JPH05293342A - セラミックフィルター - Google Patents

セラミックフィルター

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JPH05293342A
JPH05293342A JP12662792A JP12662792A JPH05293342A JP H05293342 A JPH05293342 A JP H05293342A JP 12662792 A JP12662792 A JP 12662792A JP 12662792 A JP12662792 A JP 12662792A JP H05293342 A JPH05293342 A JP H05293342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skeleton
ceramic
support
diameter
ceramic filter
Prior art date
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Pending
Application number
JP12662792A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Okamoto
賢一 岡本
Koichi Imura
浩一 井村
Tadayoshi Muto
唯義 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP12662792A priority Critical patent/JPH05293342A/ja
Publication of JPH05293342A publication Critical patent/JPH05293342A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単位体積当りの膜面積を大きくでき、骨格に
クラックが生じ難いセラミックフィルターを提供するこ
と。 【構成】 骨格による三次元網目構造を有し、前記骨格
が多孔質であって、前記骨格の内部に濾過物の流れる通
路が形成されていて、前記骨格の細孔の径よりも小さい
径の細孔をもつセラミック膜が前記骨格の表面に形成さ
れていることを特徴とするセラミックフィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス中や液体中の固体
を分離捕獲するのに適したセラミックフィルターの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体プロセスのインライン・ガス・フ
ィルター等に使用される多孔質セラミックス分離膜とし
ては、アルミナ質の非対称膜が使用されている。これは
単チューブ(例えば直径20mm)や蓮根状チューブ
(例えば直径30mm)の形状をしており、押出し成形
により作られている。分離膜は支持体の穴の内側にスリ
ップキャスト法やゾル−ゲル法などによって形成し、そ
の後焼成することによってセラミックフィルターをつく
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単チュ
ーブのものも、蓮根状チューブのものも、ともに全体の
形が強度的機能を受けもつ支持体になっており、分離膜
は単チューブの内側の穴あるいは蓮根状チューブの各穴
の内側に形成されているため、セラミック膜材料全体の
体積に比べて膜面積(単位体積あたりの膜面積)を大き
くすることが困難である。従って、所望の膜面積を確保
するためには、セラミック膜の材料寸法が大きくなって
しまう。その結果、膜モジュールが大きくなり、最終的
には分離装置が大きくなってしまう。
【0004】そこで、単位体積あたりの膜面積を大きく
するために、多孔質セラミックス支持体を骨格による三
次元網目構造とする改善が提案されている。これは、セ
ラミックスラリーを発泡させ、焼成することにより作ら
れる。
【0005】従来の三次元網目構造を有する多孔質セラ
ミックフィルターは、単位膜面積当りの支持体体積が、
単チューブおよび蓮根状チューブのそれに対比して、そ
れぞれ約1/13及び1/39倍(穴径が5mmのと
き)である。このように従来の三次元網目構造を有する
多孔質セラミックフィルターは濾過面積が増加したにも
かかわらず多孔質セラミックス支持体部分、つまり濾過
されたものを流す部分が減少している。このため、濾過
されたものを二次側へ流す能力が劣る。
【0006】また、従来のように、ウレタンフォームの
表面にセラミックスラリーを付着させて成形体を作り、
それを焼成することによって、骨格が緻密な網目構造体
を作る場合には、ウレタンが分解する際に発生するガス
によって骨格にクラックが発生するという問題があっ
た。
【0007】本発明は、単位体積当りの膜面積を大きく
でき、骨格にクラックが生じ難いセラミックフィルター
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨は、骨格
による三次元網目構造を有し、前記骨格が多孔質であっ
て、前記骨格の内部に濾過物の流れる通路が形成されて
いて、前記骨格の細孔の径よりも小さい径の細孔をもつ
セラミック膜が前記骨格の表面に形成されていることを
特徴とするセラミックフィルターである。
【0009】
【実施例】図1〜図2に示すように、本発明の好ましい
実施例によれば、内部に濾過物を流す通路1をもった多
孔質セラミックス支持体2が骨格4による三次元網目構
造を構成している。その骨格4を構成する支持体2の表
面に支持体2つまり骨格4のもつ細孔の径よりも小さい
径をもつセラミック膜3が複数層形成されている。しか
も、網目状構造体の骨格部分の細孔の径が内部から表面
にゆくに従って順次小さくなっている。
【0010】本発明においては、好ましくは、濾過され
たものがより流れやすくなるように、三次元網目構造の
骨格4を構成する多孔質セラミックス支持体2の内部に
通路1を次のようにして作る。たとえば、ポリウレタン
フォーム等の表面に、粗粉(粒径20μm程度)を用い
たセラミックスラリーを付着させて成形体を作り、これ
を焼成する。こうすれば、ウレタンフォームが焼散し、
多孔質のセラミックスの支持体2のみが残る。ウレタン
フォームが焼散したところは空洞となり、支持体2内に
通路1を形成するのである。
【0011】網目構造体の骨格4を構成する支持体2
は、数十μmの細孔径を数多くもった多孔質にするのが
好ましい。支持体2をこのような多孔質のセラミックス
構造にすると、ウレタンが分解するときに発生するガス
がそれらの穴を通り抜けて飛散できる。そのため、発生
するガスによって骨格4にクラックが発生するという問
題が解消される。
【0012】通路1の穴径は、フィルターの寸法にもよ
るが、一般的にいって、100μm〜40mmが好まし
い。40mmを超すと、骨格4の数が少なくなり、単位
体積当りの膜面積を大きくすることができない。100
μm未満では、骨格4を太くしようとしてスラリーを付
着させる際に、目詰まりを起しやすくなって、オープン
セル構造を得ることができなくなる。また骨格4を太く
することができないため、骨格4の断面が丸くならず、
三角形になる。すると、セラミック膜3を形成する場合
に、骨格4の表面の曲率の違いによって均一な膜厚を得
ることが困難となる。
【0013】表1は穴径と単位体積当りの膜面積関係の
一例を示す。
【0014】三次元網目構造を有する骨格4をなす多孔
質セラミックス支持体2の表面に、そこの細孔の径より
も小さい径の細孔をもつセラミックス膜3を形成する手
段としては、浸漬法が好ましい。セラミックス膜3を形
成するために、セラミックス微粒子を懸濁させた液体に
セラミックス支持体2を浸漬し、懸濁しているセラミッ
クス微粒子を支持体2の表面に付着させる。ここで、セ
ラミックス微粒子を支持体2の表面にうまく付着させる
ためには、支持体2の気孔径と微粒子の径の相対的関係
に留意すべきである。微粒子径が小さすぎると、支持体
2の穴を通過して内部に侵入してしまう。
【0015】また、支持体2の表面に付着した微粒子層
は、加熱して支持体2に焼き付けることができる。焼き
付け条件は、微粒子の粒子成長度合い、焼き付け強度を
勘案して決める。具体的には、焼き付け温度が高くなる
と、粒子成長が進行し、微粒子による膜気孔径が大きく
なるとともに、支持体2への焼き付け強度が大きくな
る。一方、焼き付け温度が高すぎると、セラミック膜3
の収縮が進み、セラミック膜3の表面に地割れ状のクラ
ックが発生する。
【0016】実験例 以下、本発明の実験例を説明する。
【0017】平均粒径20μmのアルミナ粒子63重量
部、一次粒径0.2μmの高純度アルミナ粉7重量部、
イオン交換水30重量部に、バインダーとしてメチルセ
ルローズ0.5重量部を、また分散剤としてポリアクリ
ル酸アンモニウム0.4重量部をそれぞれ混合し、支持
体用スラリーとする。このスラリーに直径10mm、長
さ40mmのウレタンフォームを浸漬し、その後、余分
なスラリーを遠心分離機を用いて除去してから乾燥し
た。このような浸漬〜乾燥の作業を5〜7回繰り返し
て、成形体を得た。
【0018】さらに、平均粒径20μmのアルミナ粒子
72重量部、一次粒径0.2μmの高純度アルミナ粉8
重量部、イオン交換水20重量部に、バインダーとして
メチルセルローズ0.8重量部を、また分散剤としてポ
リアクリル酸アンモニウム0.5重量部をそれぞれ混合
して、スラリーを得た。このスラリーを用いて成形体の
周辺部の網目を目詰まりさせた。
【0019】この成形体を1300℃で2時間空気中で
仮焼し、ウレタンフォームを焼散させ、その後、水素雰
囲気中で1900℃、2時間焼成して、三次元網目構造
を有する多孔質セラミックス支持体の焼成体を得た。こ
の焼成体の一端部を加工し、目詰まり部分をなくした。
この焼成体の骨格は、30%の気孔率と10μmの気孔
径をもっていた。
【0020】次に、一次粒径1μm、凝集体の平均粒径
3μmの高純度アルミナ粉5重量部をイオン交換水10
0重量部中に分散させたスラリーに上記焼成体の支持体
を浸漬した後、乾燥した。これを1500℃で2時間空
気中で焼き付け、セラミック膜が一層形成された。
【0021】次に、一次粒径0.2μm、凝集体の平均
粒径1μmの高純度アルミナ粉2重量部をイオン交換水
100重量部中に分散させてスラリーを作り、そのスラ
リーに上記膜付き支持体を浸漬した後、乾燥した。これ
を1200℃で2時間空気中で焼き付けた。続いて、目
詰まりをなくした部分と反対側の端部をダイヤモンドグ
ラインダーで加工し、膜部分を除去した。このようにし
てセラミックスフィルターを得た。
【0022】引続き、内径12mmのステンレス管にテ
フロンガスケットを用いて前述のセラミックスフィルタ
ーを固定した。このステンレス管の一方から導入される
空間は目詰まりをなくした部分から網目内部へと導通さ
せ、他の一方は膜を除去した部分と導通させ、フィルタ
ーモジュールとした。
【0023】このモジュールは外径15mm、長さ50
mm、体積9cm3 、膜面積238cm2 であった。こ
れに対し、参考までに述べると、従来のフィルターモジ
ュールは、外径50mm、長さ70mm、体積137m
3 、膜面積143cm2 であった。
【0024】なお、本発明のセラミックスフィルター
は、アルミナセラミックスに限らず、粉粒体を成形、焼
結して作られる他成分のセラミックスによっても作り得
るものである。例えば、セラミックス材質が、シリカ、
ジルコニア、スピネル、ムライト等の酸化物や窒化珪
素、炭化珪素等の非酸化物でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、三
次元網目構造を有する骨格の多孔質セラミックス支持体
がその内部に濾過物を流す通路をもち、さらに、その支
持体の表面の細孔の径よりも小さい径の細孔をもつセラ
ミックス膜(好ましくは複数層)を支持体の表面に形成
することにより、単位体積当りの膜面積を大きくでき、
濾過物をより抵抗なく二次側へと流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるセラミックフィルターの骨格構
造の模式図。
【図2】図1に示したセラミックフィルターの部分拡大
図。
【符号の説明】
1 通路 2 支持体 3 セラミック膜 4 骨格 ◆
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨格による三次元網目構造を有し、前記
    骨格が多孔質であって、前記骨格の内部に濾過物の流れ
    る通路が形成されていて、前記骨格の細孔の径よりも小
    さい径の細孔をもつセラミック膜が前記骨格の表面に形
    成されていることを特徴とするセラミックフィルター。
JP12662792A 1992-04-21 1992-04-21 セラミックフィルター Pending JPH05293342A (ja)

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JP12662792A JPH05293342A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 セラミックフィルター

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JP12662792A JPH05293342A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 セラミックフィルター

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JPH05293342A true JPH05293342A (ja) 1993-11-09

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ID=14939878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12662792A Pending JPH05293342A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 セラミックフィルター

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