JPH05289683A - 疑似こうもり音声発生方法とその発生装置 - Google Patents

疑似こうもり音声発生方法とその発生装置

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JPH05289683A
JPH05289683A JP11672592A JP11672592A JPH05289683A JP H05289683 A JPH05289683 A JP H05289683A JP 11672592 A JP11672592 A JP 11672592A JP 11672592 A JP11672592 A JP 11672592A JP H05289683 A JPH05289683 A JP H05289683A
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JP
Japan
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ultrasonic
clock signal
wave
ultrasonic wave
bat
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Pending
Application number
JP11672592A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Higashihara
芳信 東原
Norihiro Funakoshi
宣博 船越
Masao Sakata
雅夫 坂田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農作物を食害する蛾の幼虫の発生を予防する
ため、蛾が農作物に飛来しないように、こうもりの音声
を疑似的に発生して、蛾を駆除する。 【構成】 疑似こうもり音声発生装置の超音波発生部
をクロック信号発生回路11と、タイミング信号発生
回路12と鋸歯状波発生回路13と、送波器駆動回路1
4と、超音波送波器とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】農作物を食害する蛾の幼虫を駆除
するため、蛾が嫌うこうもりの音声を疑似的に発生する
方法とその発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、農作物の害虫による被害を予防す
るには、殺虫剤の散布あるいは、誘蛾灯を設置する等の
方法が行われている。
【0003】誘蛾灯は、それ自体には殺虫機能はなく、
夜行性の害虫は光に寄ってくる習性があるので、これを
利用して集め、誘蛾灯の周りに殺虫剤を水に溶かした溶
液を満した容器を置いて捕殺したり、電気ショックを与
える装置により殺虫していた。
【0004】また、蛾が媒介するウィルスによって発生
する病害は殺菌剤の散布によって防いでいた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年
は、前記のような殺虫剤、殺菌剤の大量散布は公害問題
を引き起すとともに、地球環境の保持が叫ばれるように
なっている。また、むやみに虫を殺すことは、自然の生
態系のバランスを保持する観点から望ましくないので、
殺虫剤、殺菌剤の使用を制限する方向で世界全体が動い
ている。
【0006】本発明は、このような動きに対応して、殺
虫剤、殺菌剤の使用を減らして、農作物の害虫による被
害を軽減する装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】蛾は、大きな触角を持っ
ており、この触角によって匂分子をとらえ、食物の所在
を嗅ぎつけたり、音を聞くことができる。
【0008】蛾の類には、多くの天敵がおり、代表的な
動物は鳥、こうもりである。
【0009】こうもりは、夜行性であるので、視覚より
自ら発生する超音波パルスの反射波を受けて障害物や食
物の所在を探知している。
【0010】蛾は超音波をも感じとることができる。蛾
の超音波検出方法としては触角を利用するものと、実際
に耳を持っているものとがある。よとう蛾は、後ろ足の
付け根に聴覚器官があることが解部所見によって明らか
になっている。実際に、こうもりによって捕食されるの
をさけるため、自らも超音波を発することによって、目
くらましする機能を持つ蛾がいるといわれる。
【0011】これは、蛾とこうもりの活動時間帯が一致
することから、蛾はこうもりに対して積極的に防御を行
うように自ら特化してきた理由によるものと考えられ
る。従って、こうもりが発生する超音波に対して蛾は退
避行動をとる。
【0012】こうもりの発声パターンは、超音波の矩形
波と鋸歯状波とがあり、日本のこうもりは大部分が鋸歯
状波である。図3にその基本的発声パターンの1例を示
す。この鋸歯状波は25〜40kHzの超音波が乗った形
になっており、繰返しサイクルは通常1〜10Hzであ
る。
【0013】こうもりはその発声パターンや発声周波数
によって個を識別しているといわれている。
【0014】一方、蛾は前記25〜40kHzの周波数範
囲の超音波に対して敏感に反応するので、これを蛾の駆
除に用いることができる。
【0015】すなわち疑似的に、前記周波数範囲の超音
波信号が乗った図2(b)に示すような鋸歯状波を所定
のタイミングで繰返し放射する装置によって、蛾の駆除
ができる。
【0016】本発明は、このような装置を、2つのクロ
ック信号を発生するクロック信号発生手段と、2つのタ
イミング信号を発生するタイミング信号発生手段と、鋸
歯状波形の超音波信号を発生する鋸歯状波発生手段と、
送波器駆動手段と超音波送波器とにより構成し、最大振
幅一定の鋸歯状波形の超音波を所定の間隔で連続的に放
射したり、一定時間内に送波する鋸歯状波の振幅を所定
のレベルの範囲内で漸増させながら放射するようにす
る。
【0017】
【作用】前記のように、疑似的に発生したこうもりの音
声を放射することによって、蛾は近くにこうもりがいる
と錯覚して、農作物に飛来せず、また、振幅を漸増させ
て送波すると、こうもりが接近中と錯覚して退避するの
で、農作物に蛾が産卵しなくなるので幼虫が発生せず、
虫害を減らすことができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発の一実施例の構成図である。
【0019】図1において、10は超音波発生部で、
は超音波検知部である。超音波発生部10において、
11はクロック信号発生回路、12はタイミング信号発
生回路、13は鋸歯状波発生回路、14は送波器駆動回
路、15は超音波送波器、16は出力モード切替スイッ
チである。
【0020】超音波検知部20において、21は超音波
センサ、22は表示器駆動回路、23は超音波表示器で
ある。
【0021】図1に示す実施例はデジタル回路である
が、アナログ回路でもよい。
【0022】クロック信号発生回路11は、発生する超
音波の周波数の基準となる第1のクロック信号(本実施
例では約25kHz)と、出力する超音波の波形を設定す
るタイミング信号を生成するのに用いる第2のクロック
信号(本実施例では約10kHz)とを発生する。
【0023】第2のクロック信号はタイミング信号発生
回路12に入力され、例えば0.3秒/0.5秒、3秒
等のタイミング信号をカウンタによる分周或はマイクロ
コンピュータ等によって発生させる。
【0024】第1のクロック信号と、タイミング信号
0.3秒/0.5秒とを鋸歯状波発生回路13へ入力す
る。該回路13は、乗算型D/Aコンバータを用いた、
波形発生回路を主体とするもので、第1のクロック信号
周波数(25kHz)をアップカウンタへ入力し、タイミ
ング信号によってカウンタをクリヤすると出力に前記2
5kHzの超音波信号がのった図2(a)に示すような鋸
歯状波を発生する。
【0025】この鋸歯状波は、図3に示すこうもりの基
本的超音波発声パターンと近似したものである。この鋸
歯状波を送波器駆動回路14により増幅し、超音波送波
器15を駆動して、超音波を空間へ放射する。
【0026】送波器15にコンデンサ形を使用し、前記
の鋸歯状波の電圧10Vを電極間に印加すると、送波器
15の中心線上1メートルの位置で測定した音圧レベル
は約75dBであった。
【0027】夜盗蛾を用いた実験では、性ホルモンであ
るフェロモンで活性化され、飛翔を開始した雄の蛾に対
して、50cmの距離で上記の出力の超音波を照射したと
ころ、直ちに飛翔を停止し、羽ばたきによるドップラー
シフトをこうもりに検知されないように対応することが
観測された。当然羽ばたきを停止するので地上に落下す
ることになる。
【0028】音量の効果としては、60dB程度の音圧
レベルでも半数の蛾が反応し、部分的に効果があること
がわかった。従って、この程度以上の音量でよいが、距
離による音の散逸を考慮すると音波から1mの位置で8
0dB程度あることが望ましく、超音波は直進性が優れ
ており、このことはロスが少ないことを意味しているの
で音量はr-2則に従うとしてよい。従って、送波器15
は複数個を用いて全方向に放射する。
【0029】送波器駆動回路14は、出力モード切替ス
イッチ16を接にすると、タイミング信号発生回路12
の長秒タイミング信号を受けて、図2(b)に示すよう
に該タイミングで、増幅度を所定レベル範囲で鋸歯状に
漸増させることができる。これはこうもりが飛来接近す
る状態に似ているので、蛾はこうもりがだんだん近づい
てくるように錯覚して不安感が増大するらしく、効果が
あった。
【0030】超音波検知部20は、超音波発生部10
動作して超音波が放射されていることを確認するために
設けたもので、超音波が放射されていれば超音波センサ
21で検知し、その出力を表示器駆動回路22によって
増幅して超音波表示器23(LED)を点灯する。な
お、本実施例では超音波送波器として、コンデンサタイ
プを使用したので、圧電素子の場合より印加電圧が低く
てすみ電池動作が可能で軽量な可搬型とすることができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上、述べてきたように、本発明の装置
を用いることにより、蛾の近接を防ぐことができること
が分かった。従って、この装置を利用することによっ
て、蛾が産卵するために植物に近づくことを防御できる
ので、例えば、農園などで蛾の幼虫が発生して野菜など
を食い荒らすことが避けられるので、殺虫剤や農薬の使
用を低減あるいはなくすることができるので、無農薬野
菜の栽培などが簡便にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】図1の実施例の各回路の波形生成のタイミング
図で、(a)は鋸歯状波発生回路、(b)は送波器駆動
回路の出力波形図である。
【図3】こうもりの基本的発声パターンの一例を示す図
である。
【符号の説明】10 超音波発生部 11 クロック信号発生回路 12 タイミング信号発生回路 13 鋸歯状波発生回路 14 送波器駆動回路 15 超音波送波器 16 出力モード切換スイッチ20 超音波検出部 21 超音波センサ 22 表示器駆動回路 23 超音波表示器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑似的に生成された超音波こうもり音声
    を、同一振幅レベルで間欠的に放射する出力モードと、
    前記こうもり音声を所定のレベル範囲内において、所定
    のタイミングで鋸歯状に漸増させながら繰返し放射する
    出力モードとに切換えて前記こうもり音声を発生させる
    疑似こうもり音声発生方法。
  2. 【請求項2】 第1のクロック信号と第2のクロック信
    号とを発生するクロック信号発生手段と、前記第2のク
    ロック信号を受けて、第1のタイミング信号と第2のタ
    イミング信号とを発生するタイミング信号発生手段と、
    前記第1のクロック信号と前記第1のタイミング信号を
    受けて鋸歯状波形の超音波信号を発生する鋸歯状波発生
    手段と、該鋸歯状波発生手段の出力信号を、前記第2の
    タイミング信号の有、無によって設定される所定の出力
    モードで増幅し出力する送波器駆動手段と、該駆動手段
    の出力により駆動され超音波を放射する超音波送波器と
    からなる超音波発生部、ならびに、超音波を検知する超
    音波センサと、該センサの出力信号を増幅し表示器を駆
    動する表示器駆動手段と、超音波の放射を表示する超音
    波表示器とからなる超音波検知部とにより構成される疑
    似こうもり音声発生装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207175A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Daitsu:Kk 農圃における超音波防虫装置
JP2013051925A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 National Agriculture & Food Research Organization 害虫防除装置
WO2014132986A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 国立大学法人東京農工大学 栽培方法、育苗方法、超音波病害防除装置、病害防除方法、製造方法及び植物体もしくは苗
WO2020028961A1 (pt) * 2018-08-06 2020-02-13 Cosme Carvalho Ervilha Joelcio Processo de controle de lepidópteros por uso de barreira ultrassônica perimetral em cultivos agrícolas

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