JPH05315471A - 電子部品搭載用基板 - Google Patents
電子部品搭載用基板Info
- Publication number
- JPH05315471A JPH05315471A JP14484792A JP14484792A JPH05315471A JP H05315471 A JPH05315471 A JP H05315471A JP 14484792 A JP14484792 A JP 14484792A JP 14484792 A JP14484792 A JP 14484792A JP H05315471 A JPH05315471 A JP H05315471A
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- JP
- Japan
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- hole
- plating
- diameter
- conductor pin
- head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導体ピン挿入後において,スルーホール内の
絶縁基板にクラックの発生がない,電子部品搭載用基板
を提供すること。 【構成】 絶縁基板に穿設したドリル穴12にメッキを
施したスルーホール2を有し,該スルーホール2内に導
体ピン7の頭部71を挿入してなる電子部品搭載用基板
において,上記ドリル穴12の穴径Lと,上記導体ピン
の頭部径Rとの差(L−R)が,−15μm<L−R<
50μmの関係にある。スルーホール2内の上記メッキ
厚みは,15〜50μmであり,また該メッキは銅,ニ
ッケル,金の順に形成されている。
絶縁基板にクラックの発生がない,電子部品搭載用基板
を提供すること。 【構成】 絶縁基板に穿設したドリル穴12にメッキを
施したスルーホール2を有し,該スルーホール2内に導
体ピン7の頭部71を挿入してなる電子部品搭載用基板
において,上記ドリル穴12の穴径Lと,上記導体ピン
の頭部径Rとの差(L−R)が,−15μm<L−R<
50μmの関係にある。スルーホール2内の上記メッキ
厚みは,15〜50μmであり,また該メッキは銅,ニ
ッケル,金の順に形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,導体ピン挿入後におい
てスルーホールにクラックの発生がない,電子部品搭載
用基板に関する。
てスルーホールにクラックの発生がない,電子部品搭載
用基板に関する。
【0002】
【従来技術】電子部品搭載用基板には,例えば図3に示
したような,所謂プラスチックピングリッドアレイと呼
ばれるタイプのものがある。この種の電子部品搭載用基
板は,これを構成する絶縁基板1に数10から500本
を越える範囲の多数の導体ピン7を植設して形成されて
いる。そして,各導体ピン7を介して,その基板に形成
された導体回路と,当該電子部品搭載用基板が実装され
る他の大型基板(いわゆるマザーボード)に形成されて
いる導体回路との間を電気的に接続する。該導体ピン7
は直径(頭部径)が0.2〜0.6mm程度で,長さは
数mm〜20mm程度のものである。
したような,所謂プラスチックピングリッドアレイと呼
ばれるタイプのものがある。この種の電子部品搭載用基
板は,これを構成する絶縁基板1に数10から500本
を越える範囲の多数の導体ピン7を植設して形成されて
いる。そして,各導体ピン7を介して,その基板に形成
された導体回路と,当該電子部品搭載用基板が実装され
る他の大型基板(いわゆるマザーボード)に形成されて
いる導体回路との間を電気的に接続する。該導体ピン7
は直径(頭部径)が0.2〜0.6mm程度で,長さは
数mm〜20mm程度のものである。
【0003】なお,導体ピン7には,絶縁基板1の外部
空間にツバを有するスタンドオフピンと呼ばれるもの
と,上記のツバのないスタンダードピンとがある。しか
し,スルーホールに挿入される頭部については一般的に
は同一形状であり,以下スタンダードピン7に代表させ
て記述する。
空間にツバを有するスタンドオフピンと呼ばれるもの
と,上記のツバのないスタンダードピンとがある。しか
し,スルーホールに挿入される頭部については一般的に
は同一形状であり,以下スタンダードピン7に代表させ
て記述する。
【0004】図2に示すように,電子部品搭載用基板1
はその絶縁基板1に穿設したドリル穴にメッキを施し
た,いわゆるスルーホール2を有する。該スルーホール
2内には,該導体ピン7の頭部71を挿入する(例え
ば,特開平3−20071号公報参照)。上記スルーホ
ール2は,一般に図3に示すように電子部品搭載用基板
を構成する絶縁基板1にドリル穴12(直径L)を穿設
し,これに銅メッキ41,42を施したのちニッケルメ
ッキ5を行ない,更に金メッキ6を施すことにより形成
されるのが最も一般的である。
はその絶縁基板1に穿設したドリル穴にメッキを施し
た,いわゆるスルーホール2を有する。該スルーホール
2内には,該導体ピン7の頭部71を挿入する(例え
ば,特開平3−20071号公報参照)。上記スルーホ
ール2は,一般に図3に示すように電子部品搭載用基板
を構成する絶縁基板1にドリル穴12(直径L)を穿設
し,これに銅メッキ41,42を施したのちニッケルメ
ッキ5を行ない,更に金メッキ6を施すことにより形成
されるのが最も一般的である。
【0005】なお,上記,銅メッキは,全体的に施され
る下層のパネル銅メッキ41と,パターンに応じて施さ
れる上層のパターン銅メッキ42との2層により構成さ
れたり,パネル銅メッキ41のみにより構成されたりす
る。その他,絶縁基板1には,ドリル穴穿設前の素材段
階で銅箔3が形成されていることが多い。
る下層のパネル銅メッキ41と,パターンに応じて施さ
れる上層のパターン銅メッキ42との2層により構成さ
れたり,パネル銅メッキ41のみにより構成されたりす
る。その他,絶縁基板1には,ドリル穴穿設前の素材段
階で銅箔3が形成されていることが多い。
【0006】導体ピン7は,前記のように,直径0.2
〜0.6mm程度のものであり,その材料は,コバール
42アロイ,リン青銅の本体にニッケル(Ni)−金
(Au)のメッキ又は半田メッキなどを施したものが多
く用いられている。メッキ厚みは,ニッケルメッキ75
が2〜20μm前後,金メッキ76が0.1〜2μm,
半田メッキの場合は2〜20μmが望ましい(図2参
照)。
〜0.6mm程度のものであり,その材料は,コバール
42アロイ,リン青銅の本体にニッケル(Ni)−金
(Au)のメッキ又は半田メッキなどを施したものが多
く用いられている。メッキ厚みは,ニッケルメッキ75
が2〜20μm前後,金メッキ76が0.1〜2μm,
半田メッキの場合は2〜20μmが望ましい(図2参
照)。
【0007】また,電子部品搭載用基板の絶縁基板1の
素材としては,両面に銅箔3を形成したガラスエポキシ
基板,ガラスBT(ビスマレイミド・トリアジン)基
板,ガラスポリイミド基板がよく用いられる。スルーホ
ール2のメッキ厚はパターン銅メッキ42とパネル銅メ
ッキ41とを合わせて合計20〜35μm程度であり,
Niメッキ5は5〜10μm前後,Auメッキ6が0.
5μm強である。
素材としては,両面に銅箔3を形成したガラスエポキシ
基板,ガラスBT(ビスマレイミド・トリアジン)基
板,ガラスポリイミド基板がよく用いられる。スルーホ
ール2のメッキ厚はパターン銅メッキ42とパネル銅メ
ッキ41とを合わせて合計20〜35μm程度であり,
Niメッキ5は5〜10μm前後,Auメッキ6が0.
5μm強である。
【0008】電子部品搭載用基板を製造するに当たって
は,導体ピン7をスルーホール2に挿入した場合,導体
ピン7が充分な保持力でスルーホール2内に保持され
て,確実な電気的導通が得られることが,最も重要な品
質条件である。通常,いわゆる保持力は,導体ピン7を
スルーホール2から引き抜く場合の最小の引抜き荷重が
1kg重以上が望ましい。
は,導体ピン7をスルーホール2に挿入した場合,導体
ピン7が充分な保持力でスルーホール2内に保持され
て,確実な電気的導通が得られることが,最も重要な品
質条件である。通常,いわゆる保持力は,導体ピン7を
スルーホール2から引き抜く場合の最小の引抜き荷重が
1kg重以上が望ましい。
【0009】従来は,上記導体ピン7の保持力を確保す
るために,前記のようなメッキ条件のもとで,ドリル穴
12の穴径Lは,スルーホール2に挿入される導体ピン
7の頭部71の頭部径Rよりも,若干小さめに設定され
ていた。例えば,導体ピン7の頭部径Rが0.57の場
合には,ドリル穴12の穴径Lは0.55程度に条件を
設定していた。
るために,前記のようなメッキ条件のもとで,ドリル穴
12の穴径Lは,スルーホール2に挿入される導体ピン
7の頭部71の頭部径Rよりも,若干小さめに設定され
ていた。例えば,導体ピン7の頭部径Rが0.57の場
合には,ドリル穴12の穴径Lは0.55程度に条件を
設定していた。
【0010】
【解決しようとする課題】しかしながら,前記従来技術
の電子部品搭載用基板では,スルーホール内の絶縁基板
にミーズリング,デラミネーション,及び図2に示すよ
うなクラック15が生じることが,よくあった。クラッ
ク15の発生は,外観上検出し難く,また必ずしも,直
ちには不具合が顕在化しないこともある。しかし,クラ
ックの発生は,高信頼度を要求される電子回路において
は重大な不具合である。
の電子部品搭載用基板では,スルーホール内の絶縁基板
にミーズリング,デラミネーション,及び図2に示すよ
うなクラック15が生じることが,よくあった。クラッ
ク15の発生は,外観上検出し難く,また必ずしも,直
ちには不具合が顕在化しないこともある。しかし,クラ
ックの発生は,高信頼度を要求される電子回路において
は重大な不具合である。
【0011】一方,クラック15を回避しようとしてド
リル穴径Lを大きくとれば,スルーホールに対する導体
ピンの保持力が低下して,前記規定値の保持力(1.0
kg重以上)が得られなくなるという問題が発生する。
本発明はかかる従来の問題点に鑑み,スルーホール内に
クラックの発生がなく,導体ピンの充分な保持力を有す
る,高品質の電子部品搭載用基板を提供しようとするも
のである。
リル穴径Lを大きくとれば,スルーホールに対する導体
ピンの保持力が低下して,前記規定値の保持力(1.0
kg重以上)が得られなくなるという問題が発生する。
本発明はかかる従来の問題点に鑑み,スルーホール内に
クラックの発生がなく,導体ピンの充分な保持力を有す
る,高品質の電子部品搭載用基板を提供しようとするも
のである。
【0012】
【課題の解決手段】本発明は,絶縁基板に穿設したドリ
ル穴にメッキを施したスルーホールと,該スルーホール
内に導体ピンの頭部を挿入してなる電子部品搭載用基板
において,上記ドリル穴の穴径Lと,上記導体ピンの頭
部の頭部径Rとの差L−Rが,−15μm<L−R<5
0μmの関係にあり,スルーホール内の上記メッキのメ
ッキ厚みは15〜50μmであり,また該メッキは銅,
ニッケル,金の順に形成されていることを特徴とする電
子部品搭載用基板にある。
ル穴にメッキを施したスルーホールと,該スルーホール
内に導体ピンの頭部を挿入してなる電子部品搭載用基板
において,上記ドリル穴の穴径Lと,上記導体ピンの頭
部の頭部径Rとの差L−Rが,−15μm<L−R<5
0μmの関係にあり,スルーホール内の上記メッキのメ
ッキ厚みは15〜50μmであり,また該メッキは銅,
ニッケル,金の順に形成されていることを特徴とする電
子部品搭載用基板にある。
【0013】上記スルーホール内のメッキは,スルーホ
ールと導体ピンとの電気的導通を確実に得るためのもの
であり,15〜50μmのメッキ厚が望ましい。また,
該メッキは銅メッキを施した後にニッケルメッキ,金メ
ッキの順に形成されることが一般的である。上記のメッ
キ条件のもとに,スルーホール内の絶縁基板にクラック
が生じないようにするためには,ドリル穴の穴径Lは導
体ピンの頭部径Rより,15μm以上小さくすることが
できない。
ールと導体ピンとの電気的導通を確実に得るためのもの
であり,15〜50μmのメッキ厚が望ましい。また,
該メッキは銅メッキを施した後にニッケルメッキ,金メ
ッキの順に形成されることが一般的である。上記のメッ
キ条件のもとに,スルーホール内の絶縁基板にクラック
が生じないようにするためには,ドリル穴の穴径Lは導
体ピンの頭部径Rより,15μm以上小さくすることが
できない。
【0014】一方,導体ピンの保持力を規定値以上
(1.0kg重以上)とするためにはドリル穴の穴径L
は,導体ピンの頭部径Rよりも,30μm以上大きくす
ることができない。従って導体ピンの保持力を規定値以
上にして,且つスルーホール内にクラックを生じないた
めには,ドリル穴の穴径Lと導体ピンの頭部の頭部径R
との差(L−R)は,−15μmより大きく,50μm
より小さくなければならない。
(1.0kg重以上)とするためにはドリル穴の穴径L
は,導体ピンの頭部径Rよりも,30μm以上大きくす
ることができない。従って導体ピンの保持力を規定値以
上にして,且つスルーホール内にクラックを生じないた
めには,ドリル穴の穴径Lと導体ピンの頭部の頭部径R
との差(L−R)は,−15μmより大きく,50μm
より小さくなければならない。
【0015】また,ドリル穴の穴径Lは通常550〜6
00μmであり,一方導体ピンの頭部径Rは通常550
〜600μmである。これらは,電子部品搭載用基板の
種類により異なる。なお,導体ピンの頭部の形状は一様
な円筒形ではなく,中間にふくらみを持たせた形状でも
よいが,この場合の頭部径Rは,その最大径の値を言
う。
00μmであり,一方導体ピンの頭部径Rは通常550
〜600μmである。これらは,電子部品搭載用基板の
種類により異なる。なお,導体ピンの頭部の形状は一様
な円筒形ではなく,中間にふくらみを持たせた形状でも
よいが,この場合の頭部径Rは,その最大径の値を言
う。
【0016】
【作用及び効果】前記のように,本発明においては,一
定範囲のメッキ厚を有するスルーホールに導体ピンを挿
入する場合において,ドリル穴の穴径Lと導体ピンの頭
部径Rとの差(L−R)を一定の範囲としている。その
ため,スルーホール内における導体ピンの保持力を規定
値以上(1.0kg重以上)に確保することができる。
したがって,本発明によれば,スルーホール内にクラッ
クを生ずることなく,かつ導体ピンの保持力を充分確保
することができる,電子部品搭載用基板を提供すること
ができる。
定範囲のメッキ厚を有するスルーホールに導体ピンを挿
入する場合において,ドリル穴の穴径Lと導体ピンの頭
部径Rとの差(L−R)を一定の範囲としている。その
ため,スルーホール内における導体ピンの保持力を規定
値以上(1.0kg重以上)に確保することができる。
したがって,本発明によれば,スルーホール内にクラッ
クを生ずることなく,かつ導体ピンの保持力を充分確保
することができる,電子部品搭載用基板を提供すること
ができる。
【0017】
【実施例】実施例1 本発明の実施例につき,図1,表1を用いて説明する。
【0018】本例は,絶縁基板1に穿設したドリル穴1
2にメッキを施したスルーホール2と,該スルーホール
2内に導体ピン7の頭部71を挿入してなる電子部品搭
載用基板である。そして,上記ドリル穴12の穴径L
と,上記導体ピン7の頭部71の頭部径Rとの差L−R
が,−15μm<L−R<50μmの間にあり,スルー
ホール2内の上記メッキ厚みは15〜50μmの間にあ
る。また,該メッキは銅41,42,ニッケル5,金6
の順に形成されている。
2にメッキを施したスルーホール2と,該スルーホール
2内に導体ピン7の頭部71を挿入してなる電子部品搭
載用基板である。そして,上記ドリル穴12の穴径L
と,上記導体ピン7の頭部71の頭部径Rとの差L−R
が,−15μm<L−R<50μmの間にあり,スルー
ホール2内の上記メッキ厚みは15〜50μmの間にあ
る。また,該メッキは銅41,42,ニッケル5,金6
の順に形成されている。
【0019】本例の電子部品搭載用基板は,前記図3に
示したようなピングリッドアレイである。導体ピン7
は,前記従来例の図2で示したように,リン青銅の素材
のうえにニッケル(Ni)メッキ75と金(Au)メッ
キ76を施したものである。また,その頭部71の頭部
径Rは0.57mmである。
示したようなピングリッドアレイである。導体ピン7
は,前記従来例の図2で示したように,リン青銅の素材
のうえにニッケル(Ni)メッキ75と金(Au)メッ
キ76を施したものである。また,その頭部71の頭部
径Rは0.57mmである。
【0020】絶縁基板1は,18μmの銅箔3をその両
面に有する耐熱ガラスBT基板である。この絶縁基板1
には,ドリル穴12(ドリル穴径L=0.575mm)
を穿設し,銅メッキ41,42(パネル銅メッキ41の
厚さ15μm,パターン銅メッキ42の厚さ15μ
m),ニッケルメッキ5(メッキ厚5μm)及び金メッ
キ6(メッキ厚0.5μm強)を施して,スルーホール
2を形成してある。したがって,L−R=5μmであ
る。
面に有する耐熱ガラスBT基板である。この絶縁基板1
には,ドリル穴12(ドリル穴径L=0.575mm)
を穿設し,銅メッキ41,42(パネル銅メッキ41の
厚さ15μm,パターン銅メッキ42の厚さ15μ
m),ニッケルメッキ5(メッキ厚5μm)及び金メッ
キ6(メッキ厚0.5μm強)を施して,スルーホール
2を形成してある。したがって,L−R=5μmであ
る。
【0021】上記の電子部品搭載用基板において,その
スルーホール2に導体ピン7の頭部71を圧入し,クラ
ック発生の有無,保持力の測定を行った。その結果,本
例においては,スルーホール2の内部にクラック15の
発生がなく,導体ピンの保持力は5.3kg重であり,
規定値1.0kg重を充分クリアした。
スルーホール2に導体ピン7の頭部71を圧入し,クラ
ック発生の有無,保持力の測定を行った。その結果,本
例においては,スルーホール2の内部にクラック15の
発生がなく,導体ピンの保持力は5.3kg重であり,
規定値1.0kg重を充分クリアした。
【0022】本例及び後述の実施例2〜6,従来例につ
き,その実験結果を表にまとめた。同表には,製造条件
を上4欄に記載し,導体ピンの保持力とクラック発生の
有無をその下の2欄にまとめた。N1〜N6は本発明の
電子部品搭載用基板の例(実施例1〜6)であり,N7
は従来の製作例である。表1におけるメッキ厚は,パネ
ル銅メッキ厚,パターン銅メッキ厚,ニッケルメッキ厚
及び金メッキ厚の合計値である。
き,その実験結果を表にまとめた。同表には,製造条件
を上4欄に記載し,導体ピンの保持力とクラック発生の
有無をその下の2欄にまとめた。N1〜N6は本発明の
電子部品搭載用基板の例(実施例1〜6)であり,N7
は従来の製作例である。表1におけるメッキ厚は,パネ
ル銅メッキ厚,パターン銅メッキ厚,ニッケルメッキ厚
及び金メッキ厚の合計値である。
【0023】なお,従来技術のN7は,実施例1に比し
てドリル穴径が0.55mmと25μm小さく,メッキ
厚の合計値が40μmと4.5μmだけ大きい点が相違
する。この場合には保持力は充分であるがクラックの発
生が見られた。
てドリル穴径が0.55mmと25μm小さく,メッキ
厚の合計値が40μmと4.5μmだけ大きい点が相違
する。この場合には保持力は充分であるがクラックの発
生が見られた。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 実施例1において,パターン銅のメッキ厚を15μmか
ら10μmに変更(全メッキ厚30.5μm)した。本
例においては,保持力が若干低下するが,良好な結果が
得られた(表1のN2参照)。
ら10μmに変更(全メッキ厚30.5μm)した。本
例においては,保持力が若干低下するが,良好な結果が
得られた(表1のN2参照)。
【0026】実施例3 実施例2において,ニッケルメッキの厚さを5.0μm
から,7.5μmに変更した。保持力が若干増し,良好
な結果が得られた(表1のN3参照)。
から,7.5μmに変更した。保持力が若干増し,良好
な結果が得られた(表1のN3参照)。
【0027】実施例4 実施例1において,ドリル穴径を0.575mmから
0.565mmに変更した場合であり,良好な結果が得
られた(表1のN4参照)。
0.565mmに変更した場合であり,良好な結果が得
られた(表1のN4参照)。
【0028】実施例5 実施例4において,スルーホールの銅メッキ厚を4.5
μm厚くして全メッキ厚を40μmとした例であり,ク
ラックの発生はなく,保持力は充分大きく,良好である
(表1のN5参照)。
μm厚くして全メッキ厚を40μmとした例であり,ク
ラックの発生はなく,保持力は充分大きく,良好である
(表1のN5参照)。
【0029】実施例6 実施例4において,銅メッキの厚さを10μm減らして
全メッキ厚を25.5μmとした例であり,クラックの
発生はなく,保持力も大きく良好である(表1のN6参
照)。
全メッキ厚を25.5μmとした例であり,クラックの
発生はなく,保持力も大きく良好である(表1のN6参
照)。
【0030】以上の実施例より知られるごとく,本発明
によれば,導体ピンの挿入に当たり,クラックの発生が
なく,かつ強いて保持力を有する電子部品搭載用基板を
得ることができる。
によれば,導体ピンの挿入に当たり,クラックの発生が
なく,かつ強いて保持力を有する電子部品搭載用基板を
得ることができる。
【図1】電子部品搭載用基板のスルーホール部拡大断面
図。
図。
【図2】従来の電子部品搭載用基板におけるスルーホー
ル内のクラック及び導体ピンの拡大断面図。
ル内のクラック及び導体ピンの拡大断面図。
【図3】電子部品搭載用基板の斜視図。
1...絶縁基板, 12...ドリル穴, 15...クラック, 2...スルーホール, 3...銅箔, 41...パネル銅メッキ, 42...パターン銅メッキ, 5...ニッケルメッキ, 6...金メッキ, 7...導体ピン, 71...導体ピン頭部, 8...導体ピン, L...ドリル穴の穴径, R...導体ピンの頭部径,
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁基板に穿設したドリル穴にメッキを
施したスルーホールと,該スルーホール内に導体ピンの
頭部を挿入してなる電子部品搭載用基板において,上記
ドリル穴の穴径Lと,上記導体ピンの頭部の頭部径Rと
の差L−Rが,−15μm<L−R<50μmの関係に
あり,スルーホール内の上記メッキのメッキ厚みは15
〜50μmであり,また該メッキは銅,ニッケル,金の
順に形成されていることを特徴とする電子部品搭載用基
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14484792A JPH05315471A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 電子部品搭載用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14484792A JPH05315471A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 電子部品搭載用基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05315471A true JPH05315471A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=15371808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14484792A Pending JPH05315471A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 電子部品搭載用基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05315471A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6134428A (en) * | 1995-11-06 | 2000-10-17 | Seiko Epson Corporation | Wrist mounted communicator |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP14484792A patent/JPH05315471A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6134428A (en) * | 1995-11-06 | 2000-10-17 | Seiko Epson Corporation | Wrist mounted communicator |
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