JPH05316366A - 画像圧縮装置及び画像伸長装置 - Google Patents

画像圧縮装置及び画像伸長装置

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JPH05316366A
JPH05316366A JP11621592A JP11621592A JPH05316366A JP H05316366 A JPH05316366 A JP H05316366A JP 11621592 A JP11621592 A JP 11621592A JP 11621592 A JP11621592 A JP 11621592A JP H05316366 A JPH05316366 A JP H05316366A
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angle
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角度が異なる複数の画像データを画質を劣化
させることなく効率良く圧縮・伸長する。 【構成】 画像圧縮装置では、画像源(原稿D)から第
1角度で基準画像データOR(1)を得る。また、同一
の画像源から第2角度で処理対象画像データOR(2)
を得る。そして、第1角度と第2角度とが一致するよう
に基準画像データOR(1)を回転処理して回転処理デ
ータJ(2)を得る。さらに、処理対象画像データOR
(2)と回転処理データJ(2)との差分を取り、差分
画像データDI(2)を得る。そして、差分画像データ
DI(2)を圧縮して圧縮画像データCMD(2)を
得、それを出力する。画像伸長装置では、上述の圧縮画
像データを伸長し、基準画像データと加算して処理対象
画像データを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一の画像源に対して
角度が異なる複数の画像データを圧縮及び伸長する画像
圧縮装置及び画像伸長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版作業においては、原稿(画像
源)の画像情報を電気的に処理して製版用の原板を作成
するスキャナが広範に用いられている。しかし、この種
のスキャナでは、種々の要因によりさらに回転角度を変
更する必要が生じる場合がある。そこで、このような要
望に迅速に対応するために、同一の原稿から異なる回転
角度で画像を画像データベースに予め保存しておくこと
が行われている。また画像のアフイン変換等の回転・補
間処理により異なる角度の画像を得ることも行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、画像データベ
ースに画像を保存する際には光磁気ディスク等の磁気記
録媒体のコストを考慮して、可及的に小容量に圧縮する
必要がある。そこで、画像データベースに画像を保存す
る際には、ハフマン符号等の予測符号化法や、直交変換
法等の変換符号化法等により画像データを圧縮して保存
している。
【0004】ところが、前記従来の構成では、異なる回
転処理により得られたそれぞれの画像が個別に圧縮して
保存されているので、一般的な圧縮法による圧縮の効果
を得ることはできるが、飛躍的に圧縮率を高めることは
できない。このため、画像データベースに異なる回転角
度で走査した画像データを効率良く保存することができ
ない。
【0005】また、画像の回転・補間処理を行う構成で
は、その処理に誤差が含まれるため、回転・補間処理後
の画質が回転前に比べて劣化するという問題がある。本
発明の目的は、角度が異なる複数の画像データを画質を
維持しつつ効率良く圧縮することにある。本発明の別の
目的は、効率良く圧縮された画像データを画質劣化を抑
えて伸長することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像圧縮装
置は、画像源から得られた処理対象画像データを圧縮し
て出力するためのものである。この装置は、基準画像デ
ータ獲得手段と処理対象画像データ獲得手段と回転処理
データ獲得手段とデータ差分手段と圧縮手段とデータ出
力手段とを備えている。基準画像データ獲得手段は、画
像源に対し第1角度で基準画像データを得る手段であ
る。処理対象画像データ獲得手段は、画像源に対し第2
角度で処理対象画像データを得る手段である。回転処理
データ獲得手段は、基準画像データを第1角度と第2角
度との差に応じた角度分回転処理して回転処理データを
得る手段である。データ差分手段は、処理対象画像デー
タと回転処理データとの差分を取り、差分画像データを
得る手段である。圧縮手段は、差分画像データを圧縮し
て圧縮画像データを得る手段である。データ出力手段
は、基準画像データと圧縮画像データとを出力する手段
である。
【0007】本発明に係る画像伸長装置は、画像源に対
し第1角度で得られた基準画像データと、第2角度で得
られた処理対象画像データと基準画像データが第2角度
に一致するように回転処理して得られた回転処理データ
との差分である差分画像データを圧縮処理して得られた
圧縮画像データとに基づいて処理対象画像データを得る
ためのものである。この装置は、伸長手段と回転処理デ
ータ獲得手段とデータ加算手段とを備えている。伸長手
段は圧縮画像データを伸長して差分画像データを得る手
段である。回転処理データ獲得手段は、基準画像データ
を第1角度と第2角度との差に応じた角度分回転処理し
て回転処理データを得る手段である。データ加算手段
は、差分画像データと回転処理データとを加算し処理対
象画像データを得る手段である。
【0008】
【作用】本発明に係る画像圧縮装置では、基準画像デー
タ獲得手段により、画像源から第1角度で基準画像デー
タが得られる。また、処理対象画像データ獲得手段によ
り、画像源から第2角度で処理対象画像データが得られ
る。そして、回転処理データ獲得手段が、基準画像デー
タを第1角度と第2角度との差に応じた角度分回転処理
して回転処理データを得る。次に、データ差分手段が、
処理対象画像データと回転処理データとの差分をとり、
差分画像データを得る。得られた差分画像データは圧縮
手段により圧縮されて圧縮画像データとされ、基準画像
データ及び圧縮画像データがデータ出力手段により出力
される。
【0009】ここでは、共通の画像源に対し異なる角度
で得られた画像データである基準画像データと処理対象
データとはデータ間の相関関係が強いので、差分画像デ
ータは、差の小さいデータが多く偏った分布を示す。こ
のような偏った差分画像データは圧縮手段により効率良
く圧縮されるので、効率良く圧縮されたデータを扱うこ
とにより、例えば、画像データの記憶容量が小さくて済
むようになり、またデータを転送する場合の転送時間が
短縮できる。
【0010】本発明に係る画像伸長装置では、伸長手段
が圧縮画像データを伸長して差分画像データを得る。そ
して、回転処理データ獲得手段が、基準画像データを第
1角度と第2角度との差に応じた角度分回転処理して回
転処理データを得る。データ加算手段は差分画像データ
と回転処理データとを加算して伸長画像データを得る。
【0011】
【実施例】原理 図1は、本発明の画像圧縮装置及び画像伸長装置の処理
フローを概念的に示したブロック図である。同一の画像
源ORに対して、画像入力部101及び画像入力部10
2で角度AG(1)及び角度AG(2)で得られた画像
データOR(1)及び画像データOR(2)をそれぞれ
圧縮処理する圧縮処理フローについて説明する。
【0012】まず、画像データOR(1)を基準画像デ
ータとし、そのまま符号化部131で符号化し、その圧
縮画像データCMD(1)を保存部141に保存する。
一方、画像データOR(2)の圧縮処理については、次
のように行う。基準画像データである画像データOR
(1)が画像データOR(2)の角度と同じになるよう
に回転処理部112でアフイン変換等の回転処理(角度
AG(2)−AG(1))を行うことによって回転処理
データJ(2)を得る。続いて、差分器122で画像デ
ータOR(2)と回転処理データJ(2)との差分をと
り、それを差分画像データDI(2)とし、さらに符号
化部132で符号化し、その圧縮画像データCMD
(2)を保存部142に保存する。以上の工程で画像デ
ータOR(1)及び画像データOR(2)のそれぞれの
圧縮画像データCMD(1)及び圧縮画像データCMD
(2)が得られる。
【0013】ここで、画像データOR(1)と画像デー
タOR(2)とは、同一の画像源により得られた画像デ
ータなので、画像データOR(2)と回転処理データJ
(2)とはデータの相関関係が強く、そのためこの差分
画像データDI(2)は画像データOR(2)よりも小
さい値のデータが多く分布することになる。したがっ
て、この差分画像データDI(2)を符号化部132で
符号化した圧縮画像データCMD(2)のデータ量は画
像データOR(2)をそのまま圧縮したデータ量よりも
少なくなり、保存部142の容量を少なく抑えることが
できる。
【0014】次に、保存部141及び142に各別に保
存された圧縮画像データCMD(1)及び圧縮画像デー
タCMD(2)により画像データOR(1)及び画像デ
ータOR(2)を得る伸長処理フローについて説明す
る。画像データOR(1)を得る場合には、復号化部1
51で圧縮画像データCMD(1)をそのまま復号化処
理することにより画像データOR(1)が得られる。一
方、画像データOR(2)を得る場合は、次のように行
う。復号化部152で圧縮画像データCMD(2)を復
号化することにより差分画像データDI(2)を得る。
続いて回転処理部162で画像データOR(1)が差分
画像データDI(2)の倍率と同じになるように回転処
理(角度AG(2)−AG(1))を行い、回転処理デ
ータJ(2)を得る。さらに加算器172で差分画像デ
ータDI(2)と回転処理データJ(2)とを加算する
ことにより画像データOR(2)を得る。以上のよう
に、圧縮画像データCMD(1),CMD(2)より伸
長した画像データOR(1),OR(2)を得ることが
できる。
【0015】構成 図2は、本発明の一実施例を採用したカラースキャナを
示している。このカラースキャナは、画像を入力するた
めの画像入力部1と、画像入力部1で得られた画像デー
タに色補正,輪郭強調,倍率変更等を行う画像処理部2
と、画像処理されたデータをフィルム上に記録するため
の画像記録部3と、これらの操作及びセットアップ条件
を設定するための操作部4と、画像入力部1で入力され
た画像データを保存するための光磁気ディスク装置5と
から構成されている。
【0016】画像入力部1の上面には、開閉自在な蓋7
が設けられている。蓋7は、その一辺を旋回中心として
開閉するようになっている。蓋7の内部には、原稿ホル
ダ(後述)を載置するための走査テーブル6が設けられ
ている。操作部4は、パーソナルコンピュータ8と、カ
ラーグラフィックディスプレイ13とから主に構成され
ている。パーソナルコンピュータ8は、コンピュータ本
体9と、キーボード10と、マウス11と、カラーディ
スプレイ12とから主に構成されている。
【0017】図3に示すように、画像入力部1の走査テ
ーブル6は、画像入力部1の前後方向(X軸方向:副走
査方向)に移動可能となっている。走査テーブル6には
原稿ホルダ20が嵌め込まれるようになっている。走査
テーブル6の上方には、画像入力部1のフレーム(図示
せず)に固定された遮光板16が設けられている。遮光
板16は、その中央部に長溝状の開口を有している。
【0018】遮光板16の上方には、スリット部材18
がX軸方向と直交するY軸方向(主走査方向)に沿って
設けられている。スリット部材18の中央部には幅5m
m程度のスリット18aが形成されている。スリット部
材18は断面が偏平U字状をなしており、その内部には
石英ロッド19が配設されている。石英ロッド19は、
その両端が遮光板16に立設されたブラケットにより支
持されている。石英ロッド19の一端には、石英ロッド
19に光を照射するためのハロゲンランプ14が設けら
れている。ハロゲンランプ14から照射された光は、石
英ロッド19及びスリット18aを介して下方に照射さ
れ得る。
【0019】走査テーブル6は、直方体状をなしてお
り、中央部に円形の開口が設けられている。走査テーブ
ル6の下面には、Y軸方向の間隔を隔ててガイドレール
21,21が並設されている。ガイドレール21,21
上には、走査テーブル6の下面に固定された摺動部材2
2,22が載架されている。また、走査テーブル6下面
には、ボールナット23が設けられている。ボールナッ
ト23には、走査テーブル6をX軸方向に移動させるた
めのボールねじ軸24が螺合している。ボールねじ軸2
4には、これを回転させるためのスキャンモータ25が
連結されている。このスキャンモータ25は、例えばエ
ンコーダ付のパルスモータである。スキャンモータ25
を正逆駆動すると、走査テーブル6がX軸方向に往復移
動されるようになっている。
【0020】走査テーブル6の円形開口の周縁部には、
両端に係合用突起を有する環状ガイド26が立設されて
いる。環状ガイド26は、中央部に角孔が形成された回
転テーブル27を鉛直軸回りに回転自在に支持する。回
転テーブル27の下面外周部には、環状ガイド26と同
心に環状ラック29が装着されている。一方、走査テー
ブル6の内部には、環状ラック29に噛合するピニオン
30を連結したパルスモータ31が設けられている。こ
のパルスモータ31により、回転テーブル27が環状ガ
イド26に案内されて回転する。
【0021】回転テーブル27の角孔には、原稿Dをテ
ーブル面に対して強圧保持する原稿ホルダ20が組み付
けられている。原稿ホルダ20は、2枚の透明ガラスを
有しており、この透明ガラスの間に原稿Dがセットされ
得る。走査テーブル6の下方には、光源(ハロゲンラン
プ14と石英ロッド19)から照射され、原稿Dを通過
した光の光路を90°変更する反射ミラー35が設けら
れている。反射ミラー35の出射側には、テレセントリ
ックアダプタレンズ等からなるレンズ系36と、読取り
光をB,G,Rの3原色に分解するダイクロイックプリ
ズム37とが配置されている。レンズ系36は、X軸方
向に移動可能であり、変倍率に応じた位置にセットされ
る。ダイクロイックプリズム37により色分解された光
は、図示しないスリットを介して、青色光読取用のB−
CCDラインセンサ38,緑色光読取用のG−CCDラ
インセンサ39及び赤色光読取用のR−CCDラインセ
ンサ40にそれぞれ投影される。各ラインセンサ38,
39,40は、3原色の光を光電変換し、原稿の1ライ
ン分の画像データとする。
【0022】図4に示すように、画像入力部1及び画像
処理部2は、それぞれインターフェイス回路50,47
を介してバス40に接続されている。またバス40に
は、カラーグラフィックディスプレイ13用のフレーム
バッファ48と、光磁気ディスク装置5用のインターフ
ェイス回路49と、画像記録部3とが接続されている。
なお画像処理部2は、操作部4で設定されたセットアッ
プ条件に基づき、画像入力部1で入力された画像に種々
の画像処理を施す。また、画像記録部3は、画像入力部
1で入力された画像をフィルム上に記録する。
【0023】さらにバス40には、コンピュータ本体9
とキーボード10とマウス11とカラーディスプレイ1
2とが接続されている。コンピュータ本体9は、半導体
メモリ41と、CPU42と、ハードディスクドライブ
(以下、HDDと記す)45と、フレキシブルディスク
ドライブ(以下、FDDと記す)46とから主に構成さ
れている。HDD45はインターフェイス回路43を介
して、またFDD46はインターフェイス回路44を介
してバス40に接続されている。FDD46にはフレキ
シブルディスク46aが装着可能となっている。また、
半導体メモリ41は、入力画像データ、圧縮処理デー
タ、伸長処理データ等を一時保存する領域や、オペレー
ションシステム及びアプリケーションソフトを展開する
領域を有している。
【0024】HDD45には、入力画像データのファイ
ル管理情報や回転角情報が図5に示すようにテーブル構
造で保存されている。ファイル管理テーブル76には、
原稿名と、原稿の識別番号と、同一原稿で回転パラメー
タ条件が異なるファイルの数と、それぞれのファイル名
の回転パラメータテーブル77上でのアドレスを示す回
転パラメータポインタとがテーブル構造で格納されてい
る。回転パラメータテーブル77には、回転パラメータ
ポインタに対応して回転パラメータAG(1),AG
(2)…と回転パラメータのファイル名ポインタとが格
納されている。また、光磁気ディスク装置5には、回転
パラメータテーブル77の各ポインタに対応して圧縮デ
ータがそれぞれ格納されている。ここで、基準画像デー
タとは、例えば0°位置の入力データをそのまま圧縮し
て光磁気ディスク装置5に格納される画像データであ
り、処理対象画像データとは、基準画像データの回転補
間処理データを用いて差分処理が実行されるデータであ
る。
【0025】フレキシブルディスク46aには、図6に
示すように、オペレーションシステム71と、このスキ
ャナの制御を行うためのスキャナプログラム72と、ス
キャナプログラム72において参照されるコマンドテー
ブル73と、スキャナプログラム72の実行中に使用さ
れるフロントエンドプロセッサ74と、フロントエンド
プロセッサ74によって使用される辞書75とが格納さ
れている。
【0026】なお、ファイル管理テーブル76及び回転
パラメータテーブル77をHDD45に保存したのは、
これらのファイル情報及び管理情報は検索時に高速アク
セスする必要があるためである。一方、圧縮データは高
速アクセスの必要がないので、光磁気ディスク装置5に
保管されている。制御動作 ここでは、スキャナプログラム72の内容を説明しつ
つ、上述の実施例の動作を説明する。なお、図7〜図1
0は、スキャナプログラム72の制御フローチャートで
ある。まず、パーソナルコンピュータ8のFDD46に
フレキシブルディスク46aをセットし、フレキシブル
ディスク46aの内容をパーソナルコンピュータ8に取
り込む。オペレーションシステム71の自動立ち上げ機
能に基づきスキャナプログラム72が立ち上がれば、図
7〜図10に示すスキャナプログラム72が実行され
る。
【0027】図7のステップS1では、半導体メモリ4
1の初期化等の初期設定が行われる。次いでステップS
2〜S6では、キーボード10からの操作者の指令を待
つ。回転角度等の各種条件を設定する指令が入力されれ
ばステップS2からステップS7に移行し、図8に示す
条件設定用サブルーチンが実行される。また、圧縮指令
が入力されれば、プログラムステップS3からステップ
S8に移行し、図9に示す圧縮処理サブルーチンが実行
される。伸長指令が入力されれば、プログラムはステッ
プS4からステップS9に移行し、図10に示す伸長処
理サブルーチンが実行される。他の指令が入力されれ
ば、プログラムはステップS5からステップS18に移
行し、入力された指令に応じた他の処理を行う。また、
終了指令が入力されればステップS6での判断がYES
となり、プログラムは終了する。
【0028】図8に示す条件設定処理サブルーチンで
は、まずステップS10で入力数を示す変数mを「1」
にセットする。ステップS11では、原稿名及び原稿の
識別番号を操作者から受け付ける。ステップS12で
は、画像回転角度(回転パラメータ)に応じたファイル
名を操作者から受け付ける。ステップS13では、回転
パラメータAG(m)を操作者から受け付ける。ここで
回転パラメータを受け付けると、画像圧縮時にこのデー
タが画像入力部1に転送されて、回転テーブル27が回
転パラメータに応じた角度にセットされる。ステップS
14では、終了指令がなされたか否かを判断する。終了
指令がなされていない場合にはステップS16に移行
し、変数mをインクリメントし、ステップS12に戻っ
て、次の回転角パラメータのファイル名を設定する。ま
た、終了指令がなされたと判断するとステップS14か
らステップS15に移行する。ステップS15では、原
稿名、原稿識別番号、ファイル数m及び回転パラメータ
ポインタをファイル管理テーブル76に登録し、回転パ
ラメータテーブル77に回転パラメータ、ファイル名ポ
インタ等を登録する。また、ファイル数のデータにより
光磁気ディスク装置5のエリア確保を行う。
【0029】図9に示す圧縮処理サブルーチンでは、ま
ずステップS21で、変数xを1にセットする。この変
数xは、入力ファイルの数を計数する変数である。ステ
ップS22では、回転パラメータAG(1)(通常は0
°)を画像入力部1に転送する。画像入力部1では、、
回転テーブル27を回転パラメータAG(1)が示す回
転位置にセットし読取走査を行う。ステップS23で
は、走査された画像を基準画像データOR(1)として
入力する。ステップS24では、入力した基準画像デー
タOR(1)をハフマン符号や直交変換符号化法等の圧
縮法により圧縮し、その圧縮データCMD(1)をHD
D45に格納する。
【0030】ステップS25では、変数xをインクリメ
ントする。ステップS26では、設定されたファイル数
mを変数xが超えたか否かを判断する。設定されたファ
イル数mを超えていない場合にはステップS26からス
テップS27に移行する。ステップS27では、インク
リメントされた変数xを基準に回転パラメータAG
(x)を画像入力部1に転送し、画像入力部1の回転テ
ーブル27を回転パラメータAG(x)が示す回転位置
に設定する。ステップS28では、インクリメントされ
た変数xを基準に次の処理対象画像データOR(x)を
入力する。ステップS29では、最初に入力した基準画
像データOR(1)を回転パラメータ{AG(x)−A
G(1)}で回転・補間処理を行い、回転処理データJ
(x)を得る。この回転処理法については、アフィン変
換等の公知の回転処理法を用い、画像の補間処理には、
16点標本化関数補間(SINC)法等を使用すれば良
い。なお、これらの回転処理法及び補間処理法について
は前述した方法に限定する必要はない。
【0031】ステップS30では、画像処理にて回転・
補間処理した回転処理データJ(x)と画像入力部1を
回転パラメータAG(x)が示す角度分回転させて得ら
れた処理対象画像データOR(x)との差分を取り、差
分画像データDI(x)を算出する。ステップS31で
は、算出した差分画像データDI(x)を直交変換やベ
クトル変化等の圧縮法により圧縮し、圧縮画像データC
MD(x)を得る。この処理が終了するとステップS2
5に戻る。
【0032】ステップS25で、設定されたファイル数
m分の画像データを入力したと判断するとステップS3
2に移行する。ステップS32では、得られた圧縮画像
データCMD(1)〜CMD(m)を光磁気ディスク装
置5に保存するか他の装置に伝送するかを判断する。他
の装置に伝送する場合にはステップS33に移行し、他
の装置への転送を行う。また光磁気ディスク装置5に保
存する場合にはステップS34に移行し、光磁気ディス
ク装置5にデータを転送し保存する。これらの処理が終
了するとメインルーチンに戻る。
【0033】図10に示す伸長サブルーチンでは、まず
ステップS41で、光磁気ディスク装置5に保存された
ファイルからファイル名を選択するためのファイル名入
力を行う。ステップS42では、回転角AFを指定す
る。ここで指定した回転角AFは、条件設定処理サブル
ーチンで設定された回転パラメータAG(x)と同一で
なくても良い。ステップS43では、指定された回転角
AFに近似する回転パラメータAG(x)を選択する。
ステップS44では、圧縮画像データCMD(1)を伸
長する。この伸長により、基準画像データOR(1)が
得られる。ステップS45では、伸長した基準画像デー
タOR(1)をカラーグラフィックディスプレイ13に
表示する。
【0034】ステップS46では、表示した基準画像デ
ータが希望の画像であるか否かの判断を操作者から受け
付ける。希望の画像でない場合にはステップS41に戻
りファイル名の入力から繰り返す。希望の画像であると
判断するとステップS47に移行する。ステップS47
では、変数xが「1」か否かを判断する。変数xが
「1」ではない場合にはステップS48に移行する。ス
テップS48では、基準画像データOR(1)をステッ
プS43で選択された回転パラメータAG(x)と基準
画像データOR(1)の回転パラメータAG(1)との
差分である{AG(x)−AG(1)}で回転・補間処
理し、回転処理データJ(x)を得る。ステップS49
では、光ディスク駆動装置5に保存された圧縮画像デー
タCMD(x)を伸長し、差分画像データDI(x)を
得る。ステップS50では、回転処理データJ(x)と
差分画像データDI(x)とを加算して、処理対象画像
データOR(x)を得る。ステップS51では、処理対
象画像データOR(x)を回転パラメータAG(x)と
指定された回転角AFとの差に応じた角度分回転・補間
処理を行う。ステップS52では、得られた回転・補間
処理された画像データIMを編集処理するための画像処
理部2に出力する。
【0035】また、ステップS47で変数xが「1」の
ときには、ステップS51に移行する。ステップS51
では、基準画像データOR(1)を回転パラメータAG
(x)と指定回転角AFとの差に応じた角度分回転・補
間処理する。以上説明したようにこの実施例では、回転
パラメータAG(1)の基準画像データOR(1)の圧
縮画像データについてだけ全データを保存するように
し、他の回転パラメータAG(2)〜AG(m)の処理
対象画像データOR(2)〜OR(m)は、回転・補間
処理で得られた回転処理データJ(2)〜J(m)との
差分である差分画像データの圧縮画像データDI(2)
〜DI(m)だけを保存している。このため、データ容
量が小さくできる。ここではもとの原稿が共通である処
理対象画像データと回転処理データとの差をとって得ら
れる差分画像データは、画像間の相関関係に基づき、分
布に偏りが生じる。このため前述の圧縮法により圧縮す
ると、分布に偏りのない画像データを圧縮する場合に比
べて飛躍的に圧縮効率が高まる。このため、扱うべきデ
ータ量が減少し、これらをデータベース化して保存する
場合には効率良く保存することができるとともに、これ
らを転送する場合には転送時間を短縮できる。
【0036】〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、ソフトウェアにより回転・補
間処理及び圧縮・伸長処理を行っているが、これらを専
用のハードウエアにより実現するように構成しても良
い。図11は、圧縮・伸長処理部100を専用のハード
ウエアで構成した例を示している。ここでは、圧縮・伸
長処理部100はバス40に接続されている。圧縮・伸
長処理部100は、図12に示すように、圧縮処理部6
4と伸長処理部65と制御部66とを有している。
【0037】圧縮処理部64は、基準画像データOR
(1)と処理対象画像データOR(2)〜OR(m)と
を選択するセレクタ51と、基準画像データOR(1)
を記憶するメモリ52と、基準画像データOR(1)を
回転パラメータが示す角度分回転・補間処理する回転・
補間処理部53と、回転・補間処理された画像データJ
(x)と処理対象画像データOR(x)との差分をとる
差分器54と、基準画像データOR(1)及び差分画像
データDI(x)を前述の圧縮法により圧縮符号化する
符号器55と、圧縮された圧縮画像データCMD(x)
を一旦格納するバッファ56とから主に構成されてい
る。これらの各部は制御部63によって制御されてい
る。
【0038】伸長処理部65は、圧縮画像データを一旦
取り込むバッファ57と、取り込んだ画像圧縮データを
伸長する復号器58と、伸長された基準画像データOR
(1)と、差分画像データDI(x)とを選択するセレ
クタ59と、基準伸長画像データOR(1)が格納され
るメモリ60と、メモリ60に格納された基準画像デー
タOR(1)を回転・補間処理する回転・補間処理部6
1と、回転処理データJ(x)と差分画像データDI
(x)とを加算する加算器62と、基準画像データOR
(1)及び加算結果の処理対象画像データOR(2)〜
OR(m)を回転パラメータAG(x)と指定角度AF
との差分だけ回転・補間処理する回転・補間処理部63
とから主に構成されている。これらの各部は制御部66
によって制御されている。
【0039】制御部66は、特に、CPU42からのフ
ァイル名を示す情報により、セレクタ51を切り替え
る。つまり、ファイル名が基準の回転パラメータAG
(1)を示すファイルの場合には基準画像データOR
(1)側に切り替え、その他の場合には処理対象画像デ
ータOR(2)〜OR(m)側に切り替える。また、制
御部66は、CPU42からのアドレス情報により、セ
レクタ59を切り替える。すなわち、光磁気ディスク装
置5の基準画像データOR(1)を取得した時にはセレ
クタ59を基準画像データ側に切り替え、その他の場合
には差分画像データ側に切り替える。
【0040】このようなハードウエア処理により圧縮・
伸長処理及び回転・補間処理を行うことにより、ソフト
ウェアによる場合に比べて処理を高速で行うことができ
る。なお、これらのハードウエアをデジタル信号プロセ
ッサ(DSP)により構成しても良い。 (b) 前記実施例では、圧縮・伸長法の一例としてハ
フマン符号や直交変換符号化法を例に説明したが、これ
らの圧縮・伸長方法は公知の方法であればどのようなも
のを用いてもよい。また、回転・補間処理法について
も、アフィン変換及び16点標本化関数補間法に限るも
のではない。 (c) 前記実施例では、圧縮効率を高めるために基準
画像データを圧縮しているが、圧縮せずに保存してもよ
い。
【0041】
【発明の効果】本発明の画像圧縮装置では、共通の画像
源から得られた回転処理データと処理対象画像データと
の差分を取り、差分画像データを圧縮しているので、画
質を維持しつつ圧縮効率を高くできる。このため処理対
象画像データをそのまま圧縮した場合よりさらに効率良
く圧縮することが可能になり、たとえばそれを記憶する
場合には、記録容量が小さくなり、それを転送する場合
には転送時間が短くなる。
【0042】また、本発明の画像伸長装置では、加算に
より実際に走査により得られた画像データを伸長してい
るので、画質を劣化させることなく高効率に圧縮された
画像データを伸長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例による画像圧縮・伸長装置を
搭載したカラースキャナの外観を示す斜視図。
【図3】画像入力部の主要部の構成を示す一部切欠き斜
視概略図。
【図4】カラースキャナの制御系の構成を示すブロック
図。
【図5】ハードディスクドライブ及び光磁気ディスク装
置のデータの格納内容を示す図。
【図6】フレキシブルディスクのデータの格納内容を示
す図。
【図7】スキャナプログラムの制御フローチャート。
【図8】スキャナプログラムの制御フローチャート。
【図9】スキャナプログラムの制御フローチャート。
【図10】スキャナプログラムの制御フローチャート。
【図11】別の実施例におけるカラースキャナの制御系
の構成を示すブロック図。
【図12】別の実施例の圧縮・伸長処理部の制御ブロッ
ク図。
【符号の説明】
1 画像入力部 2 画像処理部 3 画像記録部 4 操作部 8 マイクロコンピュータ 9 コンピュータ本体 42 CPU 100 圧縮・伸長処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像源から得られた処理対象画像データを
    圧縮して出力するための画像圧縮装置であって、 前記画像源に対し第1角度で基準画像データを得る基準
    画像データ獲得手段と、 前記画像源に対し第2角度で前記処理対象画像データを
    得る処理対象画像データ獲得手段と、 前記基準画像データを前記第1角度と前記第2角度との
    差に応じた角度分回転処理して回転処理データを得る回
    転処理データ獲得手段と、 前記処理対象画像データと前記回転処理データとの差分
    を取り、差分画像データを得るデータ差分手段と、 前記差分画像データを圧縮して圧縮画像データを得る圧
    縮手段と、 前記基準画像データと前記圧縮画像データとを出力する
    データ出力手段と、 を備えた画像圧縮装置。
  2. 【請求項2】画像源に対し第1角度で得られた基準画像
    データと、第2角度で得られた処理対象画像データと前
    記基準画像データが第2角度に一致するように回転処理
    して得られた回転処理データとの差分である差分画像デ
    ータを圧縮処理して得られた圧縮画像データとに基づい
    て前記処理対象画像データを得る画像伸長装置であっ
    て、 前記圧縮画像データを伸長して前記差分画像データを得
    る伸長手段と、 前記基準画像データを前記第1角度と第2角度との差に
    応じた角度分回転処理して前記回転処理データを得る回
    転処理データ獲得手段と、 前記差分画像データと前記回転処理データとを加算して
    前記処理対象画像データを得るデータ加算手段と、 を備えた画像伸長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010160327A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Hitachi High-Technologies Corp プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板位置決め方法、及び表示用パネル基板の製造方法

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