JPH05306232A - 外用脱臭除菌剤 - Google Patents

外用脱臭除菌剤

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JPH05306232A
JPH05306232A JP4107782A JP10778292A JPH05306232A JP H05306232 A JPH05306232 A JP H05306232A JP 4107782 A JP4107782 A JP 4107782A JP 10778292 A JP10778292 A JP 10778292A JP H05306232 A JPH05306232 A JP H05306232A
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JP
Japan
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bamboo
deodorizing
disinfecting agent
powder
squalane
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Application number
JP4107782A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Kiyooka
高敏 清岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、外用脱臭除菌剤を、白癬菌等の微
生物の増殖が認められる皮膚に直接に塗布して施用で
き、悪臭防除と除菌性を同時に作用させ得て、速効性あ
るものとする。 【構成】 モウソウチク等の竹科植物の茎部表皮粉末2
0〜50重量%と、そのエキス2〜10重量%、馬油2
0〜50重量%およびスクアラン2〜10重量%とを均
一に混合し、クリーム状緑色系の外用脱臭除菌剤とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、皮膚の所要部分の脱
臭および除菌を行なう外用脱臭除菌剤に関し、更に詳し
くは、白癬菌に対する抗菌性が顕著な外用脱臭除菌剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、皮脂の分泌が比較的多い脂性の
人やスポーツ等により発汗した後の人間の皮膚には、前
記皮脂の酸化や微生物の増殖による老廃物が付着して悪
臭が発生し易く、またこのような足裏や足指にはいわゆ
る水虫と呼ばれる汗疱状白癬も増殖し易いことが知られ
ている。
【0003】上記悪臭発生の原因となる微生物の増殖を
抑止するための防臭、除菌剤としては、これまでエチル
アルコールやこれに香料を配合したものがあり、靴、靴
下その他のスポーツ用品に噴霧するようにしていた。
【0004】一方、水虫を治療するための抗白癬菌剤と
しては、サリチル酸ワセリン、イヒチオール亜鉛華油等
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エチルアルコ
ール等を配合した薬剤は、除菌効果はあるものの、皮膚
に対する刺激が強く、特に水虫の症状がある患部に塗布
するには適当でない。また、このものの防臭作用は、微
生物の増殖を抑えるといった間接的なものであるから、
速効性ある防臭効果は期待できない。
【0006】さらにまた、従来の抗白癬菌剤は、長期間
継続して施用する必要があり、軽快した段階で施用が中
断され易いこともあり、治療効果が充分に挙がらないと
いった問題点もある。
【0007】この発明は、上記した問題点を解決し、外
用脱臭除菌剤を、白癬菌等の微生物の増殖が認められる
皮膚に直接に塗布して施用でき、悪臭防除と除菌性を同
時に作用させ得ると共に、速効性あるものとすることを
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、竹科植物体の粉粒物もしくは
そのエキスまたは両者併用したものを必須成分としたの
である。
【0009】または、竹科植物体の粉粒物もしくはその
エキスまたは両者併用したもの、馬油およびスクアラン
を必須成分として成る構成を採用することもできる。
【0010】
【作用】この発明に係る外用脱臭除菌剤は、特にその作
用機構自体は明らかではないが、実際に脱臭除菌性が速
やかに発揮されることから、必須成分である竹科植物の
多孔質性の粉粒体が悪臭成分を吸着し、また、竹のエキ
ス成分は、その抗菌性と共に、悪臭成分を中和する等の
化学的作用にも関与すると考えられる。
【0011】また、上記したエキス、粉粒物と共に配合
された馬油、スクアランは、皮膚に対する有効成分の浸
透性を高めて、脱臭除菌効果を助長する。
【0012】
【実施例】この発明における竹科植物体とは、特に竹の
種類を限定するものではなく、イネ科中のタケ亜科に属
するものであって、モウソウチク、マダケ、ハチクその
他のマダケ属、ササ属等のものを広く対象としている。
竹科植物体は、茎部ばかりでなく、他の部分でも利用可
能ではあるが、特に茎の表皮部分、次いで肉質部分を材
料とすることが望ましい。このような茎の表皮部分には
葉緑素、タールおよび抗菌性物質が多く分布すると考え
られ、肉質部分には維管束が多く存在しており、それぞ
れ抗菌性および脱臭性を得る材料として適当だからであ
る。
【0013】また、上記した植物体の粉粒物は、竹科植
物体を生の状態で粉砕機で粉砕するか、研削機で研削
し、またはこのようにして得られる粉末をさらに蒸気式
高圧釜等で3〜7kgf/cm2 程度の圧力下、110〜1
90℃程度の温度条件で30〜120分乾留したもので
あってもよい。乾留された竹粉末は、表面に付着してい
る異物質が除去され、内部比表面積が増大して活性化さ
れるため、脱臭性が極めて高いものとなる。上記竹粉末
の粒径は、皮膚に違和感なく塗布できる程度であればよ
く、例えば20〜60μm程度であってよい。
【0014】竹科植物体のエキスは、チップ状に粉砕し
た竹を水洗後、圧搾機によって水分と共に搾出するか、
または上記乾留した竹粉末を6〜8%程度のエチルアル
コールその他の有機溶媒に浸漬し、抽出して得ることも
できる。
【0015】次に、この発明に用いる馬油は、成馬の脂
肉から高圧蒸気を用いて煮取った脂肪を、融点36〜4
3℃の馬脂と分別して得られるもので、常温で液状の油
である。このようにして得られる馬油は、皮膚に対する
浸透性が良く、また白癬菌に対する増殖抑制効果もある
といわれており、竹科植物体の抗菌性を助長するもので
ある。上記馬油は、特に限定することなく、化粧料等と
して市販の「馬の油」を用いることができる。
【0016】この発明に用いるスクアラン(2,6,1
0,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサン)
は、深海産の鮫肝油等に含まれるスクアレンをニッケル
触媒により水素添加後、真空蒸留した無色の液体であ
り、香粧品料として市販品を用いることができる。この
ようなスクアランは、原料のスクアレンがヒトの皮脂に
5.5〜8.5%程度含まれることからも推測できるよ
うに、ヒトの皮膚になじみが良く、浸透性に優れてお
り、塗布した患部に保湿性を与えて前記馬油と共に竹科
植物体の抗菌性を助長する。
【0017】以上述べた原材料の配合割合は、特に限定
するものではないが、竹科植物体の粉粒物20〜50重
量%、馬油20〜50重量%に、スクアラン2〜10重
量%、竹科植物体のエキス2〜10重量%を添加すれば
よく、この発明の効果を阻害しない範囲で上記範囲を越
えて増減変更してもよい。
【0018】[実施例1〜3]モウソウチクの基部を4
0°の研磨ペーパーを装着した研磨装置にかけて得られ
た平均粒径60μmの竹表皮粉末と、モウソウチクをチ
ップ状に粉砕した後、水洗し、5kgf/cm2 の圧力下で
圧搾して得たエキスと、馬油(一光化学社製:ドリーム
オイルDX)と、スクアラン(アイビーシー社製:スク
アランオイル)とを表1に示す配合割合にて均一に混合
し、クリーム状緑色系の外用脱臭除菌剤を得た。
【0019】
【表1】
【0020】得られた外用脱臭除菌剤に対し、その効果
を確認するため、以下に示す実験を行ない、この結果を
表2に示した。
【0021】汗疱状白癬に対する薬効試験:実施例1〜
3の外用脱臭除菌剤を、乾性または湿性の症状を示す水
虫患者の汗疱状白癬の患部にそれぞれ朝、夕2回塗布
し、10日間、その変化を観察した。
【0022】そして、A:略完治した、B:効果があ
る、C:僅かに効果がある、D:変化なしの4段階に評
価し、この結果を表2に示した。
【0023】
【表2】
【0024】脱臭試験:実施例3の外用脱臭除菌剤を、
脂性の人の足の裏に塗布し、靴を履いた状態で60分、
120分、180分後の悪臭の発生状態をそれぞれ人の
臭覚で評価し、この結果を表3に示した。
【0025】
【表3】
【0026】表2および表3の結果から明らかなよう
に、実施例の外用脱臭除菌剤は、5日〜8日という短期
間の施用によって白癬菌に対する抗菌効果が認められ、
10日目には80%以上の患者が略完治した。また、湿
性および乾性の症例にも殆んど差異が認められなかっ
た。一方、脱臭性についても時間の経過に伴って、悪臭
低減の効果が顕著であった。
【0027】なお、上記実施例は、短期間の施用にて汗
疱状白癬に対する治療効果が得られるが、防臭性もある
ので、習慣的に長期間用い易いものであり、それだけ治
療および予防効果も高まる。
【0028】
【効果】この発明は、以上説明したように、竹科植物体
の粉粒体もしくは、そのエキスまたは両者併用したもの
を有効成分とするので、皮膚に対して直接塗布して刺激
がなく、特に白癬菌に対する抗菌性が顕著なものであっ
て、悪臭防除と除菌性を同時に発揮し、かつ速効性があ
るという利点がある。また、上記成分と共に、馬油およ
びスクアランを必須成分として上記効果が一層顕著であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竹科植物体の粉粒物もしくはそのエキス
    または両者併用したものを必須成分として成る外用脱臭
    除菌剤。
  2. 【請求項2】 竹科植物体の粉粒物もしくはそのエキス
    または両者併用したもの、馬油およびスクアランを必須
    成分として成る外用脱臭除菌剤。
JP4107782A 1992-04-27 1992-04-27 外用脱臭除菌剤 Pending JPH05306232A (ja)

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JP4107782A JPH05306232A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 外用脱臭除菌剤

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010029068A (ko) * 1999-09-29 2001-04-06 강권중 죽염과 운모를 유효성분으로 함유하는 질정제
KR20040039663A (ko) * 2002-11-04 2004-05-12 최도성 아토피성 피부염 예방 및 개선용 화장품 및 그 제조방법
JP2006116433A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Food Techs Co Ltd 竹の抽出方法、および抗菌剤、抗酸化剤
JP2006315969A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Takex Labo:Kk 竹抽出物/シクロデキストリン複合物、これよりなる抗菌剤、抗酸化剤、チロシナーゼ活性阻害剤、および甲殻類の黒変防止剤
CN110787085A (zh) * 2019-10-22 2020-02-14 昆明理工大学 一种口气清新剂

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