前記式(3) に相当する高
速演算処理を実現する。
らピクセルデータが第1〜第3の論理回路12a〜12
cに読出されると、第1の論理回路12aは、図18
(a)中の斜線領域内に相当するピクセルデータ同士の
排他的論理和演算を行うので、前記式(1) に相当する高
速演算処理を実現し、第2の論理回路12bは、図18
(b)中の斜線領域内に相当するピクセルデータ同士の
排他的論理和演算を行うので、前記式(2) に相当する高
速演算処理を実現し、第3の論理回路12cは、図18
(c)中の斜線領域内に相当するピクセルデータ同士の
排他的論理和演算を行うので、前記式(3) に相当する高
速演算処理を実現する。
【0097】そして、バッファメモリ13a〜13c
が、書込み読出し制御信号RW1に同期した書込み読出
し制御信号RW2に同期して、これらの演算結果のデー
タを記憶する。そして、全てのピクセルデータについて
の排他的論理和演算が完了すると、中央処理部7の指示
に従って、バッファメモリ13a〜13cの全データが
特徴ベクトル記憶メモリ9に転送・格納される。
が、書込み読出し制御信号RW1に同期した書込み読出
し制御信号RW2に同期して、これらの演算結果のデー
タを記憶する。そして、全てのピクセルデータについて
の排他的論理和演算が完了すると、中央処理部7の指示
に従って、バッファメモリ13a〜13cの全データが
特徴ベクトル記憶メモリ9に転送・格納される。
【0098】このように、この具体例によれば、プログ
ラム処理によらずEX−OR回路群から成る論理回路で
排他的論理和演算を行うので、高速処理が可能となる。
更に、前記原理説明で述べたピクセル相互の位相ずれ
を、正規化ピクセルデータの正規化文字データ記憶メモ
リ8a〜8dへの書き込みと読み出しによって実現する
ので、排他的論理和演算のための制御が極めて簡素化さ
れる。
ラム処理によらずEX−OR回路群から成る論理回路で
排他的論理和演算を行うので、高速処理が可能となる。
更に、前記原理説明で述べたピクセル相互の位相ずれ
を、正規化ピクセルデータの正規化文字データ記憶メモ
リ8a〜8dへの書き込みと読み出しによって実現する
ので、排他的論理和演算のための制御が極めて簡素化さ
れる。
【0099】尚、図17には、上記式(1) 〜(3) に相当
する演算を行う場合を示したが、正規化ピクセルデータ
の正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dへの書き込み
制御(即ち、アドレス制御)を変更するだけで、上記式
(1) 〜(3) ,(11)〜(13),(21)〜(23),(26)〜(28)の排
他的論理和演算を実現することができる。
する演算を行う場合を示したが、正規化ピクセルデータ
の正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dへの書き込み
制御(即ち、アドレス制御)を変更するだけで、上記式
(1) 〜(3) ,(11)〜(13),(21)〜(23),(26)〜(28)の排
他的論理和演算を実現することができる。
【0100】更に、この具体例では、正規化ピクセルデ
ータの正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dへの書き
込みの際のアドレス制御によって、前記原理説明で述べ
たピクセル相互の位相ずれを実現しておき、データの読
み出し時には位相ずれを考慮することなく単に読み出す
ようにしたが、逆に、正規化ピクセルデータの書き込み
の際には位相ずれを考慮することなく(即ち、同一配列
のままで)正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dへ格
納し、データ読み出しの際に、前記原理説明で述べたピ
クセル相互の位相ずれを実現するようにアドレス制御を
行うようにしても良い。
ータの正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dへの書き
込みの際のアドレス制御によって、前記原理説明で述べ
たピクセル相互の位相ずれを実現しておき、データの読
み出し時には位相ずれを考慮することなく単に読み出す
ようにしたが、逆に、正規化ピクセルデータの書き込み
の際には位相ずれを考慮することなく(即ち、同一配列
のままで)正規化文字データ記憶メモリ8a〜8dへ格
納し、データ読み出しの際に、前記原理説明で述べたピ
クセル相互の位相ずれを実現するようにアドレス制御を
行うようにしても良い。
【0101】又、正規化文字データ記憶メモリ8a〜8
dとバッファメモリ13a〜13cは、2組のデータ書
き込みポート及びデータ読み出しポートを有する所謂デ
ュアルポートメモリを適用することで、より回路構成を
簡素化することができると共に、制御を容易にすること
ができる。
dとバッファメモリ13a〜13cは、2組のデータ書
き込みポート及びデータ読み出しポートを有する所謂デ
ュアルポートメモリを適用することで、より回路構成を
簡素化することができると共に、制御を容易にすること
ができる。
【0102】尚、排他的論理和演算を行うのに、EX−
OR回路から成る論理回路を適用する場合を述べたが、
EX−NOR回路で実現しても同様の特徴抽出を行うこ
とができる。
OR回路から成る論理回路を適用する場合を述べたが、
EX−NOR回路で実現しても同様の特徴抽出を行うこ
とができる。
【0103】次に、文字認識手段6による認識処理の原
理及び具体的な構成例を説明する。まず構成を説明する
と、図20に示すように、前記特徴ベクトル抽出手段5
に設けられたデータバス、アドレスバス及びコントロー
ルバスを介して、読出し専用メモリ(ROM)から成る
辞書メモリ14が接続され、中央処理部7が、後述する
認識処理の原理に基くプログラム処理によって、特徴ベ
クトル記憶メモリ9内に記憶された特徴ベクトルデータ
と辞書メモリ14に予め記憶されている参照データとを
比較して、文字の種類を判定する。
理及び具体的な構成例を説明する。まず構成を説明する
と、図20に示すように、前記特徴ベクトル抽出手段5
に設けられたデータバス、アドレスバス及びコントロー
ルバスを介して、読出し専用メモリ(ROM)から成る
辞書メモリ14が接続され、中央処理部7が、後述する
認識処理の原理に基くプログラム処理によって、特徴ベ
クトル記憶メモリ9内に記憶された特徴ベクトルデータ
と辞書メモリ14に予め記憶されている参照データとを
比較して、文字の種類を判定する。
【0104】次に、文字認識の原理を説明する。まず、
辞書メモリ14に予め格納される参照データは標準特徴
ベクトルと重みベクトルのデータからなっている。標準
特徴ベクトルは、次の原理及び処理に基いて作成され
る。即ち、認識されるべき文字の夫々について、所定数
K個の標本文字を準備し、各標本文字毎に上記の特徴抽
出処理を行うことによって、夫々の標本文字の特徴ベク
トルRj1,Rj2,〜,RjKを求める。ここで、標本文字
としては、例えば不特定多数の者の手書き文字等が採用
され、夫々の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKはI次
元のデータであるとすると、次式(31)で示されるもので
ある。
辞書メモリ14に予め格納される参照データは標準特徴
ベクトルと重みベクトルのデータからなっている。標準
特徴ベクトルは、次の原理及び処理に基いて作成され
る。即ち、認識されるべき文字の夫々について、所定数
K個の標本文字を準備し、各標本文字毎に上記の特徴抽
出処理を行うことによって、夫々の標本文字の特徴ベク
トルRj1,Rj2,〜,RjKを求める。ここで、標本文字
としては、例えば不特定多数の者の手書き文字等が採用
され、夫々の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKはI次
元のデータであるとすると、次式(31)で示されるもので
ある。
【0105】
【数31】
【0106】次に、次式(32)(33)に示すように、これら
の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKの各次元の要素に
基いて平均値r1j〜rIjと標準偏差σ1j〜σIjを求め、
更に次式(34)(35)に示すように、これらの平均値を標準
特徴ベルトルRj 、標準偏差の関数を重みベクトルWj
とする。
の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKの各次元の要素に
基いて平均値r1j〜rIjと標準偏差σ1j〜σIjを求め、
更に次式(34)(35)に示すように、これらの平均値を標準
特徴ベルトルRj 、標準偏差の関数を重みベクトルWj
とする。
【0107】
【数32】
【0108】尚、重みベクトルWj の各要素f(σ1j)
〜f(σIj) は、認識率を向上させるために、更に次の
条件に基いて決定されている。即ち、全ての種類の文字
jについての標準偏差σijの平均値Xを次式(36)に基い
て求め、
〜f(σIj) は、認識率を向上させるために、更に次の
条件に基いて決定されている。即ち、全ての種類の文字
jについての標準偏差σijの平均値Xを次式(36)に基い
て求め、
【0109】
【数33】
【0110】標準偏差σijが平均値Xと等しいときの要
素f(σij)の値を所定値w0 と決定する。そして、要
素f(σij)は、次式(37)の条件に設定された一次関数
が適用され、この一次関数f(σij)と(σij−X)の
関係を図示すると図21となる。
素f(σij)の値を所定値w0 と決定する。そして、要
素f(σij)は、次式(37)の条件に設定された一次関数
が適用され、この一次関数f(σij)と(σij−X)の
関係を図示すると図21となる。
【0111】
【数34】
【0112】そしてΔwとw0 の比を適宜に調整すると
認識率が変化するので、最良の認識率が得られるように
Δw、w0 の値が決定される。
認識率が変化するので、最良の認識率が得られるように
Δw、w0 の値が決定される。
【0113】この様に求められた全種類の文字jについ
ての標準特徴ベルトルRj と重みベクトルWj のデータ
が参照データとして辞書メモリ14に予め記憶される。
ての標準特徴ベルトルRj と重みベクトルWj のデータ
が参照データとして辞書メモリ14に予め記憶される。
【0114】次に、このような参照データを適用した文
字認識の原理を説明する。尚、特徴ベクトル記憶メモリ
9に格納された特徴ベクトル{HX ,HY ,VX ,
VY ,RX ,RY ,QX ,QY }の全ての要素を一括し
て、S=〔s1 ,s2 ,……,sI 〕で示すものとす
る。
字認識の原理を説明する。尚、特徴ベクトル記憶メモリ
9に格納された特徴ベクトル{HX ,HY ,VX ,
VY ,RX ,RY ,QX ,QY }の全ての要素を一括し
て、S=〔s1 ,s2 ,……,sI 〕で示すものとす
る。
【0115】上述したように、認識されるべき文字につ
いての特徴ベクトルS=〔s1 ,s2 ,……,sI 〕を
求め、辞書メモリ14に予め格納されている全ての標準
特徴ベルトルRj と重みベクトルWj を引用して、次式
(38)の演算を行うことにより、特徴ベクトルSと標準特
徴ベクトルRj との差異を量的に現わす距離dj (S,
Rj )を求める。
いての特徴ベクトルS=〔s1 ,s2 ,……,sI 〕を
求め、辞書メモリ14に予め格納されている全ての標準
特徴ベルトルRj と重みベクトルWj を引用して、次式
(38)の演算を行うことにより、特徴ベクトルSと標準特
徴ベクトルRj との差異を量的に現わす距離dj (S,
Rj )を求める。
【0116】
【数35】
【0117】そして、全ての標準特徴ベクトルに対する
距離dj (S,Rj )の中から、最短距離に該当する文
字を判定して、文字認識を完了する。
距離dj (S,Rj )の中から、最短距離に該当する文
字を判定して、文字認識を完了する。
【0118】更に、他の文字認識の原理を説明する。ま
ず、辞書メモリ14に予め格納される参照データは標準
特徴ベクトルと重みベクトルのデータからなっている。
標準特徴ベクトルは、次の原理に基いて作成される。即
ち、認識されるべき文字の夫々に対して、所定数K個の
標本文字を準備し、各標本文字毎に上記の特徴抽出処理
を行うことによって、夫々の標本文字の特徴ベクトルR
j1,Rj2,〜,RjKを求める。ここで、標本文字として
は、例えば不特定多数の者の手書き文字等が採用され、
夫々の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKはI次元のデ
ータであるとすると、次式(39)で示されるものである。
ず、辞書メモリ14に予め格納される参照データは標準
特徴ベクトルと重みベクトルのデータからなっている。
標準特徴ベクトルは、次の原理に基いて作成される。即
ち、認識されるべき文字の夫々に対して、所定数K個の
標本文字を準備し、各標本文字毎に上記の特徴抽出処理
を行うことによって、夫々の標本文字の特徴ベクトルR
j1,Rj2,〜,RjKを求める。ここで、標本文字として
は、例えば不特定多数の者の手書き文字等が採用され、
夫々の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKはI次元のデ
ータであるとすると、次式(39)で示されるものである。
【0119】
【数36】
【0120】次に、次式(40)(41)に示すように、これら
の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKの各次元の要素に
基いて平均値r1j〜rIjと標準偏差σ1j〜σIjを求め、
更に次式(42)(43)に示すようにこれらの平均値を標準特
徴ベルトルRj の要素とし、標準偏差の関数を重みベク
トルWj とする。
の特徴ベクトルRj1,Rj2,〜,RjKの各次元の要素に
基いて平均値r1j〜rIjと標準偏差σ1j〜σIjを求め、
更に次式(42)(43)に示すようにこれらの平均値を標準特
徴ベルトルRj の要素とし、標準偏差の関数を重みベク
トルWj とする。
【0121】
【数37】
【0122】但し、この重みベクトルWj を求めるため
に、まず、一つ一つの文字jについての標準偏差σijの
平均値Xj を次式(44)に基いて求め、
に、まず、一つ一つの文字jについての標準偏差σijの
平均値Xj を次式(44)に基いて求め、
【0123】
【数38】
【0124】各標準偏差σijが各平均値Xj と等しいと
きの要素f(σij)の値が所定値w0と決定する。そし
て、要素f(σij)は、次式(45)の条件に設定された一
次関数が適用される。
きの要素f(σij)の値が所定値w0と決定する。そし
て、要素f(σij)は、次式(45)の条件に設定された一
次関数が適用される。
【0125】
【数39】
【0126】そしてΔwとw0 の比を適宜に調整すると
認識率が変化するので、最良の認識率が得られるように
Δw、w0 の値が決定される。更に、次式(46)に示す正
規化演算によって、文字jに係わる重みベクトルWj の
各要素w1j〜wIjを決定する。ただし、(46)式中、Cは
任意の定数である。
認識率が変化するので、最良の認識率が得られるように
Δw、w0 の値が決定される。更に、次式(46)に示す正
規化演算によって、文字jに係わる重みベクトルWj の
各要素w1j〜wIjを決定する。ただし、(46)式中、Cは
任意の定数である。
【0127】
【数40】
【0128】そして、この様に求められた全ての種類の
文字jについての標準特徴ベルトルRj と重みベクトル
Wj のデータが参照データとして辞書メモリ14に予め
記憶される。
文字jについての標準特徴ベルトルRj と重みベクトル
Wj のデータが参照データとして辞書メモリ14に予め
記憶される。
【0129】次に、実際の文字認識の原理を説明する。
尚、特徴ベクトル記憶メモリ9に格納された特徴ベクト
ル{HX ,HY ,VX ,VY ,RX ,RY ,QX ,
QY }の全ての要素を一括して、S=〔s1 ,s2 ,…
…,sI 〕で示すものとする。上述したように、ある文
字についての特徴ベクトルS=〔s1 ,s2 ,……,s
I 〕を求め、辞書メモリ14に予め格納されている全て
の標準特徴ベルトルRjと重みベクトルWj を引用し
て、前記式(38)の演算を行うことにより、特徴ベクトル
Sijと標準特徴ベクトルRj との距離dj (S,Rj )
を求める。そして、全ての標準特徴ベクトルに対する距
離dj (S,Rj )の中から、最短距離に該当する文字
を判定して、文字認識を完了する。
尚、特徴ベクトル記憶メモリ9に格納された特徴ベクト
ル{HX ,HY ,VX ,VY ,RX ,RY ,QX ,
QY }の全ての要素を一括して、S=〔s1 ,s2 ,…
…,sI 〕で示すものとする。上述したように、ある文
字についての特徴ベクトルS=〔s1 ,s2 ,……,s
I 〕を求め、辞書メモリ14に予め格納されている全て
の標準特徴ベルトルRjと重みベクトルWj を引用し
て、前記式(38)の演算を行うことにより、特徴ベクトル
Sijと標準特徴ベクトルRj との距離dj (S,Rj )
を求める。そして、全ての標準特徴ベクトルに対する距
離dj (S,Rj )の中から、最短距離に該当する文字
を判定して、文字認識を完了する。
【0130】この様に、正規化された各要素w1j〜wIj
から成る重みベクトルWj を適用して上記式(38)の距離
を求めると、該距離dj (S,Rj )の演算結果が極端
に大きくなったり逆に小さくなることがなく、所定の範
囲内に収まるので、演算結果のばらつきに起因する誤認
識がなくなり、認識率の向上が図れる。
から成る重みベクトルWj を適用して上記式(38)の距離
を求めると、該距離dj (S,Rj )の演算結果が極端
に大きくなったり逆に小さくなることがなく、所定の範
囲内に収まるので、演算結果のばらつきに起因する誤認
識がなくなり、認識率の向上が図れる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特徴抽出された特徴ベクトルは、各次元の要素の絶対値
が、走査方向と文字の線分との交差部分における輪郭点
の数を表し、更に各要素の値がプラスかマイナスかによ
って線分の長手方向を表すことから、各走査方向におけ
る文字線密度の情報と、文字の輪郭点の情報と、文字を
構成する線分の方向の特徴情報と、線分の位置情報を含
んだ優れた特徴抽出が実現される。
特徴抽出された特徴ベクトルは、各次元の要素の絶対値
が、走査方向と文字の線分との交差部分における輪郭点
の数を表し、更に各要素の値がプラスかマイナスかによ
って線分の長手方向を表すことから、各走査方向におけ
る文字線密度の情報と、文字の輪郭点の情報と、文字を
構成する線分の方向の特徴情報と、線分の位置情報を含
んだ優れた特徴抽出が実現される。
【0132】又、差データを求めることにより、文字の
特徴部分でない雑音成分が特徴ベクトル中に含まれるよ
うな場合であっても効果的にこれらの雑音成分のみを除
去することができる。
特徴部分でない雑音成分が特徴ベクトル中に含まれるよ
うな場合であっても効果的にこれらの雑音成分のみを除
去することができる。
【0133】更に、差データを所定数ずつ平均化演算処
理して最終的な特徴ベクトル求めることで、特徴ベクト
ルの次元数が低減され、文字認識処理を行う際の処理速
度を大幅に向上させることができる。
理して最終的な特徴ベクトル求めることで、特徴ベクト
ルの次元数が低減され、文字認識処理を行う際の処理速
度を大幅に向上させることができる。
【0134】又、ピクセル群の領域を複数領域に分割
し、夫々の分割領域内のピクセルデータ毎に上記同様の
処理を行うので、各分割領域毎の細かな特徴抽出が可能
となるので、文字の各線分の位置情報をより高精度で抽
出することが可能となる。
し、夫々の分割領域内のピクセルデータ毎に上記同様の
処理を行うので、各分割領域毎の細かな特徴抽出が可能
となるので、文字の各線分の位置情報をより高精度で抽
出することが可能となる。
【図1】本発明による文字認識装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】特徴抽出時の走査方向を説明するための説明図
である。
である。
【図3】水平走査方向の特徴抽出の原理を説明するため
の説明図である。
の説明図である。
【図4】垂直走査方向の特徴抽出の原理を説明するため
の説明図である。
の説明図である。
【図5】45°走査方向の特徴抽出の原理を説明するた
めの説明図である。
めの説明図である。
【図6】45°走査方向の特徴抽出の原理を更に説明す
るための説明図である。
るための説明図である。
【図7】135°走査方向の特徴抽出の原理を説明する
ための説明図である。
ための説明図である。
【図8】135°走査方向の特徴抽出の原理を更に説明
するための説明図である。
するための説明図である。
【図9】特徴抽出の原理を更に説明するための説明図で
ある。
ある。
【図10】特徴抽出の原理を更に説明するための説明図
である。
である。
【図11】特徴抽出の原理を更に説明するための説明図
である。
である。
【図12】特徴抽出の原理を更に説明するための説明図
である。
である。
【図13】特徴抽出の他の原理を説明するための説明図
である。
である。
【図14】特徴ベクトル抽出手段の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図15】特徴ベクトル抽出手段の他の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図16】図15の要部回路を詳細に示す回路図であ
る。
る。
【図17】特徴ベクトル抽出手段の更に他の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図18】図17の特徴ベクトル抽出手段における排他
的論理和演算の原理を示す説明図である。
的論理和演算の原理を示す説明図である。
【図19】図17の要部回路を詳細に示す回路図であ
る。
る。
【図20】文字認識手段の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図21】文字認識に適用する重みベクトルの決定原理
を説明するための理論図である。
を説明するための理論図である。
1…画像入力手段、2…記憶手段、3…文字抽出手段、
4…文字正規化手段、5…特徴ベクトル抽出手段、6…
文字認識手段、7…中央処理部、8,8a〜8d…正規
化文字データ記憶手段、9…特徴ベクトル記憶メモリ、
10…第1のラインバッファ、11…第2のラインバッ
ファ、12,12a,12b,12c…論理回路、13
a〜13c…バッファメモリ、14…辞書メモリ。
4…文字正規化手段、5…特徴ベクトル抽出手段、6…
文字認識手段、7…中央処理部、8,8a〜8d…正規
化文字データ記憶手段、9…特徴ベクトル記憶メモリ、
10…第1のラインバッファ、11…第2のラインバッ
ファ、12,12a,12b,12c…論理回路、13
a〜13c…バッファメモリ、14…辞書メモリ。
Claims (13)
- 【請求項1】 被認識文字を、予め決められた範囲内に
対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピクセ
ルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これら
のピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクトル
を抽出し、該特徴ベクトルに基いて文字認識を行う文字
認識方法において、 前記ピクセル配列に対して所定走査方向と直交する方向
に配列する各ピクセルデータ群をピクセルデータベクト
ルとし、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素
同志を、同位相状態で排他的論理演算を行うことにより
第1の排他的論理和データベクトルを求めると共に、相
互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志を相対
的に所定要素分プラス方向に位相をずらした状態で排他
的論理演算を行うことにより第2の排他的論理和データ
ベクトルを求め、更に、相互に隣り合うピクセルデータ
ベクトルの要素同志を相対的に所定要素分マイナス方向
に位相をずらした状態で排他的論理演算を行うことによ
り第3の排他的論理和データベクトルを求め、 次に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第1の評
価データベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応
して順次に求められた複数の上記第2の排他的論理和デ
ータベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算
することによって、第2の評価データベクトルを求め、
更に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第3の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第3の評
価データベクトルを求め、 次に、上記第1の評価データベクトルと第2の評価デー
タベクトルの各要素毎の差を求めることによって第1の
差データベクトルを求めると共に、上記第1の評価デー
タベクトルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差
を求めることによって第2の差データベクトルを求め、 これら第1,第2の差データベクトルを特徴ベクトルと
することを特徴とする文字認識方法。 - 【請求項2】 被認識文字を、予め決められた範囲内に
対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピクセ
ルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これら
のピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクトル
を抽出し、該特徴ベクトルに基いて文字認識を行う文字
認識方法において、 前記ピクセル配列に対して所定走査方向と直交する方向
に配列する各ピクセルデータ群をピクセルデータベクト
ルとし、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素
同志を、同位相状態で排他的論理演算を行うことにより
第1の排他的論理和データベクトルを求めると共に、相
互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志を相対
的に所定要素分プラス方向に位相をずらした状態で排他
的論理演算を行うことにより第2の排他的論理和データ
ベクトルを求め、更に、相互に隣り合うピクセルデータ
ベクトルの要素同志を相対的に所定要素分マイナス方向
に位相をずらした状態で排他的論理演算を行うことによ
り第3の排他的論理和データベクトルを求め、 次に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第1の評
価データベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応
して順次に求められた複数の上記第2の排他的論理和デ
ータベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算
することによって、第2の評価データベクトルを求め、
更に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第3の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第3の評
価データベクトルを求め、 次に、上記第1の評価データベクトルと第2の評価デー
タベクトルの各要素毎の差を求めることによって第1の
差データベクトルを求めると共に、上記第1の評価デー
タベクトルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差
を求めることによって第2の差データベクトルを求め、 次に、上記第1の差データベクトルの各要素を所定数ず
つ平均演算すると共に、上記第2の差データベクトルの
各要素を所定数ずつ平均演算し、これらの平均値を特徴
ベクトルの要素とすることを特徴とする文字認識方法。 - 【請求項3】 前記特徴ベクトルを、前記ピクセル配列
に対して複数の所定走査方向に順次に並ぶピクセル群に
対応するピクセルデータベクトルについて求めることを
特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の
文字認識方法。 - 【請求項4】 被認識文字を、予め決められた範囲内に
対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピクセ
ルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これら
のピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクトル
を抽出し、該特徴ベクトルに基いて文字認識を行う文字
認識方法において、 前記ピクセル配列を複数の範囲に区分けし、 夫々の区分け範囲のピクセル配列に対して所定走査方向
と直交する方向に配列する各ピクセルデータ群をピクセ
ルデータベクトルとし、相互に隣り合うピクセルデータ
ベクトルの要素同志を、同位相状態で排他的論理演算を
行うことにより第1の排他的論理和データベクトルを求
めると共に、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの
要素同志を相対的に所定要素分プラス方向に位相をずら
した状態で排他的論理演算を行うことにより第2の排他
的論理和データベクトルを求め、更に、相互に隣り合う
ピクセルデータベクトルの要素同志を相対的に所定要素
分マイナス方向に位相をずらした状態で排他的論理演算
を行うことにより第3の排他的論理和データベクトルを
求め、 次に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第1の評
価データベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応
して順次に求められた複数の上記第2の排他的論理和デ
ータベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算
することによって、第2の評価データベクトルを求め、
更に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第3の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第3の評
価データベクトルを求め、 次に、上記第1の評価データベクトルと第2の評価デー
タベクトルの各要素毎の差を求めることによって第1の
差データベクトルを求めると共に、上記第1の評価デー
タベクトルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差
を求めることによって第2の差データベクトルを求め、 このようにして、上記夫々の区分け範囲毎に求まる複数
の第1の差データベクトルと第2の差データベクトル
を、特徴ベクトルとすることを特徴とする文字認識方
法。 - 【請求項5】 被認識文字を、予め決められた範囲内に
対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピクセ
ルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これら
のピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクトル
を抽出し、該特徴ベクトルに基いて文字認識を行う文字
認識方法において、 前記ピクセル配列を複数の範囲に区分けし、 夫々の区分け範囲のピクセル配列に対して所定走査方向
と直交する方向に配列する各ピクセルデータ群をピクセ
ルデータベクトルとし、相互に隣り合うピクセルデータ
ベクトルの要素同志を、同位相状態で排他的論理演算を
行うことにより第1の排他的論理和データベクトルを求
めると共に、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの
要素同志を相対的に所定要素分プラス方向に位相をずら
した状態で排他的論理演算を行うことにより第2の排他
的論理和データベクトルを求め、更に、相互に隣り合う
ピクセルデータベクトルの要素同志を相対的に所定要素
分マイナス方向に位相をずらした状態で排他的論理演算
を行うことにより第3の排他的論理和データベクトルを
求め、 次に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第1の評
価データベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応
して順次に求められた複数の上記第2の排他的論理和デ
ータベクトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算
することによって、第2の評価データベクトルを求め、
更に、上記走査方向に対応して順次に求められた複数の
上記第3の排他的論理和データベクトルの所定論理値の
要素を各ベクトル毎に合算することによって、第3の評
価データベクトルを求め、 次に、上記第1の評価データベクトルと第2の評価デー
タベクトルの各要素毎の差を求めることによって第1の
差データベクトルを求めると共に、上記第1の評価デー
タベクトルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差
を求めることによって第2の差データベクトルを求め、 次に、上記第1の差データベクトルの各要素を所定数ず
つ平均演算することにより第1の平均値のデータベクト
ルを求めると共に、上記第2の差データベクトルの各要
素を所定数ずつ平均演算することにより第2の平均値の
データベクトルを求め、 このようにして、上記夫々の区分け範囲毎に求まる複数
の第1,第2の平均値のデータベクトルを、特徴ベクト
ルとすることを特徴とする文字認識方法。 - 【請求項6】 前記特徴ベクトルを、前記ピクセル配列
に対して複数の所定走査方向に順次に並ぶピクセル群に
対応するピクセルデータベクトルについて求めることを
特徴とする請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の
文字認識方法。 - 【請求項7】 被認識文字を、予め決められた範囲内に
対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピクセ
ルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これら
のピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクトル
を抽出する特徴ベクトル抽出手段と、該特徴ベクトルに
基いて文字を認識する文字認識手段を有する文字認識装
置において、 前記特徴ベクトル抽出手段は、 前記ピクセル配列に対して所定走査方向と直交する方向
に配列する各ピクセルデータ群をピクセルデータベクト
ルとし、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素
同志を、同位相状態で排他的論理演算を行うことにより
第1の排他的論理和データベクトルを求めると共に、相
互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志を相対
的に所定要素分プラス方向に位相をずらした状態で排他
的論理演算を行うことにより第2の排他的論理和データ
ベクトルを求め、更に、相互に隣り合うピクセルデータ
ベクトルの要素同志を相対的に所定要素分マイナス方向
に位相をずらした状態で排他的論理演算を行うことによ
り第3の排他的論理和データベクトルを求める第1の演
算手段と、 上記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第
1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を
各ベクトル毎に合算することによって、第1の価データ
ベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応して順次
に求められた複数の上記第2の排他的論理和データベク
トルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算すること
によって、第2の評価データベクトルを求め、更に、上
記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第3
の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を各
ベクトル毎に合算することによって、第3の評価データ
ベクトルを求める第2の演算手段と、 上記第1の評価データベクトルと第2の評価データベク
トルの各要素毎の差を求めることによって第1の差デー
タベクトルを求めると共に、上記第1の評価データベク
トルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差を求め
ることによって第2の差データベクトルを求める第3の
演算手段と、から成ることを特徴とする文字認識装置。 - 【請求項8】 被認識文字を、予め決められた範囲内に
対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピクセ
ルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これら
のピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクトル
を抽出する特徴ベクトル抽出手段と、該特徴ベクトルに
基いて文字を認識する文字認識手段を有する文字認識装
置において、 前記特徴ベクトル抽出手段は、 前記ピクセル配列に対して所定走査方向と直交する方向
に配列する各ピクセルデータ群をピクセルデータベクト
ルとし、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素
同志を、同位相状態で排他的論理演算を行うことにより
第1の排他的論理和データベクトルを求めると共に、相
互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志を相対
的に所定要素分プラス方向に位相をずらした状態で排他
的論理演算を行うことにより第2の排他的論理和データ
ベクトルを求め、更に、相互に隣り合うピクセルデータ
ベクトルの要素同志を相対的に所定要素分マイナス方向
に位相をずらした状態で排他的論理演算を行うことによ
り第3の排他的論理和データベクトルを求める第1の演
算手段と、 上記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第
1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を
各ベクトル毎に合算することによって、第1の評価デー
タベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応して順
次に求められた複数の上記第2の排他的論理和データベ
クトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算するこ
とによって、第2の評価データベクトルを求め、更に、
上記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第
3の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を
各ベクトル毎に合算することによって、第3の評価デー
タベクトルを求める第2の演算手段と、 上記第1の評価データベクトルと第2の評価データベク
トルの各要素毎の差を求めることによって第1の差デー
タベクトルを求めると共に、上記第1の評価データベク
トルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差を求め
ることによって第2の差データベクトルを求め、更に、
上記第1の差データベクトルの各要素を所定数ずつ平均
演算すると共に、上記第2の差データベクトルの各要素
を所定数ずつ平均演算し、これらの平均値を特徴ベクト
ルの要素とする第3の演算手段と、から成ることを特徴
とする文字認識装置。 - 【請求項9】 前記第1,第2,第3の演算手段は、前
記ピクセル配列に対して複数の所定走査方向に並ぶピク
セル群に対応するピクセルデータについて求めることを
特徴とする請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の
文字認識装置。 - 【請求項10】 被認識文字を、予め決められた範囲内
に対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピク
セルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これ
らのピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクト
ルを抽出する特徴ベクトル抽出手段と、該特徴ベクトル
に基いて文字を認識する文字認識手段を有する文字認識
装置において、 前記特徴ベクトル抽出手段は、 前記ピクセル配列を複数の範囲に区分けし、夫々の区分
け範囲のピクセル配列に対して所定走査方向と直交する
方向に配列する各ピクセルデータ群をピクセルデータベ
クトルとし、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの
要素同志を、同位相状態で排他的論理演算を行うことに
より第1の排他的論理和データベクトルを求めると共
に、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志
を相対的に所定要素分プラス方向に位相をずらした状態
で排他的論理演算を行うことにより第2の排他的論理和
データベクトルを求め、更に、相互に隣り合うピクセル
データベクトルの要素同志を相対的に所定要素分マイナ
ス方向に位相をずらした状態で排他的論理演算を行うこ
とにより第3の排他的論理和データベクトルを求める第
1の演算手段と、 上記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第
1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を
各ベクトル毎に合算することによって、第1の評価デー
タベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応して順
次に求められた複数の上記第2の排他的論理和データベ
クトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算するこ
とによって、第2の評価データベクトルを求め、更に、
上記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第
3の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を
各ベクトル毎に合算することによって、第3の評価デー
タベクトルを求める第2の演算手段と、 上記第1の評価データベクトルと第2の評価データベク
トルの各要素毎の差を求めることによって第1の差デー
タベクトルを求めると共に、上記第1の評価データベク
トルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差を求め
ることによって第2の差データベクトルを求め、上記夫
々の区分け範囲毎に求まる複数の第1の差データベクト
ルと第2の差データベクトルを特徴ベクトルとする第3
の演算手段と、から成ることを特徴とする文字認識装
置。 - 【請求項11】 被認識文字を、予め決められた範囲内
に対応する二次元マトリクス状のピクセル配列の各ピク
セルに対応する二値のピクセルデータ群に変換し、これ
らのピクセルデータ群に基いて被認識文字の特徴ベクト
ルを抽出する特徴ベクトル抽出手段と、該特徴ベクトル
に基いて文字を認識する文字認識手段を有する文字認識
装置において、 前記ピクセル配列を複数の範囲に区分けし、夫々の区分
け範囲のピクセル配列に対して所定走査方向と直交する
方向に配列する各ピクセルデータ群をピクセルデータベ
クトルとし、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの
要素同志を、同位相状態で排他的論理演算を行うことに
より第1の排他的論理和データベクトルを求めると共
に、相互に隣り合うピクセルデータベクトルの要素同志
を相対的に所定要素分プラス方向に位相をずらした状態
で排他的論理演算を行うことにより第2の排他的論理和
データベクトルを求め、更に、相互に隣り合うピクセル
データベクトルの要素同志を相対的に所定要素分マイナ
ス方向に位相をずらした状態で排他的論理演算を行うこ
とにより第3の排他的論理和データベクトルを求める第
1の演算手段と、 上記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第
1の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を
各ベクトル毎に合算することによって、第1の評価デー
タベクトルを求めると共に、上記走査方向に対応して順
次に求められた複数の上記第2の排他的論理和データベ
クトルの所定論理値の要素を各ベクトル毎に合算するこ
とによって、第2の評価データベクトルを求め、更に、
上記走査方向に対応して順次に求められた複数の上記第
3の排他的論理和データベクトルの所定論理値の要素を
各ベクトル毎に合算することによって、第3の評価デー
タベクトルを求める第2の演算手段と、 上記第1の評価データベクトルと第2の評価データベク
トルの各要素毎の差を求めることによって第1の差デー
タベクトルを求めると共に、上記第1の評価データベク
トルと第3の評価データベクトルの各要素毎の差を求め
ることによって第2の差データベクトルを求め、更に、
上記第1の差データベクトルの各要素を所定数ずつ平均
演算することにより第1の平均値のデータベクトルを求
めると共に、上記第2の差データベクトルの各要素を所
定数ずつ平均演算することにより第2の平均値のデータ
ベクトルを求め、上記夫々の区分け範囲毎に求まる複数
の第1,第2の平均値のデータベクトルを特徴ベクトル
とする第3の演算手段と、から成ることを特徴とする文
字認識装置。 - 【請求項12】 前記第1,第2,第3の演算手段は、
前記ピクセル配列に対して複数の所定走査方向に順次に
並ぶ行ピクセル群に対応する行ピクセルデータについて
求めることを特徴とする請求項10又は請求項11のい
ずれか1項記載の文字認識装置。 - 【請求項13】 前記第1の演算手段は、EX−ORゲ
ート又はEX−NORゲートによって排他的論理和演算
を行う論理回路から成ることを特徴とする請求項7,
8,10,11のいずれか1項記載の文字認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127706A JPH05324916A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 文字認識方法及びそれを用いた文字認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127706A JPH05324916A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 文字認識方法及びそれを用いた文字認識装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05324916A true JPH05324916A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=14966697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4127706A Pending JPH05324916A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 文字認識方法及びそれを用いた文字認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05324916A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5581635A (en) * | 1995-07-25 | 1996-12-03 | United Parcel Service Of America, Inc. | Method and system for fast rotation of run-length encoded images |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP4127706A patent/JPH05324916A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5581635A (en) * | 1995-07-25 | 1996-12-03 | United Parcel Service Of America, Inc. | Method and system for fast rotation of run-length encoded images |
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