JPH05285623A - ダイカスト機の押し出しシリンダ - Google Patents
ダイカスト機の押し出しシリンダInfo
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- JPH05285623A JPH05285623A JP8870192A JP8870192A JPH05285623A JP H05285623 A JPH05285623 A JP H05285623A JP 8870192 A JP8870192 A JP 8870192A JP 8870192 A JP8870192 A JP 8870192A JP H05285623 A JPH05285623 A JP H05285623A
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- Japan
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- cylinder
- partial
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダイカスト機の経済的な押し出しシリンダを
得ること。 【構成】 押し出しシリンダ10を、軸方向に少なくと
も2個の部分シリンダ1,2,3に分割し、各部分シリ
ンダの材質として、その機能の遂行に最適のものを選択
する。
得ること。 【構成】 押し出しシリンダ10を、軸方向に少なくと
も2個の部分シリンダ1,2,3に分割し、各部分シリ
ンダの材質として、その機能の遂行に最適のものを選択
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非鉄金属及びこれらの
合金から作られる部品をダイカストするためのダイカス
ト機、特に、その押し出しシリンダの構造に関するもの
である。
合金から作られる部品をダイカストするためのダイカス
ト機、特に、その押し出しシリンダの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカスト機においては、その押
し出しシリンダは、一体の構造物として構成されるのが
普通である。
し出しシリンダは、一体の構造物として構成されるのが
普通である。
【0003】これは、ダイカスト機の起原が、亜鉛及び
その合金をダイカストすることにより部品を製造するこ
とにあったために、その処理温度、すなわち、溶融温度
が、例えば、亜鉛合金の場合に、約300℃以下と言う
低温度であり、従って、これに圧力を加えるための押し
出しシリンダの材質としては、通常の鉄系耐熱合金を使
用しても、シリンダの故障の恐れは少なかったことに、
よるものである。しかしながら、その後、ダイカスト用
金属として、Mgや,Alや、それらの合金などが使用
さえるようになって来るに伴い、これらの金属が、ほと
んど約650℃の融点を有しているので、押し出しシリ
ンダの材質として、このような高温度に耐えることが要
求されるようになって来ている。
その合金をダイカストすることにより部品を製造するこ
とにあったために、その処理温度、すなわち、溶融温度
が、例えば、亜鉛合金の場合に、約300℃以下と言う
低温度であり、従って、これに圧力を加えるための押し
出しシリンダの材質としては、通常の鉄系耐熱合金を使
用しても、シリンダの故障の恐れは少なかったことに、
よるものである。しかしながら、その後、ダイカスト用
金属として、Mgや,Alや、それらの合金などが使用
さえるようになって来るに伴い、これらの金属が、ほと
んど約650℃の融点を有しているので、押し出しシリ
ンダの材質として、このような高温度に耐えることが要
求されるようになって来ている。
【0004】このために、このような高融点を有してい
る金属を処理するのに、押し出しシリンダの材質を鉄系
耐熱合金よりも、より高温度においても高硬度を保持す
ることが出来るWC,TiCなどの超硬合金によりシリ
ンダを製作することも、行われている。しかしながら、
このような超硬合金から作られたシリンダは、わずかな
使用回数によって、割れや、摩耗の発生などによって使
用が不可能となることが、見いだされている。
る金属を処理するのに、押し出しシリンダの材質を鉄系
耐熱合金よりも、より高温度においても高硬度を保持す
ることが出来るWC,TiCなどの超硬合金によりシリ
ンダを製作することも、行われている。しかしながら、
このような超硬合金から作られたシリンダは、わずかな
使用回数によって、割れや、摩耗の発生などによって使
用が不可能となることが、見いだされている。
【0005】そこで、この超硬合金の代わりに、硬質鋳
造合金工具材料であるステライトを使用することも行わ
れているが、これは高価である外、供給が不安定である
Coを約50%も含むにもかかわらず、約650℃の高
温度に長時間さらされると、硬度が低下し、シリンダの
寿命が短くなると言う問題点がある。
造合金工具材料であるステライトを使用することも行わ
れているが、これは高価である外、供給が不安定である
Coを約50%も含むにもかかわらず、約650℃の高
温度に長時間さらされると、硬度が低下し、シリンダの
寿命が短くなると言う問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
のような高温度における割れや、摩耗の発生や、硬度の
低下の恐れを、経済的に補償することが可能であるダイ
カスト機の押し出しシリンダを得ることを、その課題と
するものである。
のような高温度における割れや、摩耗の発生や、硬度の
低下の恐れを、経済的に補償することが可能であるダイ
カスト機の押し出しシリンダを得ることを、その課題と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、ダイカスト機の押し出しシリンダを、そ
の長手軸方向に少なくとも2個の部分シリンダに分割
し、それぞれの材質として、機能的に最適のものを選択
することを特徴とするものである。すなわち、具体的に
は、押し出しシリンダの中の、最高温度にさらされる部
分には、超硬合金などを使用し、それよりも低い温度に
さらされる部分には、耐熱鉄金属を使用し、例えば、超
硬合金などから成る部分シリンダが摩耗したり、それに
割れが生じたりした場合には、この部分シリンダだけを
交換すれば良いようにするものである。
に、本発明は、ダイカスト機の押し出しシリンダを、そ
の長手軸方向に少なくとも2個の部分シリンダに分割
し、それぞれの材質として、機能的に最適のものを選択
することを特徴とするものである。すなわち、具体的に
は、押し出しシリンダの中の、最高温度にさらされる部
分には、超硬合金などを使用し、それよりも低い温度に
さらされる部分には、耐熱鉄金属を使用し、例えば、超
硬合金などから成る部分シリンダが摩耗したり、それに
割れが生じたりした場合には、この部分シリンダだけを
交換すれば良いようにするものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明を、その実施例を示す添付図に
基づいて説明する。まず、図1及び2は、本発明により
1個の押し出しシリンダ10を、その頭部から、順次、
部分シリンダ1、部分シリンダ2及び部分シリンダ3に
分割した実施例を示すものである。そして、これらの
内、部分リンダ1は耐圧部分シリンダであり、部分シリ
ンダ2は耐摩耗部分シリンダであり、また、部分シリン
ダ3は案内部分シリンダを形成しているものである。
基づいて説明する。まず、図1及び2は、本発明により
1個の押し出しシリンダ10を、その頭部から、順次、
部分シリンダ1、部分シリンダ2及び部分シリンダ3に
分割した実施例を示すものである。そして、これらの
内、部分リンダ1は耐圧部分シリンダであり、部分シリ
ンダ2は耐摩耗部分シリンダであり、また、部分シリン
ダ3は案内部分シリンダを形成しているものである。
【0009】更に、これらの各部分シリンダ1,2及び
3の材質としては、耐圧部分シリンダ1に対しては、ピ
ストンとの相対運動により摩耗を受けることが無く、単
に、耐圧性を有していれば良いので、例えば、通常の耐
熱鋼を使用するものとする。しかしながら、耐摩耗部分
シリンダ2は、ピストンとの相対運動により摩耗を受け
るものであるから、例えば、耐摩耗性を有しているW
C,TiCなどの超硬合金や、硬質鋳造合金工具材料で
あるステライトなどから作るものとする。あるいは、こ
の代わりに、この耐摩耗部分シリンダ2は長さが短いの
で、耐熱鋼で作り、シリンダ内面に超硬合金を溶射した
り、又は、溶着したりしたものを使用することも可能で
ある。
3の材質としては、耐圧部分シリンダ1に対しては、ピ
ストンとの相対運動により摩耗を受けることが無く、単
に、耐圧性を有していれば良いので、例えば、通常の耐
熱鋼を使用するものとする。しかしながら、耐摩耗部分
シリンダ2は、ピストンとの相対運動により摩耗を受け
るものであるから、例えば、耐摩耗性を有しているW
C,TiCなどの超硬合金や、硬質鋳造合金工具材料で
あるステライトなどから作るものとする。あるいは、こ
の代わりに、この耐摩耗部分シリンダ2は長さが短いの
で、耐熱鋼で作り、シリンダ内面に超硬合金を溶射した
り、又は、溶着したりしたものを使用することも可能で
ある。
【0010】最後に、案内部分シリンダ3は、主とし
て、ピストンの案内部であり、この案内部分シリンダ3
は、高温度及び高摩耗には露出されないものであるの
で、例えば、普通耐熱鋼を焼入れ、焼戻しをしたものを
使用するものとする。なお、これらの図において、耐熱
部分シリンダ1には、直径方向に対向して溶融金属の供
給口4が、シリンダの長手中心軸に対して直角方向に設
けられていることが示されており、また、溶融金属は、
通常、耐熱シリンダ1の頂部に設けられた押出口5を経
て押し出される。
て、ピストンの案内部であり、この案内部分シリンダ3
は、高温度及び高摩耗には露出されないものであるの
で、例えば、普通耐熱鋼を焼入れ、焼戻しをしたものを
使用するものとする。なお、これらの図において、耐熱
部分シリンダ1には、直径方向に対向して溶融金属の供
給口4が、シリンダの長手中心軸に対して直角方向に設
けられていることが示されており、また、溶融金属は、
通常、耐熱シリンダ1の頂部に設けられた押出口5を経
て押し出される。
【0011】次に、図3及び4は、図1及び2に示した
3個の部分シリンダ1,2及び3の組み立てに便利であ
るように、これらの部分シリンダ1,2及び3を、それ
らの外径に対応する内径を有している共通シリンダ6の
中に直列状に、締まりばめした実施例を示すものである
が、部分シリンダ1,2及び3の機能としては、図1及
び2に示す実施例の場合と同一である。また、図1及び
3に示すように、部分シリンダ1,2及び3の隣接する
端部部分は、普通には、押し出しシリンダ10の長手中
心軸に対して直角な平面内にあるものとすることが便利
であるが、必要のある場合には、これ以外の端部形状を
有することも、可能である。
3個の部分シリンダ1,2及び3の組み立てに便利であ
るように、これらの部分シリンダ1,2及び3を、それ
らの外径に対応する内径を有している共通シリンダ6の
中に直列状に、締まりばめした実施例を示すものである
が、部分シリンダ1,2及び3の機能としては、図1及
び2に示す実施例の場合と同一である。また、図1及び
3に示すように、部分シリンダ1,2及び3の隣接する
端部部分は、普通には、押し出しシリンダ10の長手中
心軸に対して直角な平面内にあるものとすることが便利
であるが、必要のある場合には、これ以外の端部形状を
有することも、可能である。
【0012】本発明による押し出しシリンダ10は、上
記のように、部分シリンダ1,2及び3に分割されてい
るので、通常、使用の際に、最も苛酷な条件の下に置か
れる部分シリンダ2,すなわち、耐磨耗部分シリンダ2
が、他の部分シリンダ1又は3に比較して、早期に磨耗
や、割れなどの損傷を受けるが、その場合には、この部
分シリンダ2だけを取り換え、あるいは、修理し、これ
を、再び、元の部分シリンダ1及び3と組み合わせ使用
することにより、押し出しシリンダ10の機能を復活さ
せることが可能となる。このようにして、従来の一体物
であった押し出しシリンダの場合のように、その一部の
割れや、摩耗などの発生により、シリンダの全部を取り
換える場合に比べ、その取り換え費用を大幅に節減する
ことあ可能となる。
記のように、部分シリンダ1,2及び3に分割されてい
るので、通常、使用の際に、最も苛酷な条件の下に置か
れる部分シリンダ2,すなわち、耐磨耗部分シリンダ2
が、他の部分シリンダ1又は3に比較して、早期に磨耗
や、割れなどの損傷を受けるが、その場合には、この部
分シリンダ2だけを取り換え、あるいは、修理し、これ
を、再び、元の部分シリンダ1及び3と組み合わせ使用
することにより、押し出しシリンダ10の機能を復活さ
せることが可能となる。このようにして、従来の一体物
であった押し出しシリンダの場合のように、その一部の
割れや、摩耗などの発生により、シリンダの全部を取り
換える場合に比べ、その取り換え費用を大幅に節減する
ことあ可能となる。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように、ダイカスト機の
押し出しシリンダを、その機能別に数個の部分シリンダ
に分割し、それぞれを、最適の材料から作り、あるい
は、最適な処理を施すことにより、全体の押し出しシリ
ンダの価格の低下を図りながら所定の機能を果すことが
出来、また、各部分シリンダの耐久力などをつり合わ
せ、その結果、全体としての押し出しシリンダの耐久力
を、従来の一体型のものに比べ、著しく増加させること
が出来、また、使用中に、特定の部分シリンダに割れ
や、摩耗などが生じた際には、その部分シリンダだけを
取り換え、あるいは、修理し、他の部分シリンダは、元
の部分シリンダをそもまま使用すれば良いので、ダイカ
スト機の押し出しシリンダの経済的な製作及び使用を図
ることが可能となる。
押し出しシリンダを、その機能別に数個の部分シリンダ
に分割し、それぞれを、最適の材料から作り、あるい
は、最適な処理を施すことにより、全体の押し出しシリ
ンダの価格の低下を図りながら所定の機能を果すことが
出来、また、各部分シリンダの耐久力などをつり合わ
せ、その結果、全体としての押し出しシリンダの耐久力
を、従来の一体型のものに比べ、著しく増加させること
が出来、また、使用中に、特定の部分シリンダに割れ
や、摩耗などが生じた際には、その部分シリンダだけを
取り換え、あるいは、修理し、他の部分シリンダは、元
の部分シリンダをそもまま使用すれば良いので、ダイカ
スト機の押し出しシリンダの経済的な製作及び使用を図
ることが可能となる。
【図1】本発明による3個の部分シリンダから成る押し
出しシリンダの1実施例を示す絨毯面図である。
出しシリンダの1実施例を示す絨毯面図である。
【図2】図1のIIーII線による横断面図である。
【図3】図1に示す部分シリンダを1個の共通シリンダ
の中に締まりばめして組み立てて成る本発明の他の実施
例を示す絨毯面図である。
の中に締まりばめして組み立てて成る本発明の他の実施
例を示す絨毯面図である。
【図4】図3のIVーIV線による横断面図である。
1 部分シリンダ 2 部分シリンダ 3 部分シリンダ 4 溶融金属供給口 5 溶融金属圧し出し口 6 共通シリンダ 10 押し出しシリンダ
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】これは、ダイカスト機の起原が、亜鉛及び
その合金をダイカストすることにより部品を製造するこ
とにあったために、その処理温度、すなわち、溶融温度
が、例えば、亜鉛合金の場合に、約420℃以下と言う
低温度であり、従って、これに圧力を加えるための押し
出しシリンダの材質としては、通常の鉄系耐熱合金を使
用しても、シリンダの故障の恐れは少なかったことに、
よるものである。
その合金をダイカストすることにより部品を製造するこ
とにあったために、その処理温度、すなわち、溶融温度
が、例えば、亜鉛合金の場合に、約420℃以下と言う
低温度であり、従って、これに圧力を加えるための押し
出しシリンダの材質としては、通常の鉄系耐熱合金を使
用しても、シリンダの故障の恐れは少なかったことに、
よるものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【実施例】以下、本発明を、その実施例を示す添付図に
基づいて説明する。まず、図1及び2は、本発明により
1個の押し出しシリンダ10を、その頭部から、順次、
部分シリンダ1、部分シリンダ2及び部分シリンダ3に
分割した実施例を示すものである。そして、これらの
内、部分シリンダ1は案内部分シリンダであり、部分シ
リンダ2は耐摩耗部分シリンダであり、また、部分シリ
ンダ3は耐圧部分シリンダを形成しているものである。
基づいて説明する。まず、図1及び2は、本発明により
1個の押し出しシリンダ10を、その頭部から、順次、
部分シリンダ1、部分シリンダ2及び部分シリンダ3に
分割した実施例を示すものである。そして、これらの
内、部分シリンダ1は案内部分シリンダであり、部分シ
リンダ2は耐摩耗部分シリンダであり、また、部分シリ
ンダ3は耐圧部分シリンダを形成しているものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】更に、これらの各部分シリンダ1,2及び
3の材質としては、案内部分シリンダ1に対しては、ピ
ストンとの相対運動により摩耗を受けることが無く、単
に、耐圧性を有していれば良いので、例えば、通常の耐
熱鋼を使用するものとする。しかしながら、耐摩耗部分
シリンダ2は、ピストンとの相対運動により摩耗を受け
るものであるから、例えば、耐摩耗性を有しているW
C,TiCなどの超硬合金や、硬質鋳造合金工具材料で
あるステライトなどから作るものとする。あるいは、こ
の代わりに、この耐摩耗部分シリンダ2は長さが短いの
で、耐熱鋼で作り、シリンダ内面に超硬合金を溶射した
り、又は、溶着したりしたものを使用することも可能で
ある。
3の材質としては、案内部分シリンダ1に対しては、ピ
ストンとの相対運動により摩耗を受けることが無く、単
に、耐圧性を有していれば良いので、例えば、通常の耐
熱鋼を使用するものとする。しかしながら、耐摩耗部分
シリンダ2は、ピストンとの相対運動により摩耗を受け
るものであるから、例えば、耐摩耗性を有しているW
C,TiCなどの超硬合金や、硬質鋳造合金工具材料で
あるステライトなどから作るものとする。あるいは、こ
の代わりに、この耐摩耗部分シリンダ2は長さが短いの
で、耐熱鋼で作り、シリンダ内面に超硬合金を溶射した
り、又は、溶着したりしたものを使用することも可能で
ある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】最後に、耐圧部分シリンダ3は、主とし
て、耐圧部であり、この耐圧部分シリンダ3は、高摩耗
には露出されないものであるので、例えば、普通耐熱鋼
を焼入れ、焼戻しをしたものを使用するものとする。な
お、これらの図において、案内部分シリンダ1には、直
径方向に対向して溶融金属の供給口4が、シリンダの長
手中心軸に対して直角方向に設けられていることが示さ
れており、また、溶融金属は、通常、耐圧シリンダ3の
頂部に設けられた押出口5を経て押し出される。
て、耐圧部であり、この耐圧部分シリンダ3は、高摩耗
には露出されないものであるので、例えば、普通耐熱鋼
を焼入れ、焼戻しをしたものを使用するものとする。な
お、これらの図において、案内部分シリンダ1には、直
径方向に対向して溶融金属の供給口4が、シリンダの長
手中心軸に対して直角方向に設けられていることが示さ
れており、また、溶融金属は、通常、耐圧シリンダ3の
頂部に設けられた押出口5を経て押し出される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように、ダイカスト機の
押し出しシリンダを、その機能別に数個の部分シリンダ
に分割し、それぞれを、最適の材料から作り、あるい
は、最適な処理を施すことにより、全体の押し出しシリ
ンダの価格の低下を図りながら所定の機能を果すことが
出来、また、各部分シリンダの耐久力などをつり合わ
せ、その結果、全体としての押し出しシリンダの耐久力
を、従来の一体型のものに比べ、著しく増加させること
が出来、また、使用中に、特定の部分シリンダに割れ
や、摩耗などが生じた際には、その部分シリンダだけを
取り換え、あるいは、修理し、他の部分シリンダは、元
の部分シリンダをそのまま使用すれば良いので、ダイカ
スト機の押し出しシリンダの経済的な製作及び使用を図
ることが可能となる。
押し出しシリンダを、その機能別に数個の部分シリンダ
に分割し、それぞれを、最適の材料から作り、あるい
は、最適な処理を施すことにより、全体の押し出しシリ
ンダの価格の低下を図りながら所定の機能を果すことが
出来、また、各部分シリンダの耐久力などをつり合わ
せ、その結果、全体としての押し出しシリンダの耐久力
を、従来の一体型のものに比べ、著しく増加させること
が出来、また、使用中に、特定の部分シリンダに割れ
や、摩耗などが生じた際には、その部分シリンダだけを
取り換え、あるいは、修理し、他の部分シリンダは、元
の部分シリンダをそのまま使用すれば良いので、ダイカ
スト機の押し出しシリンダの経済的な製作及び使用を図
ることが可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による3個の部分シリンダから成る押し
出しシリンダの1実施例を示す絨毯面図である。
出しシリンダの1実施例を示す絨毯面図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【図3】図1に示す部分シリンダを1個の共通シリンダ
の中に締まりばめして組み立てて成る本発明の他の実施
例を示す絨毯面図である。
の中に締まりばめして組み立てて成る本発明の他の実施
例を示す絨毯面図である。
【図4】図3のIV−IV線による横断面図である。
【符号の説明】 1 部分シリンダ 2 部分シリンダ 3 部分シリンダ 4 溶融金属供給口 5 溶融金属押し出し口 6 共通シリンダ 10 押し出しシリンダ
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (4)
- 【請求項1】 ダイカスト機の押し出しシリンダを軸方
向に少なくとも2個の部分シリンダに分割して成ること
を特徴とするダイカスト機の押し出しシリンダ。 - 【請求項2】 3個の部分シリンダから成り立ってお
り、これらの部分シリンダが、シリンダ頭部から、順
次、耐熱部分シリンダ、耐摩耗部分シリンダ及び案内部
分シリンダとなっている請求項1のダイカスト機の押し
出しシリンダ。 - 【請求項3】 各部分シリンダの隣接する端部が、シリ
ンダの長手中心軸に対して直角な平面によって形成され
ている請求項1又は2のダイカスト機の押しだしシリン
ダ。 - 【請求項4】 各部分シリンダを、共通の組み立てシリ
ンダの中に直列状に締まりばめして成る請求項1,2又
は3のダイカスト機の押し出しシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8870192A JPH05285623A (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ダイカスト機の押し出しシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8870192A JPH05285623A (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ダイカスト機の押し出しシリンダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285623A true JPH05285623A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13950183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8870192A Pending JPH05285623A (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ダイカスト機の押し出しシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285623A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001340952A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-11 | Japan Steel Works Ltd:The | 金属射出成形機用シリンダおよびその製造方法 |
KR100833694B1 (ko) * | 2006-10-02 | 2008-05-29 | 안소윤 | 냉간 주조 장치의 샷 슬리브 및 이를 이용한 냉간 주조장치 |
JP2009160592A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Nissei Plastics Ind Co | 金属成形用射出装置の射出シリンダ |
-
1992
- 1992-04-09 JP JP8870192A patent/JPH05285623A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001340952A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-11 | Japan Steel Works Ltd:The | 金属射出成形機用シリンダおよびその製造方法 |
KR100833694B1 (ko) * | 2006-10-02 | 2008-05-29 | 안소윤 | 냉간 주조 장치의 샷 슬리브 및 이를 이용한 냉간 주조장치 |
JP2009160592A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Nissei Plastics Ind Co | 金属成形用射出装置の射出シリンダ |
JP4627314B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2011-02-09 | 日精樹脂工業株式会社 | 金属成形用射出装置の射出シリンダ |
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