JPH0532466U - システムキツチン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流し台の上方に配置される収納ユニットの有
効利用と、電気温水器の設置場所の省スペース化をはか
ることを所期の目的とする。 【構成】 流し台の上方位置に設置される収納ユニット
の内部に、加熱部分離型の電気温水器の貯湯部を設置し
ている。これにより、居室内スペースに電気温水器の貯
湯部を設置する場所をあらたに設ける必要がなくなると
ともに、貯湯部を清浄な雰囲気中に配置できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本考案は、一般住宅などに設置されるシステムキッ チンに関する。

【０００２】

【従来の技術】 最近の住宅では、流し台やガスレンジなどを一体に組み込 んだ構造のシステムキッチンが設置されることが多くなってきている。また、こ の種のシステムにおいては、収納スペースの確保と装飾の目的とを兼ねて収納ユ ニットを流し台の上方に配置した構造のものもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 ところで、流し台の上方に配置された収 納ユニットは、使用勝手が非常に悪く、一般には有効的に利用されていない場合 が多い。 一方、住宅設備においては、電気温水器を利用した給湯システムが採用されて いるが、一般的な構造の電気温水器によると、設置スペースが非常に大きいとい う欠点があって、地価高騰による狭小スペースの住宅には設置が困難となってき ている。そこで最近では、貯湯部と加熱部とを分離して貯湯部を、床下や天井裏 などのデッドスペースに配置することで、設置場所の省スペース化をはかること を目的とした加熱部分離型の電気温水器が提案されている。しかしながら、この 構造の電気温水器によると、貯湯部を横型の細長形状とする必要性から貯湯タン クを開放型としなければならず、このため、空気の採り入れ口が必要となるわけ であるが、床下や天井裏などに貯湯部を配置すると、そのタンク内には汚れた空 気しか採り入れることができず、衛生上の問題が残されていた。

【０００４】 本考案は、以上の点に鑑みてなされたもので、流し台の上方に配置される収納 ユニットの有効利用と、電気温水器の設置場所の省スペース化をはかることを所 期の目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するための構成を、実施 例に対応する図１を参照しつつ説明すると、本考案は、流し台ユニット１の上方 に配置される収納ユニット２に、加熱部分離型の電気温水器の貯湯部３を内蔵し たことによって特徴づけられる。

【０００６】

【作用】 加熱部を分離した貯湯部３の設置場所を、居室内スペースに新た に確保することなく、その貯湯部３を清浄な雰囲気中に配置することが可能とな る。

【０００７】

【実施例】 図１は本考案実施例の全体構成を示す斜視図である。 まず、システムキッチンの全体は、シンク１ａなどを備えた流し台ユニット１ と、このユニットの上方に配置される収納ユニット２によって主に構成されてお り、収納ユニット２の内部に、加熱部分離型の電気温水器の貯湯部３が、また、 その加熱部４が流し台ユニット１の内部にそれぞれ配置されている。

【０００８】 貯湯部３は貯湯槽３１を備えている。この貯湯槽３１は、ステンレス等によっ て製作された大気開放型のタンクで、容量が 400リットル程度である。また、貯 湯槽３１の上部壁体には、空気採り入れ口３１ａが設けられている。この空気採 り入れ口３１ａは収納ユニット２の上部壁体を貫通して、その先端部が居室内へ と臨んでいる。さらに、貯湯槽３１の底部には給湯配管７が接続されている。こ の給湯配管７は途中で分岐しており、その一つの分岐管７ａは、シンク１ａのカ ウンタ部に配置された混合水栓１０に接続され、他の分岐管７ｂ，７ｃは、例え ば浴室，洗面所などの給湯場所へと導かれる。なお、貯湯槽３１の外周面は、グ ラスウールあるいは発泡ウレタン等により製作された保温材（図示せず）によっ て覆われている。

【０００９】 一方、加熱部４は、電気ヒータおよび循環ポンプ（ともに図示せず）等を備え ており、この加熱部４には給水配管８が接続される。 そして、貯湯槽３１と加熱部４との間には、往き配管５および戻り配管６が接 続されており、この加熱部４の駆動によって、貯湯槽３１内への給水を行うこと ができ、さらに、貯湯槽３１内に貯溜した水を加熱・循環によって沸き上げるこ とができる。

【００１０】 ここで、収納ユニット２は、その内部に貯湯部３を備えているためその重量が かなり大きくなるので、流し台ユニット１の裏面側に補強枠（耐荷重 500Kg）２ ０を固着して、この補強枠２０によって支持しておく。 なお、以上の本考案実施例においては、加熱部４を流し台ユニット１の内部に 配置しているが、これに限定されることなく、加熱部４の配置部位は、他の任意 の場所であってもよい。

【００１１】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、流し台ユニットの 上方に配置される収納ユニットの内部に、加熱部分離型の電気温水器の貯湯部を 配置したので、その収納ユニットの有効利用と、電気温水器の設置場所の省スペ ース化をはかることができる。しかも、貯湯部を、台所つまり居室内の清浄な雰 囲気中に配置することができ、これにより衛生面における問題も解消できる。

【００１２】 また、システムキッチンの台所への施工を行うだけで貯湯部の設置も完了する ので、その設置工事を省略することも可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案実施例の全体構成を示す斜視図

【符号の説明】

１・・・・流し台ユニット １ａ・・・・シンク １０・・・・混合水栓 ２・・・・収納ユニット ２０・・・・補強枠 ３・・・・貯湯部 ３１・・・・貯湯槽 ４・・・・加熱部 ５・・・・往き配管 ６・・・・戻り配管 ７・・・・給湯配管 ７ａ，７ｂ，７ｃ・・・・分岐管 ８・・・・給水配管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 流し台ユニットと、この上方に配置され
   る収納ユニットを備え、この収納ユニットには、加熱部
   分離型の電気温水器の貯湯部が内蔵されてなるシステム
   キッチン。