JPH05298977A - 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 - Google Patents
投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器Info
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- JPH05298977A JPH05298977A JP10091492A JP10091492A JPH05298977A JP H05298977 A JPH05298977 A JP H05298977A JP 10091492 A JP10091492 A JP 10091492A JP 10091492 A JP10091492 A JP 10091492A JP H05298977 A JPH05298977 A JP H05298977A
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- closing
- extinguishing chamber
- arc
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- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 投入抵抗接点部に要求される所望の機械的・
電気的な構成を確保すると共に、良好な投入性能、及び
遮断時の絶縁回復特性が良好な投入抵抗付きパッファ形
ガス遮断器を提供する。 【構成】 本発明の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
1は、操作ロッド15にガイドピン33を設け、更に消
弧室4の軸方向に沿ってこのガイドピン33を摺動案内
する支持部34を消弧室4の固定部6に設けている。
電気的な構成を確保すると共に、良好な投入性能、及び
遮断時の絶縁回復特性が良好な投入抵抗付きパッファ形
ガス遮断器を提供する。 【構成】 本発明の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
1は、操作ロッド15にガイドピン33を設け、更に消
弧室4の軸方向に沿ってこのガイドピン33を摺動案内
する支持部34を消弧室4の固定部6に設けている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投入抵抗付きガス遮断
器に係り、特に1点切り投入抵抗付きパッファ形ガス遮
断器に関するものである。
器に係り、特に1点切り投入抵抗付きパッファ形ガス遮
断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、送電系統の大容量化に伴い、変電
所や開閉所に用いられる遮断器の遮断容量は増大傾向に
ある。そのため、遮断器には高い信頼性が求められてお
り、これを実現するために、部品点数の削減、及び構造
の単純化が重要視されている。具体的には遮断器の遮断
点数を減少させることが考えられており、例えば、現在
実用化されている550kvの2点切りの遮断器に対
し、1点切り化が図られている。
所や開閉所に用いられる遮断器の遮断容量は増大傾向に
ある。そのため、遮断器には高い信頼性が求められてお
り、これを実現するために、部品点数の削減、及び構造
の単純化が重要視されている。具体的には遮断器の遮断
点数を減少させることが考えられており、例えば、現在
実用化されている550kvの2点切りの遮断器に対
し、1点切り化が図られている。
【0003】ところで、550kv級のような大容量系
統における線路用の遮断器においては、投入時の投入過
電圧を抑制するために投入抵抗方式が採用されている。
これは、まず遮断器の主接点と並列に投入抵抗を有する
投入抵抗接点が投入され、その後投入された投入抵抗に
より投入過電圧が抑制された状態で主接点が投入される
ものである。また、この方式では開極時にまず投入抵抗
接点が開離し、次いで主接点が開極する必要がある。
統における線路用の遮断器においては、投入時の投入過
電圧を抑制するために投入抵抗方式が採用されている。
これは、まず遮断器の主接点と並列に投入抵抗を有する
投入抵抗接点が投入され、その後投入された投入抵抗に
より投入過電圧が抑制された状態で主接点が投入される
ものである。また、この方式では開極時にまず投入抵抗
接点が開離し、次いで主接点が開極する必要がある。
【0004】この投入抵抗接点を駆動する方式として、
1点切りのパッファ形ガス遮断器では、従来では図3の
ような構造が提案されている。すなわち、従来のパッフ
ァ形ガス遮断器(以下、ガス遮断器という)1は、絶縁
ガスを封入した容器2内に遮断部3を収納している。こ
の遮断部3は消弧室4と投入抵抗接点部5とから構成さ
れている。
1点切りのパッファ形ガス遮断器では、従来では図3の
ような構造が提案されている。すなわち、従来のパッフ
ァ形ガス遮断器(以下、ガス遮断器という)1は、絶縁
ガスを封入した容器2内に遮断部3を収納している。こ
の遮断部3は消弧室4と投入抵抗接点部5とから構成さ
れている。
【0005】まず消弧室4の構成について説明する。消
弧室4は、対向配置した固定部6と可動部7を備えてい
る。固定部6は、通常電流を通電する固定フィンガ―
8、固定ア―ク電極9、固定側のシ―ルド10及びこれ
らを支える導通材から形成された固定支え11から構成
される。
弧室4は、対向配置した固定部6と可動部7を備えてい
る。固定部6は、通常電流を通電する固定フィンガ―
8、固定ア―ク電極9、固定側のシ―ルド10及びこれ
らを支える導通材から形成された固定支え11から構成
される。
【0006】可動部7は、通常の電流を通電する可動電
極12、可動ア―ク電極13、絶縁ノズル14、操作ロ
ッド15及び導通材から形成されたパッファシリンダ1
6から構成される。この可動部7は容器2内に直線的に
移動可能に支持され、そのための部材として支持絶縁筒
17、支持絶縁筒のシ―ルド18、可動支え19及びパ
ッファピストン20が設けられている。このうちパッフ
ァピストン20は前記パッファシリンダ16と共に圧縮
室を構成する。
極12、可動ア―ク電極13、絶縁ノズル14、操作ロ
ッド15及び導通材から形成されたパッファシリンダ1
6から構成される。この可動部7は容器2内に直線的に
移動可能に支持され、そのための部材として支持絶縁筒
17、支持絶縁筒のシ―ルド18、可動支え19及びパ
ッファピストン20が設けられている。このうちパッフ
ァピストン20は前記パッファシリンダ16と共に圧縮
室を構成する。
【0007】また、固定部6は絶縁棒21を介して前記
可動支え19に支持され、これにより容器2内に固定さ
れる。なお、絶縁棒21は絶縁筒またはコンデンサから
構成される場合もある。
可動支え19に支持され、これにより容器2内に固定さ
れる。なお、絶縁棒21は絶縁筒またはコンデンサから
構成される場合もある。
【0008】続いて投入抵抗接点部5の構成について説
明する。投入抵抗接点部5は、対向配置した投入接点固
定部22及び可動電極23を備えている。投入接点固定
部22は絶縁部材24を介して固定支え11に固定され
ている。また、投入接点固定部22にはばね26を介し
て固定電極25が移動自在に支持され、この固定電極2
5は開極状態では前記ばね26を利用して可動電極23
側に変位されている。更に、投入接点固定部22にはこ
れに電気的に直列に投入抵抗27の一端が接続されてい
る。投入抵抗27の他端は前記固定支え11に接続され
ており、投入抵抗接点部5が投入されると電流が流れる
ようになっている。
明する。投入抵抗接点部5は、対向配置した投入接点固
定部22及び可動電極23を備えている。投入接点固定
部22は絶縁部材24を介して固定支え11に固定され
ている。また、投入接点固定部22にはばね26を介し
て固定電極25が移動自在に支持され、この固定電極2
5は開極状態では前記ばね26を利用して可動電極23
側に変位されている。更に、投入接点固定部22にはこ
れに電気的に直列に投入抵抗27の一端が接続されてい
る。投入抵抗27の他端は前記固定支え11に接続され
ており、投入抵抗接点部5が投入されると電流が流れる
ようになっている。
【0009】一方、可動電極23は、消弧室4の可動部
7と共に移動するように前記可動電極12に対して腕状
に形成されており、これに電気的・機械的に接続されて
いる。なお、可動電極23の動く速度は前記ばね26の
復元速度よりも速く設定されている。また、投入抵抗接
点部5の電極のワイプは前記消弧室4側の電極のワイプ
の方よりも小さく選定されている。
7と共に移動するように前記可動電極12に対して腕状
に形成されており、これに電気的・機械的に接続されて
いる。なお、可動電極23の動く速度は前記ばね26の
復元速度よりも速く設定されている。また、投入抵抗接
点部5の電極のワイプは前記消弧室4側の電極のワイプ
の方よりも小さく選定されている。
【0010】以上のような構成を有するガス遮断器1に
おいて、投入時にはばね26により固定電極25が可動
電極23側に変位されているため、投入抵抗接点部5が
先に投入され、その後主接点である消弧室4が投入さ
れ、投入抵抗27により投入過電圧が抑制された状態で
主接点が投入される。一方、遮断時において可動電極2
3が消弧室4の可動部7と同じ速度で動いても、ばね2
6の復元する速さが可動電極23の動く速度より遅く設
定されているため、まず投入抵抗接点部5が開離し、次
いで主接点である消弧室4が開極する。また遮断時にお
いて、消弧室4側の電極のワイプの方が投入抵抗接点部
5のそれよりも大きくなるように選定されているため、
投入抵抗接点部5の電極間絶縁回復速度が消弧室4の電
極間絶縁回復速度を上回ることができる。
おいて、投入時にはばね26により固定電極25が可動
電極23側に変位されているため、投入抵抗接点部5が
先に投入され、その後主接点である消弧室4が投入さ
れ、投入抵抗27により投入過電圧が抑制された状態で
主接点が投入される。一方、遮断時において可動電極2
3が消弧室4の可動部7と同じ速度で動いても、ばね2
6の復元する速さが可動電極23の動く速度より遅く設
定されているため、まず投入抵抗接点部5が開離し、次
いで主接点である消弧室4が開極する。また遮断時にお
いて、消弧室4側の電極のワイプの方が投入抵抗接点部
5のそれよりも大きくなるように選定されているため、
投入抵抗接点部5の電極間絶縁回復速度が消弧室4の電
極間絶縁回復速度を上回ることができる。
【0011】以上述べたように、投入抵抗接点部5に対
しては一般的に、投入時には消弧室4に先んじて投入さ
れ、遮断時には消弧室4に先んじて開離され、更に投入
抵抗接点部5の電極間絶縁回復速度が消弧室4の電極間
絶縁回復速度よりも速いことが要求されている。
しては一般的に、投入時には消弧室4に先んじて投入さ
れ、遮断時には消弧室4に先んじて開離され、更に投入
抵抗接点部5の電極間絶縁回復速度が消弧室4の電極間
絶縁回復速度よりも速いことが要求されている。
【0012】投入抵抗接点部5は、これらの要求を満た
すために、次のような機械的な構成と電気的な構成との
バランスが図られた上で構成されている。すなわち、機
械的な構成としては、ばね26の復元速度を可動電極2
3の動く速度よりも遅く設定し、且つ投入抵抗接点部5
のワイプより消弧室4のワイプを大きく選定している。
すために、次のような機械的な構成と電気的な構成との
バランスが図られた上で構成されている。すなわち、機
械的な構成としては、ばね26の復元速度を可動電極2
3の動く速度よりも遅く設定し、且つ投入抵抗接点部5
のワイプより消弧室4のワイプを大きく選定している。
【0013】また、投入時に投入接点可動電極23と投
入接点固定電極25とが機械的に接触する以前に投入電
圧により電極間にプレア―クを生じることによって投入
抵抗27が主回路に挿入されることが知られている。そ
のため、投入抵抗接点部5の電気的な構成としては、投
入接点可動電極23と投入接点固定電極25との電極形
状を遮断時の絶縁回復特性とのバランスを加味して、そ
の最適化を図っている。
入接点固定電極25とが機械的に接触する以前に投入電
圧により電極間にプレア―クを生じることによって投入
抵抗27が主回路に挿入されることが知られている。そ
のため、投入抵抗接点部5の電気的な構成としては、投
入接点可動電極23と投入接点固定電極25との電極形
状を遮断時の絶縁回復特性とのバランスを加味して、そ
の最適化を図っている。
【0014】また、上記のガス遮断器1において、消弧
室4の可動部7は機構箱30の中に装着されている図示
しない操作機構により駆動されるが、効率良く動くため
にはスム―ズに直線的に動かなければならない。これは
投入抵抗接点部5の可動電極23についても同様であ
る。そのため、摺動部材31,32をそれぞれ操作ロッ
ド15に摺接するようにパッファピストン20と可動支
え19に設け、可動部7動作時に、可動部7に含まれる
可動電極12、可動ア―ク電極13や投入抵抗接点部5
の可動電極23等が消弧室4の軸心の半径方向にぶれる
のを防いでいる。
室4の可動部7は機構箱30の中に装着されている図示
しない操作機構により駆動されるが、効率良く動くため
にはスム―ズに直線的に動かなければならない。これは
投入抵抗接点部5の可動電極23についても同様であ
る。そのため、摺動部材31,32をそれぞれ操作ロッ
ド15に摺接するようにパッファピストン20と可動支
え19に設け、可動部7動作時に、可動部7に含まれる
可動電極12、可動ア―ク電極13や投入抵抗接点部5
の可動電極23等が消弧室4の軸心の半径方向にぶれる
のを防いでいる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、操作ロッド
15と絶縁操作ロッド29の連結部での遊び、あるいは
絶縁操作ロッド29と機構箱30内の図示していない操
作機構との連結部での遊び等により、投入接点可動電極
23については、消弧室4の軸心を中心として回転方向
に位置ずれが発生する恐れがあった。前述の摺動部材3
1,32によって可動部7及び可動電極23における消
弧室4の軸心の半径方向にぶれが防止されているのに比
べて、上記従来技術では投入接点可動電極23の回転方
向の位置ずれに対しては具体的な防止対策が講じられて
いなかった。
15と絶縁操作ロッド29の連結部での遊び、あるいは
絶縁操作ロッド29と機構箱30内の図示していない操
作機構との連結部での遊び等により、投入接点可動電極
23については、消弧室4の軸心を中心として回転方向
に位置ずれが発生する恐れがあった。前述の摺動部材3
1,32によって可動部7及び可動電極23における消
弧室4の軸心の半径方向にぶれが防止されているのに比
べて、上記従来技術では投入接点可動電極23の回転方
向の位置ずれに対しては具体的な防止対策が講じられて
いなかった。
【0016】投入接点可動電極23の回転方向の位置ず
れにより投入抵抗接点部5の可動電極23と固定電極2
5との軸心がお互いにずれると、投入接点部5の電極に
生じる電界が設計値と異なる値となる。そのため、ガス
遮断器1投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性及びガ
ス遮断器1遮断時の絶縁回復特性が設計値と異なってく
る。従って、遮断時の絶縁回復特性と投入抵抗接点部5
の電極形状とのバランスが崩れ、投入抵抗接点部5に求
められる最適な電気的な構成を確保することが困難とな
った。
れにより投入抵抗接点部5の可動電極23と固定電極2
5との軸心がお互いにずれると、投入接点部5の電極に
生じる電界が設計値と異なる値となる。そのため、ガス
遮断器1投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性及びガ
ス遮断器1遮断時の絶縁回復特性が設計値と異なってく
る。従って、遮断時の絶縁回復特性と投入抵抗接点部5
の電極形状とのバランスが崩れ、投入抵抗接点部5に求
められる最適な電気的な構成を確保することが困難とな
った。
【0017】また、投入接点可動電極23の回転方向の
位置ずれにより機械的にも偏った位置で可動電極23と
固定電極25とが、投入時に高速で衝突することにな
り、電極自体の変形、損傷が起こりうる。すなわち、投
入抵抗接点部5において所望の機械的な構成を維持する
ことが難しかった。
位置ずれにより機械的にも偏った位置で可動電極23と
固定電極25とが、投入時に高速で衝突することにな
り、電極自体の変形、損傷が起こりうる。すなわち、投
入抵抗接点部5において所望の機械的な構成を維持する
ことが難しかった。
【0018】この様に投入抵抗接点部5の機械的・電気
的な構成が不十分な場合、ガス遮断器1は所定の性能を
達成することができず、問題となっていた。また、ガス
遮断器1組立時に所定の位置に投入接点部5が組立配置
されたとしても、ガス遮断器1据付後に投入、遮断動作
を繰返しているうちに、投入接点可動電極23の回転方
向の位置ずれが生じることがあり、性能低下を招くこと
も考えられた。
的な構成が不十分な場合、ガス遮断器1は所定の性能を
達成することができず、問題となっていた。また、ガス
遮断器1組立時に所定の位置に投入接点部5が組立配置
されたとしても、ガス遮断器1据付後に投入、遮断動作
を繰返しているうちに、投入接点可動電極23の回転方
向の位置ずれが生じることがあり、性能低下を招くこと
も考えられた。
【0019】そこで本発明は、上記欠点を解消するため
に提案されたもので、その目的は、投入抵抗接点部に要
求される所望の機械的・電気的な構成を確保すると共
に、投入性能、及び遮断時の絶縁回復特性が良好な投入
抵抗付きパッファ形ガス遮断器を提供することにある。
に提案されたもので、その目的は、投入抵抗接点部に要
求される所望の機械的・電気的な構成を確保すると共
に、投入性能、及び遮断時の絶縁回復特性が良好な投入
抵抗付きパッファ形ガス遮断器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性ガスを
封入した容器内に収納され、可動電極及び固定部を有す
る消弧室と、この消弧室と電気的に並列に接続され、投
入時の過電圧を抑制する投入抵抗と、この投入抵抗に電
気的に直列に接続され、可動電極及び固定電極から構成
された投入抵抗接点部と、前記消弧室を駆動する摺動可
能な操作ロッドとを備え、前記投入抵抗接点部の可動電
極が前記消弧室の可動電極に電気的・機械的に接続され
た投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、操作ロ
ッドにガイドピンを設け、消弧室の軸方向に沿ってこの
ガイドピンを摺動案内する支持部を消弧室の固定部に設
けたことを構成上の特徴とする。
封入した容器内に収納され、可動電極及び固定部を有す
る消弧室と、この消弧室と電気的に並列に接続され、投
入時の過電圧を抑制する投入抵抗と、この投入抵抗に電
気的に直列に接続され、可動電極及び固定電極から構成
された投入抵抗接点部と、前記消弧室を駆動する摺動可
能な操作ロッドとを備え、前記投入抵抗接点部の可動電
極が前記消弧室の可動電極に電気的・機械的に接続され
た投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、操作ロ
ッドにガイドピンを設け、消弧室の軸方向に沿ってこの
ガイドピンを摺動案内する支持部を消弧室の固定部に設
けたことを構成上の特徴とする。
【0021】
【作用】以上のような構成を有する本発明においては、
消弧室の軸方向に沿ってガイドピンが支持部内を摺動案
内するため、ガス遮断器の投入時及び遮断時に操作ロッ
ドが消弧室の軸心を中心として回転することがなく、こ
れにより投入接点可動電極が消弧室の軸心を中心とする
回転方向にずれることを防ぐことができる。従って、投
入抵抗接点部の電極の電界に生じる変化を防止できる。
また、ガイドピンが設けられる操作ロッドは、消弧室の
可動電極に極めて近い位置にあるため、操作ロッド等の
駆動系の連結部の遊びから受ける影響が少なく、ガイド
ピンは優れた摺動性を発揮することができる。
消弧室の軸方向に沿ってガイドピンが支持部内を摺動案
内するため、ガス遮断器の投入時及び遮断時に操作ロッ
ドが消弧室の軸心を中心として回転することがなく、こ
れにより投入接点可動電極が消弧室の軸心を中心とする
回転方向にずれることを防ぐことができる。従って、投
入抵抗接点部の電極の電界に生じる変化を防止できる。
また、ガイドピンが設けられる操作ロッドは、消弧室の
可動電極に極めて近い位置にあるため、操作ロッド等の
駆動系の連結部の遊びから受ける影響が少なく、ガイド
ピンは優れた摺動性を発揮することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の投入抵抗付きパッファ形ガス
遮断器の一実施例を図1及び図2を参照して説明する。
図1は本実施例を示す断面図であり、図2は図1のA−
A線断面図である。なお、図1において、ガス遮断器1
は絶縁ガスを封入した容器2内に遮断部3を収納し、こ
の遮断部3は消弧室4と投入抵抗接点部5の固定ア―ク
電極9に投入抵抗27が固定されている構成も含めて、
上記した従来のガス遮断器1と同様の構成である。その
ため、本実施例において、従来のガス遮断器1と同一部
材に関しては、同一符号を付し、説明は省略する。
遮断器の一実施例を図1及び図2を参照して説明する。
図1は本実施例を示す断面図であり、図2は図1のA−
A線断面図である。なお、図1において、ガス遮断器1
は絶縁ガスを封入した容器2内に遮断部3を収納し、こ
の遮断部3は消弧室4と投入抵抗接点部5の固定ア―ク
電極9に投入抵抗27が固定されている構成も含めて、
上記した従来のガス遮断器1と同様の構成である。その
ため、本実施例において、従来のガス遮断器1と同一部
材に関しては、同一符号を付し、説明は省略する。
【0023】図1に示すように消弧室4の操作ロッド1
5には、ガイドピン33が設けられている。また、可動
支え19には支持部34が固定されている。この支持部
34には消弧室4の軸方向に沿って切欠部34aが形成
されている。
5には、ガイドピン33が設けられている。また、可動
支え19には支持部34が固定されている。この支持部
34には消弧室4の軸方向に沿って切欠部34aが形成
されている。
【0024】以下に、この部分の詳細について図2を参
照して説明する。支持部34は中央に切欠部34aが形
成された二股状支持部35を有しており、切欠部34a
の内面にはそれぞれ四フッ化エチレン樹脂等から形成さ
れた摺動部材36が設けられている。摺動部材36の対
向する面には、操作ロッド15から外方に突出するガイ
ドピン33が当接され、ガス遮断器1の動作に伴ってガ
イドピン33が消弧室4の軸方向に沿って摺動案内され
るようになっている。なお、ガイドピン33と摺動部材
36との隙間寸法はあらかじめ適当に設定されている。
照して説明する。支持部34は中央に切欠部34aが形
成された二股状支持部35を有しており、切欠部34a
の内面にはそれぞれ四フッ化エチレン樹脂等から形成さ
れた摺動部材36が設けられている。摺動部材36の対
向する面には、操作ロッド15から外方に突出するガイ
ドピン33が当接され、ガス遮断器1の動作に伴ってガ
イドピン33が消弧室4の軸方向に沿って摺動案内され
るようになっている。なお、ガイドピン33と摺動部材
36との隙間寸法はあらかじめ適当に設定されている。
【0025】以上のような構成を有する本実施例におい
ては、ガス遮断器1が投入遮断動作を行うごとに、操作
機構によって操作ロッド15が絶縁操作ロッド29を介
して駆動され、この時、ガイドピン33は摺動部材36
に接触しながら消弧室4の軸方向に沿って支持部34の
切欠部34aを摺動案内する。従って、投入接点可動電
極23が消弧室4の軸心を中心として回転することを防
止できる。そのため、操作ロッド15と絶縁操作ロッド
29の連結部の遊び、あるいは絶縁操作ロッド29と機
構箱30内の図示していない操作機構との連結部での遊
び等により、操作ロッド15が消弧室4の軸心を中心と
した回転方向(図2中“イ”方向)への位置ずれを起こ
すことを防止できる。
ては、ガス遮断器1が投入遮断動作を行うごとに、操作
機構によって操作ロッド15が絶縁操作ロッド29を介
して駆動され、この時、ガイドピン33は摺動部材36
に接触しながら消弧室4の軸方向に沿って支持部34の
切欠部34aを摺動案内する。従って、投入接点可動電
極23が消弧室4の軸心を中心として回転することを防
止できる。そのため、操作ロッド15と絶縁操作ロッド
29の連結部の遊び、あるいは絶縁操作ロッド29と機
構箱30内の図示していない操作機構との連結部での遊
び等により、操作ロッド15が消弧室4の軸心を中心と
した回転方向(図2中“イ”方向)への位置ずれを起こ
すことを防止できる。
【0026】従って、投入抵抗接点部5の可動電極23
と固定電極25との軸心がお互いにずれることがなく、
投入抵抗接点部5の電極に生じる電界が変化せず、設計
値から大きくずれることがない。そのため、ガス遮断器
1投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性及びガス遮断
器1遮断時の絶縁回復特性は設計値を基準とすることが
できるる。しかも、ガイドピン33と支持部34の摺動
部材36との隙間寸法をあらかじめ適当に設定すること
により、投入接点可動電極23の微小な位置の変化をあ
らかじめ考慮しているため、投入抵抗接点部5の電極形
状を最適な形状に決めることができる。その結果、遮断
時の絶縁回復特性と投入抵抗接点部5の電極形状とのバ
ランスを加味して、投入抵抗接点部5の電気的な構成に
おける最適化を図ることが可能となる。
と固定電極25との軸心がお互いにずれることがなく、
投入抵抗接点部5の電極に生じる電界が変化せず、設計
値から大きくずれることがない。そのため、ガス遮断器
1投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性及びガス遮断
器1遮断時の絶縁回復特性は設計値を基準とすることが
できるる。しかも、ガイドピン33と支持部34の摺動
部材36との隙間寸法をあらかじめ適当に設定すること
により、投入接点可動電極23の微小な位置の変化をあ
らかじめ考慮しているため、投入抵抗接点部5の電極形
状を最適な形状に決めることができる。その結果、遮断
時の絶縁回復特性と投入抵抗接点部5の電極形状とのバ
ランスを加味して、投入抵抗接点部5の電気的な構成に
おける最適化を図ることが可能となる。
【0027】また、投入接点可動電極23の回転方向の
位置ずれがないため、可動電極23及び固定電極25の
変形や損傷を防止することができ、投入抵抗接点部5に
対して所望の機械的な構成を確保することができる。
位置ずれがないため、可動電極23及び固定電極25の
変形や損傷を防止することができ、投入抵抗接点部5に
対して所望の機械的な構成を確保することができる。
【0028】しかも、ガイドピン33が設けられる操作
ロッド15は、消弧室4の可動電極12に極めて近い位
置にあるため、操作ロッド15等の駆動系の連結部の遊
びから影響を受けることが少なく、更に、摺動部材36
は四フッ化エチレン樹脂等から形成されているため、ガ
ス遮断器1が投入、遮断動作を繰返してもガイドピン3
3は確実でスムーズな摺動性を発揮することができる。
ロッド15は、消弧室4の可動電極12に極めて近い位
置にあるため、操作ロッド15等の駆動系の連結部の遊
びから影響を受けることが少なく、更に、摺動部材36
は四フッ化エチレン樹脂等から形成されているため、ガ
ス遮断器1が投入、遮断動作を繰返してもガイドピン3
3は確実でスムーズな摺動性を発揮することができる。
【0029】以上の様な本実施例によれば、投入抵抗接
点部5の電極同士の軸心がずれることがないため、投入
抵抗接点部5に要求される機械的・電気的な構成を確保
でき、投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性、及び遮
断時の絶縁回復特性を良好に保つことができ、信頼性が
向上した。
点部5の電極同士の軸心がずれることがないため、投入
抵抗接点部5に要求される機械的・電気的な構成を確保
でき、投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性、及び遮
断時の絶縁回復特性を良好に保つことができ、信頼性が
向上した。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器によれば、操作ロッドにガイド
ピンを設け、このガイドピンを消弧室の軸方向に摺動案
内して、投入接点可動電極が消弧室の軸心を中心とした
回転方向にずれることを防いで、投入接点電極の電界が
位置ずれにより変化することを防止でき、また、ガス遮
断器投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性及びガス遮
断器遮断時の絶縁回復特性が良好で、更に機械的にも損
傷、変化しにくい投入接点を持つ信頼性の高い投入抵抗
付きパッファ形ガス遮断器を提供できた。
きパッファ形ガス遮断器によれば、操作ロッドにガイド
ピンを設け、このガイドピンを消弧室の軸方向に摺動案
内して、投入接点可動電極が消弧室の軸心を中心とした
回転方向にずれることを防いで、投入接点電極の電界が
位置ずれにより変化することを防止でき、また、ガス遮
断器投入時の投入接点電極間の絶縁破壊特性及びガス遮
断器遮断時の絶縁回復特性が良好で、更に機械的にも損
傷、変化しにくい投入接点を持つ信頼性の高い投入抵抗
付きパッファ形ガス遮断器を提供できた。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】従来の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器の断
面図。
面図。
2 容器 3 遮断部 4 消弧室 5 投入抵抗接点部 6 固定部 7 可動部 12 可動電極 15 操作ロッド 23 投入接点可動電極 25 投入接点固定電極 27 投入抵抗 33 ガイドピン 34 支持部 35 二股状支持部 36 摺動部材
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁性ガスを封入したタンク内に収納さ
れ、可動電極及び固定部を有する消弧室と、この消弧室
と電気的に並列に接続され、投入時に発生する過電圧を
抑制する投入抵抗と、この投入抵抗に電気的に直列に接
続され、可動電極及び固定電極から構成された投入抵抗
接点部と、前記消弧室を駆動する摺動可能な操作ロッド
とを備え、前記投入抵抗接点部の可動電極が前記消弧室
の可動電極に機械的・電気的に接続された投入抵抗付き
パッファ形ガス遮断器において、 前記操作ロッドにガイドピンを設け、前記消弧室の軸方
向に沿って前記ガイドピンを摺動案内する支持部を前記
消弧室の固定部に設けたことを特徴とする投入抵抗付き
パッファ形ガス遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091492A JPH05298977A (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091492A JPH05298977A (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05298977A true JPH05298977A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14286610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10091492A Pending JPH05298977A (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05298977A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012117811A1 (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-07 | 株式会社日本Aeパワーシステムズ | ガス遮断器 |
-
1992
- 1992-04-21 JP JP10091492A patent/JPH05298977A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012117811A1 (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-07 | 株式会社日本Aeパワーシステムズ | ガス遮断器 |
JP2012182037A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Japan Ae Power Systems Corp | ガス遮断器 |
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