JPH05323038A - 地下電磁探査法 - Google Patents

地下電磁探査法

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JPH05323038A
JPH05323038A JP14987492A JP14987492A JPH05323038A JP H05323038 A JPH05323038 A JP H05323038A JP 14987492 A JP14987492 A JP 14987492A JP 14987492 A JP14987492 A JP 14987492A JP H05323038 A JPH05323038 A JP H05323038A
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JP
Japan
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csmt
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underground
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Application number
JP14987492A
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English (en)
Inventor
Shinji Takasugi
真司 高杉
Noriaki Kawakami
則明 川上
Yuji Yatsuno
祐二 八野
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Chinetsu Gijutsu Kaihatsu KK
Original Assignee
Chinetsu Gijutsu Kaihatsu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】地下の構造の電磁探査法において、信号精度の
バラツキと、雑音ノイズによるデータの品質低下の改善
を図る。 【構成】CSMT法(人工送信源を用いた地下探査法)
による探査とMT法(地磁気地電流法)による探査と
を、重複して実施し、CSMT法によるデータのうち、
ニアフィールド効果が生じる周波数領域を境として、M
T法によるデータによって、置き換えて、その地下の構
造を解析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人工送信源を用い
て、これによって生じる磁場の変動から地下の比抵抗分
布を求め、これによって地下構造を解析する地下探査法
(Controlled Source Magnet
otelluric Method、以下、「CSMT
法」という。)のいわゆるニアフィールド効果を除去し
た電磁探査法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地下構造の電磁探査法としては、
太陽風等の自然電磁波によって生じる地球電磁場の変動
から地下の比抵抗分布を求め、これによって地下構造を
解析する地磁気地電流法(Magnetotellur
ic Method、以下、「MT法」という。)が知
られている。この探査法は、自然電磁波によって生じる
大地の誘導電流との関係で地下の比抵抗分布を測定する
というものであるから、大気と大地の比抵抗のコントラ
ストが大きいため、このような地上の降りそそがれる電
磁波は、大地に垂直に入射する平面波と考えられるた
め、比較的広範な範囲における石油、地熱等の探査を目
的として行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、MT法に
基く探査では、自然磁場の変動を利用するため、深部探
査には、向いているが、送信源の位置や強さが不安定で
あるため高周波数の自然信号が弱い領域(500〜5,
000Hz付近)があり、データ取得が困難な場合があ
り、また、得られる信号の精度にバラツキが生じ、多々
存在する雑音ノイズによって、データの品質上に問題が
あった。
【0004】そこで、高いS/N比が得られ、比較的コ
ストも安く行うことのできる人工送信源によるCSMT
法による探査法が知られているが、該CSMT法による
電磁探査法は、人工送信源を用いるためノイズには強い
が、低周波数領域(10Hz付近以下)では、直流電解
に支配されて、測点直下の比抵抗が得られなくなるとい
う、いわゆるニアフィールド効果を受けやすいという欠
点がある。このニアフィールド効果というのは、周波数
が低くなるにつれて、透入深度が人工送信源と観測点と
の距離の約1/5以上となり、平面波仮定がくずれて、
見掛比抵抗が増加するという現象である。
【0005】上記問題点を解決するために、送信源まで
の距離、送信器のモーメントなどの情報を予め与えて、
ニアゾーンにおける電磁場あるいは見掛比抵抗を与えて
おき、意味のある見掛比抵抗に変換する、いわゆるニア
フィールド補正を行う方法もあるが、いずれも作業上の
煩わしさがあり、また、完全なものではない。
【0006】
【問題点を解決する手段】そこで、本願発明は、CSM
T法による探査とMT法による探査とを、重複して実施
し、CSMT法によるデータのうち、ニアフィールド効
果が生じる周波数領域を境として、MT法によるデータ
によって、置き換えて、これによって求められる見掛比
抵抗から、その地下の構造を解析するようにしたもので
ある。
【0007】なお、本発明においては、CSMT法のデ
ータのうち、数10Hzより低周波数でニアフィールド
の影響が認められたため、50Hz〜100Hzの周波
数領域を境として、これをしきい値として、それより高
周波数側でCSMT法によるデータを、低周波数側でM
T法によるデータを使用して比抵抗を求めるようにし
た。
【0008】また、異なるダイポール長において測定し
た場合には、一方のダイポール長を揃える処理を行うこ
とによって、連結を可能ならしめた。
【0009】
【作用】MT法は、自然信号を用いているので、広範、
かつ、深部探査には向いているが、高周波数の自然信号
が弱い領域には困難なことがある。一方、CSMT法に
よる探査は、人工送信源を用いているので、ノイズには
強いが低周波数領域でのニアフィールド効果を受けやす
いという欠点がある。そこで、これらの両者の欠点を補
い、両者の測点を同一測点上において、両探査を重複し
て実施し、CSMT法によるデータのうち、ニアフィー
ルド効果が生じる周波数領域を境として、MT法による
データによって置き換え、これによって求めれられる見
掛比抵抗から、その地下の構造を解析するようにした。
【0010】
【実施例】MT法による測定は、以下の高精度MT法測
定システムにより行われた。そのうち、測定点の測定装
置として、測点に必要な資材が軽量であり、可搬性に
富み、かつ、光ファイバケーブルによるデジタル伝送
が可能で、ノイズ混入が防止でき、長距離(無中継5k
m、中継器1段で10km)伝送が可能であり、複数
の測点を同数の並列伝送路(光ファイバケーブル)で結
ぶパラレル測定および複数の測点を1本の伝送路(光フ
ァイバケーブル)で直列に結ぶシリアル測定を可能とし
たことから、高密度な測点配置に対して作業時間を短縮
でき効率的な測定が可能であり、低周波数部のノイズ
を低減するためにチョッパーアンプ内蔵の磁場センサ、
74dBのS/N比を保つメインアンプ、PCMテレメ
ータ等により、S/N比の高いデータ取得が可能であ
り、16ビットADC(アナログ/デジタルコンバー
タ)により高分解能データの取得が可能であり、デー
タ取得中に、データを並行処理する即時データ処理によ
り、現地での取得データの充分な品質管理が可能な、以
下の仕様の測定装置により行われた。
【0011】すなわち、チャンネル数5、ゲイン20/
40dBの電場2チャンネルプリアンプおよび初段ゲイ
ン20dBのメインアンプを、16ビットのA/D変換
器を、サンプリングレート4、32、1024Hzにお
いて、ノッチフィルタ50、100、150Hzまたは
60、120、180Hz、ハイパスフィルタ0.1H
zまたは5Hz、ローパスフィルタ1、8Hzまたは2
56Hzのものを用いた。また、データ処理装置とし
て、チャンネル数20、8ビットのD/A変換を行う4
測点システムのものを使用し、遠距離データ処理装置と
して、チャンネル数10、D/A変換8ビットの遠距離
データ処理装置を使用した。さらに、データ取得、処理
用コンピュータとして、32ビットスーパーミニコンH
P9000を使用し、また、外部ディスクとして、20
MBリムーバブル+20MB固定からなる外部ディス
ク、および、1×10ー10秒/秒のクロック精度を有す
る水晶時計からなる測定点測定装置を使用した。
【0012】また、MT法の高周波数領域の測定装置と
しては、可搬性に富み、ワイヤーケーブルによる2
測点(10チャンネル)同時測定可能な、可聴周波数
帯域(10〜20,000Hz)でのインピーダンステ
ンソル解析可能な、現地での即時データ処理および全
パラメータ表示による十分な取得データ品質管理が可能
な以下の測定装置が使用された。
【0013】すなわち、周波数帯域10〜20,000
Hz、アンプリチュードで0.1%、フェーズで0.3
%の解像力を持ち、電源として24時間モジュール
(9.0kg)のバッテリーを備え、バッテリーを除き
15kgの重量を有する測定装置が使用された。
【0014】その他、非分極(PbーPbCl2系)プ
ラスター型電極の電場測定センサ、0.001(周期:
1,000秒)〜500Hzの周波数帯域を有し、完全
防水型の重量8.2kgのインダクションコイル(BF
ー4)からなる磁場測定センサ(低周波帯域〜高周波帯
域)および10〜20,000Hzの周波数帯域を有
し、完全防水型の重量1.8kgのインダクションコイ
ル(BFー6)からなる磁場測定用センサ(可聴周波数
帯域)が使用された。
【0015】一方、同じ測線上でCSMT法による測定
は、以下の仕様によるZonge社のGDPー16の測
定器を用いて、8,192Hz〜4secの周波数領域
に渡って行われた。 チャンネル数:8チャンネル 周波数域:0.001Hz〜8kHz、24周波数 仕様目的:比抵抗、IP(時間および周波数領域)、C
SAMT、TEM、MT 言語:FORTRAN、C、PASCAL 電源:12V充電式鉛電池、10時間使用可 操作温度:ー20℃〜60℃ クロック:5MHz水晶発信器、5×10-10秒/日 直流入力インピーダンス:10MΩ ダイナミックレンジ:150dB 受信感度:0.03μV 位相精度:±0.1ミリラジアン フィルター:エリアス、ノッチ、50/150Hz、6
0/180Hz A/D変換:16ビット、変換時間17μ秒、1チャン
ネル/1ボード マイクロプロセッサ:16ビット 8MHz CMOS
2個(V40、V50) メモリ:内部 256KB ROM、1MB RAM、
周波数領域 896KB SRAM、時間領域 4.5
MB SRAM 表示:41文字16行、LCD 128×256ピクセ
ル I/Oインターフェイス:RSー232C 1、セント
ロニクス パラレルポート 1 サイズ:40×20×33cm 重量:23kg ケース:アルミニウム合金
【0016】上記測定装置によるCSMT法の取得デー
タは、基本的には見掛比抵抗と位相であり、これらのデ
ータは、前記Zonge社のGDPー16の測定装置で
は、3.5インチフロッピーディスクにMSーDOSの
テキストファイル形式で記録される。したがって、両者
を比較するために、CSMT法によるデータをワークス
テーション(HP9000)に転送して、次の処理を行
った。
【0017】なお、本実施例における測定は、図1に示
すように、6測点からなるMT法による測定と、同じ測
線上で41測点からなるCSMT法による測定を行っ
た。これをダイポール長(電場測線長)との関係で表わ
すと、図2に示すように、MT法のダイポール長として
は、100mの長さで測定し、CSMT法では50mの
ダイポール長で測定した。したがって、50mのダイポ
ール長で測定したCSMT法によるデータを100mの
ダイポール長であるMT法によるデータとの整合をとる
必要がある。
【0018】すなわち、高周波数領域でのCSMT法に
よるデータと、低周波数領域で高精度MT法のデータを
使用するために、ある周波数で両者のデータを連結する
必要がある。このための前処理として、CSMT法によ
るデータとMT法のデータを調整する必要がある。
【0019】本実施例では、CSMT法によるデータを
ダイポール長150mに換算して、その後の連結処理を
行った。すなわち、CSMT法によるデータに対し、以
下の式を用いて処理を行った。
【0020】見掛比抵抗 0.2T((E11+E22
+E33)/3H1 22
【0021】位相 (PE1+PE2+PE3ーPH1
PH2ーPH3)/3
【0022】但し、T:周期、E1、E2、E3:連続し
た50mダイポールの電場のマグニチュード(mV/k
m)、H1、H2、H3:E1、E2、E3のそれぞれの測定
時の磁場のマグニチュード(gamma)、PH1、P
2、PH3:磁場のRawPhase(degree)
である。
【0023】なお、CSMT法によるデータは、各周波
数で、平均4〜6回のデータを取得しているので、これ
を統計処理し、平均値と標準偏差を算出した。
【0024】この探査に基づき、各周波数に対する見掛
比抵抗曲線および位相曲線を求めた。図3は、MT法に
よる各周波数に対する見掛比抵抗曲線および位相曲線を
示すものである。
【0025】また、図4は、CSMT法に基く各周波数
に対する見掛比抵抗曲線および位相曲線を示すものであ
る。
【0026】さらに、図5は、MT法による各周波数に
対する見掛比抵抗曲線および位相曲線と、CSMT法に
基く各周波数に対する見掛比抵抗曲線および位相曲線と
を比較するため、それぞれの曲線を重ね合わせて示した
ものである。図5から明らかなように、高い周波数領域
では、MT法に基く見掛比抵抗曲線とCSMT法に基く
見掛比抵抗曲線は、若干離れて表れ、その後、周波数が
低くなるにつれて、途中で一致する部分があるものの、
数10Hz以下からは、CSMT法による見掛比抵抗曲
線が急激に大きくなる。これは、高い周波数領域では、
CSMT法に基く曲線が、高いS/N比で測定できてい
るのに対し、数10Hz以下の周波数領域では、CSM
T法のいわゆるニアフィールド効果の影響により、見掛
比抵抗値が大きくなったものと考えられる。
【0027】そこで、この両探査の結果から、両探査に
基くデータを連結し、ニアフィールド効果の影響が表れ
る前後の周波数のうち100Hzを連結周波数として、
それより高い周波数領域においては、CSMT法に基く
探査のデータを使用し、また、100Hz以下の低い周
波数領域においては、MT法に基くデータを使用した見
掛比抵抗曲線および位相曲線を描いた。これらの曲線を
図6に示す。
【0028】図6は、100Hzを連結周波数として、
それより高い周波数領域においては、CSMT法に基く
データによる見掛比抵抗曲線および位相曲線を、また、
100Hz以下の低い周波数領域においては、MT法に
基くデータに基く見掛比抵抗曲線および位相曲線からな
る連結された見掛比抵抗曲線および位相曲線である。
【0029】この結果、任意の周波数において、地下の
比抵抗を連続して解析し、それに基いて地下の構造を解
析することができることとなる。
【0030】なお、本実施例においては、MT法による
探査とCSMT法による探査とをダイポール長を異にし
て測定したが、次に述べる実施例のように、同じダイポ
ール長において、MT法探査とCSMT法による探査を
重複して行っても良い。
【0031】この第2の実施例としては、ダイポール長
として、80mをとり、それぞれにMT法探査とCSM
T法の探査を実施した。そこで、得られたデータに対
し、ニアフィールド効果の影響と認められる数10Hz
より低周波数以下で、両データの乖離が認められたとき
には、そのCSMT法によるデータのうち、ニアフィー
ルド効果が生じる周波数領域を境として、MT法による
データによって置き換え、これによって見掛比抵抗値を
求め、その解析から地下の構造を解析するようにした。
【0032】これを図7によって説明する。図7は、上
記の第2実施例の概略を示すもので、MTー1からなる
測定器に、X、Y方向に電場の測線をとって、トータル
10成分の電場、磁場を測定するダイポール長の両端に
それぞれ電極を設置し、これをダイポール長80m間隔
で直交して設置すると共に、該ダイポール電極から2,
500〜6,000m離れて送信器GGTー30を設置
し、同じダイポール電極を用いて探査ができるようにし
た測定システム概略である。
【0033】このシステムにおいては、CSMT法によ
るニアフィールド効果が生じる所定周波数以下において
は、自然信号によるMT法による探査を、ニアフィール
ド効果が生じることのない所定の周波数以上において
は、送信源GGTー30から人工信号を発するCSMT
法による探査をそれぞれ行なうことができるようにした
ものである。図中の各記号は、それぞれ磁場センサ、電
場測線、電極、電流電極を示すものである。
【0034】図8および図9に、本実施例装置を用い
て、本願発明にかかる地下電磁探査方法によって探査を
する方法について説明する。図8は、CSMT法による
ニアフィールド効果が生じる周波数以下の100Hz以
下の各周波数の自然信号を測定してMT法による探査を
行う方法を示すものである。図8においては、MTー1
は、上記の測定器を、図中の各記号は、それぞれ磁場セ
ンサ、電場測線、電極を示すものである。
【0035】また、図9は、ニアフィールド効果が生じ
ることのない所定の周波数50Hz以上の信号を送信器
および両端に電流電極を有する送信ダイポールで送信し
て、これを前記ダイポールによって測定するCSMT法
による探査法を示すものである。図9において、MTー
1は、上記同様測定器を、また、GGTー30は、電流
電極が接続された送信器である。
【0036】なお、一般に、CSMT法においては、送
信器線方向に直交する電場測線では、実行のある測定が
得られないのが通常であるから、本実施例では、送信線
と平行なダイポールのみで測定したが、互いに直交する
複数の送信器を用いて、探査を実施するときには、前記
同様直交するダイポールを用いてもよいものである。
【0037】図7から図9に示した探査に用いられた測
定器および送信器からなる探査システムの仕様は以下の
とおりである。
【0038】 1.MTー1システムレシーバ(EMI社製) 取得可聴周波数領域20,000〜0.001Hz、取
得成分数最大10ch 16ビット A/D変換、ゲイン0〜70dB 重量1
5kg 2.MTー1システムレシーバ用バッテリモジュール
(EMI社製) 連続使用可能時間 24時間 重量 9.1kg 3.ホストコンピュータ(GRiD社製1530) 32ビットCPU、40MBハードディスク、3.5イ
ンチFDD、重量9.2kg 4.エレクトリックフィールドシグナルコンディショナ
(EMI社製)(数量3) ハイパスフィルタ 0.001Hz、100Hz ロ
ーパスフィルタ 10Hz、3KHz、20KHz ゲ
イン 10〜40dB 連続使用可能時間 24時間
重量7kg 5.磁場センサパワーサプライ(EMI社製)(数量
2) 連続使用可能時間100時間、重量5kg 6.磁場センサ(CSMT法)(EMI社製BFー6)
(数量2) 周波数特性 10〜20,000Hz、重量1.8kg 7.磁場センサ(EMI社製BFー4)(数量4) 周波数特性 0.001〜500Hz、重量8.2kg 8.非分極電極(柴田科学製)(数量12) PbーPbCl2、重量0.5kg 9.磁場センサケーブル(EMI社製)(数量4) 1
2芯 10.電場測定用ケーブル(住友電工社製)(1式)
2芯 11.磁場用エクステンションケーブル(EMI社製)
(数量2) 12芯50m 12.電場用エクステンションケーブル(EMI社製)
(数量3) 12芯50m 13.発電機(ZONGE社製ZMGー30) 出力30kVA、3相、120V 14.送信機(ZONGE社製GGTー30) 出力50〜1,000V、0.4〜45A、周波数帯域
DC〜8,000Hz重量93kg 15.送信機制御装置(ZONGE社製XMTー30) 周波数レンジ1024秒〜8192Hz 重量6.4k
【0039】この実施例によれば、スイッチの切換えの
みで、極めて簡単にCSMT法およびMT法による地下
探査を行うことができ、しかも、周波数の高い領域にお
いては、高いS/N比の下においての地下探査を実施す
ることができ、さらには、低い周波数領域においても、
いわゆるニアフィールド効果の影響を除去した精度のよ
い地下探査を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、CSMT法およびMT
法の両探査のうち、MT法については、精度の悪い周波
数の高い領域を高いS/N比のCSMT法により補い、
また、低い周波数領域での、いわゆるニアフィールド効
果の影響のある部分は、MT法の探査によって補償され
た精度の高い地下電磁探査を行うことができる。
【0041】上記探査のデータに基いて、これをコンピ
ュータにより、地下構造を解析して、その顕著な効果を
検討する。
【0042】図10は、MT法の探査に基づき、そのデ
ータから地下の比抵抗断面図を示したものである。図1
0において、CK02、CK09、CK24等の符号
は、そのフラッグ位置で前記データ採取したことの、い
わゆるデータ採取の測定位置を示す。また、縦軸にEL
EVATION(標高)、横軸にDISTANCE(距
離)を示し、図中の5、10、20、100、等の数値
は、比抵抗値(Ω・m)を示す。
【0043】測定周波数領域は、20,000Hz〜
1,000secに渡って行われ、測点における浅部
(深度200m〜300m付近)では、10〜20Ω・
mの低比抵抗を示し、深部へ行くほど高比抵抗となり、
海抜ー1〜ー2kmでは、50〜200Ω・mの比抵抗
値を示す。
【0044】図11は、CSMT法の探査に基づき、同
様に、そのデータから地下の比抵抗断面図を示したもの
である。図中のCS00〜CS40の符号は、前記同様
データ採取の測定位置を示すもので、縦軸にELEVA
TION(標高)、横軸にDISTANCE(距離)を
示すこと、図中の5、10、100、500等の数値
は、上記同様に、比抵抗値(Ω・m)を示す。
【0045】取得周波数帯域は、8,192Hz〜4s
ecに渡って行われ、同様に、地下の比抵抗分布を示し
ている。
【0046】このCSMT法の解析によると、地表付近
から浅部(深度200m以浅)では、50〜200Ω・
mの高比抵抗を示し、深度200〜300m付近では、
10〜20Ω・mの低比抵抗を示している。また、深部
へ行くほど高比抵抗となり、海抜ー1〜ー2kmでは5
00〜1000Ω・mの高比抵抗値を示している。
【0047】全体的に見ると浅部は測点間隔が小さいた
め、詳細に比抵抗構造を捉らえているが、深部の高比抵
抗値は、数10Hz以下の周波数領域でのニアフィール
ド効果によって生じ、比抵抗断面図のデータが乱れてい
る。
【0048】図12に、上記の測点において求められた
CSMT法による探査の結果と、MT法による探査の結
果とを連結(ジョイント)した解析の結果の比抵抗断面
図を示す。図において、CS00、CS01、CK02
等の符号は、同様データ採取の測定位置を示すもので、
縦軸にELEVATION(標高)、横軸にDISTA
NCE(距離)を示すこと、図中の5、10、100、
500等の数値は、上記同様に、比抵抗値(Ω・m)を
示す。
【0049】MT法解析の結果である図10と比較する
と、浅部の比抵抗構造が明瞭かつ詳細になっていること
が特徴的である。
【0050】また、CSMT法解析の結果である図11
と比較すると、深部のニアフィールド効果の影響と考え
られる高比抵抗値がなくなり、図10のMT法解析結果
と同じような比抵抗値を示していることが知りえる。
【0051】このことから、CSMT法による探査とM
T法による探査とをジョイントして解析することによ
り、MT法とCSMT法の互いの長所を利用できる解析
が可能となった。
【0052】上記解析比抵抗断面図の比較より、浅部探
査には、CSMT法が、深部探査にはMT法が有効であ
り、諸地域の地上探査(地熱、温泉、地下水調査など)
において電磁探査を行う場合、MT法とCSMT法とを
併用し、ジョイントして解析することにより、より精度
の高い解析結果を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、6測点からなるMT法による測定と、
同じ測線上で41測点からなるCSMT法による測定を
行う本発明の実施例測定法の測点を示す図。
【図2】図2は、本発明に係る実施例によるダイポール
長を示す図。
【図3】図3は、MT法による各周波数に対する見掛比
抵抗曲線および位相曲線を示す図。
【図4】図4は、CSMT法に基く各周波数に対する見
掛比抵抗曲線および位相曲線を示す。
【図5】図5は、MT法による各周波数に対する見掛比
抵抗曲線および位相曲線と、CSMT法に基く各周波数
に対する見掛比抵抗曲線および位相曲線とを重ね合わせ
て示したもの。
【図6】図6は、100Hzを連結周波数として、それ
より高い周波数領域においては、CSMT法に基くデー
タによる見掛比抵抗曲線および位相曲線を、また、10
0Hz以下の低い周波数領域においては、MT法に基く
データに基く見掛比抵抗曲線および位相曲線からなる連
結された見掛比抵抗曲線および位相曲線。
【図7】図7は、本発明に係る電磁探査法の第2の実施
例の概略を示す図。
【図8】図8は、CSMT法によるニアフィールド効果
が生じる周波数以下の100Hz以下の各周波数の自然
信号を測定してMT法による探査を行う方法を示す図。
【図9】図9は、ニアフィールド効果が生じることのな
い所定の周波数50Hz以上の信号を送信器および両端
に電流電極を有する送信電極で送信して、これを電場ダ
イポールおよび磁場センサによって測定するCSMT法
による探査法を示す図。
【図10】図10は、MT法の探査に基づいた地下の比
抵抗断面図。
【図11】図11は、CSMT法の探査に基いた地下の
比抵抗断面図。
【図12】図12に、CSMT法による探査とMT法に
よる探査によるデータをジョイントして求められた地下
の比抵抗断面図。
【符号の説明】
MTー1・・・測定器 GGTー30・・・送信器 CK02〜CD39・・・データ測定点 CS00〜CS40・・・データ測定点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CSMT法による探査とMT法による探査
    とを重複して実施し、CSMT法によるデータのうち、
    いわゆるニアフィールド効果が生じる周波数領域以下を
    境として、MT法によるデータを連結し、その地下の構
    造を解析するようにしたことを特徴とする地下電磁探査
    法。
  2. 【請求項2】前記連結は、50Hz〜100Hzの周波
    数領域をしきい値として、それより高周波数側ではCS
    MT法によるデータを、低周波数側ではMT法によるデ
    ータを使用して、それによって地下構造を解析するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の地下電磁探査
    法。
  3. 【請求項3】前記MT法およびCSMT法探査におい
    て、異なるダイポール長を使用した場合には、一方にお
    ける探査のダイポール長を他方に揃える処理を行うこと
    によって、両者のデータを連結して、高周波数側ではC
    SMT法によるデータを低周波数側ではMT法によるデ
    ータを使用して、それによって地下構造を解析するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の地下電磁探査
    法。
  4. 【請求項4】所定測線上で電場、磁場の少なくとも2成
    分を測定する所定長ダイポール電極を備えた測定器と、
    この測定器から所定間隔をおいて設置された送信器とか
    らなり、自然信号源からのMT法探査を行うと共に、前
    記送信器からの人工信号を発射し、これを同一ダイポー
    ルにおいて探査するCSMT法探査を行い、得られたC
    SMT法探査によるデータのうち、いわゆるニアフィー
    ルド効果が生じる周波数領域以下を境として、MT法に
    よるデータによって連結して、その地下の構造を解析す
    るようにしたことを特徴とする地下電磁探査法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068971A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Kyushu Univ 地下流体観測装置
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