JPH05310092A - アルミニウム製バンパー材の製造方法 - Google Patents

アルミニウム製バンパー材の製造方法

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JPH05310092A
JPH05310092A JP4113719A JP11371992A JPH05310092A JP H05310092 A JPH05310092 A JP H05310092A JP 4113719 A JP4113719 A JP 4113719A JP 11371992 A JP11371992 A JP 11371992A JP H05310092 A JPH05310092 A JP H05310092A
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JP
Japan
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bumper
bent
signal lamp
heat source
energy density
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Pending
Application number
JP4113719A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Enomoto
正敏 榎本
Shunta Shioda
俊太 潮田
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 押出加工によりアルミニウム製バンパー用素
材(6)を製作する。次いで、所定長さのこの素材
(6)の端部に曲げ加工を施し曲がり部(7)を加工す
る。しかるのち、この曲がり品(7)にシグナルランプ
取付け用開口(4)等をレーザー加工により形成する。 【効果】 コスト的に有利に、かつ能率よく自動車用バ
ンパー材(1)を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の車両に用
いれるアルミニウム製バンパー材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃吸収を主目的とした自動車用バンパ
ー材として、近時アルミニウム製バンパー材が、その軽
量性、高衝撃吸収性等の利点を有して、採用されるよう
になっている。
【0003】このアルミニウム製バンパー材の製造は、
一般に、アルミニウム製のバンパー用中空素材を押出成
形した後、所定長さのこの素材の両端部に曲げ加工を施
し、しかるのち、この曲がり品にシグナルランプ取付け
用の開口や、バンパー材を車体に取り付けるための取付
け孔、或いは端部切欠きなどを形成するというようにし
て行われる。
【0004】そして、シグナルランプ取付け用開口や取
付け孔等の形成は、従来より、主として、プレス、多軸
ボール盤、ミーリングなどによって行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
加工による方法では、次のような問題がある。即ち、バ
ンパー材は、車種ごとに寸法、形状等が異なるのみなら
ず、改良のためしばしば設計変更がなされる。そのた
め、プレス加工による場合、その都度、製作しようとす
るバンパー材の構造に適した金型を製作して用意しなけ
ればならず、コスト的に不利を招いてしまう。また、プ
レス加工しうる領域にも限界があり、曲がり部などに対
するプレス加工は困難ないし不可能な場合が多かった。
【0006】また、ボール盤による場合、潤滑油の使用
が必須であり、加工後に潤滑油を除去しなければなら
ず、生産性に優れない。
【0007】更に、ミーリングによる場合は、加工自体
に多くの時間を要し、生産性に優れない。
【0008】この発明は、上記のような従来の欠点に鑑
み、バンパー材を、能率的に、しかもコスト的に有利に
製造することができる方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明は、押出加工によりアルミニウム製バンパー用素材
を製作したのち、所定長さの該素材の端部に曲げ加工を
施し、しかるのち、該曲がり品に対するシグナルランプ
取付け用開口、取付け孔等の形成のための穿孔及び/又
は切断加工を、レーザー等の高エネルギー密度熱源を用
いて行うことを特徴とするアルミニウム製バンパー材の
製造方法を要旨とする。
【0010】なお、高エネルギー密度熱源として例示さ
れているレーザーとしては、Nd−YAGレーザー、C
2 レーザー等が好適に使用される。
【0011】
【作用】端部に曲がり部を有するバンパー用曲がり品に
対し、高エネルギー密度熱源の移動経路、位置、角度等
を制御するだけで、そのどのような部位に対しても所望
の孔、開口、切欠き等が、容易かつ迅速に、穿孔及び/
又は切断加工される。
【0012】
【実施例】次に、実施例方法を、図面に基づいて、説明
する。
【0013】製造対象たるバンパー材(1)は、第2図
(ハ)に示されるように、内部に補強用の仕切壁(2)
が設けられ、かつ両端部に曲がり部(3)(3)が形成
されたアルミニウム製の中空材によるものである。そし
て、その前面両側部には、両端曲がり部(3)(3)に
及ぶ範囲において、シグナルランプ取付け用の開口
(4)が設けられたものとなされている。また、(10)
は、このバンパー材(1)を車体に取り付けるための取
付け孔である。
【0014】このバンパー材(1)の製造工程は、第2
図(イ)に示されるようにバンパー用素材(6)を押出
加工する押出工程と、同図(ロ)に示されるように、該
バンパー用素材(6)の両端部に曲げ加工を施す曲げ工
程と、同図(ハ)に示されるようにこの曲がり品(7)
にシグナルランプ取付け用開口(4)等を形成する工程
とからなる。
【0015】押出工程では、内部に、上下2つの水平な
補強用仕切壁(2)(2)を一体に有する中空のバンパ
ー用素材(6)を押出成形する。使用するビレットは、
A6000系合金、A7000系合金等のアルミニウム
合金ビレットである。
【0016】曲げ工程では、押出成形された真っ直ぐな
所定長さの上記のバンパー用素材(6)の両端部に曲げ
加工を施す。曲げは、仕切壁(2)と同一平面内におい
て行う。バンパー材取付け状態において仕切壁(2)を
水平状態にすることによってバンパー材(1)は高い衝
撃吸収作用を行いうるものとなる。
【0017】曲げ加工は、例えば、マルチベンダーと称
される三次元曲げ加工機を用いて行うのが好適である
が、特に制限はなく、各種の曲げ加工機を用いて行って
よい。なお、マルチベンダーは、固定金型と可動金型と
ワークフィーダーとを具備して、ワークをフィーダーに
て固定金型側から両金型のワーク導通孔に導通せしめつ
つ、可動金型を三次元的に転向・変位せしめることによ
り、ワークに固定金型を支点とする曲げを付与し、ワー
クの長さ方向所定位置に所定の態様に曲げ加工を施すも
のである。
【0018】曲げは、熱間と冷間とがあるが、高精度の
曲げ加工を遂行しうる点で冷間曲げによるのが好まし
い。特にA6000系合金による場合は、精度確保の意
味で冷間曲げによるのが好ましい。ただ、A7000系
合金の場合には、常温時効硬化性が大ゆえ、曲げのタイ
ミングには注意を要する。
【0019】シグナルランプ取付け用開口(4)は、第
1図に示されるように、レーザー加工によって形成す
る。(9)はレーザートーチである。
【0020】切断、穿孔等の加工用レーザービームで
は、その焦点位置ないしその近傍位置に位置する被切断
部にのみ加工の作用が及ぼされるという性質を有するこ
とから、上記のように加工部位の背後に周壁が存在する
ような場合でも、その周壁に加工の作用が及んでしまう
ことがない。従って、上記のようなバンパー用中空品
(3)の前面側の周壁にシグナルランプ取付け用開口
(4)を形成する場合に、不本意にその背後の周壁にレ
ーザービームによる切断作用を及ぼすことがない。
【0021】また、レーザー加工は、レーザービームを
照射して加工を行う非接触式の加工であるから、ビーム
の照射が可能な部位であれば、トーチ(9)の移動経
路、ビームの照射角度等を制御することによって、容易
に適正な加工を施すことができる。従って、上記のよう
に、曲がり品(7)の曲がり部(3)の前面部に対して
シグナルランプ取付け用開口(4)を形成する場合で
も、曲がり品(7)の外方から、加工面に対して所定の
照射角度を保持しつつレーザービームを所定の移動経路
に沿って移動していくだけで、容易にかつ適正に、この
曲面部にシグナルランプ取付け用開口(4)を形成する
ことができる。
【0022】更に、レーザー加工は、非常に小さな切断
代にて加工することができるものであり、しかも、上記
のように非接触加工であってビームの照射が可能な部位
であれば加工をなしうるものであるから、第1図に示さ
れるように、上下の仕切壁(2)(2)に非常に近接し
た位置にまで及ぶシグナルランプ取付け用開口(4)を
形成する場合でも、そのような開口(4)の形成を適正
かつ能率よく行うことができる。この点、上下の仕切壁
(2)(2)の位置に非常に近接した位置での加工が技
術的に困難である従来のプレス法や、加工に多くの時間
を要するミーリング法に比べて、このようなシグナルラ
ンプ取付け用開口(4)の形成を非常に有利に行うこと
ができる。
【0023】因みに、壁の肉厚2.8mmの曲がり品
(3)に対するシグナルランプ取付け用開口(4)の加
工を、レーザー加工で行った場合と、ミーリング及びボ
ール盤にて行った場合とで加工時間を比較したところ、
レーザー加工では、ミーリングによる場合の1/10の
短時間で加工を終えることできることを確認した。な
お、この場合のレーザー加工は、Nd−YAGレーザー
によった。また、アシストガスはO2 ガスで、その圧力
は0.25MPaとした。切断速度は50cm/分であ
った。
【0024】尚、上記実施例では、シグナルランプ取付
け用開口(4)について説明したが、これに限定される
ものではなく、その他、バンパー材を車体に取り付ける
ための取付け孔(10)や、端部切欠き等の加工にもレー
ザー加工を用いうるものであることはいうまでもない。
また、バンパー材は中空構造に限定されるものではな
い。
【0025】
【発明の効果】上述の次第で、この発明は、アルミニウ
ム製押出材の両端部に曲げ加工を施したバンパー用曲が
り品に対するシグナルランプ取付け用開口、取付け孔等
の穿孔及び/又は切断加工を、レーザー等の高エネルギ
ー密度熱源を用いて行うものであるから、端部に曲がり
部を有するバンパー用曲がり品に対し、高エネルギー密
度熱源の移動経路、位置、角度等を指定するだけで、そ
のどのような部位に対しても所望の孔、開口、切欠き等
が、容易かつ迅速に、穿孔及び/又は切断加工すること
ができる。
【0026】従って、従来のプレス加工のようにバンパ
ー材の規格が異なるごとに異なる金型を製作するといっ
た手間が省かれ、多品種少量生産をコスト的に有利に行
うことができる。加えて、ボール盤による場合のような
手間のかかる潤滑油除去のための後処理がいらず、ま
た、ミーリングによる場合よりも大幅に加工時間を短縮
でき、従来に比べて非常に能率的な加工を実現し得て、
バンパー材の製造能率の大幅な向上を図ることができ
る。
【0027】更に、端部に曲がり部を有する曲がり品に
対する孔、開口等の加工を、従来のようにプレスやミー
リング、ボール盤等で行う場合には、金型やドリル、カ
ッター等に対する曲がり品の位置決めを厳しく行う必要
があり、それに多くの時間を要し、或いは位置決めが困
難を極めたが、レーザー等の高エネルギー密度熱源を利
用した加工では、その移動経路、照射角度等を容易に制
御しうるから、バンパー用曲がり品の位置決めも容易か
つ能率的に行え、このことによっても、バンパー材の製
造能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シグナルランプ取付け用開口の形成方法を示す
バンパー用曲がり品端部の断面斜視図である。
【図2】バンパー材の製作工程を示すもので、図(イ)
はバンパー用押出素材の斜視図、図(ロ)は曲がり品の
斜視図、図(ハ)はバンパー材の斜視図である。
【符号の説明】
1…バンパー材 4…シグナルランプ取付け用開口 6…バンパー用素材 7…曲がり品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出加工によりアルミニウム製バンパー
    用素材を製作したのち、所定長さの該素材の端部に曲げ
    加工を施し、しかるのち、該曲がり品に対するシグナル
    ランプ取付け用開口、取付け孔等の形成のための穿孔及
    び/又は切断加工を、レーザー等の高エネルギー密度熱
    源を用いて行うことを特徴とするアルミニウム製バンパ
    ー材の製造方法。
JP4113719A 1992-05-06 1992-05-06 アルミニウム製バンパー材の製造方法 Pending JPH05310092A (ja)

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JP4113719A JPH05310092A (ja) 1992-05-06 1992-05-06 アルミニウム製バンパー材の製造方法

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JP (1) JPH05310092A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6003912A (en) * 1996-04-09 1999-12-21 Chrysler Corporation Bi-metal vehicle bumper structure
US6240820B1 (en) 1998-05-19 2001-06-05 Shape Corporation Die apparatus for cutting end of bumper bar
US6767650B2 (en) * 2002-12-09 2004-07-27 Magna Steyr Fahrzeugtechnik Ag & Co. Kg Lightweight support for bumpers

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