JPH05283199A - 加速器用真空チャンバー構造 - Google Patents

加速器用真空チャンバー構造

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JPH05283199A
JPH05283199A JP10853692A JP10853692A JPH05283199A JP H05283199 A JPH05283199 A JP H05283199A JP 10853692 A JP10853692 A JP 10853692A JP 10853692 A JP10853692 A JP 10853692A JP H05283199 A JPH05283199 A JP H05283199A
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JP
Japan
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chamber
horizontal
pump
pump chamber
vacuum chamber
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Pending
Application number
JP10853692A
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English (en)
Inventor
Teruo Akiyama
照夫 秋山
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空チャンバーを押出し加工する際の自重に
よる曲がりを防止する。 【構成】 真空チャンバー10はビーム室14、スロッ
ト部20、ポンプ室18を相互に連通させた断面形状に
押出し加工で作る。ポンプ室18の上下面18a,18
bはビーム室中心を通る水平面24と平行に形成する。
ビーム室14の上下に余肉部42を形成し、その上下面
14a,14bをポンプ室18の上下面18a,18b
と同一平面上の水平面に形成する。押出機のダイからビ
ーム室中心を通る水平面24を水平に保って押出された
押出材10は水平のテーブル36上に送り出される。こ
の時、押出材10はビーム室14の水平部14bとポン
プ室18の水平部18bの両方で支持されるので、曲が
りが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大型加速器の直線部
を構成する真空チャンバーの構造に関し、押出し加工時
の曲がりを防止して真直度(真っ直ぐな度合)を向上さ
せたものである。
【0002】
【従来の技術】大型加速器の真空チャンバーは、直線部
のチャンバーと偏向部のチャンバーを連結して全体とし
て環状に形成されている。
【0003】従来の直線部チャンバーの断面構造を図2
に示す。この真空チャンバー10は、加速器の内周側に
粒子ビーム12(例えば電子ビーム)が通過するビーム
室14を具え、加速器の外周側に排気ポンプとしてNE
G(Non Evaporable Getter)ポンプ16を収容するポ
ンプ室18を具えている。これらビーム室14とポンプ
室18とはスロット部20によって相互に連通してい
る。ビーム室14、スロット部16、ポンプ室18はビ
ーム室14の中心22を通る水平面24上に並んで配設
されている。スロット部20は4極電磁石や6極電磁石
の磁極26をビーム室14の周りに配設するのに邪魔に
ならないように垂直方向の厚さd2をビーム室14の垂
直方向の厚さd1やポンプ室18の垂直方向の厚さd3
よりも薄く形成している。
【0004】粒子加速器は、真空チャンバー10に配設
される電磁石のコストが大きく、特に大型加速器の場合
著しい。コストを下げるには電磁石の小型化が必要であ
り、そのためには電磁石の磁極間距離をできるだけ短く
することが必要である。そこで、ビーム室14の外形を
粒子ビーム12の周回に支障がない必要最小限の大きさ
に形成するとともに、ビーム室22の外周面と磁極26
の先端部とのクリアランスgもできるだけ小さく設定す
ることが必要である。
【0005】一方、ポンプ室18内の空間は加速器偏向
部の粒子ビーム12から放射される放射光28が排気ポ
ンプ16に直接当たらないようにするためある程度の高
さが必要であり、このためポンプ室18の厚さd3はビ
ーム室14の厚さd1よりも厚く形成されていた。ポン
プ室18の外周の上面18aおよび底面18bは水平面
24と平行に形成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】加速器用真空チャンバ
ーは、アルミ合金を押出し加工して作られる。真空チャ
ンバーの押出し加工の様子を図3に側面図で示す。先端
にダイ30が取付けられたコンテナ32中にアルミ合金
のビレット34を入れ、コンテナ32を介してビレット
34を加熱して加工し易くし、後端に加圧板35を入れ
てステム36で押圧してアルミ合金をチャンバー状に押
出す(図2の水平面24を水平にして押出す)。押出さ
れたアルミ合金(押出材)10は、水平面のテーブル3
8上に順次送り出されていく。
【0007】大型加速器の場合、1本の直線部真空チャ
ンバーを30〜40mの長さに押出し加工し、これを必
要に応じて5〜6mの長さに切断して用いるが、押出し
加工された真空チャンバーの両端部間に曲がりが生じて
いると電磁石の狭い磁極間に配置したときに磁極と衝突
したり、隣接する真空チャンバーと正しく軸を合わせて
連結できないなどの問題が生じる。このため、押出し加
工にはきわめて高い真直度(例えば5mの長さで水平、
垂直方向の許容誤差が1mm)が要求される。
【0008】ところが、前記図2の真空チャンバー構造
は、ビーム室14の厚さd1<ポンプ室18の厚さd3
であるため、ダイ30から押し出された直後に押出材1
0は、図4(a)のようにポンプ室18の底面の水平部
18bでテーブル36上に支持されて、ビーム室14は
テーブル36から浮いた状態となっているが、押出材1
0はまだ熱を持っていて柔かくなっているため、テーブ
ル36上を送られていくうちに図4(b)のようにビー
ム室14の自重で下方に曲がってしまい、真直度を上げ
るのに難しかった。
【0009】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して押出し加工時の曲がりを防止して、真直度
を向上させた加速器用真空チャンバー構造を提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、直線状チャ
ンバーで構成され、その長手方向の軸に直角な断面に粒
子ビームが通過するビーム室と、排気ポンプを収容する
ポンプ室と、これらビーム室とポンプ室を連通させるス
ロット部とをビーム室中心を通る水平面上に並べて配設
し、前記スロット部の垂直方向の厚さを前記ビーム室お
よび前記ポンプ室の垂直方向の厚さよりも小さく形成
し、前記ビーム室およびポンプ室の外周部底面の最下部
に略々同一高さの水平部をそれぞれ形成してなるもので
ある。
【0011】
【作用】この発明によれば、ビーム室およびポンプ室の
外周部底面の最下部に略々同一高さの水平部をそれぞれ
形成したので、押出し加工により押出された押出材がテ
ーブル上に送られていくときに、ビーム室とポンプ室の
水平部でテーブル上に水平に支持されるので、送り出さ
れていく過程で曲がることがなく、真直度を向上させる
ことができる。また、ビーム室およびポンプ室の両方に
同一平面上の水平部を設けたので、機械加工時の基準面
が取りやすくなる利点もある。
【0012】
【実施例】
(実施例1)この発明の一実施例を図1に示す。これは
押出し加工されてテーブル36に支持されて送り出され
ていく状態をその長手方向の軸に直角な断面で示したも
のである。この真空チャンバー10はアルミ合金の押出
し加工で作られ、、加速器の内周側に粒子ビーム12
(例えば電子ビーム)が通過するビーム室14を具え、
加速器の外周側に排気ポンプとしてNEG(Non Evapor
able Getter )ポンプを収容するポンプ室18を具えて
いる。これらビーム室14とポンプ室18とはスロット
部20によって相互に連通している。ビーム室14、ス
ロット部16、ポンプ室18はビーム室14の中心22
を通る水平面24上に並んで配設されている。スロット
部20は4極電磁石や6極電磁石の磁極をビーム室14
の周りに配設するのに邪魔にならないように垂直方向の
厚さd2をビーム室14やポンプ室18の垂直方向の厚
さd3よりも薄く形成している。また、スロット部20
の途中には補強用にリブ40が形成されている。
【0013】ポンプ室18の外周面の上面18と底面1
8bは、ビーム室中心を通る水平面24と平行な水平面
に形成された水平部を構成している。
【0014】ビーム室14の外周面の上下面には余肉部
42,44が形成され、その上面14a、底面14bは
ポンプ室18の上面18a、底面18bとそれぞれ同一
平面上の水平部を構成している。したがって、ビーム室
14の垂直方向厚さd3はポンプ室18の垂直方向厚さ
d3に等しい。
【0015】ビーム室14の外側およびポンプ室18の
外側には冷却流路46,48,50が形成され、加速器
運転時に真空チャンバー冷却用の冷却水が流される。ま
た、加速器運転に先立つ真空チャンバーのベーキング時
には、高温流体が流されてベーキングが行なわれる。
【0016】図1の真空チャンバー10は、前記図3に
示したような押出機を用いて押出し加工で作られる。こ
の押出し加工で押出材10はビーム中心を通る水平面2
4を水平に保持してダイ30から押し出される。ダイ3
0から押出された押出材10はそのまま水平状態を保持
して水平のテーブル36上に送り出されていき、所定の
長さ(例えば5〜6m)の直線状でチャンバー形状の押
出材10が作られ、直線部の真空チャンバーとされる。
【0017】ダイ30から押出されてテーブル36上に
送り出される際には、押出材10は図1のように、ビー
ム室14の底面の水平部14bとポンプ室18の底面の
水平部18bの両方でテーブル36上に水平に支持され
るので、前記図4(b)のように曲がることはなく、高
い真直度を得ることができる。また、4つの水平部14
a,14b,18a,18bがあるので機械加工時に基
準面が取りやすくなる。
【0018】なお、ビーム室14の上側の余肉部42
は、真空チャンバー10の断面形状をビーム室中心を通
る水平面24に対し上下対称にして応力の偏りをなくす
ために余肉部44と対称の位置に設けたものであり、押
出時の自重による曲がりを防止する機能は下側の余肉部
44で実現している。余肉部42,44のうち、電磁石
の配置などで邪魔になる箇所は押出し加工後それぞれ切
削除去する。
【0019】なお、押出加工により押出材10の外周の
6か所にケガキ線(図1中黒ぬり三角で示す)が入るよ
うになっており、これを機械加工やチャンバー精度測定
時の基準線として用いることができる。
【0020】(実施例2)この発明の他の実施例を図5
に示す。これはビーム室14の上下に電極式ビーム位置
モニタ(点線60で示す)を取り付けるためのベース6
2,64を予め押出し加工で形成し、ベース62,64
の頂部に水平部14a,14bを形成したものである。
水平部14a,14bは前記図1の実施例と同様にビー
ム室中心を通る水平面24に対し対象で、この水平面2
4と平行で、かつポンプ室18の上下水平部18a,1
8bとそれぞれ同一水平面上に形成されている。
【0021】これにより、押出機のダイから水平面24
を水平に保持して押出された押出材10は、テーブル3
6上に送り出される時ビーム室14の水平部14bとポ
ンプ室18の水平部18bで水平に支持されるので、自
重で曲がるのが防止され、真直度を高めることができ
る。
【0022】なお、ベース62,64のうち電磁石の配
置などで邪魔になる箇所は押出し加工後二点鎖線66で
示すようにそれぞれ切削除去する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ビーム室およびポンプ室の外周部底面の最下部に略
々同一高さの水平部をそれぞれ形成したので、押出し加
工により押出された押出材がテーブル上に送られていく
ときに、ビーム室とポンプ室の水平部でテーブル上に水
平に支持されるので、送り出されていく過程で曲がるこ
とがなく、真直度を向上させることができる。また、ビ
ーム室およびポンプ室の両方に同一平面上の水平部を設
けたので、機械加工時の基準面が取りやすくなる利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】従来構造を示す断面図である。
【図3】真空チャンバーの押出し加工を示す側面図であ
る。
【図4】図2の従来構造の真空チャンバーを押出し加工
する際に発生する曲がりを示す断面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 真空チャンバー 12 粒子ビーム 14 ビーム室 14b,18b 水平部 16 排気ポンプ 18 ポンプ室 20 スロット部 22 ビーム室中心(真空チャンバーの長手方向の軸) 24 ビーム室中心を通る水平面 d2 スロット部の垂直方向の厚さ d3 ビーム室およびポンプ室の垂直方向の厚さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状チャンバーで構成され、 その長手方向の軸に直角な断面に粒子ビームが通過する
    ビーム室と、排気ポンプを収容するポンプ室と、これら
    ビーム室とポンプ室を連通させるスロット部とをビーム
    室中心を通る水平面上に並べて配設し、 前記スロット部の垂直方向の厚さを前記ビーム室および
    前記ポンプ室の垂直方向の厚さよりも小さく形成し、 前記ビーム室およびポンプ室の外周部底面の最下部に略
    々同一高さの水平部をそれぞれ形成してなる加速器用真
    空チャンバー構造。
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