JPH05301983A - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

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JPH05301983A
JPH05301983A JP4109488A JP10948892A JPH05301983A JP H05301983 A JPH05301983 A JP H05301983A JP 4109488 A JP4109488 A JP 4109488A JP 10948892 A JP10948892 A JP 10948892A JP H05301983 A JPH05301983 A JP H05301983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded article
layer
resin
film layer
coating film
Prior art date
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Pending
Application number
JP4109488A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Ogisu
康彦 荻巣
Nariyuki Takahashi
成幸 高橋
Toshiya Kamimura
俊也 上村
Toshiyasu Ito
敏安 伊藤
Ippei Nagaike
一平 永池
Shigeru Noguchi
茂 野口
Kenjiro Arai
謙次郎 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KASHIYUU KK
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
KASHIYUU KK
Toyoda Gosei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by KASHIYUU KK, Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical KASHIYUU KK
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Priority to DE4311684A priority patent/DE4311684C2/de
Priority to US08/044,507 priority patent/US5480714A/en
Publication of JPH05301983A publication Critical patent/JPH05301983A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】膜厚を大きくせずとも優れた耐チッピング性能
を有する樹脂成形品を提供する。 【構成】ロッカーモール1を、モール本体1aと、モー
ル本体1aの表面に形成されたプライマー層2と、プラ
イマー層2の表面に形成された上塗り塗膜層4とから構
成する。プライマー層2は樹脂成分と、樹脂成分に対し
て5重量%以上、かつ、60重量%以下の配合割合で添
加された多数の繊維状物質3とから構成する。ロッカー
モール1を自動車に装着して実際に走行した場合、飛石
が衝突し、上塗り塗膜層4の一部を破壊してプライマー
層2に至ることがある。この際、プライマー層2には、
多数の繊維状物質3が添加されているので、飛石の衝突
した部位の繊維状物質3には大きな衝撃力が加わるもの
の、多数の繊維状物質3により補強され、樹脂成分の凝
集力が上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車外装品とし
て用いられる樹脂成形品に係り、詳しくはロッカーモー
ルやサイドマッドガード等のいわゆる自動車の足回り部
に装着される樹脂成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばロッカーモール等の樹脂成
形品はポリプロピレン(PP)やウレタン材料よりなる
成形品本体の表面に、外観向上及び成形品保護を目的と
した塗膜層が形成されている。この塗膜層は、ポリウレ
タン系の樹脂を主成分としており、30〜50μm程度
の厚みを有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術では、飛石が高速で前記塗膜層に衝突した(チッピ
ング)際には、塗膜層のみではその衝撃力をくい止める
ことができず、飛石が部分的に成形品本体まで達してし
まうことがあった。その結果、塗膜が部分的に剥離した
り、あるいは成形品本体が飛石によって傷付けられたり
して、樹脂成形品の外観品質が損なわれるおそれがあっ
た。
【0004】上記の不具合に対処すべく、塗膜層の厚み
をより大きくすることも考えられるが、所定量以上厚く
することは技術的に困難であり、また、著しいコストの
上昇を招くことから、好ましい方策とはいえなかった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は膜厚を大きくせずとも優
れた耐チッピング性能を有する樹脂成形品を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、成形品本体と、前記成形品本体の表面に
形成された一層又は複数層よりなる中間塗膜層と、前記
中間塗膜層の最表面に形成された上塗り塗膜層とを備え
た樹脂成形品において、前記中間塗膜層には、多数の繊
維状物質を添加したことをその要旨とする。
【0007】ここで、前記多数の繊維状物質の添加割合
は、中間塗膜層を形成する樹脂成分に対して5重量%以
上で、かつ、60重量%以下であることが必要である。
繊維状物質の添加割合が5重量%未満の場合は、衝撃を
吸収する能力がさほど強くない。また、繊維状物質の添
加割合が60重量%より多い場合には、塗膜層を形成す
ることが困難となってしまう。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、中間塗膜層には、多数の
繊維状物質が添加されているので、飛石等が樹脂成形品
に衝突した場合、飛石の衝突した部位の繊維状物質には
大きな衝撃力が加わるものの、繊維状物質により樹脂
(マトリックス)が補強され、マトリックスの凝集力が
上がる。そのために、大きな衝撃力が加わっても塗膜自
身がこの衝撃力に耐えうる。従って、中間塗膜層及び上
塗り塗膜層からなる塗膜層が飛石からの衝撃力によって
剥離したり、あるいは成形品本体が傷付けられることが
ほとんどなく、外観品質の損なわれるおそれがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の樹脂成形品を自動車用ロッカ
ーモールに具体化した一実施例を図1〜8に基づいて説
明する。
【0010】図1は本実施例におけるロッカーモール1
の部分断面図である。このロッカーモール1は、成形品
本体としてのモール本体1aと、そのモール本体1aの
表面に形成された中間塗膜層としてのプライマー層2
と、そのプライマー層2の表面に形成された上塗り塗膜
層4とからなる。
【0011】前記プライマー層2は、アミン変性アクリ
ル樹脂、ハードレジン、顔料、添加剤、エポキシ樹脂及
び塩素化PPよりなる樹脂成分と、その樹脂成分に対し
て5重量%以上、かつ、60重量%以下の配合割合で添
加された多数の繊維状物質3とから構成され、25μm
の厚みに形成されている。また、前記上塗り塗膜層4
は、上塗り液(関西ペイント社製 商品名:ソフレック
ス200)を塗布・乾燥することにより、35μmの厚
みに形成されている。
【0012】前述したプライマー層2及び上塗り塗膜層
4は次のようにして形成される。まず、アミン変性アク
リル樹脂、ハードレジン、顔料、添加剤及び溶剤よりな
るA液100重量部と、エポキシ樹脂、塩素化PP及び
溶剤よりなるB液50重量部と、芳香族系シンナー10
0重量部と、多数の繊維状物質3とからなる液状態のプ
ライマーを準備し、このプライマーをモール本体1aの
表面に塗布する。続いて、前記のように塗布されたプラ
イマーの上に上塗り液を塗布乾燥する。その後、85℃
の高熱下で40分間の焼付けを行う。すると、モール本
体1a上にプライマー層2及び上塗り塗膜層4が積層さ
れ、目的とするロッカーモール1が得られる。
【0013】前記の構成よりなるロッカーモール1を自
動車に装着して実際に走行した場合、飛石が高速で衝突
し、上塗り塗膜層4の一部を破壊してプライマー層2に
至ることがある。この際、プライマー層2には、多数の
繊維状物質3が添加されているので、飛石の衝突した部
位の繊維状物質3には大きな衝撃力が加わるものの、プ
ライマー層2は繊維状物質3により補強され、樹脂(マ
トリックス)の凝集力が上がる。従って、プライマー層
2及び上塗り塗膜層4からなる塗膜層が飛石からの衝撃
力によって剥離したり、あるいはロッカーモール本体1
aが傷付けられることがほとんどなく、耐チッピング性
能に優れる。その結果、飛石の衝突によりロッカーモー
ル1の外観品質が損なわれるおそれがない。
【0014】次に、上記の耐チッピング性能を確認する
ために、プライマー層2における繊維状物質3の種類及
び添加量を種々変更して以下の衝突試験を行った。すな
わち、繊維状物質3としてロックウール[LAPINU
S製 商品名:ラピナスロックフィルRF4103(繊
維径5〜10μm、繊維長20〜170μm)]、カー
ボン繊維[呉羽化学製 商品名:M−101S(繊維径
14.5μm、繊維長130μm),呉羽化学製 商品
名:M−1009F(繊維径14.5μm、繊維長70
μm)]、及びセルロース繊維[旭化成工業製 商品
名:アビセルPH−M15(繊維径15μm)]を用い
た。なお、繊維径は20μm以下、繊維長は200μm
以下であることが作業性及び外観品質確保の観点から望
ましい。また、プライマーを構成する樹脂成分に対する
前記各繊維状物質3の添加割合は、0重量%、2重量
%、5重量%、10重量%、20重量%、40重量%、
60重量%の7種類に設定した。
【0015】この飛石衝突試験では、飛石として、玄武
岩砕石6号からなり、大きさが4.8〜8.0mmサイ
ズの500gを用いた。また、−20℃の雰囲気中にお
いて、飛石試験機(グラベロメータ)に前記各種ロッカ
ーモール1の試験片(75×110mm)を取付け、こ
れに対し、90°及び20°の投射角度、0.4MPa
の投射圧で飛石を衝突させた。そして、そのときのロッ
カーモール1の試験片表面の1万(mm2 )当たりの破
れの総面積S(mm2 )を画像処理することにより測定
した。その測定結果を図2〜7に示す。図中1点鎖線は
繊維状物質3の添加割合が0重量%の場合の塗膜の破れ
部分の総面積S(mm2 )を示すものである。
【0016】これらの図から明らかなように、90°投
射の場合、20°投射の場合ともに、プライマーの樹脂
成分に対する繊維状物質3の添加率が5重量%以上の範
囲で、その添加率が高いほど塗膜の破れ総面積S(mm
2 )が少なくなる。
【0017】このように、本実施例のロッカーモール1
によれば、プライマー層2には、該プライマー層2を形
成する樹脂成分に対し、5重量%以上で、かつ、60重
量%以下の繊維状物質3を添加したので、飛石がロッカ
ーモール1に衝突しても、塗膜が剥離されにくく、ロッ
カーモール本体1aに傷が付きにくくすることができ
る。
【0018】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、繊維状物質3としてロックウー
ル、カーボン繊維及びセルロース繊維を採用したが、そ
の外にもポリアミド繊維、アラミド繊維、ポリビニルア
ルコール繊維等の繊維を用いてもよい。
【0019】(2)前記実施例では、1層のプライマー
層2から中間塗膜層を構成したが、この中間塗膜層は複
数層から構成されていてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の樹脂成形
品によれば、膜厚を大きくせずとも優れた耐チッピング
性能を有するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるロッカー
モールの部分断面図である。
【図2】一実施例において、ロックウールをプライマー
層に添加した場合に、90°で飛石を投射した際におけ
るロッカーモール表面の塗膜の破れ部分の総面積(mm
2 )を示すグラフである。
【図3】一実施例において、ロックウールをプライマー
層に添加した場合に、20°で飛石を投射した際におけ
るロッカーモール表面の塗膜の破れ部分の総面積(mm
2 )を示すグラフである。
【図4】一実施例において、カーボン繊維をプライマー
層に添加した場合に、90°で飛石を投射した際におけ
るロッカーモール表面の塗膜の破れ部分の総面積(mm
2 )を示すグラフである。
【図5】一実施例において、カーボン繊維をプライマー
層に添加した場合に、20°で飛石を投射した際におけ
るロッカーモール表面の塗膜の破れ部分の総面積(mm
2 )を示すグラフである。
【図6】一実施例において、セルロース繊維をプライマ
ー層に添加した場合に、90°で飛石を投射した際にお
けるロッカーモール表面の塗膜の破れ部分の総面積(m
2 )を示すグラフである。
【図7】一実施例において、セルロース繊維をプライマ
ー層に添加した場合に、20°で飛石を投射した際にお
けるロッカーモール表面の塗膜の破れ部分の総面積(m
2 )を示すグラフである。
【符号の説明】
1a…成形品本体としてのロッカーモール本体、2…中
間塗膜層としてのプライマー層、3…繊維状物質、4…
上塗り塗膜層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 成幸 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 上村 俊也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 伊藤 敏安 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 永池 一平 埼玉県大宮市吉野町1丁目407番地1 カ シュー株式会社内 (72)発明者 野口 茂 埼玉県大宮市吉野町1丁目407番地1 カ シュー株式会社内 (72)発明者 荒井 謙次郎 埼玉県大宮市吉野町1丁目407番地1 カ シュー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品本体(1a)と、前記成形品本体
    (1a)の表面に形成された一層又は複数層よりなる中
    間塗膜層(2)と、前記中間塗膜層(2)の最表面に形
    成された上塗り塗膜層(4)とを備えた樹脂成形品にお
    いて、 前記中間塗膜層(2)には、該中間塗膜層(2)を形成
    する樹脂成分に対し、5重量%以上で、かつ、60重量
    %以下の多数の繊維状物質(3)を添加したことを特徴
    とする樹脂成形品。
JP4109488A 1992-04-28 1992-04-28 樹脂成形品 Pending JPH05301983A (ja)

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JP4109488A JPH05301983A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 樹脂成形品
DE4311684A DE4311684C2 (de) 1992-04-28 1993-04-08 Beschichtetes Harz-Formteil
US08/044,507 US5480714A (en) 1992-04-28 1993-04-09 Chipping-resistant resin molded article

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JP4109488A JPH05301983A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 樹脂成形品

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