JPH05320071A - 牛伝染性鼻気管炎ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型ウイルス感染症、牛rsウイルス感染症および牛アデノ7型ウイルス感染症5種混合生ワクチン - Google Patents
牛伝染性鼻気管炎ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型ウイルス感染症、牛rsウイルス感染症および牛アデノ7型ウイルス感染症5種混合生ワクチンInfo
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- JPH05320071A JPH05320071A JP15560392A JP15560392A JPH05320071A JP H05320071 A JPH05320071 A JP H05320071A JP 15560392 A JP15560392 A JP 15560392A JP 15560392 A JP15560392 A JP 15560392A JP H05320071 A JPH05320071 A JP H05320071A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 牛伝染性鼻気管炎、牛ウイルス性下痢−粘膜
病、パラインフルエンザ3型、牛RSおよび牛アデノ7
型の各ウイルス感染症に対するワクチンの全てを混合し
た5種混合生ワクチンにより、ワクチン接種を効率化す
る。 【構成】 弱毒牛伝染性鼻気管炎ウイルスNo.758
−43株をウシまたはブタ組織由来培養細胞で培養した
ウイルス液、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルスN
o.12−43株をウシまたはブタ組織由来培養細胞で
培養したウイルス液、弱毒パラインフルエンザ3型ウイ
ルスBN−CE株をニワトリもしくはウシ組織由来培養
細胞またはサル腎(vero)細胞で培養したウイルス
液、弱毒牛RSウイルスrs−52株をハムスターもし
くはウシ組織由来培養細胞またはサル腎(vero)細
胞で培養したウイルス液、および弱毒牛アデノ7型ウイ
ルスTS−GT株をヤギまたはウシ組織由来培養細胞で
培養したウイルス液の5種類のウイルス液を混合してな
る5種混合生ワクチン。
病、パラインフルエンザ3型、牛RSおよび牛アデノ7
型の各ウイルス感染症に対するワクチンの全てを混合し
た5種混合生ワクチンにより、ワクチン接種を効率化す
る。 【構成】 弱毒牛伝染性鼻気管炎ウイルスNo.758
−43株をウシまたはブタ組織由来培養細胞で培養した
ウイルス液、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルスN
o.12−43株をウシまたはブタ組織由来培養細胞で
培養したウイルス液、弱毒パラインフルエンザ3型ウイ
ルスBN−CE株をニワトリもしくはウシ組織由来培養
細胞またはサル腎(vero)細胞で培養したウイルス
液、弱毒牛RSウイルスrs−52株をハムスターもし
くはウシ組織由来培養細胞またはサル腎(vero)細
胞で培養したウイルス液、および弱毒牛アデノ7型ウイ
ルスTS−GT株をヤギまたはウシ組織由来培養細胞で
培養したウイルス液の5種類のウイルス液を混合してな
る5種混合生ワクチン。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牛伝染性鼻気管炎(I
BR)ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病(B
VD−MD)ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型
(PI3)ウイルス感染症、牛RSウイルス感染症およ
び牛アデノ7型(AD7)ウイルス感染症の各ウイルス
感染症に対するワクチンの全てを混合してなる5種混合
生ワクチンに関するものである。
BR)ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病(B
VD−MD)ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型
(PI3)ウイルス感染症、牛RSウイルス感染症およ
び牛アデノ7型(AD7)ウイルス感染症の各ウイルス
感染症に対するワクチンの全てを混合してなる5種混合
生ワクチンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス
は、牛に感染すると呼吸器症状、結膜炎及び陰門膣炎等
を起こし、妊娠牛では流産を起こす。牛ウイルス性下痢
−粘膜病(BVD−MD)ウイルスでは、呼吸器症状の
他に重度の致死的下痢を起こすことで知られ、妊娠牛に
対しては持続感染牛の産出および流産等の異常産の原因
となる。パラインフルエンザ3型(PI3)ウイルスで
は、主として呼吸器症状の原因となる。また、牛RSウ
イルスでは、主として呼吸器症状の原因となるが、呼吸
器系各器官における病状が重度で治癒の経過も長く、特
に成牛では予後不良となることか多い。更に、牛アデノ
7型(AD7)ウイルスの感染では呼吸器症状および下
痢の両者の原因となる。
は、牛に感染すると呼吸器症状、結膜炎及び陰門膣炎等
を起こし、妊娠牛では流産を起こす。牛ウイルス性下痢
−粘膜病(BVD−MD)ウイルスでは、呼吸器症状の
他に重度の致死的下痢を起こすことで知られ、妊娠牛に
対しては持続感染牛の産出および流産等の異常産の原因
となる。パラインフルエンザ3型(PI3)ウイルスで
は、主として呼吸器症状の原因となる。また、牛RSウ
イルスでは、主として呼吸器症状の原因となるが、呼吸
器系各器官における病状が重度で治癒の経過も長く、特
に成牛では予後不良となることか多い。更に、牛アデノ
7型(AD7)ウイルスの感染では呼吸器症状および下
痢の両者の原因となる。
【0003】これら5種の病原体は日本全国のほとんど
の牛群に分布し、感染・発病を繰り返している。したが
って、各成育段階の牛や成牛においては常時脅威となっ
ており、発病することによる死亡、成長の遅延、泌乳量
の減少および生産子牛の減少等、畜産経営の面からのト
ータルの被害も大きい。ここに、これら5種に対するワ
クチンの有用性が存在し、5種混合生ワクチンとするこ
とによる有利な面での経済性が存在する。
の牛群に分布し、感染・発病を繰り返している。したが
って、各成育段階の牛や成牛においては常時脅威となっ
ており、発病することによる死亡、成長の遅延、泌乳量
の減少および生産子牛の減少等、畜産経営の面からのト
ータルの被害も大きい。ここに、これら5種に対するワ
クチンの有用性が存在し、5種混合生ワクチンとするこ
とによる有利な面での経済性が存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら5種の病気を予
防する目的として、それぞれ一種ずつの単味ワクチンが
開発され、従来から実用化されてきた。更に近年になっ
て牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス感染症、牛ウイ
ルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)ウイルス感染症お
よびパラインフルエンザ3型(PI3)ウイルス感染症
の3種混合生ワクチンも実用化されている。しかしなが
ら、これら5種の全てに対するワクチンを混合した5種
混合生ワクチンは実用化されていない。これは、5種類
のワクチンウイルスを混合するためには、各単味ワクチ
ンのウイルス量に比べ5倍のウイルス量が必要であっ
て、従来の方法では、このような各単味ワクチンの5倍
ものウイルス量のワクチンを得ることが出来ず、全ての
ワクチンウイルスを混合することは不可能であったこと
による。本発明は上記の点に鑑み、前記3種混合生ワク
チンに牛RSウイルス感染症および牛アデノ7型(AD
7)ウイルス感染症のワクチンウイルス液を加えたもの
であって、前記のようなワクチンウイルスの混合にとも
なう困難さを克服してなし得たものである。
防する目的として、それぞれ一種ずつの単味ワクチンが
開発され、従来から実用化されてきた。更に近年になっ
て牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス感染症、牛ウイ
ルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)ウイルス感染症お
よびパラインフルエンザ3型(PI3)ウイルス感染症
の3種混合生ワクチンも実用化されている。しかしなが
ら、これら5種の全てに対するワクチンを混合した5種
混合生ワクチンは実用化されていない。これは、5種類
のワクチンウイルスを混合するためには、各単味ワクチ
ンのウイルス量に比べ5倍のウイルス量が必要であっ
て、従来の方法では、このような各単味ワクチンの5倍
ものウイルス量のワクチンを得ることが出来ず、全ての
ワクチンウイルスを混合することは不可能であったこと
による。本発明は上記の点に鑑み、前記3種混合生ワク
チンに牛RSウイルス感染症および牛アデノ7型(AD
7)ウイルス感染症のワクチンウイルス液を加えたもの
であって、前記のようなワクチンウイルスの混合にとも
なう困難さを克服してなし得たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、弱毒牛
伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルスNo.758−43
株をウシまたはブタ組織由来培養細胞で培養したウイル
ス液、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)
ウイルスNo.12−43株をウシまたはブタ組織由来
培養細胞で培養したウイルス液、弱毒パラインフルエン
ザ3型(PI3)ウイルスBN−CE株をニワトリもし
くはウシ組織由来培養細胞またはサル腎(vero)細
胞で培養したウイルス液、弱毒牛RSウイルスrs−5
2株をハムスターもしくはウシ組織由来培養細胞または
サル腎(vero)細胞で培養したウイルス液、および
弱毒牛アデノ7型(AD7)ウイルスTS−GT株をヤ
ギまたはウシ組織由来培養細胞で培養したウイルス液の
5種類のウイルス液を混合してなる5種混合生ワクチン
である。
伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルスNo.758−43
株をウシまたはブタ組織由来培養細胞で培養したウイル
ス液、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)
ウイルスNo.12−43株をウシまたはブタ組織由来
培養細胞で培養したウイルス液、弱毒パラインフルエン
ザ3型(PI3)ウイルスBN−CE株をニワトリもし
くはウシ組織由来培養細胞またはサル腎(vero)細
胞で培養したウイルス液、弱毒牛RSウイルスrs−5
2株をハムスターもしくはウシ組織由来培養細胞または
サル腎(vero)細胞で培養したウイルス液、および
弱毒牛アデノ7型(AD7)ウイルスTS−GT株をヤ
ギまたはウシ組織由来培養細胞で培養したウイルス液の
5種類のウイルス液を混合してなる5種混合生ワクチン
である。
【0006】前記弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイ
ルス液では、ウイルスの接種量を感染の多重度(接種ウ
イルス量/培養細胞数;multiplicity of infection 、
以下「m.o.i.」と略記する)0.001にするこ
とにより、また、培養日数を12〜14日とすることに
より従来の方法と比較し約5〜7倍の高いウイルス液を
得ることが可能となった。
ルス液では、ウイルスの接種量を感染の多重度(接種ウ
イルス量/培養細胞数;multiplicity of infection 、
以下「m.o.i.」と略記する)0.001にするこ
とにより、また、培養日数を12〜14日とすることに
より従来の方法と比較し約5〜7倍の高いウイルス液を
得ることが可能となった。
【0007】弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−
MD)ウイルス液では、m.o.i.を0.5〜0.1
の接種量に変更し、更に、この接種量のウイルスと培養
細胞浮遊液とを34°で混合培養することにより、従来
の方法に比べて約5〜10倍の高いウイルス液を得るこ
とが可能となった。
MD)ウイルス液では、m.o.i.を0.5〜0.1
の接種量に変更し、更に、この接種量のウイルスと培養
細胞浮遊液とを34°で混合培養することにより、従来
の方法に比べて約5〜10倍の高いウイルス液を得るこ
とが可能となった。
【0008】また、弱毒パラインフルエンザ3型(PI
3)ウイルス液では、培養細胞浮遊液に対してウイルス
を混合培養することにより、従来の方法に比べて5〜8
倍の高いウイルス液を得ることが可能となった。
3)ウイルス液では、培養細胞浮遊液に対してウイルス
を混合培養することにより、従来の方法に比べて5〜8
倍の高いウイルス液を得ることが可能となった。
【0009】そして、弱毒牛RSウイルス液では、HA
L細胞をクローニングすることによりウイルスの増殖の
良好な細胞を選択し、更に採取したウイルス液を限外ろ
過法により約5〜10倍濃縮する方法を開発応用した。
これにより、従来より5〜10倍高いウイルス液を得る
ことが可能となった。
L細胞をクローニングすることによりウイルスの増殖の
良好な細胞を選択し、更に採取したウイルス液を限外ろ
過法により約5〜10倍濃縮する方法を開発応用した。
これにより、従来より5〜10倍高いウイルス液を得る
ことが可能となった。
【0010】更に、弱毒牛アデノ7型(AD7)ウイル
ス液では、培養細胞にm.o.i.が0.1となるよう
に接種して培養することにより、従来の方法に比べ約5
〜8倍の高いウイルス液を得ることが可能となった。
ス液では、培養細胞にm.o.i.が0.1となるよう
に接種して培養することにより、従来の方法に比べ約5
〜8倍の高いウイルス液を得ることが可能となった。
【0011】上記のように、各単味ワクチンにおけるウ
イルス量をそれぞれ5倍以上とすることで、5種混合生
ワクチンが実用可能となった。
イルス量をそれぞれ5倍以上とすることで、5種混合生
ワクチンが実用可能となった。
【0012】そして、それぞれのワクチンウイルスの混
合比は、牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス107.75
TCID50以上、牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−
MD)ウイルス106.00TCID50以上、パラインフル
エンザ3型(PI3)108.00TCID50以上、牛RS
ウイルス107.75TCID50以上、および牛アデノ7型
(AD7)ウイルス106.75TCID50以上とした。こ
れにより、5種混合生ワクチンは、その効力の点で安定
した性状の製品を得ることが可能となった。
合比は、牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス107.75
TCID50以上、牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−
MD)ウイルス106.00TCID50以上、パラインフル
エンザ3型(PI3)108.00TCID50以上、牛RS
ウイルス107.75TCID50以上、および牛アデノ7型
(AD7)ウイルス106.75TCID50以上とした。こ
れにより、5種混合生ワクチンは、その効力の点で安定
した性状の製品を得ることが可能となった。
【0013】更に、凍結乾燥の過程や凍結乾燥後の製品
の安定性を確保するため、混合した5種のウイルスの失
活を防ぐ安定剤(JIS試薬特級乳糖5重量%、JIS
試薬特級ショ糖5重量%、JIS試薬特級L−アルギニ
ン塩酸塩2重量%、JIS試薬特級グリシン3重量%、
JIS試薬特級ポリビニルピロリドン0.3重量%、J
IS試薬特級ラクトアルブミン0.5重量%、およびJ
IS試薬特級イーストエキストラクト0.1重量%を含
んだ水溶液)を開発した。
の安定性を確保するため、混合した5種のウイルスの失
活を防ぐ安定剤(JIS試薬特級乳糖5重量%、JIS
試薬特級ショ糖5重量%、JIS試薬特級L−アルギニ
ン塩酸塩2重量%、JIS試薬特級グリシン3重量%、
JIS試薬特級ポリビニルピロリドン0.3重量%、J
IS試薬特級ラクトアルブミン0.5重量%、およびJ
IS試薬特級イーストエキストラクト0.1重量%を含
んだ水溶液)を開発した。
【0014】
【発明の効果】本発明は弱毒牛伝染性鼻気管炎(IB
R)ウイルス、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD
−MD)ウイルス、弱毒パラインフルエンザ3型(PI
3)ウイルス、弱毒牛アデノ7型(AD7)ウイルス
に、弱毒牛RSウイルスを加えて5種混合生ワクチンと
し、一製品として実用化可能としてなるものであって、
5種混合生ワクチンとしの実用化は世界においても例を
見ない。
R)ウイルス、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD
−MD)ウイルス、弱毒パラインフルエンザ3型(PI
3)ウイルス、弱毒牛アデノ7型(AD7)ウイルス
に、弱毒牛RSウイルスを加えて5種混合生ワクチンと
し、一製品として実用化可能としてなるものであって、
5種混合生ワクチンとしの実用化は世界においても例を
見ない。
【0015】そして、本発明によれば、このように5種
混合生ワクチンとすることによって、以下のような多く
の優れた効果が得られる。 (1)これらの5種類の病原体は、四季を問わず年間を
通して流行し、しかも牛個体に対する伝播経路がいずれ
も接触感染により、また、日本各地のほとんどの牛群に
浸潤しているところから、5種混合生ワクチンの中に不
必要と思われるワクチンが含まれない。 (2)一度の接種で各単味ワクチンを応用した場合と同
等の効果が期待できる。 (3)これらの5種の生ウイルス間では、培養細胞を用
いた試験管内( in vitr o )試験においても、また、牛
を用いた生体内(in vivo )試験においてもワクチン効
果を阻害する干渉現象はみられない。 (4)牛にこの5種混合生ワクチンを接種しても、元気
・食欲等の一般的臨床症状を示さず、赤血球および白血
球数に異常を示さない。また、注射局所における腫脹・
硬結もみられない。更に、発熱(40.5°以上)や、
白血球減少症もみられない。 (5)一度のワクチン接種で5種の疾病に対する効果が
期待できるため、従来のワクチンを用いたワクチネーシ
ョンに比べて牛を保定する回数および注射の回数が減少
し、牛個体に対するストレスは軽減されるとともに、注
射のための人の配置や人の労働時間が短縮され、経済性
が上昇する。 (6)5種混合生ワクチンは一製品となるため、ワクチ
ン製造にかかるコストが低減され、各単味ワクチンを個
々に応用した合計の費用よりも安くなり、畜産農家にと
って経済性が上昇する。
混合生ワクチンとすることによって、以下のような多く
の優れた効果が得られる。 (1)これらの5種類の病原体は、四季を問わず年間を
通して流行し、しかも牛個体に対する伝播経路がいずれ
も接触感染により、また、日本各地のほとんどの牛群に
浸潤しているところから、5種混合生ワクチンの中に不
必要と思われるワクチンが含まれない。 (2)一度の接種で各単味ワクチンを応用した場合と同
等の効果が期待できる。 (3)これらの5種の生ウイルス間では、培養細胞を用
いた試験管内( in vitr o )試験においても、また、牛
を用いた生体内(in vivo )試験においてもワクチン効
果を阻害する干渉現象はみられない。 (4)牛にこの5種混合生ワクチンを接種しても、元気
・食欲等の一般的臨床症状を示さず、赤血球および白血
球数に異常を示さない。また、注射局所における腫脹・
硬結もみられない。更に、発熱(40.5°以上)や、
白血球減少症もみられない。 (5)一度のワクチン接種で5種の疾病に対する効果が
期待できるため、従来のワクチンを用いたワクチネーシ
ョンに比べて牛を保定する回数および注射の回数が減少
し、牛個体に対するストレスは軽減されるとともに、注
射のための人の配置や人の労働時間が短縮され、経済性
が上昇する。 (6)5種混合生ワクチンは一製品となるため、ワクチ
ン製造にかかるコストが低減され、各単味ワクチンを個
々に応用した合計の費用よりも安くなり、畜産農家にと
って経済性が上昇する。
【0016】
【実施例】本発明に係る牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウ
イルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−M
D)ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型(PI
3)ウイルス感染症、牛RSウイルス感染症および牛ア
デノ7型(AD7)ウイルス感染症5種混合生ワクチン
の具体的製造方法は以下の通りである。
イルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−M
D)ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型(PI
3)ウイルス感染症、牛RSウイルス感染症および牛ア
デノ7型(AD7)ウイルス感染症5種混合生ワクチン
の具体的製造方法は以下の通りである。
【0017】先ず、弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウ
イルスでは、野外強毒No.758株を30°のブタ精
巣培養細胞で39代継代し、限界希釈法により3回クロ
ーニングして得られたNo.758−43株を種ウイル
スとした。この種ウイルスをm.o.i.が0.001
になるように37°で2〜4日間培養したブタ精巣培養
細胞に接種し、30°で12〜14日間培養後採取した
ウイルス液を弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス
浮遊液とした。
イルスでは、野外強毒No.758株を30°のブタ精
巣培養細胞で39代継代し、限界希釈法により3回クロ
ーニングして得られたNo.758−43株を種ウイル
スとした。この種ウイルスをm.o.i.が0.001
になるように37°で2〜4日間培養したブタ精巣培養
細胞に接種し、30°で12〜14日間培養後採取した
ウイルス液を弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス
浮遊液とした。
【0018】次に、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(B
VD−MD)ウイルスでは、野外強毒No.12株を3
4°のブタ精巣培養細胞で39代継代し、限界希釈法に
より3回クローニングして得られたNo.12−43株
を種ウイルスとした。この種ウイルスをm.o.i.が
0.5〜0.1となるように1ミリリットル当たり10
0万個に調整したブタ精巣培養細胞に混合接種し、34
°で3日間培養後採取したウイルス液を弱毒牛ウイルス
性下痢−粘膜病(BVD−MD)ウイルス浮遊液とし
た。
VD−MD)ウイルスでは、野外強毒No.12株を3
4°のブタ精巣培養細胞で39代継代し、限界希釈法に
より3回クローニングして得られたNo.12−43株
を種ウイルスとした。この種ウイルスをm.o.i.が
0.5〜0.1となるように1ミリリットル当たり10
0万個に調整したブタ精巣培養細胞に混合接種し、34
°で3日間培養後採取したウイルス液を弱毒牛ウイルス
性下痢−粘膜病(BVD−MD)ウイルス浮遊液とし
た。
【0019】また、弱毒パラインフルエンザ3型(PI
3)ウイルスでは、野外強毒BN1−1株を30°のニ
ワトリ胚培養細胞で連続継代して得られたBN−CE株
を種ウイルスとした。この種ウイルスをm.o.i.が
0.01となるように1ミリリットル当たり300万個
に調整したニワトリ胚培養細胞浮遊液に混合接種し、3
0°で8〜10日間培養後採取したウイルス液を弱毒パ
ラインフルエンザ3型(PI3)ウイルス浮遊液とし
た。
3)ウイルスでは、野外強毒BN1−1株を30°のニ
ワトリ胚培養細胞で連続継代して得られたBN−CE株
を種ウイルスとした。この種ウイルスをm.o.i.が
0.01となるように1ミリリットル当たり300万個
に調整したニワトリ胚培養細胞浮遊液に混合接種し、3
0°で8〜10日間培養後採取したウイルス液を弱毒パ
ラインフルエンザ3型(PI3)ウイルス浮遊液とし
た。
【0020】そして、弱毒牛RSウイルスでは、野外強
毒RS−52株を30°のHAL細胞で連続継代後3回
限界希釈法によりクローニングを行い、得られた温度感
受性変異株を種ウイルスとした。この種ウイルスをm.
o.i.が0.01となるように、既存のHAL細胞を
更にクローニングして得られた高ウイルス感受性HAL
−cl1 細胞に接種し、30°で7〜10日間培養後ウ
イルス液を採取した。更に、このウイルス液を分子量分
別限外ろ過法により5〜10倍に濃縮したものを弱毒牛
RSウイルス浮遊液とした。
毒RS−52株を30°のHAL細胞で連続継代後3回
限界希釈法によりクローニングを行い、得られた温度感
受性変異株を種ウイルスとした。この種ウイルスをm.
o.i.が0.01となるように、既存のHAL細胞を
更にクローニングして得られた高ウイルス感受性HAL
−cl1 細胞に接種し、30°で7〜10日間培養後ウ
イルス液を採取した。更に、このウイルス液を分子量分
別限外ろ過法により5〜10倍に濃縮したものを弱毒牛
RSウイルス浮遊液とした。
【0021】牛アデノ7型(AD7)ウイルスでは、野
外強毒袋井株を30°のウシ腎培養細胞、ヤギ胸腺培養
細胞およびヤギ精巣培養細胞で連続継代後30°で3回
クローニングし、得られたTS−GT株を種ウイルスと
した。この種ウイルスをm.o.i.が0.1となるよ
うにヤギ精巣培養細胞に接種し、30°で10〜14日
間培養後採取したウイルス液を弱毒牛アデノ7型(AD
7)ウイルス浮遊液とした。
外強毒袋井株を30°のウシ腎培養細胞、ヤギ胸腺培養
細胞およびヤギ精巣培養細胞で連続継代後30°で3回
クローニングし、得られたTS−GT株を種ウイルスと
した。この種ウイルスをm.o.i.が0.1となるよ
うにヤギ精巣培養細胞に接種し、30°で10〜14日
間培養後採取したウイルス液を弱毒牛アデノ7型(AD
7)ウイルス浮遊液とした。
【0022】これら5種類のウイルス液のそれぞれのウ
イルス含有量は、弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイ
ルス浮遊液は1ミリリットル当たり107.75TCID50
以上、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)
ウイルス浮遊液では1ミリリットル当たり106.00TC
ID50以上、弱毒パラインフルエンザ3型(PI3)ウ
イルス浮遊液では1ミリリットル当たり108.00TCI
D50以上、弱毒牛RSウイルス浮遊液では1ミリリット
ル当たり107.75TCID50以上、および弱毒牛アデノ
7型(AD7)ウイルス浮遊液では1ミリリットル当た
り106.75TCID50以上とし、これらを混合してウイ
ルス原液とする。
イルス含有量は、弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイ
ルス浮遊液は1ミリリットル当たり107.75TCID50
以上、弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)
ウイルス浮遊液では1ミリリットル当たり106.00TC
ID50以上、弱毒パラインフルエンザ3型(PI3)ウ
イルス浮遊液では1ミリリットル当たり108.00TCI
D50以上、弱毒牛RSウイルス浮遊液では1ミリリット
ル当たり107.75TCID50以上、および弱毒牛アデノ
7型(AD7)ウイルス浮遊液では1ミリリットル当た
り106.75TCID50以上とし、これらを混合してウイ
ルス原液とする。
【0023】このウイルス原液に対して等量の安定剤
(JIS試薬特級乳糖5重量%、JIS試薬特級ショ糖
5重量%、JIS試薬特級L−アルギニン塩酸塩2重量
%、JIS試薬特級グリシン3重量%、JIS試薬特級
ポリビニルピロリドン0.3重量%、JIS試薬特級ラ
クトアルブミン0.5重量%、およびJIS試薬特級イ
ーストエキストラクト0.1重量%を含んだ水溶液)を
加え混合し、ワクチン瓶に小分けした後、凍結乾燥し
た。
(JIS試薬特級乳糖5重量%、JIS試薬特級ショ糖
5重量%、JIS試薬特級L−アルギニン塩酸塩2重量
%、JIS試薬特級グリシン3重量%、JIS試薬特級
ポリビニルピロリドン0.3重量%、JIS試薬特級ラ
クトアルブミン0.5重量%、およびJIS試薬特級イ
ーストエキストラクト0.1重量%を含んだ水溶液)を
加え混合し、ワクチン瓶に小分けした後、凍結乾燥し
た。
【0024】以上のように凍結乾燥した乾燥品を、既存
の溶解用液で溶解したワクチンについて試験した成績を
以下に示す。
の溶解用液で溶解したワクチンについて試験した成績を
以下に示す。
【0025】異常毒性否定試験 ワクチンを4週齢のマウスの腹腔内には0.5ミリリッ
トル、体重約350gのモルモットの腹腔内には5ミリ
リットルを接種し、両動物の一般的臨床症状、および体
重の推移を10日間観察した。結果を表1に示す。
トル、体重約350gのモルモットの腹腔内には5ミリ
リットルを接種し、両動物の一般的臨床症状、および体
重の推移を10日間観察した。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】この試験結果から明らかなように、両動物
とも一般的臨床症状に、ワクチン接種による異常は観察
されず、体重の増加は順調に推移した。
とも一般的臨床症状に、ワクチン接種による異常は観察
されず、体重の増加は順調に推移した。
【0028】牛に対する安全性試験 3〜4か月齢のホルスタイン種9頭を用い、その中の3
頭にはワクチンの1ドースずつを1回、他の3頭には1
00ドースずつを1回それぞれ筋肉内に接種し、更に残
る3頭は未接種対照とし一般的臨床症状を2週間観察し
た。結果を表2に示す。
頭にはワクチンの1ドースずつを1回、他の3頭には1
00ドースずつを1回それぞれ筋肉内に接種し、更に残
る3頭は未接種対照とし一般的臨床症状を2週間観察し
た。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】この結果、ワクチンの1ドース、および1
00ドースをそれぞれ接種したいずれの牛群においても
元気食欲等の異常は観察されず、40.5°以上の発熱
および白血球減少も認められなかった。また注射局所の
腫脹や硬結もみられず、ワクチン注射による副作用は観
察されなかった。
00ドースをそれぞれ接種したいずれの牛群においても
元気食欲等の異常は観察されず、40.5°以上の発熱
および白血球減少も認められなかった。また注射局所の
腫脹や硬結もみられず、ワクチン注射による副作用は観
察されなかった。
【0031】有効性試験(1) 表2で用いた牛9頭について、ワクチン接種前、および
接種後4週までの一週間間隔で採取した血清を用い、ワ
クチン接種後の抗体応答をワクチンウイルスの親株(野
外強毒株)を抗原とし測定した。結果を表3に示す。
接種後4週までの一週間間隔で採取した血清を用い、ワ
クチン接種後の抗体応答をワクチンウイルスの親株(野
外強毒株)を抗原とし測定した。結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】この結果、ワクチンの1ドース、および1
00ドースをそれぞれ接種したいずれの牛群においても
ワクチンの接種前抗体陰性の個体はワクチン接種の1〜
2週後から抗体応答がみられ、ワクチン接種前抗体陽性
の個体でも一部抗体の有意上昇を示す例が観察された。
00ドースをそれぞれ接種したいずれの牛群においても
ワクチンの接種前抗体陰性の個体はワクチン接種の1〜
2週後から抗体応答がみられ、ワクチン接種前抗体陽性
の個体でも一部抗体の有意上昇を示す例が観察された。
【0034】有効性試験(2) 野外飼養牛80頭を用い、その中の60頭にはワクチン
の1ドースを筋肉内に注射し、残りの20頭をワクチン
未接種対照とした。ワクチン接種牛についてワクチン接
種後10か月までの抗体応答をワクチンウイルスの親株
(野外強毒株)を抗原とし測定した。結果を表4に示
す。
の1ドースを筋肉内に注射し、残りの20頭をワクチン
未接種対照とした。ワクチン接種牛についてワクチン接
種後10か月までの抗体応答をワクチンウイルスの親株
(野外強毒株)を抗原とし測定した。結果を表4に示
す。
【0035】
【表4】
【0036】ワクチン接種前抗体を保有していなかった
牛の抗体応答は、ワクチン接種後1か月の血清を用いた
試験で牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス45頭中4
0頭(40/45=88.9%)、牛ウイルス性下痢−
粘膜病(BVD−MD)ウイルス(34/36=94.
4%)、パラインフルエンザ3型(PI3)ウイルス
(34/39=87.1%)、牛RSウイルス(41/
44=93.2%)、牛アデノ7型(AD7)ウイルス
(38/38=100%)と良好な陽転率を示した。
牛の抗体応答は、ワクチン接種後1か月の血清を用いた
試験で牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス45頭中4
0頭(40/45=88.9%)、牛ウイルス性下痢−
粘膜病(BVD−MD)ウイルス(34/36=94.
4%)、パラインフルエンザ3型(PI3)ウイルス
(34/39=87.1%)、牛RSウイルス(41/
44=93.2%)、牛アデノ7型(AD7)ウイルス
(38/38=100%)と良好な陽転率を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 39:265) 9284−4C (72)発明者 川津 健太郎 京都府宇治市槇島町中川原1−1 (72)発明者 出水田 昭弘 京都府綴喜郡宇治田原町立川68−4 (72)発明者 石田 康久 京都府京都市北区紫野大徳寺町95−2 (54)【発明の名称】 牛伝染性鼻気管炎ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルス感染症、パラインフルエ ンザ3型ウイルス感染症、牛RSウイルス感染症および牛アデノ7型ウイルス感染症5種混合生 ワクチン
Claims (9)
- 【請求項1】 弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイル
スNo.758−43株をウシまたはブタ組織由来培養
細胞で培養したウイルス液、弱毒牛ウイルス性下痢−粘
膜病(BVD−MD)ウイルスNo.12−43株をウ
シまたはブタ組織由来培養細胞で培養したウイルス液、
弱毒パラインフルエンザ3型(PI3)ウイルスBN−
CE株をニワトリもしくはウシ組織由来培養細胞または
サル腎(vero)細胞で培養したウイルス液、弱毒牛
RSウイルスrs−52株をハムスターもしくはウシ組
織由来培養細胞またはサル腎(vero)細胞で培養し
たウイルス液、および弱毒牛アデノ7型(AD7)ウイ
ルスTS−GT株をヤギまたはウシ組織由来培養細胞で
培養したウイルス液の5種類のウイルス液を混合してな
る5種混合生ワクチン。 - 【請求項2】 弱毒牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイル
ス株を、感染の多重度(接種ウイルス量/培養細胞数)
が0.001になるようにブタ精巣培養細胞に接種して
培養してなる牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス感染
症生ワクチン。 - 【請求項3】 弱毒牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD
−MD)ウイルス株を、感染の多重度(接種ウイルス量
/培養細胞数)が0.5〜0.1となるように調整した
ブタ精巣培養細胞に混合接種して混合培養してなる牛ウ
イルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)ウイルス感染症
生ワクチン。 - 【請求項4】 弱毒パラインフルエンザ3型(PI3)
ウイルス株を、感染の多重度(接種ウイルス量/培養細
胞数)が0.01となるようにニワトリ胚の培養細胞浮
遊液に混合接種して培養してなるパラインフルエンザ3
型(PI3)ウイルス感染症生ワクチン。 - 【請求項5】 弱毒牛RSウイルス株を、感染の多重度
(接種ウイルス量/培養細胞数)が0.01となるよう
にHAL細胞をクローニングして得られた高ウイルス感
受性HAL−cl1 細胞に接種して培養し、得られたウ
イルス液を分子量別限外ろ過法により濃縮してなる牛R
Sウイルス感染症生ワクチン。 - 【請求項6】 弱毒牛アデノ7型(AD7)ウイルス株
を、感染の多重度(接種ウイルス量/培養細胞数)が
0.1となるようにヤギ精巣培養細胞に接種して培養し
てなる牛アデノ7型(AD7)ウイルス感染症生ワクチ
ン。 - 【請求項7】 請求項2〜請求項6記載の各単味生ワク
チンを混合してなる5種混合生ワクチン。 - 【請求項8】 各ワクチンウイルスの混合比を、牛伝染
性鼻気管炎(IBR)ウイルス107.75TCID50以
上、牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD−MD)ウイル
ス106.00TCID50以上、パラインフルエンザ3型
(PI3)108.00TCID50以上、牛RSウイルス1
07.75TCID50以上、および牛アデノ7型(AD7)
ウイルス106.75TCID50以上としてなる請求項7記
載の5種混合生ワクチン。 - 【請求項9】 乳糖5重量%、ショ糖5重量%、L−ア
ルギニン塩酸塩2重量%、グリシン3重量%、ポリビニ
ルピロリドン0.3重量%、ラクトアルブミン0.5重
量%、およびイーストエキストラクト0.1重量%を含
む水溶液からなるワクチン安定剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155603A JPH0813753B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 牛伝染性鼻気管炎ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型ウイルス感染症、牛rsウイルス感染症および牛アデノ7型ウイルス感染症5種混合生ワクチン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155603A JPH0813753B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 牛伝染性鼻気管炎ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型ウイルス感染症、牛rsウイルス感染症および牛アデノ7型ウイルス感染症5種混合生ワクチン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320071A true JPH05320071A (ja) | 1993-12-03 |
JPH0813753B2 JPH0813753B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=15609637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4155603A Expired - Fee Related JPH0813753B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 牛伝染性鼻気管炎ウイルス感染症、牛ウイルス性下痢−粘膜病ウイルス感染症、パラインフルエンザ3型ウイルス感染症、牛rsウイルス感染症および牛アデノ7型ウイルス感染症5種混合生ワクチン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813753B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111532A1 (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-18 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. | インフルエンザワクチン含有凍結乾燥製剤、及びその製造方法 |
JP2012025784A (ja) * | 2004-09-09 | 2012-02-09 | Novartis Vaccines & Diagnostics Gmbh & Co Kg | インフルエンザワクチンに関連する潜在的医原性リスクの減少 |
CN112807424A (zh) * | 2020-10-19 | 2021-05-18 | 华威特(江苏)生物制药有限公司 | 牛病毒性腹泻、牛传染性鼻气管炎二联活疫苗及其制备方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01230523A (ja) * | 1987-09-28 | 1989-09-14 | Beecham Inc | 不活化ワクチンおよびその製法 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4155603A patent/JPH0813753B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01230523A (ja) * | 1987-09-28 | 1989-09-14 | Beecham Inc | 不活化ワクチンおよびその製法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012025784A (ja) * | 2004-09-09 | 2012-02-09 | Novartis Vaccines & Diagnostics Gmbh & Co Kg | インフルエンザワクチンに関連する潜在的医原性リスクの減少 |
WO2008111532A1 (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-18 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. | インフルエンザワクチン含有凍結乾燥製剤、及びその製造方法 |
US8216588B2 (en) | 2007-03-09 | 2012-07-10 | Otsuka Pharmaceuticals Co., Ltd. | Lyophilized preparation comprising influenza vaccine, and method for preparation thereof |
JP5388842B2 (ja) * | 2007-03-09 | 2014-01-15 | 大塚製薬株式会社 | インフルエンザワクチン含有凍結乾燥製剤、及びその製造方法 |
CN112807424A (zh) * | 2020-10-19 | 2021-05-18 | 华威特(江苏)生物制药有限公司 | 牛病毒性腹泻、牛传染性鼻气管炎二联活疫苗及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0813753B2 (ja) | 1996-02-14 |
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