JPH05317770A - プレス機械加工用工作油塗布装置 - Google Patents

プレス機械加工用工作油塗布装置

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JPH05317770A
JPH05317770A JP12066692A JP12066692A JPH05317770A JP H05317770 A JPH05317770 A JP H05317770A JP 12066692 A JP12066692 A JP 12066692A JP 12066692 A JP12066692 A JP 12066692A JP H05317770 A JPH05317770 A JP H05317770A
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JP
Japan
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oil
plate
roller
shaped material
working oil
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Application number
JP12066692A
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English (en)
Inventor
Otohiko Suzuki
乙彦 鈴木
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プレス加工を施す板状素材に適量の工作油を塗
布することができるプレス機械加工用の工作油塗布装置
を提供する。 【構成】プレス加工機に向って移動する板状素材1の上
面に工作油を塗布する上側塗布装置2と、板状素材の下
面に工作油を塗布する下側塗布装置3とを設ける。下側
塗布装置3は、下側油容器8内の工作油4中に下部を浸
漬し、上部を板状素材1の下面に当接させた下側塗布ロ
ーラ10と、下側油量調節具27とにより構成する。油
量調節具27は、油容器8内の工作油4の液面と板状素
材1の下面との間の位置で、かつ下側塗布ローラ10の
回転方向の後方側で、下側塗布ローラ10の外周面に微
小ギャップを介して対向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機械加工される
板状素材に工作油を塗布するプレス機械加工用工作油塗
布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯状鋼板等の板状素材にプレス機械加工
を施す際には、板状素材の両面に工作油を塗布してから
該素材をプレス加工機に供給するようにしている。この
場合、工作油の塗布量が少なすぎるとプレス加工機の金
型の刃部が摩擦熱で破損する恐れがあり、工作油の塗布
量が多すぎると加工品の付着するが油が過剰になって製
品の品質に悪影響を与える。
【0003】図8は従来用いられている工作油塗布装置
を示したもので、同図において1はプレス加工機械に向
けてほぼ水平方向に(矢印A方向に)送給されている帯
状の板状素材、2´は板状素材1の上面に工作油を塗布
する上側塗布装置と、3´は板状素材1の下面に工作油
を塗布する下側塗布装置である。
【0004】上側塗布装置2´は、板状素材1の上面に
工作油4をスポット状に滴下させる滴下ノズル5と、板
状素材1の上面に当接させられた上側塗布ローラ7´と
からなっている。上側塗布ローラ7´は、図示しないフ
レームに上下動し得る状態で取付けられた支持軸7A´
により回転自在に支持され、支持軸7A´が押しバネ6
´により素材1側に付勢されている。上側塗布ローラ7
´は、板状素材1の幅方向の全域に接触するように、そ
の軸線方向長さが設定されている。
【0005】また下側塗布装置3´は、板状素材1の下
方に配置された下側油容器8と、図示しない油貯蔵タン
クから油容器8内に工作油4を供給する工作油供給管9
と、図示しないフレームに固定された支持軸10A´に
より回転自在に支持されて油容器8内の工作油4に下部
が浸漬され、上部が板状素材1の下面に当接された塗布
ローラ10´とからなっている。下側塗布ローラ10´
も、板状素材1の幅方向の全域に接触するようにその軸
線方向長さが設定されている。
【0006】塗布ローラ7´及び10´は板状素材1を
間にして上下に対向するように配置され、上側の塗布ロ
ーラ7´が押しバネ6´の付勢力により板状素材1を介
して下側の塗布ローラ10´に所定の圧力で押圧されて
いる。従って、図示しない送給装置により板状素材1が
矢印A方向に送給されると、塗布ローラ7´及び10´
がそれぞれ矢印B方向及びC方向に回転させられる。
【0007】油容器8内には、塗布ローラ10が設けら
れた位置よりも素材の送給方向の下流側に位置させて油
面調整板11が配置され、該油面調整板11の上端から
工作油をオーバフローさせることにより、油容器8内の
油面レベルLを一定に保持するようになっている。油容
器8の端部には、油面調整板11を超えてオーバフロー
した工作油を図示しない油貯蔵タンクに戻す排油管12
が接続されている。
【0008】上記の工作油塗布装置においては、板状素
材1の送給に伴って塗布ローラ7´及び10´がそれぞ
れ矢印B方向及びC方向に回転する。滴下ノズル5から
板状素材1上にスポット状に滴下させられた工作油4
は、上側塗布ローラ7´により拡散されられて素材1の
上面に塗布される。また油容器8内の工作油4は下側塗
布ローラ10´の外周面に付着した状態で板状素材1の
下面に接する位置まで運ばれて該素材の下面に塗布され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の塗布装置におい
て、板状素材1の下面に塗布される工作油の量は、下側
塗布ローラ10´に付着する油の量にほぼ比例するが、
塗布ローラ10´への工作油の付着量は、工作油の粘
性、温度及びローラの周速の影響を受けるため、図8の
装置では、塗布ローラ10´への工作油の付着量を一定
にすることが困難であった。そのため、従来の塗布装置
では、板状素材1の下面に塗布する工作油の量を一定に
することができないという問題があった。また図8の塗
布装置では、塗布ローラ10´に過剰な工作油が付着す
る傾向になるため、板状素材1の下面に適量を超える工
作油が塗布され、過剰に塗布された工作油がプレス機械
加工を施された製品の品質に悪影響を与えることがあっ
た。
【0010】本発明の主な目的は、板状素材の下面に常
に適量の工作油を塗布することができるようにしたプレ
ス機械加工用工作油塗布装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレス加工機
械に向けてほぼ水平方向に送給されている板状素材の上
面に工作油を塗布する上側塗布装置と、板状素材の下面
に工作油を塗布する下側塗布装置とを備えたプレス機械
加工用工作油塗布装置に係わるものである。
【0012】本発明においては、上記下側塗布装置を、
板状素材の下方に配置された下側油容器内に収容された
工作油中に下部が浸漬され、上部が板状素材の下面に当
接されて板状素材の送給に伴って回転させられる下側塗
布ローラと、油容器内の工作油の液面と板状素材の下面
との間の位置で、かつ下側塗布ローラの回転方向の後方
側で該下側塗布ローラの外周面に近接配置されて該下側
塗布ローラの外周面との間に微小ギャップを形成する下
側油量調節具とにより構成する。
【0013】また上側塗布装置は、板状素材の上面に下
部が当接されて該板状素材の送給に伴って回転させられ
る上側塗布ローラと、板状素材の上方に配置された上側
油容器内に収容された工作油中に下部が浸漬され、上側
塗布ローラに当接されて該上側塗布ローラの回転に伴っ
て回転させられる工作油中継ローラと、上側油容器内の
工作油の液面よりも上方の位置で、かつ工作油中継ロー
ラの回転方向の後方側で該中継ローラの外周面に近接配
置されて該中継ローラの外周面との間に微小ギャップを
形成する上側油量調節具とにより構成するのが好まし
い。
【0014】本発明においてはまた、上側塗布装置を、
板状素材の上面に下部が当接されて該板状素材の送給に
伴って回転させられる上側塗布ローラと、上側塗布ロー
ラの上部に工作油を供給する工作油供給手段と、工作油
供給手段と板状素材の上面との間の位置で、かつ上側塗
布ローラの回転方向の前方側の位置で該上側塗布ローラ
の外周面に近接配置されて該上側塗布ローラの外周面と
の間に微小ギャップを形成する上側油量調節具と、上側
油量調節具により上側塗布ローラの外周面から除去され
た余剰の工作油を受け入れる工作油受け容器とにより構
成することもできる。
【0015】
【作用】上記のように、下部が工作油中に浸漬された下
側塗布ローラの上部を板状素材の下面に接触させるとと
もに、下側塗布ローラの外周面に下側油量調節具を微小
ギャップを介して対向させると、下側塗布ローラに付着
した余剰の工作油を油量調節具により除去して、適量の
工作油を板状素材の下面に移行させることができるた
め、板状素材の下面に常に適量の工作油を塗布すること
ができる。従って板状素材の下面に過剰の工作油が塗布
されるのを防ぐことができ、工作油がプレス加工品の品
質に悪影響が及ぼすのを防止することができる。
【0016】また上記のように、板状素材の上面に上側
塗布ローラの下部を当接させるとともに、下部が工作油
中に浸漬された工作油中継ローラを上側塗布ローラに接
触させ、該中継ローラの外周に上側油量調節具を微小ギ
ャップを介して対向させると、工作油中継ローラの外周
面に適量の工作油を付着させた後、該適量の工作油を塗
布ローラの外周面を経て板状素材の上面に移行させるこ
とができるため、板状素材の上面に常に適量の工作油を
塗布することができる。
【0017】更に、工作油中継ローラを用いることな
く、上側塗布ローラの上部に直接工作油を供給して、上
側塗布ローラの外周面に上側油量調節具を微小ギャップ
を介して対向させるようにした場合にも、上側塗布ロー
ラの上部に十分な量の工作油を供給するようにしておく
ことにより、適量の工作油を板状素材の上面に移行させ
ることができるため、板状素材の上面に常に適量の工作
油を塗布することができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の実施例を示したもので、同図
において1はプレス加工機械に向けてほぼ水平方向に
(矢印A方向に)送給されている帯状の板状素材、2は
板状素材1の上面に工作油を塗布する上側塗布装置と、
3は板状素材1の下面に工作油を塗布する下側塗布装置
である。
【0019】上側塗布装置2は、上側塗布ローラ7を備
え、該塗布ローラはその下部が板状素材1の上面に当接
させられている。上側塗布ローラ7は、板状素材1の板
面と平行に伸びるように設けられて、図示しないフレー
ムに取付けられた支持軸7Aにより回転自在に支持され
ている。上側塗布ローラ7は、板状素材1の幅方向の全
域に接触するようにその軸線方向長さが設定されてい
る。
【0020】板状素材1の上方には上側油容器20が配
置され、該油容器20の一端が上側塗布ローラ7に近接
配置されている。油容器20内には、図示しない油貯蔵
タンクから工作油供給管21を通して工作油4が供給さ
れている。油容器20内の油面レベルを一定に保つた
め、該油容器20の他端寄りの位置に油面調節板22が
設けられ、油容器20の端部には油面調節板22を超え
てオーバフローした工作油4を排出するための排油管2
3が接続されている。
【0021】油容器20の上方には、支持軸7Aと平行
に伸びる支持軸24Aが設けられて、該支持軸24に工
作油中継ローラ24が回転自在に支持され、該工作油中
継ローラ24が、上側塗布ローラ7の外周面に当接され
ている。工作油中継ローラ24の下部は油容器20内の
工作油4中に浸漬されている。工作油中継ローラ24の
軸線方向長さは上側塗布ローラ7のそれと等しく設定さ
れている。
【0022】25は工作油中継ローラ24の軸線方向長
さに等しい長さを有する板状の上側油量調節具で、この
油量調節具は、上側油容器20内の工作油の液面よりも
上方の位置で、かつ工作油中継ローラ24の回転方向の
後方側で中継ローラ24の外周面に近接配置されてい
る。油量調節具25と中継ローラ24の外周面との間に
は微小ギャップδが形成されている。図2に示したよう
に、油量調節具25は支持軸24Aに一端を固定した連
結板26の他端に固定され、該連結板26の働きによ
り、油量調節具25と中継ローラ24との間のギャップ
が一定に保たれている。
【0023】上側塗布ローラ7を支持する支持軸7A
は、押しバネ6により、上側塗布ローラ7と工作油中継
ローラ24との接点と、上側塗布ローラ7と板状素材1
との接点との間の位置に向けて(板状素材1の板面に対
してほぼ45度傾斜した方向に)付勢されている。
【0024】下側塗布装置3は、板状素材1の下方に配
置された下側油容器8と、前記排油管23に接続されて
上側油容器20から排出された工作油を下側油容器8内
に供給する工作油供給管9と、図示しないフレームに固
定された支持軸10Aにより回転自在に支持されて油容
器8内の工作油4に下部が浸漬され、上部が板状素材1
の下面に当接された塗布ローラ10と、油容器8内の工
作油の液面と板状素材1の下面との間の位置で、かつ下
側塗布ローラ10の回転方向の後方側で該下側塗布ロー
ラの外周面に近接配置されて該下側塗布ローラの外周面
との間に微小ギャップγを形成する下側油量調節具27
とにより構成されている。
【0025】下側油量調節具27は、前記上側油量調節
具25と同様に、支持軸10Aに一端を固定した連結板
28の他端に固定され、該連結板28の働きにより、油
量調節具27と下側塗布ローラ10との間のギャップが
一定に保たれている。
【0026】下側塗布ローラ10は、板状素材1の幅方
向の全域に接触するようにその軸線方向長さが設定さ
れ、下側油量調節具27は下側塗布ローラ10の軸線方
向の全域に対向するように、該下側塗布ローラの軸線方
向長さに等しい長さを有している。
【0027】上側塗布ローラ7及び下側塗布ローラ10
は板状素材1を間にして上下に対向するように配置さ
れ、上側の塗布ローラ7が押しバネ6の付勢力により板
状素材1を介して下側塗布ローラ10に押圧されるとと
もに、工作油中継ローラ24に押圧されている。
【0028】油容器8内には、下側塗布ローラ10が設
けられた位置よりも素材1の送給方向の下流側に位置さ
せて油面調整板11が配置され、該油面調整板11によ
り、油容器8内の油面レベルLを一定に保持するように
なっている。油容器8の端部には、油面調整板11を超
えてオーバフローした工作油を図示しない油貯蔵タンク
に戻す排油管12が接続されている。
【0029】上記の工作油塗布装置においては、板状素
材1のA方向への送給に伴って上側塗布ローラ7及び下
側塗布ローラ10がそれぞれ矢印B方向及びC方向に回
転する。また上側塗布ローラ7の回転に伴って工作油中
継ローラ24が図示の矢印D方向に回転する。上側油容
器20内の工作油は中継ローラ24の外周面に付着した
状態で上側塗布ローラ7の外周面に移行し、該上側塗布
ローラ7の外周面から更に板状素材1の上面に移行す
る。中継ローラ24に付着した工作油の内、余剰の分は
上側油量調節具25の位置を通過する際に、該調節具に
より除去されるため、上側塗布ローラ7に移行する工作
油の量は常に一定となる。従って、板状素材1の上面に
常に適量の工作油を均一に塗布することができる。上側
塗布ローラ7に移行する工作油の量は、油量調節具25
と中継ローラ24との間のギャップを調節することによ
り適宜に調整することができる。
【0030】また下側油容器8内の工作油4は下側塗布
ローラ10の外周面に付着した状態で板状素材1の下面
に接する位置まで運ばれて該素材の下面に塗布される。
下側塗布ローラ10の外周に付着した工作油の内、余剰
の分は下側油量調節具27により除去されるため、下側
塗布ローラ10から板状素材1の下面に移行する工作油
の量をほぼ一定とすることができ、常に適量の工作油を
板状素材1の下面に塗布することができる。板状素材1
の下面に塗布される工作油の量は下側油量調節具27と
下側塗布ローラ10との間のギャップを調節することに
より適宜に調整することができる。
【0031】図8に示した従来の工作油塗布装置では、
滴下ノズル5から滴下する工作油の量により板状素材の
上面に塗布される工作油の量が決まる。ノズルから滴下
する工作油の量は、細孔5aの断面積の他に、工作油の
粘性、温度、圧力等により変るため、滴下量を常に一定
にすることは必ずしも容易ではない。また滴下ノズル5
から工作油を滴下させる方式をとった場合、工作油の塗
布量を素材の送給速度の増減に追従させることが困難で
ある。
【0032】これに対し、図1の実施例のように上側塗
布装置2を構成すると、中継ローラ24から上側塗布ロ
ーラの軸線方向の全体に均一に工作油を移行させること
ができるため、板状素材の上面に均一に適量の工作油を
容易に塗布することができる。
【0033】図1の実施例では、工作油中継ローラ24
を設けて、上側塗布ローラ7の外周面に工作油を供給す
るようにしているが、他の方法によって上側塗布ローラ
7の外周に工作油を供給するようにしてもよい。図3
は、上側塗布ローラへの外周面に直接工作油を供給する
ようにした本発明の他の実施例を示したもので、この実
施例においては、板状素材1の上面に下部が当接された
上側塗布ローラ7の頂部よりも僅かに該塗布ローラ7の
回転方向の前方側に寄った位置の上方に工作油供給手段
29が配置されている。図示の工作油供給手段29は、
上側塗布ローラ7の軸線方向のほぼ全長に亘って伸びる
細長い工作油流出口29aを備えた偏平のパイプからな
り、図示しない油貯蔵タンク内の工作油が工作油供給手
段29を通して直接上側塗布ローラ7の上部に供給され
ている。工作油供給手段29が偏平のパイプからなって
いるため、工作油は上側塗布ローラ7の軸線方向の全域
に亘って均一に供給される。
【0034】上側塗布ローラ7を支持する支持軸7Aに
は、図4に示すように、連結板30を介して工作油受け
容器31が連結されている。工作油受け容器31は、上
側塗布ローラ7の軸線方向長さよりも十分に長い長さを
有していて、上側塗布ローラ7の下部側方に配置されて
いる。工作油受け容器31の一端31a側には傾斜面3
1bが設けられ、該受け容器の一端31aが、工作油供
給手段29と板状素材1の上面との間の位置で、かつ上
側塗布ローラ7の回転方向の前方側の位置で上側塗布ロ
ーラ7の外周面に近接配置されている。この例では、工
作油受け容器の一端31aにより上側油量調節具が構成
され、受け容器31の一端(上側油量調節具)31aと
上側塗布ローラ7の外周面との間に微小ギャップδが形
成されている。
【0035】上側塗布ローラ7を支持する支持軸7Aは
押しバネ6により下側塗布ローラ10側に付勢されてい
る。下側塗布装置3側の構成は、図1に示した実施例と
同様であり、上側塗布ローラ7と下側塗布ローラ10と
は上下に対向するように設けられている。
【0036】工作油受け容器31の底部には、排油管3
2が接続され、該排油管32は、下側塗布装置3の工作
油供給管9に接続されている。
【0037】図3に示した実施例では、工作油供給手段
29から上側塗布ローラ7の外周面に工作油4が供給さ
れる。上側塗布ローラ7に付着した工作油の内、余剰分
は工作油受け容器31の一端(上側油量調節具)31a
により除去され、除去された工作油は工作油受け容器3
1内に収容される。工作油受け容器31の一端31aに
より余剰分が除去されることにより、上側塗布ローラ外
周には適量の工作油4が残り、この適量の工作油が板状
素材1の上面に移行させられる。
【0038】図3に示した実施例では、工作油供給手段
29として、上側塗布ローラの軸線方向に細長い流出口
を備えた偏平のパイプを用いたが、上側塗布ローラ7の
軸線方向に複数の工作油供給パイプを並べて配置して、
該複数の工作油供給パイプを工作油供給手段としてもよ
い。
【0039】また工作油供給手段29を1つの管により
構成して、工作油を上側塗布ローラの軸線方向の全域に
拡散させる手段を別に設けることによっても、塗布ロー
ラに均一に工作油を供給することができる。例えば、図
5及び図6に要部を示したように、工作油供給手段29
と上側油量調節具31aとの間の位置で、上側塗布ロー
ラ7の外周面に微小ギャップを介して油拡散板40を対
向させ、工作油供給手段29から供給された工作油を油
拡散板40と塗布ローラ7との間の隙間に浸透させるこ
とにより、塗布ローラ7の軸線方向の全域に工作油を拡
散させるようにしても、塗布ローラの全域に均一に工作
油を供給することができる。油拡散板40は連結板30
に対して支持するか、または工作油受け容器31に対し
て支持することができる。油拡散板40の上端40aは
図示のように塗布ローラ7から離反する方向に湾曲して
いた方が工作油を受け入れる上で都合が良い。
【0040】更に図7に示したように、正面から見て上
端が山形をなす形状の油拡散板41を油量調節具31a
の上方で塗布ローラ7の外周面に対向させて、該油拡散
板41の上端の山形部の頂点部分に工作油供給手段29
から工作油4を供給し、該工作油4を、拡散板41の上
端の山形部の傾斜面(山形部の端面)に沿って両側に流
下させつつ拡散板41と塗布ローラ7の外周面との間の
隙間内に導入することによっても、塗布ローラの軸線方
向の全域に均一に工作油を供給することができる。
【0041】上側塗布装置2を、図1または図3の実施
例のように構成すれば、板状素材の上面に常に適量の工
作油を塗布することができ、好ましい結果が得られる
が、本発明において、上側塗布装置2の構成は上記各実
施例に示したものに限定されるものではない。上側塗布
装置2としては、図8に示した従来の工作油塗布装置で
用いていたものと同様のものを用いるようにしてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、下部が
工作油中に浸漬された下側塗布ローラの上部を板状素材
の下面に接触させるとともに、下側塗布ローラの外周面
に下側油量調節具を微小ギャップを介して対向させたの
で、下側塗布ローラに付着した余剰の工作油を油量調節
具により除去して、適量の工作油を板状素材の下面に移
行させることができ、板状素材の下面に常に適量の工作
油を塗布することができる。従って板状素材の下面に過
剰の工作油が塗布されるのを防ぐことができ、工作油が
プレス加工品の品質に悪影響が及ぼすのを防止すること
ができる利点がある。
【0043】特に請求項2に記載した発明によれば、板
状素材の上面に上側塗布ローラの下部を当接させるとと
もに、下部が工作油中に浸漬された工作油中継ローラを
上側塗布ローラに接触させ、該中継ローラの外周に上側
油量調節具を微小ギャップを介して対向させたので、工
作油中継ローラの外周面に適量の工作油を付着させた
後、該適量の工作油を塗布ローラの外周面を経て板状素
材の上面に移行させることができ、板状素材の上面に常
に適量の工作油を塗布することができる利点がある。
【0044】更に請求項3に記載した発明によれば、上
側塗布ローラの上部に直接工作油を供給して、上側塗布
ローラの外周面に上側油量調節具を微小ギャップを介し
て対向させるようにしたので、上側塗布ローラの上部に
十分な量の工作油を供給するようにしておくことによ
り、常に適量の工作油を板状素材の上面に移行させて、
板状素材の上面に適量の工作油を塗布することができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を概略的に示した縦断面
図である。
【図2】図1の実施例で用いる上側塗布ローラと上側油
量調節具とを示した上面図である。
【図3】本発明の他の実施例の構成を概略的に示した縦
断面図である。
【図4】図3の実施例で用いる上側塗布ローラと上側油
量調節具付近の上面図である。
【図5】本発明の他の実施例の要部を一部断面して示し
た側面図である。
【図6】図5の実施例の要部の正面図である。
【図7】図5の実施例の変形例を示した要部正面図であ
る。
【図8】従来の工作油塗布装置の構成を概略的に示した
縦断面図である。
【符号の説明】
1 板状素材 2 上側塗布装置 3 下側塗布装置 4 工作油 5 滴下ノズル 6 押しバネ 7 上側塗布ローラ 7A 支持軸 8 下側油容器 9 工作油供給管 10 下側塗布ローラ 10A 支持軸 11 油面調節板 12 排油管 20 上側油容器 21 工作油供給管 22 油面調節板 23 排油管 24 工作油中継ローラ 24A 支持軸 27 油量調節具 28 連結板 30 連結板 31 工作油受け容器 31a 油量調節具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス加工機械に向けてほぼ水平方向に送
    給されている板状素材の上面に工作油を塗布する上側塗
    布装置と、前記板状素材の下面に工作油を塗布する下側
    塗布装置とを備えたプレス機械加工用工作油塗布装置に
    おいて、 前記下側塗布装置は、 前記板状素材の下方に配置された下側油容器内に収容さ
    れた工作油中に下部が浸漬され、上部が前記板状素材の
    下面に当接されて前記板状素材の送給に伴って回転させ
    られる下側塗布ローラと、 前記油容器内の工作油の液面と前記板状素材の下面との
    間の位置で、かつ前記下側塗布ローラの回転方向の後方
    側で該下側塗布ローラの外周面に近接配置されて該下側
    塗布ローラの外周面との間に微小ギャップを形成する下
    側油量調節具とを具備したことを特徴とするプレス機械
    加工用工作油塗布装置。
  2. 【請求項2】前記上側塗布装置は、 前記板状素材の上面に下部が当接されて該板状素材の送
    給に伴って回転させられる上側塗布ローラと、 前記板状素材の上方に配置された上側油容器内に収容さ
    れた工作油中に下部が浸漬され、前記上側塗布ローラに
    当接されて該上側塗布ローラの回転に伴って回転させら
    れる工作油中継ローラと、 前記上側油容器内の工作油の液面よりも上方の位置で、
    かつ前記工作油中継ローラの回転方向の後方側で該中継
    ローラの外周面に近接配置されて該中継ローラの外周面
    との間に微小ギャップを形成する上側油量調節具を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載のプレス機械加
    工用工作油塗布装置。
  3. 【請求項3】前記上側塗布装置は、 前記板状素材の上面に下部が当接されて該板状素材の送
    給に伴って回転させられる上側塗布ローラと、 前記上側塗布ローラの上部に工作油を供給する工作油供
    給手段と、 前記工作油供給手段と前記板状素材の上面との間の位置
    で、かつ前記上側塗布ローラの回転方向の前方側の位置
    で該上側塗布ローラの外周面に近接配置されて該上側塗
    布ローラの外周面との間に微小ギャップを形成する上側
    油量調節具と、 前記上側油量調節具により前記上側塗布ローラの外周面
    から除去された余剰の工作油を受け入れる工作油受け容
    器とを具備していることを特徴とする請求項1に記載の
    プレス機械加工用工作油塗布装置。
JP12066692A 1992-05-13 1992-05-13 プレス機械加工用工作油塗布装置 Pending JPH05317770A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116890067A (zh) * 2023-09-11 2023-10-17 靖江市晟丰电气机械制造有限公司 一种应用于电机转子冲片生产的冲压设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116890067A (zh) * 2023-09-11 2023-10-17 靖江市晟丰电气机械制造有限公司 一种应用于电机转子冲片生产的冲压设备
CN116890067B (zh) * 2023-09-11 2024-01-23 靖江市晟丰电气机械制造有限公司 一种应用于电机转子冲片生产的冲压设备

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