JPH05292099A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH05292099A
JPH05292099A JP9521792A JP9521792A JPH05292099A JP H05292099 A JPH05292099 A JP H05292099A JP 9521792 A JP9521792 A JP 9521792A JP 9521792 A JP9521792 A JP 9521792A JP H05292099 A JPH05292099 A JP H05292099A
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JP
Japan
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cell
time
value
cell transmission
transmission right
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JP9521792A
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English (en)
Inventor
Yukiko Akao
由起子 赤尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノードからの連続したセルの送出を防止する
ことにより伝送路の過負荷を抑え、併せて各ノードに必
要かつ充分な帯域をも割り当て可能とする通信装置を提
供する。 【構成】 通信ノードからのセル送出制御の手段とし
て、一回のみセル送出を可能とする権利を獲得する時間
の発生及び該権利保持の時間間隔並びにセル送出権利獲
得が一定回数生じるよう定められている時間間隔を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各ノードが共有する伝
送路でセルによる情報転送を平等かつ効率よく行える通
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】伝送路を共有する通信ネットワークで
は、伝送路につながる各ノードが無秩序にセルを送出し
ないようアクセス方式を定めている。このアクセス方式
においては、1つのノードが長時間伝送路を専有するこ
とを防止して、各ノードが平等に通信を行える様に、例
えば電子情報通信学会交換システム研究会資料(SSE
90−41)「加入者アクセス高速リングネットワーク
(ATMR, Asynchronous Trans
fer Mode Ring)の構成法に関する検討」
に示されているような工夫がなされている。
【0003】すなわち、1つのノードの送出容量を制限
するためにウインドウ制御と言われるものを採用してい
る。本ウインドウ制御とは、ノードに許可する帯域とし
て一定時間を区切って、その区切られた時間あたり送出
可能なセル数を定めるものである。本ウインドウ制御の
基本的な動作を、以下に説明する。 (1)今、あらかじめ定められた上で繰り返し計測され
る一定時間間隔をT、前記一定時間間隔Tの当該周期内
での経過時間をC、前記一定時間間隔T内で許容される
最大送出セル数をNT、前記一定時間間隔Tの当該周期
内で既に送出したセル数をNとする。
【0004】(2)最初、計時装置の経過時間値C及び
計数装置内の一定時間間隔Tの当該周期内で既に送出し
たセル数Nは共に0とされる。 (3)各ノードでは、セルの到着を確認すると、そのセ
ルが未使用か否かを判断する。 (4)未使用かつNが最大送出セル数NTに達しておら
ず、すなわちウインドウ(窓)が開いており、しかも自
分に送出すべき情報があるときはこのセルに当該情報を
格納して送出する。
【0005】(5)このとき、併せて送出したセル数た
るNを1つ増加させる。 (6)上記(4)、(5)とは逆に、たとえ、ノードに
送出すべき情報があっても、既に送出したセル数Nが最
大送出セル数NTに達っしているときは、次の一定時間
間隔Tの周期に入るまでセル放出は行われない。 (7)なお、計時装置はセルによる情報の送信の有無に
無関係に経過時間Cを図り続ける。
【0006】(8)そして、経過時間Cが上述の一定時
間間隔Tと同じ値になる毎に計時装置のCの値は初期値
たる0にされる。 (9)また、この際併せて計数手段の送出セル数Nも初
期値たる0にされる。すなわち、次の周期の一定時間間
隔Tに入り、あらためて上記(1)からの動作が繰り返
される。
【0007】次に、上記ウインドウ制御の特別な場合と
して、NT=1、すなわち通信ノードのセル送出権利獲
得状態において送出すべき情報があり、かつ伝送路上に
未使用のセルがあれば、当該セルに情報を格納して送出
した後にセル送出権利未獲得状態に遷移し、経過時間C
が一定時間間隔Tに等しくなれば、次の周期の一定時間
間隔Tに入り、再度セル送出権利を獲得するものがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記第1の
方法においては、各ノードは一定時間間隔T内で最大N
T個のセルをいわば自由に送出することが可能であり、
このため各ノードが一斉に作業に入ることが多い始業時
等にはセル送出が連続することがある。その場合には、
他のノードとの都合もあり伝送路の所要伝送容量が一時
的に過大になり、その対策としてセルスイッチやセル多
重装置中に存在するセル待ち合わせのための記憶装置の
容量を大きくする等の必要がある。
【0009】また、逆に送出したいセルがあっても既に
割り当てられた帯域を使用したノードは、各ノードが割
当てられた帯域を使用するまで待たなくてはならなかっ
たり、そのようなノードの状態をリセット(ウインドウ
制御において、次の周期にうつす制御動作)したりしな
ければならず、送出までの遅延時間が大きかった。次
に、前記第2の方法、すなわち前記第1の方法の特殊な
場合では、たしかに、セルの連続送出がなくなり、ノー
ド内で滞留する遅延時間は小さくなる。しかし、伝送路
に対して1/(セル送出権利獲得間隔)の帯域、すなわ
ち送信に使用を許されるディジタル信号量、が通信ノー
ドに対して割り当てられることとなる。このため、たと
えば伝送路に対して実際の必要量からは3/20の帯域
を割り当てるのが適当な場合でも1/6では不足である
ため1/5を割り当てることとなり、割り当てに不経済
が生じる。更に、通信装置において、設備の統一等多く
の理由で全てのノードが同一の帯域量を割り当てられる
ようになっている場合には、たとえばあるノードが伝送
路に対して1/5の帯域を必要とし別のあるノードが伝
送路に対して3/20の帯域を必要とするときには、両
ノードの最大帯域量たる1/5が両ノードに割り当てら
れることとなる。このため伝送路の有効利用という面か
らは、かえって悪平等という結果にもなる。勿論、これ
らの対策若しくは軽減手段として、連続して到着する1
0個のセルのうち1番目と4番目と7番目に到着するセ
ルに送信情報を格納するというような操作も考えられて
いるが、未使用の、すなわち送信情報格納可能のセルの
獲得が他動的であること、制御が複雑となること等もあ
り採用されていない。このため、各ノードが必要充分な
帯域を確保しえ、かつ伝送路の過負荷防止を図れる、し
かも簡易な通信装置の実現が望まれている。
【0010】本発明は、複数の計時手段又は計数手段と
計時手段の組み合わせにて通信ノードのセル送出権利の
獲得頻度及びこの権利の有効時間を制御することによ
り、かかる課題を解決する目的でなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明においてはアドレスの異なる複数の
通信ノードを伝送路に接続し制御情報とユーザ情報から
なるセルを上記伝送路上に送出させることにより各通信
ノード間で情報伝送を行う通信装置において、通信ノー
ドが、セル送出権利をその間に一回のみ獲得する時間間
隔と該権利の保持される時間とを繰り返し計測する第1
の計時装置と、セル送出権利の獲得が所定回数生じるよ
う定められている一定の時間間隔を繰り返し計測すると
共に、あらかじめ定められたセル送出権利獲得停止状態
遷移時間に計測値が等しくなれば前記第1の計時装置の
動作を中止させ、更に、前記一定の時間間隔の新しい周
期を計測する際には所定時間経過後前記第1の計時装置
を初期値から再作動させる第2の計時装置と、前記第1
の計時装置の計測値と計測動作そのものを確認の上、も
し計測動作中かつセル送出権利が獲得され保持されてい
る時間内であり、また送出すべき情報と未使用のセルが
あれば送出すべき情報を未使用のセルに格納して送出し
た後当該セル送出がなかったとした場合にセル送出権利
の保持される時間を経過するまで若しくは前記第1の計
時装置が新しく動作するまではセル送出を行わない制御
装置とを有していることを特徴とする通信装置としてい
る。
【0012】請求項2の発明においては、前記第2の計
時装置が繰り返し計時するセル送出権利獲得が所定回数
生じるように定められている一定の時間間隔は、ノード
にセルが到着する時間間隔を単位として、前記セル送出
権利が獲得される所定回数に対して互いに素であること
を特徴とする請求項1の発明としている。請求項3の発
明においては、アドレスの異なる複数の通信ノードを伝
送路に接続し、制御情報とユーザ情報からなるセルを上
記伝送路上に送出させることにより任意の通信ノード間
で情報伝送を行う通信装置において、通信ノードが、設
定値を繰り返し計時する計時装置と、セル送出権利獲得
の第1の時間間隔が格納されている第1の記憶装置と、
セル送出権利獲得の第2の時間間隔が格納されている第
2の記憶装置と、前記計時装置が繰り返し計測する設定
時間値を第1の記憶装置の値にするか第2の記憶装置の
値にするかを所定の基準で判定する判定装置と、前記計
時装置が新しく設定値を計測するようになると当該設定
値内の時間内で再度セル送出権利を一回だけ獲得し、こ
の状態において送出すべき情報と未使用のセルがあれば
該セルに当該情報を格納して送出した後に当該設定時間
値を経過するまではセル送出を行わない制御装置とを有
していることを特徴とする通信装置としている。
【0013】請求項4の発明においては、セル送出権利
獲得回数を別途定められた一定整数値を上限として前記
第1の計時装置に設定された時間内におけるセル送出権
利獲得回数を繰り返し計測する計数装置を有し、前記判
定装置が前記計時装置の設定時間の値として前記計数装
置の示す回数値が前記一定整数値である場合には前記第
1の記憶装置の時間間隔値を選定し、併せて前記計数装
置の回数値を初期値にし、同じく計数装置の示す回数値
が前記一定整数値でない場合には前記第2の記憶装置の
時間間隔値を選定することを特徴とする請求項3記載の
通信装置としている。
【0014】請求項5の発明においては、繰り返しセル
送出権利獲得回数を計測する前記一定整数値から1を減
じたものに、セルのノードへの到着間隔を単位として前
記第1の記憶装置の時間間隔値を乗じこれに同じく前記
第2の記憶装置の時間間隔値を加えた値と、繰り返しセ
ル送出権利獲得回数を計測する前記一定整数値とが互い
に素であることを特徴とする請求項4記載の通信装置と
している。
【0015】
【作用】上記構成により、請求項1の発明においては、
第1の計時装置がセル送出権利獲得の時間と該権利の保
持される時間とを繰り返し計測する。第2の計時装置
は、セル送出権利が所定回数生じるよう定められている
一定の時間間隔を繰り返し計測する。そして、その際、
計測値があらかじめユーザにより定められたセル送出権
利獲得停止状態遷移時間となれば第1の計時装置を停止
させる。また、前記一定の時間間隔の新しい周期を計測
する際には、計測をはじめてから所定時間経過後前記第
1の計時装置を初期値から再作動させる。
【0016】制御装置は、第1の計時装置が動作中かつ
セル送出権利獲得保持間隔内でありまた送出すべき情報
と未使用のセルがあれば該セルに当該情報を格納して送
出し、しかる後当該セル送出権利を一回のみ獲得し保持
されているとされる時間間隔内は新たなセル送出を行わ
ない。請求項2の発明においては、ノードにセルが到着
する時間間隔を単位として、前記第2の計時装置が繰り
返し計測する前記セル送出権利の獲得が所定回数生じる
よう定められている一定の時間間隔は、前記一定の時間
間隔における前記セル送出権利獲得回数に対して互いに
素であることを特徴とする請求項1記載の通信装置とし
ている。
【0017】請求項3の発明においては、判定手段は計
時装置が繰り返し計測する設定時間として第1の記憶装
置の値とするか第2の記憶装置内の値とするかを所定の
手順で判定する。制御装置は、セル送出権利獲得後計時
装置の計測値が前記設定時間内であるならばセル送出を
一回のみ可能とし、セルを送出すれば当該設定時間が経
過し新しい周期に入るまでは新たなセル送出を行わな
い。
【0018】請求項4の発明においては、計時装置の設
定値として前記第1の記憶装置の値が設定されていると
きは計数装置が別途定められた一定整数値を上限として
前記計測装置が計測する設定時間間隔内でのセル送出の
回数を繰り返し計測する。判定装置が計時装置の設定値
として前記計数装置の値が別途定められた一定値である
場合には第1の記憶装置の時間間隔値を選定し併せて計
数装置の値を初期値にし、同じく一定整数値でない場合
には第2の記憶装置の時間間隔値を選定する。
【0019】請求項5の発明においてはセル送出権利獲
得回数を繰り返し計測する一定値から1を減じたものに
セルのノードへの到着間隔を単位として前記第1の記憶
装置の時間間隔値を乗じこれに前記第2の記憶装置の時
間間隔値を加えた値とが、前記一定回数値と互いに素で
あるとされている。
【0020】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明する。 (第1実施例)請求項1の発明について説明する。図1
は請求項1の発明の一実施例におけるセル送出に係る時
間、時刻若しくはセル送出のタイミング動作を示す概念
図である。以下、これについて説明する。
【0021】本図において、101、102、103、
104、105はある通信ノードがセル送出権利を獲得
する時刻であり、この時刻から一定時間当該ノードはセ
ルの送出権利を唯一回獲得している。106は前記セル
送出権利獲得時刻101〜105が所定回数生じるよう
なされている一定の時間間隔(請求項1にいう「セル送
出権利の獲得が所定回数生じるよう定められている一定
の時間間隔」であり、以下、「規定時間」と言う。)で
あり、この規定時間とセル送出権利獲得の発生回数は各
ノードの所要割り当て帯域量、すなわち発生する送信情
報量を考慮の上定められている。そして、第2の計時装
置によりこの規定時間を繰り返し計測する。なお、本実
施例では、図に示すように時刻110から始まり時刻1
11にて終了する規定時間内にセル送出権利獲得回数は
等間隔に合計5回である。そして、本実施例においては
この間隔107は同時にこのセル送出権利を保持しえる
時間間隔(以下「発生・保持時間」と言う。)でもあ
る。次に、上述のごとくノードがセル送出権利を獲得し
た場合には、当該獲得時刻からこの発生・保持時間だけ
一回に限ってセル送出が可能である。そして第1の計時
装置は原則としてこの発生・保持時間を繰り返し計測す
る。108はセル送出権利獲得停止状態遷移時刻を示
し、第2の計時装置の計測値がこの時刻を示す時間値に
等しくなると、第1の計時装置の繰り返し発生・保持時
間を計測する動作は中止し、またその値は0となる。す
なわち、ノードはたとえ発生・保持時間内かつ当該時間
内にセル送出がなくてもセル送出権利を失い、併せて当
該規定時間の周期内でのセル送出権利獲得もなくなる。
次に、109は時間軸であり、111に示す時刻におい
て第2の計時装置の時刻110からの経過時間の計測値
は規定時間106値に等しくなる。そして、この第2の
計時装置の値が規定時間になると、再び0から新しい周
期の規定時間での経過時間の計測がはじまり、併せて所
定時間経過後第2の計時装置が0から動作状態となり、
再度一定の時間間隔107、すなわち発生・保持時間毎
にセル送出権利獲得が所定回数(本実施例では5回)発
生する。そして、これらの動作が繰り返される。
【0022】なお、ここに規定時間内におけるセル送出
権利獲得が等間隔であるのは、第1の計時装置の構造簡
易化のためであり、またセル送出権利を獲得する時間間
隔と該権利を保持しえる時間とが同じなのは計時装置の
簡易化及び未使用セルの獲得が他動的な面があるためセ
ル送出権利保持時間は長い方がノードからの送信にとっ
ては便利であることを考慮したものである。また、新し
い規定時間に入ってから所定時間経過後第1の計時装置
が作動するのは、ノードにとって適切な通信帯域を確保
すること、各計時装置のタイムラグに対する余裕を考慮
したものであり、条件によっては0時間でよいのは勿論
である。
【0023】次に、図4及び図5を参照しながら本実施
例の本発明に係る部分の構成と同じく送信の動作を説明
する。図4は本実施例たる通信装置を採用した通信ノー
ドの構成図である。本図において、400は通信ノード
全体を示す。410は伝送路にセルを送出するセル送出
部、420はセルの送出を管理するセル送出管理部、4
30は送出するセルが一時格納されるセル送出バッフ
ァ、440はセルを伝送路より受信するセル受信部、4
50は受信されたセルを格納するセル受信バッファ、4
60は通信ノード400に接続される端末との端末イン
ターフェースである。なお、通信ノード400は端末イ
ンターフェース460を介して端末470と接続されて
いる。さて、この接続のもとで本発明に係る構成要素及
びその送信動作、手順の説明するに先立ち、その前提と
なる本通信ノードの一般的な送受信の動作を説明する。
【0024】端末470より通信ノード400におくら
れた情報は端末インターフェース460を介してセル送
出バッファ430に一時格納される。セル送出バッファ
430内の情報はセル送出管理部420の制御によりセ
ル送出部410に送られ、セル送出部410より伝送路
に送出される。一方伝送路より受信された情報はセル受
信部440を介してセル受信バッファ450に格納され
る。セル受信バッファ450内の情報は端末インターフ
ェース460を介し端末470が受信する。
【0025】次に、本発明の要部たる伝送路アクセス制
御に係る構成要素及びその送出管理の動作、手順を説明
する。各通信ノード400のなかでこの伝送路アクセス
制御を行うのがセル送出管理部420である。その構成
を図5に示す。本図に示されるごとくセル送出管理部5
00(図4における420に相応する。)は、発生・保
持時間を繰り返し計測する第1の計時装置520、規定
時間を繰り返し計測する計時装置本体部とセル送出権利
獲得停止状態遷移時間が格納されているメモリ560と
該メモリ内のセル送出権利獲得停止状態遷移時間と計時
装置本体部により計測された経過時間とを比較する比較
部540及び該比較部と計時装置本体部からの情報によ
り第1の計算時装置に所定の動作をなさしめる制御部と
からなる第2の計時装置530、第1の計時装置520
及び第2の計時装置530からの計測時間及び動作中か
否かの情報並びに自分が既に送出したセルの有無により
セル送出権利が獲得保持されているか否かを判断し、こ
の判断に基づきセル送出の可否を示すフラグを格納する
レジスタ510をも制御する制御装置550とから構成
されている。
【0026】次に、このセル送出管理部500の動作を
順に説明する。 (1)第2の計時装置530は規定時間内での時間の経
過を繰り返し計測し、第1の計時装置520は原則とし
て発生・保持時間内での時間の経過を繰り返し計測する
ようになされている。なお、規定時間及び発生・保持時
間の値は、通信ノード400に接続している端末470
が送出する情報量の伝送路容量に対する割合に応じて決
定されている。具体的には、その割合がn/m(ここ
に、n、mは正整数)であるので、セルの到着間隔を単
位として規定時間をm、発生・保持時間に直結する該規
定時間内のセル送出権利獲得回数をnとしている。この
とき、規定時間mに対しセル送出権利獲得の時間間隔は
〔m/n〕となり、メモリ560内の値は(m−〔m/
n〕*n−1)となる。なお、ここに 〔〕 は Ga
ussの記号であり、〔X〕はXを越えない最大の整数
を意味する。また、*はXと×との誤読防止のため、本
明細書においては代わりに使用するものであり、掛け算
を意味する。
【0027】(2)ノードにセルが到着すると、通信ノ
ード300がセル送出権利獲得状態であり、伝送路の状
態が未使用、すなわち未使用セルを獲得できれば、セル
の送信を行うことができる。 (3)そして、セル送出バッファ430に送出すべき情
報があれば、セルの送出を行う。
【0028】(4)このセルの放出に伴い、レジスタ5
10内のフラグは制御装置550の制御のもとセル送出
権利未獲得状態に遷移する。 (5)一方、レジスタ510がセル送出権利獲得状態で
ないならば、たとえ送出すべき情報と未使用のセルがあ
っても情報は送出されない。また、伝送路に未使用状態
のセルがないならばたとえセル送出権利獲得状態であり
かつ送出すべき情報があっても情報は送出されない。
【0029】(6)この際、セル送出の有無に拘らず、
第1の計時装置520及び第2の計時装置530は計時
動作を持続する。 (7)更に、上記(6)の計時動作であるが、第2の計
時装置530においては、その計測値と内蔵するメモリ
560に格納されているセル送出権利獲得停止状態遷移
時間とが内蔵する比較器540により絶えず比較されて
いる。
【0030】(8)上記(7)の比較の結果、もし、両
者の値が一致しないときであり、かつ第1の計時装置5
20の計測値が発生・保持時間に達しているならば、レ
ジスタ510内のフラグは制御装置550の指示のもと
それ以前の状態がセル送出権利を保持していたか否か、
すなわち当該前の発生・保持時間内にセル送出がなされ
ていたか否かに拘らずセル送出権利獲得状態とされる。
併せて、第1の計時装置520は再度0から発生・保持
時間の経過時間の計測を行う。
【0031】(9)上記(7)の比較の結果、もし、第
2の計時装置の計測値とセル送出権利獲得停止状態遷移
時間の値が一致しないときで、第1の計時装置520の
値が0でないならば、セル送出の有無に無関係に第1の
計時装置は発生・保持時間の計測動作を繰り返す。 (10)上記(8)、(9)とは逆に、第2の計時装置
の測定値が送出権利獲得停止状態遷移時間になったとき
には、通信ノード400はセル送出権利獲得停止状態に
遷移する。このセル送出権利獲得停止状態に遷移したと
きには、第2の計時装置530は第1の計時装置520
の計測動作を中止させ、その値を0にする。併せて、当
該規定時間内でのセル送出権利の周期的な獲得はなくな
る。
【0032】(11)時間が経過し、第2の計時装置5
30の値が規定時間になったときには、第2の計時装置
530は次のサイクルの規定時間を図るべく0に再設定
され、併せて通信ノード400はセル送出権利の獲得が
可能な状態に遷移する。このため、当該新しい規定時間
に入った後所定時間経過後、そして本実施例では調度発
生・保持時間一周期分経過後、図1の101の時刻から
第1の計時装置520の発生・保持時間を繰り返し計測
する動作が再開される。
【0033】そして、以上に述べた手順に従ってのセル
の送出が繰り返される。次に請求項2の発明の内容につ
いて上記実施例をもとに説明する。セル送出権利獲得停
止状態の継続時間は、規定時間の長さとその時間間隔内
におけるセル送出権利獲得回数によって決定される。そ
して、この時間内に端末470から送出された情報は、
そのまますぐに伝送路に送出されることなく、いったん
セル送出バッファ430内に蓄積される。このため、セ
ル送出バッファ430の必要バッファ長及びセルの送出
待ちの時間長は、セル送出権利獲得停止状態の継続時間
が長いほど大きくなることになる。
【0034】さて、通信ノード400が伝送路を占有す
る割合、すなわち使用帯域が割り当てられている場合
の、セル送出権利獲得停止状態の継続時間を求める。セ
ルが到着する間隔を単位時間として規定時間(整数)を
M*TM、1規定時間内のセル送出権利獲得回数(整
数)をM*TNとする。ここで、TMとTNは既約であ
り、MはM*TMとN*TNの最大公約数たる正の整数
であるとする。このとき通信ノード400には伝送路に
対して、 (M*TM)/(M*TN)=TM/TN の帯域が割り当てられている。(Mに依存しない)この
場合セル送出権利獲得間隔はセル到着時間の間隔を単時
時間としておおよそ、 〔(M*TM)/(M*TN)〕=〔TM/TN〕 であり、一方セル送出権利獲得停止状態継続時間はおお
よそ、(M*TM)−(M*TN)*〔TM/TN〕 =M*{TM−TN*〔TM/TN〕} となる。そして、この値はMに依存し、M=1の時に最
小となる。
【0035】すなわち、セルが到着する時間間隔を単位
として、規定時間がセル送出権利獲得回数と対に素であ
るときに、セル送出権利獲得停止状態の継続時間は最小
となり、それにともなってセル送出バッファ330の必
要長は短くてすむこととなる。このとき、セル送出権利
を獲得する間隔の時間的なばらつきはもっとも小さくな
ることとなる。
【0036】なお、ここに「おおよそ」とあるのは、他
のノードからの送信もあるため発生・保持時間中に必ず
しも未使用のセルを獲得できるとは限らないこと、また
送信すべき情報があるとも限らないこと、1規定時間内
における最終回数目の発生・保持時間は各ノードに必要
な帯域量から定まる送出権利獲得停止状態遷移時間との
関係で常にセル送出可能とは限らない、すなわち途中で
セル送出権利が失われることを考慮したものである。 (第2実施例)請求項3の発明を実施例に基づいて説明
する。
【0037】図2は本発明の一実施例の概念図であり、
請求項1の発明における図1に相応するものである。本
図において、206、208は判定手段により第1のメ
モリを参照すると判定された時間帯であり、207は判
定手段により第2のメモリを参照すると判定された時間
帯である。判定手段により第1のメモリを参照すると判
定されたときには、第1のメモリに格納された長い方の
時間間隔209内で一回のセル送出権利の獲得がなさ
れ、同じく第2のメモリを参照すると判定されたときに
は、第2のメモリに格納された短い方の時間間隔210
内で一回のセル送出権利の獲得がなされる。従って、2
09、210とも請求項1の発明における発生・保持時
間に相応するものであり、これが長短の二種類あること
となる。そして、本図では、206、208の時間帯で
は各々セル送出の権利がその始期たる205の時刻に唯
一回ずつ獲得され、207の時間帯では201、20
2、203、204の4回獲得されていることとなる。
また、セル送出がない限りこの権利が保持されるのは請
求項1の発明と同様である。ただし、請求項1の発明の
規定時間に相応するものはない。なお、211は時間軸
である。
【0038】次に、この通信ノードの構成について以下
に図6の構成図を参照しながら説明する。なお、本図6
は、請求項1の発明の実施例たる図5に相応するもので
ある。本図6において、図4の420、図5の500に
相応する。セル送出管理部600は、セル送出権利獲得
状態であるか否かを示すフラグが格納されたレジスタ6
10、発生・保持時間に相応する設定時間値を繰り返し
計測する計時装置620、計時装置の設定値を第1のメ
モリの値にするか第2のメモリの値にするかを所定の手
順、本実施例においては別途ユーザにより定められたプ
ログラムに従って判定し、その結果に基づき設定値を決
める判定装置630、制御装置640、第1のセル送出
権利獲得の時間間隔が格納されている第1のメモリ65
0、第2のセル送出権利獲得の時間間隔が格納されてい
る第2のメモリ660で構成されている。なお、制御装
置640の指示のもとレジスタ610に格納されたフラ
グにより、セルの送出は制御される。
【0039】通信ノード400内のセル送出管理部42
0の動作を順に説明する。 (1)判定装置630は、計時装置620の設定値を第
1のメモリ650の値とするか、第2のメモリ660の
値とするかを所定の手順で判定する。 (2)第1のメモリ650の値と判定したときには、制
御部640を介して、計時装置620に第1のメモリ値
を設定する。
【0040】(3)第2のメモリ660の値と判定した
ときには、制御部640を介して、計時装置620に第
2のメモリ値を設定する。 (4)以上(2)、(3)のもとでセルが到着したとき
に、通信ノード400がセル送出権利獲得状態であり、
かつ伝送路の状態が未使用、すなわち未使用のセルがあ
ればセル送信が可能である。
【0041】(5)上記(4)の状態で、セル送出バッ
ファ430に送出すべき情報があれば、セルの送出が行
われる。しかる後レジスタ610内フラグはセル送出権
利未獲得状態に遷移する。このセル送出権利未獲得状態
においては、たとえ送出したい情報があり、かつ未使用
のセルがあっても送出されない。 (6)なお、伝送路の状態が未使用でない、すなわち未
使用のセルを獲得できないならば、たとえ送出したい情
報がありかつセル送出権利獲得状態であっても情報は送
出されない。
【0042】(7)更に、セル送出の有無にかかわらず
計時装置620は上記(2)又は(3)の手順により設
定された同一発生・保持時間内での経過時間の計測を続
行する。このため、計時装置620の値が設定値に達し
ていないときには、セル送信の可否に関するノードの状
態は、セル送出権利獲得状態ではあるが未使用のセル
の到着若しくは送信すべき情報の発生を待っている、
未使用セルの到着若しくは送信すべき情報の発生に無関
係にセル送出権利未獲得状態である、のいずれかとな
る。
【0043】(8)そして、計時装置620の計測値が
上記第1若しくは第2の設定値、すなわち発生・保持時
間になったときには、計時装置620の値は0になると
共に、前の周期の発生・保持時間内におけるセル送出の
有無にかかわらずレジスタ610はセル送出権利獲得状
態に遷移する。 (9)(8)に併せて、計時装置620には再び判定手
段630により所定の手順で判定された第1のメモリの
格納値若しくは第2のメモリの格納値が発生・保持時間
として設定され、以上の(1)から(8)動作が繰り返
される。 (第3実施例)次に、上記第2実施例を併用して請求項
4の発明について説明する。
【0044】本実施例は上記第2実施例、すなわち請求
項3の発明における判定手段の所定の判定手順として、
セル送出権利獲得回数を計測する計数手段を設け、この
計数値を利用するものである。本実施例を図面を参照し
つつ説明する。図3に本実施例におけるセル送出権利獲
得の発生時刻の概念を示す。本図において、301、3
02、303、304は計時装置の設定値が第2のメモ
リの格納値であるときのセル送出権利獲得の発生時刻で
あり305は同じく第1のメモリの格納値であるときの
発生時刻である。そして、これらの時刻から発生・保持
時間間隔内に1回だけノードはセルの送出が可能であ
る。一方、これらのセル送出権利獲得回数は、別途計数
装置により計数される。セル送出権利獲得間隔は、すな
わち発生・保持時間は計時装置により計測を行う。な
お、309は時間軸であり、308、307は各々第1
のメモリと第2のメモリに格納された値、すなわち発生
・保持時間の間隔である。310に相応する時刻におい
て計数装置の示す値は再度初期値である1になり、31
1に相応する時刻において設定された一定値になる。そ
して、301に相応する時刻になると、再び計数手段に
1が加えられ2となり更に、302から304まで1を
加える動作が繰り返される。(なお、ここに相応する時
刻というのは、動作が繰り返されることを考慮したもの
である。)以上に示す動作を実現する通信ノードについ
て以下に図4及び図7を参照しつつ説明する。
【0045】本実施例におけるセル送出管理部420の
構成を図7に示す。セル送出管理部700は、セル送出
権利獲得状態であるかセル送出権利未獲得状態であるか
を示すフラグが格納されたレジスタ710、セル送出権
利獲得間隔を計測する計時手段720、セル送出権利獲
得回数を計測する計数装置730、計数装置の値によ
り、計時装置の設定値を決める制御装置740、第1の
セル送出権利獲得間隔、すなわち、第1の発生・保持時
間が格納されている第1のメモリ750、第2のセル送
出権利獲得間隔、すなわち、第2の発生・保持時間が格
納されている第2のメモリ760で構成されている。以
上のもとで、セル送出の可否はレジスタ710に格納さ
れ制御装置740の指示で動作するフラグにより判定さ
れる。
【0046】以下に、通信ノード400内のセル送出管
理部420の動作を順に説明する。 (1)計数装置730は1に初期入力され、計時装置7
20は0から第2のメモリに格納されているセル発生・
保持時間を測定するよう設定される。この際、計数装置
が繰り返し計数する一定回数値及び第1のメモリ75
0、第2のメモリ760に格納されている発生・保持時
間値は前記のように、通信ノード400に接続している
端末470が送出する情報量の伝送路用量に対する割合
により決定されている。
【0047】(2)セルが到着したときに、通信ノード
400がセル送出権利獲得状態でありかつ伝送路の状態
が未使用、すなわち未使用のセルがあれば、セルの送信
が可能である。 (3)このため、セル送出バッファ430に送出すべき
情報があれば、セルの送出が行われる。併せて、レジス
タ710内フラグはセル送出権利未獲得状態に遷移す
る。
【0048】(4)一方、レジスタ710内フラグがセ
ル送出権利獲得状態でない場合、及び、伝送路の状態が
未使用でない場合には、たとえ送信すべき情報があって
もセルの送出がなされない。 (5)更に、送信情報を格納したセル送出の有無にかか
わらず計時装置720が当該周期における発生・保持時
間の経過を計測する。
【0049】(6)計時装置720の値が設定された発
生・保持時間に達したときには、前の周期におけるセル
送出の有無に無関係にレジスタ710内のフラグはセル
送出権利獲得状態に遷移する。そして、同じくセル送出
の有無には無関係にセル送出権利獲得毎に計数装置73
0は計数値に1を加える。 (7)ここで、計数装置730の計数値が設定回数値に
達したならば、計時装置720の設定値としては第2の
メモリ760の値が入力され、計数装置730の値に1
が入力される。その上で前述の動作を繰り返す。
【0050】(8)一方、計数装置730の値が計数値
に達していないときには、計時装置720には、1から
第1のメモリ750の値を計測するよう設定される。そ
してセルの到着を待って、前述の動作を繰り返す。 なお、ここで計数手段の1周期中第1の記憶装置が唯1
回のみ参照されるのは、これでも同一帯域量を確保する
ためには第2の記憶装置の格納値等を適当に選定するこ
とにより達成され、併せてシステムがハード、ソフト両
面から簡易となることによる。
【0051】請求項5の発明について上記実施例をもと
に説明する。本発明は、請求項4の発明において、請求
項2の発明と同じ効果を得るべくなされたものである。
また、計数装置に設定された一定値たるセル送出権利獲
得回数から1を減じたものにセル到着時間間隔を単位と
して第1のメモリ550に設定されている時間値を乗
じ、これに同じく第2のメモリ560の格納されている
値を加えたものは、請求項1における規定時間に相当す
る。このため、前記のように、セルが到着する間隔を単
位としたときの、この値とセル送出権利獲得回数たる一
定値とが互いに素であるとき、セル送出権利獲得間隔の
ばらつきは小さくなる。すなわち、請求項1記載のセル
送出権利獲得停止状態継続時間は最小となり、それにと
もなってセル送出バッファ330の必要長を短くするこ
とが可能となる。
【0052】以上、本発明を実施例に基づき説明した
が、本発明は何も上記実施例に限定されないのは勿論で
ある。すなわち、 (1)特許請求の範囲及び発明の詳細な説明、わけても
実施例においては請求項1の発明、同3及び同4の発明
における計時装置と計数装置の計測は初期値の0若しく
は1から設定された時間若しくは回数を増加の方向で測
定する旨記載してあるが、これは第1に本願発明の内容
を理解し易くするため統一を図り、第2に通常のストッ
プウォッチ等の計測動作に整合させたものである。この
ため、逆に減少の方向、すなわち計測に伴い初期値たる
設定された時間間隔値若しくは整数値から0若しくは1
の方向へ減少となっていくことをも含む。
【0053】(2)計時装置、計数装置、判定装置等の
装置はあらかじめ組み込まれたプログラムで作動するマ
イクロコンピュータであり、計時はクロック信号を流用
する等実質的にはソフトをも含む概念である。 (3)請求項3の発明における判定装置の所定の判定手
順とは、交互に参照する、ノードにおける単位時間あた
りに発生する送信情報量が夜間は少なく昼間は多いため
時刻によりいずれの記憶装置のものを設定値として採用
するかを判定する、同一企業内における複数のノード等
送信情報の発生につき調整が可能であるため他のノード
と整合させる等他の手順が採用されている。
【0054】(4)同じく、第1の記憶装置を所定回数
参照し、しかる後第2の記憶装置を別の所定回数参照す
る等プログラミングされ、これにより各ノードにおける
時間的に複雑、しかしある程度その傾向を把握しえる送
信情報の発生、ひいては必要な帯域の変化に柔軟に対処
しえるようされている。 (5)各請求項の発明における複数の構成要素が本通信
装置の製造上の制約から同一の部品に一体に組み込まれ
ている、例えば請求項3の発明における第1の記憶装置
と第2の記憶装置とが同一の集積回路内に構成されてい
る若しくは逆に一の構成要素が複数の部品に分散されて
いる。
【0055】(6)未使用のセルの獲得は他動的な要素
が多いため、セル送出権利を有している場合でもセル送
信をなしえないこともありうる。このため発生・保持時
間と規定時間の関係は多少余裕を持ったものとされてい
る。 (7)セルとは単一のセルでなく複数のセルが一体に連
なったセルパケットである。等も本願発明に包含される
のは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にお
いては、送出権利を獲得する時間間隔を計測する第1の
計時装置と前記権利が一定数発生する時間間隔を計測す
る第2の計時装置を設けることにより、特定のノードか
らの連続したセルの送出を防止して伝送路の過負荷を抑
えると共に、他のノードの如何にかかわらず各ノードが
必要かつ充分とする、すなわち必要な帯域が 3/20
等 1/(整数) の形でなくても、セル送出権利の
獲得が可能となり、伝送路の有効利用も図られる。
【0057】請求項2の発明においては、セル送出権利
獲得が所定回数発生するよう定められている一定時間間
隔をセルが到着する時間間隔を単位として前記一定時間
内でのセル送出権利獲得回数に対して互いに素とするこ
とにより、通信ノード内のセル送出バッファ長を小さく
することが可能となる。請求項3の発明においては、セ
ル送出権利が獲得される時間間隔を第1のメモリの値に
設定するか第2のメモリの値に設定するかを所定の手順
で判定する判定手段を設けることにより、請求項1の発
明と同じくノードからの連続したセル送出を防止して伝
送路の過負荷を防止し、併せて他のノードの如何にかか
わらず各ノードに必要かつ充分な帯域量を割り当てるこ
とが可能となり、伝送路の有効利用も図られる。
【0058】請求項4の発明においては、この判定にセ
ル送出権利獲得回数を利用することにより、ノードが必
要かつ充分な帯域量を柔軟に割り当てることが可能とな
る。請求項5の発明においては、セル送出権利獲得回数
を定める値から1を減じたものにセル到着時間間隔を単
位として第1のメモリの値を乗じこの積に第2のメモリ
の値を加えたものを、セル送出権利獲得回数を規定する
値に対して互いに素とすることにより、通信ノード内の
セル送出バッファ長を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における概念図である。
【図2】本発明の別の実施例における概念図である。
【図3】同実施例において、判定手段としてセル送出権
利獲得回数を計測するカウンタを用いた場合の概念図で
ある。
【図4】本発明の実施例における通信ノードの構成を示
すブロック図である。
【図5】同実施例におけるセル送出管理部の構成を示す
ブロック図である。
【図6】本発明の別の実施例におけるセル送出管理部の
構成を示すブロック図である
【図7】同実施例において、判定手段としてセル送出権
利獲得回数を計測するカウンタを用いた場合のセル送出
管理部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101〜105 セル送出権利獲得の時刻 106 規定時間(間隔) 107 発生・保持時間(間隔) 108 セル送出権利獲得停止状態遷移時刻 109 時間軸 110 第2の計時装置が新しい規定時間の経
過を計測し始める時刻 111 第1の計時装置が0停止する時刻 201〜205 セル送出権利獲得の時刻 206、208 判定手段により発生・保持時間値を第
1のメモリの値にセットするとされた時間。 207 同じく第2のメモリの値にセットする
とされた間隔 209 第1のメモリに格納されている発生・
保持時間間隔 210 第2のメモリに格納されている発生・
保持時間間隔 211 時間軸 301〜304 セル送出権利獲得の時刻 307 第1のメモリに格納されている発生・
保持時間(間隔) 308 第1のメモリに格納されている発生・
保持時間(間隔) 309 時間軸 310 計数手段の値をセル送出権利獲得回数
1にする時刻 311 計数手段のセル送出権利獲得回数が設
定値になる時刻 400 通信ノード 410 セル送出部 420 セル送出管理部 430 セル送出バッファ 440 セル受信部 450 セル受信バッファ 460 端末インターフェース 470 端末 500 セル送出管理部 510 レジスタ 520 第1の計時手段 530 第2の計時手段 540 比較器 560 記憶装置 610 レジスタ 620 計時手段 630 判定手段 650 第1の記憶装置 660 第2の記憶装置 720 計時手段 730 計数手段 750 第1の記憶手段 760 第2の記憶手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスの異なる複数の通信ノードを伝
    送路に接続し制御情報とユーザ情報からなるセルを上記
    伝送路上に送出させることにより各通信ノード間で情報
    伝送を行う通信装置において、通信ノードが、 セル送出権利をその間に一回のみ獲得する時間間隔と該
    権利の保持される時間とを繰り返し計測する第1の計時
    装置と、 セル送出権利の獲得が所定回数生じるよう定められてい
    る一定の時間間隔を繰り返し計測すると共に、あらかじ
    め定められたセル送出権利獲得停止状態遷移時間に計測
    値が等しくなれば前記第1の計時装置の動作を中止さ
    せ、更に該一定の時間間隔の新しい周期を計測する際に
    は計測を始めてから所定時間を経過後前記第1の計時装
    置を初期値から再作動させる第2の計時装置と、 前記第1の計時装置の計測値と計測動作そのものを確認
    の上、もし計測動作中かつセル送出権利が獲得され保持
    されている時間内であり、また送出すべき情報と未使用
    のセルがあれば送出すべき情報を未使用のセルに格納し
    て送出した後当該セル送出がなかったとした場合にセル
    送出権利の保持される時間を経過するまで若しくは前記
    第1の計時装置が新しく動作するまではセル放出を行わ
    ない制御装置とを有することを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の計時装置が繰り返し計測する
    セル送出権利獲得が所定回数生じるよう定められている
    一定の時間間隔は、ノードにセルが到着する時間間隔を
    単位として、前記セル送出権利が獲得される所定回数に
    対して互いに素であることを特徴とする請求項1記載の
    通信装置。
  3. 【請求項3】 アドレスの異なる複数の通信ノードを伝
    送路に接続し、制御情報とユーザ情報からなるセルを上
    記伝送路上に送出させることにより任意の通信ノード間
    で情報伝送を行う通信装置において、通信ノードが、 設定値を繰り返し計時する計時装置と、 セル送出権利獲得の第1の時間間隔が格納されている第
    1の記憶装置と、 セル送出権利獲得の第2の時間間隔が格納されている第
    2の記憶装置と、 前記計時装置が繰り返し計測する設定時間値を前記第1
    の記憶装置の値にするか第2の記憶装置の値にするかを
    所定の基準で判定する判定装置と、 前記計時装置が新しく設定値を計測するようになると当
    該設定値内の時間内でセル送出権利を一回だけ獲得し、
    この状態において送出すべき情報と未使用のセルがあれ
    ば該セルに当該情報を格納して送出した後に当該設定時
    間値を経過するまではセル送出を行わない制御装置とを
    有していることを特徴する通信装置。
  4. 【請求項4】 別途定められた一定整数値を上限として
    前記第1の計時装置に設定された時間内におけるセル送
    出権利獲得回数を繰り返し計数する計数装置を有し、前
    記判定装置が前記計時装置の設定時間の値として前記計
    数装置の示す回数値が前記一定整数値である場合には前
    記第1の記憶装置の時間間隔値を選定し併せて前記計数
    装置の回数値を初期値にし、同じく計数装置の示す回数
    値が前記一定整数値でない場合には前記第2の記憶装置
    の時間間隔値を選定することを特徴とする請求項3記載
    の通信装置。
  5. 【請求項5】 繰り返しセル送出権利獲得回数を計測す
    る前記一定整数値から1を減じたものに、セルのノード
    への到着間隔を単位として前記第1の記憶装置の時間間
    隔値を乗じこれに同じく前記第2の記憶装置の時間間隔
    値を加えた値と、繰り返しセル送出権利獲得回数を計測
    する前記一定整数値とが互いに素であることを特徴とす
    る請求項4記載の通信装置。
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