JPH0529720Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0529720Y2
JPH0529720Y2 JP1986015814U JP1581486U JPH0529720Y2 JP H0529720 Y2 JPH0529720 Y2 JP H0529720Y2 JP 1986015814 U JP1986015814 U JP 1986015814U JP 1581486 U JP1581486 U JP 1581486U JP H0529720 Y2 JPH0529720 Y2 JP H0529720Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
moisture
water vapor
protective clothing
vapor concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986015814U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62128556U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986015814U priority Critical patent/JPH0529720Y2/ja
Publication of JPS62128556U publication Critical patent/JPS62128556U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0529720Y2 publication Critical patent/JPH0529720Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 本考案は防護服の考案に係り、農薬などの薬剤
散布に当り蒸れ感を与えることなく、しかも人体
保護を完全に達成することのできる防護服を提供
しようとするものである。
産業上の利用分野 刺戟性や毒性を有する微粉または液状薬剤の散
布ないし取扱いに当つて着用する衣服。
従来の技術 刺戟性や毒性を有する農薬などの散布に当つて
防護服を着用することは従来から一般に行われて
いる。即ちこの従来の防護服としてはゴム引きシ
ートやビニルシートなどによる通気性のない素材
で作られた衣服が一般的である。
なお近時においては簡易防水加工を施した布製
防除衣や多孔質膜をラミネート又はコーテイング
した複合フアブリツクス材の如きで防護服を形成
することも行われている。
考案が解決しようとする問題点 然し上記のような従来一般の通気性のない素材
によるものでは人体から発生した湿分が衣服内に
充満して蒸れ感、不快感を与え、それらに伴う疲
労感、倦怠感などからして作業性に劣ることとな
らざるを得ない。複合フアブリツクス材によるも
のではそのラミネート又はコーテイングなどによ
る加工層に多孔質性を附与することが可能で、汗
などの湿分や熱量を排出することができ、前記一
般のものの不利をそれなりにカバーし得ることに
なり、本出願人による実開昭60−81554や特開昭
60−15545などが提案されているが、斯うした多
孔質構造は散布薬剤の微粉ミスト分や気化薬剤分
が逆に衣服内に侵入し、人体保護上の安全性を犠
牲とせざるを得ない。結局湿分などの排出と人体
保護の何れかをそれなりに阻害した製品となる。
考案の構成 問題点を解決するための手段 多孔質ポリテトラフルオロエチレンフイルム
と、気体を透過せしめず親水性に優れた樹脂層で
該樹脂層の両側間に水蒸気濃度差のある条件下で
水蒸気濃度の高い側で水分を吸収せしめ該水分を
水蒸気濃度の低い側に移行せしめ脱着ないし蒸発
させる特性をもつた透湿充実型樹脂層とを、外面
生地と内面生地との間に介装した素材によつて形
成したことを特徴とする防護服。
作 用 多孔質ポリテトラフルオロエチレンフイルムに
おいて防水性と共に透湿性が確保されると共に透
湿性充実型樹脂層を安定に形成する基材となり、
該透湿性充実型樹脂層では発汗時の如きにおける
蒸気圧により透湿性が確保され、しかも充実型で
あることから気化液体や超微粉農薬などのミスト
分侵入を阻止する。
外面生地および内面生地は上記したような特性
を有するフイルムおよび樹脂層を保護し、その耐
用性を確保する。
実施例 上記したような本考案によるものの具体的な実
施態様を添附図面に示すものについて説明する
と、本考案においては内面生地4と外面生地3と
の間に多孔質ポリテトラフルオロエチレンフイル
ム1と透湿充実型樹脂層2とを介装させた第1図
に示すような層構成のシートによつて防護服を形
成するものである。
即ち上記した多孔質ポリテトラフルオロエチレ
ンフイルム1はポリテトラフルオロエチレン樹脂
膜を適当な温度条件と引張ないし圧延速度条件下
で処理することにより多孔質化されたものであつ
て、第2図又は第3図に示すように多数の微小結
節部11の間に無数の微細繊維12がくもの巣状
に形成され、それら微細繊維12の間に孔隙13
が形成されたもので、その空隙率は少くとも70%
以上、一般的には80〜95%のように得られ、孔隙
13の大きさとしては0.02μmにも達する微細な
ものであつて、このように孔隙13が非常に微細
であると共に前記ポリテトラフルオロエチレンが
材質的に疏水性であることから水を透過せしめな
いが、気体の透過を充分に許容するもので、発汗
による気化蒸気を適切に透過させる。
然して本考案によるものではこのような微細多
孔質フイルム1に対して透湿充実型樹脂層2を層
着したものを内面生地4と外面生地3との間に介
装するもので、この透湿充実型樹脂層2としては
密実な組織であつて、しかも透湿性を有するもの
である。つまり密実であることから空気などの気
体であつても透過しないような組織であるが、親
水性に優れた樹脂層であつて、該樹脂層2の両側
面間に水蒸気濃度差のある条件下においては、そ
の水蒸気濃度の高い側において水分を吸収し、こ
の水分を水蒸気濃度の低い側に移行せしめ、この
水蒸気低濃度側で脱着ないし蒸発させる特性を示
すものである。このような親水性の透湿充実型樹
脂層2を形成するものとしてはポリエーテルウレ
タン、ベルフルオロスルホン酸などがあり、具体
的製品としては米国W.R.Grace社による商品名
Hypol、E.I.dupont社によるNafionなどがこのよ
うな樹脂層2を形成するに好ましいものとして挙
げられ、その微細多孔質フイルム1に対する層着
状態を第2,3図と同様に顕微鏡組織として示す
と第4図の如くであり、それなりの凹凸を有する
としても第2,3図のような多孔組織とは本質的
に異なつたものであるが、微細多孔質フイルム1
をベースとして安定且つ均一に層着されたものと
なる。
なお前記した第2図のものはポリテトラフルオ
ロエチレン膜を一方向に延伸したものであつて、
微細繊維12がその延伸方向にそつて形成され、
微小結節部11はそれに交叉した方向を採つて形
成されるのに対し、第3図のものはその延伸方向
が複合した処理で得られたもので微細繊維12は
正にくもの巣のように方向の複合したものとして
得られ、微小結節部11も球状または星形に近い
ものとして得られることは図示の通りである。然
してこのような微細多孔質フイルム1は薄層であ
り、又その孔隙13をもつた多孔質構造であるこ
とからして上記した親水性充実型樹脂層2と有効
に結合一体化されたものとして得られることは明
かであり、又こうしてフイルム1と層2を一体化
積層させたものであつてもなお充分に薄層であつ
て、且つ好ましい柔軟性ないし変形性を有し上述
したような内面生地4と外面生地3とに適切にな
じみ、このような積層1〜4より成るシートであ
つても一般的な衣服形成素地と同様に取扱われ、
違和感のない防護服を形成することができる。外
面生地3および内面生地4は前記したようなフイ
ルム1および樹脂層2を保護し、その性能を確保
させると共に耐用性を高める。これらの生地3,
4としては一般的な織布又は織布などが適宜に用
いられる。
具体的に得られる防護服の若干例は第5図から
第7図に示す通りであつて、第5図のものは上下
一連の衣服17の前面に開披部18が設けられて
いてその装脱を行わしめ、別に頭布19を準備す
る。肩部Aや脚部Bにおける縫目部分の具体的構
成は第5A図および第5B図として併せて示す如
くであつて、テープ21を添着し、縫目からのミ
スト成分侵入を阻止せしめる。
第6図のものは上衣14と下衣15から成る場
合であつて、頭布13が別に準備されることは第
5図と同様であり、各縫目部分に裏当てテープ2
1が用いられて薬剤ミストの侵入を阻止すること
は第6C図としてそのC部分を併せて示す通りで
ある。この第6図のものにおける上衣14に代え
第7図のような上衣16を用いてよいことは明か
で、その袖部における縫目部分は第7D図として
併せて示す如くである。
「考案の効果」 以上説明したような本考案によるときは多孔質
ポリテトラフルオロエチレンフイルム1における
微細孔隙13が密実な組織をもつた透湿充実型樹
脂層2によつて被覆されているので超微粉または
気化した農薬などの超微細ミスト分であつても人
体側に侵入することを的確に遮蔽し得ることは明
かであり、しかも前記フイルム1における防水透
湿性と樹脂層2における親水特性を利用した透湿
作用により着用者の発汗などに伴う湿分を適切に
排出し、蒸れることのない快適な着用を図らし
め、作業性を高め得るものであるから実用上その
効果の大きい考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を示すものであつて、
第1図は本考案において用いるシートの層構成を
示した拡大断面図、第2図はその多孔質ポリテト
ラフルオロエチレンフイルム部分についての繊維
形状の1例を示した顕微鏡写真、第3図はその別
の例を示した顕微鏡写真、第4図は該繊維組織の
他面側における透湿充実型樹脂層の顕微鏡写真、
第5図から第7図は本考案による防護服の若干例
を示した各説明図であり、また第5A図は第5図
のものの肩部における縫目部分の具体的構成を示
した断面図、第5B図は第5図のものの脚部にお
ける縫目部分の具体的構成を示した断面図、第6
C図は第6図のもののポケツト部の縫目部分の具
体的構成を示した断面図、第7D図は第7図のも
のの袖部における縫目部分の具体的構成を示した
断面図である。 然してこれらの図面において、1は多孔質ポリ
テトラフルオロエチレンフイルム、2は透湿充実
型樹脂層、3は外面生地、4は内面生地、11は
微小結節部、12は微細繊維、13は孔隙、1
4,16は上衣、15は下衣、17は一連の衣
服、18はその開披部、19は頭布を示すもので
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 多孔質ポリテトラフルオロエチレンフイルム
    と、気体を透過せしめず親水性に優れた樹脂層
    で該樹脂層の両側間に水蒸気濃度差のある条件
    下で水蒸気濃度の高い側で水分を吸収せしめ該
    水分を水蒸気濃度の低い側に移行せしめ脱着な
    いし蒸発させる特性をもつた透湿充実型樹脂層
    とを、外面生地と内面生地との間に介装した素
    材によつて形成したことを特徴とする防護服。 2 縫目部分にテープを接着した実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載の防護服。
JP1986015814U 1986-02-07 1986-02-07 Expired - Lifetime JPH0529720Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986015814U JPH0529720Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986015814U JPH0529720Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62128556U JPS62128556U (ja) 1987-08-14
JPH0529720Y2 true JPH0529720Y2 (ja) 1993-07-29

Family

ID=30807094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986015814U Expired - Lifetime JPH0529720Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0529720Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212822A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Japan Gore Tex Inc 布地の縫合構造及びこれを用いた防水衣服
US20090077724A1 (en) * 2007-09-26 2009-03-26 Courtney Mark J Protective Undergarment

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60155445A (ja) * 1984-01-26 1985-08-15 日本毛織株式会社 特殊布帛

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081554U (ja) * 1983-11-10 1985-06-06 ジヤパンゴアテツクス株式会社 フ−ド

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60155445A (ja) * 1984-01-26 1985-08-15 日本毛織株式会社 特殊布帛

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62128556U (ja) 1987-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5529830A (en) Two-way stretchable fabric laminate and articles made from it
JP4538816B2 (ja) 防護手袋
US4425128A (en) Air-permeable and waterproof diaper cover
US6511927B1 (en) Breathable waterproof laminate and method for making same
US20030135916A1 (en) Protective suit for protection against harmful chemical and biological substances
CA2556530C (en) Chemical-resistant breathable textile laminate
US7730555B2 (en) Protective clothing for the lower part of the leg
US7730557B1 (en) Cooled protective garment
US4981738A (en) Almost impermeable chemically protective fabric
WO2014024792A1 (ja) 使い捨て着用物
EP1294245B1 (en) Garment assembly
EP1056595B1 (en) Leather laminate
JP2018533680A (ja) 上半身衣類
EP1433394A1 (en) Air permeable garment and fabric with integral aerosol filtration
JPH0529720Y2 (ja)
EP0227384A2 (en) Waterproof and water vapour-permeable materials and gloves made thereof
WO1993008024A2 (en) Protective material
CN111601524A (zh) 湿度指示物品
TWM513120U (zh) 防水透氣吸濕布
US20180213867A1 (en) Inverse Water Resistant Garment
JPH0410176Y2 (ja)
TWM623510U (zh) 具有醫療防護之複合織物及具有該複合織物的衣物
KR900000708B1 (ko) 약제 살포를 위한 방호복용 직물 및 그 제조방법
JPH033403Y2 (ja)
KR20220070528A (ko) 텍스타일 복합재 및 신발류