JPH0531053B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機体内に設置せる送風機とドレンパン
間に消音機構を兼ねた凸出部を突出設け、非常に
低騒音にて熱交換効率きわめて良好なユニツト型
空気調和機に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、室内設置用としてのターミナル型空調
機、フアンコイルユニツト等の空気調和機の殆ん
どは機体内に送風機と熱交換コイルを一定の間〓
を隔てゝ配置され送風機よりの送風を該機体内に
形成せる送風路を通して熱交換し夫々の室内に冷
暖風の供給が行なわれていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

而かるに上記構造にあつては通常、送風機と熱
交換コイル間における送風路の型状巾が上下略同
径巾であるがために風量が常に一定にて変化もな
く、騒振音の発生懸念が頗ぶる大であると共に殊
に上部に設置せる熱交換コイルよりの水滴が送風
機に落滴或は送風路内で飛散して機内設置の種々
機構の故障要因とも謂われていたのである。

本発明は叙上の問題点に鑑みて上記送風路内に
消音機構を兼ねた凸出部を突出設けて狭小通路を
形成し、該狭小通路内に風量調整機構を設置して
任意の風量に狭搾して整流し、熱交換効率を頗ぶ
る良好とすると共に上記送風路内で送風機の上部
に該送風機の吐出口より器巾径寸大のドレンパン
を設置することによつて上記問題点を全て解決す
ることのでき得るユニツト型空気調和機を提供し
ようとすることをその目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係るユニ
ツト型空気調和機は機体１内の下方に送風機４を
上方に熱交換コイル６を夫々配置し、該送風機４
の吐出口４′の直上部に消音機構を兼ねた消音凸
出部９を突出設けると共に、該消音凸出部９の上
部に機巾中央線ｂより器巾Ｆが径大のドレンパン
５を設置して送風路８を形成し、更に上記ドレン
パン５の上部に仕切機構にて適宜間〓を隔てゝ熱
交換コイル６を設置し、該間〓内の余剰部分に加
湿機構７等の機構を配置設けた構成を有してい
る。

また上記、送風路８内に風量調整機構１０を風
量調節変更自在に設け、送風路８内の通気量を任
意風量に設定する。

更に本発明は上記特許請求の範囲第１項におけ
るドレンパン５の器巾Ｆを機体１の機巾中央線ｂ
より巾大とし、且つ下面に適宜の傾斜面５´を形
成して設け上記消音凸出部９間の送風路８の一部
を狭小通路ａとしたことをもその特徴としてい
る。

〔作用〕

本発明は上記構成によるもので、吸込口２より
吸込された外気の新鮮空気或は室内の空気は送風
機４にて送風路８に流入し、此れが熱交換コイル
６にて適当温度に熱交換し、吹出口３よりダクト
等の配風器具を介して室内に所定の冷暖風を供給
分布が行なわれるのである。

本発明は斬かる送風時において送風路８内に消
音凸出部９を突出設け、その一部に狭小通路ａを
形成設け、送風機４よりの送風状体を自然的に狭
搾して整流風とし、此れを熱交換コイル６面全体
に略均等に配風して熱交換効率を頗ぶる良好とす
ると共に、上記送風路８の風量調整機構１０の作
動によつて風流を開閉増減し、理想的な風量状体
に容易に調整変更することができ得るのである。

〔実施例〕

１は上部或は前部、側部、背部等適宜の箇処に
吸込口２および吹出口３を開口設けてなる機体に
て下方に送風機４を、該吐出口４′の上方に適宜
の間隔を隔てゝドレンパン５、熱交換コイル６、
加湿装置７等の緒機構を夫々配置し機内に送風路
を形成する。

また上記、送風機４の吐出口４の直上部には消
音機能を有する消音凸部９を送風路８内に突出状
に配置すると共に、少くとも機体１の機巾中心線
ｂより巾大で且つ吐出口４′より径大な器巾Ｆを
有するドレンパン５を配置し、機内送風路８内に
おいて上記の凸出部９とドレンパン５間に狭小通
路ａを形成設ける。

更に上記狭小通路ａ内中間部に翼片等にて形成
してなる風量調整機構１０を電気的、機械的によ
り風量調節自在に設置し、送風路８内の風量に一
定の圧力を負荷して整流する。

なお上記、ドレンパン５の底面形状を図示例の
如く適宜の傾斜面５′形状に形成することにより
狭小通路ａ内の風流をより円滑に導流する。熱交
換コイル６は上記ドレンパン５上に設けられた仕
切機構１１、予備ドレンパン１２の上部に斜設或
は立型、横型等の必要方向に架設されており送風
路８よりの空気を適当温度に熱交換し、出口の吹
出装置即ち吹出口３を介して室内側に供給する。

また上記、熱交換コイル６とドレンパン５の間
〓で余剰のスペース部分に加湿管、加湿器等の加
湿機構７を配設する。

図示例においては省略しているが、夫々の必要
部分にはフイルターが嵌装されている。

なお上記、構造は機内の送風路の形状がＩ型、
Ｌ型等如何なる機種の空調機にも汎く利用するこ
とができ得る。

〔発明の効果〕

本発明は上記説明の如く構成してなるもので送
風機４の吐出口４′直上部に消音凸出部９を突出
設けて送風路８を長く形成したことによつて送風
機４より発生する騒振音が完全確実に消去され静
かな空気調和機が求め得られる。

殊に上記送風路８の一部を狭小通路ａに形成
し、該通路内に風量調整機構１０を設けてなるも
のであるから任意の風量調整が容易に調整求め得
られると共に、該送風路８を通流する風流を確実
に整流し熱交換コイル６全面に略均等に配風する
ことにより熱交換効率が頗ぶる良好となり省エネ
対策機器としては最適である。

更に本発明においてはドレンパン５の器巾Ｆが
機体１の器巾中心線ｂより巾大であるがために上
記熱交換コイル６より滴下水が下方に滴下し、送
風機４を汚濡する等の憂れいを完全に解決し故障
を未然に防止すると共に熱交換コイル６を設置面
間における余剰スペース部分が大となり、従来機
内に設置困難と為されていた加湿機構７等の緒機
構をきわめて容易簡単に設置得られる等の利点を
併せ有している。

また機体１前部に前板１３を開閉自在に取付け
することによつて機体前方より内部の上記各機構
の全てが一挙に視出し、以て此れらの点検、掃
除、修理等の緒作業が安楽にて確実に行なわれる
ことは謂うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るユニツト型空気調和機の一
実施例による縦断面側面図を示めしている。 符号の説明、１……機体、４……送風機、５…
…ドレンパン、６……熱交換コイル、７……加湿
機構、８……送風路、９……消音凸出部、１０…
…風量調整機構、ａ……狭小通路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 機体内に吸込装置と吹出装置を各設け、該機
   体内下方に送風機を、上方に熱交換コイルを夫々
   配置し、該送風機吐出口の直上部に消音機構を兼
   ねた消音凸出部を突出設けると共に、該消音凸出
   部の上部に機巾中央線ｂより器巾Ｆが径大のドレ
   ンパンを設置して送風路を形成し、更に上記ドレ
   ンパンの上部に水受機構にて適宜間〓を隔てゝ熱
   交換コイルを設置し、該間〓内の余剰部分に加湿
   機構等の機構を配置設けたことを特徴とするユニ
   ツト型空気調和機。 ２ 上記特許請求の範囲第１項におけるドレンパ
   ンの下面に適宜の傾斜面を形成し、上記消音凸出
   部間の送風路の一部に狭小通路ａ部分を形成設け
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ユニツト型空気調和機。 ３ 上記、送風路、狭小通路ａ内に風量調整機構
   を風量調整変更自在に配設し、送風路を通流する
   風量を狭搾して整流するようにしたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のユニツト型空気
   調和機。