JPH05288418A - ビルマイヤヒートポンプ - Google Patents

ビルマイヤヒートポンプ

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JPH05288418A
JPH05288418A JP11404292A JP11404292A JPH05288418A JP H05288418 A JPH05288418 A JP H05288418A JP 11404292 A JP11404292 A JP 11404292A JP 11404292 A JP11404292 A JP 11404292A JP H05288418 A JPH05288418 A JP H05288418A
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JP
Japan
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cylinder
working fluid
temperature side
cylinders
displacer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11404292A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyouichi Kito
昇一 喜渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
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Publication of JPH05288418A publication Critical patent/JPH05288418A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines
    • F02G1/044Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines having at least two working members, e.g. pistons, delivering power output
    • F02G1/0445Engine plants with combined cycles, e.g. Vuilleumier
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2250/00Special cycles or special engines
    • F02G2250/18Vuilleumier cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビルマイヤヒートポンプの熱効率及び耐久性
を高める。 【構成】 このビルマイヤヒートポンプは、互いに独立
した4個のシリンダ1〜4と、これらのシリンダ1〜4
内でそれぞれ往復運動する4個のディスプレーサピスト
ン5〜8と、これらのディスプレーサピストン5〜8を
所定のタイミングで駆動するクランク機構13と、各シ
リンダ1〜4内の温度空間A〜Dを連通させる連通管1
7〜19と、高温空間A及び中温空間Bの間に配設され
た再生器20及び中温側熱交換器21と、中温空間C及
び低温空間Dの間に配設された中温側熱交換器22、再
生器23及び低温側熱交換器24と、高温空間Aの作動
ガスを加熱するバーナ31とを備えている。互いに独立
した4個のシリンダ1〜4を用い、しかも各シリンダ1
〜4内に1つの温度空間を形成したので、1個のシリン
ダ内に温度差の大きい2つの温度空間を形成したものに
較べ、シリンダ壁に生じる温度勾配が小さく、伝熱ロス
が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱効率のよいビルマ
イヤヒートポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】2シリンダ形ビルマイヤヒートポンプと
して、図5に示すように、位相が約70°ずれて往復動
する高温側ディスプレーサピストン505及び低温側デ
ィスプレーサピストン506と、この高温側ディスプレ
ーサピストン505で高温空間aと中温空間bとに区画
される高温側シリンダ501と、この高温空間aと中温
空間bとを連通させる連通管517と、この連通管51
7の途中に配設された高温側再生器520及び中温側熱
交換器521と、低温側ディスプレーサピストン506
で低温空間dと中温空間cとに区画される低温側シリン
ダ502と、この低温空間dと中温空間cとを連通させ
る連通管519と、この連通管519の途中に配設され
た低温側熱交換器524、低温側再生器523及び中温
側熱交換器522と、両中温空間b,cを連通させる連
通管518とを備えたものがある(特開昭61−442
54号公報)。
【0003】バーナ531で高温側シリンダ501の上
部を加熱するとともに、クランク軸513を回転させる
と、高温側ディスプレーサピストン505及び低温側デ
ィスプレーサピストン506は位相が約70°ずれて往
復運動をはじめる。
【0004】高温側ディスプレーサピストン505が下
死点から上死点へ上昇すると、高温空間a内の約700
℃の作動ガスは連通管517内へ送り出され、高温側再
生器520及び中温側熱交換器521を経て、高温側シ
リンダ下部の中温空間bに流入する。作動ガスは高温側
再生器520及び中温側熱交換器521を通過するとき
熱を奪われる。
【0005】低温側ディスプレーサピストン506が下
死点へ移動すると、中温空間cの作動ガスと中温空間b
の作動ガスとが混ざり、連通管519内へ送り出され、
中温側熱交換器522、低温側再生器523及び低温側
熱交換器524を経て、低温空間dへ流入する。作動ガ
スは中温側熱交換器522、低温側再生器523及び低
温側熱交換器524を通過するとき熱を奪われ、作動ガ
スが低温空間dに流入したとき作動ガスの圧力が下が
り、温度は低くなる。
【0006】また、高温側再生器520は中温空間bか
ら高温空間aへ作動ガスが移動するときにそのガスに熱
を与え、低温側再生器523は中温空間cから低温空間
dへ作動ガスが移動するときにそのガスに冷熱を与え
る。このようにして熱効率の向上を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高温側及び
低温側シリンダ501,502はそれぞれ内部に、高温
空間a及び中温空間b、低温空間d及び中温空間cとい
う温度差が大きな空間をもっているので、シリンダ壁を
伝わって作動ガスの熱が逃げ、熱効率が低下するという
問題があるとともに、シリンダの両端部の温度差が大き
いため、シリンダ壁に大きな温度勾配が生じ、シリンダ
が傷み易いという問題があった。
【0008】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は熱効率が高くしかも耐久性に優れ
たビルマイヤヒートポンプを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明のビルマイヤヒートポンプは、互
いに独立した4個のシリンダと、これらのシリンダ内で
それぞれ往復運動する4個のディスプレーサピストン
と、これらの4個の前記ディスプレーサピストンのうち
第1のディスプレーサピストン及び第2のディスプレー
サピストン、第3のディスプレーサピストン及び第4の
ディスプレーサピストンをそれぞれ互いにほぼ180度
位相をずらして駆動するとともに、前記第1のデイスプ
レーサピストン及び前記第3のデイスプレーサピストン
を互いに90度前後位相をずらして駆動するピストン駆
動機構と、前記各シリンダ内にそれぞれ形成された作動
流体収容空間を連通させる連通管と、前記連通管の途中
であって、前記各シリンダのうち第1のシリンダ内に形
成された第1の作動流体収容空間と第2のシリンダ内に
形成された第2の作動流体収容空間との間に配設された
高温側再生器及び中温側熱交換器と、前記連通管の途中
であって、前記各シリンダのうち第3のシリンダ内に形
成された第3の作動流体収容空間と第4のシリンダ内に
形成された第4の作動流体収容空間との間に配設された
低温側再生器及び低温側熱交換器と、前記第1の作動流
体収容空間の作動流体を加熱する加熱器とを備えてい
る。
【0010】また、請求項2記載の発明のビルマイヤヒ
ートポンプは、互いに独立した4個のシリンダと、これ
らのシリンダ内でそれぞれ往復運動する4個のディスプ
レーサピストンと、これらの4個のディスプレーサピス
トンのうち第1のディスプレーサピストン及び第2のデ
ィスプレーサピストン、第3のディスプレーサピストン
及び第4のディスプレーサピストンをそれぞれ互いにほ
ぼ180度位相をずらして駆動するとともに、前記第1
のデイスプレーサピストン及び前記第3のデイスプレー
サピストンを互いに90度前後位相をずらして駆動する
ピストン駆動機構と、前記各シリンダ内に収容された前
記ピストンの上下に形成された上側及び下側作動流体収
容空間と、前記各シリンダの上側作動流体収容空間を連
通させる上側連通管と、前記各シリンダの下側作動流体
収容空間を連通させる下側連通管と、前記上側連通管の
途中であって、前記各シリンダのうち第1のシリンダ内
に形成された第1の上側作動流体収容空間と第2のシリ
ンダ内に形成された第2の上側作動流体収容空間との間
に配設された上側高温側再生器及び上側中温側熱交換器
と、前記上側連通管の途中であって、前記各シリンダの
うち第3のシリンダ内に形成された第3の上側作動流体
収容空間と第4のシリンダ内に形成された第4の上側作
動流体収容空間との間に配設された上側低温側再生器及
び上側低温側熱交換器と、前記下側連通管の途中であっ
て、前記各シリンダのうち第1のシリンダ内に形成され
た第3の下側作動流体収容空間と第2のシリンダ内に形
成された第2の下側作動流体収容空間との間に配設され
た下側高温側再生器及び下側中温側熱交換器と、前記下
側連通管の途中であって、前記各シリンダのうち第3の
シリンダ内に形成された第3の下側作動流体収容空間と
第4のシリンダ内に形成された第4の下側作動流体収容
空間との間に配設された下側低温側再生器及び下側低温
側熱交換器と、前記第1の上側作動流体収容空間及び第
1の下側作動流体収容空間の作動流体を加熱する加熱器
とを備えている。
【0011】
【作用】前述のように互いに独立した4個のシリンダを
用い、しかも各シリンダ内に1つの作動流体収容空間を
形成したので、1個のシリンダ内に温度差の大きい2つ
の作動流体収容空間を形成したものに較べ、シリンダ壁
に生じる温度勾配が小さく、伝熱ロスが少なくなる。
【0012】また、ピストンをはさんでシリンダ内上下
に温度差のない作動流体収容空間を形成し、ダブルアク
ティング構造を採用したので、4シリンダ形ビルマイヤ
ヒートポンプ1台分の大きさでありながら2台分の出力
が得られるとともに、シリンダ内の2つの作動流体収容
空間には大きな温度差がないので伝熱ロスがなくなる。
【0013】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は、この発明の一実施例に係るビルマ
イヤヒートポンプを備えた冷暖房装置を示す全体構成図
である。このビルマイヤヒートポンプは、4個のシリン
ダ1〜4を有し、これらのシリンダ1〜4にはそれぞれ
ディスプレーサピストン5〜8が収容されている。各デ
ィスプレーサピストン5〜8はコネクチングロッド9〜
12を介してクランク機構(ディスプレーサピストン駆
動機構)13のクランク軸(図示せず)に連結されてい
る。
【0015】前記ディスプレーサピストン5〜8の外周
面にはピストンリング14が装着され、ディスプレーサ
ピストン(第1のディスプレーサピストン)5の頂面と
シリンダ(第1のシリンダ)1の内壁面とによって高温
空間A(第1の作動流体収容空間)が、ディスプレーサ
ピストン(第2のディスプレーサピストン)6の頂面と
シリンダ(第2のシリンダ)2の内壁面とによって中温
空間B(第2の作動流体収容空間)が、ディスプレーサ
ピストン(第3のディスプレーサピストン)7の頂面と
シリンダ(第3のシリンダ)3の内壁面とによって中温
空間C(第3の作動流体収容空間)が、ディスプレーサ
ピストン(第4のディスプレーサピストン)8の頂面と
シリンダ(第4のシリンダ)4の内壁面とによって低温
空間D(第4の作動流体収容空間)が、それぞれ形成さ
れている。
【0016】これらの高温空間A、中温空間B、中温空
間C及び低温空間Dには例えばヘリウムや水素等の作動
ガス(作動流体)が収容され、各空間A〜Dは連通管1
7,18,19で互いに連通している。
【0017】各シリンダ1〜4の底面部には、コネクチ
ングロッド9〜12を逃がすロッド用孔15、シリンダ
1〜4内の空気を逃がす空気孔16とが設けられてい
る。また、シリンダ1の上方には、バーナ(加熱器)3
1が配置されている。
【0018】また、ディスプレーサピストン5に対して
ディスプレーサピストン6はクランク角にして180°
先行し、ディスプレーサピストン7に対してディスプレ
ーサピストン8はクランク角にして180°先行してい
る。また、ディスプレーサピストン7はディスプレーサ
ピストン5に対して90°先行している。
【0019】したがって、図5に示す従来の2シリンダ
形ビルマイヤヒートポンプに対して、図1のシリンダ1
の高温空間Aは図5の高温側シリンダ101の高温空間
aに相当し、シリンダ2の中温空間Bは高温側シリンダ
101の中温空間bに相当し、シリンダ3の中温空間C
は低温側シリンダ102の中温空間cに相当し、シリン
ダ4の低温空間Dは低温側シリンダ102の低温空間d
に相当する。
【0020】前記連通管17の途中には、再生器(高温
側再生器)20及び中温側熱交換器21が配設されてい
る。連通管19の途中には、中温側熱交換器22、再生
器(低温側再生器)23及び低温側熱交換器24が配設
されている。
【0021】再生器20は、高温空間Aから中温空間B
へ高温高圧の作動ガスが移動するときにその作動ガスか
ら熱を奪って一時的に蓄え、逆に中温空間Bから高温空
間Aへ中温中圧の作動ガスが移動するときにその作動ガ
スに熱を与える。再生器23は、低温空間Dから中温空
間Cへ作動ガスが移動するときにその作動ガスから冷熱
を受け取って一時的に蓄え、逆に中温空間Cから低温空
間Dへ作動ガスが移動するときにその作動ガスに冷熱を
与える。
【0022】中温側熱交換器21,22には温水配管2
5が接続され、この温水配管25には水循環ポンプ2
6、温水用熱交換器27が配設されている。また、低温
側熱交換器24には冷水配管28が接続され、この冷水
配管28には水循環ポンプ29、冷水用熱交換器30が
配設されている。
【0023】次に、ビルマイヤヒートポンプの作動を説
明する。
【0024】図2(a)〜(d)はそれぞれディスプレ
ーサピストン5〜8の位置とクランク角との関係を示す
タイミングチャートであり、図中実線はディスプレーサ
ピストンが段階的に変化する理想のビルマイヤヒートポ
ンプ、破線はディスプレーサピストンの位置が正弦波状
に変化する、クランク機構を用いた本実施例のビルマイ
ヤヒートポンプを示す。
【0025】バーナ31でシリンダ1の上部を加熱する
とともにクランク機構13のクランク軸を回転させる
と、図2(a)に示すように、クランク角0°の時点で
中間点付近に位置するディスプレーサピストン5は下降
しはじめ、90°の時点で下死点に達する。
【0026】これに対し、ディスプレーサピストン6は
ディスプレーサピストン5に対して180°先行する関
係にあるので、位相は逆になり、クランク角0°の時点
で中間点付近に位置するディスプレーサピストン6は上
昇しはじめ、90°の時点で上死点に達する。
【0027】このときシリンダ2の中温空間Bから押し
出された中温中圧の作動ガスは、連通管17を通じてシ
リンダ1の高温空間Aへ送られる。作動ガスは再生器2
0を通過するとき、その再生器20から熱を受け取って
高温空間Aに流入する。
【0028】図2(a)に示すように、下死点に到達し
たディスプレーサピストン5はその後次第に上昇し、2
70°の時点で上死点に達する。上死点到達後ディスプ
レーサピストン5は次第に下降する。
【0029】これに対し、図2(b)に示すように、上
死点に到達したディスプレーサピストン6はその後次第
に下降し、270°の時点で下死点に達し、以降次第に
上昇する。
【0030】このときディスプレーサピストン5によっ
て押し出された高温高圧の作動ガスは、連通管17を通
じてシリンダ2の中温空間Bへ送られる。作動ガスは再
生器20、中温側熱交換器21を通過するとき、再生器
20は作動ガスの熱を奪って蓄え、中温側熱交換器21
は温水配管内の水と熱交換してその水を加熱する。
【0031】一方、ディスプレーサピストン7はディス
プレーサピストン5に対して90°先行する関係にある
ので、図2(c)に示すように、クランク角0°の時点
で上死点に位置し、次第に下降して180°の時点で下
死点に達する。
【0032】これに対し、ディスプレーサピストン8は
ディスプレーサピストン7に対して180°先行する関
係にあるので、ディスプレーサピストン8は、図2
(d)に示すように、クランク角0°の時点で下死点に
位置し、次第に上昇して180°の時点で上死点に達す
る。
【0033】このときシリンダ4の低温空間Dから押し
出された低温低圧の作動ガスは、連通管19を通じてシ
リンダ3の中温空間Cへ送られる。作動ガスが低温側熱
交換器24、再生器23及び中温側熱交換器22を通過
するとき、低温側熱交換器24は冷水配管内の水と熱交
換してその水を冷却し、また再生器23は冷熱を蓄え
る。
【0034】図2(c)に示すように、ディスプレーサ
ピストン7は下死点到達後次第に上昇し、360°の時
点で上死点に達する。
【0035】これに対し、図2(d)に示すように、デ
ィスプレーサピストン8は上死点到達後次第に下降し、
360°の時点で下死点に達する。
【0036】このときシリンダ3の中温空間Cの中温中
圧の作動ガスは、連通管19を通じてシリンダ4の低温
空間Dへ送られる。作動ガスが中温側熱交換器22、再
生器23及び低温側熱交換器24を通過するとき、作動
ガスは中温側熱交換器22内で温水配管25内の水と熱
交換してその水を加熱し、また再生器23から冷熱を受
け取り、更に低温側熱交換器24で冷水配管28内の水
と熱交換する。
【0037】前述のように高温側のシリンダ1では高温
空間Aの作動ガスを高温に保つように外部からバーナ3
1で加熱し、中温側熱交換器21,22では作動ガスの
温度が一定になるように冷却し、この状態で各ディスプ
レーサピストン5〜8を前述のタイミングで作動させる
と、低温側のシリンダ4の低温空間Dの作動ガスの温度
が下がるため、その吸熱を低温側熱交換器24で冷房
に、中温側熱交換器21,22での放熱を暖房に利用し
た。
【0038】暖房する場合、水循環ポンプ26を作動さ
せると、温水配管25内の水が循環するが、中温側熱交
換器21,22で作動ガスから熱を受け取り、その水は
温水用熱交換器27に流入する。このとき水は図示しな
いファンからの空気との間で熱交換され、熱を受け取っ
て暖かくなった空気は暖房に利用され、熱を奪われた水
は再び中温熱交換器21,22で熱を受け取る。
【0039】冷房する場合、水循環ポンプ29を作動さ
せると、水が冷水配管28内を循環するが、低温側熱交
換器24で作動ガスから冷熱を受け取り、その水は冷水
用熱交換器30に流入する。このとき水は図示しないフ
ァンからの空気との間で熱交換され、冷熱を受け取って
冷たくなった空気は冷房に利用され、冷熱を奪われた水
は再び低温側熱交換器24で冷熱を受け取る。
【0040】この実施例のビルマイヤヒートポンプによ
れば、4個のシリンダ1〜4を用い、しかも各シリンダ
1〜4内に1つの作動流体収容空間A〜Dを形成したの
で、1個のシリンダ内に温度差の大きい2つの作動流体
収容空間を形成したものに較べ、シリンダ壁に生じる温
度勾配が小さく、伝熱ロスが少くなり、熱効率が向上す
るとともに、シリンダの耐久性もアップする。
【0041】なお、ディスプレーサピストン5とディス
プレーサピストン7との位相差は90°に限られず、流
動損失や伝熱損失を考慮して90°前後、すなわち約7
0〜120°であればよい。
【0042】図3はこの発明の他の実施例に係るビルマ
イヤヒートポンプを備えた冷暖房装置を示す全体構成図
である。前述の実施例と共通する部分は同一符号をつけ
て説明を省略する。
【0043】前述の実施例においては同径のシリンダを
4個用いたが、この実施例においてはシリンダ303の
内径を他の3個のシリンダ1,2,4の内径よりも大き
くした。
【0044】このようにするとシリンダ303の中温空
間Cの容積が、同一ピストン位置におけるシリンダ1,
2,4の各空間A,B,Dの容積に較べて大きくなる。
したがって、シリンダ303内のディスプレーサピスト
ン307が下降するとき、中温空間Cに流入した作動ガ
スは膨脹し、ディスプレーサピストン307は下死点方
向に強く押圧される。その結果その力がコネクチングロ
ッド311を介してクランク機構13のクランク軸に伝
わり、そのクランク軸は回転する。
【0045】この実施例のビルマイヤヒートポンプによ
れば、クランク機構13を外部から力を与えて駆動する
必要がなく、自ら得た駆動力によって運転(自立運転)
することができ、同時に冷凍能力も増す。
【0046】なお、この実施例の変形例としてシリンダ
2の内径を他の3個のシリンダの内径よりも大きくする
ようにしても、自立運転は可能である。
【0047】図4は、この発明の他の実施例に係るビル
マイヤヒートポンプを用いた冷暖房装置を示す全体構成
図である。
【0048】この実施例は、図1の4シリンダ形のビル
マイヤヒートポンプの変形例に該当し、ダブルアクティ
ング形ビルマイヤヒートポンプである。図1の実施例と
共通する部分は同一符号をつけて説明を省略する。
【0049】この実施例のシリンダ401〜404の底
面部には空気孔がなく、しかもロッド用孔15にコネク
チングロッド9〜12がシール材32を介して挿入され
ている。このようにしてシリンダ401〜404内には
ディスプレーサピストン5〜8をはさんで上下2つの作
動流体収容空間(上側・下側作動流体収容空間)が形成
され、両作動流体収容空間にはそれぞれ作動ガスが収容
される。すなわち、シリンダ401には2つの高温空間
,A、シリンダ402,403にはそれぞれ2つ
の中温空間B,B,C,C、シリンダ404に
は2つの低温空間D,Dが形成されている。このう
ち空間A,B,C,D,はそれぞれ図1の空間
A,B,C,Dに相当する。
【0050】また、高温空間A、中温空間B
、低温空間Dは連通管(下側連通管)417,4
18,419で互いに連通している。連通管417の途
中には再生器(下側高温側再生器)420,中温側熱交
換器(下側中温側熱交換器)421が配設されている。
連通管419の途中には中温側熱交換器(下側中温側熱
交換器)422、再生器(下側低温側再生器)423及
び低温側熱交換器(下側低温側熱交換器)424が配設
されている。また、シリンダ1の下方にもバーナ431
が配設されている。
【0051】中温側熱交換器22,422,421,2
1と温水用熱交換器27とは温水配管425で接続さ
れ、水循環ポンプ26を作動させると、温水用熱交換器
27から出た水は中温側熱交換器22,422,42
1,21を経て水循環ポンプ26から温水用熱交換器2
7へ流れる閉サイクルを形成して暖房を行なう。
【0052】また、低温側熱交換器424,24と冷水
用熱交換器30とは冷水配管428で接続され、水循環
ポンプ29を作動させると、冷水用熱交換器30から出
た水は、低温側熱交換器424,24を経て水循環ポン
プ29から温水用熱交換器30へ流れる閉サイクルを形
成して冷房を行なう。
【0053】この実施例のビルマイヤヒートポンプは4
シリンダ形ビルマイヤヒートポンプ1個分の大きさであ
りながら、2個の4シリンダ形ビルマイヤヒートポンプ
と同等の出力が得られ、また同一シリンダ内に同じ温度
空間が形成されるので、伝熱ロスが少なく、機関熱効率
が向上するとともに、シリンダの温度勾配が小さいので
耐久性も向上する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
のビルマイヤヒートポンプによれば、互いに独立した4
個のシリンダを用い、しかも各シリンダ内に1つの作動
流体収容空間を形成したので、1個のシリンダ内に温度
差の大きい2つの作動流体収容空間を形成したものに較
べ、シリンダ壁に生じる温度勾配が小さく、伝熱ロスが
少なくなり、熱効率が向上するとともに、シリンダの耐
久性もアップする。
【0055】また、請求項2記載の発明のビルマイヤヒ
ートポンプによれば、ピストンをはさんでシリンダ内上
下に温度差のない作動流体収容空間を形成し、ダブルア
クティング構造を採用したので、4シリンダ形ビルマイ
ヤヒートポンプ1台分の大きさでありながら2台分の出
力が得られるとともに、シリンダ内の2つの作動流体収
容空間には大きな温度差がないので伝熱ロスがなく、熱
効率が向上するとともに、耐久性もアップする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るビルマイヤヒ
ートポンプを備えた冷暖房装置を示す全体構成図であ
る。
【図2】図2はビルマイヤヒートポンプの作動を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図3】図3はこの発明の他の実施例に係るビルマイヤ
ヒートポンプを備えた冷暖房装置を示す全体構成図であ
る。
【図4】図4はこの発明の他の実施例に係るビルマイヤ
ヒートポンプを備えた冷暖房装置を示す全体構成図であ
る。
【図5】図5は従来の2シリンダ形のビルマイヤヒート
ポンプを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダ(第1のシリンダ) 2 シリンダ(第2のシリンダ) 3 シリンダ(第3のシリンダ) 4 シリンダ(第4のシリンダ) 5 ディスプレーサピストン(第1のディスプレーサピ
ストン) 6 ディスプレーサピストン(第2のディスプレーサピ
ストン) 7 ディスプレーサピストン(第3のディスプレーサピ
ストン) 8 ディスプレーサピストン(第4のディスプレーサピ
ストン) 13 クランク機構(ピストン駆動機構) 17〜19 連通管 21,22 中温側熱交換器 20 再生器(高温側再生器) 23 再生器(低温側再生器) 24 低温側熱交換器 31 バーナ(加熱器) A 高温空間(第1の作動流体収容空間) B 中温空間(第2の作動流体収容空間) C 中温空間(第3の作動流体収容空間) D 低温空間(第4の作動流体収容空間)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに独立した4個のシリンダと、 これらのシリンダ内でそれぞれ往復運動する4個のディ
    スプレーサピストンと、 これらの4個の前記ディスプレーサピストンのうち第1
    のディスプレーサピストン及び第2のディスプレーサピ
    ストン、第3のディスプレーサピストン及び第4のディ
    スプレーサピストンをそれぞれ互いにほぼ180度位相
    をずらして駆動するとともに、前記第1のデイスプレー
    サピストン及び前記第3のデイスプレーサピストンを互
    いに90度前後位相をずらして駆動するピストン駆動機
    構と、 前記各シリンダ内にそれぞれ形成された作動流体収容空
    間を連通させる連通管と、 前記連通管の途中であって、前記各シリンダのうち第1
    のシリンダ内に形成された第1の作動流体収容空間と第
    2のシリンダ内に形成された第2の作動流体収容空間と
    の間に配設された高温側再生器及び中温側熱交換器と、 前記連通管の途中であって、前記各シリンダのうち第3
    のシリンダ内に形成された第3の作動流体収容空間と第
    4のシリンダ内に形成された第4の作動流体収容空間と
    の間に配設された低温側再生器及び低温側熱交換器と、 前記第1の作動流体収容空間の作動流体を加熱する加熱
    器とを備えていることを特徴とするビルマイヤヒートポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】 互いに独立した4個のシリンダと、 これらのシリンダ内でそれぞれ往復運動する4個のディ
    スプレーサピストンと、 これらの4個のディスプレーサピストンのうち第1のデ
    ィスプレーサピストン及び第2のディスプレーサピスト
    ン、第3のディスプレーサピストン及び第4のディスプ
    レーサピストンをそれぞれ互いにほぼ180度位相をず
    らして駆動するとともに、前記第1のデイスプレーサピ
    ストン及び前記第3のデイスプレーサピストンを互いに
    90度前後位相をずらして駆動するピストン駆動機構
    と、 前記各シリンダ内に収容された前記ピストンの上下に形
    成された上側及び下側作動流体収容空間と、 前記各シリンダの上側作動流体収容空間を連通させる上
    側連通管と、 前記各シリンダの下側作動流体収容空間を連通させる下
    側連通管と、 前記上側連通管の途中であって、前記各シリンダのうち
    第1のシリンダ内に形成された第1の上側作動流体収容
    空間と第2のシリンダ内に形成された第2の上側作動流
    体収容空間との間に配設された上側高温側再生器及び上
    側中温側熱交換器と、 前記上側連通管の途中であって、前記各シリンダのうち
    第3のシリンダ内に形成された第3の上側作動流体収容
    空間と第4のシリンダ内に形成された第4の上側作動流
    体収容空間との間に配設された上側低温側再生器及び上
    側低温側熱交換器と、 前記下側連通管の途中であって、前記各シリンダのうち
    第1のシリンダ内に形成された第3の下側作動流体収容
    空間と第2のシリンダ内に形成された第2の下側作動流
    体収容空間との間に配設された下側高温側再生器及び下
    側中温側熱交換器と、 前記下側連通管の途中であって、前記各シリンダのうち
    第3のシリンダ内に形成された第3の下側作動流体収容
    空間と第4のシリンダ内に形成された第4の下側作動流
    体収容空間との間に配設された下側低温側再生器及び下
    側低温側熱交換器と、 前記第1の上側作動流体収容空間及び第1の下側作動流
    体収容空間の作動流体を加熱する加熱器とを備えている
    ことを特徴とするビルマイヤヒートポンプ。
JP11404292A 1992-04-07 1992-04-07 ビルマイヤヒートポンプ Withdrawn JPH05288418A (ja)

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