JPH05292125A - 迂回ルート切替方式および切り戻し方式 - Google Patents

迂回ルート切替方式および切り戻し方式

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JPH05292125A
JPH05292125A JP8410192A JP8410192A JPH05292125A JP H05292125 A JPH05292125 A JP H05292125A JP 8410192 A JP8410192 A JP 8410192A JP 8410192 A JP8410192 A JP 8410192A JP H05292125 A JPH05292125 A JP H05292125A
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JP
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JP8410192A
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English (en)
Inventor
Hiroto Kawahara
洋人 川原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定ルーティング方式をとるパケット交換方
式のネットワークにおいて、障害が発生したときに誤り
ルーティングを生じない迂回ルートへの切替を行う。ま
た障害が復旧したときに誤りルーティングが生じない範
囲で正規ルートへ切り戻す。 【構成】 自ノードが中継ノードである場合、その出リ
ンクに障害を検出したノードが、自ノードを中継ノード
とするフラグメントのノードの情報と、隣接する接合候
補となるノードの情報を収集する。接合候補となるノー
ドの一つを選択して宛先ノードへの新しいルートに切り
替える。また切り戻しのときは、自ノードを中継ノード
とするフラグメントのノードの情報を収集し、そのフラ
グメントのノードに自ノードの切り戻し先の隣接ノード
が含まれていないことを確認したのち、あらかじめ設定
された正規の出リンクに切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パケット交換方式を採
用するネットワークにおいて、ネットワーク内に障害が
発生したときに迂回ルートへの切替および復旧により元
のルートへ切り戻す方式に関する。本発明は、ノード間
の交信可能性を最大限に保証してネットワークの高信頼
化を図るものである。
【0002】
【従来の技術】従来行われているコンピュータネットワ
ークのルーティングには、大きく分けて宛先ノードへパ
ケットを伝達する経路を定める情報、すなわちルーティ
ング情報があらかじめ定められている固定ルーティング
方法と、ネットワークの状況に応じて最適な経路を選択
できるようにルーティング情報を変化させる適応ルーテ
ィング方法との2通りある。
【0003】適応ルーティング方法には、あらかじめ決
められたネットワーク管理ノードがネットワークの状況
情報を収集の上、ルーティング情報を決定し放送する方
法(これを集中型適応ルーティング方法という。)と、
各ノードがネットワークの状況情報を通知し合いながら
自律的にルーティング情報を決める方法(これを分散型
適応ルーティング方法という。)とがある。
【0004】集中型適応ルーティング方法は、特定のネ
ットワーク管理ノードが必要であり、またそのネットワ
ーク管理ノードの信頼性およびそのネットワーク管理ノ
ードへの情報経路の信頼性に強く依存する問題がある。
【0005】分散型適応ルーティング方法の代表的な手
法として、ARPANETに適用された著名な二つの手
法があり、それらをベースとして各種ルーティングアル
ゴリズムが論じられている。これらの分散型適応ルーテ
ィング方法は、ノード間でのパケット転送遅延情報を定
期的に通知し合い、各ノードで転送遅延最小のルートを
求めるものであるが、以下のような問題があった。
【0006】(1)ネットワークが正常であっても、定
期的に転送遅延情報の送付とルートの計算を行う必要が
あり、オーバヘッドが発生する。
【0007】(2)あるノードへの遅延情報の到着に時
間差があるため、一時的にループが発生するなどの誤り
ルーティングが発生する。
【0008】(3)ルートを切り替えれば、それが遅延
情報に影響し、またルートが切り替わるという不安定性
が存在する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一方、固定ルーティン
グ方法においては、ネットワークの状況の変化、特にノ
ード障害、ノード間のリンク障害に対する適応性に問題
があるが、実際のネットワークでは、簡明性、安定性、
オーバヘッドの少なさ、ルート設定時に種々の条件を考
慮できることが評価されこれを採用しているものが多
い。また、回線スループット、ノードの性能向上などに
より、こまめにルートを切り替える必要性が薄れてきて
いることからも固定ルーティング方法は有力となってい
る。
【0010】問題として残るリンク障害、ノード障害時
のルート障害対策として、初期設定で定められた宛先ご
との正規のパケット出リンク(以下出方路という。)を
設けておき、正規の出方路へのパケット送出が不可の場
合、予備の出方路へ送出するという簡易な迂回ルート選
択方式が取られることが多い。しかしこのような方法で
は、ネットワークが複雑な場合、ループ現象などの誤り
ルーティングが発生することが考えられ、完全ではな
い。
【0011】本発明は、このような固定ルーティング方
法において、迂回ルートへの切替および切り戻しにおい
て、誤りルーティングの発生を防止する切替および切り
戻し方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の迂回ルート切替
方式は、複数のノードにより構成されパケット交換方式
をとるネットワークであり、各ノードは、あらかじめ定
められた宛先とパケット送出路との対応表を備え、受信
したパケットの宛先情報と上記対応表とから次のパケッ
ト送出路を決定することによりルーティングを行う手段
を備えるネットワークにおいて、各ノードは、障害によ
り自ノードからの中継ができないことを検出する手段
と、自ノードを宛先への通過点として有するルートの発
出元ノード全体と自ノードからなる集合のノード情報を
収集する手段と、この集合に属するノードの隣接ノード
であり、このノード全体の集合に属せずかつ当該宛先へ
のルートが正常であるノード情報を収集する手段と、上
記隣接ノードの中から一つのノードを選択し上記集合に
属するノードからの当該宛先への新しいルート群を上記
選択したノードを通過するように設定する手段とを備え
ることを特徴とする。
【0013】また、本発明の迂回ルート切り戻し方式
は、各ノードは、障害発生によりそのパケット送出路を
迂回ルートへ切り替える手段と、障害復旧を契機に自ノ
ードを宛先への通過点として持つルートの発出元ノード
全体の集合のノード情報を収集する手段と、当該集合に
自ノードの切り戻し先の初期設定されたパケット送出路
上の隣接ノードが含まれていないことを確認し初期設定
されたパケット送出路に切り替える手段とを備えること
を特徴とする。
【0014】
【作用】障害が発生して自ノードからの中継ができなく
なったノードは、自ノードを宛先への通過点としてもつ
ルートの発出元ノード全体と自ノードとからなるノード
集合(この集合をフラグメントという。)のノード情報
を収集する。そして、このフラグメントに含まれる各ノ
ードに隣接し、しかもこのフラグメントには含まれない
ノードであり、かつパケットの宛先への正常なルートを
持つノードを調べ、そのノードの一つを選択して、ルー
ト切替を行う。
【0015】障害が復旧して迂回ルートからの切り戻し
を行う場合は、切り戻しを行うノードをフラグメントの
ノード情報を調べ、このフラグメントに切り戻し先のノ
ードが含まれていないことを確認してルートの切り戻し
を行う。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0017】図1は、本発明一実施例が適用されるコン
ピュータネットワーク例を示すものてあり、ノードA〜
Mと、それぞれのノードを接続するリンク(以下これを
辺路eとする。)とで構成されている。
【0018】ここで、実施例のネットワークは、無向グ
ラフG=(V,E)で表すものとする。頂点集合Vは、
ネットワークの全てのノードからなり、辺集合Eは、ノ
ード間の全ての方路(リンク)からなる。なお、グラフ
は連結かつ同一ノード対間で辺は唯一であるとする。
【0019】各ノードにおけるパケットのルーティング
の概要は以下の通りとなっている。
【0020】(1)各ノードは図2に示すような対応表
(以下ルート表という。)を備えている。このルート表
は宛先ごとにパケットを送り出すべき出方路(リンク)
を与えている。
【0021】(2)各ノードはパケットを受信した時、
その宛先を調べ、自ノードが宛先でなければ、図2のル
ート表を用いて出方路を決定し、その出方路にパケット
を送出する。すなわち中継処理を行う。
【0022】このような中継法で、どのノードから出発
したパケットも宛先ノード(本実施例ではノードDとす
る。)に必ず到着するための必要十分条件は、次の条件
1である。条件1.E′をE′={e|eはDとは異な
るあるノードNのD宛の出方路}で決めたとき、グラフ
G′=(V,E′)は、Dを根とするGの生成木を構成
する。
【0023】図3は、図1のネットワークを宛先ノード
Dを根とする生成木を実線で示している。この生成木に
よりノード間に親、子、子孫の関係が定義される。例え
ば、ノードAからみれば宛先ノードDに関してノードM
は親ノードであり、ノードB、ノードCは子ノードであ
る。また、ノードK、ノードEは子孫ノードになる。こ
のような連結グラフの各ノードを根とする生成木は容易
に構成できる。
【0024】本実施例でのルーティングは、宛先別(少
なくとも論理的には)に独立に制御される。ゆえに以下
では、宛先ノードを一つ決め、それをノードDとおき、
ノードDに関するルーティング制御の例として説明す
る。
【0025】ルートの変更は図2に示すルート表をネッ
トワークの状況に合わせて変更していくことにより行う
が、この処理のため、各ノードは以下の情報を保持す
る。
【0026】(1)正規出方路および現在の出方路 正規出方路とは初期設定時に決められた出方路で固定値
である。現在の出方路とは、ネットワークの状況によっ
て本方式が決める原時点の出方路である。
【0027】(2)隣接ノードとの正規親子関係および
現在の親子関係 親子関係は、隣接ノードに対して親であるのか子である
のかそれとも親子関係なしであるのかの三つの値をとり
得る。正規親子関係とは初期設定時のルート生成木にお
ける親子関係であり、固定値である。現在の親子関係と
はネットワークの状況によって、本方式が定める現時点
の親子関係である。
【0028】以下で特に断らない場合は、親子関係、出
方路は現在のものを示す。
【0029】また、本方式で使用する放送の手順につい
て説明する。
【0030】木のルートノードから放送の手順でメッセ
ージを木を構成するノードに周知するとは、ルートノー
ドからその全ての子ノードへメッセージを送付し、受け
取った子ノードはその情報を取得した後、今度は自分の
全ての子ノードへメッセージを送付し、受け取った子ノ
ードはその情報を取得した後、今度は自ノードの全ての
子ノードへメッセージを送付するというように、順々に
子を持たない木の末端ノード(リーフノードという)に
届くまでメッセージを伝達していくことをいう。また放
送の手順により情報を収集するとは、収集を要求するメ
ッセージが放送の手順により、リーフノードまで達した
とき、それへの応答としてのメッセージに要求されてい
る情報を載せて親ノードへ上げ、受け取った親ノードは
全ての子ノードからの情報を受け取ったら、それら子ノ
ードからの情報と自らの情報とを合わせて自分の親ノー
ドに上げるというように、順次ルートノードへ届くまで
情報を載せたメッセージを伝達していくことをいう。結
局はルートノードに全ての子孫ノードからの情報が集ま
ることになる。
【0031】ここで、本実施例は、複数のノードA〜M
により構成されパケット交換方式をとるネットワークで
あり、各ノードは、あらかじめ定められた宛先とパケッ
ト送出路との対応表を備え、受信したパケットの宛先情
報と上記対応表とから次のパケット送出路を決定するこ
とによりルーティングを行う手段を備えるネットワーク
において、各ノードは、障害により自ノードからの中継
ができないことを検出する手段と、自ノードを宛先への
通過点とするフラグメントのノード名情報を収集する手
段と、このフラグメントに属するノードの隣接ノードで
あり、このフラグメントに属せずかつ当該宛先へのルー
トが正常であるノード名情報を収集する手段と、上記隣
接ノードの中から一つのノードを選択し自ノードのフラ
グメントに属するノードからの当該宛先への新しいルー
ト群を上記選択したノードを通過するように設定する手
段とを備えている。
【0032】また、各ノードは、切り戻しについては、
障害発生によりそのパケット送出路を迂回ルートへ切り
替える手段と、障害復旧を契機に自ノードのフラグメン
トに属するノード名情報を収集する手段と、当該フラグ
メントに自ノードの切り戻し先の初期設定されたパケッ
ト送出路上の隣接ノードが含まれていないことを確認し
初期設定されたパケット送出路に切り替える手段とを備
えている。
【0033】ここで、まず最初にネットワークが障害が
発生したときの迂回ルートを決定して迂回ルート切替を
行うルート再構成動作を説明する。このルート再構成動
作の説明は、現在のルーティング状態が図3の状態から
出発し、今ノードAが宛先ノードDに関するルート障害
を検出した場合の例で説明する。
【0034】まず、ノードAは「現在の出方路なし」の
状態にし、その出方路を介した親子関係を「なし」とす
る。そしてこれを契機としてノードAはルート再構成手
順を開始する。
【0035】ここで、ノードAとノードAの子孫からな
る部分木をD−Aフラグメントといい、ノードAをその
フラグメントの王ノードと称することとする。図3にお
いては、ノードA、ノードB、ノードC、ノードE、ノ
ードKがD−Aフラグメントの構成ノードとなる。な
お、このルート再構成に必要なメッセージおよびその回
答メッセージは、その識別子「D−A」と、ノードA上
で計時したルート再構成開始時刻を値とするタイムスタ
ンプとを含み、他のルート再構成制御のものと区別でき
るようにする。
【0036】ルート再構成は次の三つのフェーズから構
成されている。
【0037】(第1のフェーズ)ノードAは、次の
(1)および(2)を目的として自分の子孫ノードへ
「ルート再構成開始メッセージ」を放送の手順で伝達す
る。 (1)ルート再構成制御が始まり、子孫ノードがD−A
フラグメントの構成ノードになったことを伝達する。 (2)D−Aフラグメントの構成ノード名情報を収集す
る。
【0038】該ルート再構成開始メッセージを受け取っ
た子ノードは、ノードD宛の現在の出方路を「なし」と
し、ルート再構成モードに入る。なお、現在の出方路な
しとなっても、親ノードとの親子関係は継続している。
ノード名情報は「ルート再構成開始メッセージ」への応
答メッセージである「ルート再構成開始回答メッセー
ジ」に搭載して、順次王ノードであるノードAまで上げ
る。すわち、放送手順による情報収集が行われる。ま
た、この過程で、D−Aフラグメントの各ノードは、自
ノードの下位にあるノード名をどのリンク配下にあるか
を、後述する3三フェーズで利用するためにルート再構
成モード中は記憶しておく。
【0039】(第2のフェーズ)ノードAは、D−Aフ
ラグメントの各ノードの隣接ノードで宛先ノードDへの
現在の出方路を持つノード(以下接合候補ノードとい
う。)を放送による情報収集により報告させる。この探
索の依頼は、「接合候補ノード探索依頼メッセージ」で
子孫ノードへ周知し、子孫ノードはその回答を「接合候
補ノード探索依頼回答メッセージ」で上げる。「接合候
補ノード探索依頼メッセージ」を受け取ったノードは、
自ノードの親でも子でもない隣接ノード全てへ「D方向
出方路問合せメッセージ」を送出し、それを受けた隣接
ノードは、「D方向の出方路あり/なし」を回答する。
その回答を得て、接合候補ノードのリストを作成する。
このリストは空の場合もある。
【0040】ここで、第一のフェーズで、D−Aフラグ
メントの各ノードはノード宛の出方路なしの状態となっ
ていることから、接合候補ノードのリストには含まれな
いことに注意しておく必要がある。例えば、図3でノー
ドCがノードKに問い合わせた場合、「D方向の出方路
あり」が回答されることはあり得ない。これが、迂回ル
ート切替の際にループを起こさないための重要なポイン
トである。なお、問い合わせを受けたノードが、「D方
向の出方路あり」を回答した場合には、一定時間そのこ
とを記憶しておき、第3のフェーズで述べる接合依頼を
待ち合わせる。この間、ルート異常となれば、その記憶
はリセットされ、接合依頼が来ても拒否する。図3のD
−Aフラグメントでは、ノードBからノードLが、ノー
ドEからはノードFが、ノードKからはノードHが報告
される。ノードA自身ではノードLを接合候補ノードと
して得る。
【0041】(第3のフェーズ)ノードAは接合候補リ
ストとの中から、ノードの一つの接合ノードとして選択
する。例えばノードBの報告したノードLを接合ノード
として、その動作を説明する。
【0042】ノードAはノードBへ「ルート開設依頼メ
ッセージ」を送付する。このルーティングには第1のフ
ェーズで各ノードが記憶した下位ノード情報が使用され
る。ノードBはそれを受け取ったとき、ノードLに対し
て「ルート接合依頼メッセージ」を送出する。ノードL
は、「ノードD方向ルートあり」と回答した記憶がキー
プされている場合は、「ルート接合許可メッセージ」を
ノードBに送付する。この結果、ノードLはノードBの
親ノードとなり、ノードBのノードD宛の現在の出方路
はeBLにセットされる。
【0043】この出方路eBLへのセットのタイミングを
説明する。ノードLは、「ルート接合許可メッセージ」
をノードBに対して発出するとき、ノードBの親ノード
に遷移する。ノードBは、「ルート接合許可メッセー
ジ」を受け取ったとき、ノードLの子ノードに遷移し、
現在の出方路ありの状態、すなわちノードD宛のルート
がeBLを出方路として復旧した状態となる。
【0044】以後は、D−AフラグメントをノードBを
頂点とする木とみなした放送の手順で、ノードBから順
々に「ルート開設メッセージ」を伝達していく。そのと
きのタイミングは上述と同様である。すなわち、「ルー
ト開設メッセージ」送付時点で送付元は親ノードに遷移
し、送付先ノードでは受け取った時点で子ノードに遷移
すると同時に、受信したリンクが現在の出方路に設定さ
れ、ルート再構成モードがリセットされる。これらの手
順が終了したときのノードD宛の新しいルート生成木は
図4のようになる。
【0045】このルート再構成手順を図5にフローチャ
ートとして示す。
【0046】なお、ノードBへの「ルート開設依頼メッ
セージ」の送出が障害などにより不可になった場合、お
よびノードBでの接合操作が例えばノードLから拒否さ
れ、継続できなくなった場合等には、それを検出したD
−Aフラグメントのノードが王ノードのノードAに通知
し、ノードAは、ルート再構成処理を第1のフェーズか
ら再起動する。なお、一定時間内にノードAが「ルート
開通メッセージ」を受信しない場合も、ノードAは途中
で何らかの障害が起こったと見なし、同様の操作を行
う。
【0047】次に、ネットワークの障害が(部分的に)
回復したとき、正規ルートへ切り戻すためのルート切り
戻し動作を説明する。ここでは説明をわかりやすくする
ために、図4の状態でeMAが復旧した時点から始め、ノ
ードAの出方路を正規出方路eMAに切り戻す場合で説明
する。
【0048】切り戻しは正規親子関係の親ノード側(図
4のノードM)が子ノード(図4のノードA)に対し出
方路の切り戻しを勧誘することにより開始する。勧誘
は、自ノードのノードD宛の出方路が正規出方路である
場合に行われ、「切り戻し勧誘メッセージ」を送付する
ことにより始まる。勧誘は切り戻しが成功するまで周期
的に起動される。ノードMはメッセージ送付後、勧誘中
の状態を以下の何れかの条件が起こらない限りキープす
る。
【0049】 ノードMがルート再構成モードとなっ
た。
【0050】 ノードM自身が後述する「切り戻し情
報収集メッセージ」を現在の親ノードから受け取った。
これは、ノードMの上位ノードでノードD宛ルートの切
り戻し操作が発生したことを示す。
【0051】 ノードAから後述の「切り戻し不可メ
ッセージ」を受け取ったか、または一定時間経過しても
ノードAから後述の「切り戻し許可依頼メッセージ」を
受信しない。
【0052】一方、「切り戻し勧誘メッセージ」を受信
したノードAはルート再構成中でなければ、以下の手順
を実行する。ここで、ノードAを王ノードと称すること
にする。ノードAがルート再構成モード中であるとき
は、「切り戻し不可メッセージ」をノードMに送付し、
切り戻し操作は行わない。
【0053】まず、ノードAは、放送の手順で「切り戻
し開始メッセージ」を送出して子孫ノードのノード名情
報を収集する。なお、ノードAおよび子孫ノードの集合
を切り戻しフラグメントと称する。各子孫ノードは各々
の子孫ノード名情報を親へ報告した後は、格別の状態管
理は行わない。すなわち、ノードAが切り戻し操作を行
っていることは意識しない。
【0054】次にノードAは、収集した子孫ノード名情
報の中にノードMが含まれていないか調べる。ノードM
が含まれていれば、ルートをノードMに切り替えること
によりループが発生してしまうことになる(すなわちノ
ードMの先で初期ルートに戻っていないことを示してい
る。)ので、「切り戻し不可メッセージ」をノードMに
送付し、ノードAにおける切り戻し制御情報は全てリセ
ットする。
【0055】切り戻しフラグメントにノードMが含まれ
ていなければ、ノードMに「切り戻し許可依頼メッセー
ジ」を送出する。ノードMは、勧誘中の状態がキープさ
れていれば「切り戻し許可通知メッセージ」を送出し、
ノードAの親ノードに遷移する。なお、ノードMは勧誘
中の状態がキープされていない場合は「切り戻し不許可
メッセージ」を返す。
【0056】ノードAは「切り戻し許可通知メッセー
ジ」を受け取った時点で、ノードMの子ノードに遷移
し、現在の出方路を正規出方路eMAに切り替える。
【0057】この切り戻し手順を図6にフローチャート
として示す。
【0058】なお、上記の動作中、ノードAおよびその
子孫ノードでは、パケットは現在の出方路に従ってルー
ティングを継続してもよい。
【0059】固定ルーティング方法における予備ルート
決定法としては、初期設定された正規出方路が障害のと
き、あらかじめ定められた優先順に従って他の出方路を
選択し、送出するという方法がよく用いられているが、
この方法は誤りルーティングを引き起こすことがある。
【0060】例えば図3に示したルーティングを初期状
態とし、まずノードAがリンクeAMの障害を検出し、出
方路を予備のeALに切り替え、次にノードLがリンクe
LIの障害を検出し、出方路を予備のeLBに切り替えたと
すると、図7に示す状態となり、ノードAから出発した
パケットはノードA→ノードL→ノードB→ノードA
と、ループにはまり込みノードDには到達しない。実際
には、このようなループが生じないように予備出方路を
経験や勘により設定するが、複雑なネットワークではそ
の作業は困難であり、また二重、三重に障害が起こった
ときにもループが生じないようにすることはきわめて困
難である。
【0061】本発明では、ルート再構成フラグメントす
なわち部分的なルート生成木を確立し、そこからの出口
となる接合ノードとしてその生成木を含まないもの一つ
を選択する手順を含むことにより、上述の誤りルーティ
ングを阻止する効果がある。また、障害回復時に不用意
に切り戻しを実行すると次のような誤りルーティングを
引き起こすことがある。例えば、ノードD宛のルートが
図3の初期状態から進んで図8の実線の状態になったと
き、正規出方路eBAが復旧したからといってノードBが
勝手に切り戻すとループが発生してしまう。これはルー
ト変更を行っているうちにノードBの子孫にノードAが
組み込まれているためである。
【0062】本発明では、切り戻す前に自分の子孫ノー
ドに切り戻し先が含まれていないかを確認する手段を含
むことにより、切り戻し時に誤りルーティングが発生す
ることを防止できる。
【0063】
【発明の効果】上述のように、本発明は、ネットワーク
での障害発生時の迂回ルートへの切り替え時および迂回
ルートからの切り戻し時に誤りルーティングを発生する
ことを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするネットワークの一例を示す
グラフ図。
【図2】ルート表の構成図。
【図3】本実施例でのルート生成木を説明する図。
【図4】ルート再構成の終了状況を説明する図。
【図5】本実施例での迂回ルート切り替え動作を説明す
るフローチャート。
【図6】本実施例での迂回ルート切り戻し動作を説明す
るフローチャート。
【図7】出方路の切り替えによりループが生じる例を説
明する図。
【図8】出方路の切り戻しによりループが生じる例を説
明する図。
【符号の説明】
A〜M ノード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードにより構成されパケット交
    換方式をとるネットワークであり、 各ノードは、あらかじめ定められた宛先とパケット送出
    路との対応表を備え、受信したパケットの宛先情報と上
    記対応表とから次のパケット送出路を決定することによ
    りルーティングを行う手段を備えるネットワークにおい
    て、 各ノードは、 障害により自ノードからの中継ができないことを検出す
    る手段と、 自ノードを宛先への通過点として有するルートの発出元
    ノード全体と自ノードからなる集合のノード情報を収集
    する手段と、 この集合に属するノードの隣接ノードであり、このノー
    ド全体の集合に属せずかつ当該宛先へのルートが正常で
    あるノード情報を収集する手段と、 上記隣接ノードの中から一つのノードを選択し上記集合
    に属するノードからの当該宛先への新しいルート群を上
    記選択したノードを通過するように設定する手段とを備
    えることを特徴とする迂回ルート切替方式。
  2. 【請求項2】 複数のノードにより構成されパケット交
    換方式をとるネットワークであり、 各ノードは、あらかじめ定められた宛先とパケット送出
    路との対応表を備え、受信したパケットの宛先情報と上
    記対応表とから次のパケット送出路を決定することによ
    りルーティングを行う手段を備えるネットワークにおい
    て、 各ノードは、 障害発生によりそのパケット送出路を迂回ルートへ切り
    替える手段と、 障害復旧を契機に自ノードを宛先への通過点として持つ
    ルートの発出元ノード全体の集合のノード情報を収集す
    る手段と、 当該集合に自ノードの切り戻し先の初期設定されたパケ
    ット送出路上の隣接ノードが含まれていないことを確認
    し初期設定されたパケット送出路に切り替える手段とを
    備えることを特徴とする迂回ルートの切り戻し方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0288897A (ja) * 1988-09-26 1990-03-29 Tokai Rubber Ind Ltd パッカー
US5963546A (en) * 1996-02-14 1999-10-05 Nec Corporation Method of searching for available path in mesh architecture
US6898630B2 (en) 2000-07-18 2005-05-24 Fujitsu Limited Network management system utilizing notification between fault manager for packet switching nodes of the higher-order network layer and fault manager for link offering nodes of the lower-order network layer

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