JPH05294679A - 合わせガラス用中間膜及び製造方法 - Google Patents
合わせガラス用中間膜及び製造方法Info
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- JPH05294679A JPH05294679A JP4096560A JP9656092A JPH05294679A JP H05294679 A JPH05294679 A JP H05294679A JP 4096560 A JP4096560 A JP 4096560A JP 9656092 A JP9656092 A JP 9656092A JP H05294679 A JPH05294679 A JP H05294679A
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- projections
- embossing roll
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B17/00—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
- B32B17/06—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
- B32B17/10—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
- B32B17/10005—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
- B32B17/1055—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
- B32B17/10559—Shape of the cross-section
- B32B17/10577—Surface roughness
- B32B17/10587—Surface roughness created by embossing
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 熱可塑性樹脂からなるシートまたはフィルム
の少なくとも片面に多数の微細な突起が設けられた合わ
せガラス用中間膜であって、該突起が、下記に示すよう
な分布状態で配列されていることを特徴とする合わせガ
ラス用中間膜。 (1)一辺の長さをLとする正六角形の頂点に位置する
6つの突起と、該正六角形の中心に位置する中央突起と
からなる突起集合体が、1つの単位となっている。 (2)上記の突起集合体(1つの単位)と、その隣に位
置する任意の突起集合体(1つの単位)との位置関係
は、隣の向いあった一辺(2つの突起を結ぶ長さLの一
辺)同士が、一辺の長さLとなる正方形(各頂点に突起
が位置している)を構成している。 【効果】 本発明の合わせガラス用中間膜は、モアレ現
象が出現することがないので、中間膜の裁断や合わせ作
業における作業性を低下させることがない。
の少なくとも片面に多数の微細な突起が設けられた合わ
せガラス用中間膜であって、該突起が、下記に示すよう
な分布状態で配列されていることを特徴とする合わせガ
ラス用中間膜。 (1)一辺の長さをLとする正六角形の頂点に位置する
6つの突起と、該正六角形の中心に位置する中央突起と
からなる突起集合体が、1つの単位となっている。 (2)上記の突起集合体(1つの単位)と、その隣に位
置する任意の突起集合体(1つの単位)との位置関係
は、隣の向いあった一辺(2つの突起を結ぶ長さLの一
辺)同士が、一辺の長さLとなる正方形(各頂点に突起
が位置している)を構成している。 【効果】 本発明の合わせガラス用中間膜は、モアレ現
象が出現することがないので、中間膜の裁断や合わせ作
業における作業性を低下させることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に多数の微細なが
設けられた合わせガラス用中間膜及びその製造方法に関
する。さらに詳しくは、本発明は、特定の模様を形成す
るように配列されている多数の微細な突起が設けられた
合わせガラス用中間膜及びその製造方法に関する。
設けられた合わせガラス用中間膜及びその製造方法に関
する。さらに詳しくは、本発明は、特定の模様を形成す
るように配列されている多数の微細な突起が設けられた
合わせガラス用中間膜及びその製造方法に関する。
【0002】本発明の合わせガラス用中間膜を用いた合
わせガラスは、自動車、航空機等の輸送機械や建築物の
ドア等に利用され、強度が大きく、また破損時に破片の
飛散がない安全ガラスとして利用される。
わせガラスは、自動車、航空機等の輸送機械や建築物の
ドア等に利用され、強度が大きく、また破損時に破片の
飛散がない安全ガラスとして利用される。
【0003】
【従来の技術】合わせガラスは、一般的には、2枚の板
ガラスの間に接着性を有する中間膜を挿入して得られる
積層体を、予備圧着及び本圧着処理して製造される。従
来より、予備圧着工程における脱気性の向上、ガラス板
と中間膜とを重ね合わせる際の作業性の向上の他、保管
時の中間膜同士のブロッキングの防止を図るために、合
わせガラス用中間膜の表面に多数の微細な凹凸(エンボ
ス)を形成することが行われている。
ガラスの間に接着性を有する中間膜を挿入して得られる
積層体を、予備圧着及び本圧着処理して製造される。従
来より、予備圧着工程における脱気性の向上、ガラス板
と中間膜とを重ね合わせる際の作業性の向上の他、保管
時の中間膜同士のブロッキングの防止を図るために、合
わせガラス用中間膜の表面に多数の微細な凹凸(エンボ
ス)を形成することが行われている。
【0004】このような凹凸は、特に凹部に対する突起
の形状、大きさ(底辺の長さ)、間隔(ピッチ)、粗さ
等が上記した目的に対し大きな影響を及ぼす。
の形状、大きさ(底辺の長さ)、間隔(ピッチ)、粗さ
等が上記した目的に対し大きな影響を及ぼす。
【0005】突起の配列としては、たとえランダム(不
規則)配列であっても、ピッチがある程度均一であれば
脱気性への悪影響は少ないが、ランダム配列でピッチを
均一にするのはエンボスロールの加工が困難であり、ま
た再現性も期待できない。
規則)配列であっても、ピッチがある程度均一であれば
脱気性への悪影響は少ないが、ランダム配列でピッチを
均一にするのはエンボスロールの加工が困難であり、ま
た再現性も期待できない。
【0006】一方、凹凸の配列状態が規則正しい場合に
は、エンボスロールの機械加工が容易で、脱気性に良い
影響を与える突起の形状を再現しやすいという利点があ
る。例えば、特公平1−32776号公報には、凹部
が、格子状に連通するように、直交して分布されている
と、優れた脱気性を発揮することができると開示されて
いる。
は、エンボスロールの機械加工が容易で、脱気性に良い
影響を与える突起の形状を再現しやすいという利点があ
る。例えば、特公平1−32776号公報には、凹部
が、格子状に連通するように、直交して分布されている
と、優れた脱気性を発揮することができると開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、具体的
な製造方法に関する開示はなく、たとえこのようなエン
ボスを中間膜表面に付与できたとしても、規則的に分布
配列されたエンボスを表裏両面に有する中間膜は、互い
の回折面の干渉によりモアレ現象と称される縞状の回折
像が出現する。
な製造方法に関する開示はなく、たとえこのようなエン
ボスを中間膜表面に付与できたとしても、規則的に分布
配列されたエンボスを表裏両面に有する中間膜は、互い
の回折面の干渉によりモアレ現象と称される縞状の回折
像が出現する。
【0008】このモアレ現象は、外観の面から望ましく
ないばかりか、膜の裁断や合わせ作業の際に、キラキラ
と目につく干渉縞の変化等により、作業者の目を疲れさ
せたり、乗物酔いのような症状を生じさせ、その結果、
作業性の低下をもたらすという問題点があった。また、
規則的に分布配列されたエンボスを片面のみに有する中
間膜の場合であっても、それを複数枚重ね合わせて作業
を行う際には、モアレ現象は出現し同様の作業性低下を
生じるという問題点を有していた。
ないばかりか、膜の裁断や合わせ作業の際に、キラキラ
と目につく干渉縞の変化等により、作業者の目を疲れさ
せたり、乗物酔いのような症状を生じさせ、その結果、
作業性の低下をもたらすという問題点があった。また、
規則的に分布配列されたエンボスを片面のみに有する中
間膜の場合であっても、それを複数枚重ね合わせて作業
を行う際には、モアレ現象は出現し同様の作業性低下を
生じるという問題点を有していた。
【0009】従って、本発明は、上記の従来技術の問題
点を解消し、エンボスが規則的に分布配列されていて
も、モアレ現象が出現しないような合わせガラス用中間
膜及びその製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
点を解消し、エンボスが規則的に分布配列されていて
も、モアレ現象が出現しないような合わせガラス用中間
膜及びその製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するべく鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂からな
るシートまたはフィルムの少なくとも片面に、多数の微
細な突起を一定の分布状態で分布配列させることによっ
て、上記の目的を達成できるガラス用中間膜が得られる
ことを見出し本発明を完成するに至った。
を達成するべく鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂からな
るシートまたはフィルムの少なくとも片面に、多数の微
細な突起を一定の分布状態で分布配列させることによっ
て、上記の目的を達成できるガラス用中間膜が得られる
ことを見出し本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂からな
るシートまたはフィルムの少なくとも片面に多数の微細
な突起が設けられた合わせガラス用中間膜であって、該
突起が、下記に示すような分布状態で配列されているこ
とを特徴とする合わせガラス用中間膜を提供するもので
ある。 (1)一辺の長さをLとする正六角形の頂点に位置する
6つの突起と、該正六角形の中心に位置する中央突起と
からなる突起集合体が、1つの単位となっている。 (2)上記の突起集合体(1つの単位)と、その隣に位
置する任意の突起集合体(1つの単位)との位置関係
は、隣の向いあった一辺(2つの突起を結ぶ長さLの一
辺)同士が、一辺の長さLとなる正方形(各頂点に突起
が位置している)を構成している。
るシートまたはフィルムの少なくとも片面に多数の微細
な突起が設けられた合わせガラス用中間膜であって、該
突起が、下記に示すような分布状態で配列されているこ
とを特徴とする合わせガラス用中間膜を提供するもので
ある。 (1)一辺の長さをLとする正六角形の頂点に位置する
6つの突起と、該正六角形の中心に位置する中央突起と
からなる突起集合体が、1つの単位となっている。 (2)上記の突起集合体(1つの単位)と、その隣に位
置する任意の突起集合体(1つの単位)との位置関係
は、隣の向いあった一辺(2つの突起を結ぶ長さLの一
辺)同士が、一辺の長さLとなる正方形(各頂点に突起
が位置している)を構成している。
【0012】上記本発明は、その実施態様として、上記
突起集合体が形成する正六角形の一辺Lが、100〜1
000μmである合わせガラス用中間膜並びに、Lの誤
差が、±3%であることを特徴とする合わせガラス用中
間膜を提供するものである。
突起集合体が形成する正六角形の一辺Lが、100〜1
000μmである合わせガラス用中間膜並びに、Lの誤
差が、±3%であることを特徴とする合わせガラス用中
間膜を提供するものである。
【0013】さらに、その実施態様として、前記微細な
突起よりもさらに小さい突起が、前記微細の突起の表面
及び/又は突起が位置していないシートまたはフィルム
表面に、不規則に付加されている合せガラス用中間膜を
提供するものである。
突起よりもさらに小さい突起が、前記微細の突起の表面
及び/又は突起が位置していないシートまたはフィルム
表面に、不規則に付加されている合せガラス用中間膜を
提供するものである。
【0014】また、前記微細の突起がシートまたはフィ
ルムの両面に設けられている合わせガラス用中間膜を、
その実施態様として提供するものである。
ルムの両面に設けられている合わせガラス用中間膜を、
その実施態様として提供するものである。
【0015】さらに、本発明は、本発明の合わせガラス
用中間膜の突起の実質的に同一の突起形状及び分布配列
を有する突起を有するマザーミルを回転させながら、回
転しているエンボスロールに該突起を圧着転写し、次い
で、マザーミルを突起集合体の1列または複数列単位で
ずらしながら、前記微細な突起と同一の分布配列を有す
るように、エンボスロールの巾全体に該突起の圧着転写
を行うことによってエンボスロールを製造し、そのエン
ボスロールを用いてシートまたはフィルム上に突起を作
成することを特徴とする製造方法を提供するものであ
る。
用中間膜の突起の実質的に同一の突起形状及び分布配列
を有する突起を有するマザーミルを回転させながら、回
転しているエンボスロールに該突起を圧着転写し、次い
で、マザーミルを突起集合体の1列または複数列単位で
ずらしながら、前記微細な突起と同一の分布配列を有す
るように、エンボスロールの巾全体に該突起の圧着転写
を行うことによってエンボスロールを製造し、そのエン
ボスロールを用いてシートまたはフィルム上に突起を作
成することを特徴とする製造方法を提供するものであ
る。
【0016】本発明の製造方法は、その実施態様とし
て、前記エンボスロールに、さらにショットブラスト法
によって微細凹部を付加し、そのエンボスロールを用い
てシートまたはフィルム上に突起を作成することを特徴
とするガラス用中間膜の製造方法を提供するものであ
る。
て、前記エンボスロールに、さらにショットブラスト法
によって微細凹部を付加し、そのエンボスロールを用い
てシートまたはフィルム上に突起を作成することを特徴
とするガラス用中間膜の製造方法を提供するものであ
る。
【0017】以下、本発明を説明する。本発明の合わせ
ガラス用中間膜が有する微細な突起は、具体的には、例
えば図1に示すように分布配列しており、一辺の長さを
Lとする正六角形の頂点に位置する6つの突起と、該正
六角形の中心に位置する中央突起とからなる突起集合体
が、1つの単位となっている。この突起集合体が、熱可
塑性樹脂からなるシートまたはフィルムの少なくとも片
面に、一定の規則性を持って、多数分布配列されている
合せガラス用中間膜である。
ガラス用中間膜が有する微細な突起は、具体的には、例
えば図1に示すように分布配列しており、一辺の長さを
Lとする正六角形の頂点に位置する6つの突起と、該正
六角形の中心に位置する中央突起とからなる突起集合体
が、1つの単位となっている。この突起集合体が、熱可
塑性樹脂からなるシートまたはフィルムの少なくとも片
面に、一定の規則性を持って、多数分布配列されている
合せガラス用中間膜である。
【0018】突起集合体が形成する正六角形の一辺L
は、合わせ加工時の脱気性(シール性、エアー溜まり限
度)や作業性(膜ブロッキング防止、膜−ガラス滑り)
等を考慮して適宜変更することができるが、100〜1
000μmの範囲、特に、300〜700μmの範囲が好
ましい。
は、合わせ加工時の脱気性(シール性、エアー溜まり限
度)や作業性(膜ブロッキング防止、膜−ガラス滑り)
等を考慮して適宜変更することができるが、100〜1
000μmの範囲、特に、300〜700μmの範囲が好
ましい。
【0019】この多数の突起集合体は、熱可塑性樹脂か
らなるシートまたはフィルムの少なくとも片面に、次の
規則性をもって配列している。すなわち、突起集合体
(1つの単位)と、その隣に位置する任意の該突起集合
体(1つの単位)との位置関係は、隣の各々向いあった
一辺(2つの突起を結ぶ長さLの辺)同士が、一辺の長
さLとなる正方形(各頂点に突起が位置している)を構
成するように、規則正しく配列するものである。
らなるシートまたはフィルムの少なくとも片面に、次の
規則性をもって配列している。すなわち、突起集合体
(1つの単位)と、その隣に位置する任意の該突起集合
体(1つの単位)との位置関係は、隣の各々向いあった
一辺(2つの突起を結ぶ長さLの辺)同士が、一辺の長
さLとなる正方形(各頂点に突起が位置している)を構
成するように、規則正しく配列するものである。
【0020】別の言い方をするならば、隣接する突起集
合体同士の位置関係は、隣り合った正六角形の一辺同士
が、Lの間隔で平行となるように配列するものである。
すなわち、1つの基本単位となっている突起集合体(一
辺の長さをLとする正六角形の頂点に位置する6つの突
起と、該正六角形の中心に位置する中央突起とからなる
突起集合体)が、互にLの間隔を有する同一の向き(正
六角形の同一の向き)で多数分布するものである。
合体同士の位置関係は、隣り合った正六角形の一辺同士
が、Lの間隔で平行となるように配列するものである。
すなわち、1つの基本単位となっている突起集合体(一
辺の長さをLとする正六角形の頂点に位置する6つの突
起と、該正六角形の中心に位置する中央突起とからなる
突起集合体)が、互にLの間隔を有する同一の向き(正
六角形の同一の向き)で多数分布するものである。
【0021】本発明においては、一辺の長さをLとする
正六角形の頂点に位置する6つの突起突起集合体(その
中心に中央突起を有している)の分布配列の関係は、下
記のように説明することもできる。
正六角形の頂点に位置する6つの突起突起集合体(その
中心に中央突起を有している)の分布配列の関係は、下
記のように説明することもできる。
【0022】ある任意の1つの突起集合体に着目して、
これをαとすると、αの周りには、これを囲む様に、突
起集合体αと全く同一の6つの突起集合体(これをβと
する)が配列されている。突起集合体αとβは、全く同
一の突起集合体であり、いずれの突起集合体をαとみな
しても、シートまたはフィルムの端であって、隣設する
6つの突起集合体がない場合を除いて、常に1つの突起
集合体の周りには6つの突起集合体が配列されている。
これをαとすると、αの周りには、これを囲む様に、突
起集合体αと全く同一の6つの突起集合体(これをβと
する)が配列されている。突起集合体αとβは、全く同
一の突起集合体であり、いずれの突起集合体をαとみな
しても、シートまたはフィルムの端であって、隣設する
6つの突起集合体がない場合を除いて、常に1つの突起
集合体の周りには6つの突起集合体が配列されている。
【0023】そして、突起集合体αと突起集合体βとの
分布配列関係は、突起集合体αが形成する正六角形の一
辺と、これに隣接する突起集合体βの一辺が、Lの間隔
で平行に位置している。
分布配列関係は、突起集合体αが形成する正六角形の一
辺と、これに隣接する突起集合体βの一辺が、Lの間隔
で平行に位置している。
【0024】すなわち、図1から分かるように、2で示
す突起集合体αと3で示す突起集合体βの相対する一辺
をそれぞれ形成する4つの突起は、常に、一辺Lの正方
形を形成するような位置関係を有するものである。
す突起集合体αと3で示す突起集合体βの相対する一辺
をそれぞれ形成する4つの突起は、常に、一辺Lの正方
形を形成するような位置関係を有するものである。
【0025】従って、突起集合体αとそれを囲む突起集
合体βとの距離は、それぞれ上記のLに等しい。図1に
おける破線の長さは全てLである。この長さLは、数%
の誤差があっても、本発明の目的を達成することができ
る。
合体βとの距離は、それぞれ上記のLに等しい。図1に
おける破線の長さは全てLである。この長さLは、数%
の誤差があっても、本発明の目的を達成することができ
る。
【0026】なお、6つの突起集合体βの中央突起は、
(√3+1)Lを一辺とする正六角形を形成しており、
その中心に、突起集合体αの中央突起が位置するもので
ある。
(√3+1)Lを一辺とする正六角形を形成しており、
その中心に、突起集合体αの中央突起が位置するもので
ある。
【0027】本発明の基本単位となっている一辺の長さ
をLとする正六角形の頂点に位置する6つの突起と、該
正六角形の中心に位置する中央突起とからなる突起集合
体は、いわゆる「梅鉢亀甲」とよばれる模様の1つであ
る。
をLとする正六角形の頂点に位置する6つの突起と、該
正六角形の中心に位置する中央突起とからなる突起集合
体は、いわゆる「梅鉢亀甲」とよばれる模様の1つであ
る。
【0028】本発明は、いわゆる「梅鉢亀甲」の模様を
形成する突起集合体が、熱可塑性樹脂からなるシートま
たはフィルムの少なくとも片面に、本発明の効果が得ら
れるように一定の規則性を有して多数配列した合せガラ
ス用中間膜も含むものである。
形成する突起集合体が、熱可塑性樹脂からなるシートま
たはフィルムの少なくとも片面に、本発明の効果が得ら
れるように一定の規則性を有して多数配列した合せガラ
ス用中間膜も含むものである。
【0029】本発明を構成する上記の突起は、熱可塑性
樹脂からなるシート又はフィルムのの少なくとも片面に
設けられているものである。
樹脂からなるシート又はフィルムのの少なくとも片面に
設けられているものである。
【0030】しかしながら、予備圧着工程における脱気
性の向上(具体的には周辺部のシール先行の防止)、ガ
ラス板と中間膜とを重ね合わせる際の作業性の向上、保
管時の中間膜同士のブロッキングの防止という突起本来
の目的の観点から、シート又はフィルムの両面に設けら
れているものが特に好ましい。
性の向上(具体的には周辺部のシール先行の防止)、ガ
ラス板と中間膜とを重ね合わせる際の作業性の向上、保
管時の中間膜同士のブロッキングの防止という突起本来
の目的の観点から、シート又はフィルムの両面に設けら
れているものが特に好ましい。
【0031】上記シートをまたはフィルムを形成する熱
可塑性樹脂は、合せガラス用中間膜として使用できるも
のであれば特に限定されるものではない。
可塑性樹脂は、合せガラス用中間膜として使用できるも
のであれば特に限定されるものではない。
【0032】例えば、ポリビニルブチラール、ポリウレ
タン、ポリ塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル
−エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、塩化
ビニル−エチレン−グリシジルアクリレート共重合体、
塩化ビニル−グリシジルメタクリレート共重合体、塩化
ビニル−グリシジルアクリレート共重合体、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアセタール−ポリビニルブチラール混合
物等を例として挙げることができる。
タン、ポリ塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル
−エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、塩化
ビニル−エチレン−グリシジルアクリレート共重合体、
塩化ビニル−グリシジルメタクリレート共重合体、塩化
ビニル−グリシジルアクリレート共重合体、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアセタール−ポリビニルブチラール混合
物等を例として挙げることができる。
【0033】これらの中では、ポリビニルブチラール、
ポリウレタン及び塩化ビニル−エチレン−グリシジルメ
タクリレート共重合体が好ましく用いられる。
ポリウレタン及び塩化ビニル−エチレン−グリシジルメ
タクリレート共重合体が好ましく用いられる。
【0034】この様なビニル系樹脂に混練りする可塑剤
としては、特に限定されるものではないが、例えば、ジ
オクチルフタレート、ジブチルフタレート、アジピン酸
−ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソデシル、
エポキシ脂肪酸モノエステル、トリエチレングリコール
−ジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコール
−ジ−2−エチルヘキソエート、セバシン酸ジブチル、
ジブチルセバケート等を挙げる事が出来る。可塑剤の配
合量は、ビニル系樹脂に対して20から45重量%の範
囲が好ましい。
としては、特に限定されるものではないが、例えば、ジ
オクチルフタレート、ジブチルフタレート、アジピン酸
−ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソデシル、
エポキシ脂肪酸モノエステル、トリエチレングリコール
−ジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコール
−ジ−2−エチルヘキソエート、セバシン酸ジブチル、
ジブチルセバケート等を挙げる事が出来る。可塑剤の配
合量は、ビニル系樹脂に対して20から45重量%の範
囲が好ましい。
【0035】上記熱可塑性樹脂を使用して合わせガラス
用中間膜を成形するためには、任意の公知の方法、例え
ばカレンダーロール法、押出法、キャスティング法、イ
ンフレーション法等を使用することができる。
用中間膜を成形するためには、任意の公知の方法、例え
ばカレンダーロール法、押出法、キャスティング法、イ
ンフレーション法等を使用することができる。
【0036】尚、シート成形の際に、必要に応じて、熱
可塑性樹脂中に熱安定剤や酸化防止剤等の他、高貫通力
を与えるために、例えば金属塩等のような接着力調整剤
を配合することもできる。
可塑性樹脂中に熱安定剤や酸化防止剤等の他、高貫通力
を与えるために、例えば金属塩等のような接着力調整剤
を配合することもできる。
【0037】本発明における合せガラス用中間膜表面の
突起の形状は、特に限定されず、円錐、角錐等の錐体、
擬錐体、角柱、円柱等の柱体、半球を例として挙げるこ
とができる。突起の形状はすべて同じでなくてもよく、
2種類以上が混在していてもよい。
突起の形状は、特に限定されず、円錐、角錐等の錐体、
擬錐体、角柱、円柱等の柱体、半球を例として挙げるこ
とができる。突起の形状はすべて同じでなくてもよく、
2種類以上が混在していてもよい。
【0038】突起の大きさもまた、適宜変更することが
できるが、その高さが5〜500μm、特に20から1
00μmの範囲とすることが好ましい。
できるが、その高さが5〜500μm、特に20から1
00μmの範囲とすることが好ましい。
【0039】突起の底面の大きさ(底辺長)は、一辺の
長さが30〜900μm、特に、50〜200μmの範囲
の正方形内に入る大きさが好ましい。例えば、突起底面
が円である場合はその直径が30〜900μmの範囲で
ある。
長さが30〜900μm、特に、50〜200μmの範囲
の正方形内に入る大きさが好ましい。例えば、突起底面
が円である場合はその直径が30〜900μmの範囲で
ある。
【0040】なお、2種類以上の突起を合せガラス用中
間膜に施すことができる。例えば、本発明の効果を有す
る2種類以上の突起を異なる分布配列で設けることも可
能であるし、本発明の突起とは異なる他の効果を有する
さらに小さい突起を設けることも可能である。ただし、
本発明以外の目的で本発明以外の突起を合せ持つ場合
は、本発明の効果が損われないように本発明の突起が主
突起であることが必要である。
間膜に施すことができる。例えば、本発明の効果を有す
る2種類以上の突起を異なる分布配列で設けることも可
能であるし、本発明の突起とは異なる他の効果を有する
さらに小さい突起を設けることも可能である。ただし、
本発明以外の目的で本発明以外の突起を合せ持つ場合
は、本発明の効果が損われないように本発明の突起が主
突起であることが必要である。
【0041】次に、本発明の合わせガラス用中間膜の製
造方法について説明する。本発明合わせガラス用中間膜
は、その突起の分布配列と同一の分布配列の凹部を有す
る特別なエンボスロールを用いて、シートまたはフィル
ム上に突起を作成することによって製造される。
造方法について説明する。本発明合わせガラス用中間膜
は、その突起の分布配列と同一の分布配列の凹部を有す
る特別なエンボスロールを用いて、シートまたはフィル
ム上に突起を作成することによって製造される。
【0042】本発明の突起の特殊な分布配列を再現性よ
く正確に作成するには、これと実質的に同一の突起を有
するマザーミルによって、マザーミルの突起を完全にエ
ンボスロールに転写させることが必要である。マザーミ
ルを使用してエンボスロールを作成することにより、本
発明に規定する突起が自由に設計可能となる。
く正確に作成するには、これと実質的に同一の突起を有
するマザーミルによって、マザーミルの突起を完全にエ
ンボスロールに転写させることが必要である。マザーミ
ルを使用してエンボスロールを作成することにより、本
発明に規定する突起が自由に設計可能となる。
【0043】本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法
において使用されるエンボスロールの材質は、特に限定
されず、例えばチルド鉄等の慣用の金属製のものを使用
することができる。まず、任意の公知の方法によって、
ロールの胴面を精密に研磨し、鏡面にする。
において使用されるエンボスロールの材質は、特に限定
されず、例えばチルド鉄等の慣用の金属製のものを使用
することができる。まず、任意の公知の方法によって、
ロールの胴面を精密に研磨し、鏡面にする。
【0044】一方、マザーミルは、一般的には超合金バ
イトを用いて、コンピュータ制御可能な機械加工法によ
り、本発明の合わせガラス用中間膜の突起配列と同様の
突起配列となるように模様付けされ、その後、硬度を増
加するために焼き入れされる。次に、このマザーミル
を、上記のエンボスロールに圧着転写して、エンボスロ
ールに多数の凹状配列を形成させる。
イトを用いて、コンピュータ制御可能な機械加工法によ
り、本発明の合わせガラス用中間膜の突起配列と同様の
突起配列となるように模様付けされ、その後、硬度を増
加するために焼き入れされる。次に、このマザーミル
を、上記のエンボスロールに圧着転写して、エンボスロ
ールに多数の凹状配列を形成させる。
【0045】図2に有効巾Aのエンボスロール4と有効
巾aのマザーミル5を示す。マザーミルの胴面には、本
発明の合わせガラス用中間膜の突起と同様の同様の突起
が同一の分布配列で設けられている。このマザーミル5
を回転させながら、やはり回転しつつあるエンボスロー
ル4の胴面にマザーミル5を圧着転写し、マザーミルの
突起がエンボスロールの凹部を形成するように、エンボ
スロールに表面形状を付与する。
巾aのマザーミル5を示す。マザーミルの胴面には、本
発明の合わせガラス用中間膜の突起と同様の同様の突起
が同一の分布配列で設けられている。このマザーミル5
を回転させながら、やはり回転しつつあるエンボスロー
ル4の胴面にマザーミル5を圧着転写し、マザーミルの
突起がエンボスロールの凹部を形成するように、エンボ
スロールに表面形状を付与する。
【0046】マザーミルの突起は、合わせガラス用中間
膜上の突起と同一の規則的な分布配列となっているた
め、マザーミルを突起の分布配列単位でずらしていく
と、エンボスロール上の一度圧着転写した凹部にマザー
ミルの突起が入り込むので、いわゆる送りマークなどの
原因となる損傷を与えることなく、マザーミルの突起の
分布配列と同一の分布配列を有する凹部を、極めて容易
にエンボスロールの有効巾全体に付与することができ、
エンボスロールの加工性及び表面形状の再現性は高い。
膜上の突起と同一の規則的な分布配列となっているた
め、マザーミルを突起の分布配列単位でずらしていく
と、エンボスロール上の一度圧着転写した凹部にマザー
ミルの突起が入り込むので、いわゆる送りマークなどの
原因となる損傷を与えることなく、マザーミルの突起の
分布配列と同一の分布配列を有する凹部を、極めて容易
にエンボスロールの有効巾全体に付与することができ、
エンボスロールの加工性及び表面形状の再現性は高い。
【0047】また、マザーミル自体も、突起配列の位置
合わせ等を機械的に設定することができるため、マザー
ミル自体の加工性及びその表面形状の再現性も高い。
合わせ等を機械的に設定することができるため、マザー
ミル自体の加工性及びその表面形状の再現性も高い。
【0048】本発明の製造方法では、以上のごとくマザ
ーミルによって得られた特別のエンボスロールを用い
て、熱可塑性樹脂からなるシートまたはフィルム上に、
特別な分布配列を有する突起を施すことができ、本発明
の合わせガラス用中間膜が製造される。
ーミルによって得られた特別のエンボスロールを用い
て、熱可塑性樹脂からなるシートまたはフィルム上に、
特別な分布配列を有する突起を施すことができ、本発明
の合わせガラス用中間膜が製造される。
【0049】なお、異なる2種類の突起を有する合わせ
ガラス用中間膜を製造するには、異なる2種類以上の凹
部の分布配列を有するエンボスロールを用いて製造すれ
ばよい。
ガラス用中間膜を製造するには、異なる2種類以上の凹
部の分布配列を有するエンボスロールを用いて製造すれ
ばよい。
【0050】また、上記で得られるエンボスロールに、
さらにショットブラスト法によって微細凹部を付加し、
そのエンボスロールを用いることにより、本発明の突起
よりもさらに小さい突起を、前記微細の突起の表面及び
/又は突起が位置していないシートまたはフィルム表面
に、不規則に付加されている合わせガラス用中間膜を製
造することが可能である。
さらにショットブラスト法によって微細凹部を付加し、
そのエンボスロールを用いることにより、本発明の突起
よりもさらに小さい突起を、前記微細の突起の表面及び
/又は突起が位置していないシートまたはフィルム表面
に、不規則に付加されている合わせガラス用中間膜を製
造することが可能である。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて説
明する。以下の実施例においては、エンボスロールの表
面をランダム80の砥石を用いて精密に研磨し、次に図
1の突起配列と同様の突起配列を有するマザーミルを図
2に示すように研磨されたエンボスロールに配列し、両
者を回転させ、マザーミルを突起配列単位で少しずつず
らしながら、エンボスロールの有効巾全面に圧着転写し
た。
明する。以下の実施例においては、エンボスロールの表
面をランダム80の砥石を用いて精密に研磨し、次に図
1の突起配列と同様の突起配列を有するマザーミルを図
2に示すように研磨されたエンボスロールに配列し、両
者を回転させ、マザーミルを突起配列単位で少しずつず
らしながら、エンボスロールの有効巾全面に圧着転写し
た。
【0052】表面突起形状の観察及びピッチの測定は、
顕微鏡観察により行った。また表面粗さ(突起の高さ)
の測定は、触針式表面粗さ計により行った。モアレ模様
の出現は、目視により判定した。さらにブロッキング性
は、中間膜を100mm×25mmの大きさに裁断し、それを2
枚積み重ね、その上に2kgの荷重を載せ、24時間放置
した後、引っ張り試験により180°ピール剥離力(n
=3の平均値)を測定して評価した。値が大きい程、接
着力が大きく、作業性が悪いことを示す。
顕微鏡観察により行った。また表面粗さ(突起の高さ)
の測定は、触針式表面粗さ計により行った。モアレ模様
の出現は、目視により判定した。さらにブロッキング性
は、中間膜を100mm×25mmの大きさに裁断し、それを2
枚積み重ね、その上に2kgの荷重を載せ、24時間放置
した後、引っ張り試験により180°ピール剥離力(n
=3の平均値)を測定して評価した。値が大きい程、接
着力が大きく、作業性が悪いことを示す。
【0053】実施例1 可塑化ポリビニルブチラール製中間膜の両表面に、エン
ボスロールを用いて突起を形成した。突起は、主突起と
副突起からなり、主突起は、図1に示すように分布配列
されており、一方、副突起は、膜のブロッキングの防
止、合わせ加工時のシール先行の防止のために設けられ
ており、ランダムな配列となっている。主突起の配列、
図1におけるLの長さ、突起の高さ、突起の形状、突起
の底辺長、リブエンボス、ブロッキング性、モアレ模
様、膜外観について測定及び評価した結果を下記表1に
示す。
ボスロールを用いて突起を形成した。突起は、主突起と
副突起からなり、主突起は、図1に示すように分布配列
されており、一方、副突起は、膜のブロッキングの防
止、合わせ加工時のシール先行の防止のために設けられ
ており、ランダムな配列となっている。主突起の配列、
図1におけるLの長さ、突起の高さ、突起の形状、突起
の底辺長、リブエンボス、ブロッキング性、モアレ模
様、膜外観について測定及び評価した結果を下記表1に
示す。
【0054】実施例2 突起の形状、ピッチ等を変更したこと以外は、実施例1
と同様にした。結果を下記表1に示す。 実施例3 中間膜をポリウレタン製にし、副突起を施さないこと以
外は、実施例1と同様である。結果を下記表1に示す。
と同様にした。結果を下記表1に示す。 実施例3 中間膜をポリウレタン製にし、副突起を施さないこと以
外は、実施例1と同様である。結果を下記表1に示す。
【0055】比較例1 主突起の分布配列を正方格子状にしたこと以外は、実施
例1と同様にした。結果を下記表1に示す。
例1と同様にした。結果を下記表1に示す。
【0056】比較例2 主突起の分布配列を正方格子状にして、表面と裏面の模
様を同一にしたこと以外は、実施例2と同様にした。結
果を下記表1に示す。
様を同一にしたこと以外は、実施例2と同様にした。結
果を下記表1に示す。
【0057】比較例3 主突起の配列を正方格子状にしたこと以外は、実施例3
と同様にした。結果を下記表1に示す。
と同様にした。結果を下記表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1に示す結果から明らかであるように、
実施例1〜3の中間膜では、モアレ模様が出現せず、膜
の外観にも不備がない。それに対して、エンボスの配列
を正方格子状とした比較例1〜3の中間膜では、モアレ
模様が明瞭に出現し、膜の外観にも不備が認められた。
実施例1〜3の中間膜では、モアレ模様が出現せず、膜
の外観にも不備がない。それに対して、エンボスの配列
を正方格子状とした比較例1〜3の中間膜では、モアレ
模様が明瞭に出現し、膜の外観にも不備が認められた。
【0060】
【発明の効果】本発明の中間膜はモアレ現象が出現する
ことがないので、中間膜の裁断やガラス合わせ作業にお
ける作業性を低下させることがない合わせガラス用中間
膜を提供できる。
ことがないので、中間膜の裁断やガラス合わせ作業にお
ける作業性を低下させることがない合わせガラス用中間
膜を提供できる。
【0061】本発明においては、その突起を合わせガラ
ス用中間膜の片面のみに有する場合であっても、合わせ
加工時等に複数枚重ねて作業する際に出現するモアレ現
象による作業性の低下を有効に防止することができる。
ス用中間膜の片面のみに有する場合であっても、合わせ
加工時等に複数枚重ねて作業する際に出現するモアレ現
象による作業性の低下を有効に防止することができる。
【0062】また、本発明の製造方法によれば、本発明
の中間膜を得るための精度がたかいエンボスロールの加
工が容易にでき、表面の突起形状及び分布配列の再現性
が高い合わせガラス用中間膜を効率よく製造できる。
の中間膜を得るための精度がたかいエンボスロールの加
工が容易にでき、表面の突起形状及び分布配列の再現性
が高い合わせガラス用中間膜を効率よく製造できる。
【図1】本発明の合わせガラス用中間膜の表面に形成さ
れた突起の分布配列を示す図である。
れた突起の分布配列を示す図である。
【図2】エンボスロールにマザーミルの突起を圧着転写
する状態を示す図である。
する状態を示す図である。
1 突起集合体 2 突起集合体α 3 突起集合体β 4 エンボスロール 5 マザーミル
Claims (4)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるシートまたはフィ
ルムの少なくとも片面に多数の微細な突起が設けられた
合わせガラス用中間膜であって、該突起が、下記に示す
ような分布状態で配列されていることを特徴とする合わ
せガラス用中間膜。 (1)一辺の長さをLとする正六角形の頂点に位置する
6つの突起と、該正六角形の中心に位置する中央突起と
からなる突起集合体が、1つの単位となっている。 (2)上記の突起集合体(1つの単位)と、その隣に位
置する任意の突起集合体(1つの単位)との位置関係
は、隣の向いあった一辺(2つの突起を結ぶ長さLの一
辺)同士が、一辺の長さLとなる正方形(各頂点に突起
が位置している)を構成している。 - 【請求項2】 前記微細な突起よりもさらに小さい突起
が、前記微細の突起の表面及び/又は突起が位置してい
ないシートまたはフィルム表面に、不規則に付加されて
いる請求項1から4のいずれかに記載された合せガラス
用中間膜。 - 【請求項3】 請求項1記載の合わせガラス用中間膜の
製造方法であって、請求項1記載の突起と実質的に同一
形状及び同一分布配列の突起を有するマザーミルを回転
させながら、突起集合体を回転しているエンボスロール
に圧着転写し、次いで、マザーミルを突起集合体の1列
または複数列単位でずらしながら、請求項1記載の突起
の分布配列をエンボスロールの巾全体に圧着転写するこ
とによってエンボスロールを製造し、そのエンボスロー
ルを用いてシートまたはフィルム上に突起を作成するこ
とを特徴とする製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載のエンボスロールに、さら
にショットブラスト法によって微細凹部を付加し、その
エンボスロールを用いてシートまたはフィルム上に突起
を作成することを特徴とする請求項3記載の合せガラス
用中間膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096560A JPH05294679A (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 合わせガラス用中間膜及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096560A JPH05294679A (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 合わせガラス用中間膜及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05294679A true JPH05294679A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14168435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4096560A Pending JPH05294679A (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 合わせガラス用中間膜及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05294679A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001002316A1 (fr) | 1999-07-01 | 2001-01-11 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Couche intermediaire pour verres stratifies et verre stratifie |
-
1992
- 1992-04-16 JP JP4096560A patent/JPH05294679A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001002316A1 (fr) | 1999-07-01 | 2001-01-11 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Couche intermediaire pour verres stratifies et verre stratifie |
US7150905B2 (en) | 1999-07-01 | 2006-12-19 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for laminated glass and laminated glass |
US7378142B2 (en) | 1999-07-01 | 2008-05-27 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for laminated glass and laminated glass |
EP1932661A1 (en) | 1999-07-01 | 2008-06-18 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for Laminated Glass |
EP2292427A1 (en) | 1999-07-01 | 2011-03-09 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for laminated glass |
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