JPH0529092B2 - - Google Patents
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- JPH0529092B2 JPH0529092B2 JP61058997A JP5899786A JPH0529092B2 JP H0529092 B2 JPH0529092 B2 JP H0529092B2 JP 61058997 A JP61058997 A JP 61058997A JP 5899786 A JP5899786 A JP 5899786A JP H0529092 B2 JPH0529092 B2 JP H0529092B2
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- glass
- glass layer
- polyvinyl butyral
- butyral resin
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/15—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on an electrochromic effect
- G02F1/153—Constructional details
- G02F1/1533—Constructional details structural features not otherwise provided for
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、自動車用のサンルーフガラス、フロ
ントガラス及び防眩ドアミラー、或いは、屋外用
電子デイスプレイ、窓用調光ガラス、サンバイザ
ー等に供される光スイツチング素子に関するもの
である。
ントガラス及び防眩ドアミラー、或いは、屋外用
電子デイスプレイ、窓用調光ガラス、サンバイザ
ー等に供される光スイツチング素子に関するもの
である。
光スイツチング素子には、エレクトロクロミツ
ク(以下ECと称する)材料を用いた調光ガラス
により形成した、例えば自動車用サンルーフガラ
ス、サイドガラス、及び防眩ミラー等がある。ま
た、液晶材料を用いた防眩ミラー及び屋外のパブ
リツク表示等についても既に提案されている。こ
のような光スイツチング素子は、入射光の透過率
を調整する機能を備えた上記EC材料や液晶材料
等の調光体を、表側ガラス基板と裏側基板との間
に挾封して構成されるが、上記EC材料及び液晶
材料は、屋外での紫外線を含む太陽光による光寿
命が短いものである。従つて、この欠点を改善す
るために、従来の光スイツチング素子は、紫外線
吸収剤を混入させたアクリル系フイルム或いは偏
光フイルムからなる保護フイルムが表面層上に貼
着されていた。
ク(以下ECと称する)材料を用いた調光ガラス
により形成した、例えば自動車用サンルーフガラ
ス、サイドガラス、及び防眩ミラー等がある。ま
た、液晶材料を用いた防眩ミラー及び屋外のパブ
リツク表示等についても既に提案されている。こ
のような光スイツチング素子は、入射光の透過率
を調整する機能を備えた上記EC材料や液晶材料
等の調光体を、表側ガラス基板と裏側基板との間
に挾封して構成されるが、上記EC材料及び液晶
材料は、屋外での紫外線を含む太陽光による光寿
命が短いものである。従つて、この欠点を改善す
るために、従来の光スイツチング素子は、紫外線
吸収剤を混入させたアクリル系フイルム或いは偏
光フイルムからなる保護フイルムが表面層上に貼
着されていた。
ところが、上記従来の構造では、上記の保護フ
イルムは硬度が低いため、砂が衝突した際、或い
は汚れを拭き取る際に傷が付き易い。また、表面
にうねりを有しがちであるため写出された像が歪
み易い。さらに、アクリル系等の保護フイルムが
表面に露出した構造であるため、耐薬品性、耐熱
性及び耐候性が低い。その上、例えば自動車用フ
ロントガラス及び防眩ドアミラー等のように曲面
形の光スイツチング素子の場合には、保護フイル
ムの貼着作業が困難である等の欠点を有してい
た。
イルムは硬度が低いため、砂が衝突した際、或い
は汚れを拭き取る際に傷が付き易い。また、表面
にうねりを有しがちであるため写出された像が歪
み易い。さらに、アクリル系等の保護フイルムが
表面に露出した構造であるため、耐薬品性、耐熱
性及び耐候性が低い。その上、例えば自動車用フ
ロントガラス及び防眩ドアミラー等のように曲面
形の光スイツチング素子の場合には、保護フイル
ムの貼着作業が困難である等の欠点を有してい
た。
本発明は、上記従来の問題点を考慮して成され
たものであつて、紫外線及び傷の発生等に対する
保護機能を有すると共に、可視光領域の光透過率
を向上して優れた調光性能を得ることが可能であ
り、かつ表面形状に関わらず簡単に上記の保護機
能を備えることができる光スイツチング素子の提
供を目的とするものである。
たものであつて、紫外線及び傷の発生等に対する
保護機能を有すると共に、可視光領域の光透過率
を向上して優れた調光性能を得ることが可能であ
り、かつ表面形状に関わらず簡単に上記の保護機
能を備えることができる光スイツチング素子の提
供を目的とするものである。
本発明の光スイツチング素子は、上記の目的を
達成するために、入射光の透過率を調整する機能
を備えた調光体を表側ガラス基板と裏側基板との
間に設けて成る光スイツチング素子において、表
側ガラス基板の表面に、ベンゾトリアゾール系の
紫外線吸収剤とポリビニルブチラール樹脂との混
合物から成る紫外線吸収剤入ポリビニルブチラー
ル樹脂層を設け、この樹脂層上に表面保護ガラス
層を設けると共に、上記樹脂層の端面に防湿剤を
塗布したことを特徴とするものである。
達成するために、入射光の透過率を調整する機能
を備えた調光体を表側ガラス基板と裏側基板との
間に設けて成る光スイツチング素子において、表
側ガラス基板の表面に、ベンゾトリアゾール系の
紫外線吸収剤とポリビニルブチラール樹脂との混
合物から成る紫外線吸収剤入ポリビニルブチラー
ル樹脂層を設け、この樹脂層上に表面保護ガラス
層を設けると共に、上記樹脂層の端面に防湿剤を
塗布したことを特徴とするものである。
〔実施例 1〕
本発明の第1実施例を第1図に基づいて以下に
説明する。
説明する。
光スイツチング素子であるエレクトロクロミツ
ク(以下ECと称する)式サンルーフガラスは、
表側ガラス層1、中間ガラス層2及び裏側ガラス
層3の3枚の平面状ガラス層を有しており、表側
ガラス層1と中間ガラス層2との間には紫外線吸
収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4が、また中
間ガラス層2と裏側ガラス層3との間にはEC層
5が各々介装された構造を成している。言い換え
ると、表側ガラス基板としての中間ガラス層2
と、裏側基板としての裏側ガラス層3との間に、
入射孔の透過率を調整する機能を備える調光体と
してのEC層を設けてECパネルが構成され、この
ECパネルの表面層となる中間ガラス層2上に、
紫外線吸収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4が
設けられ、この上に表面保護ガラス層としての表
側ガラス層1が設けられたものである。
ク(以下ECと称する)式サンルーフガラスは、
表側ガラス層1、中間ガラス層2及び裏側ガラス
層3の3枚の平面状ガラス層を有しており、表側
ガラス層1と中間ガラス層2との間には紫外線吸
収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4が、また中
間ガラス層2と裏側ガラス層3との間にはEC層
5が各々介装された構造を成している。言い換え
ると、表側ガラス基板としての中間ガラス層2
と、裏側基板としての裏側ガラス層3との間に、
入射孔の透過率を調整する機能を備える調光体と
してのEC層を設けてECパネルが構成され、この
ECパネルの表面層となる中間ガラス層2上に、
紫外線吸収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4が
設けられ、この上に表面保護ガラス層としての表
側ガラス層1が設けられたものである。
上記の構成において、EC式サンルーフガラス
の構造は以下の工程にて行われる。
の構造は以下の工程にて行われる。
先ず、一般的なECパネルの製造方法により、
中間ガラス層2及び裏側ガラス層3となる45cm角
の2枚のソーダ石灰ガラス板の間に電極及びEC
層5を形成し、これらをエポキシ系またはガラス
系接着剤でシール接着し、さらに電解液を充填し
てECパネルとする。次に、表側ガラス層1とな
る表面未処理の5mm厚平面保護ガラス板を準備
し、この平面保護ガラス板と上記ECパネル表面
の中間ガラス層2とを洗浄する。また、紫外線吸
収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4となる、ベ
ンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤0.5%とポリ
ビニルブチラール樹脂99.5%とを混練して形成し
たフイルム上の混合物を用意し、これを洗浄して
乾燥する。次に、上記ECパネルの中間ガラス層
2と保護ガラスとの間に上記の混合物を挟み、ロ
ール方式(1〜10Kg/cm2)、または減圧方式(600
mmHg以上)で加温(60〜100℃)しながら予備接
着する。そして、最終的には油圧式または空気圧
式のオートクレーブ(80〜120℃、5〜15Kg/cm2)
により本接着し、ECパネル上に紫外線吸収剤入
ポリビニルブチラール樹脂層4及び表側ガラス層
1を設ける。尚、上記紫外線吸収剤は、吸収する
紫外線の波長を考慮してベンゾトリアゾール系を
使用している。また紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層4の端面には防湿剤を塗布する。
中間ガラス層2及び裏側ガラス層3となる45cm角
の2枚のソーダ石灰ガラス板の間に電極及びEC
層5を形成し、これらをエポキシ系またはガラス
系接着剤でシール接着し、さらに電解液を充填し
てECパネルとする。次に、表側ガラス層1とな
る表面未処理の5mm厚平面保護ガラス板を準備
し、この平面保護ガラス板と上記ECパネル表面
の中間ガラス層2とを洗浄する。また、紫外線吸
収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4となる、ベ
ンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤0.5%とポリ
ビニルブチラール樹脂99.5%とを混練して形成し
たフイルム上の混合物を用意し、これを洗浄して
乾燥する。次に、上記ECパネルの中間ガラス層
2と保護ガラスとの間に上記の混合物を挟み、ロ
ール方式(1〜10Kg/cm2)、または減圧方式(600
mmHg以上)で加温(60〜100℃)しながら予備接
着する。そして、最終的には油圧式または空気圧
式のオートクレーブ(80〜120℃、5〜15Kg/cm2)
により本接着し、ECパネル上に紫外線吸収剤入
ポリビニルブチラール樹脂層4及び表側ガラス層
1を設ける。尚、上記紫外線吸収剤は、吸収する
紫外線の波長を考慮してベンゾトリアゾール系を
使用している。また紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層4の端面には防湿剤を塗布する。
このようにして形成されたEC式サンルーフガ
ラスは、400nm以下の紫外光が紫外線吸収剤入ポ
リビニルブチラール樹脂層4にて吸収され、これ
により素子の光寿命が向上されると共に、上記紫
外線吸収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4上に
表側ガラス層1を設けた構成であるから、以下の
ような効果を奏する。
ラスは、400nm以下の紫外光が紫外線吸収剤入ポ
リビニルブチラール樹脂層4にて吸収され、これ
により素子の光寿命が向上されると共に、上記紫
外線吸収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4上に
表側ガラス層1を設けた構成であるから、以下の
ような効果を奏する。
1 優れた耐擦傷性を有する。即ち、表面がガラ
ス層1で被われているため、表面硬度が高く傷
が生じ難い。
ス層1で被われているため、表面硬度が高く傷
が生じ難い。
2 優れた耐薬品性を有する。即ち、表側がガラ
ス層1で被われているため、有機溶剤等で侵さ
れ難い。
ス層1で被われているため、有機溶剤等で侵さ
れ難い。
3 優れた平坦性を有する。即ち、表面にガラス
層1を有することにより、フイルムを表面層と
したときのように、製法上或いは粘着剤で貼着
する際に生じるうねりがなく、極めて平坦な表
面を得ることができ、防眩ミラー等に使用した
場合に像のひずみが起こらない。尚、ガラス層
はコルバーン法で製造するよりもフロート法で
製造する方が良好な平坦性を得ることができ
る。
層1を有することにより、フイルムを表面層と
したときのように、製法上或いは粘着剤で貼着
する際に生じるうねりがなく、極めて平坦な表
面を得ることができ、防眩ミラー等に使用した
場合に像のひずみが起こらない。尚、ガラス層
はコルバーン法で製造するよりもフロート法で
製造する方が良好な平坦性を得ることができ
る。
4 優れた透過率特性を有する。即ち、ポリビニ
ルブチラール樹脂の屈曲率がガラスの屈折率に
近いことにより、表側ガラス層1から紫外線吸
収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4へ入射す
る光の透過率が大きくなる。従つて、ON/
OFFの反射率の差またはコントラスト比を増
大することができ、良好な調光性能を得ること
でができる。
ルブチラール樹脂の屈曲率がガラスの屈折率に
近いことにより、表側ガラス層1から紫外線吸
収剤入ポリビニルブチラール樹脂層4へ入射す
る光の透過率が大きくなる。従つて、ON/
OFFの反射率の差またはコントラスト比を増
大することができ、良好な調光性能を得ること
でができる。
5 紫外線吸収剤入ポリビニルブチラール樹脂層
4の端面に防湿剤を塗布しているので、全体と
しての調光性能の低下を長期にわたつて抑制す
ることができる。即ち、二枚のガラス層で上記
の樹脂層を挾着した構造においては、外部に露
出する樹脂層の端面からの吸湿で、この樹脂層
の端部側の膨潤変形等に起因するガラス層との
剥離を生じるおそれがあり、この場合、空気層
が介在して光透過率が低下することとなるが、
このような不具合の発生が防止されて、良好な
調光性能を維持することができる。
4の端面に防湿剤を塗布しているので、全体と
しての調光性能の低下を長期にわたつて抑制す
ることができる。即ち、二枚のガラス層で上記
の樹脂層を挾着した構造においては、外部に露
出する樹脂層の端面からの吸湿で、この樹脂層
の端部側の膨潤変形等に起因するガラス層との
剥離を生じるおそれがあり、この場合、空気層
が介在して光透過率が低下することとなるが、
このような不具合の発生が防止されて、良好な
調光性能を維持することができる。
6 飛散防止機能を有する。即ち、表側ガラス層
1が何らかの衝撃を受けることにより破損する
ことがあつても、紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層4はフイルム状であるため、ガ
ラスの飛散が防止される。
1が何らかの衝撃を受けることにより破損する
ことがあつても、紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層4はフイルム状であるため、ガ
ラスの飛散が防止される。
〔実施例 2〕
本発明の第2実施例を第2図に基づいて以下に
説明する。
説明する。
光スイツチング素子である液晶(LC)式防眩
ドアミラーは、背面に曲面状の保護層8が設けら
れており、この保護層8上に、順次、各々曲面状
を成すAl反射層6、裏側ガラス層(裏側基板)
3、ゲストホスト型液晶層(調光体)7、中間ガ
ラス層(表側ガラス基板)2、紫外線吸収剤入ポ
リビニルブチラール樹脂層4及び表側ガラス層
(表面保護ガラス層)1が設けられた構成である。
言い換えると、保護層8、Al反射層6、裏側ガ
ラス層3、ゲストホスト型液晶層7及び中間ガラ
ス層2にて構成される液晶素子の表面層となる中
間ガラス層2上に、紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層4を設け、この上に表側ガラス層
1を設けたものである。
ドアミラーは、背面に曲面状の保護層8が設けら
れており、この保護層8上に、順次、各々曲面状
を成すAl反射層6、裏側ガラス層(裏側基板)
3、ゲストホスト型液晶層(調光体)7、中間ガ
ラス層(表側ガラス基板)2、紫外線吸収剤入ポ
リビニルブチラール樹脂層4及び表側ガラス層
(表面保護ガラス層)1が設けられた構成である。
言い換えると、保護層8、Al反射層6、裏側ガ
ラス層3、ゲストホスト型液晶層7及び中間ガラ
ス層2にて構成される液晶素子の表面層となる中
間ガラス層2上に、紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層4を設け、この上に表側ガラス層
1を設けたものである。
上記の構成において、LC式防眩ドアミラーは
以下の工程にて製造される。
以下の工程にて製造される。
先ず、3枚の厚み1mmの平面ソーダ石灰ガラス
板を準備する。この3枚のガラス板を通常のドア
ミラーのように曲率1000mmφの曲面状に熱変形さ
せ、さらに、任意の曲線形状にカツトして曲面ガ
ラス板を形成する。次いで、先ず2枚の曲面ガラ
ス板により、通常の液晶素子と同じ製法にて電極
及び配向膜等を形成した後、これら2枚のガラス
板の間隙にゲストホスト型液晶を充填し、裏側ガ
ラス層3、ゲストホスト型液晶層7及び中間ガラ
ス層2を形成する。残り1枚のガラス板は凸面側
に多層蒸着、デイツピング或いはエツチングを行
い、反射防止処理を施す。次に、このガラス板と
液晶素子を洗浄し、ガラス板の凹面側と液晶素子
の表面層である中間ガラス層2との間に、ベンゾ
トリアゾール系の紫外線吸収剤とポリビニルブチ
ラールフイルムとを混練して形成したフイルム状
の混合物を挟み、真空蒸着装置に入れる。真空蒸
着装置内でこれを60〜100℃に30分間加熱して、
液晶素子パネル、紫外線吸収剤入ポリビニルブチ
ラール樹脂層4及び表側ガラス層1を予備接着す
る。紫外線吸収剤入ポリビニルブチラール樹脂層
4の端面には防湿剤を塗布する。そして同時に液
晶素子パネルの凹面側にAl反射層6を形成する。
これを装置から取り出し、前記第1実施例と同様
にオートクレーブにて本接着を行つた後、保護層
8を形成する。
板を準備する。この3枚のガラス板を通常のドア
ミラーのように曲率1000mmφの曲面状に熱変形さ
せ、さらに、任意の曲線形状にカツトして曲面ガ
ラス板を形成する。次いで、先ず2枚の曲面ガラ
ス板により、通常の液晶素子と同じ製法にて電極
及び配向膜等を形成した後、これら2枚のガラス
板の間隙にゲストホスト型液晶を充填し、裏側ガ
ラス層3、ゲストホスト型液晶層7及び中間ガラ
ス層2を形成する。残り1枚のガラス板は凸面側
に多層蒸着、デイツピング或いはエツチングを行
い、反射防止処理を施す。次に、このガラス板と
液晶素子を洗浄し、ガラス板の凹面側と液晶素子
の表面層である中間ガラス層2との間に、ベンゾ
トリアゾール系の紫外線吸収剤とポリビニルブチ
ラールフイルムとを混練して形成したフイルム状
の混合物を挟み、真空蒸着装置に入れる。真空蒸
着装置内でこれを60〜100℃に30分間加熱して、
液晶素子パネル、紫外線吸収剤入ポリビニルブチ
ラール樹脂層4及び表側ガラス層1を予備接着す
る。紫外線吸収剤入ポリビニルブチラール樹脂層
4の端面には防湿剤を塗布する。そして同時に液
晶素子パネルの凹面側にAl反射層6を形成する。
これを装置から取り出し、前記第1実施例と同様
にオートクレーブにて本接着を行つた後、保護層
8を形成する。
このようにして形成されたLC式防眩ドアミラ
ーにおいても、前記実施例同様に、素子の光寿命
が向上すると共に、優れた耐擦傷性・耐薬品性等
を備え、さらに、表側ガラス層1に反射防止処理
が施されているので、表側ガラス層1での入射光
の反射ロスが減少し、これによつて、ON/OFF
の反射率の差またはコントラスト比が増大し、よ
り良好な調光性能を得ることができる。
ーにおいても、前記実施例同様に、素子の光寿命
が向上すると共に、優れた耐擦傷性・耐薬品性等
を備え、さらに、表側ガラス層1に反射防止処理
が施されているので、表側ガラス層1での入射光
の反射ロスが減少し、これによつて、ON/OFF
の反射率の差またはコントラスト比が増大し、よ
り良好な調光性能を得ることができる。
また、ポリビニルブチラールは容易に熱変形さ
せることができるので、これを、各々曲面形状を
成す中間ガラス層2と表側ガラス層1との間に介
装して熱プレスすることにより、曲面形素子の形
成を容易に行うことができる。
せることができるので、これを、各々曲面形状を
成す中間ガラス層2と表側ガラス層1との間に介
装して熱プレスすることにより、曲面形素子の形
成を容易に行うことができる。
本発明の光スイツチング素子は、以上のよう
に、表側ガラス基板の表面に、ベンゾトリアゾー
ル系の紫外線吸収剤とポリビニルブチラール樹脂
との混合物から成る紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層を設け、この樹脂層上に表面保護
ガラス層を設けると共に、上記樹脂層の端面に防
湿剤を塗布した構成である。
に、表側ガラス基板の表面に、ベンゾトリアゾー
ル系の紫外線吸収剤とポリビニルブチラール樹脂
との混合物から成る紫外線吸収剤入ポリビニルブ
チラール樹脂層を設け、この樹脂層上に表面保護
ガラス層を設けると共に、上記樹脂層の端面に防
湿剤を塗布した構成である。
これにより、紫外線による劣化が抑制されて、
優れた耐光性を有すると共に、表面の耐擦傷性・
耐薬品性等が向上する。
優れた耐光性を有すると共に、表面の耐擦傷性・
耐薬品性等が向上する。
また、フイルムを表面層として貼着する際に生
じるうねりがなく、防眩ミラー等に使用した場合
に像のひずみが起こらないこと、ポリビニルブチ
ラール樹脂の屈折率がガラスの屈折率に近いこと
により大きな光の透過率が得られ、また、樹脂層
の端面に耐湿剤が塗布されていることによつて、
吸湿に伴う端部側でのガラス層からの剥離等が防
止されて光の透過率の低下が抑制されること等に
より、良好な調光性能を長期にわたつて維持する
ことができる。
じるうねりがなく、防眩ミラー等に使用した場合
に像のひずみが起こらないこと、ポリビニルブチ
ラール樹脂の屈折率がガラスの屈折率に近いこと
により大きな光の透過率が得られ、また、樹脂層
の端面に耐湿剤が塗布されていることによつて、
吸湿に伴う端部側でのガラス層からの剥離等が防
止されて光の透過率の低下が抑制されること等に
より、良好な調光性能を長期にわたつて維持する
ことができる。
さらに、ポリビニルブチラールは容易に熱変形
させることができ、各々曲面形状を成す表側ガラ
ス基板と表面保護ガラス層との間に介装して熱プ
レスすることにより、任意の形状に容易に形成す
ることができる等の効果を奏する。
させることができ、各々曲面形状を成す表側ガラ
ス基板と表面保護ガラス層との間に介装して熱プ
レスすることにより、任意の形状に容易に形成す
ることができる等の効果を奏する。
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2
図は他の実施例を示す斜視図である。 1は表側ガラス層(表面保護ガラス層)、2は
中間ガラス層(表側ガラス基板)、3は裏側ガラ
ス層(裏側基板)、4は紫外線吸収剤入ポリビニ
ルブチラール樹脂層、5はエレクトロクロミツク
(EC)層(調光体)、6はAl反射層、7はゲスト
ホスト型液晶層(調光体)である。
図は他の実施例を示す斜視図である。 1は表側ガラス層(表面保護ガラス層)、2は
中間ガラス層(表側ガラス基板)、3は裏側ガラ
ス層(裏側基板)、4は紫外線吸収剤入ポリビニ
ルブチラール樹脂層、5はエレクトロクロミツク
(EC)層(調光体)、6はAl反射層、7はゲスト
ホスト型液晶層(調光体)である。
1 撮影系を通過した被写体の光束を反射部材で
反射させた後に結像された像を観察する一眼レフ
レツクスカメラのフアインダーに於いて、前記像
の光束を被写体側に反射させる第1の反射面と、
該第1の反射面から反射された光束を前記撮影系
の光軸から離れる方向に反射させる第2の反射面
と、該第2の反射面から反射された光束を再結像
させるための結像系と、該結像系の結像面までの
間に該結像系を射出した光束を観察側へ反射させ
る第3の反射面と、該第3の反射面により反射さ
れた光束を前記光軸に近づく方向へ反射させる第
4の反射面とを有し、更に該第4の反射面から反
射された光束を接眼レンズ側へ反射させる第5の
反射面とを具備することを特徴とするフアインダ
ー光学系。
反射させた後に結像された像を観察する一眼レフ
レツクスカメラのフアインダーに於いて、前記像
の光束を被写体側に反射させる第1の反射面と、
該第1の反射面から反射された光束を前記撮影系
の光軸から離れる方向に反射させる第2の反射面
と、該第2の反射面から反射された光束を再結像
させるための結像系と、該結像系の結像面までの
間に該結像系を射出した光束を観察側へ反射させ
る第3の反射面と、該第3の反射面により反射さ
れた光束を前記光軸に近づく方向へ反射させる第
4の反射面とを有し、更に該第4の反射面から反
射された光束を接眼レンズ側へ反射させる第5の
反射面とを具備することを特徴とするフアインダ
ー光学系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61058997A JPS62215247A (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 光スイツチング素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61058997A JPS62215247A (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 光スイツチング素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62215247A JPS62215247A (ja) | 1987-09-21 |
JPH0529092B2 true JPH0529092B2 (ja) | 1993-04-28 |
Family
ID=13100493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61058997A Granted JPS62215247A (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 光スイツチング素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62215247A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0159225U (ja) * | 1987-10-09 | 1989-04-13 | ||
US5355245A (en) * | 1988-02-12 | 1994-10-11 | Donnelly Corporation | Ultraviolet protected electrochemichromic rearview mirror |
US5239406A (en) * | 1988-02-12 | 1993-08-24 | Donnelly Corporation | Near-infrared reflecting, ultraviolet protected, safety protected, electrochromic vehicular glazing |
FR2691550B1 (fr) * | 1992-05-21 | 1995-04-21 | Saint Gobain Vitrage Int | Vitrage électrochrome architectural. |
JP4863707B2 (ja) * | 2005-12-12 | 2012-01-25 | 株式会社ブリヂストン | 情報表示用パネルの製造方法および情報表示用パネル |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57167009A (en) * | 1981-04-09 | 1982-10-14 | Asahi Glass Co Ltd | Dimming body |
JPS5834438A (ja) * | 1981-08-24 | 1983-02-28 | Seiko Instr & Electronics Ltd | エレクトロクロミツク表示装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5557771U (ja) * | 1978-06-14 | 1980-04-19 | ||
JPS6194819U (ja) * | 1984-11-29 | 1986-06-18 |
-
1986
- 1986-03-17 JP JP61058997A patent/JPS62215247A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57167009A (en) * | 1981-04-09 | 1982-10-14 | Asahi Glass Co Ltd | Dimming body |
JPS5834438A (ja) * | 1981-08-24 | 1983-02-28 | Seiko Instr & Electronics Ltd | エレクトロクロミツク表示装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62215247A (ja) | 1987-09-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |