JPH05317408A - 人工血管 - Google Patents

人工血管

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JPH05317408A
JPH05317408A JP4127157A JP12715792A JPH05317408A JP H05317408 A JPH05317408 A JP H05317408A JP 4127157 A JP4127157 A JP 4127157A JP 12715792 A JP12715792 A JP 12715792A JP H05317408 A JPH05317408 A JP H05317408A
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JP
Japan
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blood vessel
artificial blood
hydroxyapatite
calcium
artificial
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Withdrawn
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JP4127157A
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English (en)
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Masaki Ogawa
雅樹 小川
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NIPPON SHERWOOD KK
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Publication date
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    • A61L27/00Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
    • A61L27/28Materials for coating prostheses
    • A61L27/30Inorganic materials
    • A61L27/32Phosphorus-containing materials, e.g. apatite
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
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    • A61F2310/00Prostheses classified in A61F2/28 or A61F2/30 - A61F2/44 being constructed from or coated with a particular material
    • A61F2310/00389The prosthesis being coated or covered with a particular material
    • A61F2310/00592Coating or prosthesis-covering structure made of ceramics or of ceramic-like compounds
    • A61F2310/00796Coating or prosthesis-covering structure made of a phosphorus-containing compound, e.g. hydroxy(l)apatite

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗血栓性を著しく改良し、小口径の人工血管
としても十分機能する人工血管の提供。 【構成】 ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリ
ウレタン、好ましくはポリエステルからなる人工血管で
あって、水酸アパタイトにより1〜15μm、好ましく
は3〜10μmの厚さにコーティングされ、かつ上記水
酸アパタイトのカルシウム/リンの原子数の比が、1.
1〜1.5好ましくは1.3〜1.4、あるいは1.7
5〜2.5好ましくは1.8〜2.2となるように構成
された人工血管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工血管に関するもので
あり、さらに詳しくは、抗血栓性を著しく改良し、小口
径の人工血管としても充分機能する人工血管に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】人工血管に関しては、従来より多くの特
許出願がなされており、現在においても学会などで活発
な発表・討論が行われている。しかしながら、実際に医
療業界で使用されている人工血管は、デュポン社のポリ
エステル繊維(ダクロン)を編んで筒状にした人工血管
と、延伸加工ポリテトラフルオロエチレン製の人工血管
とが市場を二分する形になっており、他の人工血管は、
例外的あるいは研究用として使用されているにすぎない
状態である。一般に内径8〜38mmの大口径人工血管
では、ダクロン製織布人工血管の使用例が圧倒的に多
く、人工血管の代名詞のようになっている。
【0003】織布人工血管は、その織り方にいくつかの
種類があるが、大別すれば、平織りとニット(メリヤ
ス)織りの2種類である。そのまま移植すると出血する
ので、自家血やフィブリン糊で目を塞がなければならな
いが、逆に移植後は内腔表面に凝内膜が形成されるの
で、長期的には安定するという長所がある。ただし細い
人工血管では、凝内膜が形成される分だけ内腔が狭くな
ることもあり、閉塞が起こり易くあまり使用されていな
い。一方、延伸加工ポリテトラフルオロエチレン製人工
血管では、初期血液が漏れてくる現象は見られないが、
内腔に凝内膜が張り難いという特徴を持っている。従っ
て、長期的には、抗血栓性を含む生体適合性でダクロン
織布製人工血管に劣るものの、比較的小口径の人工血管
には凝内膜が張り難い分だけ内腔が確保され易いので、
使用されるケースが多い。
【0004】その他特異なものとして、水酸アパタイト
の管を人工血管として使用した例がScience and Medica
l Applications of Hydroxyapatite JAAS 1991 p.185-1
89TAKAYAMA Press System Center Co. Inc. に紹介され
ている。しかしこの水酸アパタイト焼結体は、弾性率が
極めて高くしかも脆いセラミックであり、実際の血管と
はコンプライアンスが大幅に異なっている。従って研究
としては価値のあるものであるが、実用的な人工血管を
提供することは難しいと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】現在内径8mm以
上の比較的大口径の人工血管に関しては、市販の人工血
管でも大きな問題はないと言われている。しかし内径3
〜6mmの小口径の人工血管に関しては、多くの研究が
発表されているものの、充分な性能を有している例は見
当たらない。これは基本的に下記 (ア)移植初期の抗血栓性に優れているものは凝内膜の
形成が遅いか、あるいは形成されないために長期の開存
率が低く、逆に初期の抗血栓性の優れているものは初期
の閉塞さえなければ長期に亘って安定するものの初期の
血栓形成で閉塞する割合が多く、結果として開存率が低
い。 (イ)移植後数ケ月以降に発生する吻合物内膜肥厚によ
って内腔が閉塞することが多い。 の2つの大きな問題があるためである。
【0006】本発明者は上記問題点を解決するために鋭
意研究を重ねた結果、次のようなことを発見した。 水酸アパタイトは、血漿タンパク質のうちのアルブミ
ンを多く吸着する。なおアルブミン吸着面が優れた抗血
栓性を示すことは、研究者の間では常識となっている。 移植後数ケ月以降に発生する吻合部内膜肥厚は、人工
の素材の生体適合性が悪ければ悪いほどその程度が大き
い。 以上の点から、その優れた生体適合性が実証されている
水酸アパタイトは、この人工血管に適用できることが推
定でき、上記文献に水酸アパタイトを人工血管に使用し
た例が紹介されている。しかしこの水酸アパタイトをそ
のまま使用したのでは、実用性を備えた人工血管が得ら
れないことは、従来技術の中で述べたとおりである。そ
こで本発明者は、さらに研究を進めて有機高分子からな
る繊維に水酸アパタイトをコーテイングする方法を開発
し、本発明に至ったのである。
【0007】ところで水酸アパタイトのコーティング方
法に関しては、多くの公知文献がある。すなわち金属イ
ンプラントへのプラズマスプレー法に関しては、特公昭
58−50737号公報に、またセラミック芯材へのプ
ラズマ溶射法に関しては、特公昭69−46911号公
報に、特開昭62−34559号公報、特開昭62−5
7548号公報及び特開昭63−46165号公報等に
開示されている。スパッタリング法に関しても、特開昭
58−109049号公報に開示があり、フレーム溶射
法に関しては、日本セラミックス協会1988第一回秋
期シンポジウム講演予稿集P.P401〜402に開示
されている。またガラスフリットによる焼付け法に関し
ては、第9回バイオマテリアル学会大会予稿集(198
7,P6)に開示されており、さらに電気泳動法に関し
ては、日本セラミックス協会1988 P.P417〜
418に開示がある。そしてイオンの種類、濃度を人の
血漿と同じ組成にした人工液から水酸アパタイトを析出
させる方法に関しては、特公昭62−10939号公
報、特公平1−54290号公報、特開平2−2555
15号公報に開示がある。
【0008】このように多くの技術が開示されているも
のの、水酸アパタイトのコーティングに関しては依然と
して問題点があり、例えば (a) プラズマ溶射法は、複雑高価な装置を必要とするに
拘らず緻密な膜を作り難く、原料の水酸アパタイトが高
温で溶融されるので生体内のアパタイトと異なる種類の
アパタイト膜がコーティングされること等の問題点があ
り、 (b) スパッタリング法は、複雑で高価な装置を必要とす
るとともに、原料の水酸アパタイトが高温で溶融される
ので、生体内のアパタイトと異なる種類のアパタイト膜
がコーテイングされる欠点があり、 (c) 焼結法やガラスフリット法は、850℃あるいはそ
れ以上の温度で熱処理する必要があるため、耐熱性の高
い素材にしか適用できず、原料の水酸アパタイトが一旦
高温で処理されるので、生体内のアパタイトと異なる種
類のアパタイト膜が形成される恐れがある。 (d) また電気泳動法は、素材自身を電極として用いるた
め、良導性の金属基材にしか適用できない点や、原料に
焼結アパタイトを用いるため、やはり生体内のアパタイ
トとは異なるアパタイトの膜が形成される点が問題であ
る。 (e) さらに人工体液から析出させる方法は、生成した水
酸アパタイトと良好に接着する基盤が、CaO/SiO
2 系ガラス以外に発見されていないという問題点があ
る。 なお上記(e) の技術に関しては、文献にはポリエステル
繊維の織物に水酸アパタイトをコーティングした例が開
示されている。
【0009】本発明は、従来の技術における上記問題点
を解消するためになされたもので、抗血栓性をいちぢる
しく改善し、小口径の人工血管として十分に機能する人
工血管を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は上記(e) の技術を改良して本発明に係る
人工血管を発明した。すなわち本発明に係る人工血管
は、(1) 高分子繊維材料からなる基材に、水酸アパタイ
トを1〜15μm、好ましくは3〜10μmの厚さにコ
ーティングしてなるものであり、(2) 上記水酸アパタイ
トのカルシウム/リンの原子数の比が、1.1〜1.
5、好ましくは1.3〜1.4である、(3) さらに上記
水酸アパタイトのカルシウム/リンの原子数の比が、
1.75〜2.5、好ましくは1.8〜2.2である、
(4) また上記高分子繊維材料は、ポリエステル、ポリア
クリロニトリル、ポリウレタン、好ましくはポリエステ
ルであり、(5) かつ上記水酸アパタイトのリン酸、ある
いは水酸基の一部が、炭酸基によって置換されている。
【0011】
【作用】本発明にあって、人工血管の基材を高分子繊維
材料に限定したのは、人工血管に必要な力学特性(コン
プライアンス等)が既に最適化されているとともに、生
体内での安全性に関しても充分に確認されているからで
あって、工業的に実用化が可能な人工血管を提供するた
めには、上記高分子繊維材料の基材に水酸アパタイトを
コーティングするのが実際的と考えたからである。また
基材に水酸アパタイトをコーティングするのは、該コー
ティングにより、血液に触れた時にアルプミンを吸着し
優れた抗血栓性を示すとともに、吻合部においては、優
れた生体適合性によって内膜肥厚を有効に低減するから
である。
【0012】本発明に係る人工血管において、水酸アパ
タイトのコーティングの厚さを1〜15μm、好ましく
は3〜10μmに限定したのは、1μm未満では、工業
的にコーティングした場合の膜の均一性に信頼性が乏し
いこともあるが、生体内に長期移植された場合、侵食さ
れて水酸アパタイトがなくなってしまう恐れがあるから
であり、逆に10μmを越えると屈曲耐久性がいちぢる
しく低下するからである。
【0013】さらに本発明において、水酸アパタイトの
カルシウムとリンの原子数の比を、1.1〜1.5、好
ましくは1.3〜1.4あるいは1.75〜2.5、好
ましくは1.8〜2.2に限定しているが、これは1.
1未満では、薄膜X線回折で水酸アパタイトがの結晶の
ピークがほとんど消失してしまうからである。また逆に
1.5を越えると、生成したコーティング層に微少なヒ
ビが生じ、実用上実際にかかるレベルの歪みを繰返しか
けると容易に剥離してしまうからである。同様に1.7
5未満では、生成したコーティング層に微少なヒビを生
じ、実用上実際にかかるレベルの歪みを繰返しかけると
容易に剥離してしまうからであり、逆に2.5を越える
と、薄膜X線回折で水酸アパタイトがの結晶のピークが
ほとんど消失してしまうからである。これは次のように
解釈できる。理論的な水酸アパタイトのカルシウムとリ
ンの原子数の比は1.67であり、実際の生体の水酸ア
パタイトでは1.5の近傍であると言われている。今回
生成するコーティング層のカルシウムとリンの比を理論
値から外すことにより、水酸アパタイトの他に、他のリ
ン酸カルシウム系の微結晶あるいはアモルファス成分が
生成し、結果としてヒビの生成を防いでいると考えられ
る。この微少なヒビは、基材となっている高分子繊維材
料と水酸アパタイトとの接着強度に大きく影響してお
り、ヒビがあると接着強度及び屈曲耐久性がいちぢるし
く低下する。また驚くべきことに、この比率を1.67
よりも高い値側にシフトさせる、つまり1.7〜2.5
の範囲では、生成した水酸アパタイト層と基材である高
分子繊維との接着力が著しく向上することが判った。こ
れは従来全く知られていなかった事実である。
【0014】本発明において、基材に使用する高分子繊
維材料としては、ポリエステル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリウレタンが好ましいが、さらに好ましくは、ポ
リエステルである方がよい。これはポリエステルベース
の人工血管の実績が豊富であり、信頼性が高いからであ
る。
【0015】さらに本発明の水酸アパタイトは、そのリ
ン酸基あるいは水酸基の一部が炭酸基に置き換わってい
るのが好ましいが、これはこの方がより生体の水酸アパ
タイトに近く、生体との親和性が良いからである。
【0016】
【実施例】本発明に係る人工血管は次のように形成され
る。すなわち基材にはバード社のUSCI DeBak
ey P−005106のポリエステル繊維により形成
された内径6mmの人工血管を使用し、この人工血管の
内部に特開平2−25515号公報に開示の組成を有
し、粒径が100〜600μmのガラス粉末を充填す
る。上記ガラスは、CaO、SiO2 に関し CaO……20〜60mol% SiO2 …40〜80mol% の範囲にあり、CaOとSiO2 の合計が70mol%
以上であり、粒径が100〜600μmの範囲にある粒
子が80%以上のものを使用した。なお上記ガラスの組
成は下記のとおりである。 CaO………49.87mol% SiO2 ……35.46 P2 5 …… 7.153 MgO……… 7.111 CaF2 …… 0.399 ガラスを充填した人工血管を、実質的に水酸アパタイト
が過飽和になっている疑似液体A中に48時間浸漬し
た。疑似液体A、Bの組成は次の通りである。 疑似体液A 疑似体液B NaCl 7.996g 11.994 NaHCO3 0.350 0.525 KCl 0.224 0.336 K2 HPO4 ・3H2 O 0.228 0.342 MgCl 0.305 0.458 CaCl2 0.278 0.417 Na2 SO4 0.071 0.107 INHCl 約 45ml 約 68ml トリス(ヒドロキシメチル) アミノメタン 6.057 8.086 なお本疑似体液には、炭酸塩としてNaHCO3 が加え
られているが、このような疑似体液から生成された水酸
アパタイト層には、リン酸基あるいは水酸基の一部が炭
酸基で置換されていることが確認されている。生体内に
ある水酸アパタイトも同様にリン酸基あるいは水酸基の
一部が炭酸基で置換されていることが知られている。疑
似体液に48時間浸漬した後、人工血管の内腔に充填し
たガラス粉末を取出して、内部をクリーニングした人工
血管を疑似体液Bに1週間浸漬する。この人工血管を疑
似体液より取出して、水洗乾燥後、滅菌用袋に入れてエ
チレンオキシドガスにより滅菌した。
【0017】水酸アパタイトのコーティング厚さは、疑
似体液に浸漬する時間を変えてコントロールした。水酸
アパタイトのCaとPの原子数の比は、リン酸水素ニカ
リウムと塩化カルシウムの組成比と、疑似体液の水素イ
オン濃度を調節してコントロールした。
【0018】また水酸アパタイトのコーティナグ厚さ及
びヒビ割れなどの外観は、電子顕微鏡を使用して測定し
た。カルシゥム原子とリン原子の数の比は、ホリバのマ
イクロ・アナライザを使用して測定した。水酸アパタイ
トをコーティングした人工血管を、内径7.6mm、長
さ150mmのエラストマー製のチューブの内腔に固定
し、このチューブが90度曲がるように回転プーリに固
定してチューブ疲労試験を実施した。200r.p.
m.で30分間疲労させた後、走査型電子顕微鏡でコー
ティングの剥離やヒビ割れの有無を観察し、耐屈曲性を
評価した。
【0019】さらに成犬の胸部大動脈の一部約20mm
を人工血管で置換し、1カ月、3カ月及び6カ月後に取
出して観察し、抗血栓性及び吻合部肥厚を調査した。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る人工血管は上記のように構
成されているので、いちぢるしく抗血栓性に優れ、小口
径の人工血管としても十分に機能し得る人工血管が提供
されることとなった。表1及び表2は本発明に係る人工
血管の水酸アパタイトのコーティングの厚さを変えて実
験した実験例を示すものである。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】織布人工血管は、その織り方にいくつかの
種類があるが、大別すれば、平織りとニット(メリヤ
ス)織りの2種類である。そのまま移植すると出血する
ので、自家血やフィブリン糊で目を塞がなければならな
いが、逆に移植後は内腔表面に擬内膜が形成されるの
で、長期的には安定するという長所がある。ただし細い
人工血管では、擬内膜が形成される分だけ内腔が狭くな
ることもあり、閉塞が起こり易くあまり使用されていな
い。一方、延伸加工ポリテトラフルオロエチレン製人工
血管では、初期血液が漏れてくる現象は見られないが、
内腔に擬内膜が張り難いという特徴を持っている。従っ
て、長期的には、抗血栓性を含む生体適合性でダクロン
織布製人工血管に劣るものの、比較的小口径の人工血管
には擬内膜が張り難い分だけ内腔が確保され易いので、
使用されるケースが多い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】現在内径8mm以
上の比較的大口径の人工血管に関しては、市販の人工血
管でも大きな問題はないと言われている。しかし内径3
〜6mmの小口径の人工血管に関しては、多くの研究が
発表されているものの、充分な性能を有している例は見
当たらない。これは基本的に下記 (ア)移植初期の抗血栓性に優れているものは擬内膜の
形成が遅いか、あるいは形成されないために長期の開存
率が低く、逆に初期の抗血栓性の優れているものは初期
の閉塞さえなければ長期に亘って安定するものの初期の
血栓形成で閉塞する割合が多く、結果として開存率が低
い。 (イ)移植後数ケ月以降に発生する吻合部内膜肥厚によ
って内腔が閉塞することが多い。 の2つの大きな問題があるためである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】このように多くの技術が開示されているも
のの、水酸アパタイトのコーティングに関しては依然と
して問題点があり、例えば (a) プラズマ溶射法は、複雑高価な装置を必要とするに
拘らず緻密な膜を作り難く、原料の水酸アパタイトが高
温で溶融されるので生体内のアパタイトと異なる種類の
アパタイト膜がコーティングされること等の問題点があ
り、 (b) スパッタリング法は、複雑で高価な装置を必要とす
るとともに、原料の水酸アパタイトが高温で溶融される
ので、生体内のアパタイトと異なる種類のアパタイト膜
がコーテイングされる欠点があり、 (c) 焼結法やガラスフリット法は、850℃あるいはそ
れ以上の温度で熱処理する必要があるため、耐熱性の高
い素材にしか適用できず、原料の水酸アパタイトが一旦
高温で処理されるので、生体内のアパタイトと異なる種
類のアパタイト膜が形成される恐れがある。 (d) また電気泳動法は、素材自身を電極として用いるた
め、良導性の金属基材にしか適用できない点や、原料に
焼結アパタイトを用いるため、やはり生体内のアパタイ
トとは異なるアパタイトの膜が形成される点が問題であ
る。 (e) さらに人工体液から析出させる方法は、生成した水
酸アパタイトと良好に接着する基盤が、CaO/SiO
2 系ガラス以外に発見されていないという問題点があ
る。 なお上記(e) の技術に関しては、金属、NO.12、2
9〜35(1991)ポリエステル繊維の織物に水酸ア
パタイトをコーティングした例が開示されている。しか
しカルシウムとリンの比が、水酸アパタイトの理論値
1.67に近い水酸アパタイトでは、基材のポリエステ
ル繊維と、水酸アパタイトの接着は充分でなく、外力及
びそれに伴う歪みがかかった場合、容易に剥離してしま
うことが分かっている。生体内で人工血管として使う場
合、くり返しの歪がかかることが当然予想され、実用に
供することができないのは明白である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明は、従来の技術における上記問題点
を解消するためになされたもので、抗血栓性を著しく改
善し、小口径の人工血管として十分に機能する人工血管
を提供しようとするものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は上記(e) の技術を改良して本発明に係る
人工血管を発明した。すなわち本発明に係る人工血管
は、(1) 高分子繊維材料からなる基材に、水酸アパタイ
トを1〜15μm、好ましくは3〜10μmの厚さにコ
ーティングしてなるものであり、(2) 上記水酸アパタイ
トのカルシウム/リンの原子数の比が、1.1〜1.
5、好ましくは1.3〜1.4である、(3) さらに上記
水酸アパタイトのカルシウム/リンの原子数の比が、
1.75〜2.5、好ましくは1.8〜2.2である、
(4) また上記高分子繊維材料は、ポリエステル、ポリア
クリロニトリル、ポリウレタン、好ましくはポリエステ
ルであり、(5) かつ上記水酸アパタイトのリン酸基、あ
るいは水酸基の一部が、炭酸基によって置換されてい
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】本発明にあって、人工血管の基材を高分子繊維
材料に限定したのは、人工血管に必要な力学特性(コン
プライアンス等)が既に最適化されているとともに、生
体内での安全性に関しても充分に確認されているからで
あって、工業的に実用化が可能な人工血管を提供するた
めには、上記高分子繊維材料の基材に水酸アパタイトを
コーティングするのが実際的と考えたからである。また
基材に水酸アパタイトをコーティングするのは、該コー
ティングにより、血液に触れた時にアルブミンを吸着し
優れた抗血栓性を示すとともに、吻合部においては、優
れた生体適合性によって内膜肥厚を有効に低減するから
である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明に係る人口血管において、水酸アパ
タイトのコーティングの厚さを1〜15μm、好ましく
は3〜10μmに限定したのは、1μm未満では、工業
的にコーティングした場合の膜の均一性に信頼性が乏し
いこともあるが、生体内に長期移植された場合、侵食さ
れて水酸アパタイトがなくなってしまう恐れがあるから
であり、逆に10μmを越えると屈曲耐久性が著しく低
下するからである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】さらに本発明において、水酸アパタイトの
カルシウムとリンの原子数の比を、1.1〜1.5、好
ましくは1.3〜1.4あるいは1.75〜2.5、好
ましくは1.8〜2.2に限定しているが、これは1.
1未満では、薄膜X線回折で水酸アパタイトがの結晶の
ピークがほとんど消失してしまうからである。また逆に
1.5を越えると、生成したコーティング層に微少なヒ
ビが生じ、実用上実際にかかるレベルの歪みを繰返しか
けると容易に剥離してしまうからである。同様に1.7
5未満では、生成したコーティング層に微少なヒビを生
じ、実用上実際にかかるレベルの歪みを繰返しかけると
容易に剥離してしまうからであり、逆に2.5を越える
と、薄膜X線回折で水酸アパタイトがの結晶のピークが
ほとんど消失してしまうからである。これは次のように
解釈できる。理論的な水酸アパタイトのカルシウムとリ
ンの原子数の比は1.67であり、実際の生体の水酸ア
パタイトでは1.5の近傍であると言われている。今回
生成するコーティング層のカルシウムとリンの比を理論
値から外すことにより、水酸アパタイトの他に、他のリ
ン酸カルシウム系の微結晶あるいはアモルファス成分が
生成し、結果としてヒビの生成を防いでいると考えられ
る。この微少なヒビは、基材となっている高分子繊維材
料と水酸アパタイトとの接着強度に大きく影響してお
り、ヒビがあると接着強度及び屈曲耐久性が著しく低下
する。また驚くべきことに、この比率を1.67よりも
高い値側にシフトさせる、つまり1.7〜2.5の範囲
では、生成した水酸アパタイト層と基材である高分子繊
維との接着力が著しく向上することが判った。これは従
来全く知られていなかった事実である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【実施例】本発明に係る人口血管は次のように形成され
る。すなわち基材にはバード社のUSCI DeBak
ey P−005106のポリエステル繊維により形成
された内径6mmの人口血管を使用し、この人口血管の
内部に特開平2−25515号公報に開示の組成を有
し、粒径が100〜600μmのガラス粉末を充填す
る。上記ガラスは、CaO、SiO2 に関し CaO……20〜60mol% SiO2 …40〜80mol% の範囲にあり、CaOとSiO2 の合計が70mol%
以上であり、粒径が100〜600μmの範囲にある粒
子が80%以上のものを使用した。なお上記ガラスの組
成は下記のとおりである。 CaO………49.87mol% SiO2 ……35.46 P2 5 …… 7.153 MgO……… 7.111 CaF2 …… 0.399 ガラスを充填した人口血管を、実質的に水酸アパタイト
が過飽和になっている擬似液体A中に48時間浸漬し
た。擬似液体A、Bの組成は次の通りである。 擬似体液A 擬似体液B NaCl 7.996g 11.994 NaHCO3 0.350 0.525 KCl 0.224 0.336 K2 HPO4 ・3H2 O 0.228 0.342 MgCl 0.305 0.458 CaCl2 0.278 0.417 Na2 SO4 0.071 0.107 INHCl 約 45ml 約 68ml トリス(ヒドロキシメチル) アミノメタン 6.057 8.086 なお本擬似体液には、炭酸塩としてNaHCO3 が加え
られているが、このような擬似体液から生成された水酸
アパタイト層には、リン酸基あるいは水酸基の一部が炭
酸基で置換されていることが確認されている。生体内に
ある水酸アパタイトも同様にリン酸基あるいは水酸基の
一部が炭酸基で置換されていることが知られている。擬
似体液に48時間浸漬した後、人口血管の内腔に充填し
たガラス粉末を取出して、内部をクリーニングした人口
血管を擬似体液Bに1週間浸漬する。この人工血管を擬
似体液より取出して、水洗乾燥後、滅菌用袋に入れてエ
チレンオキシドガスにより滅菌した。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】水酸アパタイトのコーティング厚さは、擬
似体液に浸漬する時間を変えてコントロールした。水酸
アパタイトのCaとPの原子数の比は、リン酸水素2カ
リウムと塩化カルシウムの組成比と、擬似体液の水素イ
オン濃度を調節してコントロールした。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また水酸アパタイトのコーティング厚さ及
びヒビ割れなどの外観は、走査型電子顕微鏡を使用して
測定した。カルシウム原子とリン原子の数の比は、ホリ
バのマイクロ・アナライザを使用して測定した。水酸ア
パタイトをコーティングした人口血管を、内径7.6m
m、長さ150mmのエラストマー製のチューブの内腔
に固定し、このチューブが90度曲がるように回転プー
リーに固定してチューブ疲労試験を実施した。200
r.p.m.で30分間疲労させた後、走査型電子顕微
鏡でコーティングの剥離やヒビ割れの有無を観察し、耐
屈曲性を評価した。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】本発明に係る人工血管は上記のように構
成されているので、著しく抗血栓性に優れ、小口径の人
工血管としても十分に機能し得る人工血管が提供される
こととなった。表1及び表2は本発明に係る人口血管の
水酸アパタイトのコーティングの厚さを変えて実験した
実験例を示すものである。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子繊維材料からなる基材に、カルシ
    ウム/リンの原子数の比が1.7〜2.5、好ましくは
    1.8〜2.2である水酸アパタイトを、1〜15μ
    m、好ましくは3〜10μmの厚さにコーティングして
    構成されていることを特徴とする人工血管。
  2. 【請求項2】 上記水酸アパタイトのカルシウム/リン
    の原子数の比が、1.1〜1.5、好ましくは1.3〜
    1.4であることを特徴とする請求項1記載の人工血
    管。
  3. 【請求項3】 上記水酸アパタイトのカルシウム/リン
    の原子数の比が、1.75〜2.5、好ましくは1.8
    〜2.2であることを特徴とする請求項1記載の人工血
    管。
  4. 【請求項4】 上記高分子繊維材料が、ポリエステル、
    ポリアクリロニトリル、ポリウレタンであり、好ましく
    はポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の
    人工血管。
  5. 【請求項5】 上記水酸アパタイトのリン酸、あるいは
    水酸基の一部が、炭酸基によって置換されていることを
    特徴とする請求項1に記載の人工血管。
JP4127157A 1992-05-20 1992-05-20 人工血管 Withdrawn JPH05317408A (ja)

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