JPH05289701A - フィードバック制御方式 - Google Patents

フィードバック制御方式

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JPH05289701A
JPH05289701A JP8883592A JP8883592A JPH05289701A JP H05289701 A JPH05289701 A JP H05289701A JP 8883592 A JP8883592 A JP 8883592A JP 8883592 A JP8883592 A JP 8883592A JP H05289701 A JPH05289701 A JP H05289701A
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JP
Japan
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disturbance
operation amount
deviation
shift operation
amount
Prior art date
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Application number
JP8883592A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Osami
好洋 長見
Tamio Ueda
民生 上田
Kosaku Ando
功策 安藤
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】影響の大きさが予測可能な外乱である装置にお
いてスタート/ストップに起因した外乱による制御量へ
の影響を極力避ける。 【構成】装置のスタート/ストップ検知手段10と、そ
のスタート/ストップに起因した予測可能な外乱±Δx
を打ち消すシフト操作量±Δαをコントローラ1からの
操作量xに加えるシフト操作量印加手段12とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィードバック制御方
式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィードバック制御方式として
は、PID制御を使用したものや、PIDとファジィと
のハイブリッド制御を使用したものなどがある。
【0003】従来のフィードバック制御方式の代表的な
例を表すブロック線図を図10に示す。図において、C
0 は従来の制御方式を示し、1はPIDコントロー
ラ、2は制御対象、3は加算器、4は外乱要素を示して
いる。
【0004】加算器3において目標値rと制御量yとの
偏差e(=r−y)が算出され、これがPIDコントロ
ーラ1に入力される。PIDコントローラ1は偏差eを
ゼロにするような操作量xを算出して、その操作量xを
制御対象2に与える。その結果、制御量yが調整されて
目標値rに近づき、最終的には制御量yが目標値rと一
致して偏差eがゼロとなり、制御系が整定されることに
なる。
【0005】ここで、装置(ライン)が稼働している状
態からストップすることに伴って生じる外乱要素4によ
る外乱Δxの影響を考える。このときの、制御量yと操
作量xの変化の様子を図11に示す。
【0006】Aのタイミングで稼働中の装置がストップ
し実際に外乱Δxが加えられたとする。すると、制御量
yが目標値rから離れるようになり、偏差eが生じる結
果、操作量xにも変化が生じることになる。すなわち、
制御量yが目標値rよりも高くなったとすると、偏差e
(=r−y)がマイナス側に増大し、これに従って操作
量xが減少する。すると、制御量yの増加がある時点で
停止し、減少し始める。これに応じて、操作量xの減少
も停止し、ある時点から増加し始める。やがて、制御量
yが目標値rに一致するまで減少し、操作量xもある一
定値に安定し、制御系が整定される。
【0007】なお、操作量xは、稼働中の値に比べて一
定量だけ少ない値で安定することになる。すなわち、装
置の稼働中の整定操作量xをMV、装置の停止中の整定
操作量xをMV′とすると、Δα=MV−MV′が一定
となる。この場合の外乱要素4は装置が稼働中からスト
ップするということであって、ある決まった現象である
ので、その外乱要素4による外乱Δxの大きさもある一
定値に定まっているからである。すなわち、その外乱Δ
xは、装置のストップに伴うもので、予測可能な外乱で
ある。
【0008】以上は、装置の稼働状態から停止状態への
移行の際の現象を述べたものであるが、これとは逆に、
装置の停止状態からスタートへの移行の際の現象も基本
的には同様であるといえる。ただし、制御量yは目標値
rよりも低くなるように変化し、操作量xは増加するこ
とになる点で丁度反対の傾向をもつ。その場合の外乱Δ
xも、装置のスタートに伴うもので、予測可能な外乱で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、制御対象2
には必ず無駄時間があるので、装置が実際にストップ
(またはスタート)したタイミングAと、その影響が制
御量yに現れ始めるタイミングA′との間には必ず時間
差ΔTが生じる。
【0010】しかしながら、PID制御などのフィード
バック型の制御方式は、制御量yが変化し始めてからで
ないと、操作量xが調整されないため、PID制御など
のパラメータをどのように調整したとしても、時間差Δ
Tの応答遅れは避けようがなく、制御量yの乱れを完全
になくすことができないという問題を基本的に有してい
る。
【0011】また、装置のスタート/ストップに起因す
る場合に限らず、外乱が周期的に印加されるような制御
系(例えば成形機や包装機)においては、上記の問題は
更に深刻なものになる。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、影響の大きさが予測可能な外乱であ
る装置においてスタート/ストップに起因した外乱によ
る制御量への影響を極力避けることができるようにする
ことを第1の目的とする。そして、外乱が周期的に印加
される制御系において外乱応答性を改善することを第2
の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のフィ
ードバック制御方式は、予測可能な外乱を検知する手段
と、その検知出力に応答して外乱を打ち消すシフト操作
量をコントローラからの操作量に加える手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0014】また、本発明に係る第2のフィードバック
制御方式は、外乱が周期的に印加される装置において外
乱印加の開始/終了のタイミングを検知する手段と、外
乱印加中に生じる偏差を監視する手段と、外乱印加の開
始タイミングから終了タイミングまでその偏差を打ち消
す方向に所定のシフト操作量をコントローラからの操作
量に加える手段と、さらに偏差が残るときにその偏差を
減少させるようにシフト操作量の大きさを調整する手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】第1のフィードバック制御方式によれば、制御
量の乱れのもとになる外乱がスタート/ストップなどに
起因したものであって予測可能なものであるから、その
制御量の乱れの原因である外乱を打ち消すのに過不足の
ないシフト操作量は予め判っている。そして、スタート
/ストップを検知したときは、上記のシフト操作量を本
来のコントローラからの操作量に対してフィードフォワ
ード的に加えるので、予測可能な外乱による制御量の乱
れを実質的に応答遅れなしになくすことが可能となる。
【0016】また、第2のフィードバック制御方式によ
れば、第1段階では外乱印加中に偏差を打ち消す方向に
所定のシフト操作量を本来のコントローラからの操作量
に対してフィードフォワード的に加えて、制御量の乱れ
を抑える。引き続き、偏差を監視し、偏差が残っている
ときには、シフト操作量の大きさを調整して偏差を減少
させるので、外乱が周期的に印加される場合であって
も、その周期外乱による制御量の乱れを実質的になくす
ことが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係るフィードバック制御方式
の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】第1実施例 第1実施例は本発明に係る第1のフィードバック制御方
式についての実施例である。図1は第1実施例のフィー
ドバック制御方式を表すブロック線図である。
【0019】図において、1はPIDコントローラ、2
は制御対象、3は加算器、4は装置のスタート/ストッ
プに伴って生じる予測可能な外乱要素を示す。CS1
本実施例の制御方式であって、これは、装置のスタート
/ストップの検知手段10と、スタート/ストップに起
因した予測可能な外乱を打ち消すシフト操作量Δαを格
納する記憶手段11と、記憶手段11からのシフト操作
量ΔαをPIDコントローラ1からの操作量xに印加す
る手段12と、その印加のための加算器13とからなっ
ている。
【0020】シフト操作量Δαは、装置の稼働中の整定
操作量xをMV、停止中の整定操作量xをMV′とし
て、Δα=|MV−MV′|(一定値)と定めることが
できる。このシフト操作量Δαの大きさは予測可能な外
乱Δxの大きさと等しい(Δα=Δx)。なお、スター
ト/ストップ検知手段10としては、例えば、外部接点
入力や通信によるものが考えられる。
【0021】PIDコントローラ1は一般的なものであ
るが、これに代えて、ファジィ制御を行うコントローラ
や、PIDとファジィとのハイブリッド制御を行うコン
トローラであってもよい。
【0022】次に、この実施例のフィードバック制御方
式の動作を説明する。
【0023】基本的には、与えられた目標値rに従って
PIDコントローラ1が操作量xを決定し、これを制御
対象2に与えることにより、その制御量yを目標値rと
一致させる。制御対象2における制御量yはフィードバ
ックされ、加算器3において目標値rと制御量yとの偏
差e(=r−y)が算出され、PIDコントローラ1は
その偏差eをゼロにするような操作量xを算出して制御
対象2に与える。その結果、制御量yが調整されて目標
値rに近づき、最終的には制御量yが目標値rと一致し
て偏差eがゼロとなり、制御系が整定されることにな
る。
【0024】ここで、装置が稼働している状態から停止
したときに、本実施例の機能が働かないと仮定したとき
の応答が図11で示したのと同様の状態になるものとす
る。
【0025】装置の稼働状態にあっては、スタート/ス
トップ検知手段10が動作せず、シフト操作量印加手段
12がインアクティブであるため、図2の最初の部分に
示すように、シフト操作量Δαはゼロである。図2にお
けるタイミングAで装置が稼働状態からストップしたと
する。すると、外乱要素4による外乱ΔxがPIDコン
トローラ1からの操作量xに加えられ、(x+Δx)と
なる。
【0026】しかし、装置がストップすると、スタート
/ストップ検知手段10がストップ検知動作をしてシフ
ト操作量印加手段12をアクティブにする。すると、記
憶手段11から読み出されたシフト操作量Δαが、スト
ップであることからその符号を負に反転された状態で、
PIDコントローラ1からの操作量xに対してフィード
フォワード的に加えられる。すなわち、加算器13から
出力される全操作量xTOTAL は、xTOTAL =x−Δαと
なる。そのシフト操作量(−Δα)の印加のタイミング
は、装置がストップしたタイミングAと同一タイミング
である。なお、図2において、シフト操作量(−Δα)
の縦軸の正負を天地逆にしてあるのは、図11における
操作量xのMVからMV′への減少を打ち消すことを明
確に表す便宜上のものである。
【0027】上記の結果、制御対象2に加えられる総合
的な操作量xSUM は、xTOTAL +Δx=x−Δα+Δx
となる。ここで、Δα=Δxであるから、総合的操作量
SU M =x−Δα+Δx=xとなり、外乱Δxが印加さ
れないのと全く同じ操作量となる。換言すれば、制御量
yの乱れの原因である外乱Δxをシフト操作量(−Δ
α)によって過不足なく打ち消すことができる。その結
果、図2のように、制御量yは装置のストップにもかか
わらず実質的に乱れを生じないですむ。応答遅れも実質
的に生じない。
【0028】次に、図示はしないが、装置が停止してい
る状態からスタートしたときの動作を説明する。このと
きは、外乱要素4からは外乱(−Δx)が加えられる。
同時に、スタート/ストップ検知手段10がスタート検
知動作をしてシフト操作量印加手段12をアクティブに
し、記憶手段11から読み出したシフト操作量Δαをそ
の符号のまま、PIDコントローラ1からの操作量xに
対してフィードフォワード的に加える。すなわち、加算
器13から出力される全操作量xTOTAL は、xTOTAL
x+Δαとなる。したがって、制御対象2に加えられる
総合的操作量xSUM は、xTOTAL −Δx=x+Δα−Δ
xとなり、Δα=Δxであるので、xSU M =xとなり、
総合的操作量xSUM は、ストップの場合と同様に、外乱
Δxが印加されないのと全く同じ操作量となる。この結
果、制御量yは装置のスタートにかかわらず実質的に乱
れを生じないですむ。シフト操作量Δαの印加のタイミ
ングは装置スタートのタイミングと同時であるから、応
答遅れも実質的に生じない。
【0029】なお、図3にシフト操作量印加手段12に
よる制御動作についてのフローチャートを示しておく。
【0030】第2実施例 第2実施例は本発明に係る第2のフィードバック制御方
式についての実施例である。図4は第2実施例のフィー
ドバック制御方式を表すブロック線図である。
【0031】図において、1はPIDコントローラ、2
は制御対象、3は加算器、4aは装置に周期的に印加さ
れる外乱要素を示す。この外乱要素4aは第1実施例と
は異なり、正確な予測ができないものである。CS2
本実施例の制御方式であって、これは、外乱要素4aに
よる外乱±Δxの開始/終了のタイミングを検知する手
段20と、複数段階にわたるシフト操作量Δβ1 〜Δβ
n を格納する記憶手段21と、外乱印加の開始タイミン
グから終了タイミングまで外乱印加に起因した偏差e
(=r−y)を打ち消す方向に所定のシフト操作量±Δ
βを印加する手段22と、外乱±Δxの印加中に生じる
偏差eを監視する手段23と、偏差eが残るときにその
偏差eを減少させるようにシフト操作量Δβの大きさを
調整する手段24と、PIDコントローラ1からの操作
量xにシフト操作量±Δβを印加するための加算器25
とからなっている。
【0032】偏差監視手段23は、外乱印加中の偏差e
を監視し、シフト操作量±Δβを印加している間の偏差
eの絶対値|e|が最大値となるときの偏差eの符号を
調べ、この符号がプラスのときにはシフト操作量Δβを
プラス側に増加する一方、符号がマイナスのときにはシ
フト操作量(−Δβ)をマイナス側で増加するように制
御するものである。
【0033】なお、外乱開始/終了タイミング検知手段
20としては、例えば、外部接点入力や通信によるもの
が考えられる。
【0034】PIDコントローラ1は一般的なものであ
るが、これに代えて、ファジィ制御を行うコントローラ
や、PIDとファジィとのハイブリッド制御を行うコン
トローラであってもよい。
【0035】次に、この実施例のフィードバック制御方
式の動作を説明する。
【0036】ここで、図5に示すような周期外乱が発生
しているときに、本実施例の機能が働かないと仮定した
ときの応答が図6のようになるものとする。図におい
て、aは外乱開始タイミング、a′は制御量yに影響が
現れるタイミング、bは外乱終了タイミングである。
【0037】図6において、前半ではマイナスの外乱
(−Δx)が発生しており、偏差e(=r−y)がプラ
ス側にシフトした結果、操作量xが増加し、偏差eをゼ
ロに近づけるようにしている。しかし、後半では外乱印
加が終了してプラス側の外乱Δxが発生し、偏差eがマ
イナス側にシフトするようになり、操作量xが減少して
最終的に偏差eをゼロに戻すようになっている。図6は
1回の外乱に対応したもので、このような外乱に起因し
た変動が繰り返される。
【0038】次に、本実施例の機能が働いたときの動作
を説明する。
【0039】外乱Δxによって制御量yがどれだけ乱れ
るか判らないときは、最初に記憶手段21から読み出す
シフト操作量Δβとしてゼロを設定しておく。1回目の
周期外乱(−Δx)が生じたとき、外乱開始/終了タイ
ミング検知手段20によって外乱開始タイミングaが検
知されるとシフト操作量印加手段22をアクティブにす
るが、シフト操作量Δβはゼロであるので、応答は図6
と同様になる。外乱終了タイミングbを検知するとシフ
ト操作量印加手段22はインアクティブとなる。偏差e
が生じているので、当然、PIDコントローラ1の操作
量xが自動的に調整され、図6に示すような波形とな
る。
【0040】この周期外乱の印加周期において、偏差監
視手段23が偏差eを監視する。偏差eの絶対値|e|
が最大値となるときの偏差eの符号がプラスであるた
め、シフト操作量調整手段24は、偏差eを打ち消す方
向すなわちプラスの方向にシフト操作量Δβを設定す
る。すなわち、第1段階のシフト操作量Δβ1 を選択す
る。
【0041】すると、2回目の周期外乱のときに、記憶
手段21からシフト操作量Δβ1 が読み出され、シフト
操作量印加手段22において符号をそのままにしてPI
Dコントローラ1からの操作量xに対してフィードフォ
ワード的に加える。すなわち、加算器25から出力され
る全操作量xTOTAL は、xTOTAL =x+Δβ1 となる。
この結果、制御対象2に加えられる総合的操作量xSUM
は、(x+Δβ1 −Δx)となり、図7に示すように、
1回目の周期外乱に比べて外乱開始タイミングaでの総
合的操作量xSUM の立ち上がりが急激なものとなる。そ
の結果、制御量yの乱れが抑制され、偏差eも減少する
(図6に比べて)。しかし、図示のとおり偏差eはまだ
残っている。このときも、PIDコントローラ1の操作
量xは自動的に調整される。
【0042】この偏差eを偏差監視手段23が再度監視
し、絶対値|e|が最大値となるときの偏差eの符号が
プラスであるので、シフト操作量調整手段24は、偏差
eをさらに打ち消すようにシフト操作量Δβを増加させ
る。すなわち、第2段階のシフト操作量Δβ2 を選択す
る。このときのシフト操作量Δβ2 は第1段階のシフト
操作量Δβ1 の2倍である(β2 =2×β1 )。
【0043】すると、3回目の周期外乱のときに、記憶
手段21からのシフト操作量Δβ2がPIDコントロー
ラ1からの操作量xに対して加えられ、総合的操作量x
SUMは、(x+Δβ2 −Δx)となって、図8に示すよ
うに、制御量yの乱れがさらに抑制され、偏差eもさら
に減少する(図7に比べて)。それでも、わずかな偏差
eはまだ残っているので、シフト操作量調整手段24は
偏差監視手段23を通じて、偏差eをさらに打ち消すよ
うにシフト操作量Δβを増加させ、第3段階のシフト操
作量Δβ3 を選択する。このときのシフト操作量Δβ3
は第1段階のシフト操作量Δβ1 の3倍とする(β3
3×β1 )。
【0044】そして、4回目の周期外乱のときには、図
9に示すように、その外乱開始タイミングaから制御量
yを目標値rに一致させたままの状態に保つことができ
る。
【0045】図9においては、PIDコントローラ1か
らの操作量xは変化せず、シフト操作量Δβ3 の変化だ
けが総合的操作量xSUM として現れている。
【0046】なお、図示はしないが、最初に現れる外乱
がプラスのものであるときは、図6〜図9と丁度上下を
反転したような波形となる。
【0047】この実施例の場合、シフト操作量Δβを何
段階にわけて逐次調整して最終的に偏差eをなくすよう
にしたので、例えば、材料の変更などで外乱の時間幅や
大きさが変わった場合にも、最終的には、制御量yの乱
れをゼロに収束させることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る第1のフィードバック制御
方式によれば、予め判っているシフト操作量をコントロ
ーラからの操作量に対してフィードフォワード的に加え
るように構成したので、スタート/ストップなどに起因
した制御量の乱れを実質的に応答遅れなしになくすこと
ができる。特に、スタート/ストップを繰り返して行う
アプリケーションでは制御量の乱れが無くなることで生
産効率を向上することができる。
【0049】また、本発明に係る第2のフィードバック
制御方式によれば、外乱印加による偏差を打ち消す方向
にシフト操作量を加えるのであるが、外乱印加中に生じ
る偏差を監視しておいて、その偏差が次第に減少するよ
うに加えるシフト操作量の大きさを段階的に調整するよ
うに構成したので、外乱が周期的に印加される制御系
(例えば成形機や包装機など)であっても、そして、そ
の外乱の大きさが時間的に変動するときでも、その周期
外乱による制御量の乱れを実質的になくすことができる
とともに、整定までに要する時間をできるだけ短くして
外乱応答性を改善し生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のフィードバック制御
方式を示すブロック線図である。
【図2】第1実施例のフィードバック制御方式の動作を
示す波形図である。
【図3】第1実施例のフィードバック制御方式の動作説
明に供するフローチャートである。
【図4】本発明に係る第2実施例のフィードバック制御
方式を示すブロック線図である。
【図5】第2実施例における周期外乱を示すタイミング
チャートである。
【図6】第2実施例のフィードバック制御方式の動作を
示す波形図である。
【図7】第2実施例のフィードバック制御方式の動作を
示す波形図である。
【図8】第2実施例のフィードバック制御方式の動作を
示す波形図である。
【図9】第2実施例のフィードバック制御方式の動作を
示す波形図である。
【図10】従来のフィードバック制御方式を示すブロッ
ク線図である。
【図11】従来のフィードバック制御方式の動作を示す
波形図である。
【符号の説明】
CS1 ,CS2 制御方式 e 偏差 r 目標値 x 操作量 Δx 外乱 xTOTAL 全操作量 xSUM 総合的操作量 y 制御量 Δα シフト操作量 Δβ シフト操作量 1 PIDコントローラ 2 制御対象 3 加算器 4 予測可能な外乱要素 4a 予測不可能な外乱要素 10 スタート/ストップ検知手段 11 シフト操作量記憶手段 12 シフト操作量印加手段 13 加算器 20 外乱開始/終了タイミング検知手段 21 シフト操作量記憶手段 22 シフト操作量印加手段 23 偏差監視手段 24 シフト操作量調整手段 25 加算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予測可能な外乱を検知する手段と、その
    検知出力に応答して外乱を打ち消すシフト操作量をコン
    トローラからの操作量に加える手段とを備えたことを特
    徴とするフィードバック制御方式。
  2. 【請求項2】 前記検知する手段は、装置のスタート/
    ストップを検知するものである請求項第1項に記載のフ
    ィードバック制御方式。
  3. 【請求項3】 外乱が周期的に印加される装置において
    外乱印加の開始/終了のタイミングを検知する手段と、
    外乱印加中に生じる偏差を監視する手段と、外乱印加の
    開始タイミングから終了タイミングまでその偏差を打ち
    消す方向に所定のシフト操作量をコントローラからの操
    作量に加える手段と、さらに偏差が残るときにその偏差
    を減少させるようにシフト操作量の大きさを調整する手
    段とを備えたことを特徴とするフィードバック制御方
    式。
JP8883592A 1992-04-09 1992-04-09 フィードバック制御方式 Pending JPH05289701A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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