JPH05316872A - サボテン用土、その製造方法及び該用土を用いた観賞用サボテン置物 - Google Patents

サボテン用土、その製造方法及び該用土を用いた観賞用サボテン置物

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JPH05316872A
JPH05316872A JP4148732A JP14873292A JPH05316872A JP H05316872 A JPH05316872 A JP H05316872A JP 4148732 A JP4148732 A JP 4148732A JP 14873292 A JP14873292 A JP 14873292A JP H05316872 A JPH05316872 A JP H05316872A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注水されても固定された状態が崩れないサボ
テン用土、それを用いた観賞用サボテン置物を提供す
る。 【構成】 石、砂、土、及び/又はそれらに似せた人工
疑似物からなる地盤材料を非水溶性接着剤で接着させて
成ることを特徴とするサボテン用土。観賞用サボテン置
物は、例えば上記地盤材料と非水溶性接着剤とを容器内
で混合し、所望によりその混合物を別の容器に移したり
適当な形態に成形したりしつつ、接着剤が硬化する前に
上記混合物にサボテンを植付け、その後上記接着剤を硬
化させることにより製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサボテン用土、特にはサ
ボテンの鉢植え栽培、岩付け栽培、ミニ盆栽、サンドア
ート等の観賞用サボテン置物のための用土に関する。ま
た、本発明は該サボテン用土の製造方法、該サボテン用
土を用いた観賞用サボテン置物及び該置物の製造方法に
も関する。
【0002】
【従来の技術】最近、小鉢に色々な植物を植えて楽しむ
人々が増加している。そのような人々は特に庭が無いか
又はあっても狭い都会や人口密集地に住む人に多く、室
内の鉢植え植物から安らぎと潤いを受けている。小鉢園
芸を趣味とするいわゆる園芸愛好家にとっては、園芸植
物の栽培育成のための手入れは苦にならないであろう。
しかし、仕事、行事、家事、他の用事等で多忙な人にと
っては、適正な培養土の選択組合せ、植付け条件に従っ
て鉢植え作業をすることは非常に面倒である。
【0003】そのため、既にある程度成長した植物が植
え込まれた鉢植え商品を求める人が多く、それに応じて
今では室内用の園芸植物の殆どは鉢植え商品として市販
されている。また、多忙な人にとっては、鉢植え植物の
保存育成のための手入れを怠ることによって短期間のう
ちに植物を萎れさせたり枯れ死させる場合が多い。その
ような不手際を起こしにくい管理容易な植物はサボテン
である。
【0004】サボテンは、雨期と乾期がはっきりと分か
れている厳しい自然条件を、ときには乾期が二、三年も
続くという状況を耐え忍び、僅かな雨露をも無駄にしな
いで吸収し、また高温化する乾期には自ら縮んで半分土
中へ球体を沈下させたり、脱水から身を守る手段として
葉を振るい落として消耗を極力避ける植物である。この
ことから想像されるように、鉢植えサボテンには水や肥
料の供給、温度や日当たりの条件管理等の手入れをさほ
ど必要としない。このため鉢植え植物の中で鉢植えサボ
テンに徐々に人気が高まりつつある。
【0005】鉢植えサボテンにおいては、鉢内の培養土
の表面に、所望により着色した化粧石を敷いて体裁を良
好にしているものが多いが、あらかじめ化粧石を敷き詰
めている鉢植え商品を市販する場合には輸送に際してそ
の化粧石がずれたりこぼれたりする欠点があるため包装
に気を使わなければならない。そのため、鉢内でずれた
り鉢外へこぼれたりしない鉢上敷用化粧石及びその固定
法が特公昭63−60969号に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この特公昭63−60
969号に開示されている鉢上敷用化粧石は、水分を加
えることにより接着性を発揮して化粧石同志を固着でき
る醋酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等の水溶性糊層を
化粧石の表面に被着形成したものである。その固定法は
上記水溶性糊層の付いた化粧石を鉢内の上部に敷き詰
め、注水することにより水溶性糊層の溶解と再度の糊化
をうながし化粧石同志を固着せしめる方法である。
【0007】しかしながら、かかる化粧石の固着は水溶
性糊剤を使用しての固着であるため注水を繰り返すうち
に糊は次第に化粧石から除去され、本来の単に化粧石を
敷き詰めただけの状態に戻ることになる。このため鉢が
傾いたり転んだりすると化粧石はずれたり、こぼれたり
するようになり、鉢植え植物の輸送に際し包装に気を使
ったり新たに固着した化粧石盤を形成させる必要が生じ
る。また、培養土中に除去された醋酸ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂等の水溶性糊剤の一部は植物に吸収される
ことが考えられ、その影響については未解明な部分が多
いが、植物にとって異物であることには変わりなく、好
ましいものではない。
【0008】本発明は上記諸問題を解決する目的で為さ
れたものであり、その解決しようとする課題は、鉢植え
及び容器入りサボテンに使用でき、その鉢や容器が倒れ
てもこぼれないように、また任意形状に成形でき、その
成形された状態が注水されても崩れず、この性質を利用
して自然観に満ちた又は芸術的な観賞用サボテン置物を
作ることができ、しかも植物に有害物質を与える虞れの
ないサボテン用土を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のサボテン用土は、石、砂、土、及び/又はそ
れらに似せた人工疑似物からなる地盤材料を非水溶性接
着剤で接着させて成ることを特徴とする。
【0010】なお、上記の“地盤材料”は、本発明のサ
ボテン用土の基礎原料となり得る石、砂、土及び人工疑
似物を総称する意味で使用したものであり、その“地
盤”という部分に特に意味は無い。上記地盤材料は安定
な固体であれば何でもよく、例えば岩や石を本発明の用
途に適する大きさに破砕した砕石とか、また自然の小石
などのほか、砂、土などが使用できる。このほか石や砂
などの人工疑似物としてプラスチック、木、紙、セラミ
ック、ガラス、鉱物、金属等でできた粉末、顆粒、小球
体、大小の塊状物;焼赤玉、バーミキュライト、パーラ
イト等の加工品、薫炭(籾殻を蒸し焼きにしたもの)、
牡蠣殻、卵殻等を使用できる。
【0011】サボテン用土は、これらの地盤材料の1種
のみを接着したものであっても、種々の地盤材料を組み
合わせて接着したものであってもよい。サボテン用土を
製造するための地盤材料は、必要ならば接着性を高める
ために予め乾燥させてもよい。安価に入手できる微細な
地盤材料として好ましいものは焼赤玉である。
【0012】使用可能な非水溶性接着剤としては、固化
したのち非水溶性接着層を形成するものであれば使用で
き、溶液型接着剤やエマルジョン型接着剤が使用できる
が、好ましくはエマルジョン型のものが良い。エマルジ
ョン型接着剤は水で適当な濃度に希釈できることと、焼
赤玉などの吸水性の物質を地盤材料として使用したと
き、水分は該材料中に吸収されるが接着成分は材料の表
面に残るため接着剤を多量に使用する必要がなく有利で
ある。エマルジョン型接着剤としては、酢酸ビニル−塩
化ビニル共重合体などの変性酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ンや、変性アクリル樹脂エマルジョン等が使用できる。
これらは木工用接着剤などとして市販されているものの
中から選択して用いることもできる。
【0013】ここで言う非水溶性接着剤とは、前記した
ように固化した後非水溶性接着層を形成するもので、サ
ボテンの成育・保存のための注水を受けても少なくとも
所望期間、すなわちサボテンを植えた時から観賞を終え
て廃棄する間(例えば1ケ月〜数年)個々の地盤材料を
固着した状態に維持できる接着剤を意味する。したがっ
て、この条件を満たす限り上記以外のものを主成分とす
る接着剤も本発明に使用できる。一般的に、サボテンに
施用又は適用される水、日射時間によって接着力が失わ
れない接着剤ほど良い。
【0014】使用する非水溶性接着剤は、数多くの市販
接着剤の中から選択したものであっても、或は、硬化性
主成分に必要に応じて粘着付与剤、接着促進剤、溶剤、
可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤等の添加剤を適当量加
えて新たに調製したものであってもよい。
【0015】本発明のサボテン用土は地盤材料を非水溶
性接着剤で接着することにより製造されるが、接着方法
自体は特に限定されない。接着方法は、被着物(地盤材
料)や接着剤の形態に応じて種々の接着方法の中から選
択される。しかし接着方法には、大量生産に適する方法
と適さない方法が存在する。本発明は生産性よく上記サ
ボテン用土を製造する方法にも関し、その方法は、石、
砂、土、及び/又はそれらに似せた人工疑似物からなる
地盤材料と非水溶性接着剤とを混合し、所望により適当
な形態に成形した後、接着剤を硬化させることからな
る。
【0016】本発明のサボテン用土は、全地盤材料を一
塊りに接着させて成る一体形サボテン用土であっても、
地盤材料を少量づつ接着したものを寄せ集めて成る部分
結合形サボテン用土であってもよい。前者の一体形サボ
テン用土を製造する場合には、接着剤が完全に硬化する
前にサボテンを植え付ければよい。後者の部分結合形サ
ボテン用土は、その各部分をサボテンの根の周辺に敷き
詰めて(場合によりその途中又は敷き詰めた後に各部分
を接着して)使用される。本発明の用土は、それ単独で
サボテン培養土全体を構成するように使用されても、或
は従来の用土と併用されてもよいが、少なくとも用土全
体の表層部は本発明のサボテン用土で構成されることが
必要である。
【0017】本発明は、このようなサボテン用土が使用
されている観賞用サボテン置物及びその製造方法にも関
する。観賞用サボテン置物としては、例えば鉢植えサボ
テン、ガラス容器に収納した用土付きサボテン、台上に
設置したサボテン用土にサボテンを植設したもの等が挙
げられる。それらは、サボテン用土表面に更に自然の情
景を感じさせる木、川、沼、滝、人間、他の動植物等の
模型や装飾品が設けられている観賞用サボテン置物であ
ってもよい。
【0018】そのような観賞用サボテン置物の好ましい
製造方法は、石、砂、土、及び/又はそれらに似せた人
工疑似物からなる地盤材料と非水溶性接着剤を混合し、
適宜その混合物を別の容器に移したり適当な形態に成形
したりしつつ、接着剤が完全硬化する前に上記混合物に
サボテンを、所望により自然物の模型や装飾品とともに
植付け、その後上記接着剤を硬化させることからなる。
【0019】
【作用】上記のように構成されたサボテン用土におい
て、非水溶性接着剤は、石、砂、土、及び/又はそれら
に似せた人工疑似物からなる地盤材料、並びに所望によ
り自然物の模型や装飾品とともに植付けられたサボテン
を固着する。非水溶性接着剤は散水、注水、浸水等の水
処理を受けても変化せずに固着状態を維持する。該接着
剤は水に溶けないので、水の摂取時にサボテンに吸収さ
れることはない。
【0020】上記地盤材料を非水溶性接着剤で接着させ
て成るサボテン用土は、接着剤が必要最小限に近い量で
使用されている場合、一般的に連続多孔質となる。サボ
テンを生存させるために注水すると、水は連続する多数
の孔に貯留し、該孔内に出ているサボテンの根へと徐々
に吸収される。用いる地盤材料と接着剤の種類や量によ
り多孔質でないサボテン用土とした場合には、注水は不
要となる。この場合でも、予め水をたっぷりと吸収した
サボテンを植え付けることにより、サボテンは半年〜1
年生存する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
は下記実施例に限定されるものではない。
【0022】実施例1 赤玉土を熱風循環炉に入れ、約450〜600℃で1時
間焼く。得られた焼赤玉2kgを室温にてニトリルゴム
系接着剤100gと混合する。なお、ここで使用する接
着剤は、ニトリルゴムシートを細片に裁断し、該ゴムに
対し半量程度のフェノール樹脂を配合した後、メチルエ
チルケトン(MEK)に溶解し、固形分20〜30%、
粘度4000〜7000cpsとなるように調製した溶
液型接着剤であり、代わりに同種市販品〔例えば、横浜
ゴム株式会社製/ウェルボンドスーパー、積水化学工業
株式会社製/エスダイン260〕を使用してもよい。混
合はV型混合機に焼赤玉、次いで接着剤を入れた後、直
ちに30rpmの回転速度で5分間行なう。湿り気を帯
びた粘粉状〜軟粒状の接着剤混合土が得られる。
【0023】この土を,深さ10cm,直径10cm
(底部)〜13cm(上部)のプラスチック製鉢に八分
目ほど入れる。その上にサボテン(金鯱:キンシャチ)
を立て、根部分が完全に埋まる高さまで更に上記の接着
剤混合土を加え入れる。なお、土を鉢に入れる作業は土
の表面を軽く押え付けながら行ない、サボテンの鉢植え
は焼赤玉と接着剤の混合時から30分以内に行なう。接
着剤混合土が完全に硬化するまでの時間すなわち室温で
約6時間が経過した後、鉢植えサボテンを逆さまにして
軽く振り、ごく少量の未接着土がある場合にはそれを落
下させ、鉢・焼赤玉・サボテンが固着していることを確
認する。この鉢植えサボテンは倒れても土がこぼれない
ので搬送時の取り扱いが容易である。接着された焼赤玉
からなる培養土は多孔質であるので、サボテンの発育の
ために通常通り注水することができる。
【0024】実施例2 それぞれ充分に乾燥させた岩石片(外寸15〜50m
m),小石(外寸3〜15mm)、川砂(平均粒径0.
7mm)及び焼赤玉の各2kgをV型混合機に入れる。
次いで合板用のエマルジョン型ユリア樹脂系接着剤〔群
栄化学工業株式会社製/エイボンドUL−2337〕6
00mlを加え、30rpmの回転速度で10分間混合す
る。粘着質の混合土石砂が得られる。図2に示すよう
に、この粘着質の混合土石砂(未硬化のサボテン用土
1)を厚板4上に移し、主に砂及び土に富む部分を中央
に高く盛上げ、その周囲に石及び岩石片を多く含む部分
を敷き詰めるように成形する。この成形の途中で3種の
サボテン(オオカンリュウ3a、ウチワサボテン3b、アロ
エ・ピクタ3c)を植え付ける。以上の操作は接着剤混合
時から30分以内に行なう。接着剤が完全に硬化するま
での時間すなわち室温で約2時間が経過した後、鉢植え
サボテンを逆さまにして軽く振り、ごく少量の未接着土
砂がある場合にはそれを落下させ、板・土石砂・サボテ
ンが固着していることを確認する。
【0025】この盆栽風サボテン置物は倒れても土がこ
ぼれないので搬送時の取り扱いが容易である。接着され
た土石砂からなるサボテン用土1は、図1に示すように
接着剤層5で固着している焼赤玉6、砂7、小石8及び
岩石片9の間に、連続した空隙10を有する。このよう
に多孔質である人工地盤は水や液体養分を吸収すること
ができ、サボテン自体は長期の渇水に耐えるので、その
成育保存のための管理は非常に容易である。なお、いわ
ゆる“サボテンのミニ盆栽”や“岩付け栽培サボテン”
は、実生苗を用いて非常に長い年月を要して作られるた
め、その市販商品は非常に高価になるのに対し、本実施
例によれば、そのような自然環境で成育している雰囲気
を漂わせる観賞用サボテンを安価に提供できる。
【0026】実施例3 A)酢酸ビニルエマルジョン接着剤の製造 反応容器に蒸留水1,500g、ポリビニルアルコール
(乳化剤)52g、蟻酸2g及び40%過酸化水素3.
5gを入れ、攪拌しながら80℃に加熱する。次いで、
この溶液に酢酸ビニル単量体1,050gを2時間にわ
たって滴下しながら攪拌を続ける。滴下終了後、温度を
70℃とし更に3時間反応させる。このように酢酸ビニ
ル単量体を水中でエマルジョン重合させることにより、
0.5〜5ミクロン径の微粒子が水中に無数分散した接
着剤ができる。この接着剤は、固形分40〜50%、粘
度5,000〜50,000cps(30℃)の木工用
接着剤として最も多用されている市販の酢酸ビニルエマ
ルジョン接着剤と同様なものであり、使用20分後(乾
燥後)は非水溶性の固化接着層を形成する。
【0027】B)観賞用サボテン置物の製造 図3に示されているような円形窓11を有する内径20
cmのボール状ガラス容器12に、粒径1〜5mmのガ
ラスビーズを高さが3cmとなる程度に入れ、その表面
を平にならした後、その表面全体が完全に濡れる程度
に、MEK,酢酸エチル及びアセトンを溶媒とする琥珀
色透明のニトリルゴム系接着剤〔ソニーケミカル株式会
社製/ソニーボンドSC210〕を吹き付ける。室温で
20分経過後、接着したガラスビーズ層2aができる。別
途、バーミキュライトと1液型エポキシ系接着剤〔セメ
ダイン株式会社製/セメダインEP108〕を重量比
3:1の割合で混合し、その混合物を上記ガラスビーズ
層2aの上に均一の厚さ(2.5cm)に敷き詰める。1
40℃の恒温室に20分間入れてバーミキュライト層2b
を硬化させる。
【0028】次いで、その表面に、実施例1で使用した
焼赤玉と上記A)で製造した酢酸ビニルエマルジョン接
着剤とを重量比4:1の割合で均一に混合して調整した
接着剤混合土を敷き詰め、厚さ2.5cmの焼赤玉層2c
を形成するとともに、該層2cに高さ7cm(根部分1c
m)のサボテン3(竜神木)を植え付ける。この操作は
竹べら及びピンセットを用い、円形窓44を通して行な
う。6時間後、サボテンは硬化した焼赤玉層2cに固定さ
れ、転がしてもサボテン3及び用土2の各層2a、2b、2c
が崩壊しないサボテン置物が完成する。このサボテン置
物は高い意匠性を発揮する。また、着色された人工土砂
(サンドアート用土)及びサボテンを適当な容器にいれ
芸術的価値を高めた従来のいわゆるサンドアートサボテ
ンに比べ、水を注ぐと崩れたり色が滲み出るという欠点
が無いので有利である。
【0029】
【発明の効果】本発明のサボテン用土は、石、砂、土、
及び/又はそれらに似せた人工疑似物からなる地盤材料
を非水溶性接着剤で接着させて成るものであるため、そ
れを用いた観賞用サボテン置物が注水後に倒れても用土
がずれたりこぼれたりすることがなく、搬送が容易にな
る。
【0030】また、本発明のサボテン用土の製造方法に
よればサボテン用土を任意形状に成形でき、その成形さ
れた状態が注水されても崩れず、この性質を利用して自
然観に満ちた又は芸術的な観賞用サボテン置物を作るこ
とができる。そして、水を長期に亘り貯留させ得る多孔
質のサボテン用土を製造することができるので、そうす
ることにより観賞用サボテン置物の管理を容易にするこ
とができる。しかも非水溶性接着剤がサボテン用土内の
貯留水に溶けないので、サボテンが接着剤から害を受け
る恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のサボテン用土の構成状態を
示す模式断面図である。
【図2】他の実施例に係る観賞用サボテン置物を示す斜
視図である。
【図3】更に別の実施例の観賞用サボテン置物を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1,2 サボテン用土 3 サボテン 5 接着剤層 10 空隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石、砂、土、及び/又はそれらに似せた
    人工疑似物からなる地盤材料を非水溶性接着剤で接着さ
    せて成ることを特徴とするサボテン用土。
  2. 【請求項2】 地盤材料が焼赤玉を主成分とするもので
    あることを特徴とする請求項1記載のサボテン用土。
  3. 【請求項3】 石、砂、土、及び/又はそれらに似せた
    人工疑似物からなる地盤材料と非水溶性接着剤とを混合
    し、所望により適当な形態に成形した後、接着剤を硬化
    させることからなる請求項1記載のサボテン用土の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 容器に入れられた請求項1記載のサボテ
    ン用土にサボテンが植設されていることを特徴とする観
    賞用サボテン置物。
  5. 【請求項5】 更に自然の情景を感じさせる木、川、
    沼、滝、人間、他の動植物等の模型がサボテン用土表面
    に設けられている請求項4記載の観賞用サボテン置物。
  6. 【請求項6】 石、砂、土、及び/又はそれらに似せた
    人工疑似物からなる地盤材料と非水溶性接着剤とを容器
    内で混合し、所望によりその混合物を別の容器に移した
    り適当な形態に成形したりしつつ、接着剤が硬化する前
    に上記混合物にサボテンを植付け、その後上記接着剤を
    硬化させることからなる請求項4記載の観賞用サボテン
    置物の製造方法。
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