JPH0529933U - ペアー容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャンプーとリンスの様に互い関係する内容
物を収納した一対の容器を、連結部材により一体物とし
て固定させたペアー容器を提案する。 【構成】一対の容器体１を用意し、各容器体１を連結部
材２により連結するとともに、一対の装着キャップ３に
より連結部材２の両側及び吸い上げポンプ４をそれぞれ
容器体１に固定させて構成した。そして、各容器体の取
り外しは可能であるが、取り外した状態で吸い上げポン
プ４を装着することは不可能に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はペアー容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

例えば、シャンプー、リンスの様に互いに関係する内容物を各々別の容器に収 納してそれ等を並べておいて使用することが極一般に行われている。又、これ等 は、ホテルの浴室、洗面所等の公共の場所にも置かれているが、使用後に別の場 所にバラバラに置かれたりすることがあるため、他の利用者が不便を被る。又、 最近ではこれら容器の盗難が多く、それらの予防も望まれている。

【０００３】 本考案は、上記の実情に鑑み、各容器がバラバラになるのを防止するとともに 、出来るだけ盗難を防止できるペアー容器を提案するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本請求項１考案のペアー容器は上記課題を解決するため、筒状胴部５より肩部 ６を介して円筒状口頚部７を起立させてなる一対の容器体１，１と、上記各容器 体口頚部７の外周下部に嵌合させた嵌合筒部10下端縁より容器体肩部６上面を被 覆する上下端面開口の筒状基部８を各々延設させるとともに、各基部８，８間を 連結板９にて一体に連結してなる連結部材２と、上記連結部材の各嵌合筒部10外 周に水平方向の回動が可能に周壁12下端を嵌着させるとともに、周壁12内周上部 を容器体口頚部７外周に螺合させて連結部材２を各容器体１に固定させ、且つ、 周壁12上端縁より内向きフランジ状頂壁13を延設してなる一対の装着キャップ３ ，３と、各キャップの内向きフランジ状頂壁13により上端部を容器体口頚部７に 固定させるとともに、下端を容器体内に垂下させたシリンダー14を有する一対の 吸い上げポンプ４，４とからなり、上記吸い上げポンプは、シリンダー上端面開 口より上下動可能に突出させた押し下げヘッド15の上下動により容器体内の液を 吸い上げ、ヘッドのノズル孔17より注出する公知のポンプ機構を有する吸い上げ ポンプであるペアー容器として構成した。

【０００５】 又、本請求項２考案のペアー容器は、上記課題を解決するため、筒状胴部５よ り肩部６を介して円筒状口頚部７を起立させてなる一対の容器体１，１と、上記 各容器体の口頚部外周に螺合させた嵌合筒部10下端縁より容器体肩部６上面を被 覆する筒状基部８を各々延設させるとともに、各基部８，８間を連結板９にて一 体に連結してなる連結部材２と、上記連結部材の各嵌合筒部10外周に螺合させる とともに、周壁12上端縁より内向きフランジ状頂壁13を延設させた一対の装着キ ャップ３，３と、各キャップの内向きフランジ状頂壁13により上端部を容器体口 頚部７に固定させるとともに、下端を容器体内に垂下させたシリンダー14を有す る一対の吸い上げポンプ４，４とからなり、上記吸い上げポンプは、シリンダー 上端面開口より上下動可能に突出させた押し下げヘッド15の上下動により容器体 内の液を吸い上げ、ヘッドのノズル孔17より注出する公知のポンプ機構を有する 吸い上げポンプであるペアー容器として構成した。

【０００６】

【作用】

連結部材２により二つの容器１，１を固定しているため、各容器がバラバラに なる虞は無い。

【０００７】 又、各容器体口頚部７の螺合を外すだけで各容器体１を取り外すことが可能で あるが、請求項１考案の場合では連結部材２とポンプ４とが互いに外れないため 、又、請求項２考案の場合には吸い上げポンプ４を連結部材２から外すことは出 来ても装着キャップ３と容器体口頚部７の径が違うため、ポンプ４を容器体１に 装着することは出来ず、従って、持ち帰るためには全体を持ち帰らなければ機能 せず、又、全体は嵩張るため目立ち、その結果盗難を極力防止させることができ る。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 図１及び図２は本請求項１考案の一実施例を示すもので、本考案容器は一対の 容器体１，１と、連結部材２と、一対の装着キャップ３，３と、一対の吸い上げ ポンプ４，４とから構成している。

【００１０】 容器体１は、円筒状の胴部５より円錐台形状の肩部６を介して円筒状の口頚部 １を起立しており、口頚部７外周に上部には螺条を周設して構成している。

【００１１】 連結部材２は、上記各容器体の肩部６の外面形状と略相似形をなす末広がりの 円筒状をなす一対の基部８，８間を連結板９により一体に連結して構成しており 、又、基部８上端縁より各々内向きフランジを介して各容器体口頚部７下端外周 に嵌合する円筒状の嵌合筒部10，10をそれぞれ立設している。又、連結板９の前 面中央には横長楕円状の指掛け用窓孔11を穿設させている。

【００１２】 装着キャップ３は、連結部材２の上記各嵌合筒部10外周に下端部を回動可能且 つ抜け出し不能に嵌合させた周壁12上端縁より内向きフランジ状の頂壁13を延設 して構成しており、周壁12内周上部には容器体口頚部７外周に周設した螺条と螺 合する螺条を設けている。

【００１３】 吸い上げポンプ４は、シリンダー14及び該シリンダー14の上端面開口より上下 動可能に突出した押し下げヘッド15を有し、内部にポンプ機構を有する公知機構 のもので、シリンダー14の外周上端に上記装着キャップ３の内向きフランジ状頂 壁13内周縁を回動可能且つ抜け出し不能に嵌合させている。

【００１４】 従って、吸い上げポンプ４と装着キャップ３と連結部材２は取り外し不能に連 結されており、各容器体１，１にこれら部材を装着する際は、まず、各容器体上 に連結部材２の各基部８をそれぞれ被着させるとともに、シリンダー14を各容器 体内に垂下させ、次いで各装着キャップ３の周壁内周を各容器体口頚部７外周に 螺合させてポンプ４，４及び連結部材２を固定させれば良い。又、シリンダー14 の下端には吸い上げパイプ16を垂設している。そして、押し下げヘッド15を上下 動させることにより、容器体内の液を吸い上げヘッド15のノズル孔17より注出す る如く構成している。

【００１５】 図３及び図４に示すものは本請求項２考案の一実施例を示すもので、本実施例 においては、連結部材２の各嵌合筒部10内周面を各容器体口頚部７外周に螺合可 能に構成し、又、各装着キャップ３の周壁12内周面を連結部材２の各嵌合筒部７ 外周面に螺合可能に構成している。従って、各容器体１，１及びポンプ４は連結 部材２との螺合を外すだけで取り外すことができるが、取り外したポンプ４を容 器体に直接装着することは、キャップ３の内径と容器体口頚部７の外径が相違す るため、不可能に構成している。

【００１６】 尚、図中18は交換用容器体のレフィールキャップを示す。又、上記各部材は全 て合成樹脂により形成する。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明した如く、本考案ペアー容器は、連結部材によって一対の容器を一体 に固定させて使用する様構成しているため、各容器がバラバラになる虞はなく、 使い勝手が非常に良い。又、各容器体を外しても別個にポンプを装着することが できないため、別々に持ち帰っても機能せず、又、全体は嵩張るため目立ち、各 容器の持ち帰りを極力防止させるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本請求項１考案の一実施例を示す分解斜視図で
ある。

【図２】同実施例の要部縦断面図である。

【図３】本請求項２考案の一実施例を示す分解斜視図で
ある。

【図４】同実施例の要部縦断面図である。

【符号の説明】

１ 容器体 ２ 連結部材 ３ 装着キャップ ４ 吸い上げポンプ ５ 容器体胴部 ６ 容器体肩部 ７ 容器体口径部 ８ 基部 ９ 連結板 10 嵌合筒部 12 装着キャップ周壁 13 装着キャップ頂壁 14 シリンダー 15 押し下げヘッド 17 ノズル孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】筒状胴部５より肩部６を介して円筒状口頚
   部７を起立させてなる一対の容器体１，１と、上記各容
   器体口頚部７の外周下部に嵌合させた嵌合筒部10下端縁
   より容器体肩部６上面を被覆する上下端面開口の筒状基
   部８を各々延設させるとともに、各基部８，８間を連結
   板９にて一体に連結してなる連結部材２と、上記連結部
   材の各嵌合筒部10外周に水平方向の回動が可能に周壁12
   下端を嵌着させるとともに、周壁12内周上部を容器体口
   頚部７外周に螺合させて連結部材２を各容器体１に固定
   させ、且つ、周壁12上端縁より内向きフランジ状頂壁13
   を延設してなる一対の装着キャップ３，３と、各キャッ
   プの内向きフランジ状頂壁13により上端部を容器体口頚
   部７に固定させるとともに、下端を容器体内に垂下させ
   たシリンダー14を有する一対の吸い上げポンプ４，４と
   からなり、上記吸い上げポンプは、シリンダー上端面開
   口より上下動可能に突出させた押し下げヘッド15の上下
   動により容器体内の液を吸い上げ、ヘッドのノズル孔17
   より注出する公知のポンプ機構を有する吸い上げポンプ
   であるペアー容器。
2. 【請求項２】筒状胴部５より肩部６を介して円筒状口頚
   部７を起立させてなる一対の容器体１，１と、上記各容
   器体の口頚部外周に螺合させた嵌合筒部10下端縁より容
   器体肩部６上面を被覆する筒状基部８を各々延設させる
   とともに、各基部８，８間を連結板９にて一体に連結し
   てなる連結部材２と、上記連結部材の各嵌合筒部10外周
   に螺合させるとともに、周壁12上端縁より内向きフラン
   ジ状頂壁13を延設させた一対の装着キャップ３，３と、
   各キャップの内向きフランジ状頂壁13により上端部を容
   器体口頚部７に固定させるとともに、下端を容器体内に
   垂下させたシリンダー14を有する一対の吸い上げポンプ
   ４，４とからなり、上記吸い上げポンプは、シリンダー
   上端面開口より上下動可能に突出させた押し下げヘッド
   15の上下動により容器体内の液を吸い上げ、ヘッドのノ
   ズル孔17より注出する公知のポンプ機構を有する吸い上
   げポンプであるペアー容器。