JPH053082A - エレクトロルミネツセント素子および光感応装置 - Google Patents

エレクトロルミネツセント素子および光感応装置

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JPH053082A
JPH053082A JP3180284A JP18028491A JPH053082A JP H053082 A JPH053082 A JP H053082A JP 3180284 A JP3180284 A JP 3180284A JP 18028491 A JP18028491 A JP 18028491A JP H053082 A JPH053082 A JP H053082A
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JP
Japan
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light
layer
voltage
electron supply
electroluminescent element
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Withdrawn
Application number
JP3180284A
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English (en)
Inventor
Yoji Takeuchi
要二 竹内
Tsunemi Oiwa
恒美 大岩
Hiroshi Fujiyasu
洋 藤安
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エレクトロルミネセント(EL)素子12
と、該素子12に対して光照射を行う光源14とを備え
ている。EL素子12は、その発光層18に接近して、
ナローバンドギャップの電子供給層32を設けるととも
に、十分な輝度による発光を行う直前の大きさの電圧V
sを印加している。光源14は、前記したEL素子12
中の電子供給層32を励起可能な特定波長の光30を発
生可能としている。 【効果】 光30の照射と連動して、EL素子12の発
光時期を容易に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特定波長の光に反応
して発光するエレクトロルミネッセント素子(以下「E
L素子」という)、及び該EL素子を用いた光感応装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のEL素子は、その電極に印加する
電圧の大小に対応して発光輝度を変化可能としたものが
一般的であった。また、EL素子に交番状の閾値電圧を
印加した状態で外部光を入力すると、所定の発光を開始
することも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、光情報処理回路
の研究が進むにつれて、光入力に反応して所定の論理処
理動作を行う光素子の開発が望まれているが、上記した
様に単に光を入力するだけでは、閾値として高い電圧を
必要とするなど取り扱いが難しい。
【0004】かかる要望に対し、本発明者等は、従来と
略同様な構成のEL素子における発光層に接近してナロ
ーバンドギャップの薄膜層を設けることにより、該薄膜
層のバンドギャップに対応した特定波長の光源との組み
合わせで、容易に光回路を構成できることを知見した。
【0005】本発明は上記した知見に基づいてなされた
ものであって、比較的簡単な構成で、発光開始電圧を下
げることができるEL素子を提供することを目的とす
る。本発明は更に、かかるEL素子を用いた光感応装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるEL素子
12は、図1にその全体的な構成を示す如く、従来と略
同様な構成のEL素子における発光層18に接近して、
ナローバンドギャップの電子供給層32を設けたことを
特徴とする。
【0007】上記した電子供給層32としては、Ge、
Si、SiC、ZnSe、ZnTe、CdS、CdT
e、CdSeから選ばれる単層、若しくはCdSとCd
Teの積層から構成することが可能であり、またその膜
厚を、5〜100Aの範囲に設定することが好ましい。
【0008】また光感応装置10は、上記したEL素子
12と、該EL素子12の電子供給層32を励起可能な
特定波長の光30を発生する光源14とを備えている。
更にEL素子12には、それ単独で十分な輝度による発
光を可能とする電圧より稍小さい電圧Vsを印加する様
にしている。
【0009】
【作用】上記した構成により、EL素子12に対して光
30を照射した場合、その光30の波長がEL素子12
における電子供給層32のバンドギャップに対応した特
定波長であると、その電子供給層32は励起イオン化さ
れて電極20・22間で電子を発生する。
【0010】従って、光を何ら照射しない状態で電極2
0・22間の電圧を上昇しながら発光輝度との関係を求
めると、図2の一点鎖線の様になるが、上記した特定波
長の光30を照射した状態で印加電圧を変化すると、電
子供給層32から発生される電子が発光開始電圧の閾値
を下げ、実線で示す様に低い印加電圧でEL素子12は
発光を開始するのである。
【0011】一方、図2の一点鎖線で示す輝度曲線にお
いて、発光を開始する付近の電圧VsをEL素子12に
対して印加した状態で特定波長の光30を発生する光源
14を用いて光照射を行うと、前記した様にEL素子1
2の発光開始の閾値が低下する結果、光30の照射に感
応したEL素子12の発光時期制御が行われるのであ
る。
【0012】
【実施例】本発明にかかる光感応装置10は、図1にそ
の全体的な構成を概略的に示す如く、EL素子12と、
該EL素子12に対して光30の照射を行う光源14と
から構成される。
【0013】EL素子12は薄膜の交流駆動型であっ
て、従来と略同様に、絶縁物層16・17で周囲が包囲
された発光層18の両面を第1および第2電極20・2
2で挟持し、両電極20・22間に電源23からの出力
電圧を印加することによって発光層18を励起可能とす
る。
【0014】第1電極20は、ガラスの様な透明基板2
4の裏面26側の略全面を覆うものであって、インヂウ
ム−スズ酸化物あるいはスズ酸化物を使用することによ
って導電性の透明薄膜層を形成し、透明基板24の前面
28側から電極20・22間に向けて、光源14から放
出される光30の照射を可能とする。第2電極22は、
アルミニュウム蒸着層の様な不透明な薄膜層、あるいは
第1電極20と同様な透明な薄膜層により、導電性の薄
膜が形成される。
【0015】絶縁物層16・17は、Al2O3、Ta2
O5、SiO2、TiO2、BaTiO3などの絶縁物中か
ら選ばれた単層膜、あるいはこれらを組み合わせた積層
膜から構成され、第1および第2電極20・22と発光
層18間の絶縁を保つ。
【0016】発光層18は、ZnS:Mn、ZnS:T
b、SrS:Ce、CaS:Euなど、従来から使用さ
れている発光物質中から、必要とする発光色に対応させ
て適宜選択される。本発明は、前記した発光層18に接
して電子供給層32を設けたことを特徴とする。
【0017】この電子供給層32は、Ge、Si、Si
C、ZnSe、ZnTe、CdS、CdTe、CdSe
から選ばれる単層膜、若しくはCdSとCdTeの積層
膜であって、金属蒸着法あるいはスパッタ法の様な既知
の薄膜作成方法を利用して形成される。その膜厚は5〜
100Aの範囲から任意に設定されるが、5A以下では
電子供給層32としての効果はなく、100A以上では
発光輝度が低下するので、好ましくない。
【0018】本発明にあっては更に、上記したEL素子
12における第1および第2電極20・22間に所定の
設定電圧を印加する様に構成している。すなわち、EL
素子12に光30を照射しない状態で電極20・22間
印加する電圧を上昇していくと、図2の一点鎖線で示す
如く、ある電圧を境にして発光輝度は急激に上昇し、E
L素子12は発光を行う。したがって電極20・22間
には、発光輝度が上昇する直前の電圧Vsを設定電圧と
して印加している。
【0019】一方、EL素子12に対して光30を照射
する光源14は、上記したEL素子12内に形成した電
子供給層32の励起イオン化を可能とする特定波長の光
を発生可能とするものであって、かかる光30の照射に
対応して、EL素子12の発光時期が制御されるのであ
る。
【0020】
【他の実施例】図3は本発明の他の実施例であって、透
明基板24の裏面26側に、上記したものと略同様な構
成のEL素子12を複数個、電気的に分離して形成する
とともに、各EL素子12の第2電極22側から光ファ
イバー34を用いて発光層18における発光を引き出
し、光ファイバー34の先端に接続した受光素子36に
より、各発光層18の発光状態を個別に検知できる様に
構成している。
【0021】更に、各EL素子12に形成する電子供給
層32のバンドギャップを、予め設定した配列に従って
複数種類に相違させる一方、各バンドギャップに対応し
た特定波長の光30を発生させる光源14・14aを用
意することにより、光照射を行う光源14の種類に対応
して発光するEL素子12が選択されるのである。な
お、上記した交流駆動型に代えて、絶縁物層16・17
がない直流駆動型でも略同様に実施できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記の如く、EL素子12にお
ける発光層18に接近して電子供給層32を設けること
により、簡単な構成でEL素子12の発光時期が光入力
を利用して制御することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光感応装置の基本的な構成を示
す概略図である。
【図2】図1におけるEL素子に対する印加電圧と発光
輝度との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 光感応装置 12 エレクトロルミネッセント(EL)素子 14 光源 18 発光層 20 第1電極 22 第2電極 24 透明基板 30 照射光 32 電子供給層 34 光ファイバー 36 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光層(18)に接近して、ナローバン
    ドギャップの電子供給層(32)を設けたことを特徴と
    するエレクトロルミネッセント素子。
  2. 【請求項2】 上記した電子供給層(32)が、Ge、
    Si、ZnSe、ZnTe、CdS、SiC、CdT
    e、CdSeから選ばれる単層、若しくはCdSとCd
    Teの積層からなることを特徴とする請求項1記載のエ
    レクトロルミネッセント素子。
  3. 【請求項3】 上記した電子供給層(32)の膜厚が、
    5〜100Aの範囲に設定されることを特徴とする請求
    項1または2記載のエレクトロルミネッセント素子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかに記載のエレ
    クトロルミネッセント素子(12)と、該エレクトロル
    ミネッセント素子(12)中の電子供給層(32)を励
    起可能な特定波長の光(30)を発生する光源(14)
    とを備え、上記したエレクトロルミネッセント素子(1
    2)に対し、それ単独で発光を行う電圧より稍小さい電
    圧Vsを印加することを特徴とする光感応装置。
JP3180284A 1991-06-24 1991-06-24 エレクトロルミネツセント素子および光感応装置 Withdrawn JPH053082A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029648A1 (ja) * 2005-09-05 2007-03-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. エレクトロルミネッセンス素子及び表示装置
US8299585B2 (en) 2004-05-11 2012-10-30 Infineon Technologies Ag Power semiconductor device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8299585B2 (en) 2004-05-11 2012-10-30 Infineon Technologies Ag Power semiconductor device
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