JPH05288660A - 繊維の引張試験用クランプ装置 - Google Patents

繊維の引張試験用クランプ装置

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Publication number
JPH05288660A
JPH05288660A JP9280292A JP9280292A JPH05288660A JP H05288660 A JPH05288660 A JP H05288660A JP 9280292 A JP9280292 A JP 9280292A JP 9280292 A JP9280292 A JP 9280292A JP H05288660 A JPH05288660 A JP H05288660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
chuck
fiber
movable
tire cord
Prior art date
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Pending
Application number
JP9280292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironaga Midorikawa
浩永 緑川
Masatsugu Furugaki
正嗣 古垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Toyo Seiki Seisaku-sho Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Toyo Seiki Seisaku-sho Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Toyo Seiki Seisaku-sho Ltd filed Critical Bridgestone Corp
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維試料とこの繊維試料をクランプするチャ
ックとの滑りの防止及び所望しない部分における試料切
れの防止を図った繊維の引張試験用クランプ装置を提供
する。 【構成】 固定コマ(3a)と可動コマ(3b)とを具
えるチャック(3)にタイヤコード(1)を挟み、可動
コマ(3b)をタイヤコード(1)を介して固定コマ
(3a)に押圧することによって、タイヤコード(1)
をクランプするクランプ装置であって、可動コマ(3
b)を駆動シャフト4にヒンジピン(5)によって連結
するとともに、可動コマの固定コマに対する押圧点を、
可動コマのクランプ面の試料の遊端側からクランプ面の
全長において1/5〜1/3の位置に配置して、試料と
チャックとの滑り及び試料のチャック切れを防止するよ
うにした繊維の引張試験用クランプ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維試料の引張試験用
クランプ装置に関するものであり、特に、タイヤコード
等の高強力繊維用の引張試験用クランプ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】タイヤコード等の繊維試料の引張試験
は、引張強度を測定しようとする繊維試料をクランプ装
置に装着して、繊維試料にテンションをかけていき、被
測定繊維試料の切断時の荷重及び試料の伸びを測定して
行う。このクランプ装置は一対のコマを有するチャック
を具えており、被測定繊維試料をこのコマの間に挟んで
クランプするように構成されている。従来のクランプ装
置では、一対の固定コマでチャックが構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、繊維の高強力化
が進み、特にタイヤコード業界では、高強力ナイロン、
アラミド繊維等の高強力繊維が開発され、市場に出回っ
ている。このような高強力繊維はその表面が滑らかであ
るため、引張試験を行う場合、クランプ装置のチャック
を構成するコマの試料挟持面と被測定繊維との間にすべ
りが生じてしまうという問題があった。このすべりを防
ぐために、高強力繊維の引張試験を行う場合はチャック
のコマの面圧を上げる必要があった。しかし、従来の装
置では、チャックを構成するコマが双方共に固定である
ため、コマの面圧を上げるとコマの角部に応力集中が生
じ、この角部に接触している部分の被測定繊維が切れて
しまう、いわゆるチャック切れが起こり、繊維の強度及
び伸びを正確に測定することが困難であった。
【0004】このような問題に対する対応策として、チ
ャックを構成する各コマの試料挟持面に皮を張り付けた
り、粉体をまぶしたりする方法が取られているが、十分
な結果は得られていない。また粉体を使用する場合は、
作業環境が悪化してしまい、試験の生産性低下の原因と
なっていた。
【0005】本発明は、このような試料の滑り及びチャ
ック切れを防止して繊維の強度及び伸びを正確に測定す
ることが可能な繊維試料の引張試験用のクランプ装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記課
題を解決するため鋭意検討を行った結果、引張試験用の
クランプ装置に設けたチャックを固定コマと、ヒンジピ
ンにより駆動シャフトに連結した可動コマとで構成し、
可動コマの固定コマに対する押圧点を工夫することによ
って、前述の試料の滑り及びチャック切れを防止するこ
とができることを見いだして本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の繊維の引張試験用クラ
ンプ装置は、固定コマと、ヒンジピンにより駆動シャフ
トと連結した可動コマとを具えるチャックと、このチャ
ックを作動させる作動手段とを具え、被測定繊維の遊端
部を前記固定コマの回りに折り返してクランプする繊維
の引張試験用クランプ装置において、前記ヒンジピンの
位置を、前記可動コマのクランプ面の試料遊端側からク
ランプ面全長の1/5〜1/3の位置で前記可動コマを
前記固定コマに対して押圧するように設定したことを特
徴とするものである。
【0008】このように、本発明の繊維の引張試験用ク
ランプ装置は、被測定繊維をクランプするチャックを構
成するコマの一方をヒンジピンを中心に回動可能に、他
方を固定に構成し、可動コマの固定コマに対する押圧点
を可動コマのクランプ面をの試料遊端側からクランプ面
全長の1/5〜1/3の位置に設定するようにしている
ため、クランプ面の面圧が押圧点を中心に分散し、固定
コマと可動コマの試料挟持面における応力集中が緩和さ
れて、チャック切れを防止することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の繊維の引張試験用クランプ
装置の一実施例の構成を示す線図である。図1に示す繊
維の引張試験用クランプ装置において、符号1は測定試
料であるタイヤコード、2はベース;3はタイヤコード
3を挟持するチャック;4は試料の引張方向に移動可能
に設けられたシャフト;5はこのシャフト4とチャック
3とを連結するヒンジピン;6は支点Aを中心に回動可
能に設けられたレバー;7はエアシリンダ;8は前記エ
アシリンダのピストン;9はピストン8の動きをレバー
6に伝達するピストンシャフト;10はパッキング;1
1はピストン8の動きを元に戻すためのスプリング;1
2はエア注入口;13はアジャストねじ;14はアジャ
ストナットである。なお、図1には示していないが、こ
れらの構成部材はそれぞれ一対となって左右対称に設け
られている。
【0010】チャック3は、固定コマ3aと可動コマ3
bとから構成されており、固定コマ3aは2本のピン1
5、16によってベース2に固定されている。可動コマ
3bはシャフト4を可動コマ3に取り付けるヒンジピン
5を中心にして回動可能に設置されている。これらのコ
マ間の相対向する試料挟持面に被測定試料(タイヤコー
ド)1を挟持するが、これらの試料挟持面にはタイヤコ
ード1のすべりを防ぐために固定コマ3a側には粗面弾
性体17が、可動コマ3b側には粘性フィルム18がそ
れぞれ設けられている。
【0011】引張試験は、固定コマ3aと可動コマ3b
との間に被測定試料であるタイヤコード1を挟み、エア
シリンダ7のエア注入口12からエアを注入して、ピス
トン8を押し上げ、このピストン8の動きをレバー6を
介してシャフト4に伝え、可動コマ3bを固定コマ3a
に押圧してタイヤコード1を挟持して行う。このように
して、一対のチャック3にタイヤコード1の先端をそれ
ぞれ挟んで、図示しない引張装置によって、タイヤコー
ド1を矢印Bの方向に引張り、タイヤコード1の切断時
の荷重及び伸びを検出する。
【0012】図2は、図1に示すクランプ装置の斜視図
である。図2から明らかなとおり、可動コマ3bのシャ
フト4の取り付け位置には試料の引張方向に沿ってガイ
ド19が設けられており、可動コマ3bとシャフト4と
の取り付け位置をこのガイド19に沿って自在に変える
ことができるように構成されている。図1に示すよう
に、可動コマ3bの試料挟持面における、試料のフリー
端側の角をCとし、他方の角をEとし、このC点とE点
を結ぶCEに対してヒンジピン5の中心から垂線を下ろ
した点をDとするとき、長さCD(=a)と長さDE
(=b)の比が a:b=1:2〜1:4 の範囲になるようにヒンジピン5の位置を調整する。こ
のとき、試料挟持面の面圧は点Dにおいて最も高くな
り、次いでC点、E点の順となる。従って、可動コマ及
び固定コマの試料挟持面内における面圧の分布に傾斜が
生じ、従来の装置でチャック切れがたびたび生じていた
E点において最も面圧を低くすることができる。従っ
て、本発明の装置では従来の装置で生じていたチャック
切れを有効に防止することができる。
【0013】被測定繊維の引張強度が高いほど、支点と
なるヒンジピン5の位置をC点側に移動させて設定する
と共に、被測定繊維を押圧する圧力を高くすることによ
って、被測定繊維1とチャック3との間のすべりを無く
すと共に、チャック切れを防止することができる。図1
及び図2に示す実施例では、a:bの割合を1:3に設
定した。
【0014】
【発明の効果】上記に詳細に説明したとおり、本発明の
クランプ装置においては、チャックのコマ間の面圧が可
動コマの固定コマに対する押圧点から離れるに連れて小
さくなるように構成されており、従来被測定試料がチャ
ック切れを起こしていた部分において面圧が低くなって
いる。このため、チャック切れを防止することができ
る。また、可動コマの固定コマに対する押圧点の部分に
おいては面圧を高くすることができるため、試料のすべ
りを防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプ装置の一実施例を示す側面図
である。
【図2】図1に示す装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 タイヤコード 2 ベース 3 チャック 3a 固定コマ 3b 可動コマ 4 シャフト 5 ヒンジピン 6 回動レバー 7 エアシリンダ 8 ピストン 9 ピストンシャフト 10 パッキング 11 スプリング 12 エア注入口 13 アジャストネジ 14 アジャストナット 15、16 ピン 17 弾性体 18 粘性フィルム 19 ガイド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定コマと、ヒンジピンにより駆動シャ
    フトと連結した可動コマとを具えるチャックと、このチ
    ャックを作動させる作動手段とを具え、被測定繊維の遊
    端部を前記固定コマの回りに折り返してクランプする繊
    維の引張試験用クランプ装置において、前記ヒンジピン
    の位置を、前記可動コマのクランプ面の試料遊端側から
    クランプ面全長の1/5〜1/3の位置で前記可動コマ
    を前記固定コマに対して押圧するように設定したことを
    特徴とする繊維の引張試験用クランプ装置。
JP9280292A 1992-04-13 1992-04-13 繊維の引張試験用クランプ装置 Pending JPH05288660A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9280292A JPH05288660A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 繊維の引張試験用クランプ装置

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JP9280292A JPH05288660A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 繊維の引張試験用クランプ装置

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JPH05288660A true JPH05288660A (ja) 1993-11-02

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ID=14064549

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JP9280292A Pending JPH05288660A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 繊維の引張試験用クランプ装置

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JP (1) JPH05288660A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100888672B1 (ko) * 2007-08-14 2009-03-13 재단법인 에프아이티아이시험연구원 인장 크리프 시험기용 그립
KR100903164B1 (ko) * 2007-05-23 2009-06-17 재단법인 에프아이티아이시험연구원 인장 크리프 시험기용 그립

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100903164B1 (ko) * 2007-05-23 2009-06-17 재단법인 에프아이티아이시험연구원 인장 크리프 시험기용 그립
KR100888672B1 (ko) * 2007-08-14 2009-03-13 재단법인 에프아이티아이시험연구원 인장 크리프 시험기용 그립

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