JPH05312273A - 極低温用逆止弁 - Google Patents

極低温用逆止弁

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JPH05312273A
JPH05312273A JP12034392A JP12034392A JPH05312273A JP H05312273 A JPH05312273 A JP H05312273A JP 12034392 A JP12034392 A JP 12034392A JP 12034392 A JP12034392 A JP 12034392A JP H05312273 A JPH05312273 A JP H05312273A
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JP
Japan
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valve
check valve
pipe
low temperature
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP12034392A
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English (en)
Inventor
Takeo Nemoto
武夫 根本
Norihide Saho
典英 佐保
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05312273A publication Critical patent/JPH05312273A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】極低温下で逆止弁としての機能を持ち、更にそ
の逆止弁が動かなくなったときに、クライオスタットの
外部から逆止弁の機能を復帰させることができる極低温
用逆止弁が必要になっていた。 【構成】極低温用逆止弁10は、その逆止弁10の両端
の配管口20と連通する室とそれとは別に独立した室が
ベロ−ズ23、24及び弁用ガス管27等で構成されて
いる。ベロ−ズ23、24に取り付けた弁本体21と弁
受け22は弁用ガス管27から送り込まれるヘリウムガ
スの圧力で弁本体21又は弁受け22の位置を任意に変
えることができる。従って、弁本体21と弁受け22に
よって得られる隙間も任意に設定できる。 【効果】極低温用逆止弁の機能は基より、弁の開閉が十
分でないときでも室温大気中のヘリウムガスで極低温下
の逆止弁の機能を復帰させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極低温下で逆止弁の順
方向に対し逆方向の流れができない極低温用逆止弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】空気が極低温の配管中に入ると空気は固
化するので配管を塞いでしまう。このため、液体ヘリウ
ムが注入できなくなる恐れがあるので、空気が極低温の
配管に入り込まないように配管に逆止弁を取り付けてい
る。
【0003】従来の逆止弁については、低温工学ハンド
ブック(低温工学協会・関西支部、海外低温工学研究会
低温工学ハンドブック編集委員会訳、編者)第323頁
において論じられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、低温
の液溜めタンクを必要とする液体逆止弁においては、液
を液溜めタンク中に常に満たすことが必要となり不便で
あった。また、ゴム配管に切れ目を入れた方式の物につ
いては、ゴム配管が室温に保った状態でのみ使用できる
ものであった。
【0005】本発明の目的は、極低温下で逆止弁として
の機能を満足し、しかも弁の開閉が任意に行えて、さら
に、極低温の逆止弁の開閉ができなくなったとき、室
温、大気中から逆止弁の機能を復帰させることができる
極低温用逆止弁を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、極低温用逆止弁の弁の開閉動作は、ベロ−ズで密閉
された室内圧力と配管中の圧力との差によって得られ
る。また、極低温用逆止弁の開閉の設定は、その圧力差
を任意に選ぶことによって行うことができる。また、逆
止弁の開閉ができなくなったときは、ベロ−ズで密閉さ
れた室内と連通した細い配管に室温、大気中に置かれて
いるヘリウムガスボンベからヘリウムガスを供給して弁
を動かすことにより元の正常な状態に復帰させることが
できる。
【0007】
【作用】ベロ−ズで密閉された室内圧力と配管中の圧力
との差によって、弁本体と弁受けが密着したり弁本体と
弁受けが離れたりすることによって仕切り弁の作用をす
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図3を使
って説明する。
【0009】図1は液体ヘリウム1を溜めたクライオス
タットである。符号2は液体ヘリウム注入管で、栓3を
抜き液輸送管(図なし)を液体ヘリウム注入管2に差し
込んで液体ヘリウムを液体ヘリウム容器4aに注入す
る。
【0010】連通管5によって液体ヘリウム容器4aに
液体ヘリウムが溜ると液体ヘリウム容器4bにも液が同
時に溜められる。液体ヘリウム容器4b内で蒸発したヘ
リウムガスは、吐出ガス配管6を通って開いた状態の弁
7または常温逆止弁8を流れて大気に放出される。
【0011】液体ヘリウム容器4aで蒸発したヘリウム
ガスは、上部配管9から本発明の実施例に係る極低温用
逆止弁10を通り、液体ヘリウム容器4b、吐出ガス配
管6を通り、開いた状態の弁7または常温逆止弁8を流
れて大気に放出される。
【0012】符号11は、液体窒素12を溜めた液体窒
素容器である。
【0013】符号13は、室温(300K)から液体ヘ
リウム温度(4.2K)への輻射熱を遮蔽するシ−ルド
板である。さらにシ−ルド板13の周りには、アルミニ
ウム蒸着された反射材を多層重ねた積層断熱材14を巻
きつけている。
【0014】図1は、液体ヘリウムがある程度溜り、液
体ヘリウムの注入を止めた状態である。液体ヘリウム注
入管2の室温端部には、大気の空気が逆流しないために
栓3を設けている。また、吐出ガス配管6に取り付けら
れた弁7は、閉状態である。
【0015】液体ヘリウム1への侵入熱によって発生し
た蒸発ガスは、約0.07kg/cm2で作動する常温逆止
弁8から大気中に放出される。図1のように2個以上の
液体ヘリウム容器それぞれに液体ヘリウム注入管と吐出
ガス管を個々に設けずに液体ヘリウム注入管と吐出ガス
管のみで使用する利点は、液体ヘリウム注入管と吐出ガ
ス管を設ける空間がいらない。また、液体ヘリウム注入
管と吐出ガス管からの侵入熱がなくなる点にある。
【0016】本発明の極低温用逆止弁10は2個の液体
ヘリウム容器4a,4b間の上部配管9でヘリウムガス
が液体ヘリウム容器4aから液体ヘリウム容器4bまた
は逆に液体ヘリウム容器4bから液体ヘリウム容器4a
に往復運動しないように、一方向の流れに拘束するため
に使用している。
【0017】これによって、サ−マルオシレション(熱
振動)による加熱を防止している。
【0018】次に、本発明である極低温用逆止弁10の
構造と動作を図2と図3を使って説明する。これは図1
の上部配管9に接合される配管口である。
【0019】符号21は弁本体、符号22は弁受け、符
号23は内側ベロ−ズ、符号24は外側ベロ−ズであ
る。また、符号25は管、符号26は孔である。符号2
7は図1に示した弁用ガス管で直径が2mmのステンレ
ス鋼でできている。符号28はケ−シングである。符号
29はフランジである。
【0020】極低温用逆止弁10の開閉は、弁本体21
の凸部で弁受け22の穴22aを開閉することで行え
る。弁本体21はフランジ29に固定されている。一方
の弁受け22は弁受け22と内側ベロ−ズ23と外側ベ
ロ−ズ24、管25そしてケ−シング28で気密に囲ま
れた室の圧力を変えることで行える。
【0021】例えば弁用ガス管27から高い圧力が加わ
った場合、内側ベロ−ズ23と外側ベロ−ズ24が同時
に伸びて弁受け22の穴22aが弁本体21で止めら
れ、弁が閉じる作用をする。弁用ガス管27に圧力が加
わらなかった場合、内側ベロ−ズ23と外側ベロ−ズ2
4のバネ力によりベロ−ズが縮み、弁受け22は、弁本
体21から離れるので、弁は開いた状態になる。
【0022】図3はこのときの様子を示す。図3の矢印
は、図1に示した上部配管9からのヘリウムガスの流れ
方向を示している。極低温用逆止弁10の密閉を完全に
したいときは、弁本体21と弁受け22の接合部の表面
にテフロンコ−ティングまたは、インジュウムあるいは
金めっきを施すとよい。
【0023】極低温用逆止弁10の圧力調整について図
1を使って説明する。
【0024】ここでは、圧力調整ガスとしてヘリウムガ
スを使用している。ヘリウムガスボンベ30の手元弁3
1と弁32を開き、弁33を閉めると弁用ガス管27内
にヘリウムが流れる。このときの圧力は圧力計34で見
れる。ここでは圧力計34が0.02kg/cm2のと
き極低温用逆止弁10が開閉する圧力の臨界圧力であ
る。
【0025】従って、臨界圧力より0.03kg/cm
2高い0.05kg/cm2に圧力を設定しておけば、液
体ヘリウム容器4a(P1)が液体ヘリウム容器4b
(P2)より0.03kg/cm2高いとき液体ヘリウム
容器4aのガスが液体ヘリウム容器4bに流れる。
【0026】液体ヘリウム容器4a(P1)が液体ヘリ
ウム容器4bより0.02kg/cm2以下のときは液
体ヘリウム容器4aのガスが液体ヘリウム容器4bに流
れない。
【0027】当然、液体ヘリウム容器4b(P2)が液
体ヘリウム容器4a(P1)より高いとき極低温用逆止
弁10は閉じてガスは流れない。このため極低温用逆止
弁10は逆止弁として動作する。
【0028】若し図1で極低温用逆止弁10の圧力設定
が終われば、手元弁31、弁32、33を閉じ手元弁3
1と弁32との間を切り離すこともできる。
【0029】図4は、本発明の他の実施例を示したもの
である。
【0030】図2と同一符号は同一のものを示してい
る。ベロ−ズ23、1個のみで弁を開閉するものであ
る。弁用ガス管27とベロ−ズ23と弁本体21から成
るガス室は密閉されている。弁用ガス管27からヘリウ
ムガスでガス室を加圧しないときは、加圧した時に比
べ、ベロ−ズ23自身のバネ力によってベロ−ズ23は
縮んでいる。この為、ベロ−ズ23端部に接合された弁
本体21と弁受け22は接触した状態となり、弁は閉状
態を保つ。
【0031】若し、ベロ−ズ23の内側(P3)の圧力
が0.05kg/cm2のとき弁が開閉する臨界圧力な
ら、ベロ−ズ23の内側の圧力を0.02kg/cm2
に圧力を設定しておくと液体ヘリウム容器4aの圧力が
液体ヘリウム容器4bより0.03kg/cm2高い圧
力で液体ヘリウム容器4aのガスが液体ヘリウム容器4
bに流れる。また、その逆方向にはガスは流れない。従
って、逆止弁として十分動作できる。
【0032】弁本体21または弁受け22が動かないと
き、ヘリウムガスボンベ30からのガス圧を十分大きく
することで弁本体21または弁受け22の動きも回復さ
れるので極低温用逆止弁の機能を回復することができ
る。
【0033】図5は本発明の他の実施例を示したもので
ある。図4と同一符号は同一の物を示している。図5は
図4のベロ−ズ内部にバネ29を取り付けたものであ
る。このバネ29はベロ−ズ自身のバネ力を補う目的で
使われている。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、極低温用逆止弁に送る
ヘリウムガスの圧力を調整することで逆止弁の圧力を自
由に設定でき、かつ、逆止弁本来の機能をも満たすこと
ができる。
【0035】また、逆止弁の弁本体が動かなかったとき
クライオスタット外部から高圧のヘリウムガスを供給す
ることで極低温用逆止弁の弁本体または弁受けを動かす
ことができるため、逆止弁の機能を容易に復帰させるこ
とができる。
【0036】更に、逆止弁の弁の開閉面積を任意に変え
ることができるので、極低温用逆止弁に接続した配管の
コンダクタンスを変えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の極低温用逆止弁を応用したクライオス
タットの配置構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係る逆止弁の断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係る逆止弁の断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例に係る逆止弁の断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に係る逆止弁の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…液体ヘリウム、5…連通管、9…上部配管、10…
極低温用逆止弁、21…弁本体、22…弁受け、23…
ベロ−ズ、27…弁用ガス管、29…バネ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極低温配管に接続され、弁本体と弁受けが
    密着又は離れることで弁の動作をする逆止弁において、
    逆止弁の両端の配管口と弁本体と弁受けと連通する室と
    は別に、少なくとも1個のベロ−ズで密閉された独立し
    た室にヘリウムガス供給管を設け、さらに、弁本体また
    は弁受けがベロ−ズに接続されていることを特徴とする
    極低温用逆止弁。
  2. 【請求項2】請求項1の極低温用逆止弁に請求項1のベ
    ロ−ズの向きと同一方向にバネを設けることを特徴とす
    る極低温用逆止弁。
JP12034392A 1992-05-13 1992-05-13 極低温用逆止弁 Pending JPH05312273A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009236284A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Tokyo Metropolitan Univ マイクロバルブ及びマイクロポンプ
JP2015521724A (ja) * 2012-06-28 2015-07-30 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション ポリマーベローズバネ

Cited By (3)

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JP2009236284A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Tokyo Metropolitan Univ マイクロバルブ及びマイクロポンプ
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