JPH0529495U

JPH0529495U - 尿収容袋を内装する尿器

Info

Publication number: JPH0529495U
Application number: JP10086991U
Authority: JP
Inventors: 正夫小林
Original assignee: 株式会社丸正小林物産
Priority date: 1991-10-03
Filing date: 1991-10-03
Publication date: 1993-04-20

Abstract

(57)【要約】【目的】尿収容袋を内装して、尿収容袋を交換して使
用するようにした尿器を提供する。【構成】病床等で患者が用いる尿器１であって、入口
部３から尿器本体２の内部に樹脂フィルム等からなる尿
収容袋７を挿入し、この尿収容袋７を、尿器本体２の入
口部３の装着部４に輪ゴム８によりほぼ機密に装着し、
尿器本体２の上部に、尿収容袋７内に収容された尿によ
り尿収容袋８が膨らんだ際に尿器本体２内の空気が外部
に抜け出すようにした空気孔６を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、尿収容袋を内装して、尿収容袋を交換して使用するようにした尿器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、病床等で患者が用いる尿器は、ガラス、透明合成樹脂等で成形され、使用後に洗浄して長期にわたって使用するようにしている。その形状は、尿器本体に入口部や取っ手部等を設け、入口部に蓋を被せるようにしたものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記尿器においては、衛生上使用の都度洗浄する必要があり、その作業が面倒であり、また、尿を収容し処理する関係から製品寿命が短いものであった。さらに、近年では価格が比較的安い透明合成樹脂製のものが多くなって、製品寿命が十分有るにも拘らず、短期間の使用で使い捨て状態にされる場合も多く、不経済な一面もあった。本考案は、上記の問題点を解決することを目的になされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案は、病床等で患者が用いる尿器において、入口部から尿器本体の内部に樹脂フィルム等からなる尿収容袋を挿入し、この尿収容袋を尿器本体の入口部にほぼ機密に装着し、尿器本体の上部に、尿収容袋内に収容された尿により尿収容袋が膨らんだ瞭に尿器本体内の空気が外部に抜け出すようにした空気孔を設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

上記の構成によって本考案の尿収容袋を内装する尿器は、尿器本体の内部に装着された尿収容袋に収容した尿を、尿収容袋を尿器本体から取出して処理して、再び尿収容袋を装着し、尿器本体を殆ど洗浄することなく何度でも長期間にわたって使用することが出来る。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。図において、符号１は透明合成樹脂の一体型成形品からなる尿器で、この尿器１は、尿器本体２に、入口部３、本来は蓋ネジ部であるが本考案では尿収容袋を装着するのに用いる装着部４、中空の取っ手部５等を具備した従来周知のものと同様のものである。そして、装着部４には図示しない蓋をネジにより着脱するようにしている。

【０００７】本考案においては、上記入口部３から尿器本体２内部に樹脂フィルム等からなる尿収容袋７を挿入し、この尿収容袋７の入り口を尿器本体２の入口部３で外側に折り返して、輪ゴム８を装着部４に締め付けてほぼ機密に装着するようにしている。一方、上記取っ手部５の上部には、尿収容袋７内に収容された尿により尿収容袋７が膨らんだ際に、尿器本体２内の空気が外部に抜け出すようにした空気孔６が設けられている。この空気孔６は取っ手部５に限らず、入口部３に近い尿器本体２の上部位置に設けてもよく、尿器１を従来と同様に使用する場合に、空気孔６を塞ぐゴム等からなる封栓を設けてもよいものである。

【０００８】このような構成の尿収容袋７を内装する尿器１においては、尿器１を使用するときは、まず尿器本体２の入口部３から尿収容袋７を密封側を前にして挿入し、この尿収容袋７の入り口側を尿器本体２の入口部３で外側に折り返して、輪ゴム８を装着部４に締め付けてほぼ機密に装着する。このとき尿収容袋７は、尿器本体２内において殆どしぼんだ状態である。そして、患者が入口部３側から尿収容袋７内に尿を入れると、その容積圧で尿収容袋７が次第に膨らんで、尿収容袋７の外側の尿器本体２内の空気が空気孔６から外部に抜け出して、尿収容袋７が膨らむのを妨げない。

【０００９】尿収容袋７部に収容された尿は、輪ゴム８を装着部４から外し、尿収容袋７を尿器本体２から取出して処理する。そして、再び新しい空の尿収容袋を装着し、尿器本体２を殆ど洗浄することなく何度でも長期間にわたって使用することが出来る。なお、尿器１は、尿器本体２内に尿収容袋７を装着することなく、従来と同様の使用形態で使用することも出来る。その場合には、空気孔６を封栓により塞ぐのが好ましい。また、本考案は、尿器１が透明合成樹脂製に限らず、ガラス製の場合にも同様に実施できるものである。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の尿収容袋７を内装する尿器１によれば、入口部３から尿器本体２の内部に樹脂フィルム等からなる尿収容袋７を挿入し、この尿収容袋７を尿器本体２の入口部３にほぼ機密に装着し、尿器本体２の上部に、尿収容袋７内に収容された尿により尿収容袋７が膨らんだ際に尿器本体２内の空気が外部に抜け出すようにした空気孔６を設けたので、しぼんだ状態の尿収容袋７内に尿を障害なく収容して、尿収容袋７ごと取り出して処理することが出来る。そして、再び尿器本体２内に尿収容袋７を装着し、尿器本体２を殆ど洗浄することなく何度でも長期間にわたって使用することが出来る。従って、尿器１の製品寿命が長くなって経済的であり、しかも尿器１を使用の都度洗浄する必要がなく、手間も掛からない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の作用説明斜視図である。

【符号の説明】

１尿器２尿器本体３入口部４尿収容袋の装着部５取っ手部６空気孔７尿収容袋８輪ゴム

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】病床等で患者が用いる尿器において、入口部から尿器本体の内部に樹脂フィルム等からなる尿
収容袋を挿入し、この尿収容袋を尿器本体の入口部にほ
ぼ機密に装着し、尿器本体の上部に、尿収容袋内に収容
された尿により尿収容袋が膨らんだ際に尿器本体内の空
気が外部に抜け出すようにした空気孔を設けたことを特
徴とする尿収容袋を内装する尿器。