JPH07264233A - ルート高速切替方法及びルータ装置 - Google Patents

ルート高速切替方法及びルータ装置

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JPH07264233A
JPH07264233A JP6077996A JP7799694A JPH07264233A JP H07264233 A JPH07264233 A JP H07264233A JP 6077996 A JP6077996 A JP 6077996A JP 7799694 A JP7799694 A JP 7799694A JP H07264233 A JPH07264233 A JP H07264233A
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JP
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router device
lan
packet
router
metric
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JP6077996A
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Inventor
Masahito Tsukagoshi
雅人 塚越
Shigeki Morimoto
茂樹 森本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】LAN間の冗長ルートを持つネットワークシス
テムにおいて、ルータ装置の障害発生からバックアップ
ルートに切り替わる時間を大幅に短縮すること、及びそ
の際に、通信端末には何の変更も加えずにルータ装置に
追加機能を実装するのみで上記ルートの切り替えを高速
に行えるようにすることを目的とする。 【構成】LAN 7とLAN 8との間のルートにおい
て、互いにバックアップの関係にあるルータ装置1と
3、及びルータ装置2と4の間において、ルーティング
テーブル作成のためのルーティングプロトコルパケット
とは別に、上記ルーティングプロトコルパケットの間隔
より短い間隔で、相互監視のための監視パケットを定期
的に送信し合うようにする。 【効果】監視パケットを用いた相互監視により、RIP
等の標準ルーティングプロトコルのみを用いた場合よ
り、ルータ障害時のバックアップルートへの切り替え時
間を大幅に短縮できる。また、標準プロトコルに影響を
与えないので、既存の通信端末の変更を一切必要とせず
に上記効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信端末が接続される
複数のネットワーク同士を相互接続するルータ装置及び
そのようなルータ装置によるルート高速切替方法に関
し、特に冗長構成時の障害による切替制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】冗長ルートの存在するネットワーク相互
接続システムにおいて、1つのルートを選択し、障害時
に自動的にルートを切り替える手段は、ルーティングプ
ロトコルと呼ばれ、ネットワーク相互接続装置であるル
ータ装置、及びネットワークに接続される通信端末に実
装される。
【0003】ルーティングプロトコルは、ルータ装置や
通信端末とルーティングプロトコルパケットと呼ばれる
制御パケットをやりとりし、通信パケットの送信判断に
用いられるルーティングテーブルを作成する。このルー
ティングテーブルは通信端末及びルータ装置の両方に存
在し、通信パケットの宛先であるネットワークが直結で
あるか、あるいは直結でなければどのルータ装置を介せ
ば該ネットワークに到達できるか、の情報が格納されて
いる。
【0004】ルート上のネットワークインタフェースや
ネットワークそのもの、あるいはルータ装置そのものが
障害を起こしたときは、障害割り込みあるいはルーティ
ングプロトコル自身のタイマ監視により、ルーティング
プロトコルが障害を検出し、ルーティングプロトコルパ
ケットのやりとりにより代替ルートを計算し、ルーティ
ングテーブルを更新する。
【0005】ルーティングプロトコルの従来例として
は、ヘドリック:ルーティング・インフォメーション・
プロトコル(1988年):アール・エフ・シー105
8(C.Hedrick:Routing Information Protocol (1988):R
FC-1058)が挙げられる。本プロトコルは通称RIPと呼
ばれる。RIPは、UNIX上で標準実装されるように
なったために、今日では通信端末とルータ装置との間の
ルーティングプロトコルとして広く普及している。RI
Pを用いたルーティングテーブル作成方法を以下に示
す。
【0006】簡単な例として、ネットワーク1、2、3
が存在し、ネットワーク1、2間がルータ装置A、ネッ
トワーク2、3間がルータ装置B、ネットワーク1、3
間がルータ装置Cで、相互接続されているシステムを考
える。このシステムにおいて、ネットワーク1に接続さ
れる通信端末Xがネットワーク3へのルートを得る方法
について記述する。
【0007】各ルータ装置は、接続する両方のネットワ
ークへのインタフェース毎にコストを示すメトリックを
持つ。RIPでは、ルータ装置が、自分の持っているル
ート情報をルーティングプロトコルパケットを用いて直
結ネットワーク内の全ての他ルータ装置、及び通信端末
に定期的に通知する。この例では、ネットワーク3への
ルート情報を、ルータ装置Bがネットワーク2へ、ルー
タ装置Cがネットワーク1へ、それぞれ通知する。
【0008】ルータ装置Bのネットワーク3へのインタ
フェースのメトリックをb、ルータ装置Cのネットワー
ク3へのメトリックをcとすると、ルータ装置Bは「ネ
ットワーク3へコスト[b]で到達可能」である旨の通
知を、また、ルータ装置Cは「ネットワーク3へコスト
[c]で到達可能」である旨の通知を行う。
【0009】ルータ装置Bからのルーティングプロトコ
ルパケットをネットワーク2から受け取ったルータ装置
Aは、このルート情報を自分のルーティングテーブルに
登録する。ルータ装置Aのネットワーク2へのインタフ
ェースのメトリックをaとすると、ルータ装置Aは、ル
ータ装置Bから受け取ったコストに受信ネットワークへ
のインタフェースのメトリックであるaを加え、ネット
ワーク3へのルート情報をネットワーク1へ通知する。
本通知は「ネットワーク3へコスト[b+a]で到達可
能」である旨の通知である。
【0010】上記のことから、通信端末Xは、ルータ装
置A、Cの両方からネットワーク3へのルート情報を受
信する。通信端末Xは、通知されたコストの小さい方を
ルートとして選択し、ルーティングテーブルに登録す
る。すなわち、[c]が[b+a]より小さいとき、通
信端末Xはネットワーク3へのルートとしてルータ装置
Cを通るルートを選択し、ルーティングテーブルに登録
する。[c]と[b+a]が等しいときは、最初に到着
したルート情報が選択される。
【0011】ルータ装置による、ルーティングプロトコ
ルパケットを用いたルート情報の通知は定期的に行われ
ており、ルータ装置自身、あるいは該ルータ装置までの
ルートが正常であることの確認に用いられる。
【0012】通信端末Xが、ネットワーク3へのルート
としてルータ装置Cを通るルートを選択しているとき
に、ルータ装置Cに障害が起こると、通信端末Xではル
ータ装置Cからのルーティングプロトコルパケットが受
信されなくなるため、一定時間の後にルータ装置Cから
受け取ったルート情報を無効とする。
【0013】具体的には、ルータ装置Cから受け取っ
た、ルーティングテーブル上のネットワーク3へのルー
ト情報のコストを到達不可能を示す値(すなわち、最大
値)に変更し、その後でルータ装置Aから定期的に送信
されているルーティングプロトコルパケットを受信した
ときに、ネットワーク3へのルート情報をルータ装置A
を通るルートとして新たにルーティングテーブルに登録
する。また、それと共に、ルータ装置Cから受け取って
いたネットワーク3へのルート情報をルーティングテー
ブルから削除する。このようにして障害時の代替経路切
替が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記R
IPでは、定期的に送信されるルーティングプロトコル
パケットの間隔は30秒であり、この値の変更はできな
い。また、ルーティングプロトコルパケット非受信によ
りルータ装置の障害を検出するまでには3分待たなけれ
ばならず、この値の変更も不可である。
【0015】言い替えれば、上記従来技術で示したシス
テムにおいて、ルータ装置Cに障害が起きてから実際に
通信端末Xのルーティングテーブルが更新されるまでに
平均3分かかり、この間、通信端末Xはネットワーク3
内の通信端末との通信が不可となる。
【0016】UNIXで実現されたRIPの中には、あ
る条件において上記更新までの時間を3分から1分30
秒に短縮できる機能を備えたものも存在するが、これで
もコネクションタイムアウト等、ユーザに不利な状況を
解決させるまでには至っていない。
【0017】本発明の目的は、上記問題を解決し、ルー
タ装置の障害発生からルーティングテーブル更新までの
時間を数秒単位にまで縮減することである。また、本発
明の目的は、通信端末にはRIP等を始め何の変更も加
えずに、ルータ装置に追加機能を実装するのみで、既存
のRIP等と連携をとり、上記問題を解決することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信端末が接
続される第1のローカルネットワーク(以下、LANA
と称す)と、該LAN Aに接続された2つのルータ装
置A及びBと、該LAN Aから該2つのルータ装置A
またはBの何れかを介して、直接または更に他の広域ネ
ットワークやルータ装置を介して、相互接続できる第2
のローカルネットワーク(以下、LAN Bと称す)と
を備えたネットワーク相互接続システムにおけるルート
高速切替方法であって、互いにバックアップの関係にあ
る上記ルータ装置Aと上記ルータ装置Bとの間のみで、
ルーティングテーブル作成のためのルーティングプロト
コルパケットとは別に、上記ルーティングプロトコルパ
ケットの間隔より短い間隔で、相互監視のための監視パ
ケットを定期的に送信し合うことを特徴とする。
【0019】本発明を適用するシステムとしては、例え
ば、2つのローカルネットワーク(LAN A、LAN
B)同士を2つの広域ネットワーク(WAN A、W
ANB)を介し、LAN AとWAN A間、LAN
AとWAN B間、LANBとWAN A間、及びLA
N BとWAN B間のルータ装置(それぞれルータ装
置A,B,C,Dとする)を用いて相互接続したシステ
ムがある。
【0020】また、別の適用例として、2つのローカル
ネットワーク(LAN A,LANB)と、2つの広域
ネットワーク(WAN A,WAN B)と、LAN
AとWAN Aとを相互接続するルータ装置Aと、上記
LAN Aと上記WANBとを相互接続するルータ装置
Bと、上記LAN Bと上記WAN Aと上記WAN
Bとを相互接続するルータ装置Cとを備えたシステムが
ある。
【0021】更に別の適用例として、2つのローカルネ
ットワーク(LAN A,LANB)同士を2つのルー
タ装置A、Bを用いて相互接続したシステムがある。
【0022】これらのネットワーク相互接続システムに
おいて、互いにバックアップの関係にあるルータ装置の
間のみで、ルーティングプロトコルパケットとは別に、
相互監視のための監視パケットを定期的に送信し合う。
この監視パケットの送信間隔は、ルーティングプロトコ
ルパケットの送信間隔より短い値であり、例えば1秒で
ある。更に、監視パケットの定期的な受信を確認するた
めのタイマ等の確認手段を各々のルータ装置に持たせ
る。
【0023】ルーティングプロトコルは、RIP(Ro
uting Information Protoco
l)を用いてもよいし、OSPF(Open Shor
test Path First)を用いてもよい。
【0024】更に、ルータ装置は、それぞれ自装置が接
続する広域ネットワーク及びローカルネットワークへの
インタフェースのコストを示すメトリックを保持し、そ
のメトリックを最小値より大きい値としておく。いま着
目しているのはLAN AからLAN Bへのルートだ
から、少なくともLAN AからLAN Bへのルート
に関与するネットワークへのインタフェースのコストを
示すメトリックを最小値より大きい値としておけばよ
い。そして、ルータ装置は、ルーティングプロトコルパ
ケットのやり取りにより、LAN AからLAN Bへ
の複数のルートごとに、ルート中のルータ装置から次の
ネットワークへのインタフェースのコストを示すメトリ
ックをすべて足し合わせた和によって表される総コスト
を取得し、該総コストが小さいルートを前記LAN A
から前記LAN Bへのルートとして選択するようにす
る。このとき、バックアップの関係にあるルータ装置の
障害を認識したとき、自装置が保持する前記メトリック
を最小値より大きい値から最小値へと変更し、該メトリ
ックが変更になったことを前記LAN Aに前記ルーテ
ィングプロトコルパケットを送信することにより通知す
るようにする。
【0025】更に、バックアップの関係にあるルータ装
置の障害を認識したルータ装置は、自装置が接続するネ
ットワークに対し前記メトリックを操作(ダウン)する
ためのメトリック変更パケットを送信し、そのメトリッ
ク変更パケットを受信したルータ装置は、受信したネッ
トワークへのインタフェースのメトリックを最小値に変
更し、該メトリックが変更になったことを、該ルータ装
置が接続するローカルネットワークにルーティングプロ
トコルパケットを送信することにより通知する。
【0026】また、LANに接続されている通信端末
は、前記メトリックが変更になったことを通知するルー
ティングプロトコルパケットを受信することにより、自
装置が保持している通信パケット送信のためのルーティ
ングテーブルを更新する。
【0027】
【作用】監視パケットの定期的な受信確認手段により、
バックアップの関係にあるルータ装置の障害を検出した
とき、ルータ装置は、自分の持つ、広域ネットワークへ
のすべてのインタフェースのメトリックを最小値(例え
ば、1)に変更し、この変更を該ルータ装置内に存在す
る例えばRIPを行うルーティングプロトコル機構へ通
知する。RIPでは、インタフェースの状態が変わった
とき即座に(定期的な送信とは別に)ルーティングプロ
トコルパケットを生成し、送信することとなっているた
め、上記のようなメトリックの動的変更は、即座にシス
テム上の通信端末及びルータ装置へ通知される。
【0028】以下では、上記手段の項で述べた適用例を
例として、本発明の作用を説明する。まず、2つのロー
カルネットワーク(LAN A、LAN B)同士を2
つの広域ネットワーク(WAN A、WAN B)を介
し、LAN AとWAN A間、LAN AとWAN
B間、LAN BとWAN A間、及びLAN BとW
AN B間のルータ装置(それぞれルータ装置A,B,
C,Dとする)を用いて相互接続したシステムにおいて
の作用を説明する。
【0029】LAN Aに通信端末X、LAN Bに通
信端末Yが接続されているとする。各々のルータ装置の
インタフェースのメトリックは、WAN A側で2、W
ANB側で3、LAN A、LAN B側で1とする。
【0030】このとき、通信端末Xには、ルータ装置A
からLAN Bへコスト[3(1+2)]で到達可能」
を示すルーティングプロトコルパケットが、ルータ装置
Bから「LAN Bへコスト[4(1+3)]で到達可
能」を示すルーティングプロトコルパケットが、それぞ
れ受信される。また、通信端末Yには、ルータ装置Cか
ら「LAN Aへコスト[3(1+2)]で到達可能」
を示すルーティングプロトコルパケットが、ルータ装置
Dから「LAN Aへコスト[4(1+3)]で到達可
能」を示すルーティングプロトコルパケットが、それぞ
れ受信される。
【0031】通信端末はコストが少ないルートを選択す
るから、通信端末X、Y共に、LAN AとLAN B
との間のルートとして、ルータ装置A、WAN A、及
びルータ装置Cを通るルートを選択する。
【0032】ルータ装置Aに障害が発生したとき、ルー
タ装置Bは、監視パケット非受信によりルータ装置Aの
障害を知る。ここで、ルータ装置Bは、WAN Bへの
インタフェースのメトリックを最小値(1)に変更す
る。ルータ装置B内の、RIPを行うルーティングプロ
トコル機構は、インタフェースのメトリック変更によ
り、ルーティングテーブルを更新すると共に、即座にル
ーティングプロトコルパケットを生成し、LAN Aに
送信する。ルータ装置Bは、更に、メトリックダウン要
求パケットと呼ばれるパケットをWAN Bに送信す
る。メトリックダウン要求パケットを受信したルータ装
置の動作については後述する。
【0033】ルータ装置BからLAN Aに送信された
ルーティングプロトコルパケットは、「LAN Bへコ
スト[2(1+1)]で到達可能」を示すものであり、
以前送信していた内容よりコストが2下がっている。こ
のパケットを通信端末Xが受信すると、受信内容が、以
前にルータ装置Aから受信してルーティングテーブルに
登録してあるルートの内容よりコストの面で優位である
ため、ルーティングテーブルの更新を行う。
【0034】一方、ルータ装置BからWAN Bに送信
されたメトリックダウン要求パケットは、ルータ装置D
で受信される。本パケットにより、ルータ装置Dは、W
ANBへのインタフェースのメトリックを最小値(1)
に変更する。ルータ装置D内の、RIPを行うルーティ
ングプロトコル機構は、インタフェースのメトリック変
更により、ルーティングテーブルを更新すると共に、即
座にルーティングプロトコルパケットを生成し、LAN
Bに送信する。
【0035】ルータ装置DからLAN Bに送信された
ルーティングプロトコルパケットは、「LAN Aへコ
スト[2(1+1)]で到達可能」を示すものであり、
以前送信していた内容よりコストが2下がっている。こ
のパケットを通信端末Yが受信すると、受信内容が、以
前にルータ装置Cから受信してルーティングテーブルに
登録してあるルートの内容よりコストの面で優位である
ため、ルーティングテーブルの更新を行う。
【0036】上記により、通信端末X、Y共に、LAN
AとLAN Bとの間のルートとしてルータ装置B、
WAN B、ルータ装置Dを通るルートを選択するよう
になる。
【0037】ルータ装置Aが障害から回復すると、ルー
タ装置Bはルータ装置Aからの監視パケット受信によ
り、ルータ装置Aの回復を知る。このとき、ルータ装置
Bは、WAN Bへのインタフェースのメトリックを元
の値(3)に戻すと共に、メトリックアップ要求パケッ
トと呼ばれるパケットをWAN Bに送信する。
【0038】メトリックアップ要求パケットは、ルータ
装置Dにより受信され、これによりルータ装置Dは、W
AN B側のインタフェースのメトリックを元の値
(3)に戻す。前述したようにインタフェースのメトリ
ック変更は、RIPによるルーティングプロトコルパケ
ットを発生させる。今度はコストの高いルート情報が通
知されるため、それぞれルータ装置A、ルータ装置Cか
らのルート情報に置き換えられ、通信端末X、Y共に、
LAN AとLAN Bとの間のルートとして、再びル
ータ装置A、WAN A、及びルータ装置Cを通るルー
トを選択するようになる。
【0039】次に、手段の項で述べた2つのローカルネ
ットワーク(LAN A,LANB)同士を2つのルー
タ装置A、Bを用いて相互接続したシステムにおいての
作用を説明する。
【0040】LAN Aに通信端末X、LAN Bに通
信端末Yが接続されているとする。ルータ装置Aのイン
タフェースのメトリックは全て2、ルータ装置Bのイン
タフェースのメトリックは全て3とする。
【0041】このとき、通信端末Xには、ルータ装置A
から「LAN Bへコスト[2]で到達可能」を示すル
ーティングプロトコルパケットが、ルータ装置Bから
「LAN Bへコスト[3]で到達可能」を示すルーテ
ィングプロトコルパケットが、それぞれ受信される。通
信端末Yには、ルータ装置Aから「LAN Aへコスト
[2]で到達可能」を示すルーティングプロトコルパケ
ットが、ルータ装置Bから「LAN Aへコスト[3]
で到達可能」を示すルーティングプロトコルパケット
が、それぞれ受信される。
【0042】通信端末はコストが少ないルートを選択す
るから、通信端末X、Y共に、LAN AとLAN B
との間のルートとして、ルータ装置Aを通るルートを選
択する。
【0043】ルータ装置Aに障害が発生したとき、ルー
タ装置Bは、監視パケット非受信によりルータ装置Aの
障害を知る。ここで、ルータ装置Bは、LAN A、L
ANBへのインタフェースのメトリックを最小値(1)
に変更する。ルータ装置B内の、RIPを行うルーティ
ングプロトコル機構は、インタフェースのメトリック変
更により、ルーティングテーブルを更新すると共に、即
座にルーティングプロトコルパケットを生成し、LAN
A、LAN Bに送信する。
【0044】ルータ装置BからLAN Aに送信された
ルーティングプロトコルパケットは、「LAN Bへコ
スト[1]で到達可能」を示すものであり、以前送信し
ていた内容よりコストが2下がっている。このパケット
を通信端末Xが受信すると、受信内容が、以前にルータ
装置Aから受信してルーティングテーブルに登録してあ
るルートの内容よりコストの面で優位であるため、ルー
ティングテーブルの更新を行う。
【0045】一方、ルータ装置BからLAN Bに送信
されたルーティングプロトコルパケットは、「LAN
Aへコスト[1]で到達可能」を示す。これは以前送信
していた内容よりコストが2下がっている。このパケッ
トを通信端末Yが受信すると、受信内容が、以前にルー
タ装置Aから受信してルーティングテーブルに登録して
あるルートの内容よりコストの面で優位であるため、ル
ーティングテーブルの更新を行う。
【0046】上記により、通信端末X、Y共に、LAN
AとLAN Bとの間のルートとしてルータ装置Bを
通るルートを選択するようになる。
【0047】ルータ装置Aが障害から回復すると、ルー
タ装置Bは、ルータ装置Aからの監視パケット受信によ
り、ルータ装置Aの回復を知る。このとき、ルータ装置
BはLAN A、LAN Bへのインタフェースのメト
リックを元の値(3)に戻す。前述したように、インタ
フェースのメトリック変更は、RIPによるルーティン
グプロトコルパケットを発生させる。今度はコストの高
いルート情報が通知されるため、ルータ装置Aからのル
ート情報に置き換えられ、通信端末X、Y共にLAN
AとLAN Bとの間のルートとして再びルータ装置A
を通るルートを選択するようになる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の第一の実施例を図1〜11を
用いて説明する。
【0049】図1に、本発明が適用されるネットワーク
相互接続システムを示す。通信端末5が接続されるロー
カルネットワークであるLAN 7と、通信端末6が接
続されるローカルネットワークであるLAN 8とが、
広域ネットワークであるWAN 9とWAN 10によ
り、ローカルネットワークと広域ネットワークとを接続
するルータ装置1〜4を介して相互接続されている。
【0050】通信端末5及び通信端末6から見れば、L
AN 7とLAN 8との間のルートは2通り存在する
ように見えるが、このうち1つを選択して通信を行う。
冗長ルートから1つのルートを選択し、障害時に自動的
にルートを切り替えるため、各ルータ装置1〜4及び通
信端末5,6には従来の技術の項で述べたルーティング
プロトコルであるRIPが実装される。
【0051】LAN 7とLAN 8との間のルートに
おいて、ルータ装置1とルータ装置3、及びルータ装置
2とルータ装置4は、お互いにバックアップの関係にあ
る。本実施例では、このようなバックアップの関係にあ
るルータ装置1とルータ装置3、及びルータ装置2とル
ータ装置4の間において、互いに監視パケット11の送
信を行う。監視パケット11は、ローカルネットワーク
側に送信され、お互いにバックアップの関係にある相手
のルータ装置によって受信される。
【0052】図2に、ルータ装置1のブロック構成を示
す。他のルータ装置2〜4も同じ構成である。
【0053】このルータ装置1について、通信端末5か
ら通信端末6宛のパケットの処理を例にとって、説明す
る。通信端末5から通信端末6宛に送信されたパケット
は、LAN 7よりパケット送受信機構20を介して受
信され、ルーティング制御機構22へ渡される。ルーテ
ィング制御機構22は、ルート情報が書かれているルー
ティングテーブルを参照して、パケットの中継判断を行
う。
【0054】ルーティングテーブル23には、あるネッ
トワークが直結であるか、直結でなければどのルータ装
置を介して到達可能かを示す情報が格納されており、L
AN8に関してはルータ装置2を介して到達可能である
と書かれている。このため、ルーティング制御機構22
は、上記パケットをルータ装置2へ送ればよいと判断
し、上記パケットをパケット送受信機構21へ渡すこと
によってWAN 9へ送信する。
【0055】ルーティングテーブル23を動的に更新す
るルーティングプロトコル機構26は、他のルータ装置
及び通信端末とのルーティングプロトコルパケットの送
受信を、ルーティング制御機構22を介して行う。ルー
ティングプロトコル機構26は、RIPを実行する。
【0056】監視パケット11の定期的な送信及び受信
監視は、監視機構24で行われる。監視機構24は、監
視パケットを受信するとリセットされる監視タイマを内
部に備えており、この監視タイマのタイムアウトを検出
することにより監視パケットの受信が途絶えたことを検
出する。
【0057】監視パケット11の受信が途絶えると、ル
ータ装置1の監視機構24はこれを検出し、バックアッ
プ関係にあるルータ装置2の障害とみなし、メトリック
変更機構27に通知する。メトリック変更機構27は、
WAN 9側のインタフェースのメトリックを最小値と
するようにインタフェース管理機構28に要求を出し、
インタフェース管理機構28はそれを実行する。
【0058】なお、本実施例では、監視タイマのタイム
アウトを検出することにより監視パケットの受信が途絶
えたことを検出しているが、他の方式を用いてもよい。
例えば、監視パケットの送信時に増加し、監視パケット
の受信時に減少する監視カウンタを設けて、該監視カウ
ンタが一定値を超えたとき、バックアップの関係にある
ルータ装置が障害を起こしたことを認識するようにして
もよい。
【0059】監視機構24は、更に通知機構25に監視
パケット11の受信異常を通知する。これを受けた通知
機構25は、標準のRIPで定められている方法で、ル
ーティングプロトコル機構26にインタフェース状態変
化を通知する。この通知を受けたルーティングプロトコ
ル機構26は、インタフェース管理機構28から現在の
インタフェース状態を読み込み、必要ならばルーティン
グテーブル23の更新とルーティングプロトコルパケッ
トの送信を行う。
【0060】図3(a)に、通信端末間の通信パケット
31のフォーマットを示す。通信パケット31は、宛先
物理アドレス部、送信元物理アドレス部、宛先論理アド
レス部、送信元論理アドレス部、制御情報、及び送信情
報から成る。宛先物理アドレス部、及び送信元物理アド
レス部は、1つのネットワーク内での宛先・送信元を示
す物理アドレスを格納する。宛先論理アドレス部、及び
送信元論理アドレス部は、終端の端末を特定する最終的
な宛先・送信元を示す論理アドレスを格納する。
【0061】図3(b)〜(d)に、図1における通信
端末5から通信端末6に宛てた通信パケット31の変化
の様子を示す。宛先論理アドレス部、及び送信元論理ア
ドレス部は、それぞれ通信端末6の論理アドレス、及び
通信端末5の論理アドレスであり、図3(b)〜(d)
の間で不変である。
【0062】通信端末5が通信端末6に宛てて通信パケ
ットを送りたい場合、まず通信端末5は、自分の持つル
ーティングテーブルを検索することにより、通信端末6
に到達するために必要なルータ装置を判断する。通信端
末6に到達するために必要なルータ装置がルータ装置1
であると判断した場合、通信端末5からLAN 7に送
出される通信パケット31は、図3(b)のようにな
る。すなわち、宛先物理アドレスがルータ装置1、送信
元物理アドレスが通信端末5となる。
【0063】ルータ装置1は、受信した図3(b)の通
信パケットの宛先論理アドレスをキーに自分のルーティ
ングテーブルを検索する。この結果、通信端末6に到達
するために必要なルータ装置がルータ装置2であること
が求められる。そこで、ルータ装置1は、図3(c)の
通信パケット31をWAN 9に送出する。図3(c)
では、宛先物理アドレスがルータ装置2、送信元物理ア
ドレスがルータ装置1となっている。
【0064】図3(c)の通信パケット31を受信した
ルータ装置2は、宛先である通信端末6が直結ネットワ
ークであるLAN 8に存在することをルーティングテ
ーブルより認識する。その結果、ルータ装置2からLA
N 8に送信される通信パケット31は、図3(d)の
ようになる。図3(d)では、宛先物理アドレスが通信
端末6の物理アドレスとなっているため、本パケット3
1は通信端末6によって受信される。
【0065】ルータ装置及び通信端末が持つ全てのネッ
トワークインタフェースにはコストを示すメトリックが
割り当てられ、これを基にルーティングテーブルがルー
ティングプロトコルにより生成される。詳細は従来の技
術の項にて述べた。
【0066】図4に、本発明でのメトリックの割り当て
例を示す。メトリックの最小値は1とする。本発明の特
徴の一つは、WAN側のインタフェースのメトリックを
最小値より大きい値とすることである。本実施例では、
ルータ装置1及び2のWAN9側インタフェースのメト
リックを”3”、ルータ装置3及び4のWAN 10側
インタフェースのメトリックを”4”としている。WA
N 9とWAN 10とでメトリックの値を違えたの
は、LAN 7とLAN 8との間の2つのルートのう
ち、WAN 9を通る方を優先して使用させるためであ
る。
【0067】図5に、本実施例においてルータ装置1が
障害を起こしたときの動作を示す。図4に示したメトリ
ック割り当てにより、LAN 7とLAN 8との間の
ルートには、WAN 9を通るルートが選択されてい
た。この選択されたルート上のルータ装置1が障害を起
こしたため、WAN 10を通るルートに切り替える必
要が生じる。
【0068】ルータ装置3は、図1に示した監視パケッ
ト11がルータ装置1から受信されなくなったことによ
り、ルータ装置1の障害を知る。監視パケット11の非
受信の検出は、受信監視のための監視タイマのタイムア
ウトを検出することにより行う。その後、ルータ装置3
は、WAN 10側のインタフェースのメトリックを”
4”から最小値である”1”に変更する。メトリックの
変更は、図2に示したルーティングプロトコル機構26
に伝えられ、新たなルーティングプロトコルパケット4
1がLAN 7に送信される。このルーティングプロト
コルパケット41は、定期的にではなく、インタフェー
スの状態の変化を知らせるために即時に送信される。
【0069】ルーティングプロトコルパケット41に
は、LAN 8へのルート情報として「LAN 8へコ
スト”2”で到達可能」が示されている。従来の技術の
項で示したとおり、コスト”2”はルータ装置4のLA
N 8側のインタフェースのメトリックとルータ装置3
のWAN 10側のメトリックとの和である。
【0070】通信端末5のルーティングテーブル44
は、ルータ装置1の障害前は、ルータ装置1からのルー
ティングプロトコルパケットにより図5(a)のように
なっている。すなわち、LAN 8へはルータ装置1を
通って到達可能であり、コストは”5”になっている。
コスト”5”は、通信端末5のLAN 7へのインタフ
ェースのメトリック”1”と、ルータ装置1のWAN
9側インタフェースのメトリック”3”と、ルータ装置
2のLAN 8側インタフェースのメトリック”1”と
の和である。
【0071】ルータ装置1の障害に伴ってルータ装置3
から送信される新たなルーティングプロトコルパケット
41が通信端末5で受信された場合、通信端末5は、次
のように動作する。
【0072】ルーティングプロトコルパケット41には
「LAN 8へコスト”2”で到達可能」と書かれてい
るので、通信端末5では、このコストにLAN 7への
インタフェースのメトリックである”1”を加え、「L
AN 8へはルータ装置3を通ればコスト”3”で到達
可能である」と認識する。ルーティングテーブル44に
現在保持しているLAN 8へのルート情報のコストは
図5(a)のように”5”であり、今得たルート情報の
方がコストが低いために、通信端末5は、ルーティング
テーブル44を図5(b)のように変更する。
【0073】以上で通信端末5のルート切り替えは完了
する。
【0074】ルータ装置3は、ルーティングプロトコル
パケット41の送信に加え、ルータ装置4にメトリック
ダウン要求パケット42を送信する。このパケットを受
信したルータ装置4は、WAN 10側のインタフェー
スのメトリックを”4”から最小値である”1”に変更
する。メトリックの変更は、図2に示した(ルータ装置
4内の)ルーティングプロトコル機構26に伝えられ、
新たなルーティングプロトコルパケット43がLAN
8に送信される。
【0075】このルーティングプロトコルパケット43
には、LAN 7へのルート情報として「LAN 7へ
コスト”2”で到達可能」が示されている。従来の技術
の項で示したとおり、コスト”2”は、ルータ装置3の
LAN 7側のインタフェースのメトリック”1”とル
ータ装置4のWAN 10側のメトリック”1”との和
である。
【0076】通信端末6のルーティングテーブル45
は、ルータ装置1の障害前は、ルータ装置2からのルー
ティングプロトコルパケットにより図5(c)のように
なっている。すなわち、LAN 7へはルータ装置2を
通って到達可能であり、コストは”5”になっている。
コスト”5”は、通信端末6のLAN 8へのインタフ
ェースのメトリック”1”と、ルータ装置2のWAN
9側インタフェースのメトリック”3”と、ルータ装置
1のLAN 7側インタフェースのメトリック”1”と
の和である。
【0077】ルータ装置1の障害に伴ってルータ装置4
から送信される新たなルーティングプロトコルパケット
43が通信端末6で受信された場合、通信端末6は、次
のように動作する。
【0078】ルーティングプロトコルパケット43には
「LAN 7へコスト”2”で到達可能」と書かれてい
るので、通信端末6では、このコストにLAN 8への
インタフェースのメトリックである”1”を加え、「L
AN 7へはルータ装置4を通ればコスト”3”で到達
可能である」と認識する。ルーティングテーブル45に
現在保持しているLAN 7へのルート情報のコストは
図5(c)のように”5”であり、今得たルート情報の
方がコストが低いために、通信端末6は、ルーティング
テーブル45を図5(d)のように変更する。
【0079】以上で通信端末6のルート切り替えは完了
する。
【0080】図6に、各ルータ装置が取り得る状態と各
状態間の遷移関係を示す。更に、図7に、その状態遷移
表を示す。各ルータ装置は、ノーマル状態からスタート
する。図5で示した障害例を基に各ルータ装置の状態変
化を説明する。
【0081】ルータ装置1が障害を起こす前は、全ての
ルータ装置1〜4がノーマル状態であり、監視パケット
を正常に受信する。この場合、監視パケットを受信した
各ルータ装置1〜4では、監視機構24内の監視タイマ
をリセットするのみである。
【0082】ルータ装置1に障害が発生すると、ノーマ
ル状態のルータ装置3で、監視パケットタイムアウトが
検出される。このとき、ルータ装置3は、WAN 10
側インタフェースのメトリックを変更(最小値へとダウ
ン)し、ルータ装置4に対してメトリックダウン要求パ
ケットを送信し、相手障害検出状態へ移行する。
【0083】メトリックダウン要求を受信したルータ装
置4(ノーマル状態)は、WAN10側インタフェース
のメトリックを変更(最小値へとダウン)し、リモート
選択状態へ移行する。ルータ装置2は、ノーマル状態の
ままである。
【0084】その後、ルータ装置1が障害から回復した
とする。ルータ装置3は、ルータ装置1からの監視パケ
ットを再び受信する。このとき、ルータ装置3(相手障
害検出状態)は、WAN 10側インタフェースのメト
リックを最小値から元の値に戻し、ルータ装置4に対し
てメトリックアップ要求を送信し、ノーマル状態へ移行
する。
【0085】メトリックアップ要求を受信したルータ装
置4(リモート選択状態)は、WAN 10側インタフ
ェースのメトリックを元の値に戻し、ノーマル状態へ移
行する。
【0086】ルータ装置1及びルータ装置2が共に障害
を起こしたときは、監視パケットの受信タイムアウト、
及びWAN 10を経由してのメトリックダウン要求受
信により、ルータ装置3、4共にシングルパス状態へ移
行する。
【0087】具体的には、ノーマル状態からシングルパ
ス状態に移行する際には、相手障害検出状態またはリモ
ート選択状態の何れかの状態を経由する。例えば、先に
ルータ装置1が障害を起こすと、ルータ装置3は監視パ
ケットタイムアウトによりノーマル状態から相手障害検
出状態に移行し、ルータ装置4はルータ装置3から送信
されるメトリックダウン要求を受信することによりノー
マル状態からリモート選択状態に移行する。その後、更
にルータ装置2が障害を起こすと、ルータ装置3はルー
タ装置4から送信されるメトリックダウン要求を受信す
ることにより相手障害検出状態からシングルパス状態に
移行し、ルータ装置4は監視パケットタイムアウトによ
りリモート選択状態からシングルパス状態に移行する。
【0088】シングルパス状態では、監視パケット再受
信、あるいはメトリックアップ要求受信によって、ただ
ちにメトリックが元の値に戻ることはなく、リモート選
択あるいは相手障害検出状態へ移行するのみである。
【0089】例えば、シングルパス状態であるルータ装
置3において監視パケットが再び受信されるようになっ
たときは、ルータ装置1の障害は回復したがルータ装置
2は未だ回復していないということであるから、ルータ
装置3は、ルータ装置4に対してメトリックアップ要求
を送信し、シングルパス状態からリモート選択状態へ移
行する。シングルパス状態であるルータ装置4は、ルー
タ装置3からのメトリックアップ要求受信により、相手
障害検出状態に移行する。
【0090】図8に、監視パケットの受信がタイムアウ
トしたときの監視機構24及び通知機構25(図2参
照)の動作フローを示す。ステップ101、102、1
04は監視機構24の動作であり、ステップ103は通
知機構25の動作である。
【0091】ノーマル状態において監視パケットのタイ
ムアウトを検出すると、監視機構24は、まず広域ネッ
トワークへのインタフェースのメトリックを最小値とす
るよう、メトリック変更機構27に要求を出す(ステッ
プ101)。次に、メトリックダウン要求を広域ネット
ワークへ送信するためにパケットを生成し、ルーティン
グ制御機構22(図2参照)に渡す(ステップ10
2)。
【0092】メトリックの変更が行われたことをルーテ
ィングプロトコル機構26に認識させるために、標準で
定められている手順を用いて、インタフェース状態変更
の通知を行う(ステップ103)。最後に、ノーマル状
態から相手障害検出状態へ移行する(ステップ10
4)。
【0093】図9に、広域ネットワーク側からメトリッ
クダウン要求パケットを受信したときの監視機構24及
び通知機構25(図2参照)の動作フローを示す。ステ
ップ111、113は監視機構24の動作であり、ステ
ップ112は通知機構25の動作である。
【0094】まず、広域ネットワークへのインタフェー
スのメトリックを最小値とするよう、メトリック変更機
構27に要求を出す(ステップ111)。次に、メトリ
ックの変更が行われたことをルーティングプロトコル機
構26に認識させるために、標準で定められている手順
を用いて、インタフェース状態変更の通知を行う(ステ
ップ112)。最後に、ノーマル状態からリモート選択
状態へ移行する(ステップ113)。
【0095】図10に、インタフェース状態変更通知を
通知機構25から受け取ったときのルーティングプロト
コル機構26(図2参照)の動作フローを示す。
【0096】最初に、インタフェース管理機構28から
インタフェースの状態を読み込む(ステップ121)。
インタフェースの状態に変更があるかどうかを判定し
(ステップ122)、変更がなければそのまま何もせず
終了する。変更があった場合、この変更に従いルーティ
ングテーブル23の変更を行う(ステップ123)。
【0097】具体的には、メトリックの値に変更があっ
た場合、ルーティングテーブル23のエントリのコスト
部分にそれを反映させる。エントリのコストは受け取っ
たルート情報のコストにインタフェースのメトリックを
加算して求めているため、変更前のメトリックの値を引
き、新しいメトリックの値を加算することを行う。
【0098】最後に、変更内容を他のルータ装置及び通
信端末に通知するために、ルーティングプロトコルパケ
ットを生成し、送信するべくルーティング制御機構22
(図2参照)に渡す(ステップ124)。
【0099】図11に、ルーティングプロトコルパケッ
トを受信したときの通信端末の動作フローを示す。
【0100】最初に、受信したルーティングプロトコル
パケット中に含まれるルート情報が既に自通信端末のル
ーティングテーブルに存在するかどうかの判定を行う
(ステップ131)。存在しない場合、該ルート情報を
ルーティングテーブルに追加して終了する(ステップ1
32)。存在する場合、更に、通知されたルート情報の
コストが保持しているルート情報のコストより小さい、
すなわち優先されるかどうかの判定を行う(ステップ1
33)。優先される場合、保持しているルート情報を削
除し、通知されたルート情報を新たに登録して終了する
(ステップ132)。優先されない場合は、何もせず終
了する。
【0101】図12に、本発明の第二の実施例のネット
ワーク相互接続システムを示す。本実施例は、第一の実
施例と違い、LAN 8には広域ネットワークへのイン
タフェースを複数持つルータ装置51が接続されてい
る。この場合、監視パケットはルータ装置1とルータ装
置3との間でのみやり取りされる。
【0102】LAN 7とLAN 8との間のルートと
して、WAN 9を通るルートが選択されているとす
る。ルータ装置1に障害が起こると、ルータ装置3は、
WAN10を介してルータ装置51に対してメトリック
ダウン要求パケットを送信する。本パケットを受け取っ
たルータ装置51は、受信インタフェース、すなわちW
AN 10へのインタフェースのメトリックのみを最小
値とし、リモート選択状態へ移行する。
【0103】ルータ装置51の取り得る状態はノーマ
ル、リモート選択の2状態であり、ルータ装置1、3の
取り得る状態はノーマル、相手障害検出の2状態であ
る。その他は第一の実施例と同様である。
【0104】図13に、本発明の第三の実施例のネット
ワーク相互接続システムを示す。本実施例は、第二の実
施例の発展形とも言える。ルータ装置51、52、53
は、共に、広域ネットワークへのインタフェースを複数
持ち、LAN 7とLAN8との間のルートを各々複数
提供している。ルータ装置53のWAN 10側インタ
フェースは物理的には1本であるが、ルータ装置51と
の通信が可能な論理的なインタフェースを複数持つこと
ができるものである。メトリックは物理的なインタフェ
ースに割り当てられてもよく、論理的なインタフェース
に割り当てられてもよい。
【0105】監視パケットは、ルータ装置52とルータ
装置53との間でのみやり取りされる。ルータ装置5
2、53において、相手に障害が起こり監視パケットの
受信がタイムアウトしたときは、自分の持つ広域ネット
ワークへの(物理的/論理的)インタフェースのメトリ
ックを全て最小値とし、全てのルータ装置51に対して
メトリックダウン要求パケットを送信する。その他は、
第二の実施例と同様である。
【0106】第一、第二、第三の実施例に共通して言え
ることだが、広域ネットワーク側のルーティングプロト
コルは、必ずしも従来の技術の項で述べたRIPである
必要はない。メトリックダウン、メトリックアップ要求
パケットの送受信さえ行えれば静的ルーティングであっ
ても動作可能である。一方、ローカルネットワーク側の
ルーティングプロトコルは、通信端末がダイナミックに
ルーティングテーブルを変更可能であるようなRIP等
のプロトコルが適用される。
【0107】更に、RIPでなく、OSPF(Open
Shortest Path First)に基づく
ルーティングプロトコルを用いてもよい。
【0108】図14に、本発明の第四の実施例のネット
ワーク相互接続システムを示す。本実施例では、LAN
7とLAN 8が直接ルータ装置61及びルータ装置
62によって接続されている。
【0109】この場合、ルータ装置61、62では、L
AN 7、LAN 8へのインタフェースのメトリック
を最小値より大きな値としておき、相手のルータ装置の
障害を検出したとき、LAN 7、LAN 8へのイン
タフェースのメトリックを最小値に変更するようにす
る。メトリックダウン要求、メトリックアップ要求パケ
ットは不要である。監視パケットは、LAN 7、LA
N 8どちらに送信してもよい。
【0110】ルータ装置61、62の取り得る状態は、
ノーマル、相手障害検出の2状態である。その他は、第
一の実施例と同様である。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定LAN間にルータを介した複数のルートが存在する
とき、現用ルート上のルータダウン時にバックアップル
ートへの切り替えを高速に行えるという効果がある。
【0112】具体的には、監視パケットの送信間隔を1
秒とすると、監視パケットの受信許容間隔は例えば3秒
とし、障害によるルート切替時間を3秒程度にすること
ができる。これはRIPのみを実装した場合のルート切
替時間である3分に比べ、大幅な短縮を達成できること
を意味する。
【0113】更に本発明は、RIP等の標準ルーティン
グプロトコルに影響を与えずに実装可能であるため、既
存の通信端末の変更を一切必要とせずにバックアップル
ートへの高速切り替えを実現できる点で優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるネットワーク相互接続シス
テムを示す図である。
【図2】ルータ装置のブロック構成を示す図である。
【図3】通信端末間の通信パケットのフォーマットとそ
の内容の移り変わりを示す図である。
【図4】メトリック割り当て例を示す図である。
【図5】ルータ装置が障害を起こしたときの動作を示す
図である。
【図6】ルータ装置が取り得る状態と各状態間の遷移関
係を示す図である。
【図7】ルータ装置の状態遷移表である。
【図8】監視パケットの受信がタイムアウトしたときの
ルータ装置の動作フローである。
【図9】メトリックダウン要求パケットを受信したとき
のルータ装置の動作フローである。
【図10】インタフェース状態変更通知を受け取ったと
きのルーティングプロトコル機構の動作フローである。
【図11】ルーティングプロトコルパケットを受信した
ときの通信端末の動作フローである。
【図12】本発明の第二の実施例のネットワーク相互接
続システムを示す図である。
【図13】本発明の第三の実施例のネットワーク相互接
続システムを示す図である。
【図14】本発明の第四の実施例のネットワーク相互接
続システムを示す図である。
【符号の説明】
1〜4,51〜53,61〜62…ルータ装置、5,6
…通信端末、7,8…ローカルネットワーク、9,10
…広域ネットワーク、11…監視パケット、23…ルー
ティングテーブル、24…監視機構、25…通知機構、
26…ルーティングプロトコル機構、27…メトリック
変更機構、31…通信パケット、101〜133…処理
ステップ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/66 29/14 9371−5K H04L 13/00 313

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のローカルネットワーク(以下、LA
    N Aと称す)と、該LAN Aに接続された2つのル
    ータ装置A及びBと、該LAN Aから該2つのルータ
    装置AまたはBの何れかを介して、直接または更に他の
    広域ネットワークやルータ装置を介して、相互接続でき
    る第2のローカルネットワーク(以下、LAN Bと称
    す)とを備えたネットワーク相互接続システムにおける
    ルート高速切替方法であって、 互いにバックアップの関係にある上記ルータ装置Aと上
    記ルータ装置Bとの間のみで、ルーティングテーブル作
    成のためのルーティングプロトコルパケットとは別に、
    上記ルーティングプロトコルパケットの間隔より短い間
    隔で、相互監視のための監視パケットを定期的に送信し
    合うことを特徴とするルート高速切替方法。
  2. 【請求項2】通信端末が接続される2つのローカルネッ
    トワーク(以下、LAN A,LAN Bと称す)と、
    2つの広域ネットワーク(以下、WAN A,WAN
    Bと称す)と、上記LAN Aと上記WAN Aとを相
    互接続するネットワーク接続装置であるルータ装置A
    と、上記LAN Aと上記WAN Bとを相互接続する
    ルータ装置Bと、上記LAN Bと上記WAN Aとを
    相互接続するルータ装置Cと、上記LAN Bと上記W
    AN Bとを相互接続するルータ装置Dとを備えたネッ
    トワーク相互接続システムにおけるルート高速切替方法
    であって、 上記LAN Aと上記LAN Bとの間のルートにおい
    て互いにバックアップの関係にある上記ルータ装置Aと
    上記ルータ装置B、及び上記ルータ装置Cと上記ルータ
    装置Dの間のみで、ルーティングテーブル作成のための
    ルーティングプロトコルパケットとは別に、上記ルーテ
    ィングプロトコルパケットの間隔より短い間隔で、相互
    監視のための監視パケットを定期的に送信し合うことを
    特徴とするルート高速切替方法。
  3. 【請求項3】通信端末が接続される2つのローカルネッ
    トワーク(以下、LAN A,LAN Bと称す)と、
    2つの広域ネットワーク(以下、WAN A,WAN
    Bと称す)と、上記LAN Aと上記WAN Aとを相
    互接続するネットワーク接続装置であるルータ装置A
    と、上記LAN Aと上記WAN Bとを相互接続する
    ルータ装置Bと、上記LAN Bと上記WAN Aと上
    記WAN Bとを相互接続するルータ装置Cとを備えた
    ネットワーク相互接続システムにおけるルート高速切替
    方法であって、 上記LAN Aと上記LAN Bとの間のルートにおい
    て互いにバックアップの関係にある上記ルータ装置Aと
    上記ルータ装置Bとの間のみで、ルーティングテーブル
    作成のためのルーティングプロトコルパケットとは別
    に、上記ルーティングプロトコルパケットの間隔より短
    い間隔で、相互監視のための監視パケットを定期的に送
    信し合うことを特徴とするルート高速切替方法。
  4. 【請求項4】通信端末が接続される2つのローカルネッ
    トワーク(以下、LAN A,LAN Bと称す)と、
    上記LAN Aと上記LAN Bとを相互接続する2つ
    のルータ装置A、Bとを備えたネットワーク相互接続シ
    ステムにおけるルート高速切替方法であって、 上記LAN Aと上記LAN Bとの間のルートにおい
    て互いにバックアップの関係にある上記ルータ装置Aと
    上記ルータ装置Bとの間のみで、ルーティングテーブル
    作成のためのルーティングプロトコルパケットとは別
    に、上記ルーティングプロトコルパケットの間隔より短
    い間隔で、相互監視のための監視パケットを定期的に送
    信し合うことを特徴とするルート高速切替方法。
  5. 【請求項5】前記監視パケットを定期的に送信し合うル
    ータ装置は、受信する監視パケットの間隔を計測してお
    り、一定時間経っても監視パケットが受信されなくなっ
    たとき、バックアップの関係にあるルータ装置が障害を
    起こしたことを認識することを特徴とする請求項1から
    4の何れか1つに記載のルート高速切替方法。
  6. 【請求項6】前記監視パケットを定期的に送信し合うル
    ータ装置は、監視パケットの送信時に増加し、監視パケ
    ットの受信時に減少する監視カウンタを備え、該監視カ
    ウンタが一定値を超えたとき、バックアップの関係にあ
    るルータ装置が障害を起こしたことを認識することを特
    徴とする請求項1から4の何れか1つに記載のルート高
    速切替方法。
  7. 【請求項7】前記ルータ装置は、それぞれ、自装置が接
    続する広域ネットワーク及びローカルネットワークへの
    インタフェースのコストを示すメトリックを保持し、ル
    ーティングプロトコルパケットのやり取りにより、前記
    LAN Aから前記LANBへの複数のルートごとに、
    ルート中のルータ装置から次のネットワークへのインタ
    フェースのコストを示すメトリックをすべて足し合わせ
    た和によって表される総コストを取得し、該総コストが
    小さいルートを前記LAN Aから前記LAN Bへの
    ルートとして選択するとき、 前記ルータ装置A,Bがそれぞれ保持するメトリックの
    うち、前記LAN Aから前記LAN Bへのルートに
    関与するネットワークへのインタフェースのコストを示
    すメトリックを最小値より大きい値とし、 前記ルータ装置Aは、バックアップの関係にある前記ル
    ータ装置Bの障害を認識したとき、自装置が保持する前
    記メトリックを最小値より大きい値から最小値へと変更
    し、該メトリックが変更になったことを前記LAN A
    に前記ルーティングプロトコルパケットを送信すること
    により通知することを特徴とする請求項1に記載のルー
    ト高速切替方法。
  8. 【請求項8】前記ルータ装置A,Bは、それぞれ、自装
    置が接続する前記WAN A,WAN Bへのインタフ
    ェースのコストを示すメトリックを保持し、 前記LAN Aに接続する通信端末は、前記ルータ装置
    A,Bからのルーティングプロトコルパケットを受信す
    ることにより、前記LAN Aから前記LANBへの複
    数のルートごとに、ルート中のルータ装置から次のネッ
    トワークへのインタフェースのコストを示すメトリック
    をすべて足し合わせた和によって表される総コストを取
    得し、該総コストが小さいルートを前記LAN Aから
    前記LAN Bへのルートとして選択するとき、 前記ルータ装置A,Bがそれぞれ保持する前記WAN
    A,WAN Bへのインタフェースのコストを示すメト
    リックを最小値より大きい値とし、 バックアップの関係にある前記ルータ装置Bの障害を認
    識した前記ルータ装置Aは、自装置が保持する前記WA
    N Aへのインタフェースのコストを示すメトリックを
    最小値に変更し、該メトリックが変更になったことを前
    記LAN Aに前記ルーティングプロトコルパケットを
    送信することにより通知することを特徴とする請求項2
    または3に記載のルート高速切替方法。
  9. 【請求項9】前記ルータ装置A,Bは、それぞれ、前記
    LAN Bへのインタフェースのコストを示すメトリッ
    クを保持し、 前記LAN Aに接続する通信端末は、前記ルータ装置
    A,Bからのルーティングプロトコルパケットを受信す
    ることにより、前記ルータ装置Aから前記LAN Bへ
    のインタフェースのコストを示すメトリックと前記ルー
    タ装置Bから前記LAN Bへのインタフェースのコス
    トを示すメトリックとを取得し、該コストが小さいルー
    トを前記LAN Aから前記LAN Bへのルートとし
    て選択するとき、 前記ルータ装置A,Bがそれぞれ保持する前記LAN
    Bへのインタフェースのコストを示すメトリックを最小
    値より大きい値とし、 バックアップの関係にある前記ルータ装置Bの障害を認
    識した前記ルータ装置Aは、自装置が保持する前記LA
    N Bへのインタフェースのコストを示すメトリックを
    最小値に変更し、該メトリックが変更になったことを前
    記LAN Aに前記ルーティングプロトコルパケットを
    送信することにより通知することを特徴とする請求項4
    に記載のルート高速切替方法。
  10. 【請求項10】前記ルータ装置Aは、バックアップの関
    係にある前記ルータ装置Bの障害を認識したとき、自装
    置が接続するネットワークに対し前記メトリックを操作
    するためのメトリック変更パケットを送信し、 該メトリック変更パケットを受信したルータ装置は、受
    信したネットワークへのインタフェースのメトリックを
    最小値に変更し、該メトリックが変更になったことを、
    該ルータ装置が接続するローカルネットワークに前記ル
    ーティングプロトコルパケットを送信することにより通
    知することを特徴とする請求項7から9の何れか1つに
    記載のルート高速切替方法。
  11. 【請求項11】前記LAN A及びLAN Bに接続し
    ている通信端末は、前記メトリックが変更になったこと
    を通知する前記ルーティングプロトコルパケットを受信
    することにより、自装置が保持している通信パケット送
    信のためのルーティングテーブルを更新することを特徴
    とする請求項10に記載のルート高速切替方法。
  12. 【請求項12】複数のネットワークを接続するためのル
    ータ装置であって、 互いにバックアップの関係にある他のルータ装置との間
    で、ルーティングテーブル作成のためのルーティングプ
    ロトコルパケットとは別に、ルーティングプロトコルパ
    ケットの間隔より短い間隔で、相互監視のための監視パ
    ケットを定期的に送信し合うとともに、該監視パケット
    が受信されなくなったとき、バックアップの関係にある
    ルータ装置が障害を起こしたことを認識する監視手段を
    備えたことを特徴とするルータ装置。
  13. 【請求項13】それぞれに通信端末が接続された複数の
    ネットワークを相互接続するためにそれらのネットワー
    ク間のルート中に介在し、それらのネットワークに、直
    接または更に他のネットワークやルータ装置を介して、
    接続されるルータ装置であって、 自装置から宛先のネットワークへ接続するルートを示す
    ルート情報を格納するルーティングテーブルを記憶する
    記憶手段と、 自装置が接続されているネットワークから該ネットワー
    クに接続された他のルータ装置から送信されたルーティ
    ングプロトコルパケットを受信したとき、該ルーティン
    グプロトコルパケットにより、該他のルータ装置から宛
    先のネットワークへのルートの総コストを取得し、該取
    得した総コストに、自装置から該ルーティングプロトコ
    ルパケットを受信したネットワークへのインタフェース
    のコストを示すメトリックであって最小値より大きい値
    に予め設定してあるメトリックを足し合わせ、該足し合
    わせた結果を自装置から上記宛先のネットワークへのル
    ートの総コストとして上記ルーティングテーブルに格納
    するとともに、上記ルーティングテーブルに格納した上
    記宛先のネットワークへのルートの総コストを含むルー
    ティングプロトコルパケットを作成し、上記ルーティン
    グプロトコルパケットを受信したネットワーク以外のネ
    ットワークに対して送信するルーティングプロトコル手
    段と、 任意の通信端末から宛先が指定されて送信されたパケッ
    トを受信したときに、上記ルーティングテーブルに基づ
    いて該パケットの中継先を決定し、該中継先へとパケッ
    トを送信するルーティング制御手段と、 自装置と互いにバックアップの関係にある他のルータ装
    置との間で、上記ルーティングテーブル作成のためのル
    ーティングプロトコルパケットとは別に、ルーティング
    プロトコルパケットの間隔より短い間隔で、相互監視の
    ための監視パケットを定期的に送信し合うとともに、該
    監視パケットが受信されなくなったとき、上記バックア
    ップの関係にあるルータ装置が障害を起こしたことを認
    識する監視手段と、 該監視手段が上記バックアップの関係にあるルータ装置
    の障害を認識したとき、自装置から自装置に接続してい
    るネットワークへのすべてのインタフェースのコストを
    示すメトリックを最小値に変更するメトリック変更手段
    と、 上記メトリックの最小値への変更を上記ルーティングプ
    ロトコル手段に通知する通知手段とを備え、 上記ルーティングプロトコル手段は、上記通知手段から
    上記メトリックの最小値への変更の通知がされたとき、
    上記足し合わせに用いるメトリックの値を最小値に変更
    することを特徴とするルータ装置。
  14. 【請求項14】前記監視手段は、前記メトリック変更が
    あったとき、自装置に接続されている他のルータ装置に
    メトリックの最小値への変更を要求するメトリックダウ
    ン要求パケットを送信し、他のルータ装置からのメトリ
    ックダウン要求パケットを受信したときは、前記メトリ
    ック変更手段による前記メトリックの最小値への変更及
    び前記通知手段による前記ルーティングプロトコル手段
    への通知を行うことを特徴とする請求項13に記載のル
    ータ装置。
  15. 【請求項15】複数のネットワークを接続するためのル
    ータ装置であって、 上記複数のネットワークに接続された通信端末間のパケ
    ットの送受信を行うパケット送受信機構と、 上記パケットの中継先を決定するためのルーティングテ
    ーブルと、 上記ルーティングテーブルに基づいて上記パケットの中
    継先のルータ装置を決定し、該中継先のルータ装置の上
    記パケット送受信機構へ上記パケットの送信を要求する
    ルーティング制御機構と、 上記ルーティングテーブルを作成するために、他のルー
    タ装置との間及び上記通信端末との間でルーティングプ
    ロトコルパケットの送受信を行うルーティングプロトコ
    ル機構と、 互いにバックアップの関係にあるルータ装置同士で相互
    監視を行うための監視機構と、 上記ローカルネットワーク及び上記広域ネットワークへ
    のインタフェース状態を管理するインタフェース管理機
    構と、 上記バックアップの関係にあるルータ装置の障害を上記
    監視機構が検出したときに上記ルータ装置が接続する上
    記広域ネットワークへの全ての上記インタフェースのコ
    ストを示すメトリックを最小値に変更するメトリック変
    更機構と、 上記メトリックの変更を上記ルーティングプロトコル機
    構に通知する通知機構とから成るルータ装置。
  16. 【請求項16】前記ルーティングプロトコル機構が、R
    IP(Routing Information Pr
    otocol)に基づくルーティングプロトコルを実行
    することを特徴とする請求項15に記載のルータ装置。
  17. 【請求項17】前記ルーティングプロトコル機構が、O
    SPF(Open ShortestPath Fir
    st)に基づくルーティングプロトコルを実行すること
    を特徴とする請求項15に記載のルータ装置。
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