JPH0528694Y2 - - Google Patents

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JPH0528694Y2
JPH0528694Y2 JP1989052073U JP5207389U JPH0528694Y2 JP H0528694 Y2 JPH0528694 Y2 JP H0528694Y2 JP 1989052073 U JP1989052073 U JP 1989052073U JP 5207389 U JP5207389 U JP 5207389U JP H0528694 Y2 JPH0528694 Y2 JP H0528694Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電気機器に取り付けられた機器インレ
ツト(電源用ソケツト)に挿入嵌合され、該イン
レツトを介して、電気機器に電源を供給する電源
コネクタに関し、特に、コネクタ端子の変形およ
びアークの発生を防止して、品質を向上させた電
源コネクタに関する。
〔背景技術〕
電気機器に電源を供給するための電源コネクタ
は、例えば、第5図aに示すように、その一端に
電源プラグ(図示せず)を設けたコード10と、
複数のピン端子挿通孔11を有したコネクタ先端
部12と、コード10およびコネクタ先端部12
の間に設けられたコネクタ本体部13によつて構
成され、電気機器に取り付けられた機器インレツ
ト(電源用ソケツト)に挿入嵌合することによ
り、該電気機器に電源を供給するものである。以
下、機器インレツト、および、従来の電源コネク
タの構成を説明する。
(1) 機器インレツト 第4図に示す機器インレツト500は、所定間
隔をもつて配置された複数のピン端子501(第
4図では中央の端子がアース端子でアース端子の
下側一対の端子が活電端子である)と、PBT樹
脂等の熱可塑性硬質絶縁樹脂を用いて射出成形し
た略箱状のインレツト本体502と、インレツト
本体502の端子配置部内の電源コネクタ嵌合凹
部503と、インレツト500を電気機器筐体に
ネジ締結で固定するためのネジ通し孔504を有
した略扇状の固定片505と、ピン端子501の
後方部の所定位置でピン端子501を固定保持す
るピン端子固定壁(図示せず)から成る。尚、ピ
ン端子501は、その前方をインレツト本体50
2で包囲され、後方に電気機器の電源部と絶縁電
線で接続される接続部を有している。
(2) コネクタ 第5図a,bに示す電源コネクタは、その一端
に電源プラグ(図示せず)を設けたコード10
と、インレツト500の嵌合凹部503に挿入さ
れる六角の略台形状をしたコネクタ先端部12
と、コネクタ先端部12の先端面に設けられた複
数のピン端子挿通孔11と、コード10およびコ
ネクタ先端部12の間に設けられたコネクタ本体
部13から構成される。尚、コネクタ先端部12
およびコネクタ本体部13の材料として、同一
のプラスチツクを用いる方法、例えば、塩化ビニ
ル樹脂で一体成形して構成させるもの(日本、米
国等で定格電圧が125Vのものに適応)と、コ
ネクタ先端部12を熱可塑性硬質プラスチツク、
例えば、PBT樹脂等で予め一体成形したコネク
タ絶縁体を用い、コネクタ本体部13に軟質プラ
スチツク、例えば、PVC樹脂等を用いる方法と
がある。
ここで、第5図bに示す第5図aのA−A断面
図を参照して、前述のコネクタ先端部12にコ
ネクタ絶縁体を適用したコネクタの内部構造を説
明する。コネクタ先端部12はコネクタ絶縁体1
4と係止体17とから成り、コネクタ絶縁体14
は、インレツト500のピン端子501を挿通す
る挿通孔11、コネクタ端子配置部16、およ
び、コード端配置部15が設けられている。ま
た、コネクタ端子配置部16にはコード10の導
体18に接続された接続部19を有するコネクタ
端子20が挿入配置され、コード端配置部15に
は、コネクタ端子20とコード10の接続部19
が配置され、コード端配置部15の上部では、コ
ネクタ絶縁体14に係止した係止体17がコネク
タ端子20をコネクタ絶縁体14内に保持し固定
している。尚、係止体17とコネクタ絶縁体14
の係止は、コード10を接続したコネクタ端子2
0をコネクタ絶縁体14に挿入した後、係止体1
7をコード10側からコネクタ絶縁体14後方に
挿入し、コネクタ絶縁体14の係止突起と係止体
17の係止凹部を係合させて行われる。また、係
止体17にはコード10の配置溝が設けられてい
る。尚、13はコネクタ絶縁体14の後端からコ
ード端にかけてコード保護部と共にPVC樹脂等
でもつて一体成形されるコネクタ本体部である。
ここで、コネクタ先端部12に絶縁体14を用
いるのは、例えば、コネクタ端子20を保持する
部分にコネクタ本体部13と同じ材質(例えば、
PVC樹脂等)を使用すると、インレツト500
にコネクタを挿入嵌合した際に、ピン端子501
とコネクタ端子20の寸法のバラツキ、および、
両端子の配置・固定寸法のバラツキ等によつて、
コネクタ端子20の配置位置および形状が変化し
て接触不良が生じ、これによつて、コネクタが発
熱する等の恐れがあるためであり、安全上好まし
くない。この安全上の問題点を回避するために、
耐熱性にすぐれた熱可塑性硬質プラスチツクのコ
ネクタ絶縁体14を用いるものである。
一方、これらの電源コネクタは、各国の安全規
格により規定された規格上の要求特性を満足して
はじめて規格が認可され、製造・販売が可能とな
る。日本の場合は電気用品取締法、米国等はUL
規格等がその規格の代表例である。前記規格の基
本はIEC規格であり、前述した電源コネクタにつ
いてはIEC規格No.320(1981年版)がある。一般的
定格電圧が250Vである国々(主にヨーロツパ)
では前記IEC規格により製造の認可を行つてい
る。IEC規格で特に留意しなければならない安全
上の試験項目として、以下に述べる過負荷試験お
よび挿抜試験がある。
A 過負荷試験の内容 電圧275V、電流は定格電流が10A以上の時は
1.25倍、力率0.95以上の電圧電流をインレツトお
よびコネクタに印加しつつ15回/分の速度で50回
挿抜を行い、試験中、各端子間に火花発生がない
ことを確認する。
B 挿抜試験の内容 定格電圧、電流をインレツトおよびコネクタに
印加して15回/分の速度で1000回挿抜を行い、そ
の後、各端子とコネクタ表面部にAC1.5KVを1
分間印加し、外観等による異常、コネクタ端子の
損傷、コネクタ本体の構成樹脂の溶解が発生しな
いこと等を確認する。
前記試験項目を用いて、前述したおよびの
方法で作成した従来の電源コネクタを試験する
と、のコネクタ先端部およびコネクタ本体部を
同一のプラスチツク(例えば、PVC樹脂)で一
体に成形した電源コネクタは、両試験共に満足す
ることはできない。また、のコネクタ先端部を
熱可塑性硬質プラスチツクで一体成形したコネク
タ絶縁体で構成し、コネクタ本体部をPVC樹脂
で構成したものについては、過負荷試験はクリア
するが、挿抜試験を満足することはできない。
このように従来の電源コネクタが前述した試験
を満足できないのは、コネクタ端子の先端部を絶
縁体内壁に当接させ、後端を係止体により係止す
る構成であるため、コネクタ端子の縦横2方向の
移動が規制され、前述したインレツトのピン端子
寸法のバラツキ、および、ピン端子配置寸法のバ
ラツキにコネクタ端子が追従することができず、
コネクタ端子が著しく変形するためであり、ま
た、コネクタ端子がピン端子の配置寸法に追従で
きないため、コネクタを挿入嵌合する際に、コネ
クタ端子がピン端子によつて擦られ、該摩擦によ
つて金属粉が生じ、その金属粉がコネクタ先端部
に付着して火花発生の原因となるためである。
前述の問題点を改善する方法としては、次の(イ)
〜(ハ)の方法が考えられる。
(イ) インレツトのピン端子の寸法にバラツキがあ
つても、コネクタ端子のピン端子保持力が低下
しないようにコネクタ端子の接触部に強い弾性
力を付与する機構とする。
(ロ) インレツトのピン端子の配置寸法のバラツキ
に対して、コネクタ端子が追従可能なように、
コネクタ先端部でコネクタ端子の保持を行う。
(ハ) インレツトのピン端子の挿入嵌合により発生
する金属粉が、コネクタ先端部のピン端子挿通
孔と先端部外周に付着しない、あるいは、付着
してもアークの発生を防止できるようにする。
前述した原因の1つであるインレツトのピン端
子の配置寸法のバラツキを解決するものとして、
実公昭63−36619号公報に示すものがある。この
コネクタはコネクタベースにコネクタ端子を挿入
保持するのに、コネクタ端子の接触部とコード接
続部間に平板部を設け、平板部をベースの周壁に
当接し、係止部材の溝で周壁と平板部を保持し、
コネクタ端子の後端を係止部材で、先端をベース
の周壁で保持し、インレツトのピン端子の配置寸
法のバラツキに追従して移動可能な構成としてコ
ネクタ端子の損傷を防止できるよう配慮されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、従来の電源コネクタによれば、インレ
ツトのピン端子の配置寸法のバラツキに追従して
移動可能とすることにより、コネクタ端子の磨耗
による金属粉の発生を減らすことはできたが、発
生した金属粉の不着対策、例えば、コネクタ先端
部のピン端子挿通孔、および、先端部外周へ不着
対策が何ら施されておらず、アーク発生および耐
電圧の低下等の問題があるため、IEC規格(定格
電圧250V)の挿抜試験を満足することができな
いと言う問題があつた。
従つて、本考案の目的は、IEC規格(定格電圧
250V)の挿抜試験を満足する品質の電源コネク
タを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前述した目的を実現するため、コネク
タ端子を保持するコネクタ端子保持部と、前記コ
ネクタ端子と接続されたコードを保持するコード
保持部を有し、電気機器に取り付けられた機器イ
ンレツトに挿入嵌合され、該インレツトを介して
電気機器に電源を供給する電源コネクタにおい
て、 前記コネクタ端子保持部は、前記コネクタ端子
を所定位置に配置・保持する内側ベースと、前記
内側ベースを挿入する先端部、及び、前記コネク
タ端子とコードを接続するコード接続部を保護す
る後端部を有する外側ベースを備え、 前記コネクタ端子保持部の前記外側ベースの後
端からコード端にかけてプラスチツクの一体成形
でコネクタ本体を形成し、 前記コネクタ端子は、コード導体を固着する固
着部(圧着、半田付等)、前記機器インレツトの
端子を挿入接続される端子接続部、並びに前記固
着部及び前記接続部の間に位置する平板部をそれ
ぞれ有する2本の活電用端子と1本のアース用端
子を含み、 前記内側ベースは、前記2本の活電用端子と前
記1本のアース用端子の前記端子接続部を収容
し、前記端子接続部の動きを許す空隙を前記端子
接続部との間に有する端子配置孔を二等辺三角形
の頂点に位置させるようにして有し、前記端子配
置孔の前方に、前記コネクタ端子の前記端子接続
部の先端と係合する係止突起を介して前記機器イ
ンレツトの前記端子と前記端子接続部の挿抜によ
つて生じる摩耗金属粉を堆積させる溝を形成する
とともに、前記平板部が位置する前記端子配置孔
の位置に外部より係止部材が挿入されるスリツト
状の切欠部を形成し、 前記係止部材は、前記二等辺三角形の頂点にお
いて、前記2本の活電用端子と前記1本のアース
用端子のそれぞれの前記平板部を押さえ付ける股
状の形状を有することを特徴とする電源コネクタ
を提供する。
〔実施例〕
以下、本考案による電源コネクタの実施例を図
面をもとに詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例の電源コネクタを示
す斜視図であり、その一端に電源プラグ(図示せ
ず)を設けたコード10と、複数のピン端子挿通
孔11を有したコネクタ先端部(コネクタ端子保
持部)12と、コード10およびコネクタ先端部
12の間に設けられたコネクタ本体部13によつ
て構成される。以下、第2図および第3図を参照
しつつ、コネクタ端子、インナー(内側)ベー
ス、係止体、アウター(外側)ベースの順に各部
の詳細な構成を説明する。
コネクタ端子100は、第2図aに示すよう
に、一枚の金属板を打ち抜きプレスして形成さ
れ、両側を折り曲げた一対の立上片からなる接触
部101と、立上片を折り曲げる底部には打抜き
孔102を設け、底部は更に延長して平板部10
3を形成し、平板部103に連なり一対のコード
接続圧着片104を有してなり、前記打抜き孔1
02はインレツトのピン端子が挿抜されることに
より、U字状の接触部101が変形しないように
一対の立上片に弾性力を持たせるものである。
尚、コネクタ端子100は燐青銅、真鍮等で形成
される。
次に、第2図a,bを参照して、インナーベー
ス200の構成を示す。インナーベース200は
六角の略台形箱体状にポリアミド樹脂、PBT樹
脂等によつて一体成形で形成され、台形の底部側
に一対の活電用端子配置孔201と、該活電用端
子配置孔201の中間の上方に所定間隔をもつて
配置するアース用端子配置孔202と、その後部
に形成された各端子配置孔の底辺部に達する略コ
字状の切欠部203と、切欠部203を構成する
両壁204,205の内側に後述する係止体30
0のガイド突起が当接されるガイド溝206とが
設けられている。一方、インナーベース200の
先端は、第3図に示すように、各端子配置孔20
1,202の前部にインレツトのピン端子挿入孔
207を有する周辺突起208と、さらにその前
部にピン端子挿入孔207より大きい四角状の凹
み部209が設けられている。ここで、周辺突起
208の厚さおよび凹み部209の深さは、それ
ぞれ1.5〜2.0mmとした。
係止体300はインナーベース200と同じ材
質(ポリアミド樹脂、PBT樹脂等)によつて一
体成形で形成され、インナーベース200の切欠
部203に挿入係止して使用される。第2図aに
示すように、全体的に略コ字状に形成され、ガイ
ド溝206と嵌合するガイド突起301と、前述
のインナーベース200の切欠部203を構成す
る両壁の端子配置孔201,202の上部辺に係
合する3ケの係合突起302と、インナーベース
200のアース用端子配置孔202に当接する下
部中央に形成された当接凹部304と、一対の脚
片305とを有してなる。
アウターベース400は、インナーベース20
0および係止体300と同じ材質によつて一体成
形されてなり、第2図cに示すように、大別する
とインナーベース200を収容する収容部402
と、インナーベース200を係止する一対の係止
壁406A,406Bによつて構成される。収容
部402はピン端子挿通孔401を有する六角の
略台形状先端壁403と、先端壁403から直角
方向の一方向に6つの周壁404を有し、先端壁
403と周壁404によりインナーベース200
の外周を被覆する。収容部402の後端の上下の
周壁404には、薄肉部405を介して、前述し
た一対の係止壁406A,406Bが設けられて
いる。下側の周壁404に連結された係止壁40
6Aはインナーベース200の後端面に当接され
る当接面407と、一対の活電用端子とその接続
部、および、コード端を導出する導出口408
と、導出口408を形成する突起409を有し、
中央の突起409にはアース用端子コードの導出
口410が設けられ、両側の突起409には他方
の係止壁406Bと係止係合する係合アーム41
1が設けられている。また、係合アーム411が
形成される係止壁406Aの外周には溝412が
設けられている。他方の係止壁406Bは前述し
た係止壁406Aの中央突起409が嵌合する凹
部413と、アース用端子およびその接続部コー
ド端の外周を覆う凹部413の中央に設けられた
導出口410Aと、導出口408に嵌合する突部
414と、突部414を構成する突部417と、
外周に設けられ溝415と、溝415の両端縁に
設けられ、前述した係合アーム411に係合する
係合突起416を有している。
以上の構成に基づいて、一対の活電用端子と1
つのアース用端子からなるコネクタ端子100の
底部をインナーベース200の各端子配置孔20
1,202の底部側に当てて、各配置孔先端の周
辺突起208の内側にコネクタ端子100が当接
するまで挿入する。この挿入により各コネクタ端
子100の平板部103は切欠部203に位置す
る。コネクタ端子100を挿入後、インナーベー
ス200の切欠部203に係止体300を配置
し、係止体300の脚片305および当接凹部3
04を下にして、インナーベース200のガイド
溝206に係止体300のガイド突起301を当
接して係止体300を押圧する。この押圧により
切欠部203を構成する一方の薄肉壁は弾性力に
よつて前記係合突起302の挿入を許容し、係合
突起302が各端子配置孔201,202の上辺
部に係止・固定される。これにより、一対の活電
用端子の平板部103はインナーベース200の
活電用端子配置孔201の底部と、係止体300
の一対の脚片305の底部とにより挟持される。
コネクタ端子100は前述の平板部103の挟持
により、インナーベース200の周辺突起208
および係止体300の壁一面にて構成される端子
配置部に配置される。該端子配置部は、コネクタ
端子100の動きを許容する所定の余裕寸法をも
つてコネクタ端子100を包囲する構成であり、
これによつてインレツトのピン端子の配置寸法の
バラツキを許容する動きをコネクタ端子100に
持たせるようにしている。
次に、コネクタ端子100を挟持したインナー
ベース200をアウターベース400で保持する
には、該コネクタ端子100を挿入したインナー
ベース200を、インナーベース200の先端部
がアウターベース400の先端壁403に当接す
るまで収容部402に挿入し、一対の係止壁40
6A,406Bを薄肉部405で折り曲げて、突
起409を凹部413に、突部414を導出口4
08に、突起409を突部417にそれぞれ嵌合
あるいは当接させて、係合突起416に係合アー
ム411を係合させて係止する。これにより、係
止壁406A,406Bの当接面407はインナ
ーベース200の後端面に当接して、アウターベ
ース400内でのインナーベース200の移動が
規制させる。以上の係合係止により、コネクタ端
子100とコード10の接続部およびコード端は
導出口408,410,410Aによつてその外
周が覆われる。
次に、第3図を参照して、インナーベース20
0とアウターベース400の係止・配置状態を説
明する。第3図は第2図dのB−B断面図を示
し、これによりインナーベース200の先端部の
形状が明確になる。前述したようにインナーベー
ス200はその先端部にコネクタ端子100の先
端部を当接する周辺突起208を有し、該周辺突
起208によつてインレツトのピン端子挿通孔2
07が形成されている。さらに、周辺突起208
の先端には四角状の凹み部209が配設されてい
る。同図より、インナーベース200の切欠部2
03に挿入された係止体300の係合突起302
が切欠部203を構成する両壁のコネクタ端子配
置孔の上辺部に係合していることが理解できる。
また、インナーベース200の先端の凹み部20
9がインレツトのピン端子挿通孔401を有する
アウターベース400の先端壁403に当接する
ことにより、インナーベース200の先端部にピ
ン端子挿通孔401より大きい空隙部が形成され
ているのが分かる。インナーベース200の後端
は、一対の係止壁406A,406Bの係合によ
つてアウターベース400内に保持されているこ
とが分かる。また、コネクタ端子100の平板部
103がインナーベース200の配置孔の底辺と
係止体300の脚片305の底部で挟持され、コ
ネクタ端子100が配置孔202内で移動可能に
保持されていることが理解できる。さらに、アウ
ターベース400の一対の係止壁406A,40
6Bの係合によつて形成される導出口408,4
10により、コネクタ端子100とコード接続
部、および、コード10の一端が覆われているこ
とが分かる。
このようにして組み立てたコネクタ先端部(コ
ネクタ端子保持部)12の後端からコード端にか
けて、第1図に示すように、PVC樹脂等でコー
ド保護部を有するコネクタ本体を一体成形する。
コネクタ本体はアウターベース400の溝41
2,415によつて段差をもつて結合されるので
ベースとの結合は強化される。また、各導出口4
08,410にはコード10の絶縁線心が介在さ
れるのでコネクタ端子100とコード10の接続
部にコネクタ本体成形樹脂が充填されることがな
い。
本実施例の電源コネクタは、以下の構成および
作用によつて、IEC規格(定格電圧250V)の過
負荷試験および挿抜試験を満足することができ
る。
一対の活電用端子を六角の略台形状のインナ
ーベース200の底部側に、1つのアース用端
子をインナーベース200の上部側に略三角形
に配置し、各端子の保持は、インナーベース2
00の切欠部203に挿入・係止される係止体
300を略コ字状に形成して、各端子の平板部
103をインナーベース200の切欠部203
の底辺部と係止体300の一対の脚片305と
凹み部304の底部で挟持することにより、略
三角形の各部(所定の位置)に各端子を配置・
保持することが可能となり、かつ、端子の挟持
点が一点のため、各端子の動きを許容すること
ができる。また、コネクタ端子100はその先
端をインナーベース200の周辺突起208
で、後端を係止体300で、かつ、その周囲を
端子配置孔の周壁により包囲し、その包囲がコ
ネクタ端子100の動きを許容する余裕寸法を
もつてなるため、各コネクタ端子100がイン
レツトのピン端子の配置寸法のバラツキに追従
して、該配置孔内で移動可能とすることができ
る。
インナーベース200とアウターベース40
0で構成するコネクタ先端部12のピン端子挿
通孔207の周縁部には、インナーベース20
0の周辺突起208に連設した凹み部209お
よびアウターベース400の先端壁403によ
つて、ピン端子挿通孔207,401より大き
い凹部を設けたため、コネクタ端子100の先
端からコネクタ先端部12までの表面距離およ
び面積が大となり、コネクタ端子100とイン
レツトのピン端子の挿抜により発生する磨耗金
属粉は、挿抜によつて凹み部209に落下して
堆積し、ピン端子挿入口に付着しにくくなる。
また、付着した場合も、前述したように表面距
離および面積が大きいことにより、金属粉の付
着密度が低下するため、該金属粉による各端子
間および各端子とコネクタ先端部12間での火
花発生がなくなると共に、耐電圧が向上する。
インナーベース200にコネクタ端子100
を挿入して切欠部203に係止体300を挿入
係止するので、コネクタ端子100の挿入・保
持を容易に行うことができ、前記挿入係止後、
コネクタ端子100にコードを接続し、アウタ
ーベース400に挿入して、さらに、アウター
ベース400での係止は、アウターベース40
0の後端に設られた一対の係止壁406A,4
06Bを薄肉部405で折り曲げ、係合アーム
411を嵌合係止するだけで良いので作業性が
良い。
コネクタ端子100の接続部およびコード端
は、アウターベース400の一対の係止壁40
6A,406Bの嵌合係止によつて構成される
導出口408,410によつてその外周を覆わ
れるため、コネクタ本体成形樹脂が、前記接続
部およびコード端に充填されず、接続部および
コード端によつてコネクタ端子100の自由度
が規制されない。
コネクタ先端部(コネクタ端子保持部)12
をインナーベース200およびアウターベース
400の2重の構成としたため、それぞれの厚
さが薄くなり(コネクタ絶縁体の厚さ方向の寸
法は変わらない)、弾性力が増長するので、コ
ネクタ先端部12外周に衝撃がかかつても絶縁
体が割れたり、欠けたりすることがなくなり、
全体の強度を向上させることができた。また、
一体成形されたインナーベース200によつて
コネクタ端子100を所定位置に配置・保持
し、さらに、アウターベース400によつてコ
ネクタ端子100とコード10の接続を被覆す
るため、絶縁性の向上を図ることができた。ま
た、インナーベース200とアウターベース4
00の当接によつてコネクタ先端部12の内部
を構成するため、コネクタ先端部12の加工・
形成を容易にすることができた。さらに、コネ
クタ端子100を挿入したインナーベース20
0を、アウターベース400へ挿入して係合さ
せるだけで良くコネクタ先端部12の組み立て
を容易に行うことができた。
したがつて、IEC規格(定格電圧250V)の挿
抜試験を満足する品質の電源コネクタを得ること
ができた。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の電源コネクタ
は、内側ベースおよび外側ベースの2重の絶縁ベ
ースから成るコネクタ端子保持部と、コネクタ端
子と接続されたコードを保持するコード保持部か
ら構成されるコネクタ本体を有し、コネクタ端子
保持部の先端の所定の位置に、内側ベースおよび
外側ベースの壁面によつて形成される所定の大き
さの空隙部を有し、内側ベースは略台形状の形状
で、一対の活電用端子を台形状の底部側に所定間
隔をもつて平行配置する活電用端子配置孔と、活
電用端子配置孔の中央上部に1つのアース用端子
配置孔と、その後端部に配設された活電用端子配
置孔およびアース用端子配置孔の各底部に到達す
る切欠部とを有し、活電用端子配置孔およびアー
ス用端子配置孔にコネクタ端子の平板部がそれぞ
れ当接して配置され、切欠部に略コ字状の係止体
を挿入係止して平板部を配置孔の底部と、係止体
の2つの脚片およびコ字状の凹みの底部で挟持す
る構成としたため、IEC規格(定格電圧250V)
の挿抜試験を満足する品質を実現することができ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の電源コネクタを示
す図。第2図aはコネクタ端子、インナーベー
ス、係止体の挿入嵌合前の状態を示す分解斜視
図。第2図bは第2図aの組込完了斜視図。第2
図cはコネクタ端子にコードが接続されたインナ
ーベースが挿入される前のアウターベースの斜視
図。第2図dは第2図cの組込完了斜視図、第3
図は第2図dのB−B断面を示す斜視図。第4図
は機器インレツトを示す図。第5図aは従来の電
源コネクタを示す図。第5図bは第5図aのA−
A断面図。 符号の説明、10……コード、11……ピン端
子挿通孔、12……コネクタ先端部、13……コ
ネクタ本体部、14……コネクタ絶縁体、15…
…コード端配置部、16……コネクタ端子配置
部、17……係止体、18……導体、19……接
続部、20……コネクタ端子、100……コネク
タ端子、101……接触部、102……打抜き
孔、103……平板部、104……コード接続圧
着片、200……インナーベース、201……活
電用端子配置孔、202……アース用端子配置
孔、203……切欠部、204,205……壁、
206……ガイド溝、207……ピン端子挿通
孔、208……周辺突起、209……凹み部、3
00……係止体、301……ガイド突起、302
……係合突起、304……当接凹部、305……
脚片、400……アウターベース、401……ピ
ン端子挿通孔、402……収容部、403……先
端壁、404……周壁、405……薄肉部、40
6A,406B……係止壁、407……当接面、
408……導出口、409……突起、410……
導出口、411……係合アーム、412……溝、
413……凹部、414……突部、415……
溝、416……係合突起、417……突部、50
0……インレツト、501……ピン端子、502
……インレツト本体、503……嵌合凹部、50
4……ネジ通し孔、505……固定片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コネクタ端子を保持するコネクタ端子保持部
    と、前記コネクタ端子と接続されたコードを保持
    するコード保持部を有し、電気機器に取り付けら
    れた機器インレツトに挿入嵌合され、該インレツ
    トを介して電気機器に電源を供給する電源コネク
    タにおいて、 前記コネクタ端子保持部は、前記コネクタ端子
    を所定位置に配置・保持する内側ベースと、前記
    内側ベースを挿入する先端部、及び、前記コネク
    タ端子とコードを接続するコード接続部を保護す
    る後端部を有する外側ベースを備え、 前記コネクタ端子保持部の前記外側ベースの後
    端からコード端にかけてプラスチツクの一体成形
    でコネクタ本体を形成し、 前記コネクタ端子は、コード導体を固着する固
    着部、前記機器インレツトの端子を挿入接続され
    る端子接続部、並びに前記固着部及び前記接続部
    の間に位置する平板部をそれぞれ有する2本の活
    電用端子と1本のアース用端子を含み、 前記内側ベースは、前記2本の活電用端子と前
    記1本のアース用端子の前記端子接続部を収容
    し、前記端子接続部の動きを許す空隙を前記端子
    接続部との間に有する端子配置孔を二等辺三角形
    の頂点に位置させるようにして有し、前記端子配
    置孔の前方の位置に前記コネクタ端子の前記端子
    接続部の先端と係合する係止突起を介して前記機
    器インレツトの前記端子と前記端子接続部の挿抜
    によつて生じる摩耗金属粉を堆積させる溝を形成
    するとともに、前記平板部が位置する前記端子配
    置孔の位置に外部より係止部材が挿入されるスリ
    ツト状の切欠部を形成し、 前記係止部材は、前記二等辺三角形の頂点にお
    いて、前記2本の活電用端子と前記1本のアース
    用端子のそれぞれの前記平板部を押さえ付ける股
    状の形状を有することを特徴とする電源コネク
    タ。
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JPS514592A (ja) * 1974-06-29 1976-01-14 Matsushita Electric Works Ltd Nijuseikeisashikomimesupuragu
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