JPH0529613U - ロボツト先端装置 - Google Patents

ロボツト先端装置

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JPH0529613U
JPH0529613U JP7793891U JP7793891U JPH0529613U JP H0529613 U JPH0529613 U JP H0529613U JP 7793891 U JP7793891 U JP 7793891U JP 7793891 U JP7793891 U JP 7793891U JP H0529613 U JPH0529613 U JP H0529613U
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JP
Japan
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tool
straightness
motor housing
detection sensor
attachment body
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Inventor
耕司 片山
伊藤  公一
敏朗 太田
満年 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 工具の回転数及び送り速度を変えられ、位置
ズレ及び真直度のリアルタイムでの補正を行なえ、アタ
ッチメントを取り替えるだけで簡単に他の要素作業に対
処し得るものとする。 【構成】 可変速モータ11とモータハウジング5で油
圧シリンダを構成して工具4の回転数,送り速度,送り
量が可変の油圧可変推進機構を形成する。先端アタッチ
メント1に真直度検出センサ9及び位置ズレ検出センサ
8を設置し検出データに基づく制御量を真直度及び位置
ズレ補正油圧シリンダ20,17に供給し、これを真直
度及び位置ズレ補正油圧シリンダ20,17により工具
4の中心軸が加工部位に直角に、また位置ズレを起こす
ことなく当接するように調整する。要素作業の種類が変
わっても可変速モータ11、モータハウジング5等の本
体は共用できるよう先端アタッチメント1を本体に対し
着脱可能に形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はロボット先端装置に関し、特にドリル等の工具による孔明け加工等の 作業の自動化を達成するロボットに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばドリルによる加工部材への孔明け作業等、同一内容の作業を繰り返し行 なう場合には、ロボットが多用されている。この種のロボットは、ティーチング 時に記憶した作業経路を再現することにより、ロボットアームの先端に装着した 先端装置の工具により所定の加工を行なうようになっている。そして、必要に応 じ、ロボットアームに装着する先端装置を交換することにより種々の加工に対処 している。
【0003】 従来技術における前記ロボット先端装置は、加工部材の材質が、例えばアルミ 材のみ、あるいはチタン材のみの単一部材への加工に適用するように構成してい るため、これらの各加工部材に固有の回転数及び送り速度で加工を行なうように なっており、工具、例えばドリルの回転数及び送り速度が共に一定であり、可変 とはなっていない。
【0004】 また、工具の加工部材に対する真直度(加工部材の面に対して工具の回転軸が なす角度の真直度;以下同じ)及び位置ズレ(工具の回転軸と直角な方向におけ る加工位置と工具の回転軸との間のズレ;以下同じ)を補正する機構はない。
【0005】 さらに、他の要素作業(二軸孔明け、スクリュー締め付け、シーリング、シェ ービング)を行なうためには、図10に示すように、ロボット先端装置Iの全体 をロボットアームIIから取り外ずして取り替えなければならない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 上述の如く、従来技術に係るロボット先端装置は、工具の回転数及び送り速度 が可変とはなっていないので、例えば異なる材質の加工部材の重ね板の孔明け等 、異なる材質の加工部材の連続的な加工は不可能である。
【0007】 また、例えば孔明け作業における孔位置のティーチング時等、加工位置への工 具の位置決めの際、真直度及び位置ズレを補正する機能がないため、これら真直 度及び位置ズレは作業者の勘により補正している。このため、この補正作業に多 大な時間を要するばかりでなく、プレイバックしたときに、工具が多小傾いてい ても、そのまま加工を進めてしまう。
【0008】 さらに、他の要素作業を行なうとき、ロボット先端装置の全体を着脱しなけれ ばならないため、その取替え作業に多大な時間を要する。
【0009】 本考案は、上記従来技術に鑑み、工具の回転数及び送り速度を可変とすること ができ、真直度及び位置ズレのリアルタイムでの補正を行なうことができ、しか もアタッチメントを取り替えるだけで簡単に他の要素作業に対処し得るロボット 先端装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案の構成は、
【0011】 推進用油圧シリンダのシリンダ部となっているモータハウジングと、 ドリル等の工具を回転駆動するとともに、モータハウジングに対し工具ととも に軸方向に移動可能に、このモータハウジングに支持されて前記推進用油圧シリ ンダのピストン部となっている可変速モータと、 内部を前記工具が挿通するとともに基端部の開口を介してモータハウジングの 先端部に着脱可能に装着される筒状の部材であるアタッチメント本体と、前記工 具を挿通し得る貫通孔を中央部に有するとともに前記アタッチメント本体の先端 部の開口を介してアタッチメント本体の外部に突出し、工具を加工部位に案内す るためのテンプレート等の加工案内部材に当接し得るようアタッチメント本体の 軸と直角方向に移動可能にこのアタッチメント本体に支持されているフローティ ング部とを有する先端アタッチメントと、 前記工具の軸方向における前記フローティング部の中心軸に対する同方向にお けるアタッチメント本体の中心軸の位置ズレ量を検出する位置ズレ検出センサ手 段と、 前記位置ズレ検出センサ手段の検出データに基づき、固定部であるケーシング に配設された位置ズレ補正油圧シリンダの駆動により、前記フローティング部の 中心軸とアタッチメント本体の中心軸とが一致するようモータハウジングを前記 軸方向と直角方向に移動させる位置ズレ補正手段と、 加工部材に対する前記工具の中心軸の真直度を検出する真直度検出センサ手段 と、 前記真直度検出センサ手段の検出データに基づき、前記モータハウジングと一 体的に前記軸方向と直角方向に移動するケーシングに配設された真直度補正油圧 シリンダの駆動により、加工部材の表面に対し工具の中心軸が直角に当接するよ うに、フローティング部の先端部におけるフローティング部の前記中心軸上の点 を中心とする球面に沿いモータハウジングを移動させる真直度補正手段とを有す ることを特徴とする。
【0012】
【作用】
上記構成の本考案において、工具は、可変速モータにより、加工部材の材質を 合わせた加工条件で駆動される。
【0013】 位置ズレ補正手段は、フローティング部を加工案内部材に当接させた状態で、 フローティング部の中心軸にアタッチメント本体の中心軸が一致するように、モ ータハウジングを前記軸方向に移動させる。この結果、工具の中心軸が加工部材 の所定位置に相対向する。
【0014】 真直度補正手段は、フローティング部を加工案内部材に当接させた状態で、加 工部材の表面に対し工具の中心軸が直角に当接するようにモータハウジングを移 動させる。この結果、工具は加工部材の表面に対し常に直交する状態で保持され る。
【0015】 また、二軸孔明け、スクリュー締め付け、シーリング、シェービング等の各種 の要素作業を行なうに際しては、各作業に固有の先端アタッチメント及び工具と 取り替える。すなわち、モータハウジング、可変速モータ、位置ズレ補正手段及 び真直度補正手段等からなる本体は各作業に共通して使用し得る。
【0016】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0017】 図1は本考案の実施例を示す縦断面図、図2はその先端アタッチメントを抽出 して示す縦断面図、図3はその本体を抽出して示す縦断面図である。
【0018】 図1及び図2に示すように、先端アタッチメント1は、アタッチメント本体2 及びフローティング部3からなる。アタッチメント本体2は内部を工具4が挿通 するとともに、基端部2aの開口を介して本体側のモータハウジング5の先端部 に着脱可能に装着し得るようにした筒状の部材である。基端部2aの内周面には 、周方向に亘り複数箇所が切欠かれた略リング状の凸部2dを有しており、後に 詳述するように、凸部2dを介して先端アタッチメント1をモータハウジング5 等の本体側と連結するようになっている。フローティング部3は前記工具4を挿 通し得る貫通孔3aを中央部に有するとともに、前記アタッチメント本体2の先 端部の開口を介してアタッチメント本体2の外部に突出し、工具4を加工部位に 案内するテンプレート等の加工案内部材に当接し得るようアタッチメント本体2 の軸を直角方向に移動可能にこのアタッチメント本体2に支持されている。さら に詳言すると、フローティング部3は、先端ノーズ部3b、この先端ノーズ部3 bを支持しているフローティングブロック3c及びこのフローティングブロック 3cに一端が固着されて工具4の軸方向に沿い本体側に伸びる円筒状部材である 円筒部3dを有している。前記貫通孔3aは先端ノーズ部3bを貫通する貫通孔 である。フローティングブロック3c及び円筒部3dは、アタッチメント本体2 の内周面に径方向に突出させて固着してある案内部材2b,2cに軸方向の位置 を規制されるとともに図1,2中の上,下方向に移動可能に支持されている。
【0019】 ストッパ6は、円筒部3dに嵌装されたリング状の部材であり、円筒部3dに 嵌装されたバネ7により図中右方に向かうバネ力を常時付与されている。かくし て、ストッパ6をバネ力に抗して図中左方に押圧することにより、先端ノーズ部 3bは加工部材側に押圧される。
【0020】 位置ズレ検出センサ8は、前記工具4の軸方向における前記フローティング部 3の中心軸に対する周方向におけるアタッチメント本体2の中心軸の位置ズレ量 を検出するためのものであり、アタッチメント本体2に配設してある。さらに詳 言すると、位置ズレ検出センサ8は、この位置ズレ検出センサ8とフローティン グ部3との間の、図中上下方向に関する距離を検出するもので、同構成のものが アタッチメント本体2の周方向に関し90°の位相差をもって2個配設してある 。このとき、一方の位置ズレ検出センサ8により検出した距離をX1 、他方の位 置ズレ検出センサ8により検出した距離をY1 とすると、互いに直交するX,Y 両軸方向のズレ量は次式で表わされる。
【0021】 ΔX=X1 −X0 , ΔY=Y1 −Y0
【0022】 ただし、X0 ,Y0 はX,Y両軸方向における正常時、すなわちズレ量=0の ときの距離である。
【0023】 真直度検出センサ9は、加工部材に対する工具4の中心軸の真直度を検出する ものであり、フローティングブロック3cから突出させてこのフローティングブ ロック3cに配設してある。さらに詳言すると、真直度検出センサ9は、これと 相対向する加工部材との間の距離を検出するもので、同構成のものがフローティ ングブロック3cの周方向に関し等間隔に配設してある。したがって、4個、全 ての真直度検出センサ9で検出する加工部材との間の距離が等しくなったとき、 工具4の中心軸が加工部材の面に直角に当接する。
【0024】 なお、図1、2中、10は切粉吸塵ダクトである。また、図の幅輳を避けるた め、図示は省略するが、アタッチメント本体2には、工具4の先端部に加工時の 潤滑油を噴射するための潤滑油噴射部、及び位置ズレ検出センサ8と真直度検出 センサ9とのリード線が接続されたコネクタが装着してある。
【0025】 図1及び図3に示すように、モータハウジング5は、圧油の給排出口5c,5 dを有する円筒部5a及び端板5bからなり、推進用油圧シリンダのシリンダ部 となっている。
【0026】 可変速モータ11は、ドリル等の工具4を回転駆動するとともに、モータハウ ジング5に対して工具4とともに軸方向に移動可能にこのモータハウジング5に 支持されており、前記推進用油圧シリンダのピストン部を形成している。すなわ ち、可変速モータ11は、その回転軸11aが円筒状支持部材12に軸受13を 介して回転可能に支持してあり、円筒状支持部材12に固着されて円筒部5aの 内周面を摺接する摺接部材14とともに給排出口5cを介して供給される圧油に より図中左方に移動する。このことにより、工具4の加工部材方向(図の左方向 )への送りが可能となる。このときの可変速モータ11及び工具4等の推進部の 移動量は送り量検出部27により検出される。すなわち、この送り量検出部27 は、可変速モータ11と一体的に直線移動するラック27a、このラック27a に噛合するとともにポテンショメータ27cの回転軸に固着するピニオン27b 及びピニオン27bの回動量を検出することにより可変速モータ11の移動量を 表わす信号を送出するポテンショメータ27cからなる。
【0027】 位置ズレ補正手段15は、前記位置ズレ検出センサ8の検出データに基づき、 ロボット等のアームに固着されて固定部となっている。ケーシング16に配設さ れた位置ズレ補正油圧シリンダ17の駆動により、前記フローティング部3の中 心軸とアタッチメント本体2の中心軸とが一致するようモータハウジング5を前 記軸方向と直角方向に移動させるようになっている。さらに詳言すると、ケーシ ング16は、円筒部16aと、この円筒部16aの両端開口部に固着された端板 16b,16cとからなり、その円筒部16aには円周方向に亘り4個の位置ズ レ補正油圧シリンダ17が等間隔に配設してある。位置ズレ補正油圧シリンダ1 7は、シリンダ17aが円筒部16aに固着されるとともに、ピストンロッド1 7bの先端部が摺動部18に固着してある。摺動部18は、モータハウジング5 を囲繞して円筒部16aの内部空間に収納されており、位置ズレ補正油圧シリン ダ17の駆動により図の上下方向に移動する第1摺動部18aと、図の紙面に直 角な方向に移動する第2摺動部18bとからなる。このとき、ボールベアリング 18cは、端板16bの内周面と第1摺動部18aとの間に介在されて第1摺動 部18aの、図の上下方向への移動を許容するとともに、ボールベアリング18 dは、第1摺動部18aと第2摺動部18bとの間に介在されて第2摺動部18 bの、図の紙面に直角な方向への移動を許容する。したがって、第1摺動部18 aは、円筒部16aの図中上下位置に配設された2個の位置ズレ補正油圧シリン ダ17で移動させるとともに、第2摺動部18bは、前記上下位置から周方向に 90°隔たった位置に配設された2個の位置ズレ補正油圧シリンダ17で移動さ せるようになっている。かくして、摺動部18は、図の紙面に直交する面内の何 れの方向にも移動し得るようになっている。一方、このとき、第2摺動部18b は、ケーシング19と連結してあり、このケーシング19に配設された真直度補 正油圧シリンダ20のピストンロッド20bを介してモータハウジング5の円筒 部5aに連結してある。したがって、モータハウジング5は摺動部18の摺動に 伴ない前記面内の全方向に移動し得る。
【0028】 真直度補正手段21は、前記真直度検出センサ9の検出データに基づき、前記 モータハウジング5と一体的に前記軸方向と直角方向に移動するケーシング19 に配設された真直度補正油圧シリンダ20の駆動により、加工部材の表面に対し 工具4の中心軸が直角に当接するように、フローティング部3の先端部における フローティング部3の前記中心軸上の点Pを中心とする球面に沿いモータハウジ ング5を移動させるようになっている。さらに詳言すると、ケーシング19は、 内部をモータハウジング5が貫通する円筒状の部材であり、その円周面には周方 向に亘り4個の真直度補正油圧シリンダ20が等間隔に配設してある。真直度補 正油圧シリンダ20は、シリンダ20aがケーシング19の円周面に固着される とともに、ピストンロッド20bの先端部がモータハウジング5の円筒部5aに 固着してある。円筒面摺動部22は、真直度補正油圧シリンダ20の駆動により 、点Pを通り図の紙面に直角な中心線を有する半径R1 の円筒面に沿い移動する 第1円筒面摺動部22aと、点Pを通り工具4の中心軸と直交する中心線を有す る半径R2 の円筒面に沿い移動する第2円筒面摺動部22bとからなる。このと き、ボールベアリング22cは第1円筒面摺動部22aと第2円筒面摺動部22 bとの間に介在されて、またボールベアリング22dは第2円筒面摺動部22b と第2摺動部18bとの間に介在されて、第1及び第2円筒面摺動部22a,2 2bの前述の如き所定方向へのそれぞれの移動を許容するようになっている。し たがって、第1円筒面摺動部22aは、ケーシング19の図中上下位置に配設さ れた2個の真直度補正油圧シリンダ20で移動させるとともに、第2円筒面摺動 部22bは、前記上下位置から同方向に90°隔たった位置に配設された2個の 真直度補正油圧シリンダ20で移動させるようになっている。かくして、円筒面 摺動部22は、点Pを中心とする球面内の何れの方向にも移動し得るようになっ ている。したがって、モータハウジング5は円筒摺動部22の摺動に伴ない前記 球面内の全方向に移動し得る。
【0029】 クランパ23は、円周方向に亘り複数箇所が切欠かれた略リング状の凸部23 aを端部に有するリング状の部材で、モータハウジング5の端板5bの端面に固 着されたリング状部材24と螺合している。さらに、詳言すると、クランパ23 は、その内周面に形成した雌ネジ部を介し、リング状部材24の外周面に形成し た雄ネジ部と螺合しており、レバー25を介して回動することによりモータハウ ジング5の軸方向に移動し得るようになっている。このときレバー25は、端板 5bに一端が固定されたバネ26の他端をその先端部に固定しており、クランパ 23を前記軸方向に関し図中の右方に移動させる回動力を、バネ26のバネ力に より、常時付与されている。
【0030】 かくして、先端アタッチメント1をクランパ23によりクランプする際には、 レバー25をバネ26のバネ力に抗して回動することによりクランパ23の切欠 き部がアタッチメント本体2の凸部2dと干渉しないような位置に調整して凸部 23aを前記凸部2dの切欠き部に挿入し、この状態でレバー25の操作力を解 除する。このことによりクランパ23はレバー25に作用するバネ力により回動 し、図中右方向に移動することにより、凸部23aを介して凸部2dを引っ張り 込む結果、先端アタッチメント1をクランプする。
【0031】 なお、図の幅輳を避けるため、図示は省略するが、アタッチメント本体2に装 着してある切粉吸塵ダクト10、潤滑油噴射部及び位置ズレ検出センサ8と真直 度検出センサ9とのリード線が接続されたコネクタ等とプラグイン形式で着脱し 得る潤滑油供給管路の先端部、切粉吸塵ダクト10の連結部及びコネクタの一方 が端板5bに装着してある。
【0032】 図4は上記実施例に係るロボット先端装置III を使用するロボットシステムの システム構成図である。なお、同図中、図1〜図3と同一部分には同一番号を付 す。
【0033】 図4中、31はサーボ基盤31a等を収納しているロボット先端装置制御盤、 32はロボット制御盤、33はサーボバルブユニット、34はロボット、35は 油圧ユニット、36はロボット操作盤、37はアタッチメント着脱スタンド、3 8はアタッチメント着脱装置である。
【0034】 かかるロボットシステムにおいては、位置ズレ及び真直度の補正をリアルタイ ムで実施し乍ら、工具4を、予めプログラムされた回転数、送り速度、送り量に 基づき駆動するようになっている。
【0035】 また、単なる孔明け、スクリュー締め付け、シーリング、シェービング等の各 種の要素作業を行なうに際しては、各作業に固有の先端アタッチメント及び工具 と取り替える。すなわち、図5に示すように、モータハウジング5、可変速モー タ11、位置ズレ補正油圧シリンダ17及び真直度補正油圧シリンダ20等から なる本体は各作業に共通して使用することができるので、ロボットアームIIに装 着したままで良い。
【0036】 先端アタッチメント1の取り外ずしの際には、先ずロボット34の駆動により 、先端アタッチメント1をアタッチメント着脱スタンド37に中心軸が垂直にな るように載置し、アタッチメント着脱装置38でアタッチメント本体2の基端部 2aを固定する。この状態で、図1に示すレバー25をバネ26のバネ力に抗し て回動し、クランパ23の切欠き部がアタッチメント本体2の凸部2dと干渉し ないような位置に調整してロボット34により前記本体を引き上げれば良い。こ のことにより、切粉吸塵ダクト10、潤滑油噴射部及びリード線のコネクタも同 時に取り外ずすことができる。先端アタッチメント1の装着の際には逆の動作を 行なわせれば良い。
【0037】 図6は上記実施例における位置ズレ補正及び真直度補正を行なう制御系を示す ブロック図である。同図中図1〜図3と同一部分には同一番号を付す。
【0038】 図6に示すように、位置ズレ検出センサ8及び真直度検出センサ9の出力信号 は、サーボアンプ41,42を介して位置ズレサーボ回路43及び面直角サーボ 回路44に入力されこれら位置ズレサーボ回路43及び面直角サーボ回路44で 夫々の制御量が演算され、これらの演算結果に基づいてサーボユニット45によ りそれぞれ4個の位置ズレ補正油圧シリンダ17及び真直度補正油圧シリンダ2 0の制御量を決定して位置ズレ及び真直度の補正を行なう。
【0039】 次に、前記実施例により材質が異なる重ね板の孔明け作業を行なう場合の態様 について説明しておく。
【0040】 孔明け作業では、まずロボット34により加工案内部材である孔明けテンプレ ート51に先端ノーズ部3bを挿入する(図7参照)。次に位置ズレ検出センサ 8、真直度検出センサ9により孔明けテンプレート51に対する本体側(ドリル )の補正量を検出し、ロボット先端装置制御盤31に内蔵されているサーボ基盤 31aを介してロボット34に配設されたサーボバルブ33を制御する。そして 、サーボバルブ33に連結された位置ズレ及び真直度補正シリンダ17,20を 駆動して、孔明けテンプレート51に対してリアルタイムに位置ズレ及び真直度 を補正する。この補正中に可変速モータ11を回転し、モータ推進用シリンダの 前進側の給排出口5cに圧油を供給し、設定した送り量、すなわち加工部材52 の手前までアプローチする。工具4が加工部材52に到達すると回転数、送り速 度が加工部材52用の条件となり孔明けを実行する。工具4の刃先が加工部材5 3に達すると、条件が加工部材53用に変化して、貫通するまで進む。これらは すべてあらかじめ設定したデータでコントロールされる。そして、工具4が貫通 すると、モータ推進用シリンダの後退側の給排出口5dに圧油が供給され早戻り する。また、孔明けの最中もリアルタイムで真直度を補正している。
【0041】 可変速モータ11が後退端に達するとその可変速モータ11の回転を停止し、 ロボット34が動作して孔明けテンプレート51から先端ノーズ部3bを抜き、 次のティーチング位置まで移動して同様の動作をくり返す。
【0042】 また、孔明け時には切削負荷(インバータモータの電力値)の変化をロボット 先端装置制御盤31に内蔵するロードセンサにより検出し、設定負荷になると工 具4の摩耗の防止と高寿命化のためペック(つつき)動作を行うことができるよ うになっている(図8参照)。さらに、製品の品質維持のためドリルの折損検出 も可能である(図9(a),(b)参照)。なお、前記ペック動作とは、切削中 に切粉が工具(ドリル)4の溝にたまるのを防止するため、工具4を孔の外まで 戻し、切粉を排出し、再度前進して切削する動作を繰り返す動作のことである。
【0043】
【考案の効果】
以上実施例とともに具体的に説明したように、本考案によれば、例えば異なる 加工部材の重ね板に孔明けを行なう場合、工具の回転数(300rpm 〜9000 rpm )、送り速度(0mm/min 〜200mm/min )を自動的に変化させ、しかも リアルタイムで位置ズレ及び真直度の補正(例えば±2mm,±2°以内)を行な うことができるので、孔の傾きを除去し、自動孔明けが可能となる。すなわち、 所定の要素作業の自動化を計ることができる。
【0044】 また、ティーチングの容易化及び時間短縮も図ることができるばかりでなく、 先端アタッチメントの単体での着脱による他の要素作業への適用も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図である。
【図2】前記実施例における先端アタッチメントを抽出
して示す縦断面図である。
【図3】前記実施例における本体を抽出して示す縦断面
図である。
【図4】上記実施例に係るロボット先端装置を使用する
ロボットシステムを示す構成図である。
【図5】前記実施例における位置ズレ補正及び真直度補
正を行なう制御系を示すブロック線図である。
【図6】上記実施例における先端アタッチメントの交換
時の態様を示す説明図である。
【図7】前記実施例において、位置ズレ及び真直度の補
正時の態様を示す説明図である。
【図8】前記実施例において、ペック動作を行ない一つ
の所定の作業を行なう場合の態様を示す説明図である。
【図9】(a)は前記実施例におけるアプローチ検出時
の負荷特性を示すグラフ、(b)は切削時の負荷特性を
示すグラフである。
【図10】従来技術における先端アタッチメントの交換
時の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 先端アタッチメント 2 アタッチメント本体 3 フローティング部 3a 貫通孔 4 工具 5 モータハウジング 8 位置ズレ検出センサ 9 真直度検出センサ 11 可変速モータ 15 位置ズレ補正手段 16,19 ケーシング 17 位置ズレ補正油圧シリンダ 20 真直度補正油圧シリンダ 21 真直度補正手段 51 孔明けテンプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 公一 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)考案者 太田 敏朗 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)考案者 吉田 満年 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進用油圧シリンダのシリンダ部となっ
    ているモータハウジングと、 ドリル等の工具を回転駆動するとともに、モータハウジ
    ングに対し工具とともに軸方向に移動可能に、このモー
    タハウジングに支持されて前記推進用油圧シリンダのピ
    ストン部となっている可変速モータと、 内部を前記工具が挿通するとともに基端部の開口を介し
    てモータハウジングの先端部に着脱可能に装着される筒
    状の部材であるアタッチメント本体と、前記工具を挿通
    し得る貫通孔を中央部に有するとともに前記アタッチメ
    ント本体の先端部の開口を介してアタッチメント本体の
    外部に突出し、工具を加工部位に案内するためのテンプ
    レート等の加工案内部材に当接し得るようアタッチメン
    ト本体の軸と直角方向に移動可能にこのアタッチメント
    本体に支持されているフローティング部とを有する先端
    アタッチメントと、 前記工具の軸方向における前記フローティング部の中心
    軸に対する同方向におけるアタッチメント本体の中心軸
    の位置ズレ量を検出する位置ズレ検出センサ手段と、 前記位置ズレ検出センサ手段の検出データに基づき、固
    定部であるケーシングに配設された位置ズレ補正油圧シ
    リンダの駆動により、前記フローティング部の中心軸と
    アタッチメント本体の中心軸とが一致するようモータハ
    ウジングを前記軸方向と直角方向に移動させる位置ズレ
    補正手段と、 加工部材に対する前記工具の中心軸の真直度を検出する
    真直度検出センサ手段と、 前記真直度検出センサ手段の検出データに基づき、前記
    モータハウジングと一体的に前記軸方向と直角方向に移
    動するケーシングに配設された真直度補正油圧シリンダ
    の駆動により、加工部材の表面に対し工具の中心軸が直
    角に当接するように、フローティング部の先端部におけ
    るフローティング部の前記中心軸上の点を中心とする球
    面に沿いモータハウジングを移動させる真直度補正手段
    とを有することを特徴とするロボット先端装置。
JP7793891U 1991-09-26 1991-09-26 ロボツト先端装置 Withdrawn JPH0529613U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226765A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 富士重工業株式会社 穿孔装置及び穿孔方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014226765A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 富士重工業株式会社 穿孔装置及び穿孔方法

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