JP3064537B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP3064537B2
JP3064537B2 JP3208809A JP20880991A JP3064537B2 JP 3064537 B2 JP3064537 B2 JP 3064537B2 JP 3208809 A JP3208809 A JP 3208809A JP 20880991 A JP20880991 A JP 20880991A JP 3064537 B2 JP3064537 B2 JP 3064537B2
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茂 市原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−92688号公報には、遊技
盤面に、3つのセグメント表示器を備えた可変表示装置
と、可変表示装置の3つの表示器の変動表示を開始させ
る特定入賞口(始動口)と、可変表示装置の3つの表示
器において停止された数字の組み合わせが予め定めた賞
態様となった場合に(いわゆる大当り発生となった場合
に)特別遊技として所定の開放動作を行う変動入賞装置
と、1つのセグメント表示器より構成した補助可変表示
器と、補助可変表示器において変動表示を開始させる入
賞口と、補助可変表示器において停止された数字が予め
定めた賞態様となった場合に補助特別遊技として所定の
拡開動作を行う補助変動入賞装置とを備えたパチンコ遊
技機が記載されている。
【0003】上記特開平4−92688号公報に記載の
パチンコ遊技機は、可変表示装置の3つの表示器におい
て停止された数字の組み合わせが予め定めた賞態様とな
った場合に特別遊技として変動入賞装置が開放動作する
だけでなく、補助可変表示器において停止された数字が
予め定めた賞態様となった場合に補助特別遊技として補
助変動入賞装置が所定の拡開動作を行うことによって、
遊技者に入賞の期待感を持たせ遊技意欲を高揚させるも
のである。
【0004】ところで、可変表示装置の変動表示結果に
より大当りを発生させるタイプのパチンコ遊技機にあっ
ては、遊技者の最終興味は可変表示装置における大当り
発生にあるが、大当り発生となるためには、始動口に数
多く入賞する方が有利となる。前記従来のパチンコ遊技
機は、補助変動入賞装置の入賞口も可変表示装置を変動
表示させる始動口に設定されており、補助変動入賞装置
の入賞口が、補助可変表示器の変動結果の如何によって
拡開動作される場合には、遊技者の関心も補助可変表示
器の変動結果にある程度集中する。上記特開平4−92
688号公報に記載の従来のパチンコ遊技機では、可変
表示装置とは別個に遊技盤に配置された補助変動入賞装
置の前面に補助可変表示器が設けられている。従って、
これら2つの表示結果を集中して視認すると視線移動を
数多く繰り返さなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第1
の検出手段と第2の検出手段とに対応した第1,第2の
各図柄表示を同一画面上で各別に表示させることによ
り、遊技効果の高いパチンコ機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のパチン
遊技機は、第1の検出手段による遊技球の検出によっ
て第1の図柄を変動表示する第1の図柄表示部と、該第
1の図柄表示部に前記第1の図柄により所定の表示態様
が表示される時に拡開作動する第1の変動入賞装置と、
前記第1の変動入賞装置への入賞を検出する第2の検出
手段と、前記第2の検出手段による遊技球の検出によっ
て第2の図柄を変動表示する第2の図柄表示部と、該第
2の図柄表示部に前記第2の図柄により所定の表示態様
が表示される時に拡開作動する第2の変動入賞装置とを
設けたものであって、上記課題を解決するために、前記
第1の図柄表示部と前記第2の図柄表示部とを同一画面
上に設け、前記第1の変動入賞装置が拡開作動する作動
条件の成立と、前記第2の変動入賞装置が拡開作動する
作動条件の成立とをそれぞれ独立にかつ同一画面上の表
示によって報知可能としたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のパチンコ遊技機は、請求
項1に記載のものにおいて、前記第1の検出手段による
遊技球の検出数を記憶する第1の記憶手段と、前記第1
の記憶手段に記憶された記憶数を表示する第1の記憶数
表示部と、前記第2の検出手段による遊技球の検出数を
記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶
された記憶数を表示する第2の記憶数表示部とを備え、
前記第1の記憶数表示部と前記第2の記憶数表示部とを
前記同一画面上に表示可能としたことを特徴とするもの
である。さらに、請求項3に記載のパチンコ遊技機は、
請求項1または2に記載のいずれかのものにおいて、前
記第1の変動入賞装置が拡開作動する作動条件が成立す
る確率が、前記第2の変動入賞装置が拡開作動する作動
条件が成立する確率よりも高い確率であることを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】第1の検出手段が遊技球を検出すると、第1の
図柄表示部において第1の図柄の変動表示が行われる。
第1の図柄表示部において第1の図柄により所定の表示
態様が表示されると、第1の変動入賞装置が拡開作動す
る。遊技球が第1の変動入賞装置に入賞すると、第2の
検出手段が第1の変動入賞装置への入賞を検出し、第2
の検出手段による遊技球の検出によって第2の図柄表示
部において第2の図柄の変動表示が行われる。該第2の
図柄表示部において第2の図柄により所定の表示態様が
表示されると、第2の変動入賞装置が拡開作動する。第
1の図柄表示部によって第1の図柄が表示され、第2の
図柄表示部によって第2の図柄が表示され、第2の図柄
の図柄変動を開始させる第1の変動入賞装置が拡開作動
する拡開条件の成立と、第2の変動入賞装置が拡開作動
する拡開条件の成立とがそれぞれ独立にかつ同一画面上
で確認することを可能とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1において、遊技盤1の略中央部にはパ
チンコ機の図柄表示装置の主要部を構成する図柄表示ユ
ニット2が配備され、図柄表示ユニット2の左右にそれ
ぞれ普通図柄作動口である左ゲート5及び右ゲート6が
配置され、更に遊技盤1の中央下部には左,右ゲート
5,6と同形状の飾り部材41があって、さらに飾り部
材41の下方には図柄表示ユニット2に連動し、ソレノ
イド等で開閉駆動される電動役物普通入賞装置(第1の
変動入賞装置)の入賞口としての中第1種始動口3が配
設されている。
【0010】図柄表示ユニット2内中央には、ドットマ
トリクスLEDにより表示される普通図柄表示部22a
からなる第1の図柄表示と、特別図柄表示部22bか
らなる第2の図柄表示および記憶数表示部25が設け
られている。
【0011】又、左ゲート5と右ゲート6の内部には、
左普通図柄作動スイッチSW5と右普通図柄作動スイッ
チSW6からなる第1の検出手段が配設されている。そ
して、中第1種始動口3は、左普通図柄作動検出スイッ
チSW5または右普通図柄作動検出スイッチSW6によ
り、図柄表示ユニット2の特定される図柄一致に基づい
て連続開閉動作を行い、1開放動作0.6秒間、1閉鎖
動作3.6秒間として開閉動作の継続時間を21.6秒
間に設定され、開閉動作を6回行う。
【0012】入賞装置14は、その略中央にはソレノイ
ド等で開閉駆動される大入賞口15が配備され、大入賞
口15の両側には左第1種始動口16と右第1種始動口
17が配設されている。中第1種始動口3と左第1種始
動口16および右第1種始動口17の内部には中第1種
始動口入賞検出スイッチSW1と左第1種始動口入賞検
出スイッチSW2および右第1種始動口入賞検出スイッ
チSW3の各々からなる第2の検出手段が配設されてい
る。
【0013】入賞装置14における大入賞口15の内部
には、遊技球分け壁18,19によって3つの入賞領域
に区分され、遊技球分け壁18,19を両側とする中央
の入賞領域には、大入賞口15を連続開放させる役物連
続作動装置としての特定領域入賞検出スイッチSW4に
よる大入賞口15の連続開放回数を数値表示する連続回
数表示LED20と大入賞口15の1開放動作中の入賞
数を数値表示する大入賞口入賞数表示LED21が配設
されている。なお、大入賞口15の連続開放動作は、図
柄表示ユニット2の図柄一致に基づく第1回目の開放動
作と特定領域入賞検出スイッチSW4の作動による連続
開放動作とを合わせて最高16回までである。大入賞口
15の1開放動作の継続時間は29.5秒に設定されて
いるが、1開放動作中に大入賞口15に入賞した遊技球
の総数が10個を越えた場合には、10個目の入賞検出
を以て1開放動作を完了するようになっている。
【0014】左普通図柄作動スイッチSW5及び右普通
図柄作動スイッチSW6は第1の検出手段であり、中第
1種始動口入賞検出スイッチSW1と左第1種始動口入
賞検出スイッチSW2および右第1種始動口入賞検出ス
イッチSW3は第2の検出手段である。また、中第1種
始動口3は第1の変動入賞装置の入賞口であり、入賞装
置14の大入賞口15は第2の変動入賞装置の入賞口
ある。
【0015】図1において、左下入賞口4、右下入賞口
7、ランプ付風車8、風車9、アウト球受口11、球誘
導レール12、返しゴム13の各要素については周知で
あるから説明を省略する。
【0016】50は表示灯A,51は表示灯B,52は
表示灯C,53は表示灯D,54は装飾LEDである。
【0017】図2は、図柄表示ユニット2を中央で上下
に割って示す断面図であり、該図柄表示ユニット2は、
遊技盤面に対して略平行に配備されたドットマトリクス
LED表示体23と遊技盤面に対して略直角に配備され
たドットマトリクスLED表示体22を備え、ドットマ
トリクスLED表示体23による図柄表示とドットマト
リクスLED表示体22による図柄表示の鏡像とが共に
遊技盤1の手前から視認できるような位置にハーフミラ
ー24が傾斜して配設されている。
【0018】ドットマトリクスLED表示体23は遊技
盤に対し傾斜して配備されたハーフミラー24を透過し
て図柄を表示する図柄表示手段であり、又、ドットマト
リクスLED表示体22はハーフミラー24の反射面を
介して図柄を表示する図柄表示手段である。ドットマト
リクスLED表示体23からハーフミラー24の反射面
に至る距離はドットマトリクスLED表示体22からハ
ーフミラー24の反射面に至る距離に比べて短い。
【0019】図3は略矩形のドットマトリクスLED表
示体22の一縁22cを上に向けて表示面22dの側か
らドットマトリクスLED表示体22を示す平面図であ
り、遊技盤1において視認される特別図柄表示部22b
は、ドットマトリクスLED表示体22を構成するLE
D素子の1行1列乃至8行24列までの192素子によ
って構成され、遊技盤1において視認される普通図柄表
示部22aは、ドットマトリクスLED表示体22を構
成するLED素子の9行9列乃至9行24列までの12
8素子によって構成されている。詳しくは、ドットマト
リクスLED表示体22を構成するLED素子の1行1
列乃至8行8までの64素子と1行9列乃至8行16列
までの64素子及び1行17列乃至8行24列までの6
4素子の各々により、特別図柄を表示するための左特別
図柄表示LED(L)と中特別図柄表示LED(C)及
び右特別図柄表示LED(R)が構成され、ドットマト
リクスLED表示体22の9行9列乃至16行16列ま
での64素子と9行17列乃至16行24列までの64
素子の各々により、普通図柄を表示するための左普通図
柄表示LED(A)と右普通図柄表示LED(B)が構
成されている。
【0020】そして、遊技盤1において視認される記憶
数表示部25は、ドットマトリクスLED表示体22の
9行1列乃至8行16列までの64素子により構成され
る記憶数表示LED(N)に対応している。記憶数表示
LED(N)は、普通図柄変動表示実行中、又は中第1
種始動口3の開閉動作中、又は特別図柄変動表示実行中
および大入賞口15の開放動作中に左ゲート5,右ゲー
ト6を通過して左普通図柄作動スイッチSW5または右
普通図柄作動スイッチSW6によって検出された遊技球
の数を、普通図柄合わせの実行回数として現在普通図柄
変動表示実行中の場合も含めて最高4回まで数字表示
し、遊技者に知らせる。
【0021】ドットマトリクスLED表示体22の左普
通図柄表示LED(A)及び右普通図柄表示LED
(B)は第1の図柄表示であり、また、左特別図柄表
示LED(L)と中特別図柄表示LED(C)及び右特
別図柄表示LED(R)は第2の図柄表示である。
【0022】図4はドットマトリクスLED表示体23
を遊技盤1の手前から見て示す平面図であり、ドットマ
トリクスLED表示体23を構成するLED素子の1行
1列乃至8行8列までの64素子と1行9列乃至8行1
6列までの64素子及び1行17列乃至8行24列まで
の64素子の各々により、左特別図柄表示LED(l)
と中特別図柄表示LED(c)及び右特別図柄表示LE
D(r)が構成されている。
【0023】左特別図柄表示LED(l),中特別図柄
表示LED(c),右特別図柄表示LED(r)の各々
は第2の図柄表示の一部を構成するドットマトリクス
LED表示体23の図柄表示単位面であり、また、左特
別図柄表示LED(L),中特別図柄表示LED
(C),右特別図柄表示LED(R)の各々は第2の図
柄表示の一部を構成するドットマトリクスLED表示
体22の図柄表示単位面である。
【0024】ドットマトリクスLED表示体22及びド
ットマトリクスLED表示体23とハーフミラー24
は、ドットマトリクスLED23の図柄表示単位面であ
る左特別図柄表示LED(l),中特別図柄表示LED
(c),右特別図柄表示LED(r)の図柄表示とドッ
トマトリクスLED表示体22の図柄表示単位面である
左特別図柄表示LED(L),中特別図柄表示LED
(C),右特別図柄表示LED(R)の各図柄表示の鏡
像とが重なって見えるような位置に配備される。なお、
透明カバー部材29aは、ドットマトリクスLED表示
体22の表示面を保護するためのものである。
【0025】図柄表示ユニット2は、その頂部に天入賞
口7を備え、また、ハーフミラー24の後方下部には文
字表示LED26と記憶数表示LED27が配設されて
いる。記憶数表示LED27は図柄の変動表示実行中も
しくは大入賞口15の開放動作中に左,中,右第1種始
動口16,3,17に入賞した遊技球の数を図柄合わせ
の実行回数として最高4回まで点灯個数で表示し、文字
表示LED26は記憶数表示LED27の機能を“ME
MORY”等の文字表示で遊技者に知らせる。また、図
柄表示ユニット2におけるハーフミラー24の手前に穿
設された略矩形の覗き窓28の上縁にはアーチ型の遊技
球振り分け部29が突設され、遊技球の転動による視認
阻害や図柄表示ユニット2内部への不用意な遊技球の侵
入を防止している。
【0026】図27において、図柄表示ユニット2の制
御部40は、図柄表示ユニット2の制御プログラムや表
示図柄のデータ等を格納したROM30とデータの一時
記憶等に用いられるRAM31及びROM30の制御プ
ログラムに従って図柄表示ユニット2の各部を駆動制御
するCPU32によって構成され、該制御部40は表示
制御手段と条件検出手段を兼ねる。また、ROM30の
制御プログラムには、ドットマトリクスLED表示体2
3やドットマトリクスLED表示体22への表示出力の
切替え動作を制御する設定条件となる表示制御プログラ
ムが含まれる。なお、ここでいうROMは書き込みや書
き替えの不能な記憶手段を意味するものではない。
【0027】左,中,右第1種始動口16,3,17に
配備された第1種始動口入賞検出スイッチSW1,SW
2,SW3と左ゲート5及び右ゲート6に配備された普
通図柄作動検出スイッチSW5,SW6の各々は、スイ
ッチ検出部33を介してCPU32に接続され、また、
ドットマトリクスLED表示体22,23に置ける左,
中,右特別図柄表示LED(L),(C),(R),
(l),(c),(r)と左,右普通図柄表示LED
(A),(B)及び記憶数表示LED(N)の各々は、
LED表示回路34を介してCPU32により個別にま
たは同時に駆動制御されるようになっている。また、ク
ロック回路35はCPU32の処理周期を規定する。
【0028】CPU32は遊技盤1における入賞装置1
4や装飾LED54及び各表示灯A〜Dおよび連続回数
表示LED20や大入賞口入賞数表示LED21を始
め、文字表示LED26や記憶数表示LED27等およ
び効果音を出力するスピーカー等の駆動制御手段をも兼
ねるが、これら各部材の駆動制御方式については周知で
あるから説明を省略する。
【0029】以下、ROM30に格納された制御プログ
ラムの要部を示すフローチャート(図5乃至図26)を
参照して本実施例におけるパチンコ機の処理動作を説明
する。なお、図5乃至図11に示すタスク1の処理と図
12乃至図14に示すタスク2の処理と、図15乃至図
22に示すタスク3の処理と、図23乃至図25に示す
タスク4の処理及び図26に示すタスク5の処理は、ク
ロック回路35からの信号に応じ、CPU32が所定の
処理周期(μsのオーダー)ごとに並列的に繰り返し実
行するものである。
【0030】図5〜図11に示すタスク1の処理は、C
PU32が所定周期毎に大当り用乱数の値を0乃至10
50の範囲で逐次インクリメントすることにより発生さ
せ、この大当り用乱数の値に基づいて、変動時間用乱
数、普通当り用乱数、左,右普通図柄データ及び左,
中,右特別図柄データの各値を設定し、普通当り用乱数
の値及び左,右普通図柄データにより普通当り図柄デー
タおよび普通はずれ図柄データの作成を行い、左,中,
右特別図柄データの各値によって左,中,右特別大当り
図柄データ及び左,中,右特別はずれ図柄データを作成
し、更に、左,右普通図柄作動スイッチSW5,SW6
からの検出信号により遊技球の左,右ゲート通過を最高
4回まで記憶して図柄表示ユニット2の記憶数表示部2
5に数字表示し、左,中,右第1種始動入賞検出スイッ
チSW1,SW2,SW3からの入賞検出信号がされる
毎に、大当り用乱数の値を最高4個まで記憶する。
【0031】CPU32は、所定の処理周期毎に大当り
用乱数の値を0乃至1050の範囲で逐次インクリメン
トし、大当り用乱数記憶レジスタRAN1の値が105
0に到達する毎にレジスタRAN1の値を0に初期化す
る一方、レジスタRAN1の値を1つインクリメントす
る度に変動時間用乱数記憶レジスタRAN2の値を0と
1との間で循環的に切り替える(ステップa1〜ステッ
プa6)。
【0032】次いで、CPU32は普通当り用乱数、
左,右普通図柄データ及び左,中,右特別図柄データの
各値を設定するための処理として、大当り用乱数記憶レ
ジスタRAN1の2ビット目と3ビット目(0〜3まで
の値)をレジスタRxに格納し、同様に、大当り用乱数
記憶レジスタRAN1の1ビット目と2ビット目及び0
ビット目と1ビット目を各々レジスタRy,Rzに格納
し(ステップa7〜ステップa9)、レジスタRxの値
に1を加算してレジスタR´に格納し、レジスタR´の
値が4であるかを判別し、4であればレジスタR´に0
を格納し、4でなければ格納された値のままにして、レ
ジスタR´の値と普通当り乱数レジスタR´0の値(0
〜4までの値)を加算して普通当り乱数レジスタR´0
に格納し、又、レジスタR´の値と左特別図柄データ記
憶レジスタr0の値(0〜14までの値)を加算して左
特別図柄データ記憶レジスタr0に格納する(ステップ
a10〜ステップa14)。CPU32は、普通当り用
乱数記憶レジスタR´0の値を5以上であるか否かを判
別し、5以上であれば普通当り用乱数記憶レジスタR´
0の値より5を減算して普通当り用乱数記憶レジスタR
´0に格納し、左特別図柄データ記憶レジスタr0の値
が15以上かどうかを判別し、15以上であればレジス
タr0の値より15を減算して左特別図柄データ記憶レ
ジスタr0に格納する(ステップa15〜ステップa1
8)。この結果、普通当り用乱数記憶レジスタR´0に
は0〜4までのどれかの値がセットされ、左特別図柄デ
ータ記憶レジスタr0には0〜14までのどれかの値が
セットされる。ここで、レジスタRx,Ry,Rz及び
R´は、CPU32が内部処理に使用するレジスタであ
る。
【0033】このレジスタRxの値と普通当り用乱数記
憶レジスタR´0の値(0〜4までの値)と左特別図柄
データ記憶レジスタr0の値(0〜14までの値)に対
してCPU32が行った判別処理及び演算処理を、CP
U32は、レジスタRyと左普通図柄データ記憶レジス
タRl(0〜4までの値)及び中特別図柄記憶レジスタ
r1(0〜14までの値)の各値に対してと、レジスタ
Rzと右普通図柄データ記憶レジスタRr(0〜4まで
の値)及び右特別図柄記憶レジスタr2(0〜14まで
の値)の各値に対しても、同様に行う(ステップa19
〜ステップa36)。
【0034】左,右普通図柄データ記憶レジスタRl,
Rr及び左,中,右特別図柄記憶レジスタr0乃至r2
に記憶された値は、内部処理指標の値であり、CPU3
2は、この値を処理周期毎に逐次個別に変化させること
により、図柄表示可能なすべての組合わせ図柄を作成
し、当該処理周期で作成された内部処理指標の組合わせ
が当り図柄に関するものであるかはずれ図柄に関するも
のであるかを判別して(ステップa37)、当り図柄で
あれば各内部指標Rl,Rrの現在値を左,右普通当り
図柄データ記憶レジスタrla,rraの各々に格納し
(ステップa38)、また、当該処理周期で作成された
内部処理指標の組合わせがはずれ図柄に関するものであ
れば各内部指標Rl,Rrの現在値を左,右普通はずれ
図柄データ記憶レジスタrlb,rrbの各々に格納し
(ステップa39)、又、内部指標r0乃至r2に関し
ても作成された内部処理指標の組合わせが当り図柄に関
するものであるかはずれ図柄に関するものであるかを判
別して(ステップa40〜ステップa41)、当り図柄
であれば各内部処理指標のr0乃至r2の現在値を左,
中,右大当り図柄データ記憶レジスタr0a乃至r2a
の各々に格納し(ステップa42)、また、当該処理周
期で作成された内部処理指標の組合わせがはずれ図柄に
関するものであれば各内部処理指標r0乃至r2の現在
値を左,中,右はずれ図柄データ記憶レジスタr0b乃
至r2bの各々に格納する(ステップa43)。
【0035】従って、左,右普通当り図柄データ記憶レ
ジスタrla,rra及び左,中,右大当り図柄データ
記憶レジスタr0a乃至r2aの各々には当り図柄に関
する内部処理指標の値のみが逐次変化して更新記憶さ
れ、また、左,右普通はずれ図柄データ記憶レジスタr
lb,rrb及び左,中,右はずれ図柄データ記憶レジ
スタr0b乃至r2bの各々には、はずれ図柄に関する
内部処理指標の値のみが逐次変化して更新記憶される。
【0036】そして、CPU32は、左,右普通図柄作
動スイッチSW5,SW6からの検出信号が入力される
毎に、未使用のゲート検出状態識別フラグEiを検出し
て記憶する(ステップa44〜ステップa49)。CP
U32は、左,右ゲート5,6に遊技球が通過する毎
に、検索指標iの値に基づいてゲート検出状態識別フラ
グE0乃至E3を設定するから、最高4個まで記憶され
る。
【0037】更に、左,中,右第1種始動口入賞検出ス
イッチSW1,SW2,SW3からの入賞検出信号が入
力される毎に、未使用の確定乱数記憶レジスタRiに大
当り用乱数記憶レジスタRAN1の現在値を記憶する
(ステップa50〜ステップa56)。CPU32は第
1種始動口16,3,17への入力を検出する毎に、検
索指標iの値に基づいて記憶状態識別フラグFiが未使
用の確定乱数記憶レジスタRiを検出し、この確定乱数
記憶レジスタRiに大当り用乱数記憶レジスタRAN1
の現在値を記憶して記憶状態識別フラグFiを設定する
から、図28に示されるように、確定乱数記憶レジスタ
Riには入賞検出時点でのRAN1の値が最高4個まで
記憶されることになる。
【0038】大当り用乱数記憶レジスタRAN1の値は
所定の処理周期毎に法則的に変化するが、左,中,右第
1種始動口16,3,17への入賞検出タイミングとR
AN1の現在値との間には何の因果関係もないので、入
賞検出時点でのRAN1の現在値を乱数として使用する
ことができる。
【0039】そして、CPU32は、検索指標iの値に
基づいて使用中のゲート検出状態識別フラグEiを検出
し、検出されるごとに記憶数表示レジスタRdに1つず
つ加算していき、記憶数表示レジスタRdの値を記憶数
表示LED(N)によって数字表示する(ステップa5
7〜ステップa63)。表示される数字は0〜4のいず
れかとなる。
【0040】普通図柄データ記憶レジスタRl,Rrに
記憶される内部処理指標の値と図柄の関係は、表1乃び
表2に示す左,右普通の各表示指標iu,ivに内部処
理指標の値を置き換えており、特別図柄記憶レジスタr
0乃至r2に記憶される内部処理指標の値と図柄の関係
は表3乃至表5に示す通りであって、左,中,右特別の
各表示指標il,ic,irと図柄との関係に等しい。
従って図柄可能な全ての組合わせの図柄を一巡して作成
するためには普通図柄では25回、特別図柄では153
回の処理が必要とされる。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】 また、普通図柄で当りとなる図柄の組合せは、左普通図
柄と右普通図柄が一致する場合であって、特別図柄で大
当りとなる図柄の組合せは、左,中,右の特別図柄が全
て一致した場合となる。
【0046】即ち、左,右普通図柄当りデータ記憶レジ
スタrlaおよびrraに記憶される図柄の組合わせは
5通りであるから機械式回転ドラムのように各図柄を完
全に無作為に変動表示して当りがでる表示上の確率は、
5/25となり、また、左,中,右大当たり図柄データ
記憶レジスタr0a乃至r2aに記憶される図柄の組合
わせは左,中,右が同図柄のうちのいずれかであり、そ
れ以外の組合わせは全て左,中,右外れ図柄データ記憶
レジスタr0b乃至r2bに記憶されることになるか
ら、表示上の大当りがでる確率は、当り図柄の組合わせ
数を図柄の総組合わせ数で除した値15/3375とな
る。
【0047】実施例においては、普通図柄に関しては、
普通当り用乱数記憶レジスタR´0の値と設定値との関
係に基いて変動表示停止時に表示する図柄を選択するよ
うにし、特別図柄に関しては、左,中,右第1種始動口
16,3,17への入賞検出時点でセットされた確定乱
数記憶レジスタRiの値と設定値との関係に基いて変動
表示停止時に表示する図柄を選択するようにしているの
で、普通図柄当り及び大当りの発生確率は各図柄の組合
わせ発生確率等と無関係に任意に設定することができ
る。なお、レジスタRl及びRr,レジスタrla及び
rra,レジスタrlb,rrb,レジスタr0a乃至
r2a,レジスタr0b乃至r2b,レジスタr0乃至
r2の各値は内部処理指標の値を示すものであって、実
際の変動表示に用いられる表示指標il,ic,irの
現在値とは無関係である。
【0048】図12〜図14に示すタスク2の処理は普
通図柄の変動表示に関するものである。
【0049】CPU32は、まず、左,右普通図柄作動
スイッチSW5,SW6の検出信号に基づく新規の普通
図柄変動表示の開始が可能であるか否かを普通図柄動作
フラグfaに1又は2又は3が設定されているか否かに
より検出する(ステップb1,ステップb2及びステッ
プb3)。普通図柄動作フラグfaの値が1であれば左
普通図柄変動表示の実行中であり、また、普通図柄動作
フラグfaの値が2であれば右普通図柄変動表示の実行
中であり、また、普通図柄動作フラグfaの値が3であ
れば第1種始動口3の開閉動作の実行中であって、いず
れの場合にも新規の図柄変動表示の開始は不能である。
なお、普通図柄動作フラグfaの値が1の時はCPU3
2はタスク2の処理で図柄の左普通図柄変動表示を継続
して実行し、普通図柄動作フラグfaの値が2の場合に
は、タスク2の処理で図柄の右普通図柄変動表示を継続
して実行し、また、普通図柄動作フラグfaの値が3の
場合には、実質上、タスク2の処理が非実行とされる。
【0050】また、普通図柄動作フラグfaが1又は2
又は3以外の値であれば普通図柄の変動表示も第1種始
動口3の開閉動作も行われていないので、新規の普通図
柄変動が開始可能な状態にある。初期段階ではfa=0
であり、信号検出待ちの状態となる。
【0051】この場合、CPU32は、まず、ゲート検
出状態識別フラグE0に1がセットされているか否か、
即ち、タスク1の処理で左,右ゲート5,6に遊技球が
通過したかどうかが既に検出されているか否かを判別す
る(ステップb4)。
【0052】左,右普通図柄作動スイッチSW5,SW
6によって遊技球のゲート通過が検出されていれば、タ
スク1の処理でCPU32はゲート通過が検出される毎
にi=0〜3の順で未使用のゲート検出状態識別フラグ
Eiに1をセットしていくので、ゲート検出状態識別フ
ラグE0に1がセットされていれば、左,右ゲート5,
6に遊技球が通過したかどうかがが少なくとも1回は検
出されていることを意味する(ステップa7〜ステップ
a13参照)。
【0053】そして、ゲート検出状態識別フラグE0に
1がセットされていれば、CPU32はステップb5に
移行し、普通図柄動作フラグfaに1をセットして普通
図柄変動表示の開始を記憶し(ステップb5)、t1 乃
びt2 のパラメータに予め決められた値を設定すること
になる(ステップb6)。t1 乃びt2 は、図29に示
すように、左,右の各普通図柄の変動時間を示す固定的
な値である。
【0054】左,右の各普通図柄の変動時間を設定した
CPU32は、次いで、ドットマトリクスLED表示体
22の左,右普通図柄表示LED(A),(B)の各々
に表示すべき図柄を示す表示指標iu,ivの値を連続
的にインクリメントして各普通図柄を変動表示させる処
理を開始し(ステップb7)、タイマTaを作動させて
変動表示開始後の経過時間の測定を開始する(ステップ
b8)。なお、実際の図柄送りは各図柄表示LED
(A),(B)の各行の表示出力を数行ずつ所定周期毎
に切り替えることにより、あたかも図柄が上下に流れる
ように連続的に行われるが、この点に関しては、LED
素子等を用いた表示技術として周知であるから説明を省
略する。実施例の場合、変動表示時における左,右図柄
の図柄送り速度の基準値は各々0.032秒/図柄であ
る。
【0055】次周期以降の処理では既に普通図柄動作フ
ラグfaに1がセットされているから、表示制御手段と
してのCPU32はステップc1の判別処理実行後ステ
ップc9に移行し、変動表示開始後の経過時間Taが設
定値t1 に達するまでの間、ステップc1およびステッ
プb9の判別処理と左,右の普通図柄表示LED
(A),(B)の変動表示に関するステップb10の処
理を所定の処理周期で繰り返し実行することとなる。
【0056】このようにして左,右普通図柄の変動処理
を繰り返し実行する間に変動表示開始後の経過時間Ta
が設定値t1 に達すると(ステップb9)、CPU32
は普通当り乱数レジスタR´0の現在値を読み込んで普
通確定値記憶レジスタRbに格納し(ステップb1
1)、ゲート検出状態識別フラグE1乃至E2をゲート
検出状態識別フラグE0乃至E2に順次シフトして、ゲ
ート検出状態識別フラグF3に0をセットする(ステッ
プb12)。
【0057】次いで、CPU32は、普通確定値記憶レ
ジスタRbの値が当りに対応する設定値1と一致するか
否かを判別し(ステップb13)、普通確定値記憶レジ
スタRbの値が設定値と一致すれば、左,右普通当たり
図柄データ記憶レジスタrla乃びrraの各値を左,
右表示普通図柄記憶レジスタrlc乃びrrcに格納す
る一方(ステップb14)、普通確定値記憶レジスタR
bの値が設定値と一致しなければ、左,右普通はずれ図
柄データ記憶レジスタrlb乃至rrbの各値を左,右
表示普通図柄記憶レジスタrlc乃至rrcの各々に格
納して(ステップb15)、変動停止時に左,右普通図
柄表示LEDに表示すべき図柄を確定する。
【0058】次いで、CPU32は、左,右普通図柄表
示LED(A),(B)の変動停止時間t1 及びt2 時
に、左,右表示普通図柄記憶レジスタrlc,rrcの
内部処理指標に対応する図柄が表示されるように左,右
図柄に関する表示指標iu及びivの値に各々置き換え
て(ステップb16)、左普通図柄表示LED(A)の
変動を停止し(ステップb17)、普通図柄動作フラグ
faに2をセットして(ステップb18)、この周期の
処理を終了する。
【0059】左普通図柄表示LED(A)の変動が停止
された時点で、左普通図柄表示LED(L)には、左普
通表示図柄記憶レジスタrlcに記憶された指標に対応
する図柄が静止表示されることとなるが、外部ノイズ等
の影響で正常な表示制御が阻害されたりすると、変動表
示停止時に別の図柄が表示される場合もある。このよう
な場合であっても、表示指標iuの値に基いてROM3
1から読込まれたデータに基いて図柄が表示されること
にかわりはないから、表示指標iuの値と左普通図柄と
の関係は常に確保される。
【0060】次周期以降の処理では普通図柄動作フラグ
faの値が2となるから、CPU32はステップc1,
ステップc2の判別処理実行後ステップb19に移行
し、変動表示開始後の経過時間Taが設定値t2 に達す
るまでの間、ステップc1,ステップc2およびステッ
プb19の判別処理と、右普通図柄表示LED(B)の
変動表示に関するステップb20の処理を所定の処理周
期で繰り返し実行することとなる。
【0061】そして、経過時間Taが設定値t2 に達し
たことがステップb19の判別処理で検出されると、C
PU32は右普通図柄表示LED(B)の変動を停止し
(ステップb21)、右普通図柄表示LED(B)の変
動が停止された時点で、右普通図柄表示LED(B)に
は、右表示普通図柄記憶レジスタrrcに記憶された指
標に対応する図柄が静止表示されることとなる。また、
外部ノイズ等の影響で正常な表示制御が阻害された場合
であっても、表示指標ivの値と右普通図柄との関係は
常に確保される。
【0062】そして、左右の普通図柄の変動表示を終了
したCPU32は、表示指標iu,ivの現在値に基い
て左普通図柄表示LED(A)と右普通図柄表示LED
(B)の組合わせが同図柄であるか否かを判別し(ステ
ップb22)、同図柄であれば、即ち、当り図柄の組合
わせであれば普通図柄動作フラグfaに3を設定し(ス
テップb23)、中第1種始動口3の開閉動作処理のた
めの開放回数記憶レジスタCを初期化し(ステップb2
4)、動作時間フラグftを初期化して(ステップb2
5)、中第1種始動口3の開閉動作処理に関するタスク
4の処理の実行を許可する。また、同図柄の組合わせで
なければ、普通図柄動作フラグfaの値を初期化し(ス
テップb26)、記憶数表示レジスタRdの値を1減じ
て(ステップb27)、この周期の処理を終了する。
【0063】この実施例においては、所定の処理周期毎
に行われるタスク2におけるステップb11の処理時の
普通当り用乱数記憶レジスタR´0の現在値が普通確定
値記憶レジスタRbの値であり、設定値1と一致するか
否かによって普通図柄当りの有無が決定され、また、ス
テップb17の処理で左普通図柄表示LED(A)の変
動表示が停止される時点ではステップc14乃至ステッ
プc16の処理により当り図柄の組合わせやはずれ図柄
の組合わせが確定されているが、外部ノイズ等の影響で
正常な表示制御が阻害され、最終的に表示される図柄に
狂いが生じることも考えられる。
【0064】しかし、本実施例においては、最終的な図
柄組合わせの判定に際し、予め確定された図柄組合わせ
のかわりに、変動表示停止時の図柄に対応する表示指標
iu,ivの現在値を用いるにようにしているので、表
示図柄に狂いを生じたような場合であっても、実際に表
示された図柄の組合わせに対応した的確な判定を行うこ
とができる。
【0065】実施例において普通図柄当りの発生する確
率は、当りに対応する設定値の範囲を普通当り用乱数記
憶レジスタR´0の値域で除した値であり、この例で
は、当りに対応する設定値の値が1のみであって、普通
当り用乱数記憶レジスタR´0の取り得る値が0乃至4
の整数であるから、普通図柄当りの発生する確率は1/
5(0.2)となる。従って、表1及び表2に示される
各図柄を表記した2つの回転ドラムを有し、同じ図柄が
揃うような条件を当り図柄の組合わせとして設定した機
械式回転ドラム型の図柄表示装置の当り発生確率5/2
5(0.2)と一致するが、ステップb13の判別処理
で用いられる比較値の値を領域として設定することによ
り、普通図柄当りの発生確率を任意に操作することがで
きる。
【0066】このような操作は普通図柄当りの発生する
確率に影響を与えるのみであって、当り図柄や外れ図柄
の内容自体はタスク2の処理により、左,右普通当たり
図柄データ記憶レジスタrla乃びrraおよび左,右
普通はずれ図柄データ記憶レジスタrlb乃びrrbの
各々にランダムに設定されるから、特定の図柄の組合わ
せが出易くなるようなことはなく、違和感がない。
【0067】図15乃至図22に示すタスク3の処理は
主に特別図柄の変動表示に関するものである。
【0068】タスク3の処理を開始したCPU32は、
まず、左,中,右第1種始動口16,3,17への入賞
検出に基く新規の特別図柄変動表示の開始が可能である
か否かを状態記憶フラグFaに1もしくは2が設定され
ているか否かにより検出する(ステップc1,ステップ
c2)。状態記憶フラグFaの値が1であれば特別図柄
変動表示の実行中であり、また、状態記憶フラグFaの
値が2であれば大入賞口15の開放動作の実行中であっ
て、いずれの場合にも新規の特別図柄変動表示の開始は
不能である。なお、状態記憶フラグFaの値が1の時は
CPU32はタスク3の処理で特別図柄の変動表示を継
続して実行し、また、状態記憶フラグFaの値が2の場
合には、実質上、タスク3の処理が非実行とされる。
【0069】また、状態記憶フラグFaが1および2以
外の値であれば特別図柄の変動表示も大入賞口15の開
放動作も行われていないので、新規の特別図柄変動が開
始可能な状態にある。初期段階ではFa=0となり、
左,中,右第1種始動口16,3,17への入賞検出待
ちとなっている。
【0070】この場合、CPU32は、まず、記憶状態
識別フラグF0に1がセットされているか否か、即ち、
タスク1の処理で左,中,右第1種始動口16,3,1
7への入賞が既に検出されているか否かを判別する(ス
テップc3)。
【0071】左,中,右第1種始動口16,3,17へ
の入賞が検出されていれば、入賞検出時点における大当
り用乱数記憶レジスタRAN1の値がタスク1の処理で
確定乱数記憶レジスタRiに記憶され、かつ、確定乱数
記憶レジスタRiに対応した記憶状態識別フラグFiに
1がセットされるが、この時、CPU32は左,中,右
第1種始動口16,3,17への入賞が検出される毎に
i=0〜3の順で確定乱数記憶レジスタRiに乱数を記
憶してゆくので、記憶状態識別フラグF0に1がセット
されていれば、左,中,右第1種始動口16,3,17
への入賞が少なくとも1回は検出されていることを意味
する(ステップa50〜ステップa56参照)。
【0072】そして、記憶状態識別フラグF0に1がセ
ットされていれば、CPU32はステップc4に移行
し、状態記憶フラグFaに1をセットして変動表示の開
始を記憶し、変動表示の選択処理を規定する変動状態記
憶フラグFbに0をセットして(ステップc5)、ta
乃至tgのパラメータに予め決められた値を設定するこ
とになる(ステップc6)。ta乃至tgは、図30に
示すように、左,中,右の各特別図柄の変動速度の切り
替え時間を示す固定的な値である。
【0073】左,中,右の各特別図柄の変動速度の切り
替え時間を設定したCPU32は、次いで、ドットマト
リクスLED表示体22の左,中,右,の各特別図柄表
示LED(L),(C),(R)の各々に表示すべき図
柄を示す表示指標il,ic,irの値を連続的にイン
クリメントして各図柄を高速変動させる処理を開始し
(ステップc7)、タイマTを作動させて変動表示開始
後の経過時間の測定を開始する(ステップc8)。な
お、実際の図柄送りは各特別図柄表示LED(L),
(C),(R)の各行の表示出力を数行ずつ所定周期毎
に切り替えることにより、あたかも図柄が上下に流れる
ように連続的に行われるが、この点に関しては、LED
素子等を用いた表示技術として周知であるから説明を省
略する。実施例の場合、高速変動,中速変動および低速
変動時における各特別図柄の図柄送り速度の基準値は各
々0.064秒/図柄,0.256秒/図柄,0.51
2秒/図柄である。
【0074】また、左,中,右の各特別図柄表示には必
ずしもドットマトリクスLED表示体22を用いる必要
はなく、これにかえて、ドットマトリクスLED表示体
23を用いてもよい。更に、ドットマトリクスLED表
示体22とドットマトリクスLED表示体23の双方に
表示指標il,ic,irに基く図柄を出力するように
すれば立体表示による図柄変動が可能となる。実施例の
場合、ドットマトリクスLED表示体23からハーフミ
ラー24の反射面に至る距離がドットマトリクスLED
表示体22からハーフミラー24の反射面に至る距離に
比べて短いので、ドットマトリクスLED表示体22と
ドットマトリクスLED表示体23の双方に図柄を出力
すると、ドットマトリクスLED表示体23の各ドット
はこれに重複するドットマトリクスLED表示体22の
各ドットよりも近くに、かつ、大きく見えるため、各ド
ットの中央部が窪んで立体的に表示されることになる。
【0075】以下、左,中,右の各図柄表示にドットマ
トリクスLED表示体22が用いられているものとして
説明する。
【0076】以上のようにして、左,中,右第1種始動
口16,3,17への入賞検出に基く特別図柄の変動表
示が開始されるが、変動表示開始の時点では図30に示
されるth以降の値、即ち、右特別図柄表示LED
(R)の中速および低速変動の時間を規制する値は未設
定である。
【0077】次周期以降の処理では既に状態記憶フラグ
Faに1がセットされているから、表示制御手段として
のCPU32はステップc1の判別処理実行後ステップ
c9に移行し、以下、変動状態記憶フラグFbの現在値
0に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが設定値ta
に達するまでの間、ステップc1およびステップc9乃
至ステップc10の判別処理と左,中,右の各特別図柄
表示LED(L),(C),(R)の高速変動に関する
ステップc11の処理を所定の処理周期で繰り返し実行
することとなる。
【0078】このようにして各特別図柄の高速変動処理
を繰り返し実行する間に変動表示開始後の経過時間Tが
設定値taに達すると(ステップc10)、CPU32
は確定乱数記憶レジスタR0の値を読み込んで確定値記
憶レジスタRaに格納し(ステップc12)、図28
(b)に示されるように、記憶状態識別フラグF1乃至
F3および確定乱数記憶レジスタR1乃至R3のデータ
を記憶状態識別フラグF0乃至F2および確定乱数記憶
レジスタR0乃至R2に順次シフトして、記憶状態識別
フラグF3および確定乱数記憶レジスタR3に0をセッ
トする(ステップc13)。
【0079】次いで、CPU32は、確定値記憶レジス
タRaの値が設定値εと一致するか否か、即ち、今回の
図柄変動処理の開始刺激となった左,中,右第1種始動
口16,3,17への入賞検出時点における大当り用乱
数記憶レジスタRAN1の値が大当りに対応する設定値
εと一致するか否かを判別し(ステップc14)、確定
値記憶レジスタRaの値が設定値εと一致すれば、左,
中,右特別大当たり図柄データ記憶レジスタr0a乃至
r2aの各値を左,中,右,表示特別図柄記憶レジスタ
r0c乃至r2cに格納する一方(ステップc15)、
確定値記憶レジスタRaの値が設定値εと一致しなけれ
ば、左,中,右特別はずれ図柄データ記憶レジスタr0
b乃至r2bの各値を左,中,右表示特別図柄記憶レジ
スタr0c乃至r2cの各々に格納して(ステップc1
6)、変動停止時に各特別図柄表示LEDに表示すべき
図柄を確定する。
【0080】実施例では、設定値εの値を15,37,
47,63,79の5種類の数値に設定してある。
【0081】次いで、CPU32は、左特別図柄表示L
ED(L)の変動停止時間tc時に左表示特別図柄記憶
レジスタr0cの内部処理指標に対応する図柄が表示さ
れるように左特別図柄に関する表示指標ilの値を設定
変更して(ステップc17)、左特別図柄表示LED
(L)の変動速度を高速変動から中速変動に切り替える
と共に(ステップc18)、変動状態記憶フラグFbに
1をセットして(ステップc19)、この周期の処理を
終了する。
【0082】ta時における左特別図柄表示LED
(L)の表示指標ilの値は自明でないが、左特別図柄
表示LED(L)の中速変動時間tb−ta=Aの値と
左特別図柄表示LED(L)の低速変動時間tc−tb
=Bの値は予め設定されており、また、左特別図柄表示
LED(L)の中速変動時速度と低速変動速度の各々は
一定であるから、左特別図柄表示LED(L)の変動停
止時間tc時に左特別図柄表示LED(L)に表示すべ
き図柄の表示指標r0cの情報のみに基いて、表示指標
ilの設定変更値を求めることができる。
【0083】実施例の処理タイミングによれば、高速変
動から中速変動への切り替えに際し、表示指標ilの現
在値が変動停止時に左特別図柄表示LED(L)に表示
すべき図柄の表示指標r0cよりも3図柄前の表示指標
となるようにilの値を設定変更することにより、変動
停止時にr0cの図柄を得ることができる。
【0084】次周期以降の処理では、CPU32はステ
ップc1およびステップc9の判別処理実行後ステップ
c20に移行し、以下、変動状態記憶フラグFbの現在
値1に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが設定値t
bに達するまでの間、ステップc1,ステップc9およ
びステップc20乃至ステップc21の判別処理と、左
特別図柄表示LED(L)の中速変動に関する処理およ
び中,右の各特別図柄表示LED(C),(R)の高速
変動に関するステップc22の処理を所定の処理周期で
繰り返し実行することとなる。
【0085】このようにして各図柄の変動処理を繰り返
し実行する間に変動表示開始後の経過時間Tが設定値t
bに達すると(ステップc21)、CPU32は左特別
図柄表示LED(L)の変動速度を中速変動から低速変
動に切り替えると共に(ステップc23)、変動状態記
憶フラグFbに2をセットして(ステップc24)、こ
の周期の処理を終了する。
【0086】次周期以降の処理では変動状態記憶フラグ
Fbの値が2となるから、CPU32はステップc1,
ステップc9,ステップc20の判別処理実行後ステッ
プc25に移行し、以下、変動状態記憶フラグFbの現
在値2に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが設定値
tcに達するまでの間、ステップc1,ステップc9,
ステップc20およびステップc25乃至ステップc2
6の判別処理と、左特別図柄表示LED(L)の低速変
動に関する処理および中,右の各特別図柄表示LED
(C),(R)の高速変動に関するステップc27の処
理を所定の処理周期で繰り返し実行することとなる。
【0087】そして、経過時間Tが設定値tcに達した
ことがステップc26の判別処理で検出されると、CP
U32は左特別図柄表示LED(L)の低速変動を停止
し(ステップc28)、変動状態記憶フラグFbに3を
セットして(ステップc29)、この周期の処理を終了
する。左特別図柄表示LED(L)の低速変動が停止さ
れた時点で、左特別図柄表示LED(L)には、左表示
特別図柄記憶レジスタr0cに記憶された指標に対応す
る図柄が静止表示されることとなるが、外部ノイズ等の
影響で正常な表示制御が阻害されたりすると、変動表示
停止時に別の図柄が表示される場合もある。このような
場合であっても、表示指標ilの値に基いてROM30
から読込まれたデータに基いて図柄が表示されることに
かわりはないから、表示指標ilの値と左図柄との関係
は常に確保される。
【0088】次周期以降の処理では変動状態記憶フラグ
Fbの値が3となるから、CPU32はステップc1,
ステップc9,ステップc20,ステップc25,ステ
ップc30の判別処理実行後ステップc31に移行し、
以下、変動状態記憶フラグFbの現在値3に応じて、変
動表示開始後の経過時間Tが設定値tdに達するまでの
間、ステップc1,ステップc9,ステップc20,ス
テップc25およびステップc30乃至ステップc31
の判別処理と、中,右の各特別図柄表示LED(C),
(R)の高速変動に関するステップc32の処理を所定
の処理周期で繰り返し実行することとなる。
【0089】そして、経過時間Tが設定値tdに達した
ことがステップc31の判別処理で検出されると、CP
U32は、中特別図柄表示LED(C)の変動停止時間
tf時に中表示特別図柄記憶レジスタr1cの内部処理
指標に対応する図柄が表示されるように中図柄に関する
表示指標icの値を設定変更して(ステップc33)、
中特別図柄表示LED(C)の変動速度を高速変動から
中速変動に切り替えると共に(ステップc34)、変動
状態記憶フラグFbに4をセットして(ステップc3
5)、この周期の処理を終了する。
【0090】中図柄表示LED(C)の中速変動時間t
e−td=Aの値と低速変動時間tf−te=Bの値は
左特別図柄表示LED(L)の場合と同様であるから、
表示指標icの設定変更に関する条件も左特別図柄表示
LED(L)の場合と同様であり、高速変動から中速変
動への切り替えに際し、表示指標icの現在値が変動停
止時に中特別図柄表示LED(C)に表示すべき図柄の
表示指標r1cよりも3図柄前の表示指標となるように
icの値を設定変更することにより、変動停止時にr1
cの図柄を得ることができる。
【0091】次周期以降の処理では変動状態記憶フラグ
Fbの値が4となるから、CPU32はステップc1,
ステップc9,ステップc20,ステップc25,ステ
ップc30,ステップc36の判別処理実行後ステップ
c37に移行し、以下、変動状態記憶フラグFbの現在
値4に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが設定値t
eに達するまでの間、ステップc1,ステップc9,ス
テップc20,ステップc25,ステップc30および
ステップc36乃至ステップc37の判別処理と、中特
別図柄表示LED(C)の中速変動に関する処理および
右特別図柄表示LED(R)の高速変動に関するステッ
プc38の処理を所定の処理周期で繰り返し実行するこ
ととなる。
【0092】このようにして各特別図柄の変動処理を繰
り返し実行する間に変動表示開始後の経過時間Tが設定
値teに達すると(ステップc37)、CPU32は中
特別図柄表示LED(C)の変動速度を中速変動から低
速変動に切り替えると共に(ステップc39)、変動状
態記憶フラグFbに5をセットして(ステップc4
0)、この周期の処理を終了する。
【0093】次周期以降の処理では変動状態記憶フラグ
Fbの値が5となるから、CPU32はステップc1,
ステップc9,ステップc20,ステップc25,ステ
ップc30,ステップc36,ステップc41の判別処
理実行後ステップc42に移行し、以下、変動状態記憶
フラグFbの現在値5に応じて、変動表示開始後の経過
時間Tが設定値tfに達するまでの間、ステップc1,
ステップc9,ステップc20,ステップc25,ステ
ップc30,ステップc36およびステップc41乃至
ステップc42の判別処理と、中特別図柄表示LED
(C)の低速変動に関する処理および右特別図柄表示L
ED(R)の高速変動に関するステップc43の処理を
所定の処理周期で繰り返し実行することとなる。
【0094】そして、経過時間Tが設定値tfに達した
ことがステップc42の判別処理で検出されると、CP
U32は中特別図柄表示LED(C)の低速変動を停止
し(ステップc44)、変動状態記憶フラグFbに6を
セットして(ステップc45)、この周期の処理を終了
する。中特別図柄表示LED(C)の低速変動が停止さ
れた時点で、中特別図柄表示LED(C)には、中表示
特別図柄記憶レジスタr1cに記憶された指標に対応す
る図柄が静止表示されることとなる。また、外部ノイズ
等の影響で正常な表示制御が阻害された場合であって
も、表示指標icの値と中図柄との関係は常に確保され
る。
【0095】即ち、左特別図柄表示LED(L)および
中特別図柄表示LED(C)の各々は、図柄の変動表示
開始後、予め定められた設定時間tcおよびtfが経過
した時点でCPU32の処理によって個別に停止される
ことになる。
【0096】次周期以降の処理では変動状態記憶フラグ
Fbの値が6となるから、CPU32はステップc1,
ステップc9,ステップc20,ステップc25,ステ
ップc30,ステップc36,ステップc41,ステッ
プc46の判別処理実行後ステップc47に移行し、以
下、変動状態記憶フラグFbの現在値6に応じて、変動
表示開始後の経過時間Tが設定値tgに達するまでの
間、ステップc1,ステップc9,ステップc20,ス
テップc25,ステップc30,ステップc36,ステ
ップc41およびステップc46乃至ステップc47の
判別処理と、右特別図柄表示LED(R)の高速変動に
関するステップc48の処理を所定の処理周期で繰り返
し実行することとなる。
【0097】そして、経過時間Tが設定値tgに達した
ことがステップc47の判別処理で検出されると、CP
U32は、左特別図柄表示LED(L)の表示指標il
の現在値と中特別図柄表示LED(C)の表示指標ic
の現在値とが一致しているか否か、即ち、変動表示を停
止した左特別図柄表示LED(L)と中特別図柄表示L
ED(C)の図柄組合わせが大当り図柄の組合わせの必
要条件を満足しているか否かを比較し(ステップc4
9)、比較結果に応じて、tg時以降の特別図柄変動処
理、即ち、右特別図柄表示LED(R)の中速および低
速変動の時間設定に必要とされる各種のデータを設定す
ることとなる。
【0098】まず、ステップc49の判別結果が偽とな
った場合、即ち、左特別図柄表示LED(L)の停止図
柄と中特別図柄表示LED(C)の停止図柄とが一致し
ていず、大当りの発生する確率が皆無の場合には、CP
U32は、右特別図柄の変動速度の切り替え時間を示す
th乃びtjのパラメータに予め決められた値を設定し
た後(ステップc50)、右特別図柄表示LED(R)
の変動停止時間ti時に右表示特別図柄記憶レジスタr
2cの内部処理指標に対応する図柄が表示されるように
右図柄に関する表示指標irの値を設定変更して(ステ
ップc51)、右特別図柄表示LED(R)の変動速度
を高速変動から中速変動に切り替えると共に(ステップ
c56)、変動状態記憶フラグFbに7をセットして
(ステップc57)、この周期の処理を終了する。
【0099】右特別図柄表示LED(R)の中速変動時
間th−tg=Cの値と右特別図柄表示LED(R)の
低速変動時間ti−th=Dの値は固定的であるから、
右特別図柄表示LED(R)の変動停止時間ti時に右
特別図柄表示LED(R)に表示すべき図柄の表示指標
r2cの情報のみに基いて、表示指標irの設定変更値
を求めることができる。実施例の処理タイミングによれ
ば、高速変動から中速変動への切り替えに際し、表示指
標irの現在値が変動停止時に右特別図柄表示LED
(R)に表示すべき図柄の表示指標r2cよりも1図柄
前の表示指標となるようにirの値を設定変更すること
により、変動停止時にr2cの図柄を得ることができ
る。
【0100】また、ステップc49の判別結果が真とな
った場合、即ち、左特別図柄表示LED(L)の停止図
柄と中特別図柄表示LED(C)の停止図柄とが一致し
て大当り図柄の組合わせの必要条件を満足した場合に
は、CPU32は、右特別図柄に関する表示指標irの
現在値を特定の値2に設定変更した後(ステップc5
2)、変動時間用乱数記憶レジスタRAN2の値と変動
停止時に表示すべき表示指標r2cの情報に基いてth
乃至tjのパラメータを選択的に設定することとなる
(ステップc53〜ステップc55)。
【0101】即ち、変動時間用乱数記憶レジスタRAN
2の値が0であった場合には表6に示されるようなRO
M30の選択条件ファイルに基いて、変動停止時に表示
すべき図柄の表示指標r2cに対応する変動時間Cを選
択してパラメータthにtg+Cを設定し(ステップc
54)、また、変動時間用乱数記憶レジスタRAN2の
値が1であった場合には表7に示されるようなROM3
1の選択条件ファイルに基いて、変動停止時に表示すべ
き図柄の表示指標r2cに対応する変動時間Cを選択し
てパラメータthにtg+Cを設定し、パラメータth
の値に予め決められた一定の値を加えてパラメータti
およびtjの値を設定する(ステップc55)。
【0102】
【表6】
【0103】
【表7】 従って、変動時間用乱数記憶レジスタRAN2の値が0
で、かつ、変動停止時に表示すべき図柄の表示指標r2
cの値が0の場合であれば、変動時間Cとして表6から
3.104sが選択され、パラメータthの値はtg+
C=10.336sとなり、また、変動時間用乱数記憶
レジスタRAN2の値が1で、かつ、変動停止時に表示
すべき図柄の表示指標r2cの値が14の場合であれ
ば、変動時間Cとして表7から10.528sが選択さ
れ、パラメータthの値はtg+C=17.760sと
なる。
【0104】つまり、ステップc54およびステップc
55の処理は、ステップc17,ステップc33および
ステップc51に示される処理のように中速および低速
時の変動時間を一定として変動停止時に表示すべき図柄
の表示指標r2cの値に対応して中速変動開始時におけ
る表示指標irの値を再設定するかわりに、中速変動開
始時における表示指標irの値を特定の値に決めて変動
停止時に表示すべき図柄の表示指標r2cの値に対応し
て中速および低速の変動時間を設定するものである。
【0105】表6および表7に示されるように、ROM
30は、中図柄表示LED(C)の変動表示が停止して
から右図柄表示LED(R)の図柄表示を略一巡させて
表示指標r2cの停止図柄を表示する変動時間を変動時
間用乱数記憶レジスタRAN2の値0に対応して記憶す
る一方、変動時間用乱数記憶レジスタRAN2の値1に
対しては、中特別図柄表示LED(C)の変動表示が停
止してから右特別図柄表示LED(R)の図柄表示を略
二巡させて表示指標r2cの停止図柄を表示する変動時
間を記憶しており、どの変動表示時間を選択して設定す
るかは、変動時間用乱数記憶レジスタRAN2の現在値
と停止図柄を示す表示指標r2cの値で確定される。
【0106】表6および表7の各々においては停止図柄
を示す表示指標r2cの値が増大するにつれて変動表示
時間時も単純増加するが、遊技者の側では変動時間用乱
数記憶レジスタRAN2の現在値を認識することはでき
ず、図柄表示が略一巡するのか略二巡するのかを知るよ
しもないから、単純に変動時間の長短を観察することに
よって停止図柄を推定することは非常に困難である。
【0107】なお、表6および表7に示す変動時間の値
は実施例の処理タイミングに基いて一例を示すものであ
り、変動時間等を制限するものではない。
【0108】そして、ステップc54もしくはステップ
c55の処理でth乃至tjのパラメータを設定したC
PU32は、右特別図柄表示LED(R)の変動速度を
高速変動から中速変動に切り替えた後(ステップc5
6)、変動状態記憶フラグFbに7をセットして(ステ
ップc57)、この周期の処理を終了する。
【0109】変動状態記憶フラグFbに7がセットされ
る結果、次周期以降の処理では、ステップc1,ステッ
プc9,ステップc20,ステップc25,ステップc
30,ステップc36,ステップc41,ステップc4
6,ステップc58の判別処理実行後、CPU32はス
テップc59に移行し、以下、変動状態記憶フラグFb
の現在値7に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが設
定値thに達するまでの間、ステップc1,ステップc
9,ステップc20,ステップc25,ステップc3
0,ステップc36,ステップc41,ステップc46
およびステップc58乃至ステップc59の判別処理
と、右特別図柄表示LED(R)の中速変動に関するス
テップc60の処理を所定の処理周期で繰り返し実行す
ることとなる。
【0110】このようにして各図柄の変動処理を繰り返
し実行する間に変動表示開始後の経過時間Tが設定値t
hに達すると(ステップc59)、CPU32は右特別
図柄表示LED(R)の変動速度を中速変動から低速変
動に切り替えると共に(ステップc61)、変動状態記
憶フラグFbに8をセットして(ステップc62)、こ
の周期の処理を終了する。
【0111】次周期以降の処理では変動状態記憶フラグ
Fbの値が8となるから、CPU32はステップc1,
ステップc9,ステップc20,ステップc25,ステ
ップc30,ステップc36,ステップc41,ステッ
プc46,ステップc58,ステップc63の判別処理
実行後ステップc64に移行し、以下、変動状態記憶フ
ラグFbの現在値8に応じて、変動表示開始後の経過時
間Tが設定値tiに達するまでの間、ステップc1,ス
テップc9,ステップc20,ステップc25,ステッ
プc30,ステップc36,ステップc41,ステップ
c46,ステップc58およびステップc63乃至ステ
ップc64の判別処理と、右特別図柄表示LED(R)
の低速変動に関するステップc65の処理を所定の処理
周期で繰り返し実行することとなる。
【0112】そして、経過時間Tが設定値tiに達した
ことがステップc64の判別処理で検出されると、CP
U32は右特別図柄表示LED(R)の低速変動を停止
し(ステップc66)、変動状態記憶フラグFbに9を
セットして(ステップc67)、この周期の処理を終了
する。右特別図柄表示LED(R)の低速変動が停止さ
れた時点で、右特別図柄表示LED(R)には、右表示
特別図柄記憶レジスタr2cに記憶された指標に対応す
る図柄が静止表示されることとなる。また、外部ノイズ
等の影響で正常な表示制御が阻害された場合であって
も、表示指標irの値と右図柄との関係は常に確保され
る。
【0113】そして、全ての特別図柄の変動表示を終了
したCPU32は、次周期以降の処理では変動状態記憶
フラグFbの値が9となるから、ステップc1,ステッ
プc9,ステップc20,ステップc25,ステップc
30,ステップc36,ステップc41,ステップc4
6,ステップc58,ステップc63の判別処理実行後
ステップc68に移行し、以下、変動状態記憶フラグF
bの現在値9に応じて、変動表示開始後の経過時間Tが
設定値tjに達するまでの間、ステップc1,ステップ
c9,ステップc20,ステップc25,ステップc3
0,ステップc36,ステップc41,ステップc4
6,ステップc58,ステップc63およびステップc
68の判別処理を所定の処理周期で繰り返し実行するこ
ととなる。
【0114】そして、経過時間Tが設定値tjに達した
ことがステップc68の判別処理で検出されると、CP
U32は、左特別図柄表示LED(L)の表示指標il
の現在値と中特別図柄表示LED(C)の表示指標ic
の現在値とが一致しているか否か、即ち、最終的に表示
された左特別図柄表示LED(L)の停止図柄と中特別
図柄表示LED(C)の停止図柄とが一致しているか否
か(ステップc69)、および、左特別図柄表示LED
(L)の表示指標ilの現在値と右特別図柄表示LED
(R)の表示指標irの現在値とが一致しているか否
か、即ち、最終的に表示された左特別図柄表示LED
(L)の停止図柄と中特別図柄表示LED(C)の停止
図柄および右特別図柄表示LED(R)の停止図柄が全
て一致しているか否かを判別し(ステップc70)、図
柄の一致不一致、即ち、大当りか否かに応じて、タスク
5の処理に必要とされる各種のデータを設定することと
なる。
【0115】まず、ステップc69またはステップc7
0の判別結果が偽となった場合、即ち、左図柄表示LE
D(L)の停止図柄と中図柄表示LED(C)の停止図
柄とが一致していないはずれの場合には、CPU32
は、状態記憶フラグFaおよび変動状態記憶フラグFb
の値を初期化して(ステップc71,ステップc7
2)、この周期の処理を終了する。
【0116】これに対し、ステップc69およびステッ
プc70の判別結果が共に真となった場合、即ち、左特
別図柄表示LED(L)の停止図柄と中特別図柄表示L
ED(C)の停止図柄および右特別図柄表示LED
(R)の停止図柄が全て一致、即ち、大当りの場合に
は、CPU32は変動状態記憶フラグFbの値を初期化
し(ステップc73)、状態記憶フラグFaに2を設定
して(ステップc74)、大入賞口15の開放に関する
タスク5の処理の実行を許可する。
【0117】この実施例においては左,中,右第1種始
動口16,3,17への入賞検出時におけるステップa
12の処理で大当り用乱数記憶レジスタRAN1の現在
値が確定乱数記憶レジスタRiに記憶された時点で確定
乱数記憶レジスタRiの値が設定値ε(15,31,4
7,63及び79の5種類の値)と一致するか否かによ
って大当りの発生の有無が既に決定され、また、ステッ
プc17の処理で左特別図柄表示LED(L)の中速変
動表示が開始される時点ではステップc14乃至ステッ
プc16の処理により特別大当り図柄の組合わせや特別
外れ図柄の組合わせが確定されているが、外部ノイズ等
の影響で正常な表示制御が阻害され、最終的に表示され
る図柄に狂いが生じることも考えられる。
【0118】しかし、本実施例においては、最終的な特
別図柄組合わせの判定に際し、予め確定された特別図柄
組合わせのかわりに、変動表示停止時の特別図柄に対応
する表示指標il,ic,ir,iuの現在値を用いる
にようにしているので、表示図柄に狂いを生じたような
場合であっても、実際に表示された特別図柄の組合わせ
に対応した的確な判定を行うことができる。
【0119】実施例において大当りの発生する確率は、
大当りに対応する設定値の範囲を大当り用乱数記憶レジ
スタRAN1の値域で除した値であり、この例では、大
当りに対応する設定値の数が5種類であって、大当り用
乱数記憶レジスタRAN1の取り得る値が0乃至104
9の整数であるから、大当りの発生する確率は5/10
50(0.952/200)となる。従って、表1乃至
表4に示される各図柄を表記した3つの回転ドラムを有
し、同じ図柄が3つ揃う時を当り図柄の組合わせとして
設定した機械式回転ドラム型の図柄表示装置の大当り発
生確率15/3375(0.888/200)とは一致
しない。また、ステップa2の判別処理で用いられる比
較値の値を変更したり、ステップc14の判別処理で用
いられる比較値の値を領域として設定したりすることに
より、大当りの発生確率を任意に操作することができ
る。
【0120】例えば、ステップa2の判別処理で用いら
れる比較値の値を1025とすれば大当りの発生する確
率は5/1025(0.975/200)となり、ま
た、ステップc14の判別処理で用いられる比較値の値
Xを0<X<6のように領域として設定してもよい。
【0121】このような操作は大当りの発生する確率に
影響を与えるのみであって、特別大当り図柄や特別はず
れ図柄の内容自体はタスク1の処理により、左,中,右
特別大当たり図柄データ記憶レジスタr0a乃至r2a
および左,中,右特別はずれ図柄データ記憶レジスタr
0b乃至r2bの各々にランダムに設定されるから、特
定の図柄の組合わせが出易くなるようなことはなく、違
和感がない。
【0122】図23乃至図25に示されるタスク4の処
理は、中第1種始動口3の開閉動作処理に関するもので
ある。
【0123】中第1種始動口3は、図31に示すよう
に、タスク2の処理で左右の普通図柄が一致して当りと
判定される場合に6回開閉を行う。普通動作フラグfa
に3が設定されると、CPU32は、ステップd1の判
別処理実行後ステップd2に移行し、まず、中第1種始
動口3の開放動作が可能か否かを動作時間フラグftに
1もしくは2が設定されているか否かにより検出する。
普通動作フラグfaが3以外の場合には、実質上タスク
4の処理は非実行となる。
【0124】動作時間フラグftの値が1であれば、中
第1種始動口3の開放状態の実行中であり、また、動作
時間フラグftの値が2であれば中第1種始動口3の閉
鎖状態の実行中であって、いずれの場合も中第1種始動
口3の開閉動作の開始は不可能である。そして、動作時
間フラグftが1及び2以外の値であれば、中第1種始
動口3の開放状態あるいは閉鎖状態の実行中ではないの
で、中第1種始動口3の開閉動作が開始可能な状態にあ
る。初期段階ではタスク2の処理で動作時間フラグft
に0がセットされる。この場合には、CPU32は、パ
ラメータtkに予め決められた値にセットして(ステッ
プd4)、動作時間フラグftに1をセットして(ステ
ップd5)、ソレノイド等で開閉駆動される中第1種始
動口3の開放動作処理を実行し(ステップd6)、タイ
マTbを作動させて中第1種始動口3の開放後の経過時
間の測定を開始する(ステップd7)。そして、次周期
以降の処理では、既に動作時間フラグftに1がセット
されているから、CPU32は、ステップd1の判別処
理実行後ステップd8に移行し、開放動作実行後の経過
時間Tbが設定値tkに達するまでの間、ステップd1
及びステップd2乃至ステップd3の判別処理を所定の
処理周期で繰り返し実行することとなる。
【0125】そして、中第1種始動口3の開放動作実行
後の経過時間Tbが設定値tkに達したことがステップ
d8の判別処理で検出されると、CPU32は中第1種
始動口3を閉鎖し(ステップd9)、開放回数記憶レジ
スタCの値をインクリメントした後(ステップd1
0)、中第1種始動口3の開閉動作処理の実行回数が設
定値6に達したか否かを判別し(ステップd11)、中
第1種始動口3の開閉動作処理の実行回数が設定値6の
範囲内にあれば、パラメータtlに予め決められた値を
セットし(ステップd12)、動作時間フラグftに2
をセットして(ステップd13)、タイマTbを作動さ
せて中第1種始動口3の閉鎖後の経過時間の測定を開始
して(ステップd14)、この周期の処理を終了する。
【0126】次周期以降の処理では、動作時間フラグf
tに2がセットされているから、CPU32は、ステッ
プd1、ステップd2及びステップd3の判別処理実行
後、ステップd15に移行し、閉鎖状態の経過時間Tb
が設定値tlに達するまでの間、ステップd1、ステッ
プd2、ステップd3及びステップd15の判別処理を
所定の処理周期で繰り返し実行することとなる。
【0127】そして、中第1種始動口3の閉鎖状態の経
過時間Tbが設定値tlに達したことが検出されると、
CPU32は、開放回数記憶レジスタC及び動作時間フ
ラグftを初期化し(ステップd17、ステップd1
8)、普通図柄動作フラグfaを初期化して(ステップ
d19)、記憶数表示レジスタRdの値を1だけ減じて
(ステップd20)処理を終了する。
【0128】タスク2またはタスク4の処理で普通図柄
動作フラグfaの値が初期化される結果、次周期以降の
ステップd1及びステップd2の判別結果は共に偽とな
り、ゲート検出状態識別フラグE0の値が再度CPU3
2により検出されることとなる(ステップb4)。
【0129】従って、左,右ゲート5,6の再度のゲー
ト通過検出によりゲート検出状態識別フラグE0に新た
に1が記憶された場合や、複数のゲート通過検出によっ
てゲート検出状態識別フラグE1以降に記憶された値が
シフトされたような場合には、ステップd4以降の処理
により再度の図柄合せ処理が、第1回目を含め、最高4
回まで続けて開始されることとなる。
【0130】図26はタスク5の処理の概略を示すフロ
ーチャートである。状態記憶フラグFaに2が設定され
ると、CPU32はステップe1の判別処理実行後ステ
ップe2に移行し、ソレノイド等で開閉駆動される大入
賞口15の開閉操作を開始し、所定の開放時間の経過も
しくは大入賞口15への遊技球の入賞個数の検出などに
基づく開閉動作の終了条件が成立するまでの間、所定の
処理周期でステップe2の開閉処理を繰り返し実行し、
ステップe3の判別処理で終了条件の成立が検出される
と、ステップe4の処理で大入賞口15を閉鎖して1開
放動作を終了し、ステップe5の処理で状態記憶フラグ
Faの値を初期化する。
【0131】タスク3またはタスク5の処理で状態記憶
フラグFaの値が初期化される結果、次周期移行のステ
ップc1及びステップc2の判別結果は共に偽となり、
記憶状態識別フラグF0の値が再度CPU32により検
出されることとなる(ステップc3)。
【0132】従って、左,中,右第一種始動口16,
3,17への再度の入賞検出により確定乱数レジスタR
0に新たに記憶された場合や、複数の入賞検出によって
確定乱数記憶レジスタR1以降に記憶された値がシフト
されたような場合には、ステップc4以降の処理により
再度の図柄組合わせ処理が、第一回目を含め、最高4回
まで続けて開始されることとなる。
【0133】遊技盤1において、遊技が開始されて左ゲ
ート5または右ゲート5に遊技球が通過し、また、平行
して左,中,右第1種始動口16,3,17のいずれか
に遊技球が入賞した場合、CPU32によるタスク1の
処理で、左,右普通図柄作動スイッチSW5,SW6か
らの検出信号により未使用のゲート検出状態識別フラグ
Eiを検出して記憶されると共に、左,中,右第1種始
動口入賞検出スイッチSW1,SW2,SW3からの入
賞検出信号が入力されて、未使用の確定乱数記憶レジス
タRiに大当り用乱数記憶レジスタRAN1の現在値が
記憶され、第1種始動口16,3,17への入力を検出
する毎に、検索指標iの値に基づいて記憶状態識別フラ
グFiがセットされる。
【0134】そして、CPU32はタスク2の処理にお
いて、普通図柄の変動表示を行い、又、タスク3におい
て、特別図柄の変動表示を行う。タスク1、タスク2及
びタスク3の処理は、クロック回路35からの信号に応
じ、CPU32が所定の処理周期(μsのオーダー)ご
とに並列的に繰り返し実行するものである。
【0135】従って、遊技者は、図柄表示ユニット2内
の普通図柄表示部22aと特別図柄表示部22bにおい
て、普通図柄表示LED(A),(B)による普通図柄
変動表示と、特別図柄表示LED(L),(C),
(R)もしくは特別図柄表示LED(L),(C),
(R),(l),(c),(r)による特別図柄変動表
示を、同時に遊技盤1において視認することとなる。
【0136】また、表8乃至表10はパチンコ機の動作
状態に応じたランプおよびLEDの表示、点灯態様を表
わす表であり、表11は、パチンコ機の動作状態に応じ
たスピーカーの識別効果音発生態様を表わす表である。
【0137】
【表8】
【0138】
【表9】
【0139】
【表10】
【0140】
【表11】
【0141】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、第1の
図柄表示部と第2の図柄表示部とを同一画面上に設け、
第1の変動入賞装置が拡開作動する作動条件の成立と、
第2の変動入賞装置が拡開作動する作動条件の成立とを
それぞれ独立にかつ同一画面上の表示によって報知可能
としたことにより、第1の図柄表示部における第1の図
柄の変動表示結果並びに第2の図柄表示部における第2
の図柄の変動表示結果としての2つ表示が同一画面上で
行われるので、遊技者の視線移動を少なくできて見やす
くでき、互いに関連性のない独立した別遊技であるとこ
ろの第1の変動入賞装置が拡開作動する作動条件の成立
と、第2の変動入賞装置が拡開作動する作動条件の成立
とを一目で把握させやすくすることができる。
【0142】請求項2に記載の構成によれば、第1並び
に第2の図柄表示部の変動表示に関わる各々の記憶数
が、同一画面上に表示されているので、第1の図柄表示
部の変動表示が何回行われるか並びに第2の図柄表示部
の変動表示が何回行われるかを一目で把握させることが
できる。
【0143】請求項3に記載の構成によれば、第1の図
柄表示部において所定の表示態様が表示される確率が、
第2の図柄表示部において所定の表示態様が表示される
確率よりも高い確率となっているので、第2の図柄表示
部において所定の表示態様が表示されない時であって
も、第1の図柄表示部において所定の表示態様が表示さ
れることによる第1の変動入賞装置の拡開作動により、
遊技者の興趣を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示
す正面図
【図2】実施例の図柄表示ユニットの要部を示す側断面
概念図
【図3】実施例の図柄表示体のドットマトリクス表示体
を示す平面図
【図4】実施例の別の図柄表示体のドットマトリクス表
示体を示す平面図
【図5】実施例のパチンコ機に配備したCPUによる処
理の一部を示すフロー図
【図6】図5のフロー図のつづき
【図7】図6のフロー図のつづき
【図8】図7のフロー図のつづき
【図9】図8のフロー図のつづき
【図10】図9のフロー図のつづき
【図11】図10のフロー図のつづき
【図12】実施例のパチンコ機に配備したCPUによる
処理の一部を示すフロー図
【図13】図12のフロー図のつづき
【図14】図13のフロー図のつづき
【図15】実施例のパチンコ機に配備したCPUによる
処理の一部を示すフロー図
【図16】図15のフロー図のつづき
【図17】図16のフロー図のつづき
【図18】図17のフロー図のつづき
【図19】図18のフロー図のつづき
【図20】図19のフロー図のつづき
【図21】図19のフロー図のつづき
【図22】図21のフロー図のつづき
【図23】実施例のパチンコ機に配備したCPUによる
処理の一部を示すフロー図
【図24】図23のフロー図のつづき
【図25】図24のフロー図のつづき
【図26】実施例のパチンコ機に配備したCPUによる
処理の一部を示すフロー図
【図27】実施例のパチンコ機の制御部を示す要部ブロ
ック図
【図28】実施例における確定乱数記憶レジスタRiの
記憶動作を示す作用原理図
【図29】実施例のパチンコ機の図柄表示ユニットにお
ける普通図柄変動処理を示すタイミングチャート
【図30】実施例のパチンコ機の図柄表示ユニットにお
ける特別図柄変動処理を示すタイミングチャート
【図31】実施例のパチンコ機の中第一種始動口におけ
る開閉動作処理を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1 遊技盤 2 図柄表示ユニット 3 中第一種始動口 4a 左下入賞口 4b 右下入賞口 5 左ゲート 6 右ゲート 7 天入賞口 8 ランプ付風車 9 風車 11 アウト球受口 12 球誘導レール 13 返しゴム 14 入賞装置 15 大入賞口 16 左第一種始動口 17 右第一種始動口 18 遊技球分け壁 19 遊技球分け壁 20 連続回数表示LED 21 大入賞口入賞数表示LED 22 ドットマトリクスLED表示体 22a 普通図柄表示部 22b 特別図柄表示部 22c 一縁 22d 表示面 23 ドットマトリクスLED表示体 24 ハーフミラー 25 記憶数表示部 26 文字表示LED 27 記憶数表示LED 28 覗き窓 29a 遊技球振り分け部 30 ROM 31 RAM 32 CPU 33 スイッチ検出部 34 LED表示回路 35 クロック回路 40 制御部 41 飾り部材 50 表示灯 51 表示灯 52 表示灯 53 表示灯 54 装飾LED SW1 第2の検出体としての第1種始動口入賞検出ス
イッチ SW2 同上 SW3 同上 SW5 第1の検出体としての普通図柄作動検出スイッ
チ SW6 同上 (L)第2の図柄表示体の図柄表示単位面としての左特
別図柄表示LED (C)第2の図柄表示体の図柄表示単位面としての中特
別図柄表示LED (R)第2の図柄表示体の図柄表示単位面としての右特
別図柄表示LED (A)第1の図柄表示体の図柄表示単位面としての左特
別図柄表示LED (B)第1の図柄表示体の図柄表示単位面としての右特
別図柄表示LED (N)図柄表示体の図柄表示単位面としての記憶数表示
LED (l)第2の別の図柄表示体の図柄表示単位面としての
左特別図柄表示LED (c)第2の別の図柄表示体の図柄表示単位面としての
左特別図柄表示LED (r)第2の別の図柄表示体の図柄表示単位面としての
左特別図柄表示LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−92688(JP,A) 特開 平3−37086(JP,A) 特開 昭64−22271(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の検出手段による遊技球の検出によ
    って第1の図柄を変動表示する第1の図柄表示部と、該
    第1の図柄表示部に前記第1の図柄により所定の表示態
    様が表示される時に拡開作動する第1の変動入賞装置
    と、前記第1の変動入賞装置への入賞を検出する第2の
    検出手段と、前記第2の検出手段による遊技球の検出に
    よって第2の図柄を変動表示する第2の図柄表示部と、
    該第2の図柄表示部に前記第2の図柄により所定の表示
    態様が表示される時に拡開作動する第2の変動入賞装置
    とを設けたパチンコ遊技機において、 前記第1の図柄表示部と前記第2の図柄表示部とを同一
    画面上に設け、前記第1の変動入賞装置が拡開作動する
    作動条件の成立と、前記第2の変動入賞装置が拡開作動
    する作動条件の成立とをそれぞれ独立にかつ同一画面上
    の表示によって報知可能としたことを特徴とするパチン
    コ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出手段による遊技球の検出
    数を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に
    記憶された記憶数を表示する第1の記憶数表示部と、前
    記第2の検出手段による遊技球の検出数を記憶する第2
    の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶された記憶数
    を表示する第2の記憶数表示部とを備え、前記第1の記
    憶数表示部と前記第2の記憶数表示部とを前記同一画面
    上に表示可能としたことを特徴とする請求項1に記載の
    パチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記第1の変動入賞装置が拡開作動する
    作動条件が成立する確率が、前記第2の変動入賞装置が
    拡開作動する作動条件が成立する確率よりも高い確率で
    あることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記
    載のパチンコ遊技機。
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