JPH05324476A - ディスクキャッシュ装置 - Google Patents

ディスクキャッシュ装置

Info

Publication number
JPH05324476A
JPH05324476A JP4154369A JP15436992A JPH05324476A JP H05324476 A JPH05324476 A JP H05324476A JP 4154369 A JP4154369 A JP 4154369A JP 15436992 A JP15436992 A JP 15436992A JP H05324476 A JPH05324476 A JP H05324476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
data
disk cache
cache memory
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4154369A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yasuda
浩之 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP4154369A priority Critical patent/JPH05324476A/ja
Publication of JPH05324476A publication Critical patent/JPH05324476A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源投入直後から性能を向上させる。 【構成】 LRUの最上位と最下位を指し示すポインタ
の他に、CPU4から要求されたデータを含むブロック
のうちでLRU順で最下位になるものを指すヒット最下
位ポインタを設ける。そして、電源投入直後からディス
クキャッシュメモリ2が満杯になるまでは、リードミス
時に複数ブロックサイズ分のデータをディスクキャッシ
ュメモリ2に格納するようにする。このとき、要求され
たデータを含むブロックは、LRUの最上位に位置付
け、そうでないブロックはヒットしたデータを含むブロ
ックの最下位に位置付ける。その後、要求データを含ま
ないブロック内のデータについて新たに別のアクセスが
あった場合はそのブロックを改めてLRUの最上位に位
置付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源投入直後からディ
スクキャッシュメモリの本来の機能を発揮できるように
したディスクキャッシュ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクキャッシュ装置は、磁気ディス
ク装置に対するアクセス時間を短縮するために、主記憶
装置に対するキャッシュメモリの原理を利用して構成さ
れたものである。図2、図3及び図4は、従来のディス
クキャッシュ装置のブロック図であり、これらの図はそ
れぞれ同装置の動作の概要を説明するものである。ディ
スクキャッシュ装置は、ディスクキャッシュ制御部21
と、ディスクキャッシュメモリ22とから成る。ディス
クキャッシュ制御部21は、磁気ディスク装置23とデ
ィスクキャッシュメモリ23との間のデータ転送を制御
する。
【0003】ディスクキャッシュメモリ22は、RAM
から成り、磁気ディスク装置23の最小アクセス単位で
あるブロック毎にデータを格納する。このディスクキャ
ッシュメモリ22には、磁気ディスク装置23に格納さ
れているデータの一部の写しがブロック単位に記憶され
ている。各ブロックは、当該ブロックと一対一に対応し
たエントリから成るキャッシュ管理テーブルにより管理
される。各ブロックは、最近にアクセスされたものほど
キャッシュ上に常駐する優先度を高くする、いわゆるL
RU(Least Recently Used)の原
理で管理される。従って、キャッシュ管理テーブルの各
エントリには、LRUポインタと呼ばれるポインタが格
納されている。このLRUポインタにより各エントリ
は、LRU順にリンクされている。また、LRU順の最
上位と最下位を指し示すLRU最上位ポインタ及びLR
U最下位ポインタにより管理されるブロックの範囲が示
される。これらのポインタによりLRU管理が実現され
る。図では、ディスクキャッシュメモリ22上のブロッ
クを指示する矢印によりこれらのポインタを表現してい
る。
【0004】磁気ディスク装置23は、ハードディスク
又はフロッピディスクから成る。尚、磁気ディスクに限
らず、光ディスクでも同様である。CPU(中央処理装
置)24は、磁気ディスク装置23に格納されたプログ
ラムやデータを主記憶装置25に読み出してデータ処理
を行なう。主記憶装置25は、CPU24で実行される
プログラムや作業中のデータを一時的に格納する。CP
U24と、主記憶装置25と、ディスクキャッシュ装置
とは、システムバスにより接続されている。
【0005】CPU24からのリードアクセス要求を受
けると、ディスクキャッシュ装置は、まず、ディスクキ
ャッシュメモリ22内に該当する領域のデータの写しが
格納されているかどうかを検索する。格納されていた場
合をリードヒットと呼び、格納されていなかった場合を
リードミスと呼ぶ。リードミスの場合、ディスクキャッ
シュ装置は磁気ディスク装置23内にあるリード要求対
象データ(図2の斜線部)を主記憶装置25に転送する
とともに、該当するデータを含む1ブロック分のデータ
(図5の(3))をディスクキャッシュメモリ22内に
格納する。また、該当するデータが複数ブロックにまた
がっている場合は、その数のブロックをディスクキャッ
シュメモリ22に格納する。このとき、ディスクキャッ
シュメモリ22上に空きブロックがなければ、LRUで
最下位に位置付けられているブロックを論理的に無効化
して、新たなブロックに領域を割り当てることになる。
新たに格納されたブロックは、図2に示すようにポイン
タでリンクされ、LRUの最上位に位置付けられる。
【0006】これに対して、リードヒットの場合は、磁
気ディスク装置23をアクセスせずに、直接ディスクキ
ャッシュメモリ22から主記憶装置25に要求されたデ
ータを転送する。このため、ヒットしたときは、アクセ
ス時間を大幅に短縮することができるのである。このと
き、該当するデータを含むブロックはLRUの最上位に
リンクしなおされる。リードミスの場合、要求されたデ
ータよりも大きなデータ(ブロック)を磁気ディスク装
置23から読み込むため、アクセス時間はディスクキャ
ッシュ装置を使用しないときよりも長くなる。しかしな
がら、アクセスの局所性により、余分に読み込んだ領域
がその後アクセスされる可能性は比較的高く、リード要
求に対してリードヒットする確率(以下、「ヒット率」
という。)が向上して総合的にはより良い性能を発揮で
きるようになる。ところが、ブロックサイズが大きすぎ
ると無駄なデータもディスクキャッシュメモリ22に格
納することになり、かえってヒット率が低下する。この
ため、ブロックサイズは1回のリードアクセスで要求さ
れる平均的なデータ量の1倍から10倍程度の間に設定
される。
【0007】以上説明したように、ヒット率が十分に高
ければ、ディスクキャッシュ装置を使用することによ
り、平均のアクセス時間を短縮することができる。ま
た、ディスクキャッシュメモリ22にデータを適正な大
きさに設定されたサイズのブロック単位で格納し、各ブ
ロックのLRU管理を行うことで、磁気ディスク装置2
3へのアクセスの空間的及び時間的な局所性を利用して
ヒット率を上げることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、上
述した従来のディスクキャッシュ装置では、リードミス
時に要求データが複数ブロックにまたがっていない限
り、常に1ブロック分のデータのみをディスクキャッシ
ュメモリ22に格納するようにしている。これでは、電
源投入直後はディスクキャッシュメモリ22の内容は空
であるため、ブロックサイズが小さい場合はディスクキ
ャッシュメモリ22にデータが十分格納されて性能を発
揮できるようになるまでに長い時間(数分から数十分)
がかかる。一方、ブロックサイズを大きくすると、定常
状態では前述のようにディスクキャッシュメモリ22を
無駄に使用することが多くなるためにヒット率が低下す
るという問題があった。本発明は、以上の点に着目して
なされたもので、定常状態では従来の装置と同等の性能
が得られ、電源投入直後は従来よりも早期に性能が発揮
できるようにしたディスクキャッシュ装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクキャッ
シュ装置は、ディスク装置上に格納されたデータをブロ
ック毎に転記するディスクキャッシュメモリと、当該デ
ィスクキャッシュメモリが満杯か否かを判定するキャッ
シュ満杯判定手段と、当該キャッシュ満杯判定手段によ
り前記ディスクキャッシュメモリが満杯でないと判定さ
れたときは、アクセス対象となるデータを含むブロック
の前後の一方又は双方に連続する複数のブロックを一括
して前記ディスクキャッシュメモリ上に転送し、当該キ
ャッシュ満杯判定手段により前記ディスクキャッシュメ
モリが満杯であると判定されたときは、アクセス対象と
なるデータを含むブロックのみを前記ディスクキャッシ
ュメモリ上に転送するブロック転送手段と、当該ブロッ
ク転送手段により前記ディスクキャッシュメモリ上に転
送された各ブロックをアクセス対象となったものとアク
セス対象となっていないものとに分けて管理するキャッ
シュ管理手段と、アクセス要求時に、前記ディスクキャ
ッシュメモリ上にアクセス対象となるデータを含むブロ
ックが存在するか否かを判定するヒット判定手段と、当
該ヒット判定手段により前記ディスクキャッシュメモリ
上にアクセス対象となるデータを含むブロックが存在す
ると判定されたときは、当該ブロックを前記キャッシュ
管理手段がアクセス対象となったブロックとして管理す
るよう、管理状態を変更する管理状態変更手段と、前記
ディスクキャッシュメモリ上のアクセス対象となるデー
タをアクセス要求元に転送するデータ転送手段とから成
ることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明のディスクキャッシュ装置においては、
キャッシュ管理手段によりディスクキャッシュメモリ上
でLRU最上位に位置するブロックを指すポインタ、及
び最下位に位置するブロックを指すポインタの他に、新
たにCPUから要求されたデータを含むブロックのうち
でLRU順で最下位になるものを指すポインタが使用さ
れる。そして、電源投入直後からディスクキャッシュメ
モリが満杯になるまでの間は、CPUからのリード要求
の対象となるデータがディスクキャッシュメモリ上に存
在しない場合はそのデータを含む連続する複数ブロック
サイズ分のデータを磁気ディスク装置から読み出してデ
ィスクキャッシュメモリ上に格納する。このとき、要求
されたデータを含むブロックは、最上位ブロックを指す
ポインタを参照及び更新してLRUの最上位に位置付け
られる。一方、残りのブロックは、ヒット最下位ポイン
タを参照してそのポインタ以降の順位に位置付けられ
る。その後、要求データを含まないブロック内のデータ
に新たに別のアクセスがあった場合は、ポインタ変更手
段によりそのブロックは改めてLRUの最上位に位置付
けられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明のディスクキャッシュ装置
の一実施例のブロック図である。図示のディスクキャッ
シュ装置は、ディスクキャッシュ制御部1と、ディスク
キャッシュメモリ2とから成る。ディスクキャッシュメ
モリ2は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)から
成り、磁気ディスク装置3上に格納されたデータをブロ
ック毎に転記する。ディスクキャッシュ制御部1は、キ
ャッシュ満杯判定手段11と、ブロック転送手段12
と、キャッシュ管理手段13と、ヒット判定手段14
と、ポインタ変更手段15と、データ転送手段16とか
ら成る。キャッシュ満杯判定手段11は、ディスクキャ
ッシュメモリ2が満杯か否かを判定する。この場合の満
杯判定方式には、種々のものがあるが、いずれの方式を
用いてもよいことはいうまでもない。例えば、磁気ディ
スク装置3からディスクキャッシュメモリ2に転送した
ブロック数を計数するカウンタを設け、このカウンタ値
をディスクキャッシュメモリ2に格納可能な最大ブロッ
ク数と比較する方式がある。また、磁気ディスク装置3
からディスクキャッシュメモリ2へのブロック転送の都
度、ディスクキャッシュメモリ2内の空きブロック数を
検出するようにする方式もある。
【0012】ブロック転送手段12は、キャッシュ満杯
判定手段11によりディスクキャッシュメモリ2が満杯
でないと判定されたときは、アクセス対象となるデータ
を含む複数のブロックを一括してディスクキャッシュメ
モリ上に転送する。例えば、アクセス対象となるデータ
を含む1トラック分の複数ブロック(例えば、4ブロッ
ク)を転送する。これにより、アクセス対象のデータを
含むブロックの前後の一方又は双方に連続する複数のブ
ロックを磁気ディスク装置3への1回のアクセスで読み
出す。また、ブロック転送手段12は、キャッシュ満杯
判定手段11によりディスクキャッシュメモリ2が満杯
であると判定されたときは、アクセス対象となるデータ
を含むブロックのみをディスクキャッシュメモリ2上に
転送する。この転送は、従来と同様である。
【0013】キャッシュ管理手段13は、ブロック転送
手段12によりディスクキャッシュメモリ2上に転送さ
れた各ブロックをアクセス対象となったものとアクセス
対象となっていないものとに分けて管理する。即ち、キ
ャッシュ管理手段13は、従来と同様に、ディスクキャ
ッシュメモリ2上でLRU最上位に位置するブロックを
指す最上位ポインタ、及び最下位に位置するブロックを
指すノンヒット最下位ポインタを使用する。そして、そ
の他に、CPU4から要求されたデータを含むブロック
(以下、「ヒットブロック」という。)のうちでLRU
順で最下位になるものを指すヒット最下位ポインタを使
用する。これにより、ヒットブロックを、最上位ポイン
タからヒット最下位ポインタまでの間に位置付ける。一
方、ヒットブロックでないブロックをヒット最下位ポイ
ンタからノンヒット最下位ポインタまでの間に位置付け
る。
【0014】ヒット判定手段14は、CPU4のアクセ
ス要求時に、ディスクキャッシュメモリ2上にアクセス
対象となるデータを含むブロックが存在するか否かを判
定する。このヒット判定は、例えば、ディスクキャッシ
ュ制御部1に格納された図示しないキャッシュ管理テー
ブルのエントリのヒット判定ビットを参照することによ
り行われる。管理状態変更手段15は、ヒット判定手段
14によりヒットと判定されたときは、当該ブロックを
キャッシュ管理手段12がヒットブロックとして管理す
るよう、管理状態を変更する。即ち、当該ブロックをヒ
ット最上位ポインタの位置に置く。データ転送手段16
は、ディスクキャッシュメモリ2上のアクセス対象とな
るデータをアクセス要求元に転送する。即ち、ディスク
キャッシュメモリ2上のヒットブロック上のアクセス対
象データのみを所定の作業領域に転送する。
【0015】尚、以上の手段11〜16は、それぞれ別
個のハードウェアを用いなくてもよく、1つのプロセッ
サで実行される一体のプログラム又は分割されたプログ
ラムにより構成してもよい。磁気ディスク装置3は、ハ
ードディスク又はフロッピディスクから成る。尚、磁気
ディスクに限らず、光ディスクでも同様である。CPU
(中央処理装置)4は、磁気ディスク装置3に格納され
たプログラムやデータをディスクキャッシュ装置を介し
て主記憶装置5に読み出してデータ処理を行なう。主記
憶装置5は、CPU4で実行されるプログラムや作業中
のデータを一時的に格納する。CPU4と、主記憶装置
5と、ディスクキャッシュ装置とは、システムバスによ
り接続されている。
【0016】次に、上述した本発明のディスクキャッシ
ュ装置の動作を説明する。図5、図6及び図7は、本発
明のディスクキャッシュ装置の動作の説明図である。こ
れらの図は、それぞれ従来の装置の動作を示す図2、図
3及び図4に対応しており、CPU4からのアクセス要
求が全く同じパターンで発行されるものとする。図5と
図2は、ディスクキャッシュメモリ2又は22に空きが
ある(満杯でない)場合の動作を示す。この場合、図5
のディスクキャッシュメモリ2上にはLRU順で、A、
B、C、Dのブロックが格納されている状態である。一
方、図2のディスクキャッシュメモリ22上にはLRU
順で、A、Bなるブロックが格納されている状態であ
る。いずれも、ディスクキャッシュメモリ上に存在しな
い斜線部で示すデータのリード要求を受けたときの、そ
れぞれの動作を示したものである。尚、それぞれのブロ
ックの順序は、LRU最上位、最下位を示すポインタと
各ブロック間のLRUポインタによるリンクで表現され
る論理的なものであり、ディスクキャッシュメモリ2又
は22上の物理的な格納位置は任意である。
【0017】また、図5では、さらにヒットブロックの
LRU最下位を指すポインタが設けられており、これが
ブロックBを指しているとする。即ち、ブロックCとD
はCPU4から要求されたデータを含まないブロックで
あり、そのうちではブロックCのLRU順位が高く、ブ
ロックDが低い。電源投入時には、これらのポインタは
すべて無効で、ディスクキャッシュメモリ2又は22の
内容も空であるが、ディスクキャッシュメモリ2又は2
2にデータが格納される度に更新されていく。そして、
CPU4からのアクセス要求が同一の順序で発行される
場合、従来の方式で格納されるデータブロックとそのL
RU順位は、本発明の方式で格納されるデータブロック
のうちでLRU最上位ポインタとヒットブロックのLR
U最下位ポインタの間に格納されるブロックに等しい。
即ち、図5と図2で示されるA、Bの間のデータブロッ
クとそのLRU順は全く同一である。
【0018】この状態でリードミスが発生すると、従来
では図2に示すように斜線部のデータを主記憶装置5に
転送するとともに、それを含む1ブロック分の領域
(3)のみをディスクキャッシュメモリ2上に格納し、
LRUの最上位に位置付ける。これに対して本発明で
は、一例として、図5に示すように斜線を含む領域
(1)から領域(4)までの4ブロック分の領域をディ
スクキャッシュメモリ2上に格納することとする。そし
て、斜線部を含む領域(3)のみをLRUの最上位に位
置付け、他の領域はヒットブロックのLRU最下位を指
すポインタを参照して、ブロックBとCの間の順位に挿
入する。これにより、領域(1)、(2)、(4)を格
納したブロックは必ずヒットブロックよりLRUで下位
の順位で、かつその前までに格納されたヒットブロック
でないブロックよりは上位の順位に位置付けられること
になる。この場合、本発明の方式は従来よりも多くのデ
ータを磁気ディスク装置3から読み込むので、アクセス
時間は遅くなる。ところが、磁気ディスク装置3では、
一般にデータ転送速度に比べてヘッドのシーク時間、回
転待ち時間が長く、ブロックサイズを1キロバイトとす
れば、この場合のアクセス時間の増加は平均では1割弱
程度である。
【0019】図5、図2の動作の後、まだディスクキャ
ッシュメモリ2上に空きブロックがある状態で、領域
(4)内のデータへのリード要求を受けたときの動作を
それぞれ図6と図3に示す。この場合、従来の方式では
リードミスとなり、図3に示すように領域(4)のデー
タを磁気ディスク装置23から読み出してディスクキャ
ッシュメモリ22に格納し、新たにLRUの最上位に位
置付ける。一方、本発明では図6に示すように、既にデ
ィスクキャッシュメモリ2上に格納されている状態、即
ちリードヒットの状態である。従って、磁気ディスク装
置3をアクセスせずに直接ディスクキャッシュメモリ2
から主記憶装置5に要求されたデータ(斜線部)を転送
するだけでよく、これにより、アクセス時間を大幅に短
縮することができる。このとき、領域(4)を格納した
ブロックはそれまでのLRUポインタのリンクから一旦
はずされた後、新たに最上位に位置付けられる。
【0020】図4は、従来の方式で、ディスクキャッシ
ュメモリ22が満杯になるときの動作を示す。このとき
にFというブロックがLRUの最上位に位置付けられた
とする。このとき、LRU順位はブロックFからBの順
番であるとする。一方、本発明で、これに対応する時点
の動作を図7に示す。本発明では、リードミス時により
多くのデータをディスクキャッシュメモリ2上に格納す
るため、既にディスクキャッシュメモリ2は満杯になっ
た後である。このため、このときキャッシュに格納する
のは1ブロック分のみである。そして、LRU最下位の
ブロックをそれまでのLRUポインタのリンクからはず
して論理的に無効化した後、ブロックFを格納して新た
に最上位に位置付ける。この時点で、ディスクキャッシ
ュメモリ2の内容はLRU順でブロックFからBまでと
なり、ヒットブロックがディスクキャッシュメモリ2上
の全領域を占めてヒットブロックでないブロックはすべ
て追い出される。これにより、以後はヒットブロックの
LRU最下位を指すブロックはLRU最下位を示すブロ
ックと等しくなって常に同じブロックを指すようにな
り、かつ、ディスクキャッシュメモリ2の内容は従来の
方式と同一の状態になる。このため、以後はヒット率、
アクセス時間とも両方式とも全く同一となる。
【0021】図8は、本発明と従来のディスクキャッシ
ュ装置の特性の比較図である。この図は、本発明と従来
の装置のそれぞれでの、リードアクセス回数(横軸)に
対するキャッシュ使用率、平均アクセスタイムの推定さ
れる推移を、模式的にプロットして比較したものであ
る。キャッシュ使用率は、ディスクキャッシュメモリ2
の全領域に占めるデータ格納済みブロックの割合であ
る。上述の例では、本発明では従来の方式よりリードミ
ス時に4倍のデータブロックを格納するので、ほぼ1/
4のリードアクセス回数で使用率は100%に達する。
当初は本発明の方が平均アクセス時間が長いが、ヒット
率が上昇するのが早いため、従来の方式よりヒット率が
数%上回った時点から逆転する。そして、キャッシュ使
用率が100%に達する頃には定常状態に近い値になる
ことが期待される。その後、従来の方式でディスクキャ
ッシュメモリ2が満杯になった後は全く同じ値になるの
である。ただし、この効果の程度はアクセスのパターン
によって異なるため、確実に推定することはできないも
のであり、図8では最も理想的な場合を想定している。
【0022】尚、上述した実施例においては、ディスク
キャッシュメモリ2をLRUにより管理する場合につい
て説明したが、これに限らず、FIFO(First
InFirst Out)等一定の法則に従った順序で
管理する方式であればどのような方式でもよい。また、
ブロック転送手段12が一括して転送する複数のブロッ
クは、4つに限らず、いくつでもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
キャッシュ装置によれば、電源の投入直後は、従来の方
式よりもリードミス時に多くのデータをキャッシュ上に
格納するようにしたので、早期にキャッシュが満杯にな
り、高いヒット率を得られるようにすることができる。
これにより、キャッシュが満杯になるまではリードミス
時のアクセス時間が長くても、総合的にはより良い性能
を発揮することができる。また、単に複数のブロックを
読み込んだり、ブロックサイズを大きくするだけではか
えってヒット率が低下する可能性があるが、ヒットブロ
ック以外はLRUの順位を低くするようにしたので、従
来の方式では空きブロックとなっていたはずの領域を効
率よく使用することになる。このため、従来よりヒット
率が低くなることはなく、アクセス時間の増加分を相殺
する以上にヒット率が上がれば効果が出ることになる。
そして、キャッシュ上からヒットブロックでないブロッ
クがなくなった後は従来の装置と同一の動作となる。こ
のため、ブロックサイズを大きくしただけの場合とは異
なり、キャッシュ満杯後もリードミス時に常に余計なデ
ータ転送時間を要したりすることはなく、また、キャッ
シュを無駄に使用してヒット率が下がるような状態は発
生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクキャッシュ装置の一実施例の
ブロック図である。
【図2】従来のディスクキャッシュ装置の動作を説明す
るブロック図である。
【図3】従来のディスクキャッシュ装置の動作を説明す
るブロック図である。
【図4】従来のディスクキャッシュ装置の動作を説明す
るブロック図である。
【図5】本発明のディスクキャッシュ装置の動作を説明
するブロック図である。
【図6】本発明のディスクキャッシュ装置の動作を説明
するブロック図である。
【図7】本発明のディスクキャッシュ装置の動作を説明
するブロック図である。
【図8】本発明と従来のディスクキャッシュ装置の特性
の比較図である。
【符号の説明】
1 ディスクキャッシュ制御部 2 ディスクキャッシュメモリ 3 磁気ディスク装置 4 CPU 5 主記憶装置 11 キャッシュ満杯判定部 12 ブロック転送手段 13 キャッシュ管理手段 14 ヒット判定手段 15 管理状態変更手段 16 データ転送手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク装置上に格納されたデータをブ
    ロック毎に転記するディスクキャッシュメモリと、 当該ディスクキャッシュメモリが満杯か否かを判定する
    キャッシュ満杯判定手段と、 当該キャッシュ満杯判定手段により前記ディスクキャッ
    シュメモリが満杯でないと判定されたときは、アクセス
    対象となるデータを含むブロックの前後の一方又は双方
    に連続する複数のブロックを一括して前記ディスクキャ
    ッシュメモリ上に転送し、当該キャッシュ満杯判定手段
    により前記ディスクキャッシュメモリが満杯であると判
    定されたときは、アクセス対象となるデータを含むブロ
    ックのみを前記ディスクキャッシュメモリ上に転送する
    ブロック転送手段と、 当該ブロック転送手段により前記ディスクキャッシュメ
    モリ上に転送された各ブロックをアクセス対象となった
    ものとアクセス対象となっていないものとに分けて管理
    するキャッシュ管理手段と、 アクセス要求時に、前記ディスクキャッシュメモリ上に
    アクセス対象となるデータを含むブロックが存在するか
    否かを判定するヒット判定手段と、 当該ヒット判定手段により前記ディスクキャッシュメモ
    リ上にアクセス対象となるデータを含むブロックが存在
    すると判定されたときは、当該ブロックを前記キャッシ
    ュ管理手段がアクセス対象となったブロックとして管理
    するよう、管理状態を変更する管理状態変更手段と、 前記ディスクキャッシュメモリ上のアクセス対象となる
    データをアクセス要求元に転送するデータ転送手段とか
    ら成ることを特徴とするディスクキャッシュ装置。
JP4154369A 1992-05-21 1992-05-21 ディスクキャッシュ装置 Pending JPH05324476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4154369A JPH05324476A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 ディスクキャッシュ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4154369A JPH05324476A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 ディスクキャッシュ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05324476A true JPH05324476A (ja) 1993-12-07

Family

ID=15582657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4154369A Pending JPH05324476A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 ディスクキャッシュ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05324476A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006107095A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nec Corporation 計算機システム、メモリ管理方法、およびそのプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006107095A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nec Corporation 計算機システム、メモリ管理方法、およびそのプログラム
JP5071798B2 (ja) * 2005-03-31 2012-11-14 日本電気株式会社 計算機システム,メモリ管理方法,およびそのプログラム
US8930659B2 (en) 2005-03-31 2015-01-06 Nec Corporation Computer system, memory management method and program thereof
US9678862B2 (en) 2005-03-31 2017-06-13 Nec Corporation Computer system, memory management method and program thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6901483B2 (en) Prioritizing and locking removed and subsequently reloaded cache lines
US9529724B2 (en) Layered architecture for hybrid controller
CN113424160B (zh) 一种处理方法、装置及相关设备
US5778430A (en) Method and apparatus for computer disk cache management
US5895488A (en) Cache flushing methods and apparatus
TWI684099B (zh) 剖析快取替代
Wu et al. {AC-Key}: Adaptive caching for {LSM-based}{Key-Value} stores
JPH02281350A (ja) キヤツシユ・メモリ管理
JP2001188707A (ja) 複数のlruを使用するキャッシュ
US20110276763A1 (en) Memory bus write prioritization
JPH06348597A (ja) キャッシュ制御方法および回転形記憶装置
US7237067B2 (en) Managing a multi-way associative cache
JPH05303528A (ja) ライトバック式ディスクキャッシュ装置
US7032093B1 (en) On-demand allocation of physical storage for virtual volumes using a zero logical disk
WO2004061676A2 (en) Allocating cache lines
JP2001222469A (ja) 変化するサービスレベルを提供するためのキャッシュのセグメント化
JP2000285023A (ja) ファイル制御装置
US6782444B1 (en) Digital data storage subsystem including directory for efficiently providing formatting information for stored records
JP4095152B2 (ja) 画像管理装置およびその方法、画像管理システム、記憶媒体
US6532513B1 (en) Information recording and reproduction apparatus
JPH05324476A (ja) ディスクキャッシュ装置
JPH044617B2 (ja)
US7805572B2 (en) Cache pollution avoidance
US20060143378A1 (en) Information processing apparatus and control method for this information processing apparatus
JP2000285022A (ja) ディスク制御装置