JPH05305973A - プラスチック多層容器 - Google Patents

プラスチック多層容器

Info

Publication number
JPH05305973A
JPH05305973A JP12807392A JP12807392A JPH05305973A JP H05305973 A JPH05305973 A JP H05305973A JP 12807392 A JP12807392 A JP 12807392A JP 12807392 A JP12807392 A JP 12807392A JP H05305973 A JPH05305973 A JP H05305973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
layer
container
thermoplastic resin
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12807392A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Masuda
啓司 増田
Takeshi Oda
威 尾田
Susumu Ooka
進 大岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP12807392A priority Critical patent/JPH05305973A/ja
Publication of JPH05305973A publication Critical patent/JPH05305973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 密封容器内への酸素の進入の防止及び容器内
の酸素を減少させて、酸素から保護すべき製品である食
品や酸素が存在すると不都合が生じる製品を保護する包
装容器を得る。 【構成】 内側に炭素−炭素不飽和結合を有する成分及
び遷移金属化合物の酸素吸収機能組成物層1又は内側に
炭素−炭素不飽和結合を有する成分、熱可塑性樹脂及び
遷移金属化合物の酸素吸収機能組成物層1と外側に酸素
透過率が20℃、90パーセントRH下で4cc・mm
/(m2 atm・day)以下の熱可塑性樹脂層を設け
てなることを特徴とする酸素吸収機能を有するプラスチ
ック容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素吸収機能を有する
プラスチック多層容器に関するものである。そして本発
明の主な利用分野は、酸素吸収機能及び酸素バリアー機
能を必要とする分野であり、具体的には、食品保存、酸
素によるさまざまな不具合を生ずる製品の保存を利用可
能としたものである。
【0002】
【従来の技術】酸素吸収機能を持つプラスチック多層容
器としては、特開平3−43341号公報で公知のとお
り、有機金属錯体を酸素吸収層として用いたものが知ら
れている。この技術は、すでに窒素置換等で容器内の酸
素濃度を低レベルに抑制されている容器内に水蒸気によ
る加熱殺菌時に侵入する微量酸素の吸収を目的としてお
り、また水分の存在が必要条件であるため、常温・常湿
度下での、通常濃度の酸素の吸収性容器としては適さな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、常温
・常湿度下、通常の酸素濃度でも十分な酸素吸収機能を
有し、容器中の酸素濃度を低減させる機能を持ったプラ
スチック多層容器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、酸素吸収
機能層及び酸素不透過層の組合せによる密封容器内の酸
素を充分に吸収する機能を有する多層容器を鋭意検討し
た結果、酸素吸収機能層として遷移金属化合物と炭素−
炭素不飽和結合を有する成分の組成物又は該組成物と熱
可塑性樹脂からなる組成物を用いることで、本発明を完
成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、内側に炭素−炭素不
飽和結合を有する成分及び遷移金属化合物の酸素吸収機
能組成物層又は内側に炭素−炭素不飽和結合を有する成
分、熱可塑性樹脂及び遷移金属化合物の酸素吸収機能樹
脂組成物層と外側層に酸素透過率が20℃、90%RH
下で4cc・mm/(m2 ・atm ・day)以下の熱可塑性樹脂層
を設けてなることを特徴とする酸素吸収機能を有するプ
ラスチック多層容器である。
【0006】まず、本発明の内側酸素吸収機能組成物層
に用いる炭素−炭素不飽和結合を有する成分とは、ゴム
状重合体及び該ゴム重合体と共重合可能なモノマーとの
高分子化合物、又は高級不飽和脂肪酸及びその誘導体並
びにこれらの混合物を指すものである。
【0007】本発明の炭素−炭素不飽和結合を有する成
分である高分子化合物としてのゴム状重合体としては、
ジエン系の例えば、ブタジエン、イソプレン、2−クロ
ロ−1,3−ブタジエン、1−クロロ−1,3−ブタジ
エン、ピペリジン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジ
エン、1−フェニル−1,3−ブタジエン等のゴム状重
合体が好ましく、より好ましいジエン系重合体として
は、ブタジエン重合体である。そして、ゴム状重合体
は、単独で使用してもよく、他の熱可塑性樹脂との混合
物として使用してもよい。
【0008】また、高分子化合物であるジエン系重合体
を他のモノマー成分と共重合させたものとしては、例え
ば、共重合体全体に対してジエン系重合体が2〜70重
量部含有するスチレン−ブタジエン共重合体、アクリロ
ニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体(以下ABS
樹脂という)、メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジ
エン共重合体(以下MBS樹脂という)アクリロニトリ
ル−メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジエン共重合
体(以下MABS樹脂という)、スチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体(以下SBS樹脂という)
等の少なくとも1種が挙げられる。そして、ABS樹
脂、MBS樹脂及びMABS樹脂は、比較的熱酸化劣化
安定性が高く、単味の酸化防止剤の添加量が少ない点で
最適である。
【0009】本発明に用いる上記樹脂の製造方法は、従
来から知られている製法で得られるものであればよく、
また、各種製法によって得られる樹脂は、粒子径、架橋
度、モノマーの構成比や重合度等の諸特性を特定の範囲
に限定するものではない。
【0010】次に、炭素−炭素不飽和結合を有する成分
の高級不飽和脂肪酸及びその誘導体としては、リノール
酸、リノエライジン酸及びオレイン酸等が挙げられる。
【0011】本発明に用いる熱可塑性樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、1−ブテン、又はポリス
チレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリアクリロニトリル及びポリ塩化ビニル樹脂並
びにこれらの共重合体樹脂等種々のものが使用できる。
しかし、特に炭素−炭素不飽和結合を有する成分との親
和性を考慮すると、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸エチル及びポリアクリロニトリ
ル樹脂及びその共重合体樹脂が好ましい。
【0012】上述の熱可塑性樹脂は、一般には塊状重
合、溶液重合、懸濁重合等の製法によって得られるもの
であれば、モノマーの構成比、重合度、架橋度等の諸特
性を特定の範囲に限定するものではない。
【0013】本発明の酸素吸収機能組成物と混合する熱
可塑性樹脂の割合は、炭素−炭素不飽和結合を有する成
分のジエン重合体及びその共重合体又は高級不飽和脂肪
酸及びその誘導体との混合物において、混合物全体を1
00重量部とした際に、炭素−炭素不飽和結合を有する
成分のジエン重合体又は高級不飽和脂肪酸及びその誘導
体が、2〜70重量部となる割合にすればよい。
【0014】本発明における遷移金属化合物としては、
2種以上の原子価を有する金属種の化合物であり、特に
好ましいものとしては、Fe、Ni、Co及びMnを金
属種とする化合物が挙げられる。
【0015】上記遷移金属化合物は、単独ないしは2種
以上が混合して使用でき、金属イオンとしての活性の高
い金属塩及び金属配位化合物を使用するのがより望まし
い。金属配位化合物の種類は限定しないが、具体的に
は、酢酸、酪酸、ヘプタン酸、オクタン酸、オクチル酸
及びステアリン酸等のカルボン酸とFe、Ni、Co及
びMnを金属種とした金属とからなる金属塩が挙げられ
る。また、有機金属配位化合物としては、Fe、Ni、
Co及びMnを金属種とした金属のアセチルアセトネー
ト等が挙げられる。
【0016】本発明において、組成物中への遷移金属化
合物の含有量は、酸素吸収速度、吸収能力をどのレベル
にするかによって変化するが、酸素吸収機能組成物に占
める炭素−炭素不飽和結合を有する成分のジエン系重合
体又は高級不飽和脂肪酸及びその誘導体100重量部に
対して、金属分重量比で0.005〜5重量部とするこ
とが好ましい。含有量が、0.005重量部未満では、
酸素吸収機能が非常に低くなり、5重量部を越えると、
酸素吸収反応速度が高くなりすぎて、著しく成形加工安
定性が劣ることになる。
【0017】次に、本発明の外側熱可塑性樹脂層とは、
20℃、90%RH下での酸素透過率が、4cc・mm/(m
2 ・atm ・day)以下のものであれば、熱可塑性樹脂単独
層、熱可塑性樹脂同士の張り合わせ層及び熱可塑性樹脂
と金属蒸着との張り合わせ層のいずれでもよい。
【0018】本発明に用いる樹脂自体の酸素透過率が低
い熱可塑性樹脂の具体例としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、
ポリアクリルニトリル、エチレン−ビニルアルコール共
重合体及びポリビニリデンジクロライド(PVDC)の
樹脂を挙げられる。
【0019】また、上記熱可塑性樹脂との張り合わせ層
をなす熱可塑性樹脂又は蒸着用金属としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリアミド及びポリエチレンテ
レフタレート等の熱可塑性樹脂並びにアルミニウムが挙
げられる。
【0020】そして、本発明の外側熱可塑性樹脂層に
は、充填材を添加させることができ、特に酸素透過率を
低下させるのに板状の充填材がより好ましい。板状の充
填材の具体例としては、マイカ、ガラスフレーク等のも
のが挙げられる。熱可塑性樹脂層に対する充填材の添加
量は、樹脂成分の種類、充填材の種類及び必要とされる
諸特性に応じて任意の範囲に調整されるので、特に限定
するものではない。
【0021】本発明における多層容器は、満足いく酸素
吸収機能と酸素透過率を備えていれば、内側に前記の酸
素吸収機能組成物層を、外側に前記の酸素透過率の低い
熱可塑性樹脂層を各々1層以上あれば、その層の厚み、
層を形成する樹脂を特に限定するものではなく、容器の
酸素吸収量、強度等の必要な特性に応じて、任意の構成
に設定することができる。
【0022】そして、この多層容器においては、隣接し
た層間が接着性に乏しい異種材料同士であるなら接着剤
層を、印刷を施す場合は、印刷適正の良好な樹脂層を、
また、多層容器と蓋材とのシール性を良好にするために
は、シール層を考慮すればよく、更に、スクラップ品の
再生層等も使用することができる。
【0023】本発明における多層容器は、押出成形、押
出・吹込み成形等公知の種々の方法で製造が可能であ
る。
【0024】例えば、多層共押出成形においては、内外
側層に対応する押出機で所定の樹脂組成物を溶融混合し
た後、T−ダイ又はサーキュラーダイ等の多層ダイを使
用してシート又はフィルムを所定の形状に押出すことが
できる。また、その他の多層シート又はフィルムを得る
方法としては、押出されたシート又はフィルムをドライ
ラミネーション、サンドイッチラミネーション及び押出
しコート等の工程を施して多層化することも採用され得
る。
【0025】得られたシート又はフィルムは、真空成
形、圧空成形等の手段を使用して、トレイ、カップ等の
多層容器にすることができる。また、フイルムについて
は、フィルムを重ねて周囲をヒートシールすることによ
り袋状にすることも可能である。
【0026】その他、本発明の多層容器は、押出機より
パイプ状に押出すか、共射出成形によって多層プリフォ
ームを成形した後、特定の金型に入れてその内部に特定
圧の流体を吹き込むことによって、ボトル、チューブの
多層容器を得ることもできる。
【0027】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例1 炭素−炭素不飽和結合を有する成分として、ジエン重合
体成分を15重量部含有するMBS樹脂100重量部と
遷移金属化合物としてコバルト金属分約10重量パーセ
ントを含有したステアリン酸コバルト0.2重量部をド
ライブレンドした酸素吸収機能組成物層を容器内側と
し、前記MBS樹脂70重量部とフレーク径が40μm
でアスペクト比が30であるマイカ30重量部を混合し
た、20℃、90%RH下での酸素透過率が4cc・mm/
(m2 ・atm ・day)の低酸素透過率熱可塑性樹脂層を容器
外側となるように2種2層シート(全厚み0.6mm、構
成比内側層/外側層=1/1)を2台の押出機(40mm
径、L/D=24)/フィードブロック/T−ダイ/冷
却ロール/シート引取機で構成される装置を使用して、
図1に示す多層構成のシートを成形した。
【0028】次に、得られた多層シートは、真空成形機
を用いて高さ30mm、底面が100×130mm、上部開
口面が110×140mm、内容量が約450ccのトレイ
容器を真空成形した。このトレイ容器は、蓋材としてア
ルミニウム箔/MBS樹脂を張り合わせた本質的に酸素
不透過性のシールフィルムにてヒートシールを行った。
この容器は、20℃、50%RH下の環境で保存し、一
定時間後の容器内部の空気の酸素濃度をガスクロマトグ
ラフによって測定した。測定結果を表1に示す。
【0029】比較例1 内側にステアリン酸コバルトを添加しないMBS樹脂の
熱可塑性樹脂層を使用した以外は、実施例1と同様の方
法にて多層のトレイ容器を作製した。酸素濃度の測定結
果を表1に示す。
【0030】表1の測定値からもわかるとおりステアリ
ン酸コバルトを添加した本発明の多層容器は、酸素濃度
の低下が見られた。
【0031】実施例2 メルトフローインデックスが、0.5g/10min (23
0℃)のポリプロピレン樹脂(以下PPという)の熱可
塑性樹脂を最内外側層、無水マレイン酸ポリプロピレン
樹脂を接着剤層(以下ADという)、炭素−炭素不飽和
結合を有する成分として、ジエン重合体を15重量部含
有したMBS樹脂100重量部と遷移金属化合物として
コバルト金属分約10重量パーセントを含有したステア
リン酸コバルト0.2重量部をドライブレンドした酸素
吸収機能組成物層(以下MBS−Cという)を中間層の
内側層とし、20℃、90%RH下での酸素透過率が1
cc・mm/(m2 ・atm ・day)のエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体の熱可塑性樹脂層(以下EVOHという)を
中間層の外側層にした4種7層(全厚み0.6mm、層構
成比 PP/AD/MBS−C/AD/EVOH/AD
/PP=5/1/10/1/10/1/5)とした以外
は、実施例1と同様の操作で図2に示す多層シートを得
た。
【0032】次に、該多層シートを用いて実施例1と同
様のトレイ容器を作製して、蓋材としてアルミニウム箔
/PP樹脂を有り合わせた本質的に酸素不透過性のシー
ルフィルムにてヒートシールを行った。この容器は、2
0℃、50%RH下の環境で保存し、一定時間後の容器
内部の空気の酸素濃度をガスクロマトグラフによって測
定した。測定結果を表1に示す。
【0033】実施例3 MBS樹脂(電気化学工業製:商品名、TP−USH
以下MBSという)の熱可塑性樹脂を最内外層、炭素−
炭素不飽和結合を有する成分として、ジエン重合体を1
5重量部含有したMBS樹脂100重量部と遷移金属化
合物としてコバルト金属分約10重量パーセント含有し
たステアリン酸コバルト0.2重量部をドライブレンド
した酸素吸収機能組成物層(以下MBS−Cという)を
中間層の内側層とし、20℃、90%RH下の酸素透過
率が2cc・mm/(m2 ・atm ・day)で繰り返し単位の炭素
数が6個のポリアミド樹脂の熱可塑性樹脂層(以下PA
6という)を中間層の外側層にした3種4層(全厚み
0.6mm、層構成比 MBS/MBS−C/PA6/M
BS=5/10/10/5)とした以外は、実施例1と
同様の操作で図3に示す多層シートを得た。
【0034】次に、該多層シートを用いて実施例1と同
様のトレイ容器を作製して、蓋材としてアルミニウム箔
/MBS樹脂を張り合わせた本質的に酸素不透過性のシ
ールフィルムにてヒートシールを行った。この容器は、
20℃、50%RH下の環境で保存し、一定時間後の容
器内部の空気の酸素濃度をガスクロマトグラフによって
測定した。測定結果を表1に示す。
【0035】実施例4 実施例3に使用した酸素吸収機能組成物層の遷移金属化
合物としてマンガン金属分約22重量パーセント含有し
た酢酸マンガンを0.35重量部とした以外は、実施例
3と同様の操作を行った。測定結果を表1に示す。
【0036】比較例2 実施例2に記載した層構成中のEVOHを使用せずに3
種5層(全厚み0.6mm、層構成比 PP/AD/MB
S−C/AD/PP=5/1/10/1/15)とした
以外は、実施例1と同様な操作を行った。測定結果を表
1に示す。外側層に酸素透過率の低い層を配置した本発
明品は、容器内の低酸素状態を維持していることがわか
った。
【0037】表1 なお、初期酸素濃度は、21パーセントである。
【0038】
【発明の効果】本発明の多層容器は、酸素吸収機能組成
物層と酸素透過率の低い層とを組合わせて任意の形状の
密封容器とすることで、外部からの酸素の進入を防止
し、しかも、容器内の酸素を吸収するので、容器内を窒
素置換しなくとも酸素濃度を低濃度に長期間維持するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の層構成を示す断面図である。
【図2】実施例2の層構成を示す断面図である。
【図3】実施例3の層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 酸素吸収機能組成物層 2 低酸素透過率熱可塑性樹脂層 3 熱可塑性樹脂層 4 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 25/16 27/00 H 7344−4F B65D 1/09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に炭素−炭素不飽和結合を有する成
    分及び遷移金属化合物の酸素吸収機能組成物層と外側に
    酸素透過率が20℃、90%RH下で4cc・mm/(m2
    atm ・day)以下の熱可塑性樹脂層を設けてなることを特
    徴とする酸素吸収機能を有するプラスチック多層容器。
  2. 【請求項2】 内側に炭素−炭素不飽和結合を有する成
    分、熱可塑性樹脂及び遷移金属化合物の酸素吸収機能組
    成物層と外側に酸素透過率が20℃、90%RH下で4
    cc・mm/(m2 ・atm ・day)以下の熱可塑性樹脂層を設け
    てなることを特徴とする酸素吸収機能を有するプラスチ
    ック多層容器。
JP12807392A 1992-04-21 1992-04-21 プラスチック多層容器 Pending JPH05305973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12807392A JPH05305973A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 プラスチック多層容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12807392A JPH05305973A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 プラスチック多層容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05305973A true JPH05305973A (ja) 1993-11-19

Family

ID=14975778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12807392A Pending JPH05305973A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 プラスチック多層容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05305973A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006056530A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Dainippon Printing Co Ltd 包装製品
US7048661B2 (en) * 2002-08-23 2006-05-23 Denso Corporation Power transmission device and torque transmission member

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7048661B2 (en) * 2002-08-23 2006-05-23 Denso Corporation Power transmission device and torque transmission member
JP2006056530A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Dainippon Printing Co Ltd 包装製品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4647509A (en) Thermoformable multilayer barrier structures
JP6996978B2 (ja) 積層シート及び成形容器
US4919984A (en) Multilayer plastic container
WO2009095231A2 (en) Gas-barrier films and sheets
JPH08502202A (ja) 低温において使用するための改良された酸素掃去組成物
JP3864709B2 (ja) 空容器での保存性に優れた酸素吸収性容器
JP2001106866A (ja) 酸素吸収性樹脂組成物
JP2003012944A (ja) 成形性及びガス遮断性に優れた樹脂組成物及び包装材料
JP2008201432A (ja) レトルト用包装材および包装体
JPH04211444A (ja) 酸素バリヤー性樹脂組成物
JP4543538B2 (ja) 酸素吸収性包装体
EP0707955A1 (en) Film/substrate composite material
JP3969524B2 (ja) プラスチック多層構造体
JP2008213840A (ja) 酸素吸収性包装材および包装体
JP4186592B2 (ja) 成形性及びガス遮断性に優れた樹脂組成物及び包装材料
JP2018020513A (ja) トレー成形用共押出無延伸フィルム、複合シート、およびトレー
JPH05247276A (ja) 酸素バリアー性樹脂組成物
JPH01278344A (ja) プラスチック多層容器
JPH05305973A (ja) プラスチック多層容器
JPS61249750A (ja) 多層プラスチツク容器
JPH10114371A (ja) 保存性に優れた酸素吸収性多層プラスチック容器
JPH036425Y2 (ja)
JP2006198878A (ja) パン包装用共押出多層フィルム、パン包装用ラミネートフィルムおよびパン包装方法
JP2555078B2 (ja) ガスバリア−性を有する耐熱性ポリエステル容器
JP4781507B2 (ja) 多層構造体