JPH05313038A - 光ファイバカプラ - Google Patents

光ファイバカプラ

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JPH05313038A
JPH05313038A JP11305792A JP11305792A JPH05313038A JP H05313038 A JPH05313038 A JP H05313038A JP 11305792 A JP11305792 A JP 11305792A JP 11305792 A JP11305792 A JP 11305792A JP H05313038 A JPH05313038 A JP H05313038A
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JP
Japan
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optical fiber
optical fibers
optical
coupling
input
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JP11305792A
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English (en)
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Nobuo Kobata
信夫 木幡
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SWCC Corp
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 伝播定数のほぼ等しい入出力ポート用の光フ
ァイバ5−1、5−2とダミー用の光ファイバ5−3と
を並べ、従来と同様の方法によって加熱延伸し融着させ
て結合部を形成する。即ち、入力ポート11−1、11
−2と出力ポート12−1、12−2には何れもほぼ同
一外径の光ファイバ5−1、5−2が使用され、ダミー
用の光ファイバ5−3は信号伝送用として使用しない。
このような構成にすると、ダミー用光ファイバ5−3の
存在によって、伝播定数のほぼ等しい光ファイバ相互間
の結合が実効的に伝播定数の異なる光ファイバを結合さ
せた場合と同様に広帯域化される。 【効果】 波長特性が平坦化され、各出力ポートの出力
比が均等になり、入出力ポート用光ファイバの外径が一
定なので外部回路との接続も容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを加熱延伸
し、融着して構成した広帯域の光ファイバカプラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】光信号を分岐しあるいは結合処理する回
路には光ファイバカプラが広く使用される。図2に従来
の融着延伸タイプシングルモードカプラを示す。(a)
はシングルモードカプラの斜視図、(b)はそのA−A
断面図である。図において、光ファイバカプラ1は2本
の光ファイバを並べて融着して構成され、入力ポート1
−1、1−2と出力ポート1−3、1−4を備えてい
る。そのA−A断面から見ると2本の光ファイバは、そ
れぞれコア2及びクラッド3を有しているが、クラッド
3が加熱融着一体化された構成となっている。このよう
な構成の光ファイバカプラは、こうして2本の光ファイ
バが融着一体化した結合部4において、内部を伝送され
る光信号が互いに結合し、一つの入力ポートから入力し
た光パワーが出力ポート側に設けられた複数の光ファイ
バに分配される。
【0003】図3に上記のような光ファイバカプラの製
造方法説明図を示す。図において、2本の光ファイバ5
A、5Bは互いに平行に並べられ、加熱領域6を電気ヒ
ータやガスバーナによって加熱する。そして、この加熱
領域6の部分で2本の光ファイバ5A、5Bを互いに接
触させ、融着させて矢印7方向に延伸する。この場合に
この延伸量を調整することによって、光ファイバカプラ
の入力ポートと出力ポート間の結合率を調整することが
できる。即ち、図2に示した結合部4の長さによってカ
プラの結合率が変化する。
【0004】図4にそのような結合長と結合率の関係を
示すグラフを図示した。(a)は狭帯域カプラの特性
図、(b)は広帯域カプラの特性図である。図におい
て、(a)、(b)のグラフの横軸はいずれも結合長、
縦軸は結合率をパーセントで表わしたものである。ま
た、これらのグラフには図2に示した入力ポート1−1
から光信号を入力した場合の出力ポート1−3の出力と
出力ポート1−4の出力とをそれぞれ実線と破線とで図
示している。
【0005】即ち、図(a)のように、光ファイバカプ
ラの結合部の長さ即ち、結合長を少しずつ長くしていく
と、その結合率は周期的に変化する。例えば、入力ポー
ト1−1から入射された光パワーは、初め破線に示すよ
うに出力ポート1−3から100%出射する。この場合
には、テーパ引きは全く行われていない。この時点から
テーパ引きを開始すると、次第に出力ポート1−3の光
パワーが減少し、1−4にその出力が分配されていく。
そして、結合長S1の部分では分配比が1対1、即ち5
0%の結合率となり、結合長がS2の部分では今度は出
力ポート1−4に全ての光パワーが出力する状態にな
る。さらに、テーパ引きを進めて行くと次第に周期が短
くなるが、結合率が0%から100%の間の値をとる状
態を周期的に繰り返す。即ち、このような光ファイバカ
プラにおいては常に結合率が0%と100%の状態が存
在し、光結合が伝播波長に依存し、広帯域化を図ること
ができない。
【0006】一方、この種の光ファイバカプラには、波
長依存度を小さくし、その広帯域化を進める要求があ
る。例えば特許出願公表公報63−501527号に
は、左右の光ファイバ即ち、入力ポートと出力ポートの
光ファイバの伝播定数をわずかに変化させることによっ
て、その広帯域化を図る技術が紹介されている。例えば
図4(a)に示した3dbカプラについては、2本の光
ファイバを異なる外径のものとし、両者を並べて加熱延
伸すればその広帯域化が図られる。図4(b)に示すグ
ラフはその理想的な特性を示し、例えば入力ポート1−
1から入力した光パワーが出力ポート1−4に結合する
結合率は、0%からA%の間の値を結合長に応じて周期
的にとるようになる。この場合A%が50%の時、結合
長Sでその分配比が1対1の最も理想的な広帯域カプラ
となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に光ファイバカプラの広帯域化を図るために、光ファイ
バの伝播定数をわずかに変化させる手段として、外径や
コア径にわずかな差のある光ファイバを使用する方法が
ある。しかしながら、このような方法で光ファイバカプ
ラを作った場合に、波長特性の異なる光ファイバが混在
するために、入出力ポートともに多方向にいずれのポー
トでも波長特性を平坦化するのは困難であるといった問
題があった。また、図4(b)に示したグラフは、実際
には2本の光ファイバが異なる伝播特性を持つ場合、そ
の特性が上下対称にならないから、最適の結合率を得る
延伸停止位置を決定するのが非常に難しいという問題が
あった。
【0008】これらの点から、2本以上即ち、多ポート
の光ファイバカプラの製造はさらに容易でないという問
題があった。また、入出力ポートを構成する光ファイバ
の一部に外径が異なるサイズのものが混在すると、標準
サイズの光ファイバを使用した外部回路との接続が容易
でなく、接続損失が増大したり、また、特殊なコネクタ
が必要になるといった問題もあった。本発明は以上の点
に着目してなされたもので、同一外径の光ファイバを入
出力ポートに使用し、その広帯域化を容易にした光ファ
イバカプラを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバカプ
ラは、伝播定数のほぼ等しい入出力ポート用の光ファイ
バを複数本と、少なくとも1本のダミー用の光ファイバ
とが並べられ、前記各光ファイバが相互にテーパ状に加
熱延伸されて融着化し、結合部を構成して成り、前記結
合部を介して、前記入出力ポート用の光ファイバ相互間
で所定の光結合を得ることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】このカプラは、伝播定数のほぼ等しい入出力ポ
ート用の光ファイバと適当な伝播定数の何本かのダミー
用の光ファイバとを並べ、従来と同様の方法によって加
熱延伸し融着させて結合部を形成する。即ち、入力ポー
ト出力ポートには何れもほぼ同一外径の光ファイバが使
用され、ダミー用の光ファイバは信号伝送用として使用
しない。このような構成にすると、ダミー用光ファイバ
の存在によって、伝播定数のほぼ等しい光ファイバ相互
間の結合が実効的に伝播定数の異なる光ファイバを結合
させた場合と同様に広帯域化される。これにより、波長
特性が平坦化され、各出力ポートの出力比が均等にな
り、入出力ポート用光ファイバの外径が一定なので外部
回路との接続も容易になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明の光ファイバカプラ実施例を示す
平面図である。図において、この光ファイバカプラ10
は3本の光ファイバ5−1、5−2、5−3から構成さ
れ、入力ポート11−1、11−2、11−3と出力ポ
ート12−1、12−2、12−3を備えている。これ
らの光ファイバが融着一体化された結合部13では、そ
の断面は図の(b)に示すように、それぞれコア2を平
行に配置しクラッド3が相互に融着一体化した構成とな
っている。
【0012】なお、本実施例においては、3本の光ファ
イバ5−1、5−2、5−3のうち、2本の光ファイバ
5−1、5−2は、それぞれ例えば125ミクロンメー
タ(μm)の外径で10μmのコア径を有している。ま
た、残りの1本の光ファイバ5−3は、115μmの外
径で9μmのコア径を有している。この光ファイバ5−
3は、ダミー用の光ファイバで、実際には(a)に示し
た入力ポート11−3及び12−3は光信号の入出力用
には使用されない。
【0013】ここで、図1(a)に示したような光ファ
イバカプラの結合長と結合率の関係を示すグラフを図5
に図示した。この図において、横軸は結合長で縦軸は結
合率を示している。また、図には図1の入力ポート11
−2から光信号を入射した場合の出力ポート12−2の
出力と12−1の出力と12−3の出力が示されてい
る。この図に示すように、入力ポート11−2から入力
した光パワーは、もともと入力ポート11−2と1本の
光ファイバを構成する出力ポート12−2から当初大部
分が出力するが、結合長を長くするにつれて出力ポート
12−1にその光パワーが分配される。そして、図のよ
うに結合長がS1になったところで、出力ポート12−
2及び12−1の結合率はそれぞれ極大、極小値を持
つ。しかしながら、図4に示したものと比較した場合
に、異なった伝播定数を持つ光ファイバ5−3の存在の
ために、さらに延伸を続けた結合長S3の部分で、出力
ポート12−1、12−2の出力の極大値及び極小値が
それぞれ100%及び0%とならない。
【0014】例えば波長1.42μmの光信号を入射し
ながら上記、結合長と結合率の特性を測定したところ、
結合長S1における出力ポート12−2と12−1の結
合率はそれぞれ52〜53%及び47〜48%となっ
た。なお、この位置で出力ポート12−3に対する光パ
ワーの結合率は極めて小さい。これは、光ファイバ5−
3のクラッド外径やコア径が他の光ファイバに比べて小
さい上に、信号を入射する光ファイバ5−2との距離が
遠く、その結合係数が数%以下と小さいためである。従
って、図5に示す結合長S2の位置でこの光ファイバカ
プラを使用するようにすれば、結合率がほぼ50%程度
となり損失の少ない光パワーの均等な分配を行なうこと
ができる。
【0015】通常、2本の同一サイズのシングルモード
ファイバを使った図4で説明したような光ファイバカプ
ラにおいては、光パワーの伝播は図6に示したような式
で表わすことができる。即ち、P1は図2に示した出力
ポート1−3の光パワーであり、P2は出力ポート1−
4の光パワーを示している。また、結合定数Cは2本の
ファイバの位置関係やその伝播定数に従って決定される
もので、結合長Zは融着された部分の長さによって決定
されるものである。これに対して本発明のように、同一
サイズの光ファイバを出力ポートに使用するとともに、
異なるサイズのダミー用の光ファイバを含めて光ファイ
バカプラを製造した場合の光パワーの伝播は、図7に示
したような式で表わすことができる。この式において、
β1は、入力ポート11−2から見た出力ポート12−
1の光ファイバの伝播定数で、β2は、入力ポート11
−2の光ファイバの伝播定数である。
【0016】即ち、本発明のような構成の光ファイバカ
プラにおいては、入出力ポートに使用される光ファイバ
の伝播定数がそれぞれ等しい場合であっても、異なる伝
播定数の第3の光ファイバの存在のために、入出力ポー
トの光ファイバの伝播定数が実効的に異なって見える。
従って、β1とβ2は等しくない。また、Fは1よりも
小さい。即ち、入力ポート11−2から出力ポート12
−1及び12−2への光パワーの結合は100%となら
ず、sinの2乗の項の周期が長くなり、カプラが広帯
域化する。
【0017】例えば先に図4に示した従来構成の光ファ
イバカプラの場合、結合長Zを7としその結合部のテー
パウエストを30μmとして、図4に示した延伸停止位
置、即ち、結合長Sでカプラを製造した場合、図8に示
すような波長特性が得られる。この図8のグラフは、横
軸に波長を単位[μm]でとり、縦軸に結合率を[%]
で表わしたものである。この場合結合率は、1.4μm
の波長の部分でピークを示している。
【0018】一方、図1に示した本発明の光ファイバカ
プラを製造し、その光波長特性を測定した結果を図9及
び図10に示す。即ち、図9は入力ポート11−2から
光信号を入力し出力ポート12−2において得られた光
パワーの損失波長特性を示す。この横軸は波長をナノメ
ータ[nm]でとり、縦軸に損失をデシベル[db]で
表わしたものである。また、図10は入力ポート11−
2から光信号を入力し、出力ポート12−1における光
パワーの損失波長特性を示したものである。図9及び図
10のグラフを比較すると、本発明の光ファイバカプラ
は、1200ナノメータから1550ナノメータ程度までの波長
の光について、極めて平坦な波長特性が得られることが
分かる。
【0019】以上のように、図1に示した光ファイバカ
プラは、例えば入力ポート11−2から光信号を入力し
た場合、出力ポート12−1及び12−3を1本のファ
イバとみなした時に、この1本のファイバは入力ポート
のファイバと伝播定数が異なって見える。従って、入力
ポート11−2のファイバと出力ポート12−1のファ
イバが完全結合せず、波長依存度の少ない広帯域化した
カプラが得られることになる。従って、本発明の光ファ
イバカプラを製造する場合、必ずしもダミーファイバは
他の入出力ポートに使用する光ファイバと異なる伝播定
数のものにする必要はなく、条件に応じて自由に選定で
きる。全く同一の伝播定数のものを使用したとしても上
記説明したと同じ効果が得られる。従って、図7に示す
入力ポートと出力ポートの光ファイバの伝播定数β1、
β2はいずれも等しくて良いが、少なくとも入力ポート
の光ファイバと出力ポートのダミーファイバを含めた光
ファイバの伝播定数とがそれぞれ相違するように伝播定
数を選定することが必要となる。
【0020】図11には、本発明の光ファイバカプラの
他の実施例を示す平面図を図示した。図において、この
実施例は2本の入出力ポート用光ファイバ5−4、5−
5の間にダミー用の光ファイバ5−6を配置した構成と
されている。入出力ポート用光ファイバ5−4、5−5
の外径は125μm、コア径は10μm、ダミー用の光
ファイバ5−6の外径は100μm、コア径は8μmと
した。従って、図に示した光ファイバカプラの入力ポー
トは15−1、15−2であり、実際に使用される出力
ポートは16−1と16−2である。このような構成の
光ファイバについても、2本の光ファイバ5−4と5−
5の間にこれらの光ファイバと異なる伝播定数を持つ光
ファイバ5−6が存在するために、入出力ポート用の光
ファイバ間の光結合が不完全になり、広帯域な結合特性
が得られる。
【0021】図12には、図11のカプラの入力ポート
15−1から光信号を入射し、出力ポート16−2から
光信号を出力した場合の損失波長特性を示す。このグラ
フは、図10及び図11と同様に、横軸に波長、縦軸に
損失をとったものである。この図に示すように、この実
施例においても1200ナノメータから1550ナノメータ付近
まで極めて平坦な波長特性が得られている。他の出力ポ
ートについても同様の特性となるのはいうまでもない。
【0022】図13には本発明の光ファイバカプラの他
の実施例を示す。この実施例では、5本の光ファイバ5
−7、5−8、5−9、5−10及び5−11を使用し
ている。ここで3本の光ファイバ5−7、5−8、5−
9は、何れもほぼ等しい伝播定数を持つ入出力ポート用
の光ファイバである。また、2本の光ファイバ5−1
0、5−11は、何れも他の光ファイバとは異なる伝播
定数を持つダミー用の光ファイバである。
【0023】このように3本の光ファイバ5−7、5−
8、5−9の間にダミー用の光ファイバ5−10、5−
11を介在させて、先に説明したと同様の原理によって
広帯域化を図ることができる。即ち、例えば光ファイバ
5−8を入力ポートとして使用した場合、ダミー用の光
ファイバ5−10、5−11の存在によって光ファイバ
5−7、5−9に対する光結合が不完全になり広帯域化
が図られる。これらの光ファイバを加熱延伸し融着し
て、その結合長を適当な位置に選定すると、光パワーは
先に説明した原理によって、光ファイバ5−8と5−7
の間及び5−8と5−9の間でのみ生じ、ダミー用の光
ファイバ5−10や5−11にはほとんど結合しない。
従って、極めて低損失の1対3の広帯域シングルモード
カプラを製造することができる。
【0024】図14には本発明のさらに別の実施例を示
す。図のように、この実施例では、入出力ポート用の光
ファイバ5−12を6本用意し、その中心にダミー用の
光ファイバ5−13を配置している。即ち、ダミー用の
光ファイバ5−13の外周に入出力ポート用の光ファイ
バ5−12を、ダミー用の光ファイバ5−3を取り巻く
ように配置している。このような構成にすれば、中心に
あるダミー用の光ファイバ5−13の存在により多ポー
ト広帯域カプラを構成することができる。図14の実施
例の光ファイバカプラを加熱しテーパ状に延伸する場
合、図15に示すように、入出力ポート用ファイバ5−
12とダミー用ファイバ5−13との2回目の結合ピー
クが発生する位置でテーパ延伸を止めるようにすればよ
い。これによって、不完全結合状態となり広帯域化を図
ることができる。
【0025】図16には本発明のさらに別の実施例を示
す。図の場合、2本の光ファイバ5−14及び5−15
を使用するが、この光ファイバにはコア2とクラッド3
の他、コア2に対して偏心した位置にダミー用の光ファ
イバ9が埋め込まれている。実際にはこのダミー用の光
ファイバ9は、コアガラスのみで構成される。このよう
な2本の光ファイバ5−14及び5−15を融着し延伸
することによって、先に説明したと同様に実効的に伝播
定数の異なる光ファイバを相互に加熱、融着した光ファ
イバカプラと同様に広帯域化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明した本発明の光ファイバカプラ
は、ほぼ伝播定数の等しい外径の等しい複数本の光ファ
イバカプラを入出力ポート用として使用し、これらの光
ファイバとダミー用の光ファイバを並べて、相互にテー
パ状に加熱延伸して構成したので、入出力ポート用光フ
ァイバ相互間が実効的に伝播定数のわずかに異なる光フ
ァイバを使用した場合と同様に結合し、広帯域化を図る
ことができる。しかも、ほぼ同一の外径の光ファイバを
入出力ポートに使用することができるため、その出力比
を均等にすることができ、また、加熱延伸停止位置の選
定も容易である。しかも外部回路で使用されている光フ
ァイバと同一の外径の光ファイバを使用することができ
接続等も容易になる。さらに、本発明の光ファイバの場
合、ダミーファイバを適当な結合定数のものに選定する
ことによって、入出力用光ファイバの結合度を自由に調
整することができ、延伸長を調整することによって、光
パワーの分配率を容易に選定でき、波長依存性の少ない
広帯域なカプラを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバカプラ実施例を示し、
(a)はその平面図、(b)はA−A断面図である。
【図2】従来の光ファイバカプラを示し、(a)はその
斜視図、(b)はA−A断面図である。
【図3】光ファイバカプラの製造方法を説明する平面図
である。
【図4】光ファイバカプラの結合長と結合率の関係を示
すグラフで、(a)は狭帯域カプラの特性図、(b)は
広帯域カプラの特性図である。
【図5】本発明の光ファイバカプラの結合長と結合率の
関係を示すグラフである。
【図6】同一サイズの光ファイバを使用した光パワーの
伝播特性を示す説明図である。
【図7】異なるサイズの光ファイバを含めた時の光パワ
ーの伝播特性を示す説明図である。
【図8】図4に示す光ファイバカプラの結合率の波長依
存度を示すグラフである。
【図9】入力ポート11−2で出力ポート12−2の場
合の損失波長特性を示すグラフである。
【図10】入力ポート11−2で出力ポート12−1の
場合の損失波長特性を示すグラフである。
【図11】本発明の光ファイバカプラの変形例を示し、
(a)はその平面図、(b)はA−A断面図である。
【図12】図11の実施例の入力ポート15−2で出力
ポート16−3の場合の損失波長特性を示すグラフであ
る。
【図13】本発明の他の実施例を示すもので、(a)は
その平面図、(b)はA−A断面図である。
【図14】本発明のさらに別の実施例を示すもので、
(a)はその平面図、(b)はA−A断面図である。
【図15】図14の実施例の延伸長と結合率の関係を示
すグラフである。
【図16】本発明の変形例を示すカプラ断面図である。
【符号の説明】
2 コア 3 クラッド 5−1、5−2 入出力ポート用光ファイバ 5−3 ダミー用光ファイバ 10 光ファイバカプラ 11−1〜11−3 入力ポート 12−1〜12−3 出力ポート 13 結合部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に光ファイバカプラの広帯域化を図るために、光ファイ
バの伝播定数をわずかに変化させる手段として、外径や
コア径にわずかな差のある光ファイバを使用する方法が
ある。しかしながら、このような方法で光ファイバカプ
ラを作った場合に、伝播特性の異なる光ファイバが混在
するために、入出力ポートともに多方向にいずれのポー
トでも波長特性を平坦化するのは困難であるといった問
題があった。また、図4(b)に示したグラフは、実際
には2本の光ファイバが異なる伝播特性を持つ場合、そ
の特性が上下対称にならないから、最適の結合率を得る
延伸停止位置を決定するのが非常に難しいという問題が
あった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】例えば先に図4に示した従来構成の光ファ
イバカプラの場合、結合長Zを7としその結合部のテー
パウエストを30μmとして、図4に示した延伸停止位
置、即ち、結合長S2でカプラを製造した場合、図8に
示すような波長特性が得られる。この図8のグラフは、
横軸に波長を単位[μm]でとり、縦軸に結合率を
[%]で表わしたものである。この場合結合率は、1.
4μmの波長の部分でピークを示している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝播定数のほぼ等しい入出力ポート用の
    光ファイバを複数本と、 少なくとも1本のダミー用の光ファイバとが並べられ、 前記各光ファイバが相互にテーパ状に加熱延伸されて融
    着し、結合部を構成して成り、 前記結合部を介して、前記入出力ポート用の光ファイバ
    相互間で所定の光結合を得ることを特徴とする光ファイ
    バカプラ。
JP11305792A 1992-04-06 1992-04-06 光ファイバカプラ Pending JPH05313038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11305792A JPH05313038A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 光ファイバカプラ

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JP11305792A JPH05313038A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 光ファイバカプラ

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JP (1) JPH05313038A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103439796A (zh) * 2013-09-03 2013-12-11 武汉正光恒远科技有限公司 用于多光路输入多光路输出的系统
US8693827B2 (en) 2009-07-24 2014-04-08 Tatsuta Electric Wire & Cable Co., Ltd. Three-wavelength optical multiplexer

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