JPH05288273A - 金属ベローズと金属部品の接合方法 - Google Patents

金属ベローズと金属部品の接合方法

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JPH05288273A
JPH05288273A JP11317392A JP11317392A JPH05288273A JP H05288273 A JPH05288273 A JP H05288273A JP 11317392 A JP11317392 A JP 11317392A JP 11317392 A JP11317392 A JP 11317392A JP H05288273 A JPH05288273 A JP H05288273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tapered
metal
opening edge
bellows
flange
Prior art date
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Pending
Application number
JP11317392A
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English (en)
Inventor
Takashi Matsuki
琢史 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ベローズ10の端部をステム等金属部品
20に嵌め込む際の困難性がなく、かつ溶接不良が発生
せず、製品の歩留りを改善する。 【構成】 金属ベローズ10の軸方向端部に形成したテ
ーパ状開口縁11と金属部品20に形成され前記開口縁
11と対応するテーパ状フランジ21とを嵌合した後、
これらテーパ状開口縁11とテーパ状フランジ21を溶
接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ベローズ、とくに
電鋳法によって成形される電着ベローズのような極めて
薄肉のベローズと、軸等の金属部品を接合する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属ベローズは、例えばバルブ装置や圧
力センサ等のステムシールとして用いられる。このステ
ムシールは、軸方向に往復変位するステムの軸周を、金
属ベローズによって可動的に密封するものである。
【0003】ステムシールでは、例えば図3に示すよう
に、ステム3に対する金属ベローズ1の接合を、この金
属ベローズ1の軸方向端部に形成された円筒状開口縁2
と、ステム3の外周面の全周を、溶接Wすることによっ
て行うことがある。この場合は、ステム3の外周面と前
記開口縁2の内周面との間に、あらかじめクリアランス
Cを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、とくに圧力セ
ンサ等の小型のステムシールであって、金属ベローズ1
が金属めっき膜からなる電着ベローズであるような場合
は、クリアランスCが小さすぎると、ステム3の外周に
円筒状開口縁2を嵌め込むことができなくなり、逆にク
リアランスCが大きすぎると、電着ベローズは20〜3
0μmといった非常に小さい板厚に形成されていること
から、溶接Wによる熱がステム3の外周面に達せずに空
気中あるいはベローズ本体側へ放熱されやすく、円筒状
開口縁2の溶接部がステム3の外周面に溶け込まないで
損傷したり、開口縁2にしわが発生するといった溶接不
良によって、リークの原因になるおそれがある。このた
め、クリアランスCは、1/100以下の公差で厳しく
管理する必要があるのが現状である。
【0005】また、これに対処するために、ステム3の
外周に嵌め込んだ後で、図4に示すように円筒状開口縁
2の一部2aを絞って部分的にクリアランスを狭め、そ
こに溶接Wを行うといった方法も採られているが、円筒
状開口縁2の材質が有する弾性によるスプリング・バッ
ク作用によって、適切に絞ることができないことがあ
り、しかもこの方法は、工程を増やすことになるので、
作業効率上からも好ましいものとは言えない。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その目的とするところは、金属ベローズの
端部をステム等金属部品に嵌め込む際の困難性がなく、
かつ溶接不良が発生せず、製品の歩留りを改善すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわ
ち、本発明に係る金属ベローズと金属部品の接合方法
は、金属ベローズの軸方向端部に形成したテーパ状開口
縁と接合対象の金属部品に形成され前記テーパ状開口縁
と対応するテーパ状フランジとを嵌合する工程と、これ
らテーパ状開口縁とテーパ状フランジを溶接する工程と
を含むものであり、本発明の他の方法は、金属ベローズ
の軸方向端部に形成したテーパ状開口縁を接合対象の金
属部品に形成され前記テーパ状開口縁と対応するテーパ
状フランジとテーパ状金属リングの間に挟持する工程
と、これらテーパ状開口縁とテーパ状フランジとテーパ
状金属リングを溶接する工程とを含むものである。
【0008】
【作用】テーパ状フランジ以外の位置では金属ベローズ
のテーパ状開口縁と相手金属部品との間に大きなクリア
ランスが存在するので、前記テーパ状開口縁の嵌め込み
作業が容易であり、前記開口縁とフランジは互いに対応
するテーパ状であることから、両者を密接状態に嵌合す
ることができる。嵌合した前記開口縁とフランジの間の
クリアランスは微小であるので、溶接が容易であり、そ
の際にしわが発生することもない。また、テーパ状金属
リングを用いて前記ベローズのテーパ状開口縁をテーパ
状フランジとの間に挟み込むように嵌合することによっ
て、クリアランスをより小さくすることができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係る接合方法の第一の実施
例を示すもので、10は金属ベローズ、20は接合相手
の金属部品としてのステムである。金属ベローズ10の
軸方向端部にはテーパ状開口縁11が、また、ステム2
0の金属ベローズ10との接合位置には外周面を前記開
口縁11と対応するテーパ状としたフランジ21が形成
されている。
【0010】金属ベローズ10は、前記開口縁11及び
フランジ21のテーパ形状から明らかなように、ステム
20に対して図中左側から嵌め込み、その嵌合部の全周
を、レーザビーム溶接あるいは電子ビーム溶接等によっ
て溶接する。このとき、前記開口縁11とフランジ21
の嵌合面間のクリアランスを非常に小さくすることがで
きるので、開口縁11からフランジ21内へ達する良好
な溶接部Wが形成される。なお、テーパ状開口縁11は
金属ベローズ10の成形の際に同時に形成されるもので
あり、また、テーパ状フランジ21も、ステム20の加
工の際に形成することができるので、工程の増加を来さ
ない。
【0011】ここで、金属ベローズ10のテーパ状開口
縁11及びステム20のテーパ状フランジ21のテーパ
角度θは大きいほど嵌合状態は良くなるが、前記開口縁
11とフランジ21の公差を吸収すること、及び取付寸
法Lを維持するといった観点からは、θを0.5〜10
°とするのが望ましい。
【0012】次に、図2は、本発明に係る接合方法の第
二の実施例を示すもので、テーパ状金属リング30を用
いている。このテーパ状金属リング30も、金属ベロー
ズ10の開口縁11及びステム20のフランジ21の外
周面と同じテーパ角度で形成されており、前記開口縁1
1をフランジ21の外周面との間に挟み込むように外周
に嵌合することによって、前記開口縁11をフランジ2
1の間のクリアランスを一層微小にすることができる。
しかも、この状態で三者11,21,30が一体に溶接
されるので、接合強度が向上する。
【0013】本発明の接合方法による効果は、とくに金
属ベローズ10が電着ベローズである場合に顕著に発揮
される。電着ベローズは、環状の山部及び谷部が反復形
成されたマンドレル(成形用中子)の表面にニッケル等
をめっきし、その後マンドレルを溶解除去することによ
って得られる、直径が数mm、板厚が20〜30μmの
超小型のベローズであり、しかも材料中にコバルトを含
有しているので、接合面間のクリアランスをできるだけ
小さくしないと溶接によるクラックが発生しやすく、溶
接に高度な技術を要するからである。
【0014】なお、本発明は図示の実施例に限定される
ものではなく、例えば接合相手の金属部品がステム以外
であったり、ベローズの開口縁を外周側のフランジに接
合する場合にも適用でき、また、テーパの傾斜方向は図
示と逆であっても良い。
【0015】
【発明の効果】以上、本発明によると、金属ベローズの
開口縁を相手金属部品のフランジに容易に嵌合すること
ができ、前記開口縁とフランジは互いに対応するテーパ
状であることから、両者間のクリアランスを微小にし
て、溶接の際のしわの発生や焼き切れといった溶接不良
が発生せず、また、テーパ状金属リングによって接合強
度を向上することができ、工程の増加も伴わないので、
作業能率及び歩留りの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す接合完了状態の要
部断面図である。
【図2】本発明の第二の実施例を示す接合完了状態の要
部断面図である。
【図3】従来方法の一例を示す接合過程の要部断面図で
ある。
【図4】従来方法の他の例を示す接合過程の要部断面図
である。
【符号の説明】
10 金属ベローズ 11 テーパ状開口縁 20 ステム(金属部品) 21 テーパ状フランジ 30 テーパ状金属リング W 溶接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ベローズの軸方向端部に形成したテ
    ーパ状開口縁と接合対象の金属部品に形成され前記テー
    パ状開口縁と対応するテーパ状フランジとを嵌合する工
    程と、 これらテーパ状開口縁とテーパ状フランジを溶接する工
    程とを含むことを特徴とする金属ベローズと金属部品の
    接合方法。
  2. 【請求項2】 金属ベローズの軸方向端部に形成したテ
    ーパ状開口縁を接合対象の金属部品に形成され前記テー
    パ状開口縁と対応するテーパ状フランジとテーパ状金属
    リングの間に挟持する工程と、 これらテーパ状開口縁とテーパ状フランジとテーパ状金
    属リングを溶接する工程とを含むことを特徴とする金属
    ベローズと金属部品の接合方法。
JP11317392A 1992-04-07 1992-04-07 金属ベローズと金属部品の接合方法 Pending JPH05288273A (ja)

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JP11317392A JPH05288273A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 金属ベローズと金属部品の接合方法

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JPH05288273A true JPH05288273A (ja) 1993-11-02

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ID=14605412

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JP11317392A Pending JPH05288273A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 金属ベローズと金属部品の接合方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112846508A (zh) * 2021-01-11 2021-05-28 中国航空制造技术研究院 一种膜盒的激光加工方法和焊接工装

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010816