JPH0532477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ばら物の受け払いなどに用いる計量
ホツパに関するものである。

「従来の技術」 従来、ばら物を例えばコンテナ等に収納して輸
送する場合、輸送コストを下げるための手段とし
て収納するコンテナにできるだけ多く積むように
工夫されてきた。

すなわち、第３図に示す如く、成品ホツパ１か
らゲート２で切り出されたばら物３は、計量ホツ
パ４に投入され、前記計量ホツパ４に配設された
レベル計５によりその容積が検知されるが、ばら
物３の性状や計量ホツパ４内の雰囲気等により最
新の計器を用いても計量誤差が大きく、例えば製
鉄所において還元ペレツトを直径約3mの円筒形
ホツパを介して払い出す場合５容量％程度とな
る。

そのため、計量ホツパ４下部に配設されたゲー
ト６から切り出されフード７を通つてコンテナ８
に積み込まれるばら物３の量は、コンテナ８の容
積より誤差分だけ少な目に操業しなければならな
かつた。

「考案が解決しようとする問題点」 上記した如く、従来のホツパでは、ばら物を容
器一ぱいに積むことができず輸送コストの低減に
限界があるという問題があつた。

本考案は、かくの如き従来の問題点を解決する
ことを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 本考案は、頸部の横断面積が胴部よりも極端に
小さく構成された計量ホツパの、頸部に少くとも
１個と頸部または胴部に少くとも１個のレベル計
を配設し、かつ前記計量ホツパ入口に前記各レベ
ル計からの信号によつて開閉するゲートを配設し
てなるばら物の計量ホツパである。

「作用」 計量ホツパの頸部の横断面積を胴部よりも極端
に小さくすることにより、例えば1/5〜1/10とす
れば、それだけで計量誤差が従来の約1/5〜1/10
となる。

ただし、余り頸部の横断面積を小さくすると全
体の高さが高くなるので限界がある。

また、レベル計に連動して計量ホツパ入口のゲ
ートの開口を切換えるようにしたので、計量ホツ
パ内のばら物の量が順次増加して計量ホツパの胴
部から頸部へ上つてきた時にその表面の上昇スピ
ードが急に増大するのを回避することができる。

「実施例」 以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は、本考案の一実施例を示す計量ホツパ
の縦断面説明図であり、第２図は第１図のＡ−Ａ
線断面概略図である。

図において、１は成品ホツパ、２はゲート、９
はゲート駆動用モータである。

成品ホツパ１に貯蔵されたばら物３は、駆動用
モータ９の作動によりゲート２を開放した時に下
方へ落下するようになつている。

１４は本考案の計量ホツパであり、横断面積を
極端に小さくした頸部１４ａと、頸部１４ａの５
〜10倍程度の横断面積を有する胴部１４ｂとから
なる。

計量ホツパ１４の形状は特に限定せず、頸部は
図のような断面方円形でも、円形や楕円形でもよ
い。

また、胴部は従来のものをそのまま用いてもよ
く、図のように従来のホツパの上面を傾斜させて
もよい。

計量ホツパ１４の頸部１４ａの横断面積が小さ
い程計量精度は向上するが余り小さくすると計量
ホツパ１４全体の高さが高くなるのでコスト上不
利となる。

計量ホツパ１４の上部には、ばら物を収納する
コンテナ（図示せず）の容積（以下単に100容量
％という）に相当する計量ホツパ１４の高さと、
前記コンテナの容積の約90容量％に相当する計量
ホツパ１４の高さをそれぞれ検出するためのレベ
ル計５ａ，５ｂを配設する。

前記約90容量％を検出するためのレベル計５ｂ
は、計量ホツパ１４の胴部１４ｂに配設してもよ
いが、レベル計５ｂの検知部が計量ホツパ１４の
頸部１４ａの下端付近に設定した時が最も検出精
度が高くなる。

また、前記の約90容量％についてもこれに限る
ことなく計量ホツパ１４を構成する頸部１４ａと
胴部１４ｂの容積比や形状等によつて適宜のレベ
ルを選定することができる。

さらに、配設するレベル計の数は前記の２個に
限るものではないが実用上２個で十分である。

また、前記各レベル計５ａ，５ｂからは、前記
ゲート駆動用モータ９へそれぞれ送受信器（図示
せず）を介してレベル検出信号が送られるように
なつており、前記レベル計５ｂが計量ホツパ１４
のばら物３貯蔵レベルが90容量％になつたことを
検出すると前記ゲート駆動用モータ９が作動して
前記ゲート２の開口を全開から部分開に切換えら
れるようになつており、例えば全開の1/5〜1/10
程度になる。

その後、前記レベル計５ａがばら物３貯蔵レベ
ルが100容量％になつたことを検出すると前記ゲ
ート駆動モータ９が作動して前記ゲート２を全閉
に切換えられるようになつている。

なお、計量ホツパ１４の下部にはゲート６が配
設されている。

つぎに、前記計量ホツパ１４の動作例について
説明する。

まず、駆動用モータ９を作動させてゲート２を
全開とし、成品ホツパ１に貯蔵されたばら物３を
ゲート６を閉じてある計量ホツパ１４へ落下させ
る。

やがて、ばら物３の表面がレベル計５ｂによつ
て検知されるとその検出信号によつて駆動用モー
タ９が作動してゲート２が部分開となる。

さらに、ばら物３の表面がレベル計５ａによつ
て検知されるとその検出信号によつて駆動用モー
タ９が作動してゲート２が全閉となる。

つぎにゲート６を全開して計量ホツパ１４のば
ら物３を全量コンテナ（図示せず）に収納すれ
ば、ばら物３はコンテナ一ぱいに積み込むことが
できる。

なお、実施例では、計量ホツパ１４のばら物３
が100容量％になつた時レベル計５ａがこれを検
知するとしたが、これに限ることなく例えば97容
量％になつた時を検知してその時から所定時間経
過後にゲートが切換えられるようにすることも可
能である。

「考案の効果」 以上述べた如く、本考案の計量ホツパにより、
ばら物を、輸送する容器一ぱいに収納することが
でき、輸送コストを低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す計量ホツパ
の縦断面説明図、第２図は、第１図におけるＡ−
Ａ線断面概略図、第３図は、計量ホツパの従来例
を示す縦断面説明図である。 ２……ゲート、３……ばら物、５ａ，５ｂ……
レベル計、９……駆動用モータ、１４……計量ホ
ツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頸部の横断面積が胴部よりも極端に小さく構成
   された計量ホツパの、前記頸部に電気信号によつ
   て開閉するばら物供給のゲートを配設するとも
   に、前記頸部または胴部に上昇途中のばら物の表
   面レベルを検出して前記ゲートを所定の開度に絞
   る指令を発信する少くとも１個のレベル計と、前
   記頸部に該頸部内で上昇上限に到達したばら物の
   表面レベルを検出して前記ゲートの全閉指令を発
   信するレベル計とを配設してなるばら物の計量ホ
   ツパ。