JPH05285261A - パチンコ機の図柄表示装置 - Google Patents

パチンコ機の図柄表示装置

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JPH05285261A
JPH05285261A JP4118494A JP11849492A JPH05285261A JP H05285261 A JPH05285261 A JP H05285261A JP 4118494 A JP4118494 A JP 4118494A JP 11849492 A JP11849492 A JP 11849492A JP H05285261 A JPH05285261 A JP H05285261A
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JP
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JP4118494A
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English (en)
Inventor
Shigeru Ichihara
茂 市原
Tomokazu Tanaka
友和 田中
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変動停止時に表示すべき図柄を予め設定した
場合であっても変動表示時間及び最終的な表示結果を予
想困難な不規則なものとして遊技進行や遊技結果に影響
を及ぼすことにより、興趣のある遊技を可能とする。 【構成】 変動表示を個別に停止する表示制御手段を備
えた図柄表示装置において、当り判定用乱数手段と、当
り判定用乱数確定手段と、一致信号または不一致信号を
出力する図柄判定手段と、複数個の図柄変動時間用乱数
手段と、前記図柄判定手段からの信号を受け、各個別の
タイミングで決定する図柄変動時間用乱数決定手段と、
前記複数の図柄変動用乱数手段の値の各々に対応した変
動表示時間を記憶した複数のファイル手段と、前記ファ
イル手段から変動表示時間を選択し、変動状態にある図
柄の変動継続時間として設定する変動時間設定手段とか
らなるランダム化手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機の図柄表示
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリクスLED等からなる図柄
表示手段を設けて図柄の変動表示や各種の情報表示を行
わせる図柄表示装置を備えたパチンコ機は周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドットマトリクスLE
D等からなる複数の図柄表示部を併設して図柄合わせを
行うようにしたパチンコ機の図柄表示装置によれば、変
動停止時に表示すべき当り図柄の組合せや外れ図柄の組
合せを予めランダムに設定しておくことが可能であり、
しかも、所定の割合で当り図柄の組合せや外れ図柄の組
合せを選択して表示することができるので、パラメータ
を変更することにより当りの発生確率を任意に設定する
ことが可能であるが、変動停止時に表示すべき図柄を予
め設定してしまうと、変動停止時に表示すべき図柄の配
列位置や図柄の送り速度の関係によって図柄の変動時間
が拘束されるため、この変動時間を観察することにより
最終的な表示図柄を予想することが可能となり、図柄合
わせの楽しみが半減してしまっていた。
【0004】本発明の目的は、変動停止時に表示すべき
図柄を予め設定した場合であっても図柄表示部における
変動表示時間及び最終的な図柄表示部における表示結果
を予想困難な不規則なものとして遊技進行や遊技結果に
影響を及ぼすことにより、興趣のある遊技が可能なパチ
ンコ機の図柄表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ機の図
柄表示装置は、上記課題を解決するために、複数の図柄
表示部と、特定の信号検出に基づいて前記各図柄表示部
の変動表示を開始し、時間経過に従って幾つかの図柄表
示部の変動速度を各別に段階的に変化させた後、変動表
示を個別に停止する表示制御手段とを備えた図柄表示装
置において、当り判定用乱数手段と、前記当り判定用乱
数の値の読み出す時期を決定する当り判定用乱数確定手
段と、変動表示を停止した図柄表示部の図柄組合せと大
当たり図柄の組合せとを比較して一致信号または不一致
信号を出力する図柄判定手段と、複数個の図柄変動時間
用乱数手段と、前記図柄判定手段からの信号を受け、前
記複数個の図柄変動時間用乱数手段の値を各個別のタイ
ミングで決定する図柄変動時間用乱数決定手段と、前記
複数の図柄変動用乱数手段の値の各々に対応した変動表
示時間を記憶した複数のファイル手段と、前記図柄変動
時間用乱数決定手段により決定される変動状態用乱数の
値に基づいて前記ファイル手段から変動表示時間を選択
し、変動状態にある図柄の変動継続時間として前記表示
制御手段に設定する変動時間設定手段とからなるランダ
ム化手段を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】特定の信号が検出されると、表示制御手段が各
図柄表示部の変動表示を開始し、時間経過に従って幾つ
かの図柄表示部の変動速度を段階的に変化させ、変動状
態にある各図柄の変動表示を個別に停止する。ある1つ
の図柄表示部の変動速度が段階的に変化すると、当り判
定用乱数確定手段は、当り判定用乱数の値の読み出す時
期であると決定し、当り判定用乱数の値を読み出す。図
柄判定手段は変動表示を停止した図柄表示部の図柄組合
せと大当たり図柄の組合せとを比較して一致信号または
不一致信号を出力する図柄判定手段からの信号を受けた
図柄変動時間用乱数決定手段は、図柄変動時間用乱数手
段の値を各個別のタイミングで決定し、変動時間設定手
段は、図柄変動時間用乱数決定手段により決定される変
動状態用乱数の各値に基づいて、図柄変動用乱数手段の
各値に対応した変動表示時間を記憶した各ファイル手段
から各変動表示時間を選択し、変動状態にある各図柄の
各変動継続時間として表示制御手段に設定する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0008】図2は、本発明のパチンコ機の図柄表示装
置を装着した一実施例の遊技盤1面を示した正面図であ
る。遊技盤1の前面には、遊技球の飛出しを防止する前
面ガラスが設けられているが、図示は省略されている。
以後、遊技盤1面から前面ガラスヘ向く方向を前方とい
い、遊技盤1から前面ガラスヘ向く方向と逆方向を奥方
ということにして説明する。
【0009】図2において、遊技盤1の略中央部にはパ
チンコ機の図柄表示装置としての図柄表示ユニット2が
配備され、図柄表示ユニット2の左右にそれぞれ普通入
賞口である左入賞口55及び右入賞口56が配置され、
図柄表示ユニット2の下方には、特定入賞口の一部であ
る中第1種始動口10が配設されている。また、中第1
種始動口10の下方には、図柄表示ユニット2に連動
し、ソレノイド等で開閉駆動されるアタッカー形状の大
入賞口8を備えた入賞装置9が配設され、さらに入賞装
置9の左下方に特定入賞口の一部である左第1種始動口
11が配設され、入賞装置9の右下方に特定入賞口の一
部である右第1種始動口12が配設されている。中第1
種始動口10と左第1種始動口11及び右第1種始動口
12の内部には、中第1種始動口入賞検出スイッチSW
1と左第1種始動口入賞検出スイッチSW2及び右第1
種始動口入賞検出スイッチSW3の各々が配備されてい
る。
【0010】入賞装置9における大入賞口8の内部に
は、遊技球分け壁20,21によって3つの入賞領域に
区分され、遊技球分け壁20,21を両側とする中央の
入賞領域は、特別入賞領域としての特定領域14に設定
され、特定領域14の奥方には大入賞口8を連続開放さ
せる役物連続作動装置としての特定領域入賞検出スイッ
チSW4が配設されている。なお、大入賞口8の連続開
放動作は、図柄表示ユニット2の図柄一致に基づく第1
回目の開放動作と特定領域入賞検出スイッチSW4の作
動による連続開放動作とを合わせて最高16回までであ
る。大入賞口8の1開放動作の継続時間は29.5秒に
設定されているが、1開放動作中に大入賞口8に入賞し
た遊技球の総数が10個を越えた場合には、10個目の
入賞検出を以て1開放動作を完了するようになってい
る。
【0011】図2において、左下入賞口57、右下入賞
口58、ランプ付風車59、風車60、アウト球受口6
1、球誘導レール62、返しゴム63の各要素について
は周知であるから説明を省略する。
【0012】50は表示灯A,51は表示灯B,52は
表示灯C,53は表示灯D,54は表示灯Eである。
【0013】図1は、図柄表示ユニット2を中央で上下
に割って示す断面図であり、該図柄表示ユニット2は、
遊技盤面に対して略平行に配備されたドットマトリクス
LED表示体23と遊技盤面に対して略直角に配備され
たドットマトリクスLED表示体22を備え、ドットマ
トリクスLED表示体23による図柄表示とドットマト
リクスLED表示体22による図柄表示の鏡像とが共に
遊技盤1の手前から視認できるような位置にハーフミラ
ー24が傾斜して配設されている。
【0014】ドットマトリクスLED表示体23は遊技
盤に対し傾斜して配備されたハーフミラー24を透過し
て図柄を表示する図柄表示手段であり、又、ドットマト
リクスLED表示体22はハーフミラー24の反射面を
介して図柄を表示する図柄表示手段である。ドットマト
リクスLED表示体23からハーフミラー24の反射面
に至る距離はドットマトリクスLED表示体22からハ
ーフミラー24の反射面に至る距離に比べて短い。
【0015】図3は略矩形のドットマトリクスLED表
示体22の一縁22aを上に向けて表示面22bの側か
らドットマトリクスLED表示体22を示す平面図であ
り、遊技盤1において視認される図柄表示部3は、ドッ
トマトリクスLED表示体22を構成するLED素子の
1行1列乃至8行24列までの192素子によって構成
され、ドットマトリクスLED表示体22を構成するL
ED素子の1行1列乃至8行8までの64素子と1行9
列乃至8行16列までの64素子及び1行17列乃至8
行24列までの64素子の各々により、左図柄表示LE
D(L)と中図柄表示LED(C)及び右図柄表示LE
D(R)が構成され、ドットマトリクスLED表示体2
2の9行1列乃至16行24列までの124素子によっ
て上図柄表示LED(U)が構成されている。
【0016】図4はドットマトリクスLED表示体23
を遊技盤1の手前から見て示す平面図であり、ドットマ
トリクスLED表示体23を構成するLED素子の1行
1列乃至8行8列までの64素子と1行9列乃至8行1
6列までの64素子及び1行17列乃至8行24列まで
の64素子の各々により、左図柄表示LED(l)と中
図柄表示LED(c)及び右図柄表示LED(r)が構
成されている。
【0017】ドットマトリクスLED表示体22及びド
ットマトリクスLED表示体23とハーフミラー24
は、ドットマトリクスLED23による左図柄表示LE
D(l),中図柄表示LED(c),右図柄表示LED
(r)の図柄表示とドットマトリクスLED表示体22
による左図柄表示LED(L),中図柄表示LED
(C),右図柄表示LED(R)の各図柄表示の鏡像と
が重なって見えるような位置に配備される。なお、透明
カバー部材27は、ドットマトリクスLED表示体22
の表示面を保護するためのものである。
【0018】ドットマトリクスLED表示体23の左,
中,右の各図柄表示LED(l),(c),(r)の各
々からハーフミラー24に至る距離は、ドットマトリク
スLED表示体22の左,中,右の各図柄表示LED
(L),(C),(R)の各々からハーフミラー24の
反射面に至る距離に比べて短く、遊技盤1の手前からハ
ーフミラー24を視認した場合、ドットマトリクスLE
D表示体23の左,中,右の各図柄はドットマトリクス
LED表示体22の左,中,右の各図柄よりも手前にあ
るように見え、また、ドットマトリクスLED表示体2
2による上図柄表示はドットマトリクスLED表示体2
3による左,中,右の各図柄表示と干渉しない。一例と
して、ドットマトリクスLED表示体22の上図柄表示
LED(U)に“BB”が表示され、かつドットマトリ
クスLED表示体23の左,中,右の各図柄表示LED
(l),(c),(r)の各々に“7”が表された場合
の視認状態を図5に示す。
【0019】図2においては、ドットマトリクスLED
表示体22の左図柄表示LED(L)とドットマトリク
スLED表示体23の左図柄表示LED(l)とにより
左図柄表示部4の図柄表示が行われ、ドットマトリクス
LED表示体22の中図柄表示LED(C)とドットマ
トリクスLED表示体23の中図柄表示LED(c)と
により中図柄表示部5の図柄表示が行われ、ドットマト
リクスLED表示体22の右図柄表示LED(R)とド
ットマトリクスLED表示体23の右図柄表示LED
(r)とにより右図柄表示部4の図柄表示が行われ、ド
ットマトリクスLED表示体22の上図柄表示LED
(U)により上図柄表示部7の図柄表示が行われる。ま
た、左,中,右,上の各図柄は、遊技盤1の中第1種始
動口10と左第1種始動口11及び右第1種始動口12
のうちのいずれかに遊技球が入賞すると左,中,右,上
の各図柄表示部4,5,6,7が変動を開始し、左,
中,右,上の順で図柄の停止が行われる。
【0020】図柄表示ユニット2は、その頂部に天入賞
口25を備え、また、ハーフミラー24の後方下部には
文字表示LED54と記憶数表示LED13が配設され
ている。記憶数表示LED13は図柄の変動表示実行中
もしくは大入賞口8の開放動作中に左,中,右第1種始
動口11,10,12に入賞した遊技球の数を図柄合わ
せの実行回数として最高4回まで点灯個数で表示し、文
字表示LED54は記憶数表示LED13の機能を“M
EMORY”等の文字表示で遊技者に知らせる。また、
図柄表示ユニット2におけるハーフミラー24の手前に
穿設された略矩形の覗き窓28の上縁にはアーチ型の遊
技球振り分け部26が突設され、遊技球の転動による視
認阻害や図柄表示ユニット2内部への不用意な遊技球の
侵入を防止している。
【0021】図6において、図柄表示ユニット2の制御
部は、図柄表示ユニット2の制御プログラムや表示図柄
のデータや図柄の変動時間等を格納したROM31とデ
ータの一時記憶等に用いられるRAM32及びROM3
1の制御プログラムに従って図柄表示ユニット2の各部
を駆動制御するCPU30によって構成され、該制御部
は表示制御手段と条件検出手段を兼ねる。また、ROM
31の制御プログラムには、ドットマトリクスLED表
示体23やドットマトリクスLED表示体22への表示
出力の切替え動作を制御する設定条件となる表示制御プ
ログラムが含まれる。なお、ここでいうROMは書き込
みや書き替えの不能な記憶手段を意味するものではな
い。
【0022】左,中,右第1種始動口11,10,12
に配備された第1種始動口入賞検出スイッチSW2,S
W1,SW3の各々は、スイッチ検出部33を介してC
PU30に接続され、また、ドットマトリクスLED表
示体22,23における左,中,右特別図柄表示LED
(L),(C),(R),(U),(l),(c),
(r)の各々は、LED表示回路34を介してCPU3
0により個別にまたは同時に駆動制御されるようになっ
ている。また、クロック・リセット回路35はCPU3
0の処理周期を規定する。
【0023】CPU30は遊技盤1における入賞装置9
や記憶数表示LED13及び文字表示LED54を始め
各表示灯A,B,C,Eや効果音を出力するスピーカー
等の駆動制御手段をも兼ねるが、これら各部材の駆動制
御方式については周知であるから説明を省略する。
【0024】以下、ROM31に格納された制御プログ
ラムの要部を示すフローチャート(図7乃至図18)を
参照して本実施例におけるパチンコ機の処理動作を説明
する。なお、図7に示すタスク1の処理と図8乃至図1
0に示すタスク2の処理と、図11乃至図18に示すタ
スク3の処理は、クロック回路35からの信号に応じ、
CPU30が所定の処理周期(μsのオーダー)ごとに
並列的に繰り返し実行するものである。
【0025】図7に示すタスク1の処理は、CPU30
が所定周期毎に当り判定用乱数手段である大当り用乱数
の値を0乃至215の範囲で逐次インクリメントするこ
とにより発生させ、遊技盤1の中第1種始動口10と左
第1種始動口11及び右第1種始動口12のうちのいず
れかへの遊技球入賞に基づいて、左,中,右第1種始動
入賞検出スイッチSW2,SW1,SW3からの入賞検
出信号がされる毎に、大当り用乱数の値を左,中,右,
上の各図柄の変動中を含めて最高4回まで記憶して図柄
表示ユニット2の記憶数表示LED13に点灯表示す
る。
【0026】CPU30は、所定の処理周期毎に大当り
用乱数の値を0乃至215の範囲で逐次インクリメント
し(ステップa1)、大当り用乱数記憶レジスタWの値
が215に到達しているか否かを判別し(ステップa
2)、大当り用乱数記憶レジスタWの値が215に到達
する毎にレジスタWの値を0に初期化する(ステップa
3)。
【0027】次いで、CPU30は左,中,右第1種始
動口入賞検出スイッチSW2,SW1,SW3からの入
賞検出信号が入力されたか否かを判別して(ステップa
4)、左,中,右第1種始動口入賞検出スイッチSW
2,SW1,SW3からの入賞検出信号が入力される
と、図柄表示部3の図柄変動に関する動作フラグFaの
現在値が第1種始動口10,11,12への入賞検出待
ちを規定する値0であるか否かを判別し(ステップa
5)、動作フラグFaの現在値が0であると判定された
場合には、図柄表示部3は変動表示処理中でないことと
なり、確定値記憶レジスタR0に大当り用乱数記憶レジ
スタWの現在値を記憶し(ステップa6)、記憶状態識
別フラグF0に1をセットして図柄変動処理の実行開始
を許可し(ステップa7)、タスク1の処理を終える。
【0028】一方、ステップa5の判別処理において、
動作フラグFaの現在値が0以外の値であると判定され
た場合には、図柄表示部3は変動表示処理の実行中であ
ることとなり、この場合には、CPU30は、検索指標
iに初期値1をセットし(ステップa8)、次いで検索
指標iの現在値が最高記憶数4を越えたか否かを判別し
て(ステップa9)、検索指標iの値が4を越えていな
ければ、検索指標iの値に基づいて記憶状態識別フラグ
Fiを検出し、記憶状態識別フラグFiが1であるか否
か、即ち、既に入賞の記憶があるか否かを判別し(ステ
ップa10)、記憶状態識別フラグFiが1でなければ
検索指標iの値に基づいて確定乱数記憶レジスタRiを
検出し、この確定乱数記憶レジスタRiに大当り用乱数
記憶レジスタWの現在値を記憶して(ステップa1
1)、記憶状態識別フラグFiに1をセットして図柄変
動処理の実行開始を許可し(ステップa12)、図柄表
示ユニット2の記憶数表示LED13が点灯表示されて
タスク1の処理を終える一方、検出した記憶状態識別フ
ラグFiが1である場合には、既に入賞の記憶がされて
いることとなり、検索指標iの値を1つインクリメント
して(ステップa13)、ステップa9の検索指標iの
値が4を越えているか否かの判別処理を行う。
【0029】CPU30は、ステップa5の判別処理に
おいて、動作フラグFaの現在値が0以外の値であると
判定された場合には、即ち、図柄表示部3の変動表示処
理の実行中である場合には、検索指標iの値に基づいて
記憶状態識別フラグFiが未使用の確定乱数記憶レジス
タRiを検出し、この確定乱数記憶レジスタRiに大当
り用乱数記憶レジスタWの現在値を記憶して記憶状態識
別フラグFiを設定するから、図20に示されるよう
に、確定乱数記憶レジスタRiには入賞検出時点でのW
の値が最高4個まで記憶されることになる。
【0030】大当り用乱数記憶レジスタWの値は所定の
処理周期毎に法則的に変化するが、左,中,右第1種始
動口11,10,12への入賞検出タイミングと大当り
用乱数記憶レジスタWの現在値との間には何の因果関係
もないので、入賞検出時点でのWの現在値を乱数として
使用することができる。
【0031】また、ステップa4の判別処理において、
左,中,右第1種始動口入賞検出スイッチSW2,SW
1,SW3からの入賞検出信号が入力されなかった場合
と、ステップa9,ステップa10,ステップa13の
判別ループを繰り返した結果、検索指標iの値が4を越
えた場合、この場合には、確定乱数記憶レジスタR1乃
至R4には入賞検出時点でのWの値が4個記憶されてい
ることとなるが、これらの場合には、CPU30は、タ
スク1の処理を終了する。
【0032】図8〜図10に示すタスク2の処理は左図
柄データ記憶レジスタr0,中図柄データ記憶レジスタ
r1,右図柄データ記憶レジスタr2,上図柄データ記
憶レジスタr3の各々に記憶される内部処理指標の値を
逐次変化させて当り図柄の組合せと外れ図柄の組合せを
ランダムに作成するための処理である。
【0033】CPU30は、Rレジスタの4ビット目と
5ビット目(0〜3までの値)をレジスタR1に格納し
(ステップb1)、レジスタR1の値に1を加算し(ス
テップb2)、レジスタR1の値が4であるかを判別し
て(ステップb3)、4であればレジスタR1に0を格
納し(ステップb4)、4でなければそのままにして、
レジスタR1の値と左図柄データ記憶レジスタr0の値
(0〜12までの値)を加算して左図柄データ記憶レジ
スタr0に格納し(ステップb5)、左図柄データ記憶
レジスタr0の値が13以上かどうかを判別し(ステッ
プb6)、13以上であればレジスタr0の値より13
を減算して左図柄データ記憶レジスタr0に格納する
(ステップb7)。この結果、左図柄データ記憶レジス
タr0には0〜12までのどれかの値がセットされる。
【0034】ここで、Rレジスタは、ROM31に格納
されたプログラムの1命令実行毎に実行結果の状態を記
憶するレジスタであって、CPU30がプログラムの命
令を1つ実行する毎に1つインクリメントされ、Rレジ
スタの内容が飽和状態に到達すると0クリアされる。ま
た、レジスタR1は、CPU30が内部処理に使用する
汎用レジスタである。
【0035】次に、これと同様のアルゴリズムでCPU
30は、Rレジスタの2ビット目と3ビット目(0〜3
までの値)をレジスタR1に格納し(ステップb8)、
レジスタR1の値に1を加算し(ステップb9)、レジ
スタR1の値が4であるかを判別して(ステップb1
0)、4であればレジスタR1に0を格納し(ステップ
b11)、4でなければそのままにして、レジスタR1
の値と中図柄データ記憶レジスタr1の値(0〜12ま
での値)を加算して中図柄データ記憶レジスタr1に格
納し(ステップb12)、中図柄データ記憶レジスタr
1の値が13以上かどうかを判別し(ステップb1
3)、13以上であればレジスタr1の値より13を減
算して中図柄データ記憶レジスタr1に格納する(ステ
ップb14)。この結果、中図柄データ記憶レジスタr
1には0〜12までのどれかの値がセットされる。
【0036】さらに、CPU30は、Rレジスタの1ビ
ット目と2ビット目(0〜3までの値)をレジスタR1
に格納し(ステップb15)、レジスタR1の値に1を
加算し(ステップb16)、レジスタR1の値が4であ
るかを判別して(ステップb17)、4であればレジス
タR1に0を格納し(ステップb18)、4でなければ
そのままにして、レジスタR1の値と右図柄データ記憶
レジスタr2の値(0〜18までの値)を加算して右図
柄データ記憶レジスタr2に格納し(ステップb1
9)、右図柄データ記憶レジスタr2の値が19以上か
どうかを判別し(ステップb20)、19以上であれば
レジスタr1の値より19を減算して右図柄データ記憶
レジスタr2に格納する(ステップb21)。この結
果、右図柄データ記憶レジスタr2には0〜18までの
どれかの値がセットされる。
【0037】さらにまた、CPU30は、Rレジスタの
0ビット目と1ビット目(0〜3までの値)をレジスタ
R1に格納し(ステップb22)、レジスタR1の値に
1を加算し(ステップb23)、レジスタR1の値が4
であるかを判別して(ステップb24)、4であればレ
ジスタR1に0を格納し(ステップb25)、4でなけ
ればそのままにして、レジスタR1の値と上図柄データ
記憶レジスタr3の値(0〜3までの値)を加算して上
図柄データ記憶レジスタr3に格納し(ステップb2
6)、上図柄データ記憶レジスタr3の値が4以上かど
うかを判別し(ステップb27)、4以上であればレジ
スタr3の値より4を減算して上図柄データ記憶レジス
タr3に格納する(ステップb28)。この結果、上図
柄データ記憶レジスタr3には0〜4までのどれかの値
がセットされる。
【0038】左,中,右,上図柄データ記憶レジスタr
0乃至r3に記憶された値は、内部処理指標の値であ
り、CPU30は、この値を処理周期毎に逐次個別に変
化させることにより、図柄表示可能なすべての組合わせ
図柄を作成し、当該処理周期で作成された内部処理指標
の組合わせが当り図柄に関するものであるか外れ図柄に
関するものであるかを判別して(ステップb29)、当
り図柄であれば各内部処理指標のr0乃至r3の現在値
を左,中,右,上大当り図柄データ記憶レジスタr0a
乃至r2aの各々に格納し(ステップb30)、また、
当該処理周期で作成された内部処理指標の組合わせが外
れ図柄に関するものであれば各内部処理指標r0乃至r
3の現在値を左,中,右,上外れ図柄データ記憶レジス
タr0b乃至r3bの各々に格納し(ステップb3
1)、タスク2の処理を終了する。
【0039】従って、左,中,右,上大当り図柄データ
記憶レジスタr0a乃至r3aの各々には当り図柄に関
する内部処理指標の値のみが逐次変化して更新記憶さ
れ、また、左,中,右,上外れ図柄データ記憶レジスタ
r0b乃至r3bの各々には、外れ図柄に関する内部処
理指標の値のみが逐次変化して更新記憶される。
【0040】図柄記憶レジスタr0乃至r3に記憶され
る内部処理指標の値と図柄の関係は表1乃至表4に示す
通りであって、左,中,右,上の各表示指標il,i
c,ir,iuと図柄との関係に等しい。左図柄および
中図柄に関する内部処理指標の取り得る値は0乃至12
であり、右図柄に関する内部処理指標の取り得る値は0
乃至18であり、上図柄に関する内部処理指標の取り得
る値は0乃至3である。従って図柄可能な全ての組合わ
せの図柄を一巡して作成するためには132 ・19・4
回の処理周期が必要とされる。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】 また、左,中,右,上大当たり図柄データ記憶レジスタ
r0a乃至r3aに記憶される図柄の組合わせは表5に
示される組合せ図柄うちのいずれかであり、それ以外の
組合わせは全て左,中,右,上外れ図柄データ記憶レジ
スタr0b乃至r3bに記憶されることになる。
【0045】
【表5】 左,中,右の図柄がすべて一致した場合には、上図柄の
図柄に関係なく大当たりの図柄の組合せとなり、この組
合せは52通りあり、また、左,中の図柄が一致し、か
つ左,中,右の図柄が“009”,“110”,“22
1”,“332”,“443”,“554”,“66
5”,“776”,“887”,“998”のうちのい
ずれかとなった場合には、上図柄の表示が“+1”とな
った時のみ大当たりの図柄の組合せとなる。この場合に
は、組合せは10通りある。従って、表示上の大当りが
でる確率は、当り図柄の組合わせ数を図柄の総組合わせ
数で除した値62/12844となる。
【0046】実施例においては、左,中,右第1種始動
口11,10,12への入賞検出時点でセットされた確
定乱数記憶レジスタRiの値と設定値との関係に基いて
変動表示停止時に表示する図柄を選択するようにしてい
るので、大当りの発生確率は各図柄の組合わせ発生確率
等と無関係に任意に設定することができる。なお、レジ
スタr0a乃至r3a,レジスタr0b乃至r3b,レ
ジスタr0乃至r3の各値は内部処理指標の値を示すも
のであって、実際の変動表示に用いられる表示指標i
l,ic,ir,iuの現在値とは無関係である。
【0047】図11乃至図18に示すタスク3の処理は
主に図柄の変動表示に関するものである。
【0048】タスク3の処理を開始したCPU30は、
まず、左,中,右第1種始動口11,10,12への入
賞検出に基く新規の図柄変動表示の開始が可能であるか
否かを動作フラグFaに1もしくは2が設定されている
か否かにより検出する(ステップc1,ステップc
2)。動作フラグFaの値が1であれば図柄変動表示の
実行中であり、また、動作フラグFaの値が2であれば
大入賞口8の開放動作の実行中であって、いずれの場合
にも新規の図柄変動表示の開始は不能である。なお、動
作フラグFaの値が1の時はCPU30はタスク3の処
理で図柄の変動表示を継続して実行し、また、動作フラ
グFaの値が2の場合には、実質上、タスク3の図柄変
動表示処理が非実行とされる。
【0049】また、動作フラグFaが1および2以外の
値であれば図柄の変動表示も大入賞口8の開放動作も行
われていないので、新規の図柄変動が開始可能な状態に
ある。初期段階ではFaの値は0であり、左,中,右第
1種始動口11,10,12への入賞検出待ちとなって
いる。
【0050】この場合、CPU30は、まず、記憶状態
識別フラグF0に1がセットされているか否か、即ち、
タスク1の処理で左,中,右第1種始動口11,10,
12への入賞が既に検出されているか否かを判別する
(ステップc3)。
【0051】左,中,右第1種始動口11,10,12
への入賞が検出されていれば、入賞検出時点における大
当り用乱数記憶レジスタWの値がタスク1のステップa
6およびステップa7の処理で確定値記憶レジスタR0
に記憶され、かつ、確定値記憶レジスタR0に対応して
記憶状態識別フラグF0に1がセットされるが、動作フ
ラグFaが1および2の値である時には、CPU30は
左,中,右第1種始動口11,10,12への入賞が検
出される毎にi=1〜4の順で確定乱数記憶レジスタR
iに乱数を記憶してゆく。記憶状態識別フラグF0に1
がセットされていれば、左,中,右第1種始動口11,
10,12への入賞が少なくとも1回は検出されている
ことを意味する(ステップa8〜ステップa13参
照)。
【0052】そして、記憶状態識別フラグF0に1がセ
ットされている場合には、CPU30はステップc4に
移行し、動作フラグFaに1をセットして変動表示の開
始を記憶し、変動表示の選択処理を規定する変動状態記
憶フラグFbに0をセットして(ステップc5)、ta
乃至tcのパラメータに予め決められた値を設定するこ
とになる(ステップc6)。ta乃至tcは、図19に
示すように、左,中,右,上の各特別図柄の変動速度の
切り替え時間を示す固定的な値である。
【0053】左,中,右,上の各図柄の変動速度の切り
替え時間を設定したCPU30は、次いで、ドットマト
リクスLED表示体22の左,中,右,上の各図柄表示
LED(L),(C),(R),(U)の各々に表示す
べき図柄を示す表示指標il,ic,ir,iuの値を
連続的にインクリメントして各図柄を高速変動させる処
理を開始し(ステップc7)、タイマTを作動させて変
動表示開始後の経過時間の測定を開始する(ステップc
8)。なお、実際の図柄送りは各図柄表示LED
(L),(C),(R),(U)の各行の表示出力を数
行ずつ所定周期毎に切り替えることにより、あたかも図
柄が上下に流れるように連続的に行われるが、この点に
関しては、LED素子等を用いた表示技術として周知で
あるから説明を省略する。実施例の場合、高速変動およ
び低速変動時における各図柄の図柄送り速度の基準値は
各々0.064秒/図柄,0.256秒/図柄であり、
各図柄の移行順序は、図22に示すようであって、左,
中図柄では13種類、右図柄では19種類、上図柄では
4種類の図柄が変動表示される。
【0054】また、左,中,右の各図柄表示には必ずし
もドットマトリクスLED表示体22を用いる必要はな
く、これにかえて、ドットマトリクスLED表示体23
を用いてもよい。更に、ドットマトリクスLED表示体
22とドットマトリクスLED表示体23の双方に表示
指標il,ic,ir,iuに基く図柄を出力するよう
にすれば立体表示による図柄変動が可能となる。実施例
の場合、ドットマトリクスLED表示体23からハーフ
ミラー24の反射面に至る距離がドットマトリクスLE
D表示体22からハーフミラー24の反射面に至る距離
に比べて短いので、ドットマトリクスLED表示体22
とドットマトリクスLED表示体23の双方に図柄を出
力すると、ドットマトリクスLED表示体23の各ドッ
トはこれに重複するドットマトリクスLED表示体22
の各ドットよりも近くに、かつ、大きく見えるため、各
ドットの中央部が窪んで立体的に表示されることにな
る。
【0055】以下、左,中,右,上の各図柄表示部4,
5,6,7の図柄表示にドットマトリクスLED表示体
22が用いられているものとして説明する。
【0056】以上のようにして、左,中,右第1種始動
口11,10,12への入賞検出に基く図柄の変動表示
が開始されるが、変動表示開始の時点では図19に示さ
れるtd以降の値、即ち、右図柄表示部6の低速変動の
時間を規制する値と、上図柄表示部7の低速変動の時間
を規制する値は未設定である。
【0057】次周期以降の処理では既に動作フラグFa
に1がセットされているから、CPU30はステップc
1の判別処理実行後ステップc9に移行し、以下、変動
状態記憶フラグFbの現在値0に応じて、変動表示開始
後の経過時間Tが設定値taに達するまでの間、ステッ
プc1およびステップc9乃至ステップc10の判別処
理と左,中,右,上の各図柄表示部4,5,6,7の高
速変動に関するステップc18の処理を所定の処理周期
で繰り返し実行することとなる。
【0058】このようにして各図柄の高速変動処理を繰
り返し実行する間に変動表示開始後の経過時間Tが設定
値taに達すると(ステップc10)、CPU30は、
確定値記憶レジスタR0の値が設定値7と一致するか否
か、即ち、今回の図柄変動処理の開始刺激となった左,
中,右第1種始動口11,10,12への入賞検出時点
における大当り用乱数記憶レジスタWの値が大当りに対
応する設定値7と一致するか否かを判別し(ステップc
11)、確定値記憶レジスタR0の値が設定値7と一致
すれば、左,中,右,上大当たり図柄データ記憶レジス
タr0a乃至r3aの各値を左,中,右,上表示図柄デ
ータ記憶レジスタr0c乃至r3cに格納する一方(ス
テップc12)、確定値記憶レジスタR0の値が設定値
7と一致しなければ、左,中,右,上外れ図柄データ記
憶レジスタr0b乃至r3bの各値を左,中,右,上表
示図柄データ記憶レジスタr0c乃至r3cの各々に格
納して(ステップc13)、変動停止時に左,中,右,
上図柄表示部4,5,6,7に表示すべき図柄を確定す
る。
【0059】次いで、CPU30は、図21に示される
ように、記憶状態識別フラグF1乃至F4および確定乱
数記憶レジスタR1乃至R4のデータを記憶状態識別フ
ラグF0乃至F2および確定値記憶レジスタR0および
確定乱数記憶レジスタR1乃至R3に順次シフトして、
記憶状態識別フラグF4および確定乱数記憶レジスタR
4に0をセットして初期化する(ステップc14)。
【0060】CPU30は、左図柄表示部4の変動停止
時間tb時に左表示図柄データ記憶レジスタr0cの内
部処理指標に対応する図柄が表示されるように左図柄に
関する表示指標ilの値を設定変更して(ステップc1
5)、左図柄表示部4の変動速度を高速変動から低速変
動に切り替えると共に(ステップc16)、変動状態記
憶フラグFbに1をセットして(ステップc17)、こ
の周期の処理を終了する。
【0061】ta時における左図柄表示部4の表示指標
ilの値は自明でないが、左図柄表示部4の低速変動時
間tb−ta=Aの値は予め設定されており、また、左
図柄表示部4の低速変動速度は一定であるから、左図柄
表示部4の変動停止時間tb時に左図柄表示部4に表示
すべき図柄の表示指標の情報のみに基いて、表示指標i
lの設定変更値を求めることができる。
【0062】実施例の処理タイミングによれば、高速変
動から低速変動への切り替えに際し、表示指標ilの現
在値が変動停止時に左図柄表示部4に表示すべき図柄の
表示指標よりも2図柄前の表示指標となるようにilの
値を設定変更することにより、変動停止時にr0cの図
柄を得ることができる。例えば、左表示図柄データ記憶
レジスタr0cの値が3であれば、表1より停止時に表
示される左図柄は9であるので、高速変動から低速変動
への切り替えに際し、表示指標ilの現在値が2図柄前
の図柄¥を表示する値に切り替えられて低速変動に移行
し、変動停止時間tb時に左図柄表示部4に図柄9が表
示されることとなる。
【0063】次周期以降の処理では、CPU30はステ
ップc1およびステップc9の判別処理実行後ステップ
c19に移行し、以下、変動状態記憶フラグFbの現在
値1に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが設定値t
bに達するまでの間、ステップc1,ステップc9およ
びステップc19乃至ステップc20の判別処理と、左
図柄表示部4の低速変動に関する処理および中,右,上
の各図柄表示部5,6,7の高速変動に関するステップ
c28の処理を所定の処理周期で繰り返し実行すること
となる。
【0064】このようにして各図柄の変動処理を繰り返
し実行する間に変動表示開始後の経過時間Tが設定値t
bに達すると(ステップc28)、CPU30は左図柄
表示部4の低速変動を停止し(ステップc21)、左表
示図柄データ記憶レジスタr0cに記憶された指標に対
応する図柄が静止表示されることとなる。次いで、CP
U30は、中図柄表示部5の変動停止時間tc時に中表
示図柄データ記憶レジスタr1cの内部処理指標に対応
する図柄が表示されるように中図柄に関する表示指標i
cの値を設定変更して(ステップc22)、中図柄表示
部5の変動速度を高速変動から低速変動に切り替えると
共に(ステップc23)、変動状態記憶フラグFbに2
をセットして(ステップc24)、この周期の処理を終
了する。
【0065】左図柄表示部4の場合と同様、中図柄表示
部5の低速変動時間tc−tb=Aの値は予め設定され
ており、また、中図柄表示部5の低速変動速度は一定で
あるから、中表示図柄データ記憶レジスタr1cの情報
のみに基いて、中図柄表示部5の変動停止時間tc時に
中図柄表示部5に表示すべき図柄の表示指標icの設定
変更値を求めることができる。実施例の処理タイミング
によれば、高速変動から低速変動への切り替えに際し、
表示指標icの現在値が変動停止時に中図柄表示部5に
表示すべき図柄の表示指標よりも2図柄前の表示指標と
なるようにicの値を設定変更することにより、変動停
止時にr1cの図柄を得ることができる。
【0066】次周期以降の処理では変動状態記憶フラグ
Fbの値が2となるから、CPU30はステップc1,
ステップc9,ステップc19の判別処理実行後ステッ
プc25に移行し、以下、変動状態記憶フラグFbの現
在値2に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが設定値
tcに達するまでの間、ステップc1,ステップc9,
ステップc19およびステップc25乃至ステップc2
6の判別処理と、中図柄表示部5の低速変動に関する処
理および右,上の各図柄表示部6,7の高速変動に関す
るステップc27の処理を所定の処理周期で繰り返し実
行することとなる。
【0067】そして、経過時間Tが設定値tcに達した
ことがステップc26の判別処理で検出されると、CP
U30は中図柄表示部5の低速変動を停止する(ステッ
プc29)。中図柄表示部5の低速変動が停止された時
点で、中図柄表示部5には、中表示図柄データ記憶レジ
スタr1cに記憶された指標に対応する図柄が静止表示
されることとなる。
【0068】次いで、CPU30は、左図柄表示部4の
表示指標ilの現在値と中図柄表示部5の表示指標ic
の現在値とが一致しているか否か、即ち、変動表示を停
止した左図柄表示部4と中図柄表示部5の図柄組合せが
大当り図柄の組合せの必要条件を満足しているか否かを
比較判定し(ステップc30)、判定結果に応じて、t
d時以降の図柄変動処理、即ち、右図柄表示部6の低速
変動の時間設定に必要とされる各種のデータを設定する
こととなる。
【0069】まず、ステップc30の判別結果が偽とな
った場合、即ち、左図柄表示部4の停止図柄と中図柄表
示部5の停止図柄とが一致していず、大当りの発生する
確率が皆無の場合には、CPU30は、右図柄の変動速
度の切り替え時間を示すtdに予め決められた値を設定
した後(ステップc31)、右図柄表示部6の変動停止
時間td時に右表示図柄データ記憶レジスタr2cの内
部処理指標に対応する図柄が表示されるように右図柄に
関する表示指標irの値を設定変更して(ステップc3
2)、右図柄表示部6の変動速度を高速変動から低速変
動に切り替え(ステップc33)、改めてタイマTを作
動させて右図柄表示部6の低速変動表示開始後の経過時
間の測定を開始し(ステップc34)、変動状態記憶フ
ラグFbに3をセットして(ステップc35)、この周
期の処理を終了する。
【0070】左図柄表示部4の表示指標ilの値と中図
柄表示部5の表示指標icの値とが一致していない時に
設定される右図柄表示部6の低速変動時間tdの値は、
予め設定された所定値Bであり、本実施例では0.57
6秒としている。また、右図柄表示部6の低速変動速度
は一定であるから、右図柄表示部6の変動停止時間td
時に右図柄表示部6に表示すべき図柄の表示指標の情報
のみに基いて、表示指標irの設定変更値を求めること
ができる。実施例の処理タイミングによれば、高速変動
から低速変動への切り替えに際し、表示指標irの現在
値が変動停止時に右図柄表示部6に表示すべき図柄の表
示指標よりも2図柄前の表示指標となるようにirの値
を設定変更することにより、変動停止時にr2cの図柄
を得ることができる。
【0071】また、ステップc30の判別結果が真とな
った場合、即ち、左図柄表示部4の停止図柄と中図柄表
示部5の停止図柄とが一致して大当り図柄の組合わせの
必要条件を満足する2図柄リーチの場合には、CPU3
0は、Rレジスタの0乃至4ビットまで(0〜31まで
の値)を右図柄変動用乱数レジスタYに格納し(ステッ
プc36)、ついで右図柄変動用乱数レジスタYの現在
値に応じて、表6に示されるようなROM31の選択条
件ファイルに基いて変動継続時間を選択してパラメータ
tdに設定し(ステップc37)、さらに、右図柄変動
用乱数レジスタYの現在値に応じて、表6に示されるよ
うなROM30の選択条件ファイルに基いて、図柄変動
数、即ち、変動継続時間内に変動される図柄の変動数を
選択し、選択した図柄変動数に基づき、右図柄表示部6
の変動停止時間td時に右表示図柄データ記憶レジスタ
r2cの内部処理指標に対応する図柄が表示されるよう
に右図柄に関する表示指標irの値を設定変更する(ス
テップc38)。
【0072】
【表6】 例えば、右表示図柄データ記憶レジスタr2cの値が3
の時に、右図柄変動用乱数レジスタYの値が6であれ
ば、表6より、変動継続時間として4.160sが選択
されてパラメータtdに設定され、また、この間に変動
する右図柄の図柄変動数16が選択されるが、表3より
停止時に表示される右図柄は9であるので、高速変動か
ら低速変動への切り替えに際し、表示指標irの現在値
が16図柄前の図柄$を表示する値に切り替えられて低
速変動に移行することとなる。
【0073】次いで、CPU30はステップc33に移
行し、右図柄表示部6の変動速度を高速変動から低速変
動に切り替え(ステップc33)、改めてタイマTを作
動させて右図柄表示部6の低速変動表示開始後の経過時
間の測定を開始し(ステップc34)、変動状態記憶フ
ラグFbに3をセットして(ステップc35)、この周
期の処理を終了する。
【0074】ステップc37およびステップc38の処
理は、ステップc31およびステップc32に示される
処理のように低速時の変動時間を一定として変動停止時
に表示すべき図柄の表示指標の値に対応して低速変動開
始時における表示指標irの値を再設定するのに対し、
低速時の変動時間を右図柄変動用乱数レジスタYの現在
値に応じてランダムなものとして変動停止時に表示すべ
き図柄の表示指標の値に対応して低速変動開始時におけ
る表示指標irの値を再設定するものである。
【0075】表6に示されるように、ROM31は、右
図柄変動用乱数レジスタYの値に対応して、中図柄表示
部5の変動表示が停止してから、右図柄表示部6の図柄
表示を略半巡させて右表示図柄データ記憶レジスタr2
cの停止図柄を表示する変動時間より右図柄表示部6の
図柄表示を略二巡させて右表示図柄データ記憶レジスタ
r2cの停止図柄を表示する変動時間までの32種類の
変動時間を記憶しており、どの変動表示時間を選択して
設定するかは、右図柄変動用乱数レジスタYの現在値に
よって確定される。遊技者の側では右図柄変動用乱数レ
ジスタYの現在値を認識することはできず、図柄表示が
略半巡するのか略二巡するのかを知るよしもないから、
単純に停止された先の2つの図柄と低速変動表示される
図柄の変動時間の長短とを観察することによって停止図
柄を推定することは非常に困難である。
【0076】変動状態記憶フラグFbに3がセットされ
る結果、次周期以降の処理では、ステップc1,ステッ
プc9,ステップc19,ステップc25,ステップc
39の判別処理実行後、CPU30はステップc40に
移行し、以下、変動状態記憶フラグFbの現在値3に応
じて、変動表示開始後の経過時間Tが設定値tdに達す
るまでの間、ステップc1,ステップc9,ステップc
19,ステップc25,ステップc39およびステップ
c40の判別処理と、右図柄表示部6の低速変動と上図
柄表示部7の高速変動に関するステップc49の処理を
所定の処理周期で繰り返し実行することとなる。
【0077】そして、経過時間Tが設定値tdに達した
ことがステップc40の判別処理で検出されると、CP
U30は右図柄表示部6の低速変動を停止する(ステッ
プc41)。右図柄表示部6には、右表示図柄データ記
憶レジスタr2cに記憶された値に対応する図柄が静止
表示されることとなる。
【0078】次いで、CPU30は、左,中,右図柄表
示部4,5,6に停止表示された図柄の組合せが、表5
の下段に示した大当りに関する図柄の組合せの組合せの
必要条件を満足しているか否か、即ち、009,11
0,221,332,443,554,665,77
6,887,998のうちのいずれかの図柄の組合せと
なっている場合、以下、3図柄リーチというが、左,
中,右図柄表示部4,5,6に停止表示された図柄の組
合せが3図柄リーチとなっているか否かを比較判定し
(ステップc42,ステップc43及びステップc5
0)、判定結果に応じて、te時以降の図柄変動処理、
即ち、上図柄表示部7の低速変動の時間設定に必要とさ
れる各種のデータを設定することとなる。
【0079】CPU30は、まず、左図柄表示部4の表
示指標ilの現在値と中図柄表示部5の表示指標icの
現在値とが一致しているか否かを比較判定し(ステップ
c42)、ステップc42の判別結果が偽となった場
合、即ち、左図柄表示部4の停止図柄と中図柄表示部5
の停止図柄とが一致していず、大当りの発生する確率が
皆無の場合には、ステップc44に移行して、上図柄の
変動速度の切り替え時間を示すteに予め決められた値
を設定する(ステップc44)。
【0080】ステップc42の判別結果が真となった場
合、即ち、左図柄表示部4の停止図柄と中図柄表示部5
の停止図柄とが一致している場合には、CPU30は、
左図柄表示部4の表示指標ilの現在値と右図柄表示部
5の表示指標irの現在値とが一致しているか否かを比
較判定し(ステップc43)、ステップc43の判別結
果が真となった場合、即ち、左,中,右図柄表示部4,
5,6の各停止図柄が同図柄で一致し、上図柄の停止図
柄に関係なく大当りの場合には、ステップc44に移行
して、上図柄の変動速度の切り替え時間を示すteに予
め決められた値を設定する(ステップc44)。
【0081】また、ステップc43の判別結果が偽とな
った場合、即ち、左図柄表示部4の停止図柄と中図柄表
示部5の停止図柄とが一致しており、かつ左図柄表示部
4の停止図柄と右図柄表示部6の停止図柄とが異なって
いる場合には、CPU30は、左,中,右図柄表示部
4,5,6の表示指標il,ic,irの各現在値が3
図柄リーチの図柄と一致しているか否かを比較判定し
(ステップc50)、ステップc50の判別結果が偽と
なった場合、例えば、001,113等の組合せとなっ
て大当りの発生する確率が皆無の場合には、ステップc
44に移行して、上図柄の変動速度の切り替え時間を示
すteに予め決められた値を設定する(ステップc4
4)。
【0082】つまり、左,中,右図柄表示部4,5,6
に停止表示された図柄の組合せが、左中右で同図柄とな
って上図柄の停止図柄に関係なく大当りとなる場合と、
左中右の図柄の組合せが3図柄リーチの組合せ以外の外
れの組合せとなる場合には、上図柄の変動速度の切り替
え時間を示すパラメータteには予め決められた固定的
な値が設定される。
【0083】そして、この場合には、CPU30は、ス
テップc44の処理後、上図柄表示部7の変動停止時間
te時に上表示図柄データ記憶レジスタr3cの内部処
理指標に対応する図柄が表示されるように上図柄に関す
る表示指標irの値を設定変更して(ステップc4
5)、上図柄表示部7の変動速度を高速変動から低速変
動に切り替え(ステップc46)、改めてタイマTを作
動させて上図柄表示部7の低速変動表示開始後の経過時
間の測定を開始し(ステップc47)、変動状態記憶フ
ラグFbに4をセットして(ステップc48)、この周
期の処理を終了する。
【0084】また、この場合に設定される上図柄表示部
7の低速変動時間teの値は、予め設定された所定値で
あり、本実施例では0.320秒としている。また、上
図柄表示部7の低速変動速度は一定であるから、上図柄
表示部7の変動停止時間te時に上図柄表示部7に表示
すべき図柄の表示指標の情報のみに基いて、表示指標i
uの設定変更値を求めることができる。実施例の処理タ
イミングによれば、高速変動から低速変動への切り替え
に際し、表示指標iuの現在値が変動停止時に上図柄表
示部7に表示すべき図柄の表示指標よりも1図柄前の表
示指標となるようにiuの値を設定変更することによ
り、変動停止時にr3cの図柄を得ることができる。
【0085】一方、ステップc50の判別処理におい
て、判別結果が真となった場合、即ち、左,中,右図柄
表示部4,5,6の表示指標il,ic,irの各現在
値が3図柄リーチの図柄と一致している場合、CPU3
0は、Rレジスタの0乃至1ビットまで(0〜3までの
値)を上図柄変動用乱数レジスタZに格納し(ステップ
c51)、ついで上図柄変動用乱数レジスタZの現在値
に応じて、表7に示されるようなROM30の選択条件
ファイルに基いて変動継続時間を選択してパラメータt
eに設定し(ステップc52)、さらに、上図柄変動用
乱数レジスタZの現在値に応じて、表7に示されるよう
なROM30の選択条件ファイルに基いて、図柄変動数
を選択し、選択した図柄変動数に基づいて上図柄表示部
7の変動停止時間te時に上表示図柄データ記憶レジス
タr3cの内部処理指標に対応する図柄が表示されるよ
うに上図柄に関する表示指標iuの値を設定変更する
(ステップc53)。
【0086】
【表7】 例えば、上表示図柄データ記憶レジスタr3cの値が3
の時に、上図柄変動用乱数レジスタYの値が0であれ
ば、表7より、変動継続時間として4.672sが選択
されてパラメータteに設定され、また、この間に変動
する上図柄の図柄変動数18が選択されるが、表4より
停止時に表示される上図柄は“+1”であるので、高速
変動から低速変動への切り替えに際し、表示指標iuの
現在値は18図柄前の図柄“BB”を表示する値に切り
替えられて低速変動に移行することとなる。
【0087】次いで、CPU30はステップc46に移
行し、上図柄表示部7の変動速度を高速変動から低速変
動に切り替え(ステップc46)、改めてタイマTを作
動させて上図柄表示部7の低速変動表示開始後の経過時
間の測定を開始し(ステップc47)、変動状態記憶フ
ラグFbに4をセットして(ステップc48)、この周
期の処理を終了する。
【0088】ステップc52およびステップc53の処
理は、ステップc44およびステップc45に示される
処理のように低速時の変動時間を一定として変動停止時
に表示すべき図柄の表示指標の値に対応して低速変動開
始時における表示指標iuの値を再設定するのに対し、
低速時の変動時間を上図柄変動用乱数レジスタZの現在
値に応じてランダムなものとして変動停止時に表示すべ
き図柄の表示指標の値に対応して低速変動開始時におけ
る表示指標iuの値を再設定するものである。
【0089】表7に示されるように、ROM31は、上
図柄変動用乱数レジスタZの値に対応して、右図柄表示
部6の変動表示が停止してから、上図柄表示部7の図柄
表示を略4巡から略5巡させて上表示図柄データ記憶レ
ジスタr3cの停止図柄を表示する変動時間を4種類記
憶しており、どの変動表示時間を選択して設定するか
は、上図柄変動用乱数レジスタYの現在値によって確定
される。遊技者の側では上図柄変動用乱数レジスタZの
現在値を認識することはできず、図柄表示が略4巡する
のか略5巡するのかを知るよしもないから、単純に停止
表示された左,中,右の3つの図柄の組合せと低速変動
中の上図柄の変動時間の長短を観察することによって停
止図柄を推定することは非常に困難である。
【0090】変動状態記憶フラグFbに4がセットされ
る結果、次周期以降の処理では、ステップc1,ステッ
プc9,ステップc19,ステップc25,ステップc
39及びステップc54の判別処理実行後、CPU30
はステップc55に移行し、以下、変動状態記憶フラグ
Fbの現在値4に応じて、変動表示開始後の経過時間T
が設定値teに達するまでの間、ステップc1,ステッ
プc9,ステップc19,ステップc25,ステップc
39,ステップc54およびステップc55の判別処理
と、上図柄表示部7の低速変動に関するステップc56
の処理を所定の処理周期で繰り返し実行することとな
る。
【0091】そして、経過時間Tが設定値teに達した
ことがステップc55の判別処理で検出されると、CP
U30は上図柄表示部7の低速変動を停止する(ステッ
プc57)。この時点で、上図柄表示部7には、上表示
図柄データ記憶レジスタr3cに記憶された値に対応す
る図柄が静止表示されることとなる。
【0092】左,中,右,上図柄表示部4,5,6,7
の全図柄を停止表示したCPU30は、停止表示した全
図柄の表示指標の各現在値il,ic,ir,iuの組
合せが大当りに関する図柄の組合せに一致しているか否
かを比較判定し(ステップc58)、判定結果が真であ
れば、即ち、停止図柄が大当りの場合には、変動状態記
憶フラグFbに5をセットして(ステップc61)、こ
の周期の処理を終了する一方、ステップc58の判定結
果が偽であれば、即ち、停止図柄が外れの場合には、動
作フラグFaに0セットして初期化し(ステップc5
9)、変動状態記憶フラグFbに0をセットして初期化
し(ステップc60)、ステップc3に移行して、再
度、記憶状態識別フラグF0に1がセットされているか
否かを判別することとなる。
【0093】左,中,右,上図柄表示部4,5,6,7
の停止図柄が大当りの図柄組合せであった場合、変動状
態記憶フラグFbに5がセットされる結果、次周期以降
の処理では、CPU30は、ステップc1,ステップc
9,ステップc19,ステップc25,ステップc39
及びステップc54の判別処理実行後、CPU30はス
テップc62に移行し、ソレノイド等で開閉駆動される
アタッカ状の大入賞口8の開閉操作を開始し、所定の開
放時間の経過もしくは大入賞口8への遊技球の入賞個数
の検出等に基づく開閉動作の終了条件が成立するまでの
間、所定の処理周期でステップc62の開閉動作処理を
繰り返し実行し、ステップc63の判別処理で終了条件
の成立が検出されると、ステップc64の処理で大入賞
口8を閉鎖して1開放動作を終了し、ステップc65の
処理で動作フラグFaの値を0セットして初期化し、ス
テップc66の処理で変動状態記憶フラグFbの値を0
セットして初期化し、ステップc3に移行する。
【0094】ステップc3の判別処理に再度移行した場
合、動作フラグFaが1および2の値である時に、左,
中,右第1種始動口11,10,12への入賞が検出さ
れて入賞の記憶がされていれば、ステップc14の処理
で記憶状態識別フラグF1乃至F4および確定乱数記憶
レジスタR1乃至R4のデータを記憶状態識別フラグF
0乃至F2および確定値記憶レジスタR0および確定乱
数記憶レジスタR1乃至R3に順次シフトされているの
で、記憶状態識別フラグF0に1がセットされているこ
とになり、大当り用乱数記憶レジスタWの値が確定値記
憶レジスタR0に記憶されている。この場合には、CP
U30は、ステップc4以降の処理に移るため、次の図
柄変動処理を行うこととなる。
【0095】左,中,右第1種始動口11,10,12
への入賞が検出されず入賞の記憶がない場合には、記憶
状態識別フラグF0に0がセットされていることにな
り、CPU30は、タスク3の処理を終了する。
【0096】本実施例においては、左,中,右第1種始
動口11,10,12への遊技球の入賞検出時における
ステップa6の処理で大当り用乱数レジスタWの現在値
が確定値記憶レジスタR0に記憶されるか、またはステ
ップa11の処理で確定乱数記憶レジスタRiに記憶さ
れた時点で、記憶された乱数の値が設定値7と一致する
か否かによって大当りの発生の有無が既に決定され、ま
た、ステップc15の処理で左図柄表示部の低速変動が
開始される時点では、ステップc11乃至ステップc1
3の処理により左,中,右,上表示図柄データ記憶レジ
スタr0c乃至r3cに大当り図柄の組合せや外れ図柄
の組合せが確定され、左,中,右,上の各図柄が各々高
速変動表示から低速変動表示に移行する時点で、左,
中,右,上表示図柄データ記憶レジスタr0c乃至r3
cの各々に格納されている表示データに対応した変動表
示停止時の図柄に対応する表示指標の値il,ic,i
r,iuを図柄変動数分だけ前の値に切り替えて、低速
変動表示を開始することにより、表示すべき図柄を停止
表示させるようにしている。
【0097】実施例において、右図柄表示部6の低速変
動時間は、左,中図柄表示部4,5の図柄が停止表示さ
れた時点で、ステップc30の処理で左,中図柄表示部
4,5の表示指標il,icの現在値の一致不一致を判
定し、一致した場合にステップc36の処理で右図柄変
動用乱数レジスタYの値を読み出し、ステップc37及
びステップc38の処理で、右図柄変動用乱数レジスタ
Yの現在値に対応して、ROM31から32種類の変動
時間のうちの1つが選択されると共に、選択された変動
時間に応じた図柄変動数が読み出され、右図柄表示デー
タ記憶レジスタr2cに格納されている表示データに対
応した変動表示停止時の図柄に対応する表示指標の値i
rを図柄変動数分だけ前の値に切り替えて低速変動表示
を開始するようにしたので、どの変動時間を選択して設
定するかは、右図柄変動用乱数レジスタYの現在値によ
るためランダムであって、単純に停止された先の2つの
図柄と低速変動表示される図柄の変動時間の長短とを観
察することによって停止図柄を推定することは非常に困
難である。
【0098】また、上図柄表示部7の低速変動時間は、
左,中,上図柄表示部4,5,6の図柄が停止表示され
た時点で、ステップc42,ステップc43,ステップ
c50の処理で左,中,右図柄表示部4,5,6の表示
指標il,ic,irの現在値と3図柄リーチの図柄と
の一致不一致を判定し、一致した場合にステップc51
の処理で上図柄変動用乱数レジスタZの値を読み出し、
ステップc52及びステップc53の処理で、上図柄変
動用乱数レジスタZの現在値に対応して、ROM31か
ら4種類の変動時間のうちの1つが選択されると共に、
選択された変動時間に応じた図柄変動数が読み出され、
上図柄表示データ記憶レジスタr3cに格納されている
表示データに対応した変動表示停止時の図柄に対応する
表示指標の値iuを図柄変動数分だけ前の値に切り替え
て低速変動表示を開始するようにしているので、どの変
動時間を選択して設定するかは、上図柄変動用乱数レジ
スタZの現在値によるためランダムであって、単純に停
止された先の3つの図柄と低速変動表示される図柄の変
動時間の長短とを観察することによって停止図柄を推定
することは非常に困難である。
【0099】そして、右図柄表示部6の低速変動時間と
上図柄表示部7の低速変動時間は、変動表示停止時の図
柄に対応する表示指標の値ir,iuを図柄変動数分だ
け前の値に切り替えて低速変動表示を開始するようにし
ているので、変動表示停止時の図柄の如何によらずに設
定される。
【0100】また、本実施例の場合、表6によれば、右
図柄表示部6の2図柄リーチ時の低速変動時間は、最高
10.560秒であり、表7によれば、上図柄表示部7
の3図柄リーチ時の低速変動時間は、最高5.440秒
となっており、例えば、外れ図柄の一例として左中右上
の図柄の組合せが“110”“AA”のように3図柄リ
ーチとなるものが表示される場合を想定すると、この図
柄の場合、同時に2図柄リーチとなる図柄でもあるの
で、右図柄変動用乱数として31が選択され、かつ上図
柄変動用乱数として3が選択された場合には、2つの図
柄の低速変動表示時間の合計は16.000秒となる。
ところで、左中右上の図柄が停止されない限り、図柄の
判定が行われないため、左,中,右第1種始動口11,
10,12への入賞記憶があっても、次回の新たな図柄
変動は行われないこととなる。
【0101】さらに、各第1種始動口11,10,12
への入賞記憶が4個であった場合には、新たな各第1種
始動口11,10,12への入賞記憶は無効となる。
【0102】遊技者は、図柄表示部3の大当りによる大
入賞口8の開放を目的として遊技を行うものであるか
ら、図柄変動開始から図柄判定までの時間が短ければ短
いほど単位時間当りの図柄判定回数が増えて大当りの発
生確率が増すため遊技者にとって有利な遊技が行えるの
であるが、図柄変動開始から図柄判定までの時間をラン
ダムに操作するので、遊技進行や遊技結果に影響を及ぼ
すことができる。特に大当りの発生確率や入賞率の高低
に時間的な不規則性を発生させることができるため、パ
チンコ遊技における時期的なスランプや好不調の波を形
成することが可能である。
【0103】
【発明の効果】本発明のパチンコ機の図柄表示装置によ
れば、複数の図柄表示部と、特定の信号検出に基づいて
各図柄表示部の変動表示を開始し、時間経過に従って幾
つかの図柄表示部の変動速度を各別に段階的に変化させ
た後、変動表示を個別に停止する表示制御手段とを備え
た図柄表示装置において、当り判定用乱数手段と、当り
判定用乱数の値の読み出す時期を決定する当り判定用乱
数確定手段と、変動表示を停止した図柄表示部の図柄組
合せと大当たり図柄の組合せとを比較して一致信号また
は不一致信号を出力する図柄判定手段と、複数個の図柄
変動時間用乱数手段と、図柄判定手段からの信号を受
け、複数個の図柄変動時間用乱数手段の値を各個別のタ
イミングで決定する図柄変動時間用乱数決定手段と、前
記複数の図柄変動用乱数手段の値の各々に対応した変動
表示時間を記憶した複数のファイル手段と、図柄変動時
間用乱数決定手段により決定される変動状態用乱数の値
に基づいてファイル手段から変動表示時間を選択し、変
動状態にある図柄の変動継続時間として前記表示制御手
段に設定する変動時間設定手段とからなるランダム化手
段を設けたので、変動停止時に表示すべき図柄を予め設
定した場合であっても図柄表示部における変動表示時間
及び最終的な図柄表示部における表示結果を予想困難な
不規則なものとして遊技進行や遊技結果に影響を及ぼす
ことにより、興趣のある遊技が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のパチンコ機の図柄表示装置の
要部を示す側断面図
【図2】本発明の実施例に係るパチンコ機の図柄表示装
置を装着した遊技盤を示す正面図
【図3】実施例の図柄表示装置の図柄表示部の一部を構
成するドットマトリクス表示体を示す正面図
【図4】実施例の図柄表示装置の図柄表示部の一部を構
成する別のドットマトリクス表示体を示す正面図
【図5】実施例の図柄表示装置の図柄表示部の視認状態
の一例を示す正面図
【図6】本発明のパチンコ機の図柄表示装置の制御部を
示した要部ブロック図
【図7】本発明の実施例に係るパチンコ機に配備したC
PUによる処理の一部を示すフロー図
【図8】本発明の実施例に係るパチンコ機に配備したC
PUによる処理の一部を示すフロー図
【図9】図8のフロー図のつづき
【図10】図9のフロー図のつづき
【図11】本発明の実施例に係るパチンコ機に配備した
CPUによる処理の一部を示すフロー図
【図12】図10のフロー図のつづき
【図13】図12のフロー図のつづき
【図14】図13のフロー図のつづき
【図15】図13のフロー図のつづき
【図16】図15のフロー図のつづき
【図17】図18のフロー図のつづき
【図18】図15のフロー図のつづき
【図19】本発明の実施例に係る図柄表示装置の図柄表
示部における図柄変動処理を示すタイミングチャート
【図20】実施例における確定乱数レジスタRiの記憶
動作を示す作用原理図
【図21】実施例における確定乱数レジスタRiの記憶
動作を示す作用原理図
【図22】図柄表示装置の図柄表示部における各図柄の
移行順序を示す図
【符号の説明】
1 遊技盤 2 図柄表示ユニット 3 図柄表示部 4 左図柄表示部 5 中図柄表示部 6 右図柄表示部 7 上図柄表示部 8 大入賞口 9 入賞装置 10 中第1種始動口 11 左第1種始動口 12 右第1種始動口 13 記憶数表示LED 14 特定領域 20 遊技球振り分け片 21 遊技球振り分け片 22 ドットマトリクスLED表示体 23 ドットマトリクスLED表示体 24 ハーフミラー 25 天入賞口 26 遊技球振り分け部 27 透明カバー部材 28 覗き窓 30 CPU 31 ROM 32 RAM 33 スイッチ検出部 34 LED表示回路 35 クロック・リセット回路 50 表示灯A 51 表示灯B 52 表示灯C 53 表示灯E 54 文字表示LED 55 左入賞口 56 右入賞口 57 左下入賞口 58 右下入賞口 59 ランプ付風車 60 風車 61 アウト球受口 62 球誘導レール 63 返しゴム SW1 第1種始動口入賞検出スイッチ SW2 第1種始動口入賞検出スイッチ SW3 第1種始動口入賞検出スイッチ SW4 特定領域入賞検出スイッチ SW5 大入賞口入賞検出スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の図柄表示部と、特定の信号検出に
    基づいて前記各図柄表示部の変動表示を開始し、時間経
    過に従って幾つかの図柄表示部の変動速度を各別に段階
    的に変化させた後、変動表示を個別に停止する表示制御
    手段とを備えた図柄表示装置において、当り判定用乱数
    手段と、前記当り判定用乱数の値の読み出す時期を決定
    する当り判定用乱数確定手段と、変動表示を停止した図
    柄表示部の図柄組合せと大当たり図柄の組合せとを比較
    して一致信号または不一致信号を出力する図柄判定手段
    と、複数個の図柄変動時間用乱数手段と、前記図柄判定
    手段からの信号を受け、前記複数個の図柄変動時間用乱
    数手段の値を各個別のタイミングで決定する図柄変動時
    間用乱数決定手段と、前記複数の図柄変動用乱数手段の
    値の各々に対応した変動表示時間を記憶した複数のファ
    イル手段と、前記図柄変動時間用乱数決定手段により決
    定される変動状態用乱数の値に基づいて前記ファイル手
    段から変動表示時間を選択し、変動状態にある図柄の変
    動継続時間として前記表示制御手段に設定する変動時間
    設定手段とからなるランダム化手段を設けたことを特徴
    とするパチンコ機の図柄表示装置。
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