JPH0529022Y2 - - Google Patents

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JPH0529022Y2
JPH0529022Y2 JP11125390U JP11125390U JPH0529022Y2 JP H0529022 Y2 JPH0529022 Y2 JP H0529022Y2 JP 11125390 U JP11125390 U JP 11125390U JP 11125390 U JP11125390 U JP 11125390U JP H0529022 Y2 JPH0529022 Y2 JP H0529022Y2
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cage body
side plates
cage
plate
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、動物を収容して飼育するための飼育
用ケージに関する。
(従来の技術) 医学あるいは薬学実験のためやペツトとして、
犬、猫あるいは猿などの動物を、第6図に示すよ
うな飼育用ケージ内に収容して飼育している。
この飼育用ケージは、左右側板1a,bと正面
板1cと背面板1dと天板(天井部)1eと底板
(底部)1fにより箱型に形成されたケージ本体
1を有しており、その内部には給餌器(不図示)
等が設けられ動物を収容して飼育するようになつ
ている。正面板1cには、動物を出し入れするた
めの格子状の開閉扉2が設けられている。
また、飼育用ケージは、限られたスペースの中
でより多くの動物を収容すると共に、同時に多く
の動物を観察し得るようにするために、複数段の
棚板3を有する飼育棚4に設置されるようになつ
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前記医学あるいは薬学実験に供給さ
れる動物は、病原菌が無い状態で飼育しなければ
ならないので、ケージ本体1の中に収容すると、
定期的にケージ本体1および動物を洗浄あるいは
消毒する必要があるが、従来の飼育用ケージでは
洗浄・消毒作業が十分に行われない虞れがある。
すなわち、ケージ本体1を組み立てる際に、平
板状あるいはL字型の複数枚の金属製板材の所定
端部同士を突き当てた状態でスポツト溶接等の溶
接手段によつて接合するので、この突き合わせ部
分、すなわち、ケージ本体1のコーナーはほぼ直
角面を呈して洗浄し難くなり、餌や糞などの汚物
が残り、不潔となる虞れがある。
ケージ本体1を充分に洗浄しないと、ケージ本
体1内の残つた汚物に起因して昆虫類(コバエな
ど)や細菌などが発生する虞れがある。そこで、
特にコーナーに留まつた汚物を除去すべく、ブラ
シ等により手作業にて充分に洗浄すれば、洗浄・
消毒作業が煩雑で、時間がかかるという問題点が
ある。
また、飼育用ケージを飼育棚4の棚板3に載せ
るとき、隣接するケージ本体1,1の側板1a,
b間に僅かな〓間Sが生じ、ここにごみや虫など
が入り込む虞れもある。狭少な〓間Sからごみ等
の異物を取り除くことは容易でなく、飼育棚4か
らケージ本体1を一旦卸さなければならない。
さらに、飼育棚4の棚板3上でケージ本体1内
の動物が悪戯若しくは暴れると、その都度ケージ
本体1が振動して壊れたり動物が怪我したり、時
には飼育棚4からケージ本体1が落下する虞れも
ある。また、ケージ本体1の振動に伴つて大きな
ガタツキ音が発生し、興奮あるいは怯えなど同室
の動物に悪影響を与えてより暴れさせ、ケージ本
体1の破損や動物の怪我が大きくなることもあ
る。
本考案は、このような従来技術の欠点・問題点
に鑑みてなされたものであり、洗浄・消毒が簡単
で、しかも汚物などが付着し難く清潔性に富み、
破損や動物の怪我を防止できる飼育用ケージを提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく本考案は、左右側板、正
面板、背面板、天井部および底部からなる箱型の
ケージ本体を備え、このケージ本体内に動物を収
容して飼育するようにした飼育用ケージにおい
て、 前記ケージ本体の天井部および底部を、前記左
右側板間に架設され、かつ、両端が当該左右側板
の上下部にそれぞれ並列に支持された複数の棒材
から構成すると共に、 前記ケージ本体の左右側板間に複数の仕切板を
設け、当該左右側板の間に複数の収容部を形成し
たことを特徴とする。
このとき、前記ケージ本体が設置されるべき設
置箇所に該ケージ本体を取り付け、この設置箇所
の一部により前記背面板を形成することが好まし
い。
また、前記仕切板に前記棒材を貫通させ、当該仕
切板が移動可能となるように支持してもよい。
(作用) このように構成した本考案は、ケージ本体の天
井部と底部とを、左右側板間に架設され、かつ、
両端が当該左右側板の上下面にそれぞれ並列に支
持された複数の棒材から形成したので、動物の餌
や糞などは棒材の〓間から落下して汚れ難くな
り、しかも、ケージ本体のコーナーは断続的な円
弧面となるために不要物が付着しても容易かつ迅
速に洗浄、消毒できる。
しかも、ケージ本体の左右側板間に複数の仕切
板を設け、当該左右側板間に複数の収容部を連続
的に形成したため、単体のケージ本体を多数並設
した従来の場合のように隣接する収容部間に2つ
の側板が存在することはない。
このとき、ケージ本体が設置されるべき設置箇
所に該ケージ本体を取り付け、この設置箇所の一
部により前記背面板を形成すれば、ケージ本体は
設置箇所に強固に支持されて収容部内で動物が暴
れたりしても振動が生じることもない。
また、仕切板に棒材を貫通させ当該仕切板を移
動可能に支持すると、複数の収容部の大きさを適
宜変えることができ、異なる大きさの動物を一括
して飼育することもできる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示す概略斜視図、
第2図は同実施例の要部を示す一部破断斜視図、
第3図は本考案の第2実施例を示す概略斜視図、
第4図は本実施例の第3実施例を示す概略断面
図、第5図は本実施例の第4実施例を示す一部破
断斜視図である。
まず、本実施例に係る飼育用ケージは、猫ある
いは猿などの動物を、医学あるいは薬学実験のた
めやペツトして飼育する際に用いられるものであ
る。
本実施例の飼育用ケージは、第1,2図に示す
ように動物を収容して飼育するためのケージ本体
10を有し、ケージ本体10は、左右側板10
a,bと正面板10cと背面板10dと天井部1
0eと底部10fとから箱型に形成されている。
本実施例に係る左右側板10a,bは、それぞ
れ平板状となつており、ケージ本体10の左右両
端に配置されている。なお、側板10a,bは、
何ら限定されないが、例えば、アルミニウム等の
金属材あるいは木材などの耐強度性に富むものを
用いることが好ましい。このような板材にすれ
ば、ケージ本体10の中に収容される動物の暴れ
などによる衝突や接触に充分耐え得ることとな
る。
第1図中、右側に立設する右側板10aの上部
には、後述する棒材12を支持するための支持部
が所定の〓間を持つて並列に形成されている。本
実施例の支持部は、右側板10aに貫通するよう
に開設された複数の通孔11から構成され、内部
に嵌挿された棒材12の端部外周面を支承するよ
うになつている。なお、本実施例では通孔により
支持部を構成したが、本考案はこれに何ら限定さ
れることはなく、例えば、棒材12の端部に対応
するように形成された凹部など棒材12を支持す
るものであれば良い。
一方、右側板10の下部には、棒材12を支持
するための支持部である通孔11が所定の〓間を
持つて並列に形成されている。
また同図中、左側に配設された左側板10bに
は、右側板10a上下部にそれぞれ形成された複
数の通孔11に対応する位置に通孔11がそれぞ
れ並設されている。
このように構成された左右側板10a,bの間
には、当該両側板10a,b間に架設される棒材
12と、該側板10a,b間を仕切る仕切板15
とが設けられている。
本実施例に係る棒材12は、その一端は右側板
10aの上下部にそれぞれ設けられた複数の通孔
11にぞれぞれ係合し、他端は右側板10aの通
孔11にそれぞれ対応する左側板10bの上下部
の各通孔11に係合している。すなわち、複数の
棒材12は、左右側板10a,b上下部間にケー
ジ本体10の前後方向に所定の〓間を持つて並設
され、これにより、格子状の天井部10eおよび
底部10fを形成する構造となつている。
このように棒材12から形成された天井部10
eおよび底部10fは、所定の間隔を持つて断続
的に形成され、〓間から動物の汚物が落下して汚
れ難くなり、未然に汚れを防止することができ
る。また、左右側板10a,bおよび天井部10
eと底部10fとの接合部分であるケージ本体1
0のコーナは、断続的、かつ、円弧状となり、汚
物が付着しても容易に洗浄・消毒することができ
る。つまり、コーナを洗浄・消毒する際には、各
棒材12間の〓間からブラシなどによつて棒材1
2の外周面に沿つて洗浄・消毒すれば良くなる。
しかも、ケージ本体10の上下面は完全に閉塞さ
れないので、ケージ本体10内部に洗浄水を直接
かけることができ、動物を収容したまま洗浄・消
毒することも可能となる。なお、棒材12の形状
は、何ら限定されないが、円柱形にすることが望
ましい。このようにすれば、動物の手足などの体
の一部が触れても動物が怪我し難くなり、しか
も、動物の汚物がより容易に落下する。また、ケ
ージ本体10の上下面を構成する棒材12の内、
少なくともいずれか一方を前記両側板10a,b
の上下縁端に対して所定の間隔を持つて配置する
ことが好ましい。このようようにすれば、ケージ
本体10の収容部16内の動物の体の一部が両側
板10a,bの上下縁端から飛び出して隣接する
他の収容部16の動物と接触するのを阻止するこ
とができる。
一方、本実施例の仕切板15は、ケージ本体1
0の左右側板10a,b間を複数に仕切り、複数
の収容部16を連続的に形成するようになつてい
る。また、仕切り板15の上下部には、左右側板
10a,bの通孔11に対応する位置に棒材12
が貫通される通孔11が開設され、棒材12によ
つて支持されている。これにより、複数の収容部
16間に2枚の側板が並存することがなく、それ
に伴う〓間の発生や異物の帯留を確実に防止する
ことができる。なお、仕切板15は第3図に示す
ように移動可能となるように支持することが好ま
しい。このようにすば、複数の収容部16の大き
さを適宜変えることができ、異なる大きさの動物
を同時に飼育し得ることにもなる。
また、第2図に示すように、ケージ本体10の
各収容部16の正面および背面には、ケージ本体
10内に収容された動物が逃げ出さないように蓋
材としての正面板10cと背面板10dとが設け
られている。
本実施例に係る正面板10cは、平板状に形成
され格子状の開閉扉14が形成されている。そし
て、左右側板10a,bおよび仕切板15の前部
に上下方向に形成された溝13に着脱自在に取り
付けられるようになつている。なお、正面板10
cは、金網や格子部材から構成することが好まし
い。このようにすれば、ケージ本体10内に収容
される動物を容易に観察し得ることとなる。ま
た、本実施例では、正面板10cを各収容部16
毎に対応するように構成したが、本考案はこれに
限定されることなく、ケージ本体10全体の正面
を1つの正面板にて覆うように構成しても良い
し、複数の収容部に共用するようにしても良い。
一方、本実施例の背面板10dは、平板状の板
材により形成され、左右側板10a,bおよび仕
切板15の後部に上下方向に形成された溝13に
着脱自在に取り付けられている。なお、背面板1
0dも正面板10cと同様に、金網や格子部材か
ら構成することが好ましく、ケージ本体10全体
の正面を1つあるいは複数で覆うようにしても良
い。
ここで、正面板10cと背面板10dとを着脱
自在に構成すれば、ケージ本体10内の動物に注
射などするときに容易に行える。というのも、第
4図に示すように、動物に注射するときには、い
ずれか一方、例えば背面板10dを取り外した後
に、取込材19によつて動物をいずれか他方、正
面板10cに押え付けることができるからであ
る。取込材19は、収容部16の空間より若干小
形の平板状の動物押え部17と、この動物押え部
17の正面に固着された引張部18とから構成さ
れている。この際、正面板10cおよび背面板1
0dには、引張部18に対応する位置に貫通孔を
開設することが好ましい。
次に、本実施例の作用を説明する。
このように構成した本実施例の飼育用ケージ
は、予め、左右側板10a,b間に複数の仕切板
15を介在させた状態でそれぞれを立てておき、
一方の側板、例えば左側板10bの通孔11に外
方から棒材12を一端をそれぞれ貫通させた後、
仕切板15を隔てて、他方の側板、すなわち右側
板10aの通孔11内に挿通して支持した後に、
両側板10a,bおよび仕切板15に形成された
溝部13に正面板10cと背面板10dとを差し
込む。これによつて所定の収納部16を有するケ
ージ本体10を形成する。このとき、天井部10
eと底部10fとは、棒材12を貫通するのみで
形成することができ、簡素な構造で、しかも容易
に組み立てることができる。また、このようにし
て組み立てたケージ本体10内に動物を収容して
飼育する際には、動物の餌や糞などの汚物は底部
10fを構成する棒材12の〓間から落ちること
になる。しかも、ケージ本体10のコーナは断続
的な円弧面になり汚物が付着しても容易かつ迅速
に洗浄・消毒できる。
さらに、複数の仕切板15を、ケージ本体10
の左右側板10a,b間に設けることにより、当
該左右側板間に複数の収容部16を連続的に形成
するようにしているので、隣り合う収容部16間
に2枚の板材が存在することはない。したがつ
て、従来の飼育用ケージのように収容部間に〓間
が生じて異物が溜まる虞れはない。
これにより、ケージ本体10の内外において、
汚れ難く、また、容易かつ迅速に洗浄・消毒で
き、清潔性が向上する。
また、このケージ本体10を、飼育棚の棚板の
上に配置して、動物を飼育している際に、動物が
悪戯したり暴れたりすると、ケージ本体10は振
動しようとするが、ケージ本体10の左右側板1
0a,bおよび複数の仕切板15によつて支持さ
れているため、ほとんど振動することはない。こ
れにより、ケージ本体10の破損および動物の怪
我などを極力防止することができ、しかも、振動
に伴うガタツキ音の発生を防止し得る。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨を越えない限りにおい
て種々に改変することができる。
例えば、第5図に示すようにケージ本体10が
設置されるべき設置箇所である飼育施設20にケ
ージ本体10を取り付け、その飼育施設20の一
部である壁21により前記背面板を形成するよう
にしても良い。このようにすれば、ケージ本体1
0を強固に固定でき、振動やガタツキ音を防ぎ、
ケージ体の破損や動物の怪我を防止でき、動物を
飼育する際の安全性が向上することとなる。な
お、各ケージ本体10の下部には、樋材22をそ
れぞれ設けることが好ましい。このようにすれ
ば、動物の汚物や洗浄・消毒水などの排水性が向
上することとなる。
(考案の効果) 以上述べたように本考案によれば、ケージ本体
10の天井部および底部を、左右側板間に架設さ
れ、かつ、両端が当該左右側板の上下部にそれぞ
れ並列に支持された複数の棒材から構成すると共
に、前記ケージ本体の左右側板間に複数の仕切板
を設け、当該左右側板の間に複数の収容部を形成
したので、汚物が付着し難く、しかも容易かつ迅
速に洗浄・消毒でき、さらに隣接する収容部の間
に〓間ができることがない。しがつて、ケージ本
体および動物の清潔性が向上し、衛生上好ましい
ものとなる。
このとき、ケージ本体が設置されるべき設置箇
所の一部により前記背面板を形成すれば、ケージ
本体を強固に固定でき、振動やガタツキ音を防
ぎ、破損や動物の怪我を防止でき、安全性が向上
する。
また、仕切板に棒材を貫通させ、当該仕切板が
移動可能となるように支持すると、収容部の大き
さを適宜変更して異形の動物を一括して飼育する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略斜視図、
第2図は同実施例の要部を示す一部破断斜視図、
第3図は本考案の第2実施例を示す概略斜視図、
第4図は本実施例の第3実施例を示す概略断面
図、第5図は本実施例の第4実施例を示す一部破
断斜視図、第6図は従来の飼育用ケージを示す斜
視図である。 10……ケージ本体、10a……右側板、10
b……左側板、10e……天井部、10f……底
部、12……棒材、15……仕切板、16……収
容部、20……飼育施設(設置箇所)、21……
壁(設置箇所の一部)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 左右側板、正面板、背面板、天井部および底
    部からなる箱型のケージ本体を備え、このケー
    ジ本体内に動物を収容して飼育するようにした
    飼育用ケージにおいて、 前記ケージ本体10の天井部10eおよび底
    部10fを、前記左右側板10a,10b間に
    架設され、かつ、両端が当該左右側板10a,
    10bの上下部にそれぞれ並列に支持された複
    数の棒材12から構成すると共に、 前記ケージ本体10の左右側板10a,10
    b間に複数の仕切板15を設け、当該左右側板
    10a,10bの間に複数の収容部16を形成
    したことを特徴とする飼育用ケージ。 (2) 前記ケージ本体10が設置されるべき設置箇
    所20に該ケージ本体10を取り付け、この設
    置箇所20の一部21により前記背面板を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の飼育用ケ
    ージ。 (3) 前記仕切板15に前記棒材12を貫通させ、
    当該仕切板15が移動可能となるように支持し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の飼
    育用ケージ。
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